花鳥風月-2ちゃんねる-

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    進撃の巨人

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:29:06 ID:X3L1VeYw

    ネタバレがあります。
    グロも少しあります。
    ハッピーな話ではありません。
    ご注意ください。





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:29:48 ID:X3L1VeYw

    ―845年・ラガコ村・コニーの家―

    コニーの父親「ただいま」

    コニーの母親「あなた、おかえりなさい。どうだった?」

    父親「ああ。子供たちは?」

    母親「今寝かしつけたわ。それで・・・壁が壊されたって本当なの?」

    父親「・・・・・・」

    ―――――
    ――――
    ―――

    コニー(ん・・・しょんべんしたい・・・)ムクッ





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:30:32 ID:X3L1VeYw

    トテトテ

    父親「・・・子供たちは?」

    コニー(あ、父ちゃん帰ってきたんだ)

    母親「今寝かしつけたわ。それで・・・壁が壊されたって本当なの?」

    コニー(かべ?)

    父親「ああ。シガンシナ区の壁が壊されて、ウォールマリアの扉が破られたそうだ」

    コニー(えっ・・・)

    母親「そんな・・・」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:31:11 ID:X3L1VeYw

    父親「人が沢山入ってきたし、この辺にも移住してくるだろう。これからもっと食糧難になるだろうな」

    母親「コニーたちはまだ小さいのに・・・なんてことなの。それに、いつ次の壁も壊されるかわからないわね・・・」

    父親「おい、泣くな。今のうちに備蓄の食糧を確かめておこう。それからこれからの耕作も工夫が必要だな。大丈夫、俺がいるから。お前たちのことは俺が守る。な。お前が笑ってないと子供達も心配するぞ」

    母親「ええ・・・そうね・・・そうだわね」

    父親「ああ・・・」

    コニー(母ちゃん、泣いてるのか・・・)





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:31:46 ID:X3L1VeYw

    コニー「母ちゃん・・・」ギイイ

    母親「コニー!あら、やだ。起きてたのかい?おしっこ?」

    コニー「なんで泣いてるんだ?母ちゃん」

    父親「コニー、こっちにおいで」

    コニー「なんだ?父ちゃん」

    父親「これから、今までより生活が大変になるかもしれない。なあ、コニー。お前は父ちゃんの自慢の息子だ」ナデナデ

    コニー「うん?」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:32:22 ID:X3L1VeYw

    父親「お前は、サニーやマーティンの兄貴として、父ちゃんがいなくなったら、母ちゃんや家族を守らないといけない」

    コニー「俺が?」

    父親「そうだ。できるな?」

    コニー「うーん、よくわかんねぇけど、できるぜ!俺は天才だからな!」エッヘン

    父親「はっはっは!見ろ母ちゃん!コニーがいるから頼もしいな!心配することなんてないぞ!」

    母親「そうね、コニーはいいお兄ちゃんね」ギュッ

    コニー「なんだよ、母ちゃん」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:32:52 ID:X3L1VeYw

    父親(そうだ、俺達はこの、小さな希望のために生きなくてはいけない。今、泣いてる暇は無い・・・)

    コニー(なんだ、父ちゃんも母ちゃんも変だな。・・・俺、何かできることねぇのかな・・・)


    ―846年・ラガコ村・人知れぬ森の中―

    俺はコニー・スプリンガー。11歳。
    この村一番の天才とは俺のこと・・・。
    未来の憲兵団長間違いなしの俺だが、毎日の鍛錬は欠かさない。
    今日も人知れず、自らに課せた厳しい特訓をしている・・・。

    コニー「ぐがああああ、スピイイイイ」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:33:31 ID:X3L1VeYw

    サニー「おにいちゃあん・・・コニー兄ちゃあん」タッタッタ

    コニー「むにゃむにゃ・・・俺は憲兵団長だ・・・」

    サニー「おにいちゃあん!起きてよ!起きてってば!」

    ユサユサ

    コニー「んあ?なんだ、サニーか。どうした?」ボーッ

    サニー「マーティンが、マーティンがあああ。うええええええん」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:34:02 ID:X3L1VeYw

    コニー「なんだ?泣いてちゃわかんねぇだろ?マーティンがお前のおやつでもとったのかよ?」

    サニー「違ううう。私のお人形、いじめっ子に盗られたの、マーティンが取り返すっていって追っかけて行っちゃったよおお」

    コニー「は!?あいつ喧嘩弱いだろ!どこだ!?マーティンは!」

    サニー「わかんないいい!うわあああん」

    コニー「お前がこっち来たのと一緒の方向か?逆か?」

    サニー「うっ、うっ、ぎゃ、逆・・・ヒックヒック」

    コニー「わかった。後は俺にまかせろ。お前は帰って母ちゃんの手伝いしてろ。いいな?」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:34:44 ID:X3L1VeYw

    サニー「私も行く・・・ウッウッ」

    コニー「あぶねぇからダメだ!兄ちゃんにまかせとけ!」

    サニー「で、でも・・・」

    コニー「大丈夫だ!今まで兄ちゃんがお前と約束して、できなかったことあるか!?」

    サニー「・・・無い」

    コニー「な?お前の兄ちゃんは天才なんだから、なんにも心配せず待ってろ!わかったな?」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:35:23 ID:X3L1VeYw

    サニー「うん。でも、あいつ、背がおっきいから兄ちゃん気をつけてね」

    コニー「またあいつか。大丈夫だ!あんな図体だけでかいやつ、俺様の敵じゃねぇ!じゃ、行ってくるからな」タッ

    コニー(ったく、マーティンのやつ、なにやってんだ・・・!)タタタタタッ・・・

    ――――――
    ―――――
    ――――

    ―ラガコ村・馬小屋の裏―

    マーティン「返せよっ!その人形はサニー姉ちゃんのだぞ!返せっ」ピョンピョン





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:36:02 ID:X3L1VeYw

    でかいガキ「へっ。クソちびのくせに、生意気なんだよ。ほ〜ら、俺の手から取れるもんなら取ってみろ!」

    腰巾着なガキ「やーいやーい!マーティンのチビ!お前の背で届くもんか!」

    マーティン「黙れ!僕はチビでも、お前らなんかに負けないぞ!」ピョンピョン

    マーティン(僕も、兄ちゃんみたいに、ちっちゃくても負けないんだ!)

    ――――――
    ―――――
    ――――

    ―ラガコ村・コニーの家の近く―





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:36:33 ID:X3L1VeYw

    コニー(サニーはいつもこの辺で遊んでるから、こっから向こうに向かったとしてもそんなに遠くには行ってねぇだろ・・・)キョロキョロ

    馬「ブルルルルル!ヒヒ〜ン!」

    コニー(ん?なんか馬が興奮してるみたいだな?馬小屋のほうに行ってみるか!)タタタタタ・・・

    ――――――
    ―――――
    ――――

    ―ラガコ村・馬小屋の裏―

    でかいガキ「しつこいんだよ!弱虫マーティン!」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:37:15 ID:X3L1VeYw

    ゲシッ

    マーティン「あうっ!」ドサッ

    腰巾着なガキ「わーい!弱虫マーティンつまんで捨てろ!つまんで捨てろ!」

    マーティン「ううっ、痛いよお・・・うっ、うっ・・・にいちゃあん・・・!」

    でかいガキ「へっ!また兄貴かよ!なっさけねぇな!」

    マーティン「うえええええええん!」

    でかいガキ「うるせえな!泣いてもお前のチビ兄貴はこねえよ!」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:37:52 ID:X3L1VeYw

    コニー「とおおおう!天才憲兵団長参上!」バッ!

    腰巾着なガキ「!?」

    コニー「くらえ!立体機動キーック!!」シュバッ

    バキッ!!

    腰巾着なガキ「ぎゃんっ!」ズザーッ

    でかいガキ「!?」

    マーティン「兄ちゃん!!!」

    コニー「シュタッ!どうだ!天才による立体機動キックを思い知ったか!」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:38:22 ID:X3L1VeYw

    腰巾着なガキ「た、ただのジャンプキックだろ!うわああん、鼻血でたよおおお」

    でかいガキ「不意打ちするとか卑怯だぞ!」

    でかいガキ(くっそ!コニーのやつチビのくせにすばしっこいからな!兄貴を呼ぼう)チラッ・・・クイクイ

    腰巾着なガキ(あ、兄貴を呼んで来いって?わかった!)タッ

    コニー「うるせー!卑怯じゃなくて隙を突いただけだ!バーカ!おい、マーティン、こっち来い!」

    マーティン「うん!」タタタッ

    コニー「お前は向こうに隠れてろ」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:38:58 ID:X3L1VeYw

    マーティン「うん!兄ちゃん!あいつ、サニー姉ちゃんの人形取ったんだ!やっつけちゃって!」

    コニー「よし、任せとけ!」

    でかいガキ「またボコボコにされたいのかよっ」

    コニー「どっちがだ!お前みたいなやつはこの天才が痛い目見せてやるぜ!」

    マーティン「兄ちゃん頑張れ!」

    でかいガキ「ぶっつぶしてやるうううう!」ドスドスドス





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:39:54 ID:X3L1VeYw

    コニー「へっ、そんな鈍い動き、あくびが出るぜ」ヒョイ

    コニー(避けたついでに足引っ掛けて転ばせてやる!)

    ガッ

    でかいガキ「うわっ!」グラッ

    コニー「とおうっ!憲兵団長体当たり!」

    ドシンッ

    でかいガキ「ぬおっ!」ドッテーン





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:40:30 ID:X3L1VeYw

    マーティン「あはっ!やったああ!兄ちゃんは強いなあ!」

    でかいガキ「うっ・・・うわあああああん、痛いよおおお!うえええええっ!」

    コニー「でかいくせに情けねぇなあ。ほいっ、サニーの人形は返して貰うぜ」ヒョイッ

    マーティン「兄ちゃん!」タッタッタ

    コニー「あ〜あ。人形汚れちゃったな。マーティン、帰るぞ」

    マーティン「うん」

    でかいガキ「うあああああん!兄貴ぃぃぃ!うえええん!」ビービー





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:41:12 ID:X3L1VeYw

    コニー「うるせぇなあ」

    マーティン(・・・やだな///・・・さっきの僕だ・・・)

    腰巾着なガキ「こっち!こっちだよ!」タッタッタ

    でかいガキの兄貴「おい!コニー!てめえまた俺の弟いじめやがったのか!」

    コニー(げっ!こいつの兄貴だ!くっそ〜!)

    コニー「おい、マーティン、お前は先に帰れ・・・!」

    マーティン「えっ、でも」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:41:59 ID:X3L1VeYw

    でかいガキ「兄貴!僕の人形だ!僕の人形、コニーが取った!」

    兄貴「なにぃ〜!?このクソガキィィ!」ザッザッザ

    コニー(まずい!)

    コニー「マーティン!走れ!逃げるぞ!」グイッ

    マーティン「うわっ!」

    コニー(あいつの兄貴、弟の倍くらいでけーから勝ったことねぇんだよな!マーティンもいるし、ここは逃げるしか・・・)ダダダダ・・・





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:42:33 ID:X3L1VeYw

    マーティン「ハアハア・・・兄ちゃん、兄ちゃん、僕、そんな速く走れないよ・・・!」

    兄貴「待てコラー!」ダダダダ

    コニー(ちっ、俺だけなら余裕で逃げれるけど、駄目だ。マーティンは追いつかれる!今更おんぶしてる暇も無いし)

    コニー「マーティン、お前兄ちゃんのこと信じてるよな!?」

    マーティン「う、うん」

    コニー「俺も、お前を信じてる、いいか、いちにのさんで、全速力で家に走れ!いいな!」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:43:05 ID:X3L1VeYw

    マーティン「で、でも兄ちゃんは!?」

    コニー「俺は未来の天才憲兵団長だからな、心配すんな!いいか、いくぞ!?いち、にの・・・」

    マーティン「!!」

    コニー「さんっ!!」バッ

    マーティン「うわああああ!」ダダダダダ

    コニー「うおりゃああああ!立体機動キーック!」

    ダシッ

    コニー(あ・・・駄目だ。当たったけど全然効いてねえ・・・)スタッ





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:43:37 ID:X3L1VeYw

    兄貴「・・・は?なんだそりゃ」

    コニー「未来の憲兵団長様の立体機動キックだ!」

    兄貴「お前みたいなチビが憲兵団になんか入れるかよ!弱っちい癖に生意気だぞ!今日も捕まえてボコボコにしてやる!」ガッ

    コニー「へっ!誰がお前みたいなウスノロに捕まるかってんだよー!おしりぺんぺん!」

    兄貴「コニーィィィ、いい気になってられんのも今のうちだぞ、このチビガキがああ」ピキピキ

    コニー(うひー、怒ってる怒ってる。でもマーティンは逃げれたみたいだし後は隙を見て俺も逃げる・・・)

    コニー「!!」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:44:08 ID:X3L1VeYw

    兄貴「?」

    コニー(はっ、サニーの人形どこだ!?)キョロキョロ

    兄貴(なんだ?急に焦りだして・・・何探して・・・)キョロキョロ

    兄貴「!!」

    コニー(あっ!マーティンと別れたとこに落ちちまってる!)バッ

    兄貴「探し物はこれかっ!」バッ

    コニー「あっ!(しまった!取られた!)」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:44:40 ID:X3L1VeYw

    兄貴「ふん、人の弟の人形とろうだなんて、このドロボウ野郎!」

    コニー「違う!そりゃ俺の妹の人形だ!」

    兄貴「俺の弟が自分のだと言ったんだ!嘘つくな!チビ!」

    コニー「嘘じゃねえ!」

    でかいガキ「はあはあ、兄貴ぃ〜」ドッスンドッスン

    兄貴「おい、こりゃお前の人形なんだろ?俺が取り返してやったぜ」ポイッ





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:45:10 ID:X3L1VeYw

    でかいガキ「やったー!流石兄貴だぜ!」パシッ

    コニー「返しやがれ!」バッ

    でかいガキ「嫌だ!これは僕んだ!兄貴!コニーがいじめるよ!」

    兄貴「コニー!弟に手を出したら許さねぇぞ!」

    コニー「うるせえええええ!返せえええええ!」ゲシッ

    でかいガキ「いたっ!なにすんだよ!」バシッ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:45:44 ID:X3L1VeYw

    コニー「いでっ!このやろう!」ドンッ

    でかいガキ「うわあああん!兄貴ぃぃぃ!」

    兄貴「コニー!てめえ!」バキッ

    コニー「うぐっ!」フラッ

    でかいガキ「兄貴!助けて!(やったやった!殴られた!殴られた!ざまーみろ!)」

    兄貴「コニー!弟に謝れ!」ガッ





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:46:21 ID:X3L1VeYw

    コニー「くっ・・・!」ドテッ

    コニー(ちくしょお・・・力の差がありすぎる。た、立てねぇ・・・けど、けどサニーの人形取り返さねぇと)

    コニー「返せ・・・サニーの人形・・・」フラフラ

    でかいガキ「うわっ!しつこいな!」

    コニー「返せっ!」ガシッ

    でかいガキ「うひい!鼻血が服についたじゃねぇか!この!人形離せよ!」ゲシッ!ゲシッ!

    兄貴「てめえ!いいかげんにしろ!」ドカッ





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:47:10 ID:X3L1VeYw

    コニー「かえせ・・・」グラッ

    コニー(駄目だ。倒れちゃ駄目だ。サニーの人形、未来の憲兵団長の俺様が・・・)

    でかいガキ「離せ!チビ!チビコニー!」ゲシッゲシッ

    コニー「ううっ・・・絶対はなさねぇ・・・」

    兄貴「このチビ!蹴り飛ばしてやる!」ドガッ

    コニー「うぎゃっ!」ゴロゴロ

    ビリッ・・・!ボトッ

    コニー(ああっ・・・サニーの人形、壊れちまった・・・ちきしょう・・・)





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:47:51 ID:X3L1VeYw

    でかいガキ「ああー!半分ちぎれちまったよおお!」

    兄貴「そんな汚ねぇ人形捨てちまえ」

    でかいガキ「でもぉ」

    兄貴「俺が憲兵団に入ったら、上等な人形買ってやるから」

    でかいガキ「ほんとぉ!?兄ちゃん大好き!でも兄ちゃんが訓練兵になったら僕さみしいよお」

    兄貴「なぁに、たったの3年だ。すぐお前も内地に呼んでやるよ。よしよし。帰るぞ」

    でかいガキ「うん!」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:48:25 ID:X3L1VeYw

    コニー(あいつ、訓練兵になるのか・・・)

    でかいガキ(コニー、あっかんべー)ベロッ

    コニー(くっそおー!あのやろー!見てろ、俺も・・・俺も来年は訓練兵になる、お前の兄貴より強くなって、偉くなって、お前ら見返してやるからな・・・)

    ―――――
    ――――
    ―――

    ―コニーの家―

    サニー「お兄ちゃん遅いね」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:48:55 ID:X3L1VeYw

    マーティン「うん・・・でも大丈夫だよ。僕らの兄ちゃんは無敵だもん!」

    サニー「そうだね!」

    母親「ほら、二人共、テーブルの上片付けて。ご飯並べるからね」

    サニー「はーい」

    マーティン「わーい!ご飯だご飯!」

    コニー「ただいま」

    サニー「あ!兄ちゃんだ!おかえり!」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:49:28 ID:X3L1VeYw

    マーティン「おかえり兄ちゃあーん!」

    母親「コニー、おかえり。遅かったわね」

    コニー「うん」

    母親「!?・・・どうしたのその顔!それに服も真っ黒じゃない!」

    コニー「森で憲兵団ごっこしてたら木から落ちちまったんだ。母ちゃん、服汚してごめん・・・」

    母親「しょうがないねぇ、アンタは。ほら、こっちおいで、綺麗にして手当しないとね」

    コニー「うん」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:50:10 ID:X3L1VeYw

    マーティン「兄ちゃん、サニー姉ちゃんの人形は・・・」

    コニー「しっ。母ちゃんにケンカしたの聞かれたら駄目だ。後で渡すから、サニーにはちゃんと取り戻したってだけ言っとけ」ヒソヒソ

    マーティン「うん!やっぱ兄ちゃんはすごいな。僕も、兄ちゃんみたいになりたい」

    コニー「おう、父ちゃんや俺がいなくなったら、お前がサニーや、母ちゃんを守らねぇといけないからな」

    マーティン「うん、僕強くなるよ!でも、兄ちゃんとずっと一緒にいたいな。僕・・・」

    コニー「そっか。ありがとな」ナデナデ

    マーティン「へへっ」





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:50:59 ID:X3L1VeYw

    母親「コニー!さっさとおいで」

    コニー「あ、うん!」タタタ・・・

    母親「全く、今日もケンカしたのかい?」

    コニー「えっ!?し、してねぇっ!してねぇよっ!」

    母親「母ちゃんはお見通しだよ。アンタが元気なのはいいけど、怪我されると心配だわ」

    コニー「・・・だって、あっちが悪いんだ!でも俺は負けなかった」

    母親「そうかい。そうだね。多方マーティンたちのために戦ったんだろ。小さいけど強く育ってくれて母ちゃん嬉しいよ」

    コニー「小さいは余計だろ、俺これからもっとでっかくなるし、たぶん」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:52:49 ID:X3L1VeYw

    母親「あっはっは、ごめんごめん」

    コニー「なあ、母ちゃん。今日ケンカしたやつ、訓練兵になるって言ってたぜ」

    母親「そうかい。そういやあの子は12歳になったんだね・・・」

    コニー「俺も12歳になったら訓練兵になる」

    母親「何言ってるの、厳しい訓練するんだ。アンタ去年から突然憲兵団になるって言ってるけど、思ってるほどそんな簡単なことじゃないよ」

    コニー「わかってるよ。でも、俺なりたい」

    母親「ここで狩りして、畑作って暮らせばいい」





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:53:53 ID:X3L1VeYw

    コニー「いやだ!一番外の壁がでっかい巨人に壊されて、人がいっぱい入って来たんだろ!狩りしても、畑作ってもそのうち食料が足りなくなって生活できなくなるんだろ!」

    母親「コニー・・・」

    コニー「それに、父ちゃんが言ってたぞ。この間、人を減らすために兵士じゃない人たちが巨人を倒しに行って、いっぱい死んだって。俺たちも、これからそうなるかもしんねぇだろ。そんなの・・・そんなのやだよ!」

    コニー「俺は、強くなって、憲兵団になって、父ちゃんと母ちゃんと、サニーとマーティン連れて内地に行くんだ!」

    母親「アンタがそんなこと心配しなくていい」

    コニー「俺は兄貴なんだ。サニーや、マーティンを守らなくちゃいけないんだ!だから・・・」ウルッ





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:54:31 ID:X3L1VeYw

    母親「母ちゃんは、家族一緒で暮らせたらそれでいいんだよ」ギュッ

    コニー「いやだ。俺は、父ちゃんや母ちゃんやサニー、マーティンを絶対守るんだ・・・憲兵団になるんだ・・・うっ・・・うっ・・・」

    母親(ああ、神様。どうしてこんな小さな子が辛い思いをしないといけないんですか)ウルッ

    コニー「父ちゃんはなってもいいって言ってくれたんだ。俺、絶対、がんばるから・・・!だから母ちゃん心配しないでくれよ」

    母親「わかったよ。アンタも知らない間に成長してたんだね。母ちゃんは嬉しいよ」ナデナデ

    コニー「じゃあ・・・!」





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:55:23 ID:X3L1VeYw

    母親「ああ。アンタのしたいようにしたらいい。ついでにアンタをバカにする奴らも見返してやんな」ニコッ

    コニー「おうっ!見てろ母ちゃん!俺、強くなる!強くなるからなっ!」

    母親「うんうん。アンタならできるよ。ほら、手当するから、顔拭くよ」

    ―――――
    ――――
    ―――

    サニー「コニーお兄ちゃん、大丈夫?」

    コニー「ん?大丈夫だ!兄ちゃんは無敵だからな!」

    サニー「ねえ、私のお人形取り返してくれたの?マーティンが言ってたよ」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:56:00 ID:X3L1VeYw

    コニー「おお、じゃーん!」

    サニー「あれぇ?お人形のお洋服が新しくなってる!お花の刺繍がしてあるよ!」

    コニー「えっ、ほんとか!?サニーがいい子で待ってたからじゃねぇか!?」

    コニー(ちぎれたとこ上から布くっつけて直したのは上手くできたからバレねぇと思うけど。刺繍っつっても、見よう見まねだから簡単なもんだし下手くそなんだよなあ・・・がっかりすっかな?)

