kyojin
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:04:43.57 ID:VmWPHq8W0

クリスタ(でも、私には、意中の人が……あの人は私のこと、どう思ってるのかな)

調査兵団での、ある時のお昼休み

ユミル「クリスタ、また告白されたんだってな」

クリスタ「うっ、皆、もう知ってるんだ///」

ベルトルト「人の噂は、あっという間に伝達するからね」

コニー「それにしても、調査兵団に来ても、相変わらずモテモテだな」

ジャン「ああ、訓練兵時代は104期生の男の6割がアタックしてたな、そういえば」

クリスタ「うぅ……こっち来たら収まるかと思ったのに、それ以上に増えてるよぅ」

ジャン「噂を聞きつけて、憲兵団や駐屯兵団からも、告白に来てるみたいだしな」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:06:53.34 ID:VmWPHq8W0

ユミル「そりゃあ、私のクリスタは、皆のアイドルですから。

    おまけに気使いも人一倍。そりゃあ、男共は勘違いする。

    一体、何百人の男の人生を狂わせたことやら」

サシャ「魔性の女ですねぇ」

クリスタ「も、もう!やめてよ、二人とも!」

ユミル「怒った顔もかわいいねぇ」

ライナー(ああ、結婚したい)





4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:09:33.11 ID:VmWPHq8W0

ジャン「しかし良かったのか?今回の人は、かなりのイケメンだったんだろ?」

クリスタ「うん……けど、今は長距離索敵訓練に集中したいし。

     それに、その……ああいうキザな人、タイプじゃないから」

サシャ「へぇ、贅沢ですね。……あ、分かりました。ズバり意中の男性がいるんですね!」

ユミル「当然、私だよな。何て言ったって、トロスト区の掃討作戦が終わったら

    結婚する約束してるんだからな」

コニー「おめぇ、女だろうが……」

ライナー(俺と結婚して欲しい)

クリスタ「!?そ、そそそ、そんな人、い、いないよ!」

ユミル(!…今のクリスタの反応……これは……いるな!?)

ライナー(今まで断ってきたということは……これは俺だな!)

サシャ「今の反応、怪しいですねぇ……さ、誰なんですか?吐いて下さい」

クリスタ「だ、だからいないの!……と、とにかく!この話はもうお終い! わ、私先に行くから!」





7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:13:00.77 ID:VmWPHq8W0

ガタッ

ユミル「おい、後ろ!」

ドンッ! 

クリスタ「きゃっ!?」

ガシャンッ

アルミン「熱っ!?」

クリスタ「!ご、ごめん!すぐ拭くね!」

ふきふき

アルミン「あちち……もう、大丈夫だよ、もう痛くないから」

クリスタ「本当にごめんなさい……」

アルミン「いいよ。僕も不注意だったんだからさ」

クリスタ「火傷は大丈夫そう?……スープ熱かったよね?」

アルミン「すぐに拭き取ったから大丈夫だよ。」





12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:14:53.56 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「ちょっと見せて……ってアルミン、手の甲が赤くなってる!今すぐ救護室へ行こ」

アルミン「あ、ホントだ。じゃあ、ちょっと行ってくるね」

クリスタ「ううん、私も一緒に行く。今お昼だから、誰も居ないかもしれないし」

アルミン「いいよ。これくらいなら自分でも何とかなるから」

クリスタ「けど、火傷させてしまったから……償わせて、ね?」ウルッ

アルミン「う、わかった……エレン、ちょっと救護室行ってくるから……」

エレン「ああ、お前の分、もう一回貰っておくよ」

アルミン「ありがとうエレン」

クリスタ「さ、行きましょ」ニコッ

アルミン(あんな目でおねだりされたら断れない…)

ライナー(ああ、クリスタに看護してもらえるアルミンが羨ましい……)

ユミル(……一瞬クリスタが嬉しそうな表情をしたが……まさかな…そんな訳ないか、あんな奴に…)





13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:16:58.18 ID:VmWPHq8W0

救護室

アルミン「本当に誰もいなかったね」

クリスタ「うん。……これでよし、と。火傷に効く軟膏塗ったから、これで大丈夫だよ」

アルミン「ありがとうクリスタ」

クリスタ「いいの。元は私が悪かったんだから…これくらい、ね///」

アルミン ドキッ「う、うん……」

クリスタ「?ど、どうかした?ま、まだ痛むの?」

アルミン「い、いや大丈夫…だよ」
    (い、今の上目使い、す、すごく可愛かった……)

クリスタ「あ、ジャケットも汚れちゃったね。ねぇ、アルミン。これ洗濯して返すね」

アルミン「え、いいよ。これくらい自分でやるから」

クリスタ「でも、せめてもの償いとしてやらせて……ね///」

アルミン「うっ…じゃあ、お言葉に甘えて」
    (ま、また上目使い……あの目で見られたら断れないよぉ…)





14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:19:45.55 ID:VmWPHq8W0

ぬぎぬぎ

クリスタ「それじゃ、明日、返すね」

アルミン「うん……ありがとねクリスタ……そういえば、クリスタ」

クリスタ「な、何!?」

アルミン「どうしたの、そんなに驚いて……それよりもさっき何で急いでいたの?
     何かあったの?」

クリスタ「!!?そっ……そそそそれはっ!」モジモジ

アルミン(も、モジモジしだした……な、なんでだろう、さっきからクリスタの様子がおかしい)

クリスタ「あ、あのね……昨日また告白されたの///」

アルミン「ああ、訓練兵のころよりも多いよね。……も、もしかして!
     昨日告白してきた人は、イケメンで有名な人だから…」

アルミン(ついに、OKしたのか?……そうだと、ちょっとショックかも…)

クリスタ「!!ち、ちがうの!……そっちはいつも通り断ったの…
     …ただ、サシャたちが、私があまりにも断るから、す、好きな人がいるんでしょ、
     っていう話になったから…」

アルミン「ああ、それで追求から逃げようとしたわけだね」

クリスタ「そ、そういうこと……」





15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:22:07.29 ID:10y3Oh0z0

たまにはアルミンが胃を痛めないssがあってもいいわな





16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:23:30.45 ID:VmWPHq8W0

アルミン(なんだ、そういうことだったのか。……でも、慌てて逃げようとしたってことは
     ……意中の男性がいるみたいだね……でも誰だろ?ライナーかな?)