    サニー「うわぁ!!!可愛い!可愛いい!きゃあああ!」ドタバタ

    コニー「お、おい。走り回るなよ」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:56:31 ID:X3L1VeYw

    サニー「マーティン!見て!見て!可愛いでしょ?」

    マーティン「ん?ああ、ほんとだね!良かったね姉ちゃん」

    サニー「コニーお兄ちゃんありがとう!大好き!」チュッ

    コニー「えっ、へへへ、そっか!マーティンが最初に取り返してくれたんだから、お礼言えよ!」ナデナデ

    サニー「うん、マーティンもありがとう!」チュッ

    マーティン「えへへ・・・僕なんにもしてないよ」





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:57:03 ID:X3L1VeYw

    サニー「私、大きくなったらコニーお兄ちゃんのお嫁さんになるんだ」

    マーティン「バカだな、姉ちゃん。兄妹は結婚できないんだよ」

    サニー「うるさい!結婚するの!」

    コニー「あのなあ・・・。なあ、サニー、マーティン」

    サニー「なに?」

    マーティン「・・・・・・」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:57:33 ID:X3L1VeYw

    コニー「兄ちゃんはな、ずっと家にいるわけじゃねぇんだ。来年、俺は訓練兵団に入る」

    サニー「出て行っちゃうってこと?」

    コニー「そうだ。サニーは母ちゃんのこと手伝ってやれよ」

    サニー「なんで出て行っちゃうの?」

    マーティン「コニー兄ちゃんは憲兵団長になるんだよ」

    サニー「なんでぇ?出てっちゃやだよ・・・」

    コニー「すぐ帰って来るって。なーんも心配することねぇよ」





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:58:04 ID:X3L1VeYw

    サニー「コニー兄ちゃんがいないと嫌だああ」

    マーティン「姉ちゃん!兄ちゃん困まらせるなよ!僕だって、僕だって・・・」

    コニー「おいおい、泣くなよ。ったくお前らはしょうがねぇなあ。それに来年の話だぞ?まだ時間はいっぱいあるんだから、いっぱい遊ぼうな!」

    サニー「うん・・・」ギュッ

    マーティン「うん」ギュッ

    コニー「なんだよ、くっつくなよお前ら!暑いじゃねぇか!ったく・・・へへへ!」





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:58:38 ID:X3L1VeYw

    ―――――
    ――――
    ―――

    コニー(今日はあいつの兄貴が訓練兵団に行く日か)キョロキョロ

    でかいガキ「いやだあああ!兄ちゃん兄ちゃん!」ビイイイイ

    兄貴「泣くな!男だろ!憲兵団に入ったら内地に呼んでやるからな!」

    でかいガキ「う、うん・・・」メソメソ

    兄貴(ん?あそこにいるのはコニー・・・)





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 02:59:18 ID:X3L1VeYw

    コニー(お、目が合っちまったな)スタスタ

    コニー「よ、訓練兵団、俺も来年行くぜ」

    兄貴「はっ、お前が?笑わすなよ。お前みたいなチビに兵士は無理だ。村の皆言ってるぜ?」

    コニー「けっ、この天才の隠された能力に気づいてない奴らにはわかるまい・・・」

    兄貴「はあ?なにが天才だ。バカの天才だろ、お前はよ!まあ見とけ。俺は訓練兵団で10番内に入って憲兵団になる」

    コニー「俺もなる」

    兄貴「お前にゃ無理だ」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:00:04 ID:X3L1VeYw

    コニー「んなのやってみねぇとわかんないだろ。俺はなるね。絶対なる。そんでもって、お前らにギャフンと言わしてやる」

    兄貴「ふん。どうせ口だけだ。ま、もし訓練兵団卒業できたら褒めてやるよ。ま、無理だろうがな。じゃあな」ポンポン

    コニー「触んじゃねえよ」バシッ

    兄貴「けっ・・・」スタスタ

    でかいガキ「あにきぃぃぃぃぃ!!!」ビエエエエエエ

    コニー(うっせ・・・)





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:00:37 ID:X3L1VeYw

    ―――――
    ――――
    ―――

    ―847年・ラガコ村―

    コニー(今日でこの村としばしお別れか。さみしくなるな・・・)

    サニー「兄ちゃん。手紙書いてね」

    コニー「ああ。サニー、母ちゃんを助けてやれよ」

    サニー「うん」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:01:12 ID:X3L1VeYw

    マーティン「僕も、大きくなったら訓練兵団に入る。待ってて兄ちゃん」

    コニー「ああ。父ちゃんのこと手伝って、サニーと母ちゃん守ってくれな。強くなれよ、マーティン」

    マーティン「う、うん・・・」

    父親「コニー、お前は背は小さいが、父ちゃんに似て筋肉質で俊敏だから、きっといい兵士になれる。それに、お前はサニーやマーティンの面倒をよく見るいい兄貴だ。それは自分のことだけじゃなく、周りのことをよく見て、心配して、守ることができる男ってことだ。父ちゃんはお前のそういうところを尊敬しているし、信じてる。だからそれを忘れずがんばれよ」

    コニー「うん、ありがとう、父ちゃん。俺も父ちゃんみたいにかっこいい男になるよ!」

    母親「コニー・・・体に気をつけて」





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:01:49 ID:X3L1VeYw

    コニー「うん」

    母親「アンタはバカなとこあるから、ちゃんと人の話聞いて、間違わないようにするんだよ」

    コニー「わかってるよ。なんだよ息子のことバカって言うなよなー」

    母親「それから、ここでしてたみたいにケンカばっかしてちゃダメだからね」

    コニー「しねぇよ」

    母親「寝る前にはちゃんと歯を磨いて・・・」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:02:25 ID:X3L1VeYw

    コニー「うん」

    母親「服もちゃんと洗って綺麗に使うんだよ」

    コニー「ああ、わかってるって」

    母親「ご飯もちゃんと食べて・・・」

    コニー「・・・・・・」

    母親「それから・・・それからね・・・」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:03:01 ID:X3L1VeYw

    コニー「もう、泣くなよ・・・母ちゃん・・・」

    母親「ああ、ごめんね。ダメだね、母ちゃんは」ゴシゴシ

    コニー「もう会えねぇわけじゃねぇんだし」

    母親「そうだね。コニー、・・・怪我するんじゃないよ。無事で・・・無事で帰っておいで」

    コニー「うん、心配すんなよ」

    母親「心配だよ、だって、アンタはいつまでもあたしの子供なんだから・・・」ギュッ





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:03:53 ID:X3L1VeYw

    コニー「母ちゃん、痛いって・・・」

    母親「母ちゃんはずっと、ずっとここにいるからね。辛くなったら帰っておいで」

    コニー「うん。ありがとうな、母ちゃん」

    母親(コニー、あたしの可愛い息子。アンタがいつ帰ってきてもいいように、母ちゃんはずっと待ってるからね。いつもみたいに「おかえり」って、アンタを迎えてあげるからね・・・。だから、アンタが万が一にも巨人と戦ったり、命の危険に見舞われることがありませんように・・・)

    コニー(母ちゃん、俺、絶対帰ってくるぜ。父ちゃんもサニーもマーティンも、皆と笑顔で会えるように、俺・・・がんばるよ)





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:05:16 ID:X3L1VeYw

    ―――――
    ――――
    ―――

    ―第104期訓練兵団・入団式―

    コニー(とうとう来たぞ!なんか・・・俺よりでっかいやつばっかだな・・・)チラッ

    ベルトルト「・・・・・・」

    ライナー「・・・・・・」

    コニー(うわっ、何だあいつら。で、でっけええ〜!!!・・・あのムカつく野郎の兄貴もでかかったけど、あんなでかいやつ見たことねぇぜ。ああ、なんか自信なくなってきた・・・)





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:05:46 ID:X3L1VeYw

    キース「次!次は貴様だ!」ザッザッザ

    コニー「!!」ビクッ

    キース「貴様は何者だ!」

    コニー(お、おっかねええええ!)

    コニー「コニー・スプリンガー!ウォール・ローゼ南区、ラガコ村出身です!」バッ

    コニー(えっと、えーと、敬礼はこれで合ってるよな!心臓の上に手を置く!)ドキドキ





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:06:18 ID:X3L1VeYw

    キース「・・・・・・」

    ガッ

    コニー「!?」

    キース「逆だ・・・コニー・スプリンガー」ギリギリギリギリ

    コニー「がっ・・・あががっ・・・(いででででででででっ!!!)」

    キース「最初に教えたはずだ。この敬礼は公に心臓を捧げる決意を示すことを表すものだと・・・!」ギリギリギリ

    コニー(いでででででででで!!!)





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:06:57 ID:X3L1VeYw

    キース「貴様の心臓は右にあるのか・・・」

    サシャ「モグモグモグモグ」

    キース「・・・っ!?」

    ドサッ

    コニー(うぎゃあああ!痛かったああ!!)

    コニー(た、助かったけど・・・なんだあの芋食ってるやつ・・・すげぇバカもいたもんだな。まああんなの、天才である俺とこれから関わりあうことはないだろうけどな)





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:07:33 ID:X3L1VeYw

    ―――――
    ――――
    ―――

    ―時は流れ・・・―
    ―第104期訓練兵団・解散式―

    ガヤガヤ ザワザワ

    コニー「やったー!これで俺も憲兵団だ!」

    サシャ「もう食べ物に困りませんね!」

    コニー(なんだかんだ、サシャとは一番仲良くなっちまったな。しかし、俺はがんばった!がんばって10位以内なった。これで、これで皆を内地に呼び寄せて、暮らせるぞ!)





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:08:19 ID:X3L1VeYw

    トーマス「勝てるわけないっ!!!」

    コニー「!?(なんだ?トーマスか?エレンと話してるのか・・・。一体なにが・・・)」

    シーン・・・

    トーマス「エレン、お前だって知ってるよな?今まで何万人食われたか」

    エレン「・・・・・・」

    トーマス「人口の2割以上を失って、答えは出たんだ・・・人類は・・・巨人に勝てない」

    コニー(・・・そ、そりゃ・・・そりゃそうだろ。だから皆憲兵団目指してんだ。勝てないから、守るしかないだろ)





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:08:49 ID:X3L1VeYw

    エレン「それで・・・?」

    コニー(?)

    エレン「勝てないと思うから諦めるのか?・・・確かにここまで人類は敗北してきた。それは、巨人に対して無知だったからだ」

    エレン「巨人に対して物量戦は意味がない。・・・負けはしたが戦いで得た情報は確実に次の希望に繋がる!」

    エレン「俺達は、何十万の犠牲で得た戦術の発達を放棄して、大人しく巨人の餌になるのか!?冗談だろっ!?」

    エレン「俺はっ!巨人を一匹残らず駆逐して、狭い壁の中から出る!それが俺の夢だ!人類はまだ、本当に敗北したわけじゃな

    い!」

    コニー(あいつ・・・)





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:09:21 ID:X3L1VeYw

    エレン「くっ・・・」ダッ

    コニー「・・・俺、憲兵団でほんとにいいのかな・・・」

    サシャ「コニー・・・」

    コニー「もし、ウォール・ローゼが壊されちまったら、俺の村も巨人に襲われる・・・」

    サシャ「私の村もです・・・」

    コニー「それに運良くシーナの中に逃げ込めたとしてもよ。お前覚えてるか?領土奪還作戦・・・」

    サシャ「ええ。領土奪還作戦が行われたらローゼの住人が真っ先に犠牲になりますね」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:10:04 ID:X3L1VeYw

    コニー「・・・憲兵団に入ってても、家族を最後まで守れるかわかんねぇな・・・」

    サシャ「そうですね・・・」

    コニー(バカな俺でも、調査兵団はヤバイってわかるぜ。あんなとこ、死にに行くようなもんじゃねぇか・・・でもよ。でも・・・俺は上位10位内だぞ?巨人を倒す力が他のやつらよりあるってことだ。そんな俺が、弱いやつらをほっておいていいのか?)

    コニー(自分より弱いやつらを守るために戦うのが兄貴なんじゃねぇのかよっ。俺はいつも自分よりでかいやつ相手でも立ち向かっていってたじゃねぇか。なのに・・・なんで忘れてたんだろう・・・。カッコ悪ぃな・・・。エレンの言う通りだ。大人しく餌になるなんかまっぴらごめんだぜ。戦って勝てば、村も、家も守れるんだ)

    コニー「俺・・・調査兵団にする・・・」

    サシャ「え、ええっ!?コニーもですか!?」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:10:49 ID:X3L1VeYw

    コニー「って、お前もかよ!」

    サシャ「はい、さっきのエレンの演説・・・ぐっときちゃいました」

    コニー「単純だなー、お前は。ま、俺もだけどな」

    サシャ「でも、憲兵団に入って、家族を呼び寄せなくていいんですか?」

    コニー「皆が戦ってるのに、引っ込んでる兄貴なんてカッコ悪いだろ?」

    サシャ「どっちが幸せなんですかねぇ」





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:11:20 ID:X3L1VeYw

    コニー「まあ、俺はバカやってると思うぜ。でも、勝てばいいんだ・・・勝てば」

    サシャ「そうですね。勝てばいいんですよね!」

    コニー(そう、勝てばいい!)

    ――――――
    ―――――
    ――――

    ―ウォールローゼ南城塞都市トロスト区・戦場跡―





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:11:58 ID:X3L1VeYw

    コニー(・・・なんて思って調査兵団にする!って思ったけどよ・・・。まあ、確かに人類は・・・俺達は初めて巨人に勝った・・・けどよ・・・俺は甘かった)

    コニー(ああ・・・ひでぇな。ひでぇよ・・・。なんだこの地獄は・・・)

    サシャ「うぇっぷ・・・」

    コニー「おい、大丈夫かよ?」

    サシャ「は、はい・・・皆もがんばってるんですから、私も。でも、でも・・・私たちもいつかこうなっちゃうんですかね?」ウルッ





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:12:35 ID:X3L1VeYw

    コニー「んなの・・・考えてもわっかんねぇだろ。バカ言ってねぇで、はやく皆を見つけてやろうぜ・・・」

    サシャ「そうですね。うっ、ううっ・・・」

    コニー「泣くなって・・・」

    サシャ「だって、だって・・・」

    コニー「ほら、しゃきっとしろよ」

    サシャ「ふううっ・・・」トボトボ





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:13:11 ID:X3L1VeYw

    コニー(あいつ大丈夫かな・・・。もう調査兵団なんか入らねぇだろうな。俺も・・・俺もこんなことになるなら、やっぱり憲兵団にしよう。まだ間に合う。なんたって10位なんだからな、俺は・・・)

    コニー「・・・・・・」トボトボ

    兵士「・・・・・・ううっ」ユラッ

    コニー(!?あれっ?あそこの人、動かなかったか!?)

    コニー「おいっ」ダッ

    兵士「・・・あう・・・」ユラユラ





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:13:49 ID:X3L1VeYw

    コニー「おいっ!大丈夫か!?」

    兵士「う、うう・・・ふうふう」

    コニー「!!」

    コニー(うっ、下半身がぐちゃぐちゃにっ・・・すごい血だ。でも、い、生きてるぞ!?)

    コニー「ちょっと待ってろ、今手当して・・・!」バッ

    コニー(ああっ、手当ったって、こんな・・・どうすりゃいいんだよ!?)

    コニー「おおい!誰か!!衛生班!こっちだ!生きてる!生きてるぞ!来てくれぇぇぇ!!」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:14:31 ID:X3L1VeYw

    兵士「だ・・・え」

    コニー「え?」

    兵士「だえ・・・あ」

    コニー「え?なに・・・」

    コニー(!?・・・あれっ、この顔・・・どっかで見たことあるような・・・)

    コニー「そうだ、な、名前は?」ドキドキ





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:15:12 ID:X3L1VeYw

    兵士「なあえ・・・」

    コニー(まさか・・・まさかな・・・いや、でも、たぶんそうだ・・・駐屯兵団のエンブレム・・・)チラッ

    兵士「あう・・・ふうふう」

    コニー「あんた・・・もしかして」

    兵士「・・・だえだ」

    コニー「俺だよ、コニーだよ」

    兵士「あ・・・ああ、こに?おい、おとおと・いじめんな・・・この・・・」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:16:02 ID:X3L1VeYw

    コニー「やっぱ、あいつの兄貴だな?あんた・・・!おい、しっかりしろよ」

    兵士「な、こに・・・あ、ここは、ふうふう・・・ここ・・・むあ・か」

    コニー「は?いや、ここは・・・」

    兵士「ラガコむあ・・・かえてきたか、はは・・・とおさん」

    コニー「・・・・・・」

    兵士「かさん、おえのおとおと・どこ・・・ああ・・・なつかしな・・・かえてこれて・・・」ジワッ





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:16:37 ID:X3L1VeYw

    コニー「お、おい(あ、な、泣いてるのか・・・!?)」

    兵士「よ、よ、よか―・・・」

    コニー「・・・あ・・・」

    兵士「・・・・・・」

    コニー(し、死んだのか?・・・俺の、同郷の・・・死・・・)

    コニー「うぐっ」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:17:17 ID:X3L1VeYw

    コニー(くっそお。なんで、なんでこんなとこで、出会わないといけねぇんだよ!俺は、俺はお前らを見返すためにがんばってがんばって10番になったんだ!憲兵団に入って、お前探して、村に胸張って帰って、ざまあみやがれって、言ってやるつもりだったのに・・・なんで、なんでこんな・・・)

    コニー「こんなとこで死んじまってんだよおおおおお!!」

    コニー「お前、俺よりでかいのによ!俺が!俺が・・・でっかくなって、強くなって、お前らのことぶっ倒してやるって思ってたのに・・・、あんなに強かったのに・・・こんなあっさり死んじまうもんなのか!?なんで・・・なんでだよおおおおお・・・!!」

    コニー「ちくしょう、ちくしょう、死んじまったら・・・死んじまったら・・・」

    コニー(父ちゃん、母ちゃん・・・サニー、マーティン・・・)





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:17:59 ID:X3L1VeYw

    コニー「もう・・・誰にも会えないだろ・・・」

    コニー「うぐっ・・・うっうっ」

    衛生兵「おい、何してる。さっき呼んだのはお前だな?」

    コニー「うっ・・・うっ・・・」

    衛生兵「邪魔だからとっとと立て」

    コニー「うっうっ・・・はい・・・」スクッ





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:18:34 ID:X3L1VeYw

    衛生兵「この兵士の名前はわかるか?」

    コニー「はい。俺の、同郷のやつです・・・」

    衛生兵「そうか」

    コニー「俺より、でかくて、強かったのに・・・死んじまいました」

    衛生兵「余計な話はしなくていい。時間の無駄だ。名前は」

    コニー「名前は・・・です」





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:19:14 ID:X3L1VeYw

    衛生兵「ふむ。わかった」

    コニー「村に連れて帰ってやりたい・・・」

    衛生兵「無理だ。さ、戻れ」

    コニー「・・・・・・」

    衛生兵「おい」

    コニー「・・・・・・はい」

    衛生兵「・・・エンブレムを切り取っていけ」





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:19:45 ID:X3L1VeYw

    コニー「え?」

    衛生兵「駐屯兵団のエンブレムを切り取って、消毒洗浄して、お前が帰る時に一緒に持って帰ってやれ」

    コニー「いいんですか?」

    衛生兵「他は全部燃やす。持って帰れるのはそれだけだ」

    コニー「・・・・・・」

    衛生兵「早くしろ。さっさとしないと取り消すぞ」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:20:27 ID:X3L1VeYw

    コニー「もっ持って帰ります・・・」

    ビリビリ

    コニー(捧げた心臓の上のエンブレムは、俺たちの選んだ道で・・・生き様で・・・。この薄っぺらい布っきれが、兵団に入って戦う俺たちの心臓なんだ・・・。俺はよ、お前と仲良くできなかったけど、同じ兄貴として、弟を信じて守るお前のこと嫌いじゃなかったぜ。絶対連れて帰ってやるよ。絶対・・・!一緒に、村に帰ろうな。俺たちを待ってる弟たちに会おうな!)

    コニー(俺・・・帰れるのかな・・・)

    コニー「とにかく、兵団は憲兵団だ。俺は憲兵団に行くぜ・・・」





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:21:07 ID:X3L1VeYw

    ――――――
    ―――――
    ――――

    そして、俺は結局、調査兵団になった。

    まだ、選べたはずなのに動けなかったんだよな。

    エレンの演説やジャンの決意表明に気持ちが動かされたのかもしんねぇ。

    兄貴たるもの、守るもののために率先して危ないとこに飛び込んで戦うもんだって気持ちからかもしんねぇ。

    なんかもう最後はどうでもよくなってたけど・・・。





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:22:56 ID:X3L1VeYw

    父ちゃん、母ちゃん、サニー、マーティン・・・皆どう思うだろ。

    やっぱ憲兵団だったほうが喜ぶのかな・・・。

    まあ調査兵団なんて、母ちゃんは悲しむに違いねぇが。

    村、帰りてぇ・・・。

    いつもみたいに母ちゃんに「おかえり」って迎えて欲しいなぁ・・・。





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:23:31 ID:X3L1VeYw

    ――――――
    ―――――
    ――――

    ―ラガコ村―

    コニー「うそだろっ・・・誰かっ・・・!?誰かいないかっ!?」

    コニー「俺だ!コニーだ!帰ってきたぞ!!」

    シーン

    コニー(俺の家・・・!父ちゃん・・・母ちゃん・・・サニー・・・マーティン・・・)





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:24:01 ID:X3L1VeYw

    コニー(あそこだ!あそこに俺の家が・・・!)

    コニー「!?」

    コニー(・・・なんだ・・・巨人?)

    ライナー「コニー下がれ!」

    コニー「お・・・俺の・・・家だ・・・。俺の・・・」

    ――――――
    ―――――
    ――――





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:24:42 ID:X3L1VeYw

    コニー(結局だれもいなかった・・・いたのは俺の家で寝転んでる巨人だけ・・・血の跡がねぇから、皆逃げたみたいだけど・・・皆・・・無事なのか、一体どこ行っちまったんだよ・・・)

    ゴソッ・・・

    コニー(あいつのエンブレム・・・悪ィな。せっかく村に帰ってこれたのに、お前の家も誰もいねぇんだ。でも、村には帰ってきたんだ。おかえり。せめて俺がここに埋めて帰ってやるよ・・・)

    ザクザク・・・

    コニー「これでいいか。ゆっくり眠れよ」

    ゲルガー「松明はもう揃ったな。これより壁の破壊箇所を特定しに行く。出発するぞ」ザッ





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:25:18 ID:X3L1VeYw

    コニー(ああ、これでもうラガコ村ともお別れか・・・)

    コニー「・・・・・・」チラッ

    コニーの家・巨人「・・・・・・」ジーッ

    ゲルガー「行くぞ、コニー」

    コニー「ハイ」タッタッタ

    コニー(うじうじ考えてても仕方ねえ。先輩たちの言うとおり、きっと皆無事なんだ。今は兵士の役目を・・・)カシッ

    コニーの家・巨人「オ・・・アエリ・・・」

    コニー「!?」クルッ

    終わり





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:26:41 ID:X3L1VeYw

    サニーとマーティンがもしかしたら妹弟逆の可能性もありますが。





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:29:03 ID:X3L1VeYw

    そしてタイトルは『コニー「ただいま」』の方が良かったかもしれん・・・。





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 03:52:40 ID:mbLil7XA

    わああああ(´;ω;`)つらい…





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 13:54:08 ID:6a.siBK6

    最初からこれはアカンと思って読んでた
    アカン…これはアカン…(´;ω;`)ウッ





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/05(土) 22:55:38 ID:5nrYTVlc

    コニーってすげえ良い奴だよな…






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:37:44 ID:S6wHa4tg

    リヴァペトっぽい感じのリヴァイ班話
    捏造設定多めです
    アニメ22話を踏襲してますのでまだ観ていない方は注意
    諸々の風習などは欧米のものを参考にしています
    そんなに長くはならない予定です





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:38:44 ID:S6wHa4tg

    オルオ「そういえばエルド、彼女と結婚はしねぇのか?」

    エルド「ん?なんだ唐突に」

    グンタ「おおっ!あの美人とか!」

    ペトラ「気になる~!どうなのエルド」

    エルド「え~ははは、そうだなぁ」

    エルド「まぁ……」

    一同「ふむふむ!」キョウミシンシン

    エルド「……そろそろしたいな、とは思っている///」

    一同「オオーッ!!!」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:39:56 ID:S6wHa4tg

    エルド「ここにいると、なかなか先を見据えて行動するのは難しいが…」

    エルド「家族になれば手当も貰えるし、いずれは子供も欲しいからな」

    ペトラ「そうだねぇ」

    グンタ「うんうん」

    オルオ「こんなこと言いたくはねぇが、何かあった時も安心だしな」

    エルド「そうなんだよな。ただ……」

    一同「ただ?」

    エルド「兵長がまだ結婚されていないのに、俺が先にってのも……」

    一同「ああ…確かに……」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:41:19 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「けど、兵長はそんな序列とかを気にされる方じゃないと思うよ」

    グンタ「うんうん、憲兵団あたりだとそこら辺はきっちりしているらしいが、うちは大丈夫だろう」

    オルオ「そうだぞ、兵長は部下のことを一番に考えてくださる方だ」

    エルド「ああ、もちろん!それは分かっているんだが…」

    エルド「なんというか…兵長は……」

    エルド「……俺の目標、というか……理想とする方なんだ」

    オルオ「な、なにぃ!?俺もだぞエルド!!」

    グンタ「おっ俺もだ!俺も兵長が理想だ!」

    ペトラ「ちょ、私もだよ!!」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:44:28 ID:S6wHa4tg

    エルド「ははは、知ってる知ってる」

    エルド「……いや、だからさ、つまり」

    一同「ふむふむ」

    エルド「結婚なんか考えず、死んだ仲間たちの想いだけを背負って戦っていきたい…という気持ちもある」

    一同「なるほど……」

    リヴァイ「それは間違いだ、エルド」

    一同「!??」ビクッ

    エルド「へ、兵長!?き、聞いてらしたんですか」ガタッ





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:45:51 ID:S6wHa4tg

    エルド「す、すみません…!俺、失礼なことを…」

    リヴァイ「…いや、いい。それより、」

    リヴァイ「エルド、お前がそんなことを気にする必要はない」

    エルド「し、しかし…」

    リヴァイ「………」

    リヴァイ「……俺達は、いつ命を落とすか分からない」

    一同「………」  

    リヴァイ「死んでからじゃ何もできねぇってことくらい、お前らもよく分かっているだろう」

    エルド「兵長……」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:47:14 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「お前らには、死んだ奴らの分まで生きる義務がある」

    一同「………」

    リヴァイ「だから、お前らが最善だと思うものを選べ」

    リヴァイ「…他人に左右されるな。自分が大事にしてるものを一番に考えろ」

    リヴァイ「分かったな」

    エルド「は、はい…!」

    リヴァイ「エルドだけじゃねぇ。グンタ、オルオ、ペトラ、お前らもだ」

    リヴァイ「全員、後悔しないように生きろ」

    一同「は、はい!!」


    ---------





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:49:39 ID:S6wHa4tg

    ―数日後―


    エルド「兵長!あの…」

    リヴァイ「何だ」

    エルド「俺、彼女と結婚することにしました」

    リヴァイ「…そうか、それはめでたいな」

    エルド「は、はい!ありがとうございます!」

    エルド「それで、その…ささやかな式を挙げたいと思っているのですが」

    エルド「よろしければ……兵長も参列していただけないでしょうか?」

    エルド「……というか…その……」モゴモゴ





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:50:59 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「…?何だ」

    エルド「は、はい…!えっと……兵長に…」

    エルド「付添人を、やっていただきたいです…!!」

    リヴァイ「……付添人?」

    リヴァイ「…そういうことは、経験がないんだが」

    エルド「も、もちろん兵長にご面倒はかけません!」

    エルド「雑務などは、他の奴らに任せますので…!」

    リヴァイ「………」

    エルド「俺達の横で………見届けていただけませんか」

    リヴァイ「………」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:52:11 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「……わかった」

    エルド「ほ、本当ですか!?」パアアア

    エルド「やったーーーーー!!!」ガッツポーズ!

    グンタ・オルオ「やったなエルド!!!」

    ペトラ「おめでとう!!よかったね!」

    リヴァイ「…」

    ワイワイキャッキャッ



    グンタ「しかしいいなぁ、結婚かぁ~」

    エルド「グンタは、予定ないのか?」





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:54:54 ID:S6wHa4tg

    グンタ「あぁ、俺はまず相手を見つけないとだからな」

    グンタ「良い嫁さん見つけて、早く爺さんと母さんを安心させてやりたいもんだ」

    エルド「もしあれだったら、知り合い紹介するぞ」

    グンタ「まじか!是非よろしく頼む!」

    オルオ「フッ、結婚となると俺たちはもうちょい先だろうな?」

    オルオ「だが、うちのように子供はたくさん欲しいから、そのつもりでいてくれ」

    ペトラ「何の話してるか分かんないけど、舌噛み切って死ね」

    ギャアギャアワイワイ





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:56:53 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「……」

    ハンジ「あはは、可愛い子たちだねリヴァイ」

    リヴァイ「…覗きとは悪趣味だな、クソメガネ」

    ハンジ「私も花嫁付添人に立候補しちゃおうかなぁ~」

    ハンジ「ほら、リヴァイだけじゃ心配だし?」

    リヴァイ「てめぇはそもそも式に呼ばれてねぇだろ」

    ハンジ「えっウソ!?私呼ばれるでしょ!??」ガーン

    ハンジ「ねぇねぇエルドぉーーー!!!」ダダッ


    ---





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:58:20 ID:S6wHa4tg

    ペトラ(兵長も参加されるということは……)ドキドキ

    ハンジ「あ、今リヴァイの正装想像してドキドキしてるでしょ?」ニヤ

    ペトラ「っ!??」ビクッ

    ペトラ「は、ハンジ分隊長!?いいいいつの間に…!!///」カアアア

    ハンジ「図星だー!あはは、可愛いなぁこいつぅ!」ツンツン

    ペトラ「ちょ…からかわないでくださいっ!///」マッカッカアア

    ハンジ「あはははは」ウリャウリャ

    ペトラ「も、もう…!!!!////」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:00:42 ID:S6wHa4tg

    ハンジ「まっ、私にはあの仏頂面のどこがいいのかよくわからないけどさっ」

    ハンジ「……正装したリヴァイは、なかなかのものだよ」コソッ...

    ペトラ「…!!!」

    ハンジ「我が兵団への出資を募る、クソつまんねぇパーティに時々連れて行かされるけど…」ヒソヒソ

    ペトラ「……」

    ハンジ「…ほら、あの人って潔癖症じゃない?」

    ハンジ「ゴロツキ出身といえど、身なりは完璧なんだよねぇ…」

    ペトラ「…!」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:02:16 ID:S6wHa4tg

    ハンジ「髪はオールバックでさ…」

    ハンジ「なんともいえない色気が……ね」フフ

    ペトラ「ほ、本当ですか……」ゴクッ

    ハンジ「………ペトラ、あなた」

    ペトラ「は、はい…」ドキドキ

    ハンジ「今すっごいエロい顔してるね!」

    ペトラ「はっ!?////」ボンッ

    ペトラ「もおおお、分隊長!!!いい加減にしてくださいいいい!!///」ギャアアアアアア

    アハハハハハ 


    ---





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:04:58 ID:S6wHa4tg

    エルド「ペトラ!」

    ペトラ「ん?なに、エルド」

    エルド「もしよかったら、花嫁の方の付添人をやってもらえないか?」

    ペトラ「えっ!?私!?」

    エルド「ああ」

    ペトラ「で、でも普通、付添人は花嫁さんの身内や親戚がするものでしょう?私なんかじゃ…」

    エルド「いや、あいつは……」

    エルド「小さい頃に両親を亡くして…それからずっとうちで暮らしてるんだ」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:07:21 ID:S6wHa4tg

    エルド「だから、他に身寄りがいなくてな…」

    ペトラ「………そうだったんだ」

    エルド「ああ」

    エルド「お前なら年も近いし……それに、」

    エルド「お前は…俺の妹のような存在だから……」

    ペトラ「エルド……」

    エルド「だから…力を貸してくれると嬉しい」

    ペトラ「………うん、わかった」

    ペトラ「私でよければ是非!」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:08:54 ID:S6wHa4tg

    エルド「よかった、ありがとうな」

    ペトラ「こちらこそ、楽しみにしてるね」

    エルド「……あ、そうだ」

    ペトラ「?」

    エルド「宣誓式の後はパーティがあるだろう」

    ペトラ「うん?」

    エルド「新郎新婦のファーストダンスの後は、参列者のダンスの時間だ」

    ペトラ「そうだね」

    エルド「兵長を誘え。」

    ペトラ「!??」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:10:46 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「ちょ、ななな何言ってんの!!///」ボンッ

    エルド「はは、まだ誤魔化すつもりか?バレバレだぞ」

    ペトラ「そっそんなんじゃ…!!///」カアアアア

    エルド「…ハンジ分隊長に取られても知らないぞ」ボソッ

    ペトラ「へっ!?」

    エルド「いやぁ~あの二人なんだかんだで仲良いからなぁ~危ないよなぁ~」

    ペトラ「…………。」ムゥゥ...



    ---


    ハンジ「エルド、上手くいった~?」ニヤッ

    エルド「バッチリです!分隊長」ニヤッ


    ---------





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:36:41 ID:S6wHa4tg

    ペトラ(ハンジ分隊長が兵長を……?いやいやそんな風には見えな…)

    ペトラ(で、でも確かにお2人はお互い良き理解者って感じで、お付き合いすることになってもおかしくないよね…)

    ペトラ(というかもうそういう関係だったり…!?)

    ペトラ(い、いや、でもどこが良いか分からないっておっしゃってたし…)

    ペトラ(でも…分隊長も何考えてるかよく分からない方だからなぁ…)

    ペトラ(………兵長は…分隊長のことどう思ってらっしゃるんだろう………)モヤモヤ

    リヴァイ「…ペトラ、そんなところで何してる」

    ペトラ「えっ!??」ビクッ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:41:53 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「わ、へ、兵長!?すすすみません…!!」ペコッ

    ペトラ「す、少し…考え事をしていまして……そ、その……」アセアセ


    “兵長を誘え”


    ペトラ「…!」

    ペトラ「……っ////」カアアア

    リヴァイ「…?どうした」


    “ハンジ分隊長に取られても知らないぞ”


    ペトラ(あぁもうエルドのばかばか!意識しちゃうじゃない…!///)

    ペトラ「あ、いえ、えっと……その………///」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:44:18 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「あ、あの……わ、私も……付添人をやることになりました!」

    ペトラ「も、もちろん、花嫁側ですが…!」

    リヴァイ「…そうか」

    リヴァイ「俺では不足があるだろうから、お前がいると助かる」

    ペトラ「…!」パァァ

    ペトラ「あ…ありがとうございます!!///」

    ペトラ「せ、精一杯お手伝いさせていただきます…!」ペコッ

    リヴァイ「ああ」


    “兵長を誘え”


    ペトラ(~~っ!///)





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:45:31 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「そっ…それで……その…………」 グッ

    ペトラ「し、式の後は……役目が解かれますので………その……」

    リヴァイ「…?」

    ペトラ「も、もし宜しければ……と、というかっ……可能でしたら……」

    ペトラ「ダ、ダンスを!ご一緒できないでしょうか…!!///」

    リヴァイ「……ダンス?」

    ペトラ「は、はい…」ビクビク

    ペトラ(わああああああ言っちゃった言っちゃったもうどうしよおおおおおおお)ギャアアア

    リヴァイ「………」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:49:35 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「……ハンジに引っ張られて、」

    リヴァイ「無理矢理踊らされたくらいしか…経験がないんだが」

    ペトラ「だっ、大丈夫です!わ、私がリードしますので……!!」

    ペトラ「もし…可能でしたら…………ですが…………」

    ペトラ(む、無理だよねやっぱり…………)シュン...

    リヴァイ「……………」

    リヴァイ「……お前が、それでいいならかまわん」

    ペトラ「……へっ?」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:51:50 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「…裾を踏んでも、文句言うんじゃねぇぞ」

    ペトラ「……っ」

    ペトラ「は…はい!!」

    ペトラ「ありがとうございます……っ!///」ペコッ

    リヴァイ「……」

    リヴァイ「…もう消灯時間も近い。早く部屋に戻って休め」

    ペトラ「は、はい!失礼します!///」

    リヴァイ「……」


    ---------





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:36:25 ID:S6wHa4tg

    ―次の日―


    ペトラ「エルドっ!!聞いて!!」

    エルド「お、その顔はもしかして」

    ペトラ「うん!兵長に、ダンスOKしてもらえた///」

    エルド「そうかそうか、良かったなペトラ」ナデナデ

    ペトラ「うん!ありがとうねエルド」ニコニコ

    グンタ「やったじゃないかペトラ!」ナデナデ

    ペトラ「えへへ///」テレテレ

    グンタ「オルオは俺が引き留めておいてやるから、思いきり着飾って、兵長のこと誘惑しろよ!」

    ペトラ「ちょ、ななな何言ってんのグンタ…!///」アワワワ





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:38:56 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「は、花嫁さんより目立っちゃだめでしょう…!///」

    ペトラ「それに、なんでオルオ?」キョトン

    エルド(オルオ……どんまい……)

    グンタ「下品なのは駄目だぞ。あくまでも慎ましやかに、しかし女性らしく、だ」

    グンタ「清純そうに見えて、でもどことなく艶っぽくも見える…そんな服がいい」

    ペトラ「も、もう…///エルドの結婚式なのに、なんでそんなに乗り気なの…///」カアアア

    グンタ「え?そりゃあもちろん」

    エルド「幸せは多いほうが良い、からな」クス

    ペトラ「………///」ムゥ...


    ---





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:42:20 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「オルオ、ちょっといい?」

    オルオ「フッ、なんだ?愛の告白か?」

    ペトラ「うるさい死ね」ドゴォ

    オルオ「グハァ!」ブフーッ

    ペトラ「………」

    ペトラ「…あ、あのさぁ」

    オルオ「何だよ?」

    ペトラ「………エルドの結婚式に、着る服」

    ペトラ「…一緒に選んでもらいたいんだけど。」


    ---------





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:44:11 ID:S6wHa4tg

    ―街の仕立屋―


    ペトラ「ど、どうかな…?」ドキドキ

    オルオ「うん、やっぱりそれが一番良いな」

    オルオ「お前の赤毛に、そのモスグリーンはよく映えるし、品もある」

    ペトラ「ほんと?じゃあこれにしよう!」

    ペトラ「すみません!こちらいただけますか?」

    店員「はーい」

    <アラッオニアイネ
    <ア、アリガトウゴザイマス...!
    <キャッキャッ


    オルオ「…………」





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:46:01 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「……あの、ありがとうね、オルオ」

    オルオ「………ああ」

    オルオ「……でも、何故俺に頼んだ?」

    ペトラ「う…そ、それは……」

    ペトラ「………///」

    ペトラ「……オルオは、さ、」

    ペトラ「もちろん、兵長とは共通点ゼロだし、兵長の真似だってこれっぽちも似てないんだけど…」

    オルオ「おい」

    ペトラ「………………でも、」





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:49:26 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「兵長のこと、いつも見てるだけあって……」

    ペトラ「好みとかは…よく分かるはず……って思って…」

    オルオ「…………」

    オルオ「……フン、当たり前だろう」

    オルオ「お前ごときには分からないだろうが、俺くらいのレベルになるとガチィッ プシャアアアア

    ペトラ「あはは、だから似てない真似はやめなって」

    ペトラ「…………」

    ペトラ「……でも、ありがとう」

    オルオ「……………」





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:50:32 ID:S6wHa4tg

    オルオ「……ペトラ、」

    ペトラ「ん?」

    オルオ「…お前、兵長に気持ちは伝えねぇのか?」

    ペトラ「えっ!?ななな何言って…!!///」アタフタ

    オルオ「…フン、馬鹿め」

    オルオ「気づいてないのなんて、エレンぐらいだ」

    ペトラ「う、うそ…///」

    ペトラ「やだ…恥ずかしい……///」カアアア

    オルオ「………」 チッ





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:52:50 ID:S6wHa4tg

    オルオ「……公私混同はやめてもらいてぇし、」

    オルオ「お前と兵長が恋仲になるってのも、全く想像できんが…」

    ペトラ「ちょ…は、はっきり言わないでよ…!!」ガーン

    オルオ「…………でも、」

    オルオ「俺達は、いつ死ぬか分からん」

    ペトラ「……」

    オルオ「…………兵長もおっしゃってただろう」

    オルオ「……後悔しないように生きろ、と」

    ペトラ「…………」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 21:54:37 ID:S6wHa4tg

    オルオ「何もせず、壁の中にいるより……」

    オルオ「ほんの僅かでも希望を持って、壁の外へ出て戦う」

    オルオ「……それが俺達、調査兵団だろ」

    ペトラ「…………」

    ペトラ「……ふ、ふん」

    ペトラ「…オルオにしては、良いこと言うじゃん」

    オルオ「……フッ」

    オルオ「フラレたら、俺がもらってやるからよ」


    ---------





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 20:53:42 ID:S6wHa4tg

    ―数日後―


    ペトラ「あ、あの、兵長!」

    リヴァイ「何だ」

    ペトラ「お休み前に、申し訳ありません!」ペコッ

    ペトラ「少し…お時間いただけませんか?」

    ペトラ「もうすぐエルドの式なので…その…今のうちに、打ち合わせをと思いまして…」

    リヴァイ「…ああ、かまわねぇが」

    ペトラ「ありがとうございます!」

    ペトラ「では、動きの確認などもしたいので、会堂を使用してもよろしいでしょうか?」

    リヴァイ「ああ」


    ---





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 20:58:45 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「――で、基本的にベストマンの役割も私が兼任しますので」

    ペトラ「兵長は入場されたら、向かって右側に立っているだけでOKです!」

    リヴァイ「…ああ」

    ペトラ「あ、体はひとまず、参列者側に向けてくださいね」

    リヴァイ「……ああ」

    ペトラ「式が始まったら、私と向かい合う感じになります」

    リヴァイ「………慣れねぇな」

    ペトラ「ふふ、大丈夫ですよ兵長」クスクス

    ペトラ「入ったらここに立つ!それだけで良いので」

    リヴァイ「…………了解した」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:01:02 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「…ペトラ、行程表をもう一度見せろ」

    ペトラ「あ、はい!どうぞ!」サッ

    リヴァイ「……」ジッ...

    ペトラ「……」

    ペトラ(………兵長…)

    ペトラ(よく見ると…睫毛長いんだな……)ジッ...

    ペトラ(………あ、なんだか前より皺が深くなっている気がする)

    ペトラ(……………いつも、何でもないような顔されてるけど……)

    ペトラ(…きっと…この小さな身体に……誰よりも大きなものを抱えて…)

    ペトラ(人知れず……耐えてらっしゃるんだろうな…………)





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:09:22 ID:S6wHa4tg

    ペトラ(他の誰よりも、部下のことを想ってくださって………)

    ペトラ(そして……誰よりも強くて………)

    ペトラ(…………)

    ペトラ(………あぁ…) キュッ...

    ペトラ(好きだなぁ………………)

    リヴァイ「――ラ、ペトラ」

    ペトラ「!?」ビクッ

    リヴァイ「…どうかしたか?」

    ペトラ「へっ!?///」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:11:52 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「い、いえっ!ななななんでもありませ…


    “兵長もおっしゃってただろう”

    “後悔しないように生きろ、と”


    ペトラ「………」


    “何もせず、壁の中にいるより”

    “ほんの僅かでも希望を持って、壁の外へ出て戦う”


    ペトラ「………」


    “それが俺達、調査兵団だろ”


    ペトラ「……っ」





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:13:58 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「あ、あの…!」

    リヴァイ「…?何だ」

    ペトラ「兵長は…そ、その……」

    ペトラ「……ご、ご結婚とか………は、」

    ペトラ「考えてらっしゃらないのですか…?」

    リヴァイ「…………」

    ペトラ「…い、いえ、その…今すぐとかそういうのではなくって……」

    ペトラ「えっと……いずれ……というか……」

    リヴァイ「…………」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:15:50 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「……………伴侶を持つ気は、ない」

    ペトラ「…!」

    リヴァイ「……それは…この先もずっとだ」

    ペトラ「……………ど、どうしてですか?」

    リヴァイ「…………」

    リヴァイ「……俺は、いざという時に…人の命をも切り捨てなければならない立場の人間だ」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………それが例え、自分自身であったとしても、だ」

    ペトラ「……」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:17:20 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「そういう時に、枷となるものがあるのは――」

    リヴァイ「困る、だろう」

    ペトラ「……」

    ペトラ「………そう…ですよね」

    リヴァイ「…………」

    リヴァイ「………お前は、」

    ペトラ「……え?」

    リヴァイ「…考えているのか?」





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:20:23 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「その―――…結婚とか、だ」

    ペトラ「…………」

    ペトラ「……………っ考えていたら…」

    ペトラ「調査兵団には…………入っていません」

    リヴァイ「…………」

    ペトラ「………でも………」

    ペトラ「…何故………調査兵団に入ったかと言うと…………」

    リヴァイ「………」

    グッ

    ペトラ「………貴方が、いたから……です」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:27:36 ID:S6wHa4tg

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「…………ペトラ、俺は」

    ペトラ「あの…兵長、」

    ペトラ「私と………踊っていただけませんか?」

    リヴァイ「…?式当日だろう。それなら良いと以前…

    ペトラ「いいえ……今、です」

    リヴァイ「今…?こんな格好でか」

    ペトラ「はい…この制服が、いいんです」


    ---





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 21:34:04 ID:wpLzOaqQ

    切ないですな…





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:49:36 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「兵長、御存知ですか?」

    ペトラ「花嫁が冠るベールは、花嫁の服従を示すため…と言い伝えられていますが」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「別の言い伝えだと……元々、ベールは自由を象徴するもので」

    ペトラ「……自由に飛んでいくために…結婚式で冠るようになったそうです」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………だから…その…」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「私には……ベールは、いらないんです」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:51:19 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「……私の自由の翼は、ここにありますから…」

    リヴァイ「…………」

    ペトラ「………」

    ペトラ「…………兵長、」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「これ以上は…………聞かないでくださいね」

    リヴァイ「…………」

    リヴァイ「………ああ」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:55:13 ID:S6wHa4tg

    ペトラ(兵長の手……あったかいな……)

    ペトラ(…………でも、オルオの言うとおり)

    ペトラ(この手を取って……)

    ペトラ(兵長と、幸せに暮らしていくなんてのは……)

    ペトラ(全然、想像できないな)

    ペトラ「ふふ」

    リヴァイ「?何故笑う…?」

    ペトラ「いえ…楽しいですね、ダンスって」クスクス

    ペトラ(………………けど、)





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 22:58:32 ID:S6wHa4tg

    ペトラ(せめて今だけ…………)

    ペトラ(少しだけ……………許してください)


    リヴァイ「…そうか?」

    リヴァイ「決まった動きに合わせるのは、骨が折れる」

    ペトラ「でも兵長、すごくお上手ですよ」

    ペトラ「流石……何をやっても、素敵です」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「…………兵長が一番…です」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:02:01 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「…………あ、あの、私…」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………兵長の、こと…………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」


    ペトラ(好きです……)


    ペトラ「……ッ」


    ペトラ(大好き、です………)





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:04:05 ID:S6wHa4tg

    ペトラ「……尊敬……しています…」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「……だからっ……その……」

    ペトラ「…この先も、ずっと………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「兵長のお傍で…………戦わせていただけますか」

    リヴァイ「………」

    リヴァイ「…………ああ、」

    リヴァイ「勿論だ」



    ---------





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:14:55 ID:S6wHa4tg

    ―数日後―


    グンタ「よし、これで式の準備もばっちりだな!」

    ペトラ「流石に壁外調査の前になると、バタバタしちゃったね」

    エルド「手間かけたな、ありがとう」

    ペトラ「ううん、帰ってきてから準備だと、疲れててそれどころじゃないだろうからね」

    オルオ「なぁに、新兵も混ぜた試運転だからそんなに長くはかからんだろ」

    エレン「オレ、誰かの結婚式なんて初めてです!」キラキラ

    オルオ「フッ、お前は結婚式すら出たことねぇのか?これだからケツの青い新兵はガチンッ プシャアアア

    ペトラ「もーオルオってほんと馬鹿……」ハァー...

    アハハハハ





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:17:02 ID:S6wHa4tg

    オルオ「聞いてください兵長!」

    リヴァイ「?何だ」

    オルオ「こいつが式で着る服、俺が選んだんです!」フンス

    ペトラ「ちょっ、馬鹿オルオ!言わないでよ!!」ギャアアア

    エルド「ははは、じゃあお礼にオルオとも踊ってやらないとな」

    ペトラ「え、やだ。」

    オルオ「即答!?」ガ-ンッ

    ペトラ「エレンならいいよー♪」

    エレン「えっオレですか!?」

    グンタ「やったなエレン!」

    アハハハハ





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:19:45 ID:S6wHa4tg

    ハンジ「むふふ、リヴァイ楽しみだねぇ~?」

    リヴァイ「…何がだ」

    ハンジ「ペトラのドレス姿に決まってるじゃんー!」

    リヴァイ「……別に、そういうのはねぇが」

    ハンジ「アハハ!とかなんとかいってさ」

    ハンジ「リヴァイはむっつりだからなぁ~」ニヤニヤ

    リヴァイ「削ぐぞクソメガネ」

    アハハハハ



    ---------
    ------
    ---





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:26:51 ID:S6wHa4tg

    ディター「リヴァイ兵長………自分は……」

    リヴァイ「…………」

    リヴァイ「……これが、奴らの生きた証だ」



    “私には、ベールはいらないんです”


    “私の自由の翼は、ここにありますから”



    リヴァイ「………俺にとってはな」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:28:18 ID:S6wHa4tg

    ディター「………ッ……兵長………っ」




    “だから”


    “この先も、ずっと”



    “兵長のお傍で、戦わせていただけますか”





    リヴァイ「…………」





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:29:38 ID:S6wHa4tg

    以上で終わりとなります
    ここまで目を通してくださった方、お付き合いいただきありがとうございました





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:36:24 ID:nxo6Mshs

    ペトラさんの話は最後必ずこうなると分かっていてもメンタルやられる

    良かったぜ(*^ー゚)b





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:49:50 ID:Ago9z5U.

    乙!
    なんて切ない話や…





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/12(木) 23:54:54 ID:v1SbAsJg

    切ないな。乙。





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/13(金) 00:14:54 ID:ZycU56/s

    くそおおお切ねえええええ
    おつ!






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:34:54 ID:xo8UdBv.

    証言者、アルミン

    アルミン「エレンがそう言った瞬間でした」

    アルミン「僕達の後方で、何かが倒れる音が聞こえたんです」

    アルミン「振り向いたら見えたのは、倒れたイスと、空中を滑空するミカサでした」

    アルミン「状況を考えれば、椅子を踏み台にしたんだと思います」

    アルミン「でも、それを加味しても。食堂の天井ギリギリまで飛び上がるミカサの姿は」

    アルミン「その……恐怖すら感じました」





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:36:38 ID:xo8UdBv.

    証言者、ジャン

    ジャン「エレンが悪い」

    ジャン「何度だっていう、エレンが悪い」

    ジャン「羨ましすぎるだろう」

    ジャン「あんな一撃を、ミカサからもらえるなんて……」

    ジャン「間違いなく、良い匂いがしたはずだ」

    ジャン「エレンは、あの死に急ぎ野郎は、自分の立場が恵まれていることに気づいていない」

    ジャン「だから、あいつが悪い」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:39:32 ID:xo8UdBv.

    証言者、ライナー

    ライナー「その、何だ」

    ライナー「ジャンはずっと、エレンが連れ去られた後もエレンが悪いと連呼していたが」

    ライナー「正直な話、俺はジャンの意見にそこそこ同調している」

    ライナー「それと一緒に、我慢を続けたミカサに対する同情心も強い」

    ライナー「下世話な話かもしれないが」

    ライナー「エレンは、一発やれば良かったと思う。多分ミカサは拒否しないだろう」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:43:10 ID:xo8UdBv.

    証言者、ベルトルト

    ベルトルト「えっと……僕は、あんまり社交的じゃないけど」

    ベルトルト「それでも、ミカサがエレンを物凄く好きで。エレンとミカサが幼馴染と言うのも知っている」

    ベルトルト「ミカサとエレンの第一印象は、この二人は付き合っているんだなと思ったよ」

    ベルトルト「だから、あの二人が付き合っていないとアルミンから聞かされた時は」

    ベルトルト「正直、驚いたね」

    ベルトルト「どっちが悪いか……?うーん……比べるなら、エレンかな」

    ベルトルト「あんな美人に、好意をド直球で投げつけられてるわけだし……多少でも自分の意見をぶつけるべきだったと」

    ベルトルト「ズルズルと、幼馴染の関係を続けていたから。ミカサはエレンを襲っちゃったんだと思う」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:46:24 ID:xo8UdBv.

    証言者、コニー

    コニー「俺は頭が悪いが」

    コニー「ミカサがエレンを好きな事ぐらいは分かる」

    コニー「でも、なぁ……滑空して、エレンに飛びついたミカサは」

    コニー「普段から、訓練の時は怖い奴だと思ってたけど」

    コニー「あの時のミカサは、本気で怖かった」

    コニー「多分エレンは、生きた心地しなかっただろうな」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:51:05 ID:xo8UdBv.