クリスタ「あ、アルミンは……その、聞かないの?」

アルミン「何で?追求されるのが嫌だから、慌てて逃げようとしたんでしょ?
     ならそんなこと、僕はしないよ? 聞かないであげる。」

アルミン(気にならないといえば嘘になるけど、嫌がる相手から聞けないしね)

クリスタ「そ、そう……アルミン、優しいね……」

アルミン(……な、何かいつにもまして、クリスタが可愛く見える……こ、ここは早く戻らないと)





17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:25:39.62 ID:VmWPHq8W0

アルミン「さ、そろそろ戻ろう。僕は、お昼がまだだし……」

クリスタ「!?ま、まって!アルミン……そ、その…アルミンにい、言いたいことが」

アルミン「なっ、何かな?…」

アルミン(こ、この雰囲気にこの流れ……それにクリスタのいつにも増して潤んだ目…)

アルミン(……ま、まさか…?)

クリスタ「あ、あのね……その……さっきの私の好きな人のことなんだけど……」

アルミン「う、うん……」

クリスタ「……あの……同期の調査兵団の中にいて……そ、その…私は……」

アルミン「ゴクリ…」

クリスタ「……わ、私、あ、アルミンのことが好きです!付き合ってください!!」





19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:26:53.74 ID:IzLyJDQx0

ついにアルミンに春が





24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:33:28.65 ID:VmWPHq8W0

食堂

エレン「お、アルミン、遅かったな」

ミカサ「アルミン……顔真っ赤っかだけどどうしたの?」

アルミン「えっ!?そ、それは!」

ジャン「さては、クリスタに手取り足取り治療して貰ったからか?」

サシャ「あんな可愛い子に、治療してもらえたんですからね。ウブですねぇ」

ライナー「羨ましいぜ、アルミン……本当に」
    (うぉおおおおお!!俺も火傷したかったぁ!!)

アルミン「そ、っそうなんだ!く、クリスタが献身的にしてくれたもんだから…」

ユミル「クリスタは私の嫁なんだから、惚れるなよ」
   (なんだろう、胸騒ぎがする……)

エレン「そうなんだ。それよりも早く昼飯食っちまえよ。
    もうすぐお昼休み無くなるぞ」

アルミン「う、うん!そうする!」





27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:36:15.60 ID:VmWPHq8W0

サシャ「それよりも、クリスタはどこに行ったんですか?」

アルミン「僕の上着を後で洗うからって、一旦寮に置きに戻ったんだ。すぐ戻ってくると思うよ」

アルミン(はぁ〜〜……ど、どうしたらいいんだ、ぼ、僕は……)

ミカサ(……)

女子寮
クリスタ「はうぅ〜……つ、つい二人っきになったから、告白しちゃった……」





29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:38:44.99 ID:TitRVT/iO

これはこれでアルミンの胃にダメージいきそうだな





30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:39:04.80 ID:VmWPHq8W0

広場

エレン「どうしたんだ、アルミン?今日は昼から様子がおかしいぞ。
    やっぱあれか、火傷が痛むのか?」

ミカサ「違うわ、エレン。……おそらくクリスタのことよ」

エレン「えっ?クリスタ?ま、まさかアルミン、クリスタにイジメでもうけたのか?
    でも、クリスタに限って、そんなことは考えられないし…」

ミカサ「なんでそうなるの?……エレンはもう少し敏感になったほうがいい。」

エレン「うっ……な、何で俺が責められるんだよ」

ミカサ「はぁ。エレンの鈍感さは、今に始まったことじゃないから……
    それよりも、アルミン、何となく予想はつくのだけど、どうしたの?」

アルミン「う、うん……実はね、その……く、クリスタに告白されたんだ……」

エレン「えっ?……こ、告白って…」

ミカサ「クリスタは、アルミンのことが好きってことよ」

アルミン「/////」





31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:39:48.08 ID:agnz9llp0

幸運でも不運でもアルミンの胃に穴があく





33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:40:29.87 ID:5dQCwAfX0

とう転んでもアルミンの胃にダメージが入る





34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:42:15.68 ID:puiVUQzs0

胃のダメージは避けられない





35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:42:24.86 ID:VmWPHq8W0

エレン「そ、そうなんだ……あの人気者のクリスタが、アルミンのことが好きだったのかよ……
    あのクリスタから告白してきたのか……やるじゃんか、アルミン!」

アルミン「う、うん……けど……」

エレン「どうしたんだ?何か不満でもあるのか?」

アルミン「そ、そうじゃないんだ。クリスタは優しいし、何より可愛いからうれしいよ…」

アルミン「…でも、正直クリスタのことが、好きかどうか考えたことない。それに……」

ミカサ「それに?」

アルミン「何で、僕なんだろうって考えが、ずっと回ってしまって……」

エレン「何でって?何で悩むんだよ?」」





37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:44:46.59 ID:VmWPHq8W0

アルミン「だって、僕は卒業戦闘訓練に受かったのは奇跡なぐらいで、兵士としては落第点なんだよ。」
     
アルミン「それに、初めての実践では、恐怖で動けなかった。
     …それで同期の友人を、多く死なせてしまった…」

アルミン「エレンだって僕を助けるために、一度は死なせたようなものだし……」

アルミン「なんでクリスタが僕に惚れたのか、よくわからないんだ。
     他に強くてかっこいい人はいるはずなのに……僕なんて男としては小柄だし……」

ミカサ「……それでクリスタが惚れた理由がわからないから、自信がなくなったのね」

アルミン「うん……それで、クリスタには返事を保留しちゃった……
     保留にするってことは、本当はよくないと分かってはいるんだけど……」

エレン「なんだよ。そんなことかよ。アルミン、そんなことないぞ。アルミンは優秀な兵士だ」

アルミン「えっ?」

ミカサ「そうよ、アルミン。あなたはもっと自分を誇っていい。」

アルミン「な、なんで?」





39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:46:47.87 ID:JBMPwhZd0

アルミンの敬礼の格好良さは異常





40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:46:57.79 ID:TitRVT/iO

一度は死なせたようなものと言うがアルミンいなかったらエレン三回ぐらい死んでるよね





41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:47:09.41 ID:VmWPHq8W0

エレン「アルミンは人一倍根性あるし、負けん気だってあるじゃんか。
    それに前も言ったじゃんか。アルミンはやばい時ほど、頭が回る」

アルミン「で、でも…」

エレン「駐屯兵団に殺されそうになった時、アルミンが反逆罪覚悟で説得してくれたお陰で、
    俺たちは助かった」

ミカサ「補給所奪還はアルミンの作戦のお陰で、奪還できた」

エレン「トロスト区奪還のときは、危険を顧みず、巨人化した俺を正気に戻してくれた」

アルミン「けど、それら様子はクリスタは見てないよ……」

ミカサ「多分、クリスタが惚れたのは、随分前からよ」

エレン「兵站行進のときは、気合で歩ききっただろ。卒業試験だって
    落第しそうなのに、合格した。アルミンが努力して根性も出したからだろ?」

エレン「アルミンは人一倍、負けん気と根性がある。俺が保証する。」

ミカサ「いじめられた時も、決して屈服はしなかった。」

アルミン「……」





42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:50:39.99 ID:VmWPHq8W0

ミカサ「あなたはどんな苦境でも、へこたれず食らいついて行く姿は、
    私もエレンもずっと見てきた……」

ミカサ「……その様子はクリスタも当然見てる……その姿に惚れてもおかしくはない」

エレン「そうだぜ。卒業できずに、開拓者に戻る奴だっているんだ。」

エレン「それにアルミンが居なかったら、とっくに俺は殺されてるよ」

ミカサ「アルミンの作戦のお陰で、多くの人々の生活が戻った」

ミカサ「だから、そう自分を卑下しないで」

アルミン「……ありがとう、二人共。すっきりしたよ」

エレン「……その表情なら、大丈夫そうだな」

ミカサ「それでどうするの?」

アルミン「もう悩まない。腹積もりは、もう決めたよ」

その日の夜

サシャ「今日のクリスタは、やはりなんか様子がおかしいですね」

ユミル「ああ……(一体どうしちまったんだ?)」

ミカサ「……」

クリスタ(はぁ……明日が怖いよぉ…断られたらどうしよう…)





43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:52:02.41 ID:JBMPwhZd0

やっぱり幼なじみ三人は良いな





44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:53:09.45 ID:VmWPHq8W0

次の日の夜

クリスタ「ちょっと、アルミンに上着届けに行ってくるね」

サシャ「はい、行ってらっしゃい」

ユミル(……おかしい。上着返すなら、明日の朝食時でもいいはず……何故今何だ…)

ユミル(…ま、まさか!?)

ガタッ

サシャ「あれ、ユミルもお出かけですか?」

ユミル「ああ、ちょっと野暮y」

ミカサ「ダメ。」

ユミル「え?」

ミカサ「クリスタの後をつけちゃダメ。」

ユミル「み、ミカサ!?全て、知ってるんだな!?」

ミカサ「いずれ分かる。でも行くというのなら、私を倒してからにして欲しい」

ユミル「くっ!」(な、なんてこった……クリスタが、あんな軟弱なヤローに!)





45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:56:44.18 ID:niwyfWko0

ミカサが味方のときの心強さ





46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:56:48.67 ID:VmWPHq8W0

広場にて

アルミン「おまたせ。待った?」

クリスタ「ううん。私も今来たところ。はい、これジャケット。返すね///」

クリスタ(はぅぅ〜〜……ま、まともに顔を見れないよぉ)

アルミン「ありがと。(モジモジしてて可愛い///)」

クリスタ「そ、それでね。あ、アルミン……あの時の返事を、き、聞かせて欲しいんだけど」

クリスタ「わ、私のことは、その……好き?」モジモジ

アルミン「……クリスタのことは、優しくて可愛いとは思ってた」

クリスタ「///」

アルミン「けど、好きかどうかと言われると、正直考えたことはないんだ」

クリスタ「そんな……(ああ、私、振られちゃうんだ…)」

アルミン「待って。告白されて悩んだんだ。何で僕なんだろうって。
     ……ねぇ、聞かせて、クリスタ。
     兵士として落第に近いこんな僕の、どこに惚れたの…?」

クリスタ「え、えっとね……最初はね、正直頼りない男の子っていう目で見てた。」

アルミン「ははは……そうだよね」





47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 21:59:41.55 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「け、けど!アルミンはどんなに辛い訓練だって、諦めずにやり遂げた。
     諦めて開拓者に戻る人だっているのに……格闘技訓練だって手を抜かずにやってた」

クリスタ「…そ、その頑張ってる姿を見て……かっこいいって思った。」

クリスタ「それを見て私も、励みになったの……あんなにひ弱な男の子が、頑張ってるって」

クリスタ「それにね、男の子って、どうしても乱暴で怖いイメージがあったんだけど
     アルミンは小柄だし、同年の男の子にしては可愛いから……」

アルミン「うう、それって男らしくないって言われてるようだよ」

クリスタ「ふふ♪ それでね、補給所奪還や駐屯兵団への進言、トロスト区の奪還作戦……
     一歩間違えれば死ぬ状況なのに、アルミンは臆さず立ち向かっていったのを聞いて
     アルミンは私が想像してた、いやそれ以上に強くてかっこいい人なんだって思った。」

アルミン「僕が、強くてかっこいい?」





48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:03:11.94 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「うん、強くてかっこいいの!……いざという時に勇気があって頼りになる……」

クリスタ「力はなくても、その頭脳で難局を乗り超えていった……」

クリスタ「アルミンの活躍は聞いただけだけど、その話を聞いてアルミンが遠くにいったような感じがした」

クリスタ「……それ以来、アルミンの事ばかり考えてた。アルミンの勇姿、見たかったなぁって」

クリスタ「そして気がついたんだ。私、アルミンのことが好きだったんだな、て」

アルミン「…クリスタ///」

クリスタ「だ、だからとにかく!……アルミン、私はあなたのことが好きになりました。
     どうか、私と付き合ってください!」

クリスタ(あうぅ〜〜……は、恥ずかしいこといっぱい言っちゃった)