    証言者、ユミル

    ユミル「まぁ、同じ女子だから。エレンを除けばそんじょそこらの男子よりは話す機会は多かったよ」

    ユミル「ミカサ、あいつは、エレン一筋のエレン馬鹿と言っても過言じゃないね」

    ユミル「ミカサは普段からエレンへの行為を全く包み隠さずさらけ出していたけど」

    ユミル「エレンは、恥ずかしいのかどうかは知らないけど。ミカサの事は何ともねーよみたいな態度しかとらなかったね」

    ユミル「本当に何とも思ってないなら、そういう言葉すら出さないのにね」

    ユミル「だから、これで良かったんじゃないのかなぁ……エレンは否定するけど、相思相愛だろあれは」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:53:58 ID:xo8UdBv.

    証言者、アニ

    アニ「そうだね……襲われた方、被害者であるエレンには悪いけど」

    アニ「エレンは、自分が襲われる切っ掛けと言うか。理由を年単位で積み重ねているとは思ったね」

    アニ「だから、ミカサがエレンに向かって飛びかかった時。ついに来たかとしか思わなかったね」

    アニ「いつかそうなるだろうなと思ってたから、驚きはしなかったね」

    アニ「まぁ、ミカサの顔を見た連中は青ざめてたから。今までで一番怖かったんだろうね」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 20:57:08 ID:xo8UdBv.

    証言者、クリスタ

    クリスタ「その……襲っちゃったミカサが悪いってのはわかるんですけど」

    クリスタ「私も、ミカサと同じ女の子だから」

    クリスタ「好意を持つ相手から、あんな風に。口先だけとはいえ、何とも思ってない風に相手されたら」

    クリスタ「傷つきますね」

    クリスタ「でも、ミカサはそんなエレンの姿を見ても。今まではずっと家族だったから、恥ずかしいのねって」

    クリスタ「物凄く、前向きに捉えてました」

    クリスタ「……まぁ、最近は。そろそろ限界かなとは思ってましたけど」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:00:49 ID:xo8UdBv.

    証言者、ミーナ

    ミーナ「エレンが悪い!」

    ミーナ「だって、私ミカサの事ずっと見てたけど、かわいそうだったよ!」

    ミーナ「最近何て、ぶつぶつ呟いてるかと思ったら」

    ミーナ「エレンは私の事が好き、私の事が好き、私の事が好き」

    ミーナ「エレンも男だから、迫れば立つし射精出来る」

    ミーナ「私に魅力が無いわけじゃない、って言う風に」

    ミーナ「思いっきり自己弁護繰り返してたよ!振りすらしないエレンが悪いに決まってるわ!!」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:03:26 ID:xo8UdBv.

    証言者、サシャ

    サシャ「ミカサはパァン!をくれます」

    サシャ「エレンはくれません」

    サシャ「だから、エレンがきっと悪いのです!」

    サシャ「と言うのは置いておいて……最近はミカサがくれるパァンの量は多かったです」

    サシャ「食欲すら、失せていたんでしょうね」

    サシャ「エレンにいくら好意を投げつけても、何の反応も帰ってこないから」

    サシャ「だからエレンがムラムラするって言ってからのあの行動は」

    サシャ「私を使って―!と言う意思表示だったんでしょうね」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:08:31 ID:VLRGPHrs

    エレンフルボッコだな

    イイゾモットヤレ





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:29:23 ID:xo8UdBv.

    証言者、マルコ

    マルコ「あの、何で僕が最後なんですか?もしかして忘れてました?」

    マルコ「まぁ、それは良いです。エレンとミカサの事ですね」

    マルコ「まぁ、エレンに対しては。嫉妬心は確かにありましたよ」

    マルコ「ジャンほど露骨には出さないし、強烈でもなかったけど」

    マルコ「羨ましすぎるだろド畜生が、この死に急ぎ野郎」

    マルコ「これはジャンの言葉ですけど、近い言葉で同じ意味の事は考えてましたね」

    マルコ「ミカサって、よく見なくても美人だから」

    マルコ「僕が嫉妬するぐらい、許されますよね!?」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:33:00 ID:xo8UdBv.

    被害者(?)エレンの証言

    エレン「ソラキレイ」

    エレン「オホシサマ……キレイ……」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:36:18 ID:xo8UdBv.

    加害者(?)ミカサの証言

    ミカサ「手近な草むらに連れ込みました」

    ミカサ「エレンならば、やろうと思えばもっと強烈に抵抗できたはず」

    ミカサ「でも、草むらに連れ込むための労力は、そこまで大きなものではありませんでした」

    ミカサ「だから、エレンは本気で抵抗していない」

    ミカサ「つまり、プレイのうちだった!同意はあった!射精すればレイプじゃない!!」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:41:34 ID:xo8UdBv.

    被害者(?)エレンの証言2

    エレン「ミカサ……ヤメロ、ミカサ、ズボンを引っ張るな、服を脱ぐな!!」

    エレン「ミカサ、服を着ろ!来るな、全裸で来ないで!」

    エレン「対人訓練、ソンナわけがあるカ!!?ミカサ、ヤメロ!うああああ!?」

    エレン「ヤダヤダヤダ!吸わないで!ヤダ、ヤダ!立つな、俺の俺、気持ち良いなんて思わないで!!」

    エレン「ヤダ!ヤダヤダ!!出したくない!脱童がこんなのイヤダ!」

    エレン「ウワアアアアアア!!!!?」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:42:56 ID:nUukTCbE

    搾り取られたイェーガー





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:47:44 ID:XqMSl7Ho

    見事にエレンの味方がいないなw





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:50:07 ID:xo8UdBv.

    加害者(?)ミカサの証言2

    ミカサ「私があの時、エレンに何をしたか?」

    ミカサ「まずは、エレンのズボンをはぎ取りました」

    ミカサ「お尻を半分露出させた所で、エレンは陰茎を勃起させていました」

    ミカサ「つまり、性的興奮を覚えていたという証拠だと考えています」

    ミカサ「もちろん、私も服を脱ぎました。エレンが脱いでいるのに、私が脱がないのは不公平で不健全だから」

    ミカサ「その後は、エレンの下半身に中途半端に残ったズボンを取り除きながら」

    ミカサ「エレンの陰茎を私の口で―

    この先の情報は、現在の貴官には公開され得ぬ情報の為。
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    ジャン「クソッタレがあああ!!」

    ライナー「そこが重要なんだろう!エレンはどんな目にあったんだ!!」

    マルコ「ナニを何されたかが分からないんじゃ!使えないじゃないか!!」

    コニー「なぁ、何に使うんだ……?俺、頭悪いから分からないし、あんまり分かりたくないというか」

    アルミン「大丈夫、僕にもわからないから。エロは好きだけど、友人の凌辱ネタは使いたくない」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:54:11 ID:aZRRjUYs

    言ってるセリフがヒロインみたいだな。エレン。





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:54:13 ID:xo8UdBv.

    ジャン「マルコ、ライナー!どうする!?」

    ライナー「諦めきれるか!エレンがどんな目にあったか、俺たちにも知る権利はある!!」

    マルコ「ムラムラしてるのは、エレンだけじゃないんだよ!こんな禁欲生活!!」

    ジャン「おうよ!なのに、エレンは!いつでもムラムラを解消できる立場なんだぞ!!」

    ライナー「許されるか!俺だって、何度エレンを見つめたか!」

    マルコ「羨ましすぎるよね!裏山死刑だよね!?」

    ベルトルト「ライナー落ち着いて。それから君の発言だけ、ちょっとピントがずれてる気がするんだけど」





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 21:59:03 ID:xo8UdBv.

    ライナー「どうする!?エレンの所に行くか!?ヤルか?今ここでヤッちまうか!?」

    ジャン「なんで死に急ぎ野郎の所に行くんだよ!!会えても喋れねーだろ、あの様子じゃ!!」

    マルコ「ミカサの所に行こう!ミカサの口から真実を聞くんだ!?」

    ジャン「ワクワクしてきたぜぇ!ミカサの口から淫語が聞けるんだぜ!!?」

    コニー「落ち着けよ、猿ども。後ライナーだけ、何かキモイ」

    ライナー「ミカサは全裸のエレンを見たんだよな!風呂時とは違う、非日常のエレンを!?」

    ベルトルト「ライナー。暫く、お風呂の時僕の方見ないでね」

    アルミン「風呂時のライナーの視線……気のせいじゃなかったのか」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:04:01 ID:xo8UdBv.

    ジャン「行くぞぉ、野郎どもおお!!」

    マルコ「オナネタよこせー!」

    コニー「言っちゃったよ!絶対に言わないようにしてたのに!!俺だって妄想だけじゃ限界あるから欲しいのにさ!!」

    ライナー「じゃあコニー、お前も来いよ!!気になるだろ、エレンの事!?」

    コニー「お前は切り口が何かおかしいんだよ!何でエレンばっかり気にかけるんだよ!?」

    ライナー「男を中心に好いて、何が悪い!!」

    コニー「両刀かよ!なおタチが悪いぞ!」

    ライナー「タチでもネコでもどんとこいだ!」

    コニー「お前何言ってるんだ!?」

    ベルトルト「ライナー、君とは対人格闘訓練、二度とやらないから」

    ライナー「お前じゃ勃たねーんだよ!安心しろ!どっちかと言うエレンアルミン系の可愛さが欲しいんだ!」

    アルミン「コニー、ベルトルト。帰ろうか」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:11:00 ID:xo8UdBv.

    ミカサ「つまり、アレは同意の上だった」

    クリスタ「……///」

    アニ「まさかミカサ、一回で済ませた何てことないよね?」

    ミカサ「合計で三回射精した。通常、一回の射精でも相当体力を消耗する」

    ミカサ「つまり、エレンが私に覚えていた性的興奮は、尋常ではなかったはず!」

    ユミル「……あんたのその自身はどこから来るんだよ」

    ミカサ「もちろん、エレンの尊厳が一部傷ついたのは自覚している」

    ミーナ(一部じゃないと思うけどね……予想以上にハードだった)

    ミカサ「それを埋めるために、エレンは今度は私を押し倒しに来るはず」

    ミカサ「ふふっ……ふふふふふふふ」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:16:24 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者アルミン

    アルミン「ジャンはともかくとして。マルコの暴走っぷりは、正直意外でした」

    アルミン「ライナー?思い出したくもありません」

    アルミン「まぁ、エレンが復活したのは良しとするべきなのかなぁ……ライナーのお陰と言うのが引っかかるけど」

    アルミン「エレンがたまに、ミカサを見て小動物みたいにびくつく以外は」

    アルミン「今は、おおむね平和です」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:17:18 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ジャン

    ジャン「……」

    ジャン「マンコクラッシュを食らったので、満足です」

    ジャン「……ふぅ」

    ジャン「しかし、良い匂いだった」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:18:38 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者マルコ

    マルコ「なんで!ジャンだけが、ミカサの一撃を食らって!」

    マルコ「僕が回し蹴りなの!?」

    マルコ「僕もジャンみたいに!マンコクラッシュするべきでしょう!!?」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:21:41 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者コニー

    コニー「マンコクラッシュ……?なんだよ、その下品な名前は」

    コニー「あー……あの後もう付き合いきれなくて、アルミンとベルトルトと一緒に部屋に帰ったんだけど」

    コニー「ミカサが相手だから当たり前だけど、ジャンとマルコがぼろぼろになって帰ってきたんだよな」

    コニー「ライナー?あの時にはもういなかったな。二人に聞いても、いつの間にか消えてたみたいだし」

    コニー「その時には、エレンの所に行ってたんだろうな」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:25:22 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者エレン

    エレン「くたばれ!ホモはくたばれ!!」

    エレン「巨人と一緒に駆逐してやる!!」

    ミカサ「エレン、私も手伝う」

    エレン「ヒイイイイ!?ミカサ、に、逃げないと!」

    ミカサ「無い。ここは三階、出入り口は私の後ろだけ。戦わなければ、逃げる事は出来ない」

    エレン「イヤアアア!!?」

    ミカサ「飛び降りた!?」

    エレン「イヤアア!!」

    ミカサ「見事な着地術……エレン、成長したのね」





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:30:23 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ベルトルト

    ベルトルト「ライナーですか?何の事ですか?」

    ベルトルト「……アルミンとエレンに話を聞いたのなら分かってると思いますが」

    ベルトルト「僕も、あんまり思い出したくないんですよ……ええ、申し訳ないんですけど」

    ベルトルト「マンコクラッシュ?ジャンが良くそれをミカサに食らったことを自慢してるよ」

    ベルトルト「マルコも食らいたいらしくて、今もたまにミカサにちょっかい出してるね」

    ベルトルト「ミカサも分かってるらしくて、殴るか蹴るかで相手してるね」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:33:11 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ユミル

    ユミル「あの三馬鹿が、あの日あの時草むらで何があったか知りたくて乗り込んできたね」

    ユミル「ジャンとマルコは、ミカサミカサうるさかったけど」

    ユミル「ライナーだけは、エレンエレンうるさかったね」

    ユミル「ついでに、エレンの居場所をしりたがっていたから。あれで確信できたね」

    ユミル「怪しいとは思ってたんだけどね、でもいざ確信と確証を得ると引いたね」

    ユミル「まぁ……確かに、ホモと言われても何か納得してしまうのが癪だけど」





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:37:56 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ミカサ

    ミカサ「何度でも、言う。エレンは射精した、アレはレイプではない、射精すればレイプではない」

    ミカサ「死んだエレンのお母さんも、そう私に教えてくれた」

    ミカサ「……それは今関係ない?その後の事について?」

    ミカサ「ジャンマルコライナーの三人が、話を聞きたくて乗り込んできた」

    ミカサ「ジャンとマルコは、私からの猥談を目的にしていようだったけど。ライナーだけは感触が違った」

    ミカサ「明らかに、エレンの事だけにしか興味がなかった」

    ミカサ「前から怪しいと思っていた、あの場で削げなかったのは痛恨の極み」

    ミカサ「なので、ライナーだけは集中的に攻撃した。ジャンが羨ましいぞと言ってきてうるさかったので」

    ミカサ「またぐらで顔を挟んで、窒息させて落とした。その後、マルコもうるさかったので蹴っておいた」





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:41:05 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ライナー

    ライナー「男も好きで、何が悪い!!」

    ライナー「クリスタの事?いや、俺は男も愛せるだけだ。クリスタももちろん好きだ、結婚したいぐらいに」

    ライナー「女ではクリスタ、男ではエレンと結婚したい。ただそれだけの話だ」

    ライナー「おい、何で後ずさるんだ?」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:45:47 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者エレン2

    エレン「ミカサは?逃げ切れたか……えっと、話の続きだな」

    エレン「まぁ……何もする気がしなくて、ずっとベットの上で寝てました」

    エレン「そしたら、ドアが開いたんだ……ミカサならさっきみたいに窓から飛び降りてでも逃げただろうけど」

    エレン「横目で見たら、ライナーだったから。お見舞いに来てくれたのかと思って、何もしなかったんだ」

    エレン「ああ……申し訳ないと思ったけど、本当に動く気になれなくて……それが不味かったんだろうな」

    エレン「……思い出すと、今でも寒気がする。ライナーの奴、いきなり服を脱ぎやがった」

    エレン「女が無理なら、男と言う道がある!?わけわかんねーよ!?アイツ、マジで気持ち悪いよ!!」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:50:31 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ミカサ2

    ミカサ「三人を撃退した後?」

    ミカサ「エレンを探しに行った。寝台のある場所や、医務室の場所は殆ど把握しているから」

    ミカサ「第一、エレンを探すのに、いくら時間がかかろうと。私はそれを苦とは思わない」

    ミカサ「ただ……できれば、エレンの居場所は自力で見つけたかった」

    ミカサ「エレンの悲鳴で、場所を知りたくはなかった」

    ミカサ「……訂正してほしい、あの時のエレンが上げていたのは嬌声。これはホモに襲われた悲鳴」

    ミカサ「多少強引だったかもしれないが、私とエレンは、プレイを行っていた」

    ミカサ「アイツに襲われているエレンは、勃起していなかった。それがすべての証拠だ」





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 22:55:18 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者エレン3

    エレン「ミカサですか……確かに助けに来てくれました」

    エレン「俺一人でも、ギリギリ勝てたかもな状況だったので……まぁ、勝負はすぐに決したよ」

    エレン「問題は、その後だった……」

    エレン「ミカサは……俺の下半身をいきなりまさぐってきて…………ウウウ」

    エレン「すいません、でも、涙が止まらないんです……」

    エレン「ライナーに襲われた時は、俺、全然下半身が固くなんてなっていなかったのに」

    エレン「ミカサにまさぐられて、確認されたら……ウウウ」

    エレン「勃起しちゃったんです…………俺、ミカサにまさぐられて、気持ち良いと思っちゃったんです」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 23:01:04 ID:xo8UdBv.

    その後の顛末について、証言者ミカサ

    ミカサ「エレンはムラムラした、私に下半身をまさぐられて、ムラムラした」

    ミカサ「私に陰茎を刺激されて、性的興奮を覚えた」

    ミカサ「これで十分、エレンはホモではない。さっきまで柔らかかったのに、私が触った途端」

    ミカサ「これ以上の証拠はない、私はエレンが好き、エレンも私で性的興奮を覚えてくれる」

    ミカサ「男女がそう言う事をするには、十分すぎる理由」

    ミカサ「だから、私は― 

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    ジャン「ド畜生があああ!!」

    マルコ「マンコクラッシュを食らった事のあるジャンですら悔しいんだよ!?食らってない僕の気持ちはそれ以上だよ!?」

    ライナー「エレーン!!!」

    ベルトルト「黙れ、ホモ!」

    コニー「うるせぇんだよ、三馬鹿!!」

    アルミン「さっさと寝ろおお!!」

    終わり





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 23:04:32 ID:C/fOYitE

    うーん面白かったぞー!





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 23:08:01 ID:kobkqmE2

    痛快だなー(白目)






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 20:47:14 ID:mxk.WvH2

    ____________________

    ______________

    _______



    アルミン「エレン!エレーン!」

    エレン「どうしたよアルミン」

    アルミン「これ見てよ!またじいちゃんの書庫から持ってきたんだ。外の世界について書かれている本だって」

    エレン「外の世界についてだって!?本当か!?見せてくれよ!」

    アルミン「わわっ!ちょっと待って。落ち着いてよ。今開くから……」ペラッ

    ………

    ……




    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 20:51:05 ID:mxk.WvH2

    エレン「すげぇ……外の世界ってすげえな!」

    アルミン「光のカーテンってどんなものなんだろう?空にカーテンがかかってるなんて、想像つかないね」

    エレン「暑いところは草や木や川がなくて、一面が砂で、 その中をコブ生えた馬が歩いてんだろ!?すげぇよ……。なあ、アルミン!」

    アルミン「なに?」

    エレン「オレはいつか絶対、外の世界探検するよ!」

    アルミン「僕もだよ。外の世界をこの目で見たい。この本に書いてある場所、全部に行ってみたい……」

    エレン「なら、二人で世界中を探検しよう!」

    アルミン「うん!でも、僕らの一生で廻りきれるかな? 外の世界はすごく広いんだ。壁内なんか比べ物にならないくらいだよ」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 20:53:35 ID:mxk.WvH2

    エレン「一生かけたっていいさ。オレはこんな壁の中でのんびり生きて死ぬのは嫌だ。外の世界を探検して……新しいものを見て、それで死ねたら本望だ」

    アルミン「エレン……」

    エレン「な。アルミン、一緒に……」



    __________________

    _____________

    ________









    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 20:59:01 ID:mxk.WvH2

    アルミン「………………」パチッ


    アルミン「……………ふぁあ………懐かしい夢だったな………」ムクッ


    マルコ「おはよう」

    アルミン「あ、おはよう」

    マルコ「エレンって今日も自主練習してるんだよね?」

    アルミン「ん……」チラッ

    隣のベッド カラッ

    アルミン「……だろうね」

    マルコ「すごいよなぁ。早朝から走るのは分かるけど……筋トレもして、立体機動の練習だろ?僕には真似できないよ」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:01:12 ID:mxk.WvH2

    アルミン「はは……僕にもだよ」

    マルコ「あれ、でもジャケット忘れてるな」

    アルミン「いつも忘れて行くんだよ……。大丈夫。僕が届けるから」

    マルコ「着てても邪魔だろうからね。届けてもらえるから置いていってるんじゃない?」

    アルミン「それはあるかもしれないね。僕は宅配屋さんじゃないんだけどな」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:05:14 ID:mxk.WvH2

    _____



    アルミン「エレン!エレーン!」

    エレン「ん」ピタッ

    アルミン「おはよう。はい。ジャケット。もうすぐ朝食だよ」

    エレン「おはよう。悪いな。もうそんな時間か……」

    アルミン「エレンさ……自主練習はすごく良いことだけど、朝からそんなに汗かいてどうするの?着替えなく ちゃいけないんじゃない?」

    エレン「汗臭いかな?」クンクン

    アルミン「香水でも付けたら?」

    エレン「やだよ。あれ好きじゃねぇ。拭いときゃ大丈夫だろ?どうせ訓練で汗まみれになるんだ」

    アルミン「手拭きはある?」

    エレン「ない」

    アルミン「はい」

    エレン「すまねぇ………はぁー」フキフキ





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:09:26 ID:mxk.WvH2

    アルミン「……。もうすぐだったね。……総合成績の中間発表」

    エレン「あぁ」フキフキ

    アルミン「10位以内に入れてるといいね」

    エレン「別に順位とかはどうでもいいんだよ……いや良くねぇけど。オレはただ巨人をぶっ殺すために強くなりてぇだけだから、誰が何位とかには拘らねえ。ミカサには負けたくねえけど。自分が強くなったことが分かりゃいい」

    アルミン「エレンは憲兵団狙いでもないしね」

    エレン「え?……あぁ。………お前はまた座学一位だろうな。どうやったらそんな頭よくなれんだ?」

    アルミン「エレンが体を動かしているときに、僕は机に向かってるってだけの話だよ」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:16:12 ID:mxk.WvH2

    エレン「オレだったら10分で机を蹴飛ばしてやるぜ」

    アルミン「エレンらしいや。さ、行こうよ」

    エレン「おう」


    アルミン「……頭でっかちじゃ何の役にも立たないよ」ボソッ


    エレン「ん?何か言ったか?」

    アルミン「何でもない」ニコ

    エレン「手拭き洗って返すよ」

    アルミン「うん」


    エレンが早朝に体を鍛えるようになったのは、訓練兵になって半年が過ぎた頃のことだ。

    日々の鍛練に体が慣れて、段々と筋肉もついてきていたエレンは、空っぽの胃を揺らしても平気なようだった。

    自主練習は、3年目に至る今日まで欠かさず続けている。

    時間が許す限り、昨日の疲れを癒していたい僕とは大違いだった。





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:33:47 ID:mxk.WvH2

    アルミン「今日、すごく懐かしい夢を見たんだ」

    エレン「へえ。どんな?」

    アルミン「二人で本を広げてさ、外の世界のーー……」

    エレン「……あ、夢といえばさ。昨日コニーが、夜中に寝ぼけて叫んだの気づいたか?」

    アルミン「あ、ううん」

    エレン「あいつさ、芋の大群がオレの体を食おうとしてる!って。どんな夢見てんだって話だよ。なあ」

    アルミン「うわ。怖いね」


    エレンは自主練習を始めてから、僕に話さなくなったことがある。

    外の世界の話だ。

    それまでは寝る場所が隣同士だったのをいいことに、消灯時間が迫っても外の世界の話で盛り上がっていた。

    でも急に、エレンは話すことを止めた。

    正確には僕が話題に出しても、すぐ違う話にすり替えるようになった。

    やがて僕も話しづらくなって、でもエレンとは一緒にいたかったから、違う話で彼との時間を作った。

    そうして、いつしか外の世界の話は僕らの間で禁句となった……ような気がしている。





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:39:33 ID:mxk.WvH2

    実際に、僕は今さら口に出すとなると躊躇してしまう。

    母を奪われた復讐心が全てになっているエレンに、外の世界の話をして、幼い頃の思い出を否定されるのが怖かった。

    それから、エレンが外の世界について話したがらないのはきっとーー。

    アルミン(僕が、弱いからっていうのも、あるんだろうな……)

    外の世界は周知の通り巨人達に支配されていて、僕みたいな力の弱い劣等生は一分だって生きていられない。

    エレンが外の世界に出たとき、巨人を駆逐するとき、隣に立っているのが僕では頼り甲斐がない。

    今だって、度々謂れのない嫌がらせを受けては、エレンやミカサに助けて貰っている僕だ。

    訓練兵一人追い返せないようでは駄目だと分かっているのに、僕は今年卒業できるかも怪しい成績をキープしている。





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:40:46 ID:GuUXfNmY

    アルミン…………





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:43:05 ID:mxk.WvH2

    ____


    対人格闘訓練

    クリスタ「アルミンっ。私、今日は本気でいくから。アルミンも本気で、きて!」

    アルミン(可愛い)

    アルミン(でも彼女も僕よりずっと体力があるんだ。油断できない)

    クリスタ「いくよぉっ!」ザザッ

    アルミン「わっ!」パッ

    クリスタ「えいっ!」バッ

    アルミン「ちょっ。ちょっと待ってクリスタ!」ササッ

    クリスタ「今日はっ!いつもの私じゃっ。ないのっ」ザ ザザッ!

    ガシッ





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:46:53 ID:mxk.WvH2

    アルミン「へっ……?」

    クリスタ「やぁっ!」ブンッ

    アルミン「い゛っ!!」ドサッ

    クリスタ「投げれた……!」

    アルミン(投げられた)ガーン

    クリスタ「ライナーできたよ!教えられた通りに、投げることができたよ」 ピョンピョン

    ライナー「結婚しよ」

    アルミン(クリスタに……あんな可愛い女の子に……投げられた……)ガーン

    アルミン(女の子に投げられるのは初めてじゃないよ…… 寧ろ慣れているよ……)マッサオ

    アルミン(なのに……まずい……かなりショックだ……立てないよ……)マッサオ





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:50:43 ID:mxk.WvH2

    エレン「…………」チラッチラッ

    アルミン「ハッ!」

    アルミン(エレンが見てる!)