アルミン「………ありがとう、クリスタ」

クリスタ「え?」





49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:08:39.11 ID:VmWPHq8W0

アルミン「僕、自分ではひ弱で情けないやつって思ってた。昔はいつもイジメられていて
     その度に、ミカサとエレンに助けてもらってた…自分は二人とは対等でないって思ってた」

アルミン「けど、駐屯兵団に殺されそうになった時、二人は僕を信頼して託してくれた。補給所奪還の時も」

クリスタ「うん…」

アルミン「そして、昨日告白された時も、二人に相談したんだ。何で僕なんだろうって……
     ……そしたら、二人もクリスタと同じこと言ってくれたんだ」

クリスタ「そ、相談したんだ…」

アルミン「あはは、ごめんね。」

クリスタ「ううん、いいの。、アルミンが信頼してるんだから」

アルミン「ありがと。それでね、今もこうしてクリスタも、こんな情けない僕のことを評価してくれた。
     嬉しかった。僕はもっと自分に、自信を持っていいんだって思えてきた。」

アルミン「だから、クリスタ…」

クリスタ「う、うん……」ドキドキ

アルミン「こ、こんな僕でよければ、ぜひ付き合って欲しい!」





52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:11:58.70 ID:VmWPHq8W0

翌日のお昼

エレン「ふー、リヴァイ班での訓練はしばらくは無し。
    午後からは長距離索敵陣形講義か……お昼の講義は眠くなっちまんだよな」

エレン「さて、アルミンたちは……と。お、いたいた、あるm……ん?」

ざわ……ざわざわ……

クリスタ「それでね、アルミン///」

アルミン「う、うん……」

ライナー「」放心状態

アルミンの野郎……クリスタちゃんと食事だなんてうらやましい
俺たちの天使、クリスタちゃんに、男が出来ただなんて……
あんな嬉しそうなクリスタちゃんの顔、見たことないぜ……
なんで、あんな軟弱そうなやつがいいんだよ…
うぉおお……クリスタちゃーん……





53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:13:24.78 ID:VmWPHq8W0

エレン「よ、おつかれ」

アルミン「え、エレン?お、おつかれ///」

クリスタ「あ、エレン、お疲れ様。午後は一緒に講義だっけ?」

エレン「ああ、それより、その様子だと、付き合うことにしたみたいだな」

アルミン「///」

クリスタ「///」

ユミル「な、なぁクリスタ。と、隣、いいk」

クリスタ ぷぃ





54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:15:10.72 ID:VmWPHq8W0

ユミル「?(゚Д゚)ガーン……」トボトボ

ジャン「……これでユミルが無視されるのは、今日で何回目だ?」

サシャ「10回から数えてません」

コニー「お、おいユミル、気を落とすな」

ユミル「」

ベルトルト「ら、ライナーも元気だして」

ライナー「」口から魂がでている

クリスタ「それより、アルミン、さっきの続きなんだけど///」

エレン「……ミカサ、昨日や今日俺が旧調査兵団本部で朝飯食ってる時、何かあったのか?」

ミカサ「……実は」





58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:18:06.32 ID:VmWPHq8W0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昨日の夜

クリスタ「た、ただいm」

ユミル「クリスタァ〜〜!!」

クリスタ「ひゃあああ!?ど、どうしたの!?」

ユミル「どうしたも、こうしたも。お、お前、アルミンのことが好きなのか!?」

クリスタ「!?ど、どうしてそれを!?」

ミカサ「それは昨日の様子を見れば、誰でも分かる……それに私は事前に相談された」

クリスタ「へっ!?あ、そうだった!」

サシャ「まあ、誰でも何となくはわかりますよ。それでユミルも気がついて、阻止しようとしたのですが」

ミカサ「私が足止めした。」

ユミル「そ、それよりも!!、あ、あいつはOKしたのか!?」

クリスタ「……うん///」

ユミル「なっ!!?悪いことは言わない、やめておけ、クリスタ、あんな奴!」





59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:22:25.95 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「あ、あんな奴ってどういうこと!?」

ユミル「だってそうじゃねぇか。あいつは初陣で、恐怖で立ちすくんだんだぞ?」

ユミル「兵士としての能力も、劣等生。それに比べ、クリスタは上位10番。
    絶対吊り合わないって!あんな軟弱な奴は、やめておいたほうがいい!」

クリスタ「ユミル!いくらユミルでも、アルミンを馬鹿にしたら許さない!」

ユミル「なっ!?」

クリスタ「今こうして入られるのは、誰のお陰よ!?アルミンが命がけで作戦立てて、
     戦ってくれたお陰じゃない!アルミンが居なければ、多くの人が死んでるのよ!」

クリスタ「誰だって、最初は怖いに決まってるじゃない!劣等生?立ちすくんだ?
     それがどうしたっていうのよ!?アルミンは訓練では、人一倍努力した!
     巨人の恐怖にはその後打ち勝って、その頭脳で同期の皆、そして人類を救った!」

クリスタ「そんな姿に、私は惚れた!だからアルミンを馬鹿にするのは許せない!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミカサ「その後ユミルがあれこれ反論するものだから、クリスタがもう二度と口を聞かないって
    言ってキレたの」

エレン「な、なるほど……それでライナーの方は……」

コニー「ああ、それはな……」





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:25:53.43 ID:VmWPHq8W0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今朝の朝食時
アルミン「おはよう、ミカサ」

ミカサ「おはよう……そしておめでとう」

アルミン「うっ……そりゃもう知ってるか///」

ジャン「おい、アルミン、おめでとうって、一体どういう意味だ?」

クリスタ「おはよう、アルミン……ね、ねぇ、アルミン、隣いいかな///」

アルミン「えっ?も、もちろん、い、いいよ///」

クリスタ「///」

ユミル「なあ、クリスタ、昨日は言いすぎた。だからy」

クリスタ「今日から、私はアルミンと食べるの」プイ

ユミル「」ガタガタ





61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:30:22.03 ID:VmWPHq8W0

ざわ……ざわざわ………

ど、どういことだ!?いつもユミルと食べてるのに
そ、それよりも何故アルミンの隣に!?

コニー「ど、どうしたんだ、クリスタ?」

サシャ「ふっふっふ、クリスタはですねぇ、アルミンと付き合うことにしたんですよ」

その場多くの一同「なっ!!?」シーン……

そ、そんな俺のクリスタちゃんが……
ショックだ……
俺、本気で狙ってたのに……
俺達の天使が、中古になっちまう……

クリスタ「さ、サシャ!?も、もうやめてよ///」

アルミン「///」

コニー「ふぇぇ〜……そ、そうなんか」

ジャン「こいつは驚いたぜ……」

ベルトルト「でもお似合いカップルだよね。髪の色も瞳の色も一緒だし、
      背丈もそんなに差がないし…ライナーも、そう思うよね?」

ライナー ガタガタガタ

ベルトルト「ら、ライナー?」





63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:34:25.24 ID:Akxc4EFQ0

アカン、ライナーさん覚醒してまう





64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:35:51.58 ID:VmWPHq8W0

ライナー「うぉおおおおおおおお!!!」

ジャン「うぉっ!?ら、ライナーどうした!?」

ライナー「アルミン!アルミーーん!お、お前って奴はぁ!!」

アルミン「うぁああ!?ら、ライナー!?肩つかむ手が痛いよ!」

クリスタ「やめて、ライナー!私のアルミンに何するの!?
     アルミンが痛がっているでしょ?乱暴な人は嫌いよ!」

ライナー  ワ、ワタシノアルミン……ラ、ランボウナヒト チーン……

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コニー「どうやらライナーは、クリスタに惚れてたみたいでな」

ベルトルト「それでショックを受けて、今朝から立ち直ってないんだ」

エレン「そ、そうなんだ……」

ミカサ「放っておけばいい。二人が愛し合っているのだから、外野は黙っているべき」

ユミル「」

ライナー「」





65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:35:54.80 ID:JBMPwhZd0

予想外のアルミン…!
明らかに理由のある失恋がライナーを襲う!





68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:39:13.42 ID:VmWPHq8W0

その日の訓練終了後

エレン「さて、俺は旧本部へ戻るわ。」

コニー「面倒だな」

エレン「仕方がないさ。俺、まだ巨人化が制御できないからな。
    皆と飯食えるのは、昼飯だけしか許されてないし」

エレン「ところで、アルミンはどこ行った?」

ベルトルト「ん?そういえばいないね」

サシャ「クリスタと一緒に、事務所に入っていったをみましたよ。」

サシャ「これは、多分明日の休日の外出申請だと思います」

ジャン「ってことは……」

サシャ「そう、二人はデートするはずです!」





70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:41:10.62 ID:VmWPHq8W0

ライナー ガタッ
ユミル ガタッ

エレン「うぉっ!?二人共、急に反応してどうしたんだ!?」

ライナー「な、なんでもない……」

ユミル「あ、ああ……」

エレン「?」

ミカサ「……」

その後
ライナー「なぁ、ユミル……ちょっと相談があるんだが」

ユミル「奇遇だな、ライナー。私もだ」

ライナー「なら、話は早い。明日だが……」





71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:44:29.49 ID:VmWPHq8W0

翌日のお昼前

女子寮
クリスタ「今日、さっきからユミル見ないけど、どうしたのかな?」

サシャ「朝早く出かけて行きましたよ。それよりも、やはりユミルが気になるのですか?」

クリスタ「!そ、そんなことない!ユミルなんて絶交よ!」

サシャ「いつまで持ちますかねぇ……」

クリスタ「そ、それよりも出かけてくるから」

サシャ「行ってらっしゃい。デート楽しんできてくださいね」

クリスタ「///やっぱり、デートってバレてた?」

サシャ「バレバレ過ぎます。それよりも早く行ったほうがいいですよ?」

クリスタ「う、うん!それじゃ行ってくるね」

ガチャ、ばたん……

ミカサ「……サシャ、私も少し出かけてくる」

サシャ「ミカサもですか?珍しいですね。いってらっしゃい。」 





73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:47:43.49 ID:VmWPHq8W0

男子寮

アルミン「それじゃ、僕出かけるね」

ジャン「おっ、デートか?ひゅーひゅー!この色男!」

アルミン「や、やめてよ///それよりもライナーは?」

ベルトルト「朝早く出かけたみたいなんだ」

アルミン「そうなんだ。それよりも行ってくるね」





74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:48:34.81 ID:VmWPHq8W0

・・・・・・・・・・・

アルミン「おまたせ!それじゃ行こっか!」

クリスタ「うん!きちんとエスコートしてね///」

アルミン「はは、頑張るよ///」

・・・ガサっ

ライナー「……行くみたいだな」

ユミル「ああ、これからバレないように、付けていくぞ」

ライナー「わかってるよな、ユミル」

ユミル「ああ、アルミンがクリスタに相応しいか、この目で見極める!」

ライナー「そして隙あらば…」

ユミル「邪魔をする!いちゃいちゃなぞ、させるものか!!」





75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:48:49.08 ID:xwTtauIr0

アルミンはいいやつだから報われるべき
というか、進撃は報われて欲しいキャラが多いわ。ライナーでさえそうだし





77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:51:10.71 ID:stw/Pj880

前から思ってたけどジャンとミカサってお似合いだよな
ミカサはエレンにはもったいねーよ





80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:54:01.71 ID:5dQCwAfX0

>>77
そんなことは決して無い、エレンはミカサとくっつくべき
きっとエレンもそう思っている





95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:04:28.95 ID:Gwdfk6AX0

>>80
こいつミカサじゃね?