    クリスタ「アルミン。大丈夫?どこか痛めちゃったかな…?」

    アルミン「だっ。だいじょうぶ!立てるよ」ムクッ

    クリスタ「あの……アルミン。私ね、今の技を色んな人に試してみたいの……。だから、これで終わってもいいかな?」

    アルミン「あっ、うんっ。そうだよねっ。もちろんだよ」

    クリスタ「ごめんなさい。ありがとう」ニコッ

    アルミン(可愛い)

    ライナー「結婚した」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:51:59 ID:FwrB8ur6

    ライナー声でてるぞ





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 21:55:00 ID:mxk.WvH2

    アルミン「イテテ……」

    アルミン(誰と訓練しようか……エレン……は絶対嫌だし……ミカサは……ジャンとか。邪魔したら蹴られるな)キョ ロキョロ

    アルミン「ん?」

    アニ「……」ウロウロ

    アルミン「アニ」

    アニ「……!……なんだ、アルミンか」

    アルミン「なんだ。って酷いなぁ……。またサボリ?」

    アニ「そっちこそ随分な言い様じゃない?事実だけどね」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:00:57 ID:mxk.WvH2

    アルミン「ごめん。そういうつもりじゃ……。ねえ、僕でよかったら相手してくれないかな。受け身の取り方を教えてほしいんだ」


    アニ「可愛こちゃんに投げられたときの対処法?」

    アルミン「あ…………見てたんだ………」ギクッ

    アニ「……何で私なの?」

    アルミン「アニは強いし、エレンも相手したがるくらいだから。きっといいかわし方を知ってるだろ?」

    アニ「………いいけど」

    アルミン「弱いからって手加減しないでね」

    アニ「わかったよ」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:04:47 ID:mxk.WvH2

    アルミン「じゃあ僕にかかってきっ」

    アニ「」ブンッ

    アルミン「」ドサッ

    アニ「終わったよ。もういい?」

    アルミン「いったぁ……まだだよっ」ムクッ

    アニ「ちゃんと受け身取れてたよ。じゃあね」

    アルミン「ま、待って!投げられないようにするには、 どうすればいいの!?」

    アニ「………」

    アルミン(うっ……怖い……)

    アニ「さっさと構えて」

    アルミン「う、うん」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:08:51 ID:mxk.WvH2

    アニ「」ザザッ

    アルミン「わっ!」パッ

    アニ「すぐ捕まる」ガシッ

    アルミン「うっ」グググ…

    アニ「技術の問題だけじゃない。アンタは遅い」ググッ

    アルミン「………くっ……」グググ…

    アニ「それに………………………………」グググッ

    アルミン「い、いたい………」

    アニ「…………」

    アニ「」パッ

    アルミン「はっ!はあっ!はあっ、はぁ」ドサッ

    アニ「…………じゃあ、もういいよね。問題点は挙げたから」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:11:49 ID:mxk.WvH2

    アルミン「ど、どうやったら速く動けるか教えてよ」

    アニ「……体力つけなよ」プイッ

    アルミン「あ……ちょっとアニ……」

    アニ「」スタスタ

    アルミン(……基本的なことがなってないんだな。僕は……。3年も経つのに……)


    アルミン(これじゃあ本当に、卒業できるか分からないよ……)





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:16:36 ID:mxk.WvH2

    ___



    エレン「は?」

    アルミン「……だから、明日から自主練習、僕も一緒にやる」

    エレン「……オレは別にいいけど。大丈夫かよ?お前は他人より体力ないのに、急に……」

    アルミン「………!…………平気だよ。だから、エレンが起きたときにまだ寝てたら起こして。起きるけど!おやすみっ」

    エレン「あ、おい」

    アルミン(これ以上成績が落ちるのは嫌だ)

    アルミン(……………………足手まといには、ならない!)





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:20:21 ID:mxk.WvH2

    ______


    ミカサ「おはよう」

    エレン「おう」

    アルミン「おはよう。今日はミカサもいるんだね」

    ミカサ「……………」

    アルミン(驚いてる)

    ミカサ「アルミン……」

    アルミン「僕も今日から体を鍛えようと思ってさ」

    ミカサ「……………」

    アルミン(心配してる)





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:23:32 ID:mxk.WvH2

    ミカサ「……そう」

    アルミン「うん」ニコッ

    エレン「オレ先に行くぜ」タッ

    ミカサ「待って。アルミン。またあとで」 タタッ

    アルミン「うん」

    アルミン(二人は肩を並べて走ることができるんだ)

    アルミン(よーし!僕も!)





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:33:30 ID:mxk.WvH2

    _____



    アルミン「い、いたい……」


    アルミン(朝は走っただけなのに朝御飯あんまり食べられなかったし、その後の立体機動の訓練で気持ち悪くなるし、足と腕が張って痛いし、エレンとミカサには追いつけなかったし。散々だよ……)フラフラ

    アルミン(一日目だから。まだ一日目だから。続ければ体がついてくるようになる)


    アルミン(……よね?)フラフラ





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:37:17 ID:mxk.WvH2

    書庫


    アルミン「あれ……」

    アニ「………」ジー

    アルミン(あの本を取りたいのかな?)

    アニ「………」ジー

    アルミン「これ?」ヒョイ

    アニ「…………!」

    アルミン「あ……違った?」

    アニ「…………ありがとう」

    アルミン「どういたしまして。それって小説だよね?アニは本を読みに来たの?」

    アニ「そうだよ。アンタは違うの?」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:41:55 ID:mxk.WvH2

    アルミン「僕は勉強」

    アニ「座学トップはやることが違うね」

    アルミン「あはは…。いつまでトップでいられるかなんて、分からないからね」

    アニ「そう」

    アルミン「うん」

    アニ「………」

    アルミン「…………………あ、じゃあ僕、行くね」

    アニ「アンタさ」

    アルミン「え?」

    アニ「朝、走ってたね」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:44:58 ID:mxk.WvH2

    アルミン「え……うん。見てたの?」

    アニ「大丈夫なの?体。体力ないんでしょ」

    アルミン「はは。エレンと同じこと言うんだね」

    アニ「そうなの?……なんか嫌だね」

    アルミン「気に障った?ごめんね。平気だよ。心配してくれてありがとう」ニコッ

    アニ「……どういたしまして」

    アルミン「…………」

    アニ「…………」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/31(土) 22:49:43 ID:mxk.WvH2

    アルミン「そうだ。アニ。明日の対人格闘訓練って誰とやるか決まってる?」

    アニ「決まってない。決まっているわけないでしょ」

    アルミン「じゃあまた僕の相手をしてくれない?」

    アニ「どうしようかな。あんた弱いからね」

    アルミン「う……そうだね……。君だってやるなら強い相手の方がいいよね」

    アニ「……冗談だよ。少しくらいなら、いいよ」

    アルミン「……!ありがとう。約束だよ」ニコ

    アニ「……」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:21:26 ID:mxk.WvH2

    翌日


    アルミン(い゛……す……すごい……いたい……筋肉痛……………。全身ガッチガチだよ……)

    アルミン「う゛っ……」ズキッ

    エレン「おい大丈夫か?練習しねぇで休んだ方が……」

    アルミン「エレン………。まだ二日目だよ?自主練習は続けるよ」

    エレン「お前がそう言うんなら強くは止めねぇが…………。無理はすんなよ」

    アルミン「してないよ……」ズキズキ

    エレンに気遣われたときの、僕の心情の複雑さといったらない。

    アルミン(すごく嬉しいのに…………すごく嫌だ)





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:26:29 ID:mxk.WvH2

    対人格闘訓練


    アニ「ねえ、本当にやるの?」

    アルミン「えっ?」ズキズキ

    アニ「あんた、朝から動きが変だよ」

    アルミン「そ……んなことない……よ?」ズキズキ

    アニ「そう。……なら、さっさと構えてくれる?」

    アルミン「うん!い゛っ」ズキッ

    アニ「…………ねえ」

    アルミン「平気だ!何ともないから。きて」

    アニ「……。わかった」ザザッ

    アルミン「わっ」パッ

    アニ「」ゲシィッ

    アルミン「っ!」ドサッ

    アニ「終わったね。じゃあ」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:30:00 ID:mxk.WvH2

    アルミン「ま、待ってよアニ!もう一回だよ!今度は僕が君を襲う番だ!」ムクッ

    アニ「……なら、それで終わりだから」

    アルミン「うん。行くよ!」ザザザッ

    アニ「……」ヒョイ

    ガシッ

    アルミン「あっ!」

    アニ「…………」グググ…

    アルミン「う゛………」ググ

    アニ「……………あんたさ、ちょっと失礼じゃない?」グググッ





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:33:01 ID:mxk.WvH2

    アルミン「えっ?いっ……いだだ」グググ

    アニ「私はちゃんと相手をしているでしょ?こんな近くに乙女の顔があるっていうのに…………よそ見するなんて、 紳士のやることとは思えないね」グググ

    アルミン「………!」ギクッ

    アニ「」パッ

    アルミン「」ドサッ

    アニ「もういいよね。次はもっと腕をあげてから私を誘いなよ」

    アルミン「……………………………アニ!」

    アニ「」スタスタ

    アルミン「う゛っ」ズキッ





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:36:28 ID:mxk.WvH2

    書庫

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「やあアニ。邪魔じゃなかったら、隣いいかな?」

    アニ「……!なんだ……アルミンか。いいよ」

    アルミン「誰か待ってた?」ガタッ

    アニ「なんで?」

    アルミン「なんだって言うから……」

    アニ「違うよ。びっくりさせるからでしょ?」





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:41:06 ID:mxk.WvH2

    アルミン「驚かせてごめんね」

    アニ「謝らなくていいよ」

    アルミン「アニはさ、読書してると周りが見えなくなっちゃうタイプ?」

    アニ「集中はするよ」

    アルミン「僕も!本を読み始めるとさ、周りの音が聞こえなくなって、目も本の文字しか見えなくなるんだ」

    アニ「へえ」

    アルミン「でもずっと無音な訳じゃないんだよ。本の中の音が聞こえてくるんだ」

    アニ「……」

    アルミン「川のことが書いてあったら、川のせせらぎが聞こえるし、森のことが書いてあったら、小鳥のさえずりが聞こえる。目も文字を追っているだけじゃなくて、 瞼の裏に本の中の景色が浮かんでくるんだ。深く集中すると、臭いまで感じることができる」

    アニ「すごいね」

    アルミン「アニにもない?小説の主人公に自分を当てはめたりしないの?」

    アニ「しないね」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:46:45 ID:mxk.WvH2

    アルミン「そっか……僕だけなのかな?でもそうすると、 アニも今より本の内容に入り込めて面白いと思うよ」

    アニ「あんた、よく喋るね」

    アルミン「えっ?」

    アニ「私に用があるんでしょ?」

    アルミン「………」

    アニ「どうしたの?」

    アルミン「……………………。…………あの。昨日の対人格闘訓練のことなんだけど」

    アニ「…………」

    アルミン「僕がよそ見してるって。……どういう意味かなと、思って」

    アニ「別に。そのまんまの意味だよ」

    アルミン「……そのまんまって?」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「気づいてないの?それとも、もっとハッキリ言ってほしいの?」





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:54:56 ID:mxk.WvH2

    アルミン「あ…………ええと…………」

    アニ「あんた、訓練中にエレンの方を見てるでしょ?」

    アルミン「……!」

    アニ「気になるなら、最初からそっちと組めばいいのに。あんた達、仲良いんでしょ?」

    アルミン「……それは………………………………嫌だ」

    アニ「なんで?」

    アルミン「…………」

    アニ「別に、話したくないならいいよ。でも、私をあんな死に急ぎ野郎の代わりにしないで」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 21:58:15 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………」

    アニ「…………」ペラ



    それから僕は無言で座学の復習を済ませ、書庫を後にした。

    僕の顔は、劣等感に歪んでいたに違いない。

    アニの言葉は事実だった。

    僕は訓練中、エレンの姿が気になって仕方がなかった。

    同期に軽々と投げられ、倒されている貧弱な僕は、彼の目にどう映っているのだろう。

    これ以上僕の弱さを実感させたくない。確信させたくない。

    だから力量が明確に分かる一対一の訓練では、エレンと組むことを避けた。

    僕の悪あがきだった。





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:01:26 ID:mxk.WvH2

    ______



    エレン「なあ、明日の買い出し、お前も来ねぇか?コニーとじゃ不安でさ。アイツすぐ寄り道するから」

    アルミン「僕はいいかな。ちょっと勉強したいんだ」

    エレン「またか?勉強ばっかしててよく疲れねぇな」

    アルミン「好きなことだから平気なんだよ。エレンだってそうだろ?体を鍛えるのは好きじゃない?」

    エレン「んー……そんなもんか?」

    アルミン「ミカサなら買い出しに付き合ってくれるよ」

    エレン「アイツはうるせえから」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:08:26 ID:mxk.WvH2

    アルミン「なら、適役じゃないか。コニーを上手く止めてくれるよ」

    エレン「そうか?」

    アルミン「そうだよ。おやすみ」


    アルミン(……………体が痛い……)

    アルミン(朝走ることは慣れてきたけど、続けて訓練することがまだ辛い………)

    アルミン(休みの日は一日中眠いし…………。最近、座学の授業に集中できない。……………これじゃあ、ますま す………………)

    アルミン(でも、自主練習は止めたくない。止めて、やっぱり僕には無理だったんだって、エレンに思われたくないんだ)





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:12:59 ID:mxk.WvH2

    書庫


    アニ「…………」ペラ

    アルミン(アニの隣しか席が空いてない……。この前あんなことを言われたから、顔合わせづらいんだけどな…………)

    アニ「…………」ペラ

    アルミン(……でも、特に話すこともないか)ガタッ

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「…………」カリカリ





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:18:56 ID:mxk.WvH2

    アニ「……また勉強?」

    アルミン「えっ……」ピタッ

    アニ「…………」

    アルミン「うん。復習しておきたくて………。アニは、小説読んでるんでしょ?」

    アニ「うん」

    アルミン「面白い?」

    アニ「普通」

    アルミン「そっか。ここって結構面白い小説置いてるよね」

    アニ「そうだね」

    アルミン「…………」

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「…………」カリカリ





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:50:52 ID:mxk.WvH2

    …………


    …………………


    …………


    ミン……

    ………………………え………………んた……………


    ……………よ

    ………


    .





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:53:09 ID:mxk.WvH2

    ………………え


    …………ねえ



    アニ「アルミン」

    アルミン「はっ…………!?」パチッ

    アニ「もう日が暮れるよ」

    アルミン「えっ………ア、アニ?え?あれ?僕…… 」

    アニ「ぐっすり寝てたよ」

    アルミン「え!?い、いつから?どどどうしよう復習……」

    アニ「昼前には寝てたよ。あんたのお昼ご飯はサシャが食べてた」

    アルミン「うわ。え?そんなに……?よだれ出てたかな?」ゴ シゴシ





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 22:57:02 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………ねえ」

    アルミン「え?」 ゴシゴシ

    アニ「書庫に来てるんだから、勉強じゃなくて、好きな本を読んだらどうなの?」

    アルミン「……う、うん。僕もそうしたいけど。卒業も近いし、今は勉強しようかなって……」

    アニ「そのうち頭がパンクしそうだね」

    アルミン「…………」

    アニ「…………」

    アルミン「でも。…………。………うん。そうだね」

    アニ「あんたの、好きな本ってなに?」

    アルミン「えっ?」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「なに驚いてるの?」





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:02:27 ID:mxk.WvH2

    アルミン「あ。いや。僕の好きな本だよね。割となんでも読むよ。小説も読むし、小説だったら推理ものが好きだな。図鑑を眺めるのもいいし、辞書も新しい言葉が発見できて楽しいよ。あとは研究書を見るのも好きだよ。 歴史や外の世界について書かれているものは興味深いね」

    アニ「……外の世界?」

    アルミン「うん。ここには置いてないけど、僕のじいちゃんが持ってたんだ。外の世界の本」

    アニ「…………」

    アルミン「……あ。アニは、憲兵団に行くんだったよね。気を悪くしたかな。ごめん」

    アニ「憲兵にはなりたいけど、別に王政府のやり方を尊重してるわけじゃないから」

    アルミン「そっか。ならよかった」

    アニ「でもジャンとは一緒にしないで」

    アルミン「そうなの?じゃあ何で憲兵になりたいの?」

    アニ「…………外の世界の本って、何が書いてあるの?」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:10:08 ID:mxk.WvH2

    アルミン「え?」

    アニ「…………」

    アルミン「海とか……」

    アニ「海って?」

    アルミン「海、はね。外の世界の陸地を囲んでいる塩水のことだよ。壁内にいては分からないけど、この世界の大半は海なんだ。海はとても深いんだけど、太陽の光が届かないくらい深い場所でも、何かしらの生物が存在してると言われているんだ。それからそうだね。海はほとんどが青い色をしているよ。塩水自体は透明なんだけど、塩水に太陽の光が反射しているのを僕ら人間の目は青色だと認識してしまうんだ」

    アニ「見たことあるの?」

    アルミン「えっ?あるわけないよ」

    アニ「見たように言うから」

    アルミン「本の内容を全部覚えてるだけだよ。海だけじゃないよ。砂漠っていう、砂や岩石ばかりの土地もあるんだ。雨の量がとても少ないところで、水がないから植物はほとんど育たなくて……」

    ……………

    ………

    ……





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:14:02 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………で、炎の水は流れながら冷えて固まっていくから、いろんな形にーー」

    アニ「…………」

    アルミン「あ。ごめん」

    アニ「なにが?」

    アルミン「誰かに話すのは久しぶりだから、夢中になっちゃったよ」

    アニ「エレンとは、こういう話はしないんだ」

    アルミン「……うん」

    アニ「面白かったよ」

    アルミン「……!ならいいんだ」

    アニ「あんたの顔」

    アルミン「えっ?」

    アニ「じゃあね」フイッ

    アルミン「……顔?」サワサワ





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:21:31 ID:mxk.WvH2

    僕の顔が面白いと言ったアニは微笑んでいて、何故だかその表情が寝床に潜った後も頭から離れなかった。

    外の世界のことを、他人前で目一杯語ったのは久しぶりだった。反応も悪くはなかった。

    禁忌とされていようが、それは僕の夢そのものだ。

    夢を語って、少しでも理解を得られるのは嬉しかった。


    アルミン「…………エレン……もう寝た?」

    エレン「……………………」

    アルミン「…………」


    エレンとも、いつかもう一度外の世界について話したい。

    二人で日が暮れるまで、暗くなっても月明かりの下で、 空腹になるのも忘れて、この喜びを分かち合いたい。


    エレンがそれを許してくれる日は、まだ見えない。





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:25:19 ID:mxk.WvH2

    数日後、恐れていたことが起きてしまった。


    ザワザワ

    ザワザワ

    サシャ「ヒャッハー!!このままいけば、美味しいご飯がたくさん食べられます!」

    ジャン「なんで死に急ぎ野郎より下なんだよ……」

    マルコ「中間発表だから、まだ巻き返せるよ」

    コニー「8位だっ!よしっ!憲兵団にいけるっ!母ちゃんに手紙書くぜ!」

    エレン「気が早ぇーな」

    アルミン「…………………………………………………………うそだ」

    エレン「アルミン、お前はどうだった?」

    アルミン「……!」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:30:26 ID:mxk.WvH2

    エレン「………座学で4位じゃねえか!やっぱりお前すげぇな。オレそっちは順位すらついてねぇよ……」

    アルミン「うん。ありがとう……。1位はミカサだね……。 すごいな。本当に」

    ミカサ「ありがとう」

    それまで首位を守ってきた座学の成績が、落ちてしまった。

    アルミン(体を鍛えるのに必死で……確かに勉強が疎かになっていた部分はあるだろう。でも、3つも下がるなんて……)

    アルミン(身体面での向上は見られないし……。いや、 貼り出されているのはそれぞれ成績上位10名までだから、評価自体はあがっているかも。……いいや。もし上がっていたとしても、僕なんかたかが知れてる)

    アルミン(エレンが僕を頼ってくれるのは、これだけだったのに…………)





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:34:53 ID:mxk.WvH2

    コニー「よぉエレンっ!」バシッ

    エレン「って!何すんだ」

    コニー「見たかよ!オレ8位だったんだぜ?お前はいつもバカバカ言うけどな、教官殿はちゃああんと見てんだな。お前はどうだったんだよ?」

    エレン「5位だよ」

    コニー「お前悔しいからって見栄張ってんじゃね…………アアッ!!マジだ!エレンお前5位じゃねぇか!」

    エレン「教官殿はちゃああんと見ててくれるからな」

    コニー「マジかよ!?すげぇな!マジかよ!?」

    エレン「マジだよ。うるせぇ」

    アルミン「あはは……」

    ミカサ「…………」





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:38:07 ID:mxk.WvH2

    コニー「じゃあ……あれだな?お前5位だし8位のオレを労って今度飯でも奢れよ」

    エレン「なんでだよ!おかしいだろ!」

    コニー「げっ!冗談だっつぅのに!」ダッ

    エレン「何が冗談なんだよ!」ダダッ

    ミカサ「…………」

    アルミン「二人とも元気だね」

    ミカサ「…………アルミンは?」

    アルミン「え?」

    ミカサ「元気?」

    アルミン「……元気だよ?」

    ミカサ「エレン、楽しそう」

    アルミン「そうだね。なんだかんだコニーとは気が合うんだと思うよ……」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:42:52 ID:mxk.WvH2

    ミカサ「エレンに新しい友達ができるのは、悪いことじゃない」

    アルミン「そうだね」

    ミカサ「またあとで」

    アルミン「うん」

    マルコ「アルミン」

    アルミン「マルコ。どうだった?」

    マルコ「僕か?何とか10位以内に入れたってところだよ」

    アルミン「着実に憲兵に近づいているね。うらやましいよ」

    マルコ「そういえば、アルミンは入団先決めたのかい?」

    アルミン「ううん…………。僕の場合、入団先を選ぶ権利があるのかって話なんだけどね……。卒業模擬戦闘試験に受かる自信がないし、今回で座学の成績も、落ちてしまった」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:45:24 ID:mxk.WvH2

    マルコ「でも、まだ中間発表だよ。卒業までの評価がどうなるかなんて、今の時点では誰にも分からないさ。僕だってこの成績を維持できるか、正直自信はない」

    アルミン「マルコ……」

    マルコ「あまり気に病むなよ」

    アルミン「うん。ありがとう」

    コニー「よしっ!ここは間を取って7位のマルコにオムレツを奢ってもらおうぜ!」

    エレン「おぉ、いいのか?」

    マルコ「え?」ビクッ

    アルミン「どうしてそうなったのかな……」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/01(日) 23:57:44 ID:mxk.WvH2

    書庫


    アニ「…………」パラ

    アルミン「やあ、アニ」

    アニ「……!……どうも」

    アルミン「向かいに座ってもいいかな?」

    アニ「いいよ」

    アルミン「ありがとう」ガタッ

    アニ「……また勉強?」

    アルミン「うん。今日、中間発表があっただろ?座学の成績が落ちてたんだ……。ちょっと本気で巻き返さないと、 まずいんだ。僕はこれ以外では、評価されないから」

    アニ「…………」

    アルミン「アニは総合で4位だったね。すごいや」ニコ

    アニ「どうも」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 00:00:39 ID:mxk.WvH2

    アルミン「アニはいつもその小説読んでるね。それってどんな内容なの?」

    アニ「え…………」

    アルミン「?」

    アニ「……女の子が読むんだから、恋愛小説に決まってるでしょ?」

    アルミン「あ……そうだよね」

    アニ「あんた、思ってることが全部顔に出てるよ」

    アルミン「えっ?」アタフタ

    アニ「うそだよ」

    アルミン「…………」ドキドキ

    アニ「…………」パラ





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 00:04:58 ID:mxk.WvH2

    アルミン「今、どの辺?主人公はどうなってるの?」

    アニ「………今はね。主人公はずっと好きだった男の子を諦めて、新しくアプローチしてきた男の子に目移りしてるよ」

    アルミン「三角関係なの?」

    アニ「そう。この主人公はハッキリしない性格なんだ。読んでてイライラするよ」

    アルミン「え?なら、読むのやめた方がいいんじゃ……」

    アニ「いやだよ。続きが気になる」

    アルミン「なんでずっと好きだった子を諦めたの?」

    アニ「読みたい?」

    アルミン「アニが良かったら、聞かせてくれないかな」

    アニ「……。……主人公はさ、鈍くて、気づいてないんだ」

    アルミン「うん」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 00:08:52 ID:mxk.WvH2

    アニ「ずっと好きだったのに、それが恋だって気づかなかった。気づかないまま、諦めた。諦めたことも気づいてない」

    アルミン「……それって恋なの?」

    アニ「恋だよ」

    アルミン「僕にはよく分からないな。自覚のない恋なんて……」

    アニ「分からないなら、それでいいんじゃない?」

    アルミン「うん。教えてくれて、ありがとう」ニコ

    アニ「どういたしまして」





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 00:10:42 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」パラ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………私、花嫁になるのが夢なんだ」

    アルミン「へ?」ピタッ

    アニ「だから、こういうので勉強しとこうと思って」

    アルミン「…………あ。そうか。だから憲兵団に入るんだね?内地の方がいいお婿さんが見つかるだろうし……」

    アニ「……あんた達って、冗談通じないよね」

    アルミン「……たち?」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 04:06:03 ID:WPiBvImo