78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:51:40.28 ID:VmWPHq8W0

そしてトロスト区内

アルミン「へぇ〜、もうここまで復興したんだね。もう前とあまり変わらないや」

クリスタ「それもこれも、アルミンのお陰だね」

アルミン「ぼ、僕だけじゃないよ///」

クリスタ「いいの、アルミンのお陰みたいなものよ!」

ユミル「(早速、いい雰囲気になっているが)」

ライナー「(駄目だ、まだ早すぎる……ここは様子見だ)」

アルミン「人が多いね。クリスタこっち」

ぎゅっ





82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:54:33.40 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「ひゃっ///」

ライナー・ユミル「!!!?」

アルミン「どうしたの?」

クリスタ「///アルミンって以外に大胆なのね。いきなり手をつなぐなんて」

アルミン「えっ!?そ、そんな」

クリスタ「ふふ、いいの。アルミンが積極的で私も嬉しい///」

物陰
ユミル「(お、落ち着けライナー!様子見といったのは、お前のほうだ!)」

ライナー「もががががが!」





83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:56:06.41 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「アルミンの手って、女の子みたいだね……細くてやわらかい///」

アルミン「あう……気にしてること言わないで。」

クリスタ「でも私は好きだよ?」

アルミン「あうう、その笑顔反則だよぉ」

クリスタ「ふふ。それよりもお腹すいた。何か屋台で食べて行かない?」

アルミン「そうだね。さっきから美味しそうな匂いがしてるもんね」

おばちゃん「いらっしゃい。そこの可愛らしいカップルさん!ぜひうちで買っておくれ」

アルミン・クリスタ「///」





89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 22:59:57.69 ID:VmWPHq8W0

おばちゃん「おーおー、初々しいねぇ」

クリスタ「もう、冷やかさないで下さい///ここは……お魚のハンバーガーのお店なんだ」

おばちゃん「昔は肉のハンバーガーも扱ってたけど、土地が減ってからわねぇ」

クリスタ「そうなんだ……でもせっかくだから、ここで食べていくね。」

アルミン「じゃあ、このフィッシュバーガーを2つください」

おばちゃん「あいよ、毎度あり」

・・・・・・・・・・

アルミン「おいしね!」

クリスタ「うん! 揚げたてでさくさくしてる……タルタルソースも良い感じ」

クリスタ「あ、アルミン。ちょっと。左ホッペにソースついてるよ」

アルミン「え、本当?……取れた?」

クリスタ「ううん、取れてない。取ってあげるから、ちょっとじっとしといて」

アルミン「うん」

ぺろっ





93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:03:36.74 ID:VmWPHq8W0

アルミン「ひゃっ!?」

クリスタ「はい、取れたよ。ダメよ、御行儀よく食べなきゃ」

アルミン「はうぅ///」シュゥウウ

クリスタ「どうしたの?そんなに赤くなって。くすくす♪」

アルミン「い、いい今、し、舌で///」

クリスタ「だって、今私はハンバーガーと飲み物で両手がふさがってるもん。」

クリスタ「だから、舌で取るしかないでしょ?合理的に考えて」

クリスタ「それなのに、アルミンってば、これしきのことでそんなに赤くなって…
     ホント、かわいいんだから♪」

アルミン「そ、そっちのほうが、もっとお行儀が悪いよぉ」

クリスタ「ふふふ。食べかすをつけるほうが悪いんですよーだ」

物陰
ライナー「(おおお、落ち着け!ユミル!今度はお前が落ち着くんだ!)」

ユミル「(と、止めるなライナーーー!! あんな光景、もう見てられない!!)」

バタバタ





96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:06:23.49 ID:JO9gXobeO

おかしいな…
さっきまで微笑ましく読めてたのに一気にイライラしてきた





97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:06:52.93 ID:VmWPHq8W0

アルミン ピクッ「ん?」(なんか一瞬、物陰から人が見えたような?)

ライナー「(やば!)」

クリスタ「どうかしたの?」

アルミン「いや、何でもないよ……それよりも、食べたら、次へ行こう!」

クリスタ「うん!次はどこに案内してくれるか、楽しみ!」

ユミル「(バレずに済んだか?)」

アルミン(……これは誰かに見られてる……たぶん、今朝から見ないライナーとユミルだ)

アルミン(……どうする、このまま行けば、邪魔されるのは目に見えている……よし!)





98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:09:43.31 ID:VmWPHq8W0

アルミン「クリスタ、こっちだ」

クリスタ「え!?きゃっ!?」

たったった

ライナー「し、しまった!」

ユミル「気づかれてた! すぐに追いかけよう!」

ライナー「くそっ!人混みで見失った!」

・・・・・

路地裏
アルミン「はぁっ!はぁっ………こ、ここまで来れば大丈夫だろ」

クリスタ「はぁはぁ……ど、どうしたのアルミン、いきなり走りだして」

アルミン「それはね、さっき誰かに付けられていた」

クリスタ「う、うそ!?(ま、まさか本家の!?)」

アルミン「多分あれh」

???「いよぉ、誰かと思えば、アルミンじゃねぇか」





101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:12:50.30 ID:VmWPHq8W0

アルミン「だ、誰だ!?……!! お、おまえは!」

元いじめっこリーダー「ひさしぶりだな、アルミン。相変わらずひ弱そうなやつだ」

元いじめっこA「おやぁ、よく見れば、すんげえ可愛こちゃんつれてるじゃねぇか」

元いじめっこB「ねぇねぇ、君。俺たちと遊ばない?」

アルミン「やめろ!僕の彼女に手を出すな!」

クリスタ「あ、アルミン///」

リーダー「おいおい、面白い冗談だな!」

A「可愛こちゃん、やめときな。そいつは壁の外に興味を持つ異端者だ」

B「そうそう。それに、ミカサとエレンがいなきゃ何も出来ない、ヘボ野郎だぜ!」

クリスタ「そんなことない!私とアルミンは調査兵団!壁の外に興味をもって何が悪いのよ!」

リーダー「なっ、調査兵団…だと?」

クリスタ「そうよ!アルミンはキチンと訓練を受けて兵士になったのよ!」

クリスタ「それに、今アンタたちがこうしていられるのも、アルミンが作戦立案した
     お陰なんだから!」

クリスタ「アルミンは巨人が攻めてきたとき、命がけでこの街を守ったんだから!」





102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:15:30.37 ID:VmWPHq8W0

A「くっ!ど、どうするリーダー」

B「兵隊に手を出してしまうと、後がやばいぜ」

リーダー「何、かまやしねぇ!このちっこい二人が、兵士な訳ないぜ!」

A「そ、そうだな……やっちまうぞ!」

B「ああ!」

だっ!