    アニさん…真顔で冗談仰られても…





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 20:41:46 ID:mxk.WvH2

    それから、元の成績を取り戻すために、僕は机に向かう時間を増やした。

    自主練習も毎日かかさず続けていた。

    卒業までの少ない日々の中、僅かでも体力と知力の向上を目指した。

    けれど相変わらず座学の授業は身に入らなかったし、自習中に睡魔に負けてしまうことが多くなった。


    コニー「わからねぇ。全然わからねぇ。なんで課題なんて出るんだ?オレ8位なんだから、もう勉強なんてしなくたっていいのに」

    アルミン「うん。それはさっきも聞いたよ。どこが分からないの?一緒にやっていこうよ」

    コニー「え?全部……」

    アルミン「そっか……。じゃあまず今日の」

    エレン「アルミン。オレは全部じゃねぇぞ。半分だからな」

    アルミン「うん。じゃあ今日の授業の復習を一緒にしようよ」





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 20:47:02 ID:mxk.WvH2

    コニー「今日さ、授業中に教官殿の眼鏡がずれてたんだぜ……。右の方にずれてんのに、教官殿は全然気づかないで話してて、なんでだ?あれみんな指摘しねぇんだよ。 だからオレも教えてやれなくてよ。近くに来たとき笑いこらえんの大変だったぜ」カリカリ

    エレン「そうなのか?気づかなかったな」カリカリ

    コニー「マジかよ!サシャがオレの前の席で芋食ってたのは気づいたか?アイツいつもなら皮のままかぶりつくくせに、今日は丁寧に皮剥きながら食べてたんだよ。 で、剥いた皮はポケットにしまっててさ、授業終わってから皮どうすんのか聞いたら夜中の非常食ですよぉ、とか言いやがって。アイツほんとバカな」カリカリ

    エレン「バカだな」カリカリ

    アルミン(早速脱線してるよ……)

    コニー「隣はアニだったんだけどさ、アイツ授業中に全然動かねえんだよ。目ぇ開けたまま眠ってんのかと思っ……あれ?アルミンこれって答えなんだ?」

    アルミン「どれ?」

    エレン「あ。そこオレも分かんねぇ」

    アルミン「そうなの?これはね。…………………………………あれ」

    エレン「どうした?」

    アルミン「いや。ちょっと待って。これはこれ……………」

    コニー「で、眠ってんのかと思って、ずっと顔見てたらすっげぇ睨まれた」

    エレン「それはお前がわりぃだろ……」





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 20:56:31 ID:mxk.WvH2

    アルミン(こんな問題、今日の授業中に出ていたっけ?今までと同じ解き方をしては問題自体がおかしくなってしまうし、だからといって)

    エレン「アルミン?」

    アルミン「あ…………。ええと………」

    コニー「?」

    アルミン「……………ごめん。僕も分からない…………」

    コニー「え!?……アルミンにも分からねぇ問題、課題に出してどうすんだよ……」

    アルミン「い、いや。僕にも分からないことは沢山あるよ」

    エレン「他に分かる奴いねぇかな?」

    アルミン「……!」

    コニー「おいっ。おーいジャン!お前、この問題解いてみろよー」

    ジャン「ハァ?お前それ解かんねぇってことだろ?それが他人に物を頼む態度かよ」

    エレン「ジャンに分かんのか?」

    ジャン「チッ。おいエレン。なんだって?」

    マルコ「ちょっと、よしなよ。どの問題?」





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 20:59:49 ID:mxk.WvH2

    ジャン「マルコ!そんな失礼な奴等ほっとけ」

    マルコ「そうはいかないだろ。……あーこれか。これは引っかけでさ……」カリカリ

    アルミン「…………」

    エレン「へぇ。なるほどな」カリカリ

    アルミン「…………」

    コニー「解けた!ありがとなマルコ!」

    アルミン「……」

    エレン「アルミン?」

    アルミン「……!」ハッ

    エレン「どうした?」

    アルミン「え?…………………え、あぁ、なんでもないよ……。ありがとう、マルコ。僕も分からなかったから、 助かったよ……」

    マルコ「どういたしまして。役に立ててよかったよ」

    アルミン「…………」





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:16:20 ID:mxk.WvH2

    _________

    _______


    書庫


    アルミン「…………」カリカリ

    アルミン「…………」カリカリ

    アルミン「…………」ケシケシ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」

    アルミン「…………?」ピタッ

    アニ「…………」

    アルミン「わっ!アニ!?いつからそこに…………」





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:24:32 ID:mxk.WvH2

    アルミン「あ。もしかして隣の席?見ての通り空いてるから、どうぞ」

    アニ「……どうも」ガタッ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「……随分がんばってるんだね」

    アルミン「え?うん…………」カリカリ

    アニ「どうして?」

    アルミン「どうしてって?」カリカリ

    アニ「あんたは、勉強にこと関してはいつも余裕そうに見えたよ」

    アルミン「そんなことないよ……。今回なんて、解けない問題が出てきちゃったし……」カリカリ

    アニ「…………そう」

    アルミン「うん…………」カリカリ

    アニ「…………」

    アルミン「…………」カリカリ





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:27:18 ID:mxk.WvH2

    アニ「……あんた、顔色悪いよ」

    アルミン「えっ?」ピタッ

    アニ「…………」

    アルミン「そうかな?そんなことないよ……」

    アニ「……」

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「……」パラ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:29:54 ID:mxk.WvH2

    翌日

    書庫


    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「ここ、いい?」

    アルミン「えっ?あ。おはようアニ」

    アニ「おはよう」ガタッ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「休みなのに朝から勉強するの?」

    アルミン「うん」カリカリ

    アニ「…………」パラ

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………」





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:32:53 ID:mxk.WvH2

    翌日

    書庫


    アルミン(なんだろう…………。ボーッとする…………)フラフラ

    アニ「…………」パラ

    アルミン「……………アニ」フラフラ

    アニ「……!……アルミン」

    アルミン「隣いいかな?」

    アニ「どうぞ」

    アルミン「…………」カリカリ

    アニ「…………あんた、寝不足?」

    アルミン「え?」

    アニ「目がとろんとしてるよ」

    アルミン「そうかな?ちゃんと眠れてるよ。ちょっと目眩はするけど……」





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:37:13 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………疲れてるんじゃない?」

    アルミン「いいや。このくらい平気だよ」

    アニ「止めたら?……自主練習」

    アルミン「…………え?」

    アニ「あんた弱っちいから、運動量に体がついていってないんだよ」

    アルミン「……そんなことは」

    アニ「だから頭も回らないんじゃないの?」

    アルミン「……!」

    アニ「…………」

    アルミン「……そうかも。しれないけど。……………………でも、止めないよ」

    アニ「なんで?」

    アルミン「弱いって……思われたくないから……」

    アニ「誰に?」

    アルミン「……エレンに」





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:40:34 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」

    アルミン「いや。エレンだって僕が弱いことくらいは知ってるよ。知ってるだろうけど、少しはできるってところを見せたいんだ」

    アニ「…………」

    アルミン「勉強だって。エレンが僕を頼りにしてくれるのはこれだけだったんだ。なのにこんなに成績を落としてしまって……この前なんて上手く教えられなかったし。 このままじゃ、いけないんだ」

    アニ「…………」

    アルミン「エレンやミカサはどんどん強くなる。呆れられたり、置いてかれるのは嫌なんだ」

    アニ「…………あんたがもっと落ちこぼれたら、エレンはあんたを嫌うってことなんだね」

    アルミン「え?………………ち、違うよ」

    アニ「そうなの?……そう聞こえた」

    アルミン「…………」





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:45:54 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………」

    アニ「……他に友達いないの?」

    アルミン「え?いるけど……」

    アニ「…………なら、死に急ぎ野郎にこだわる必要はないんじゃない?」

    アルミン「でも、エレンは一番の友達なんだ」

    アニ「よく分からない」

    アルミン「……なにが?」

    アニ「……一番の友達って……体調を崩してまで……引き留めないと……だめなの?」

    アルミン「………」

    アニ「……。……私にはいないから、分からないだけかもね」





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:49:24 ID:mxk.WvH2

    _______


    エレン「アルミン。お前さ……なんか顔色悪くねぇか?」

    アルミン「え?」

    エレン「元々白かったけど、いつもより白い気がする。 夕飯の時もボーッとしてたし」

    アルミン「そんなことないよ……。えっと……。ああでも、 今日はいつもより疲れてるかも」

    エレン「大丈夫か?」

    アルミン「平気だよ。エレンこそ、僕なんかよりずっと身体を動かしてるんだ。早く休もう?」

    エレン「ん?あぁ……おやすみ」

    アルミン「おやすみ」





    94:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:54:18 ID:mxk.WvH2

    アニ『一番の友達って……体調を崩してまで……引き留めないと……ダメなの?』


    アルミン(…………………エレンやミカサは僕から離れていったりしない)

    アルミン(僕が怖いのは…………)


    アニ『他に友達いないの?』


    アルミン(…………………)

    アルミン(…………エレンは…………僕と一緒じゃなくてもいいのか…………)

    アルミン(………………………)

    アルミン(僕より強くて……頼りがいがあって、エレンと肩を並べて歩ける人なんて……世の中にたくさんいる)





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:56:19 ID:mxk.WvH2

    アルミン(…………エレンは……本当に忘れているのかもしれない……)

    アルミン(子供の頃の口約束なんて…………)


    アニ『じゃあ、死に急ぎ野郎にこだわる必要はないんじゃない?』


    アルミン(…………………………………)

    アルミン(……………………………………………………嫌だ)


    ……………………

    ……………

    ………







    96:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 21:59:26 ID:mxk.WvH2

    ザッザッザッ

    ザッザッザッザッザッ


    キース「アルレルト!また貴様だけ遅れているぞ!」

    アルミン「く…………」ヨロヨロ

    ライナー「アルミン!この坂越えりゃおしまいだ!踏ん張れ」

    アルミン「う……ん…………」ヨロヨロ

    アルミン「…………」ヨロヨロ

    ドサッ

    ライナー「アルミン!?」


    ………………………

    ………………

    ………





    97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 22:02:05 ID:mxk.WvH2

    __________

    ________

    ______



    アルミン「……………」パチッ

    アニ「……!……おはよう」

    アルミン「…………………。……?…………………!?」ガバッ

    アニ「ちょっと、アルミン……」

    アルミン「……アニ?あれっ?ここどこ!?」

    アニ「医務室だよ。あんた、兵站行進中に倒れたんだ」

    アルミン「え?」





    98:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 22:06:05 ID:mxk.WvH2

    アニ「過労が原因だろうから、休めば問題ないって聞いたよ」

    アルミン「そうなんだ……。…………………?」

    アニ「うん」

    アルミン「…………」

    アニ「…………なに?」

    アルミン「アニって……看病していてくれたの?」

    アニ「いいや。何もしてないよ。…………訓練が終わって、 暇だったし…………。あんたに、悪いことしたと思っていたから…………話そうと」

    アルミン「悪いこと?」

    アニ「昨日、事情も知らないのに、色々言ったでしょ?……それを……謝ろうと思っただけで……」

    アルミン「なんだ。そんなのいいのに。気にしてないから」

    アニ「本当?」





    99:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 22:12:29 ID:mxk.WvH2

    アルミン「……ちょっと気にしたかも」

    アニ「悪かったよ」

    アルミン「あ。でも。本当にいいんだ」

    アニ「……エレンとミカサが、心配してたよ」

    アルミン「え?」

    アニ「食事当番だから、戻ったけど……二人ともここにいたんだ。ミカサはよく分からないけど……エレンは真っ青になってた」

    アルミン「そっか……。また…………。……。どうしてこう、 上手くいかないんだろう」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「まだ寝てなよ」

    アルミン「あ、うん」モゾモゾ





    100:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 22:16:21 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………じゃあ。これで」

    アルミン「アニ」

    アニ「え?」

    アルミン「…………あ。えっと。……小説!……小説読み終わった?」

    アニ「あぁ……うん。読み終わったよ」

    アルミン「主人公、どうなったの?三角関係だったよね?」

    アニ「主人公は、どちらとも幸せにはなれなかったよ」

    アルミン「えっ?なんで?」

    アニ「鈍いって言ったでしょ?」

    アルミン「うん」

    アニ「ずっと好きだった男の子……まぁトーマスでいいよね。トーマスに恋しているとを気づかないまま、新しい方……サムエルでいいよね。サムエルにも恋をして、どっちも大事にしようとしたんだ」





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 22:20:26 ID:mxk.WvH2

    アルミン「二股ってこと?」

    アニ「どちらとも恋人にはなってないけどね。それで、二人にプロポーズされるんだけど」

    アルミン「うん」

    アニ「主人公は選ぶことができなくて、二人を怒らせて……一人になって…… 終わり」

    アルミン「…………恋愛小説なのに、ちょっとあんまりな最後だね」

    アニ「……どっちも取ろうとするから」

    アルミン「…………」

    アニ「どっちもだなんて、欲張りなんだよ」

    アルミン「……。……そうだね」





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 23:00:09 ID:mxk.WvH2

    翌日、倒れたことをいい理由にして、僕は自主練習を止めた。

    エレンは「そうか」と言って、少し安堵したような顔を見せていた。

    疲労はすぐに回復したし、日が経つにつれ、座学の授業にも打ち込めるようになった。

    書庫でアニと会うことはなくなった。

    僕は自習や読書のために通っていたけれど、アニは新しい小説を読む気にはならなかったらしい。

    毎日食堂や訓練で顔を合わせているから、別に会う必要もないのだけど、そうなると特に話すきっかけもない。

    時々、また外の世界の話を聞いてくれないかな、とぼんやり思っていた。

    その後、卒業模擬戦闘試験に奇跡的に合格した僕は、同時に座学での首位を奪還した。

    解散式を控え、明日からは最後の連休だった。

    故郷がトロスト区からほど近い訓練兵は、里帰りする者が大半だった。

    ジャンやマルコは里帰り組だ。

    「オレも早く帰って、村のみんなに8位だって報せてやりてぇよ。そしてひれ伏せ」と居残り組のコニーが嘆いていた。

    帰る家がない僕も、もちろん居残り組だ。





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 23:19:45 ID:mxk.WvH2

    廊下


    アルミン「あれ?………やあ。アニ」

    アニ「……アルミン」

    アルミン「アニも残ってたんだね。みんな里帰りしてるから、てっきり……」

    アニ「うん」

    アルミン(そういえば、アニの故郷ってどこなんだろう?)

    アニ「どうかしたの?」

    アルミン「あ。えっと、アニってどこ出身だったっけ?」

    アニ「……ウォールマリア内北東にある小さな街だよ」





    104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 23:27:25 ID:mxk.WvH2

    アルミン「え?そうなんだ……そっか……」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「それだけ?」

    アルミン「あ。いや。…………あ、そうだ。アニ!明日もここにいるよね。予定はある?」

    アニ「どうして?」

    アルミン「何も予定がないんだったら、明日、僕と街に買い物に行かない?」

    アニ「…………は?」

    アルミン「前に看病してくれたお礼に、何か美味しいものをご馳走するよ」





    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/02(月) 23:36:11 ID:mxk.WvH2

    アニ「……看病なんて、してないんだけど」

    アルミン「そ、そうだ。そう言ってたね……」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「…………何でもいいの?」

    アルミン「え?」

    アニ「食べるの」

    アルミン「……!うん!いいよ。アニの好きなものをどうぞ」 ニコ

    アニ「牛の肉でも?」

    アルミン「うし……!?」

    アニ「うそだよ。いいよ」

    アルミン「ありがとう。じゃあ昼に訓練所の入り口で待ち合わせしようか」

    アニ「わかった」

    アルミン「じゃあまた明日」ヒラヒラ

    アニ「じゃあね」





    109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 00:20:23 ID:F2A9TrKI

    途切れがちな会話が二人、特にアニらしくていいな
    続きも楽しみにしてる





    112:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:27:48 ID:mxk.WvH2

    翌日


    アルミン「やあ、アニ。もう来てたんだ」

    アニ「うん」

    アルミン「もしかして、待たせた?」

    アニ「待ってないよ」

    アルミン「よかった。じゃあ行こうか。食べたい物決まってるの?」

    アニ「決まってない。……あんたは?」

    アルミン「え?」

    アニ「食べたい物、ないの?」

    アルミン「僕かい?……うーん……特に…………。あっ。魚かな?」

    アニ「それでいい」

    アルミン「へっ?」

    アニ「魚でいいよ」

    アルミン「え?そうなの?」





    113:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:32:02 ID:mxk.WvH2

    アニ「うん」

    アルミン「でもさ、それって僕が食べたかった物だし……。今日はアニにご馳走するつもりだったから、僕が好きな物を食べるのは、気が引けるよ」

    アニ「………」

    アルミン「レストランの通りまでは屋台も出ているし、見ながら行こうか。食べたいものが見つかるかもしれない」

    アニ「……そうだね」

    アルミン「うん」

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「……。………………あんたさ」

    アルミン「え?」





    114:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:37:11 ID:mxk.WvH2

    アニ「女の子が、私服を着てきたのに……。感想のひとつも言えないの?」

    アルミン「えっ……。あ。ごめんよ。……アニ、いつもフード付きの上着着てるよね。好きなんだ?」

    アニ「…………」

    アルミン「に、似合ってるよ」

    アニ「…………」

    アルミン「………」

    アニ「………あんたこそ。そのカーディガン好きだね。水色の」

    アルミン「これ?父さんのお下がりなんだ。 小さい頃はぶかぶかだったんだけど……今はピッタリなんだよ」

    アニ「そう」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「……毛玉」プチッ

    アルミン「ありがとう。古いから、すぐ出来ちゃうんだ……」





    115:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:43:16 ID:mxk.WvH2

    街の中

    ガヤガヤ

    ザワザワ


    屋台のおばさん「甘い木苺のジャムがあるよー」

    屋台のおにいさん「新鮮な魚が並んでるよ!買っていってくれ」

    通行人「内地で人気のブランドから、新作の帽子が出たんですって」

    通行人B「私、レースが欲しい。安い店ないかしら」

    カップル男「この口紅、君にとても似合っているよ」

    カップル女「そんな……///こんなそばかすだらけの顔、化粧したって変わらないよ」

    通行人C「あんた、荷物くらい持ってくれたらどうなんだい!?」

    カップル男「何言ってるんだよ!僕は君のそばかすごと君を……君を愛しているよ!」





    116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:46:51 ID:XwHkel3g

    カップルおいwwwwww





    117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:48:06 ID:mxk.WvH2

    カップル女「本当……?///」

    通行人D「うっせババァッ!両手塞がってんの見えねぇのか!?これ以上持てねぇんだよ!」

    カップル男「あぁ……何があっても僕が君を護るよ……」

    屋台のおじさん「みんな安くしとくよー」

    ガヤガヤ

    ザワザワ


    アルミン「……人が多いね。はぐれないようにしよう」

    アニ「あんた、休日なのにエレンはいいの?」

    アルミン「エレン?」

    アニ「いつも一緒にいるじゃない」

    アルミン「エレンやミカサとは、昨日の午前中に散歩しに来たよ。今日はエレンは……自主練習して、あとは寝てるって言ってたな」

    アニ「買い物はしなかったんだ」

    アルミン「僕は用事もなかったからね。エレンはしていたよ」





    118:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:53:36 ID:mxk.WvH2

    アニ「そう」

    アルミン「うん」

    屋台のおばさん「そこの二人!」

    アルミン「装飾品とかも売られているね。アニはアクセサリーはつける?」

    アニ「付けない」

    屋台のおばさん「そこの若いの二人!アンタ達だよ!水色の!」

    アルミン「……え?」キョロキョロ

    アニ「…………」

    屋台のおばさん「ふふふ」ニコニコ

    アルミン「僕らみたいだね。行ってみようか」

    アニ「……」

    屋台のおばさん「木苺のジャムはどう?砂糖は使ってないけど、とっても甘いんだよ」

    アルミン「へえ……すごい。真っ赤だ。見てよ、アニ」

    アニ「そうだね」





    119:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/03(火) 23:56:41 ID:mxk.WvH2

    屋台のおばさん「よかったら実を摘まんでみて?煮てなくたって甘いんだから!」

    アルミン「あ。ありがとうございます……」モグモグ

    アニ「………」

    アルミン「……本当だ!甘い」

    屋台のおばさん「でしょう?」

    アルミン「はいっ。……すっごく甘いよ。ほら、アニも」ズ イッ

    アニ「え…………」

    アルミン「食べてみてよ」

    アニ「…………」

    アルミン「…………?」

    アニ「………………………自分で……食べられるよ」

    アルミン「あ。そっか。はい」ポトッ

    アニ「どうも」





    120:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:00:56 ID:mxk.WvH2

    屋台のおばさん「兄妹で御使い?」

    アニ「…………」パクッ

    アルミン「え?いえ、違います。兄妹じゃなくて僕らは……」

    屋台のおばさん「そっかそっか!ごめんね。あ。ねえねえ、じゃあさ、結婚はするの?いやね、私がアンタぐらいの時はもう決まった人がいたもんさ」

    アルミン「結婚?」

    アニ「…………」ムグ……

    アルミン「…………。……………………そうか。そういう風に……。結婚はしないです。僕らはただ」

    アニ「」ケホッケホッ

    アルミン「えっ……。アニ、大丈夫?」

    アニ「………………酸っぱいよ……これ」ケホケホ





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:05:44 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」ピタッ

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」

    アルミン「…………?あれ?アニ?」ピタッ

    アニ「…………」ジー

    アルミン「何かあった?」

    アニ「……え……うん」ジー

    アルミン「靴屋さん?」

    アニ「うん」ジー

    アルミン「わっ。すごいな……この靴。キラキラしてるね」

    アニ「うん」

    アルミン「付いてるのってリボンと……宝石かな?内地ではこういうのが流行ってるのかもね」





    122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:11:14 ID:mxk.WvH2

    アニ「肩にレースが付いたドレス」

    アルミン「え?」

    アニ「……とかも……流行ってる……」

    アルミン「へえ……」

    アニ「本で読んだから……」

    アルミン「…………」

    アニ「………………あんたが言いたいこと、当ててやろうか」

    アルミン「えっ?」アタフタ

    アニ「冗談だよ」

    アルミン「…………」ドキドキ

    アニ「内地じゃ、こんなの履いて歩いてんだ。幸せだね」

    アルミン「アニも内地に行ったら、履く機会があるかもよ」

    アニ「履きたい訳じゃないよ」

    アルミン「汚れたら、どうやって洗うんだろう?」





    123:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:19:47 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」

    アルミン「宝石は取り外すのかな?」

    アニ「……そうだね……。靴洗い専門の……召し使いがいるんじゃない?」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「…………?……なに?」

    アルミン「こうして近くで見ると、アニって結構小さいよね……」

    アニ「は?」

    アルミン「普段は感じないんだけど……。私服だからそう見えるのかな?」

    アニ「…………嬉しくない」

    アルミン「あっ。バカにした訳じゃないよ?女の子らしいって意味で……」

    アニ「…………」

    アルミン(うっ……怖い……)

    アニ「…………」

    アルミン「本当だよ?でも、気に障ったなら、ごめん」

    アニ「……どうも」





    124:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:24:06 ID:mxk.WvH2

    僕らは、食べ物から装飾品に至るまで、色んな物を見て歩いた。

    アニは表情こそ変わらないけれど、興味があれば長いこと見つめているようだった。

    レストランの看板が見えてから、アニにもう一度食べたい物を聞いたけれど、彼女の答えは「ない」の2文字だった。

    遠慮している様子もなかったので、結局僕が食べたかった味の薄い白身魚の煮付けとパンのセットを、二人で注 文した。

    アニは、食事中の一口がとても小さくて、そんなところも女の子だと思った。

    アニにご馳走するという目的は、無事に達成された。

    メニューが僕のリクエストだったことだけが悔やまれた。

    ……。

    本気で……牛の肉が食べたかった……という可能性は、考えないようにしよう。





    125:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:29:58 ID:mxk.WvH2

    アルミン「今日は付き合ってくれてありがとう」

    アニ「……こちらこそ。……美味しかったよ」

    アルミン「よかった。……僕さ、これから本屋に寄って行こうと思うんだ。アニは帰るかい?」

    アニ「…………そう……だね」

    アルミン「……うん。じゃあ気をつけて」

    アニ「いいや。私も、新しい小説が読みたいから……」

    アルミン「そうなんだ。なら一緒に行こうか」

    アニ「そうだね」

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク

    アニ「…………」テクテク

    アルミン「…………」テクテク





    126:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:32:22 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………狭い路地だね。こんな所に本屋があるの?」