アルミン「くっ!?」

クリスタ「アルミン、下がって!」





104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:17:21.67 ID:VmWPHq8W0

ばきっ!どか!がす!

リーダー「うごぉ!?」

A「がはっ!?」

B「こ、この女、強ぇぇ……」

クリスタ「ミカサと真面目に格闘訓練したからね!」→格闘術6 コニー・サシャ並

リーダー「なっ?み、ミカサと」

A「ど、通りで……」

B「強いわけだ」

アルミン「それよりもクリスタ、今のうちに逃げy」

どか!!





105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:18:46.25 ID:9+4hp4Wm0

そこはアルミン頑張れよ…





107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:20:04.63 ID:VmWPHq8W0

アルミン「がはっ!!?」(な、もう一人後ろにいたのか!?)

クリスタ「あ、アルミン!?あ、あんたは!?」

DQN「よぉ、おめえら、情けねぇな。女にやられちまうなんてよぉ」

リーダー「あ、兄貴!」

A「す、すいません。そいつ、兵士みたいで」

B「め、面目ねえっす」

DQN「へぇ、そこのかわい子ちゃん。見かけによらず強いんだねぇ
    ……でも、このガキはどうかな?」

ばきっ!どかっ!ごす!





110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:21:47.08 ID:VmWPHq8W0

アルミン「がっ!うげ!うごぉ!!」

クリスタ「あ、アルミン!!や、やめて!」

アルミン「くっ!!」ぴぃいいーーーーーーーー

DQN「てめぇ、今一体何をした!?」

どごぉ!

アルミン「ぐはっ!!」

クリスタ「や、やめて!」(!い、今のは!)

DQN「へぇ、やめて欲しいのか……そうだな、やめてやってもいいぞ?」

DQN「……ここでお嬢ちゃんが、裸になってくれればな!」

クリスタ「なっ!?」





114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:23:43.59 ID:VmWPHq8W0

リーダー「あたりまえじゃねぇか。俺達に喧嘩売ったんだ」

A「俺達を楽しませてくれなきゃ、釣り合いがとれないぜ」

B「なぁ、早く脱いでみせてよ。あ、ここは滅多に人がこないから、助けを読んでも無駄だよ?」

DQN アルミンを立たせて、ナイフを突きつける

DQN「早くしねぇと、こいつの首筋から、血が飛び散ることになるぜ」

A「さあ、早くぬいで、自らウォール・マリアを見せてよ」

リーダー「それで俺の巨人で、ウォール・ローゼを突き破ってあげるから
     ああ、俺の巨人がすでに立体「起」動してきたぜ!」

B「今日は君のウォール・シーナ内の王都に人はいるかな?
 俺たちの妊娠種が、君の王都にせめこんで子供を宿してあげるね! げっへっへ!」

DQN「さあ、どうするんだ!?俺たちの巨人を受け入れるだけで、こいつが助かるんだぜ?」

クリスタ「…はぁ、品性のないジョークを言う人達ね。……どっちも嫌」





117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:26:26.79 ID:VmWPHq8W0

DQN「ああ!?お嬢ちゃん、今自分の立場がわかってるのか!?」

クリスタ「分かってるわ。私たちの勝ちは揺るがない。アルミンが指笛した時点で
     あなた達の負けよ。」

クリスタ「知ってる?指笛は、遠くの馬を呼び寄せるのに、大きな音を出せる。
     一般人なら気にも止めないでしょうけど、兵士なら全員何の音か知っている」

DQN「あん!?」

アルミン「後ろを見たほうがいいよ」

がしっ! ナイフを掴んでる手をつかむ

DQN「ぐっ!?だ、だれだ!?」





118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:28:44.58 ID:VmWPHq8W0

ミカサ「あなたは初めてみる顔ね……そこの3人は久しぶりね」ギロォ

リーダー「ひぇええ!み、ミカサだ!」

A「や、やべえ!逃げねえと!」

B「や、やられちまう!」

DQN「てめえら、びびるんじゃねぇ!こんな女ぐr」

バキバキバキィ

DQN「あんぎゃーーーーーーーーー!!!!」

ミカサ「ねえ、よくも私の親友をボコボコにしてくれたわね……」

ミカサ「手首の骨だけを握りつぶすだけでは許さない……」

ミカサ「あなたにも、弱者の気分、味あわせてあげるわ……」

ミカサ「私は過去最高の訓練兵と言われた身……
    ……だから大丈夫、どこまでなら死なないか、分かってるから」

DQN「ひ、ひぃいいいいいいい!!!?」





121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:31:05.52 ID:KQsapqiXT

ミカサが味方に回ると頼もしいのなんのって





122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:31:17.39 ID:9+4hp4Wm0

躊躇なく手の骨を砕くとか、ミカサさんさすがです





123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:32:28.35 ID:VmWPHq8W0

ドカぁ!!ズドンッ!!メキメキ!!!ごすぅ!!バキバキバキィ

DQN「あがっ!?ひげぇえ!あ、ごm,ごめん!ごべんなざ……あぎゃがやあああああーーーー!」

A「ひぇえええ!み、ミカサがパワーアップしてる!」

B「い、今のうちに反対側から逃げようぜ!」

どんっ!