    アルミン「うん。結構古い本屋さんだったよ。僕も昨日、エレン達と来たときに見つけたんだけど……」

    アニ「……そのときは行かなかったの?」

    アルミン「うん……。急だったからさ。二人を付き合わせるのも悪いだろ?」

    アニ「…………」テクテク








    127:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:36:22 ID:mxk.WvH2

    本屋


    アニ「…………」ジー

    アルミン「いいの見つかりそうかい?」

    アニ「……うん。これだけ量があれば……一つくらいはありそうだよ」

    アルミン「僕、奥の方にいるね」

    アニ「うん」

    アニ「…………」ジー

    アニ「…………」ヒョイ

    アニ「…………」

    アニ「…………」ペラ

    アルミン「…………アニッ」

    アニ「え?」





    129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:45:13 ID:mxk.WvH2

    アルミン「ちょっと、来てくれ……!」グイッ

    アニ「えっ……アルミン?」

    アルミン「これを見てくれよ」

    アニ「……古い本だね」

    アルミン「外の世界の本なんだ……!」

    アニ「……外の世界の?」

    アルミン「うん。今、少し中身を見たんだけど……海について書いてあった」

    アニ「…………」

    アルミン「すごい!本当に置いてあるとは、思わなかったんだ。でも、もしかしたらって……すごい。やった!」

    アニ「そう。……よかったね」

    アルミン「うん……」

    アニ「…………。……そんなに好きなんだね。外の世界が」

    アルミン「好きだよ。だってこれは……僕の夢なんだ」

    アニ「夢?」





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:52:53 ID:mxk.WvH2

    アルミン「僕はね。いつか外の世界を探検したいんだ。じいちゃんの本にあった、海、氷の大地、炎の水、砂の雪原……全部。この目で、見たい」

    アニ「…………」

    アルミン「一生かかってもいいから、外の世界を探検し尽くすって、子供の頃に決めたんだ」

    アニ「…………」

    アルミン「うん。決めた。僕、決めたよ。調査兵団に入る」

    アニ「え?」

    アルミン「外の世界へ行くには、巨人を倒さないといけないだろ?壁の外に出たら、弱い僕なんかは、教官殿の言うように餌になるだけかもしれない」

    アニ「…………」

    アルミン「でも……少しでも外の世界に近づきたい。この世界のことを知るための、役に立ちたい……」

    アニ「…………そう」





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 00:58:39 ID:mxk.WvH2

    アルミン「うん……」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」ニコニコ

    アニ「…………あのさ」

    アルミン「うん?」

    アニ「…………手……痛いんだけど……」

    アルミン「え?…………あっ!ごめん!」パッ

    アニ「…………」

    アルミン「ごめん。掴んだままだったね……。わ、ちょっと赤くなってるや」サワサワ

    アニ「……いいよ。平気」

    アルミン「本当かい?」

    アニ「……あんたの顔、面白かったし……。それでいいことにしてあげるよ」

    アルミン「え?」

    アニ「…………」フイッ





    132:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 01:05:14 ID:mxk.WvH2

    アルミン「……僕の顔って……そんなに面白い……?」 サワサワ

    アニ「…………」

    アルミン「これって買えるのか?買ったら罪になるかな……」

    アニ「………」

    アルミン「あ……。高い……」


    貯金をはたいても買えないような値段のそれを、 僕は床に座り読み耽った。

    腰をあげたのは、空がオレンジ色に焼けてから。

    今帰らなければ、門限に間に合わないという時だった。

    アニは小説を読んでいたけれど、購入はしなかった。

    帰り道、アニとの間に目立った会話はなく、訓練所の入り口で僕らは別れた。





    138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:32:05 ID:mxk.WvH2

    ________



    書店で見つけた本には、海に関する記述しかなかった。

    それでも僕は高揚していた。

    じいちゃんの書庫から内緒で持ち出して、エレンと一緒に読んだ外の世界の本は、シガンシナ区にある実家で眠っている。

    壁が破られた混乱の中で、あの本だけを持ち出すのは不可能だった。

    禁忌とされた内容の本を並べる書店はまず見ない。

    開拓地に身を移してから今日まで、外の世界の情報を文字で得ることはついぞなかった。





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:34:57 ID:mxk.WvH2

    5年ぶりだったのだ。

    埃臭い本の、インクの滲んだ文字を追いながら、僕は書かれた内容を頭の中で絵にしていた。

    立つ波の高さ。

    白くて細かい浜の砂。

    貝殻から産まれた宝石の輝き。

    水平線に沈む夕日の眩しさ。

    両手で抱えられる本の中に、僕の知らない世界が詰まっていた。





    140:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:41:30 ID:mxk.WvH2

    エレン「街で何してきたんだ?」

    アルミン「お昼ご飯を食べて、街を探索してきたよ。お昼はね、白身魚とパン。味は薄かったけど、魚の身が大きくてお腹いっぱいになった」

    エレン「一人飯か?なんだよ。オレも誘えよ」

    アルミン「いいや。アニと一緒だったよ」

    エレン「アニ?……今更買い出し当番だったんじゃねぇよな」

    アルミン「うん。完全にプライベートだよ」

    エレン「ってことはお前!……デートか?」

    アルミン「……まさかあのエレンに、そっちでからかわれるとは、思ってなかったよ」

    エレン「あのってなんだ!あの、って」

    アルミン「あはは。デートじゃないよ。ちょっと彼女に、お礼がしたかっただけさ。楽しかったよ。屋台を見てまわって……ご飯を食べて……本屋さんに行ってきたんだ」





    141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:46:21 ID:mxk.WvH2

    エレン「お前は本の虫だからな……。気に入ったのは見つかったか?」

    アルミン「うん。…………。………僕の好きな本があった」

    エレン「どんなのだ?見せてくれよ。読まねぇけどな」

    アルミン「…………高くて買えなかったんだ」

    エレン「なんだ。残念だったな」

    アルミン「……うん。でもエレンにも……」

    エレン「オレ?」

    アルミン「何でもない。明日は大事な解散式だし、もう寝ようよ」モゾモゾ

    エレン「そうだな」モゾモゾ

    アルミン「訓練兵でいられるのも、あと数日だね」

    エレン「長かったな。この3年間。早く力をつけて、卒業したくて堪らなかった」

    アルミン「…………」

    エレン「…………」

    アルミン「…………エレン。エレンは……調査兵団に入るんだよね」





    142:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:49:32 ID:mxk.WvH2

    エレン「…………あぁ」

    アルミン「君は小さいときから、そう言って……」

    エレン「そうだ。やっと、これで巨人どもをぶっ殺せるんだ。一匹だって生かしてやらねぇ。この手で、この世から。あいつらの存在を消し去ってやる」

    アルミン「…………そうだね。…………その為に、ここまで頑 張ってきたんだ」

    エレン「あぁ」

    アルミン(エレンが追いかけているのは、それだけなんだ……)

    エレン「……………………」

    アルミン(僕の夢は…………)





    143:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/04(水) 23:54:25 ID:mxk.WvH2







    エレン「オレは……。オレには夢がある……」











    144:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:00:14 ID:mxk.WvH2

    翌日。

    解散式を終え、一悶着あった送別会もお開きになって、僕はエレンと寮に戻った。

    消灯されるまで、他愛のない会話を楽しむ。

    いつもと変わらない夜の時間だ。

    違うのは、僕の手が緊張で湿っていることだけだった。


    アルミン「最後まで喧嘩していられるなんて、君達はある意味仲良しなんだよ」

    エレン「んな訳ねぇだろ……。誰があんな敗北主義者と馴れ合うんだ」

    アルミン(この3年間、関係が全く修復されないのもすごいな……)

    エレン「…………」モゴモゴ

    アルミン「どうかした?」

    エレン「口ん中が染みる」

    アルミン「切れたんだよ。顔を殴られてたじゃないか」

    エレン「…………」モゴモゴ





    145:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:06:33 ID:mxk.WvH2

    アルミン「……舐めない方がいいんじゃないかい?」

    エレン「気になっちまう」モゴモゴ

    アルミン「……………」

    エレン「なんかこの痛いのが癖になるよな」モゴモゴ

    アルミン「それはちょっと分かる……」


    いつ切り出そうか迷っていた。

    こんなことなら、コニー先輩の積極性をもっとよく観察して学んでおくべきだった。


    アルミン「…………」

    エレン「…………」モゴモゴ

    アルミン「…………」

    エレン「……?アルミン。眠いのか?」

    アルミン「……眠いといえばさ!ちょっと前に夢の話をしたの、覚えてるかい?」

    エレン「え?」





    146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:10:38 ID:mxk.WvH2

    アルミン(我ながら……下手だな……)

    エレン「夢っていつのだよ?お前はよく夢の話するじゃねぇか。ベルトルトが便所の入口塞いで、みんな入れなくて困ってたやつか?」

    アルミン「いいや。えっと……ちょっとじゃないか……結構前だ」

    エレン「なら多分、覚えてねぇな」

    アルミン「正確には……話すことはできなかったんだけど………。僕らが子供の頃……」

    エレン「…………」

    アルミン「僕のじいちゃんが持っていた…………外の世界の本を、一緒に読んだときの夢なんだ……」

    エレン「……お前はいつも、じいさんの書庫から、何か引っ張り出してきてたよな」

    アルミン「う。うん……」

    エレン「…………」





    147:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:15:07 ID:mxk.WvH2

    アルミン「それでさ。僕たちは、外の世界に憧れただろ?……」

    エレン「あぁ」

    アルミン「……!……憧れて、一生かかったっていいから……外の世界を全部探検するって……」

    エレン「言ったな」

    アルミン「エレンは…………………」


    エレンは、送別会でジャンに向かってこう言った。


    エレン『オレは……。オレには夢がある……』

    エレン『巨人を駆逐して、この狭い壁内の世界を出たら』


    エレン『…………外の世界を、探検するんだ』





    149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:48:24 ID:mxk.WvH2

    彼の中で、外の世界への憧れはまだ生きている。 なら、聞きたいことはひとつだ。


    アルミン「その後に、何て言ったか覚えてる?」


    エレンにも、書店で見つけたあの海の本を読ませたかった。

    でもエレンはもうきっと、外の世界に興味はない。

    あの日から、エレンの瞳には、カルラさんの死に様が焼きついたままだから。

    その目蓋の裏に僕との思い出は残っていない。

    以前から薄々感じていたことは、解散式の迫る夜には、急に現実味を帯びていた。

    もしエレンが覚えていても、彼の背中ばかり見てきた僕だ。

    どんなに足掻いたって、同じ目線で夢を追えるはずがなかった。





    150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 00:55:27 ID:mxk.WvH2

    僕はそう思っている。


    アルミン「……………」


    僕の夢が僕だけのものになる。

    何もおかしい事ではないのに、僕はその瞬間をずっと恐れている。


    エレン「オレと一緒に、外の世界に行こう。男同士の約束だ!……だろ?」





    151:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:01:43 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………!」

    エレン「忘れねぇよ。大事なことだからな」

    アルミン「…………い。いま。……今は!?今も……そう、思っているの?」

    エレン「当たり前だ。……男の約束は破ったらゲンコツだって、お前のじいさんが言ってたんだろ?」

    アルミン「そうだった」

    エレン「お前は……。……言い出したら、聞かねぇしな」

    アルミン「うん。……ははっ」

    エレン「だろ」ニカッ

    アルミン「…………」

    エレン「…………」

    アルミン(エレンは……覚えてくれていた………)

    エレン「?」

    アルミン(僕の夢は、まだエレンと一緒に追いかけることができるんだ…………)





    152:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:08:17 ID:mxk.WvH2

    エレン「…………」

    アルミン「…………」

    エレン「…………」

    アルミン「…………」

    エレン「やっぱり眠いのか?」

    アルミン「……エレン」

    エレン「ん?」

    アルミン「寄りかかってもいいかな?」

    エレン「え?」

    アルミン「…………」

    エレン「……………」パチクリ

    アルミン「…………」

    エレン「…………」パチパチ

    アルミン「え?」





    153:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:13:35 ID:mxk.WvH2

    エレン「ん?」

    アルミン「ごめん……。子供みたいなこと、言ったよね?僕……。ごめん」

    エレン「いや。いいぜ?別に寄り掛かるくらい」

    アルミン「え?」

    エレン「ほら」グイ

    アルミン「……」ポスッ

    エレン「…………」

    アルミン「……………………」ジワッ

    エレン「急にどうしたよ。じいさんの事でも思い出したか?」ポンポン

    アルミン「……そうか。そうかもしれない……」





    154:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:22:21 ID:mxk.WvH2

    エレンの手に宥められながら、僕は色んな事を思い出していた。

    シガンシナ区にある僕の家。

    暖炉の前で、ロッキングチェアに腰かけたまま居眠りをしている祖父。

    祖父の書庫の匂い。

    日常会話の合間に挟まれる母親からのキス。

    父は幼い僕に、自分の夢を熱く語って聞かせた。

    ガキ大将に叩かれて愚図る僕を、笑わせようとするエレン。

    初めて見たミカサの笑顔。

    夕焼けの下で拡げた外の世界の本。

    あの日まで、僕の周りはこんな風に温かかった。





    155:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 01:23:58 ID:mxk.WvH2

    …………。


















    ……………アニの手も、温かかったな。





    158:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:29:24 ID:mxk.WvH2




    アルミン「あれ?」

    アニ「…………」ビクッ

    アルミン「アニ?……どうしたの?こんな時間に……。一人で」

    アニ「…………」

    アルミン「……?」

    アニ「……別に……。ただの、散歩だよ」

    アルミン「あぁ……今日は星が綺麗だから、眺めて歩くにはいいよね」

    アニ「……あんたは、何してんの?」

    アルミン「僕かい?僕は……少し涼みにきたんだ」

    アニ「そう」

    アルミン「うん」





    159:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:37:03 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「…………」

    アルミン「アニ」

    アニ「……なに?」

    アルミン「良かったら、少し話さない?」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「…………いいよ」

    アルミン「よかった。じゃあ……。あそこの階段に座ろうか。灯りもあるし」

    アニ「…………」

    アルミン「…………」ストン

    アニ「…………」ストン





    160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:43:14 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………?」

    アニ「…………」

    アルミン(……なんだろう?…………怒ってる……?いや……落ち込んでる?)

    アニ「…………」

    アルミン&アニ「あの」

    アルミン「あ。ごめん」

    アニ「…………なに?」

    アルミン「えっと……アニからどうぞ」

    アニ「いいよ。あんたの話を聞く」

    アルミン「いや。アニの話を聞くよ」

    アニ「…………」

    アルミン「ほら。レディーファーストだから」





    161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:47:31 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」

    アルミン「話してよ」

    アニ「…………何か、良いことあったの?」

    アルミン「え?」

    アニ「嬉しそうだよ」

    アルミン「そうかな……?」

    アニ「顔、ニヤけてるよ」

    アルミン「えっ」サワサワ

    アニ「…………」

    アルミン「…………」サワサワ

    アニ「……」

    アルミン「うん……。確かにさっき、嬉しいことはあったんだ」

    アニ「そうでしょ?」

    アルミン「うん。………エレンがさ」





    162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:52:02 ID:mxk.WvH2

    アニ「………」

    アルミン「小さい頃の約束を、覚えていてくれたんだ」

    アニ「約束?」

    アルミン「外の世界を探検する事が僕の夢だって、話しただろ?」

    アニ「うん」

    アルミン「それは、一人でじゃないんだ。二人で一緒に探検しようって……小さい頃に、エレンと約束していたんだ」

    アニ「……そういや送別会で、あの死に急ぎ野郎も言ってたね。外の世界がどうたらって」

    アルミン「うん。僕らは、同じ夢を持っていたんだ」

    アニ「…………」

    アルミン「でもエレンは、ここに来てから外の世界の話をしなくなった」

    アニ「…………」





    163:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 21:56:32 ID:mxk.WvH2

    アルミン「それどころじゃないのも、あったんだろうけど。忘れてしまったか……僕と一緒に夢を叶える気がなくなったんだと、思っていたんだ」

    アニ「…………そう」

    アルミン「うん」

    アニ「…………」

    アルミン「でもそれは僕の思い過ごしだったよ。エレンはちゃんと、覚えていてくれたんだ。二人で、外の世界を探検しようって、約束したこと」

    アニ「…………」

    アルミン「今もそう思っているって、言ってくれたんだよ!」

    アニ「………よかったね」

    アルミン「……けど、それでやっぱり、僕は今のままじゃ駄目だって思ったよ」

    アニ「…………」





    164:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:01:04 ID:mxk.WvH2

    アルミン「今までみたいに、エレンに助けられながら生きていては駄目だ。同じ夢を追うなら、エレンと対等でありたい………。僕は、エレンと同じ物を見たいんだ」

    アニ「…………そう」

    アルミン「だから、僕は強くなってみせる。逆にエレンを助けてあげられるくらい、強くなってやるんだ」

    アニ「……強いあんたなんて、想像できないけどね」

    アルミン「はは……。そうだよね……。いや。ムキムキになってやるよ」グッ

    アニ「ムキムキ?あんたが?」

    アルミン「あぁ!」

    アニ「そりゃ楽しみだね。期待してるよ」

    アルミン「……!」

    アニ「……?なに?」

    アルミン「あ。ううん」

    アニ「……?」

    アルミン(また笑ってくれた……)





    165:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:13:07 ID:mxk.WvH2

    アニ「…………」

    アルミン(アニの笑顔って、僕にとっては貴重だよね)

    アニ「……どうしたの?」

    アルミン「あ……。アニの、夢はさ」

    アニ「え?」

    アルミン「花嫁になることだったよね?」

    アニ「…………」

    アルミン「あれ?違った?」

    アニ「……そうだよ」

    アルミン「合ってた?よかった」

    アニ「それがなに?」

    アルミン「アニも夢を叶えるために、頑張って。応援してるよ」

    アニ「…………」

    アルミン「アニなら良いお嫁さんになれるよ。料理が上手いって聞いたことあるし」





    166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:16:27 ID:mxk.WvH2

    アニ「……そんなことないよ」

    アルミン「そんなことあるよ!お嫁にしたいって人、 きっと沢山いると思うな」

    アニ「……どうも」

    アルミン「どういたしまして」

    アニ「からかってるの?」

    アルミン「えっ?本心だよ」

    アニ「そう」

    アルミン「……」ニコ

    アニ「……」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「…………」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「……なに?」

    アルミン「……アニってさ。他人に興味がなさそうなのに、実はよく見ているよね」





    167:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:20:27 ID:mxk.WvH2

    アニ「は?」

    アルミン「さっきも僕が嬉しそうだって、言ってただろ?前に僕が体調を崩した時も、一番最初に気づいたのはアニだったよ。鋭いんだね」

    アニ「…………それは……」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「…………」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「………………」

    アルミン「…………」ジー

    アニ「…………」フイッ

    アルミン「…………アニ?なんか顔赤」ジー

    アニ「ちょっと」グイ

    アルミン「わぷっ!?……アニ!手、すごく冷たいじゃないか」ギュッ





    168:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:24:57 ID:mxk.WvH2

    アニ「~~……」

    アルミン「中に入った方が……」サワサワ

    アニ「……いつもそうだから、気にすることじゃないよ……。女の子ってのはさ、冷え性なんだ」

    アルミン「でも……」

    アニ「……。……あんたの手が、温かすぎるんでしょ」

    アルミン「僕は普通だよ」

    アニ「いいや。……子供の手みたいだよ」

    アルミン「世間から見たら、アニも子供だよ」

    アニ「……そうだね」

    アルミン「うん」

    アニ「……ささくれ。取ってやろうか」

    アルミン「痛そうだから遠慮しとくよ……。装置の整備とかで、すぐ荒れちゃうんだ。でも、アニはそんなことないね?綺麗な手をしてる」

    アニ「………」





    169:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:29:30 ID:mxk.WvH2

    アルミン「乾燥していないし、爪もぴかぴかだね」

    アニ「………」

    アルミン「羨ましいな」ニコ

    アニ「…………」

    アルミン「……」ニコニコ

    アニ「…………」スクッ

    アルミン「アニ?」

    アニ「そろそろ戻らせてもらうよ。消灯の時間も近いでしょ?」

    アルミン「そうだね。夜だし、寮まで送っていこうか?」

    アニ「それはこっちの台詞だよ……」

    アルミン「え?僕はいらないよ」

    アニ「私もいらない」





    170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:32:52 ID:mxk.WvH2

    アルミン「そうかい?なら、おやすみ」

    アニ「…………」

    アルミン「……?」

    アニ「…………手」

    アルミン「あ。ごめん」パッ

    アニ「…………」

    アルミン「…………」

    アニ「……おやすみ」

    アルミン「うん。また明日」





    171:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:34:23 ID:mxk.WvH2

    アルミン「…………」ヒラヒラ


    アルミン「…………」ポツン


    アルミン「…………」


    アルミン「……星が……。……今日は本当に綺麗だな」





    173:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:36:46 ID:mxk.WvH2

    あの星空が続く場所に、僕の夢がある。

    辿り着くまでにどれほどの時間がいるのだろう。

    僕が海辺を歩ける頃……

    その頃には、アニはとっくに誰かの花嫁になっているんだろうな。

    内地は裕福な家庭が多いと聞いたから、ウエディングドレスというものも着たかもしれない。


    ………。








    174:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:40:35 ID:mxk.WvH2

    そうだ。アニに手紙を書こう。


    入団が決まれば、会う機会もないだろうから、話したいことは文字にして送ろう。


    僕の顔ほど面白い話は書けないだろうけれど、


    外の世界のことでも、エレンのことでも、楽しい内容なら何でもいい。


    僕の目に映るものを、アニにも見て欲しいんだ。








    175:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:43:54 ID:mxk.WvH2

    ___



    アニ「…………」ポツン


    アニ「……他人をじろじろ見る趣味なんてないよ」


    アニ「…………」


    アニ「………………………アルミン……」


    アニ「…………」


    アニ「…………あんただから、だよ」



    終わり **





    176:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:46:30 ID:mxk.WvH2

    以上です。
    読んでくれた方、ありがとうございます。





    177:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:47:28 ID:HfBIR6qA

    良いにやにや!乙





    178:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 22:50:12 ID:/D1hhTYc

    乙!!!!本当に原作らしいアルミンで……
    二人のこの先に涙を禁じ得ない





    179:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/05(木) 23:04:48 ID:y75WIWHA


    終わるのさみしい…





    184:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 00:40:08 ID:szLYuqKo

    すごく良かった
    原作の二人で脳内再生されたよ乙





    185:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:17:23 ID:MZ/ebBDU

    終わるのが寂しいです…

    乙でした





    186:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:27:03 ID:FIydtOBg


    この後のこと考えると切ないな





    188:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 01:44:13 ID:s3U2u856

    乙でした

    アルアニは切ないのも含めて魅力だと思うんだ





    191:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/06(金) 20:26:27 ID:FRBCicK.


    ほのぼのして切なかった






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 17:45:29 ID:8VuQI18w

    アニ「……ホラ、訓練生になった訳だしもうあんまり話せないだろ?だからこういうのあったら便利かと思ってさ」

    ライナー「お、おう、えらく唐突だな」

    アニ「……駄目ならいいんだけどさ」シュン…

    ライナー(たかが交換日記を断る理由もないだろう)フム

    ライナー「いいぞ」

    アニ「!じゃ、じゃあこれ、明日の朝ごはんのときに帰してくれたらいいからさ」スッ

    ライナー「おう」







    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 17:51:51 ID:8VuQI18w



    ライナー(……とは言ったものの)

    ライナー(いざ人に見せる日記となると書けないものだな)ウ-ム

    ライナー(……っていうかなんで俺一人なんだ?ベルトルトの方が色々面白いこと考えてそうだが……)

    ライナー(まぁ、深く考えず思った事を書けばいいだろ、たかが交換日記だしな)サラサラサラ





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:01:55 ID:8VuQI18w

    ライナー(交換日記なんてあいつも意外と乙女だな)

    ライナー(だがこういうのってもっと大人数でやった方がいいんじゃないか?)サラサラ

    ライナー(いや、あいつ結構人見知りなところがあるからな、まずは俺でウォーミングアップってところか)ピタ

    ライナー「っていうか……」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:02:57 ID:8VuQI18w

    ライナー「………」

    ライナー(……深く……考えず……)サラサラサラ

    ライナー(思ったことを……)サラサラ

    ライナー(書けばいい……んだよな……?)サラ


    ライナー(……)ピタ


    ライナー(なんかよそよそしいな、消そう)ゴシゴシ





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:03:19 ID:CT0HQ4Tk

    (交換しよ)





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:12:23 ID:8VuQI18w

    次の日 夜

    アニ(……さてあいつがどんな事を書いたのか)

    アニ(楽しみだね)フフフ

    アニ(えっとー?なになに?)





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:21:31 ID:8VuQI18w

    ●月×日  記入者 ライナー

    交換日記、ありがとな!一番初めの記入者が俺とは、少し恥ずかしいぜ……。何を書けばいいのかさっぱりだ。

    そういや、座学の試験が迫っているがしっかり対策はしているか?

    お前がたまに座学の時間寝てるから心配なんだが……。





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:36:04 ID:8VuQI18w

    アニ(……ほとんど試験の話ばっかじゃないか)ハァ

    アニ(もっとさ、私がびっくりするような普段話せないこととかを期待したんだけど)ペラ

    アニ(変なところ真面目だな、あいつ)カキカキカキ



    アニ(……交換日記で説教されたらたまんないよ)カキカキカキ





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:37:15 ID:8VuQI18w

    ●月△日 記入者 アニ

    座学の試験はこの前あなたが教えてくれたのでなんとかなりそうです。

    そういえばライナーは最近、ベルトルトに身長を抜かれたそうですがどう思っていますか?


    アニ(完璧だね)





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:39:50 ID:8VuQI18w

    次の日 夜

    ライナー(……なんで敬語なんだ?)





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:44:19 ID:DMOFjlVE

    敬語w
    かわいいww





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:45:30 ID:8VuQI18w

    ●月□日 記入者 ライナー

    おお、そういや座学教えたこともあったな。まぁお互い頑張ろうぜ!

    あとな、俺はまだ身長伸びる予定だ!ていうか、お前全然身長伸びてないお前に言われたくないんだが(笑)

    そういえば、牛乳飲めば身長伸びるらしいぞ?

    お前いつも残してるし飲んでみたらどうだ?