A「いて!邪魔……だ?」

ライナー ズォオオ

ユミル ズォオ

A「ひぃい!?な、なんだお前らは!!?」

B「ど、どけよ!ブス!」





126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:35:46.40 ID:VmWPHq8W0

ユミル「あ?……てめぇ、私はな、今非常に機嫌が悪いんだ………
    その上、私の可愛いクリスタに手を出そうとしやがって……」

ライナー「俺達は兵士だ……だから狼藉者を取り締まる義務がある……
     ってのは、今はどうでもいい。とにかく殴らせろーーーー!!」

ゴスッバキッ!ドカッっ

リーダー「ひええええ!あの二人もバケモンだああ!!こ、こうなったら塀から…」

アルミン「ま、まて!これでも喰らえ!」

ぐしゃ!(金的)

リーダー「あばばばばばばば!」白目向いて泡ふいて倒れる

クリスタ「ほ、他の不良たちは!?」

DQN「おぐぉ……ぉぉ……お」

A「ひ、ひで……ぶ……」

B「あ……ぎゃ……」

クリスタ「うわぁ、全員歯が全部叩き折られてる……ひどい……」

アルミン(僕が一番ひどい事やったんだけどね……)





127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:39:09.07 ID:VmWPHq8W0

ミカサ「さ、これで終わり。あのチビは気に入らないが、1つだけ良いことを言った。」

ミカサ「躾に一番効くのは痛み。これはこの4人に必要な教訓よ」

アニ「……あの指笛が聞こえたので、来てみたが……」

アルミン「あ、アニ!?こ、これは!」

アニ「大丈夫。これ見て何となく分かったわ…
   この4人はこの巷では有名なゴロツキ……悪いようにはしない。
   ……むしろ助かったわ……あとは憲兵団にまかせて」

アルミン「ありがとう」

クリスタ「そ、それよりも、アルミン、だ、大丈夫?」

アルミン「うん、なんとか。怪我はしてないみたい……」

クリスタ「よ、よかったぁ……」

アルミン「はは……でもなんだかカッコ悪いところ、見せちゃったね」

クリスタ「ううん、そんなことないよ。アルミンが機転きかせて指笛してくれたから
     皆駆けつけてくれてこれたんだし。」

アルミン「あはは、まああれをやれば、ライナーとユミルが来ると思ってたし、
     もしかしたら憲兵団もくれば御の字と思ったんだけど、上手くいってよかった。
     ……ミカサは嬉しい誤算だったけどね」





128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:41:29.79 ID:wzHjxBCN0

アルミン‥弱すぎ可愛い





129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:42:38.52 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「うん。あれがなければ私、あなたを助けるために……」

アルミン「その先は言わないで。助かったんだから、ね?」

クリスタ「うん///」

アニ「へえ、あんた達……そんな仲になってたんだ。
   ……それよりも、いちゃつくなら後にしてくれないか?」

アルミン・クリスタ「///」

クリスタ「ミカサもライナーも、ユミルも助けてくれてありがとね」

ライナー「ああ、どうってことない」

ユミル「クリスタの為なら、お安い御用さ」

クリスタ「さて、一段落したところで……ライナー、ユミル。
     二人はなんで私達のあとを付けてきたのかしら。」

クリスタ「納得のいく理由を説明してくれないかしら」ニコォ





131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:45:46.70 ID:VmWPHq8W0

ライナー「う!!?」(あ、やべえ)

ユミル「げっ!!!?」(あ、あの笑顔、怒ってる。顔は笑ってるけど、目が笑ってない!)

ライナー「そ、そもそも付けてない……たまたま近くを通りかかって」

クリスタ「ねぇ、アルミン。なんでライナーとユミルが来るって分かってたの?」

アルミン「もちろん、僕らの後を付けていたからだよ。
     屋台で食事しているとき、物陰から暴れてる二人が一瞬見えたんだ」

アルミン「顔は隠されて分からなかったけど、僕達をつける理由のある人物は二人しかいないからね
     それにライナーは今朝から姿が見えなかったしね」

クリスタ「ユミルも、朝から居なかったもんね」

ユミル「そ、それならミカサはどうなる?ミカサだって普段出歩かないのに、こうしているってことh」

アルミン「ミカサのことだ。二人の不穏な動きを察知して、見張っていたんだろ?」

ミカサ「うん。二人を付けてた。」





132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:48:37.31 ID:VmWPHq8W0

ミカサ「……アルミンが相応しいかを見るとか、隙有らば邪魔をするとか……
    そんなことを言ってたわ。」

ミカサ「もし二人が行動しようとしたら、暫く眠ってもらうつもりだった」

ユミル「あ……ああ、ち、違うんだ……」

ライナー「こ、これは……その……」

クリスタ「ふーん、そうなんだ。へぇ〜……
     ひどいなぁ。私、アルミンのことが大好きなのに」ニコニコ

クリスタ「今日の初デート、すっごく楽しみにしてたのに……
     それを邪魔しようとしたんだぁ……へぇ〜〜」ニコニコ

ユミル「あ、あのクリスタ?」汗ダラダラ





134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:51:27.91 ID:VmWPHq8W0

クリスタ「……二人共、大ッキライ! もう、二度と口を聞かない!!顔も見たくない!」

ライナー・ユミル「がーーーーーーーん!」

ライナー「ああ、振られるどころか……嫌われちまった……うぉぉ……」

ユミル「そ、そんな……うぅ……」

アルミン「(い、いいの?)」

クリスタ「(いいの。しばらくの間だけだから。反省したら、許すつもりだし)」

クリスタ「それよりも、アルミン」

アルミン「ん?」

クリスタ「助けてくれて、ありがとね。かっこよかったよ///」

ちゅっ





136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:54:50.39 ID:VmWPHq8W0

アルミン「ひぇ!?ひゃあああ!?」ボンッ

ミカサ「!!?」

アニ「なっ!?」

ライナー「うぉおおあああああああ!!!?」

ユミル「く、くりすたぁあああぁあぁぁぁぁあ!?!!」

血の涙を流す二人

クリスタ「もう、ほっぺにキスしたぐらいで、すっごく真っ赤になって可愛い///」

ミカサ(え、エレンもキスしたら、あんなふうに喜んでくれるのかな///)

クリスタ「本当のキスはおあずけ///またデートした時に、二人っきりの時にね///」

アルミン「はわわ……///////」

クリスタ「大好きだよ、アルミン///」

終わり





140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:56:18.99 ID:oLXkHUpZ0


この二人の夜の立体機動が見てみたい





143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:57:31.62 ID:5dQCwAfX0


これくらいイチャイチャするエレンとミカサの話をぜひ





145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:58:48.58 ID:hGzvrVs4O

アルミンが幸せそうで俺得だった乙
次はアルアニが読みたい





135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 23:54:27.06 ID:stw/Pj880

ライナーが死んだ!