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:48:20 ID:8VuQI18w

    次の日 食堂

    アニ(牛乳……苦手なんだよね)ハァ

    アニ(でも……)ゴクリ

    アニ「……」ゴクゴクゴク


    ミーナ「あれ?今日は牛乳飲むんだね。何かあったの?」ビックリ

    アニ「……別に、私だってそういうときもあるよ」マズ





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:49:16 ID:XBPsqREE

    素直なアニぐうかわ





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:51:20 ID:8VuQI18w

    ●月☆日 記入者 アニ

    私は別にこれ以上身長延ばさなくても問題ないから牛乳は飲むつもりはありません。

    ところで、明日格闘術の訓練がありますが覚悟はできていますか?

    私は今、どの技をあなたに極めるか決められなくて困ってます。





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:53:33 ID:8VuQI18w

    次の日 夜

    ライナー「……今日は死ぬかと思ったがこれのせいだったか……」イテテ





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 18:57:49 ID:8VuQI18w

    ●月◆日 記入者 ライナー

    調子に乗ってすまなかった、今日ので勘弁してくれ……。

    そういえば全然関係ないが、身長といえばジャンによるとハグするときの身長差は20センチがベストらしい。

    クリスタにはこれ以上成長して欲しくないんだが、お前はどう思う?





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:01:20 ID:8VuQI18w

    ●月Σ日 記入者 アニ

    どうでもいいと思います。

    ……ライナーはそういうところ、かっこ悪いなと思います、直してください。





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:04:51 ID:8VuQI18w

    ライナー(冗談のつもりだったんだが……)ハハハ

    ライナー(もう少し優しくしてくれていいんじゃないか?)カキカキ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:10:15 ID:8VuQI18w

    ライナー「……」カキカキカキ

    コニー「ん?」チラ

    コニー「お前さ、たまに何か書いてるけど何書いてんだ?」ジ-ッ

    ライナー「お、お前も書くか?」ニコ

    コニー「なんか面白そうだな!!ペン貸してくれ!オレも書く!!」パァ





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:13:46 ID:8VuQI18w

    ●月Ψ日 記入者 コニー

    アニ! 初めましてだよな? 俺、コニー、よろしく!!

    確か、格闘術、スゴイやつだよな?俺、いつも教官に怒られているから、尊敬してるぜ!!

    じゃあな!!





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:14:24 ID:8VuQI18w

    アニ(誰だこいつ……)





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:34:50 ID:8VuQI18w

    ●月α日 記入者 アニ

    勝手に人に見せるのは駄目だと思います。それにk


    ミーナ「わっ!!!!」

    アニ「!!」ビクッ

    ミーナ「何書いてるの?アニ~?」ニヤニヤ

    アニ「か、関係ないよ」アセアセ

    ミーナ「見せて見せて!」

    アニ「あ、ちょ!」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:41:53 ID:8VuQI18w

    ●月α日 記入者 ミーナ

    初めまして、アニの友達のミーナって言います!*´∀`)ノ ヨロシクオネガイシマス♪ 

    ライナーってこの前の総合成績2位だったよね、すごいなぁ(*´▽`*)

    また今度私にも色々教えてよ!!




    PS アニは根は良い子だからよろしくね!


    ミーナ「こんな感じかな?」フフン

    アニ「最後の文章いらないよ」

    ミーナ「まったく、アニも私が知らないうちにこんなに良い男を捕まえているとはねぇ~」ニヤニヤ

    アニ(やっぱり見せるんじゃなかったか……)ハァ





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:49:34 ID:8VuQI18w

    ライナー(……あのいろんな意味で特徴的な髪形の子か?)ウ-ム

    ライナー(とにかくアニにも友達がいたのかl、安心したな)カキカキ



    ●月θ日 記入者 ライナー

    こちらこそ初めましてミーナ、アニとよろしく頼むぞ!

    そういやベルトルトも前からずっとやりたそうなんだが、別にいいよな?





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:52:13 ID:8VuQI18w

    ●月!日 記入者 アニ

    あんまり多くの人に見せると書きづらくなるじゃないですか。

    でも、ベルトルトなら大丈夫です。

    ……さっきからずっとミーナが見せろとしつこいのでこの辺で。





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 19:58:26 ID:8VuQI18w

    ■月▼日 記入者 ベルトルト

    やぁアニ!いざ書くとなると何書いたらいいか分からないね、難しい……。

    そういえば、明日座学の試験だけどアニは大丈夫?

    たまに授業で寝てるから心配だなぁ……。





    アニ(驚くべき内容のシンクロ率……どっちも馬鹿だね)フフフ





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:01:24 ID:8VuQI18w

    ●月Υ日 記入者 アニ

    座学、追試じゃないけど、ギリギリでした。

    あなたが教えてくれていなかったらまずかったと思います。

    ちなみにミーナは試験があったことも知らず、追試らしいです。馬鹿だと思います。



    馬鹿じゃないよ!!Byミーナ





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:07:08 ID:8VuQI18w

    ●月¶日 記入者 ライナー

    ははは、ミーナも大変だな(笑)

    だが安心しろ。こっちにはアルミンとマルコで二人係で教えても駄目な奴もいるからさ(笑)

    そういやアルミンは満点らしいぞ。なんか別次元って感じだなぁ





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:15:39 ID:8VuQI18w

    ●月〒日 記入者 アニ  と  クリスタとミーナだよん((・´∀`・))ンフッ♪

    アルミンはすごいと思います。

    格闘術も私に敵いもしないのに、「本気でやってくれ!」なんて言うからちょっと困っちゃいます。

    彼は努力の天才ですね。


    初めまして、クリスタです!

    アニはもう寝ちゃったんだけど、ミーナが書いてもいいよって言うからちょっと書いてみるね!

    最初から読ませてもらったよ!ライナーって怖い人だと思ってたけど、良い人だったんだね。ごめんなさい誤解してましたっ。

    でも身長はもう少し伸ばしたいかなぁ……なんちゃって、無理だよね……。


    おぉ天使天使Byミーナ

    ↑もう!やめてよByクリスタ





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:23:19 ID:F5KzaoxY

    何げに好きな人暴露





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:25:08 ID:8VuQI18w

    ライナー(……結婚したい……///)


    ●月Η日 記入者 ライナー


    よろしく、クリスタ!

    そういえば身長伸ばすのには牛乳だけじゃなく日光にもあたるといいとか聞いたことあるな……。

    まぁ、普段から外で走っているから、あまり変わらないだろうが……。

    しょうもないアドバイスしかできなくてごめんな!!



    そうなのか、じゃあ今日から外で寝るぜ!!Byコニー

    夜に太陽は出てないよ……Byベルトルト





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:28:36 ID:8VuQI18w

    食堂

    アニ「……ミーナ」

    ミーナ「ん?なに?」モグモグ


    アニ「……今日から外でご飯食べない?」

    ミーナ「えっ、べ、別にいいけどどうしたの?」ビックリ

    アニ「……別に、私だってそういうときもあるよ」





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 20:39:38 ID:8VuQI18w

    ●月χ日 記入者 アニ

    今日は外でミーナと一緒に食べました。

    いつもと同じ味なのにおいしく感じますね、不思議です。

    あと、資料室で勉強しているとアルミンに声をかけられました。

    「明日、兵站行進頑張ろうね」だなんて私に笑顔で言う前に彼はもっと鍛えた方がいいと思います。

    でもそんな優しいところも彼の良いところなのかなと思います。



    あんたって奴は……分かりやすいね(?v?)ニヤリ…Byミーナ

    何が?Byアニ





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:06:36 ID:8VuQI18w

    ●月η日 記入者 ライナー


    俺もミーナが何が分かったのかさっぱりわからん。

    今日はあいにくの悪天候で俺でもかなりきつかった(笑)

    そういえばアルミンは弱音吐かずに走り切っていたな。

    あいつ、毎日朝走っていたから、大分速くなってるぞ?

    お前がこの前言ったようにアルミンは努力の天才かもな。



    アニ(あいつ、そんなに頑張ってたんだ、知らなかったな)

    アニ(……?下に何か書いてある……)ムム





    話がある。明日の夜、このノートを持っていつもの場所に Byベルトルト



    アニ(……?)





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:12:13 ID:8VuQI18w

    夜  訓練所裏

    アニ(突然なんなんだろう)

    アニ(いつもはライナーも加えて三人でしか話し合いなんてしないのに……)ウ-ン





    ベルトルト「アニ」

    アニ「!!」ビク





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:19:05 ID:8VuQI18w

    ベルトルト「ごめん……びっくりさせちゃったかな?」アセアセ

    アニ「い、いや、そんなことないよ」(そういえば

    アニ「で、話ってなんだい?」



    ベルトルト「ものすごく勝手でさ、いいにくいんだけどそのノート……」






    今すぐ捨てた方がいいよ





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:50:40 ID:skGlmUq6

    なんやて





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:53:24 ID:XBPsqREE

    どういう事やベルトル





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/15(木) 21:58:46 ID:I/RlL3Z2

    なんでや





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:14:46 ID:8VuQI18w

    アニ「えっ……?」

    ベルトルト「君を思ってのことなんだ、いや、君にはああなって欲しくないんだよ!」

    ベルトルト「分かるだろ?二人とも僕を置いて行かないでくれ!」ガシッ





    アニ(……ベルトルトが何を言っているのか分からない……)

    アニ(……いや、まだ分かりたくない……?)





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:17:22 ID:8VuQI18w

    アニ「私には何のことかさっぱりだ。私はベルトルトを置いて行ったりしないよ」フフフ

    アニ「だって私たちは-----」




    アニ(……あれ?私は何のためにここにいるんだ?)



    ベルトルト「……」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:24:33 ID:8VuQI18w

    ベルトルト「君は------------------」



    戦士だろ?





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:33:15 ID:8VuQI18w

    ベルトルト「ライナーはもう駄目だ、駄目なんだ!」イライラ

    ベルトルト「でも君はまだ間に合うかもしれない!!頼むよアニ!!」ユサユサ





    アニ「……わ、わたしには」ボソ

    ベルトルト「!!」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:42:42 ID:8VuQI18w

    アニ「やっぱりあんたが何を言っているのかわからないね、ごめん」ハハハ





    ベルトルト「!!!」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:43:45 ID:8VuQI18w

    ベルトルト「な……何を言っているんだよアニ!」


    アニ「……あんまり夜に騒いでいると教官が来ちまうよ、じゃあね」タタタ

    ベルトルト「待って!待つんだアニ!」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:46:10 ID:8VuQI18w

    ---------------------------------------

    食堂

    アニ(ベルトルトは……諦めたのか、追っても来ないな)チラ

    アニ(戦士……か)ハァ


    そろそろ、潮時なの?



    ???「おい、こんなところで何してんだ?」

    アニ「!!」ビクッ





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:50:23 ID:8VuQI18w

    ライナー「消灯時間前だぞ?しっかり体調管理しておかないと……」

    アニ「あ、あんたか……」ホッ

    なんで私安心しているんだろう



    ライナー「……お前泣いてるのか?」

    アニ「えっ」





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 08:54:53 ID:8VuQI18w

    ライナー「な、なんかあったのか!?」アセアセ

    アニ「……別に」ゴシゴシ


    ライナー「おいおい、お前は昔から泣き虫だったが、もう兵士になったんだ、だからその----…」アセアセ




    アニ(兵士……か)





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 18:27:13 ID:8VuQI18w

    ライナー「……ん?お前、それ交換日記か?」

    アニ「……」コク


    ライナー「……交換日記を始めてからお前はあいつらとよく笑うようになったなと思っていたが……」

    ライナー「今度はそれを持って泣いているとは、忙しい奴だな」ハハハ


    ライナー「だが、お前はここにきてからあまり感情を出さなかったから」



    ライナー「今日くらいは秘密にしておいてやる、思いっきり泣いてもいいぞ?」ニヤ





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 18:36:27 ID:8VuQI18w

    アニ「……」ギュ

    ライナー「……」ギュ



    アニ「……」

    アニ「……」ヒックグズ

    ライナ「……」ヨシヨシ





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 18:45:57 ID:8VuQI18w

    アニ(本当はあんたも弱いくせに)

    ライナー「……」ヨシヨシ

    アニ(自分のほうがもっとつらいくせに、あんたは私を……)






    アニ(-----------------私は)




    …………





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 18:57:02 ID:8VuQI18w

    アニ「……ライナー」ボソ

    ライナー「……もう大丈夫か?」

    アニ「いや、そのままで……聞いてほしいことがある」グス

    ライナー「……」





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 19:24:21 ID:8VuQI18w

    アニ「……この日記、捨てるよ」


    ライナー「……!」


    ライナー「……そうか」


    アニ「私から始めたのに自分勝手だよね、ごめん、でも」




    アニ「私は戦士だ」





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 19:35:11 ID:8VuQI18w

    ライナー「……そうか」

    アニ「……ごめん」


    ----------------実はさ





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 20:42:21 ID:8VuQI18w

    アニ「私は……兵士にはなれないんだ」


    -----あの交換日記を始めた理由、私を止めて欲しかったからなんだ


    ライナー「……」


    -----少しだけ、兵士として生きるというのも悪くないかなって思っている私を昔みたいに叱って欲しかったんだ





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 21:59:54 ID:8VuQI18w

    -----でもさ、あたしも馬鹿だよね。あんたに私が止められるわけないのにさ

    ライナー「……お前がそれでいいならそれでいい。お前が嫌ならやめればいい」

    ライナー「俺はいつだってお前の味方だぞ?」ニコ


    -----あんたは優しすぎるから





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 22:13:29 ID:8VuQI18w

     月 日  記入者 


    これで最後ですね。

    私は「戦士」として「兵士の私」を殺すことにしました。

    兵士としてのあなたを守るため。

    戦士としてのあなたの帰りを待つため。

    どちらの立場も愛してしまったあなたに

    同じように愛してしまった私ができるのは、このくらいのようです。

    ごめんなさい。





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 22:48:14 ID:8VuQI18w

    ---------------------------------------------

    --------------------------

    ----------




    アニ(……)


    アニ(私は戦士に成り損ねた)

    アニ(結果、兵士にも戦士にもなれず、人間としても巨人としても駄目駄目だったね)

    アニ(……)

    アニ(フフフ……結局似た者同士だったって訳か)

    アニ(……あんたも私に兵士であって欲しかったんだろうね)

    アニ(……馬鹿な話だよ)



    ミカサ「アニ 落ちて」


    終わり





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 23:22:40 ID:8VuQI18w

    ベルトルト「」

    ↑忘れてた





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 00:54:56 ID:1X2p.pHg

    ベルトルト ぶっちゃけ一番キツかったと思う





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 22:51:22 ID:tMq6ozJc

    乙、次こそは…ハッピーエンドを…!






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    1: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:11:07 ID:u.ABTrpc

    ライナー・ブラウンと賢者の意思

    の続編です





    2: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:17:18 ID:u.ABTrpc

    【主な登場人物】

    ライナー・ブラウン……主人公。ゴリラ。

    アルミン・アルレルト……ライナーの親友。頭がいい

    クリスタ・レンズ……可愛い。天使。(結婚したい)

    フラッフィー……三つの頭を持つゴリラ。音楽が好き。

    ノーバード……ノルウェー・リッジバック種の魔法ゴリラ。火を吐ける。

    ニシローランドゴリラ……地下の女子トイレでライナーに倒されるが…?

    ハグリッド……禁じられた森の番人。ゴリラ。

    ポチ……もともと犬だったが、ゴリラになった。





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/26(月) 20:21:26 ID:nbtlXFPY

    実に3/4がゴリラ







    4: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:22:39 ID:u.ABTrpc

    ―ブラウン家―

    ライナー「もう遅いし、部屋で寝よう…抜いてから」ファー

    ガチャ

    ドビー「む!!」

    ライナー「何だお前!?ゴブリン!?」

    ドビー「違います、屋敷しもべ妖精のドビーでございます」

    ライナー「しもべ妖精…って!何俺のエロ本読んでんだ!どうやって見つけた!!」





    6: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:25:58 ID:u.ABTrpc

    ドビー「それはさておき、ドビーめはライナー・ブラウンに大事なお話があってきました」

    ライナー「おいとくなよ…!」

    ドビー「ライナー・ブラウンに危険が迫っております!ホグワーツに行ってはなりません!」

    ライナー「はぁ?危険?」

    ドビー「本当でございます!絶対、ホグワーツに行ってはなりません!」

    ライナー「いやだね!あの学校には友達がたくさんいるんだ!!」





    7: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:29:41 ID:u.ABTrpc

    ドビー「でも、そのお友達から、手紙が一通も来てないんでしょう?嫌われてるんじゃありませんか?」

    ライナー「くっ……って、なんでお前がそんなこと知ってるんだ!」

    ドビー「ギク」

    ライナー「その後ろに持っているものは何だ!さてはお前が手紙を盗んでいたのか!ホグワーツに行かせないために!!」

    ドビー「うぅ…ドビーめはライナー・ブラウンのためを思って……」

    ライナー「だからって…こんなひどい…」

    ドビー「うわああ!!」バッ





    8: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:34:08 ID:u.ABTrpc

    ドビー「ドビーはエロい子!ドビーはエロい子!!」ガンガン

    ライナー「否定はしないが落ち着け!!」

    ドビー「すみませんライナー・ブラウン、取り乱してしまって……」

    ライナー「とにかく!俺はホグワーツに行く!」

    ドビー「どうしても行くのなら……実力行使しかありません!」バッ

    ライナー「あっ!俺のエロ本を!」

    ドビー「!」ダッ

    ライナー「窓から外に!待ちやがれ!」





    9: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:36:15 ID:u.ABTrpc

    ドビー「」ダダダ

    ライナー「どこまで逃げるんだ!待ちやがれ!」

    お姉さん「~♪」スタスタ

    ドビー「」サワサワ

    お姉さん「きゃああ!!痴漢!!」バッ

    ライナー「ちょ!俺じゃない!」





    10: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:38:16 ID:u.ABTrpc

    ライナー「こいつが…!」

    ドビー「ふふん」パチン

    ライナー「消えた!!」

    お姉さん「何わけの分からないこと言ってんのよ!」パッシィア!!

    ライナー「ぐあ!!」

    警官「何事ですか!!」

    お姉さん「この人、痴漢です!!」





    11: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:39:33 ID:u.ABTrpc

    警官「お前か!」ガシ

    ライナー「俺はやってな……」

    警官「はいはい。続きは署で聞くからね……」ガチャ

    ライナー「くっ…!!」ギリッ





    12: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:42:54 ID:u.ABTrpc

    ―ダンブルドアの書斎―

    フクロウ「ピィーッ」

    ダンブルドア「フクロウ便?なになに……」カサ

    ダンブルドア「何!ライナーが痴漢で逮捕されたじゃと!?」

    ダンブルドア「ライナー…君はエロいが、決して女性に手を上げるような人ではない…そう信じておるよ……」

    ダンブルドア「今すぐ魔法省にフクロウ便を飛ばそう!」カキカキ





    13: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:45:56 ID:u.ABTrpc

    ―数日後・刑務所―

    ライナー「俺は何もやってないのに……」グスグス

    看守「ライナー・ブラウン!君に面会人だ」

    ライナー「面会…?いったい誰が……?」

    看守「面会時間は20分だ」ガチャ

    ライナー「誰だよ…ってアルミン!?」

    アルミン「君をここから出す…そのために来た!」





    14: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/26(月) 20:50:29 ID:u.ABTrpc

    ライナー「アルミン!俺は…俺は…!!」ブワッ

    アルミン「君が女性に手を上げたりしないことくらいわかってる!!」

    アルミン「だから落ち着いて!」

    ライナー「うぅ…でも、出すって……?」

    アルミン「君が出所するころには、ホグワーツの入学式なんてとっくに終わってるよ。それじゃあ遅い」

    アルミン「今日の深夜、寝ずに起きていてくれ。必ず助け出す」

    ライナー「アルミン!すまない…!」

    アルミン「何言ってるんだい、親友じゃないか」ニコ

    ライナー(父さん、母さん、俺はいい友達を持ったよ…)グス





    18: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:19:37 ID:u.ABTrpc

    ―深夜・独房―

    ライナー「鉄格子の窓から見える星がきれいだ…」

    ライナー「ん?なんか飛んでくるぞ」

    ライナー「あ、あれは車!?」

    アルミン「助けに来たよ!」

    ライナー「アルミン!それにアルミンの兄で双子のフレッドとジョージ!」

    フレッド「説明乙!」

    ジョージ「危ないから壁から離れてろ!」

    ライナー「おう」ササッ

    アルミン「コンフリンゴ(爆発せよ)!!」





    19: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:22:32 ID:u.ABTrpc

    ドゴーン!

    アルミン「壁は壊したよ!早く乗るんだ!」

    ライナー「よっしゃ!」

    フレッド「出発!」ゴォォォォ



    看守「第7独房の壁が破壊され、囚人番号143番のライナー・ブラウンが脱獄した模様!」





    21: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:26:20 ID:u.ABTrpc

    ゴォォォォ

    ライナー「空飛ぶ車か!すげえ!」

    ジョージ「パパの車なんだぜ!」

    フレッド「パパはマグルの物が大好きだからな!」

    ライナー「そうなのか。で、どこに向かってるんだ?」

    アルミン「隠れ穴、僕らの家さ!君の荷物はすでに運んであるよ!」

    ライナー「本当か!すまんな!」





    22: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:29:23 ID:u.ABTrpc

    フレッド「着陸」

    ジョージ「ゲッ、夜が明けちまったぜ!」

    アルミン「ただいま~」

    ライナー「お邪魔します」

    モリー「あんたたち!パパの車で勝手に出かけてたでしょ!」

    モリー「あら、その子は?」

    アルミン「ライナーだよ」

    モリー「あなたがライナーね。話はアルミンから聞いてるわ」





    23: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:32:10 ID:u.ABTrpc

    モリー「お腹が減っているでしょう。朝ごはんにしましょう」

    ジョージ「やったぜ!」

    アーサー「ただいまんこ」

    フレッド「おかえりパパ!」

    モリー「おかえりなさい、あなた」

    アーサー「あぁ、君はライナーだね?会えて嬉しいよ」アクシュ

    ライナー「こちらこそ」アクシュ





    24: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:34:23 ID:u.ABTrpc

    アーサー「そうそう、マグルの新聞に君がのってたぞ」バサ

    『ライナー・ブラウン脱獄』

    『壁を爆弾のようなもので破壊したと思われ―』

    『以前足取りはつかめず』

    『全国指名手配』

    ライナー「」





    25: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:37:38 ID:u.ABTrpc

    フレッド「全国指名手配!?すげぇ!」

    ライナー「マジか…」

    アーサー「心配しなくてもいい。ダンブルドアが魔法省に連絡して、対処してくれるそうだ」

    ライナー「ダンブルドア先生が!?」

    モリー「話はそれぐらいにして、早く食べちゃいなさい」

    一同「はーい」





    26: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:40:56 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    アーサー「今日はダイアゴン横丁に教科書などを買いに行くぞ」

    アーサー「ライナーは煙突飛行ネットワークは初めて?」

    ライナー「はい」

    フレッド「俺がお手本を見せるぜ!」





    28: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:45:41 ID:u.ABTrpc

    フレッド「ダイアゴン横丁!」ボゥ

    ライナー「おお!」

    ジョージ「次は俺だな、ダイアゴン横丁!」ボゥ

    モリー「さあライナー、はっきり発音するのよ」

    ライナー「だ、大納言横丁!」ボゥ

    アルミン「あ」





    30: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:53:56 ID:u.ABTrpc

    ライナー「ほぐあ!」ドサァ

    ライナー「いてて…着いたのか……?」

    『夜の闇(ノクターン)横丁』

    ライナー(風俗街に来ちまった…!)

    ライナー「ともかく、ここは店の中のようだな」

    <ガチャ

    ライナー「やっべ!人が来た!」





    31: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 08:58:47 ID:u.ABTrpc

    ライナー(とりあえずこの箱の中に!)

    マルフォイ「…」

    ルシウス「…」

    ライナー(マルフォイ!?よりによってあいつかよ…!)

    ルシウス「ここは大人のおもちゃを売っている店だ。」

    ルシウス「ここは私のお気に入りだ…ゴムなどはここで買いたまえ」

    マルフォイ「はい、お父上」

    ライナー(子供に何を教えてんだ…)





    32: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:03:48 ID:u.ABTrpc

    ライナー「今のうちに…」サササ

    ルシウス「む……」

    マルフォイ「どうかしましたか?」

    ルシウス「いや、ちょっと人の気配がな…」

    --------------------------------

    ライナー「はやくダイアゴン横丁に行かなくては……」

    風俗嬢「ダンディーなお兄さ~ん、よってかな~い?」ギュ

    ライナー「お…おうぅ……」

    ???「おうぅじゃねぇよ」ガシ

    ライナー「ハ、ハグリッド!!」





    33: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:06:52 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「何やってんだこんなところで」

    ライナー「ハグリッドこそ」

    ハグリッド「俺は、あれだ。その、紳士の嗜みをな」

    ライナー「ヤりに来てんじゃねえか」

    ハグリッド「とにかく!子供がいていい所じゃねぇ!」

    ライナー「教師がいていい所でもねぇだろ!」

    ハグリッド「教師だってこういう所くらい行くわい!」

    ハグリッド「それに俺は森の番人であって教師ではない」ドヤァ

    ライナー「ぐっ」





    34: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:09:12 ID:u.ABTrpc

    ―ダイアゴン横丁―

    アルミン「あ、ライナー!」フリフリ

    ライナー「アルミン!それにクリスタ!なんで?」

    クリスタ「私も今日買い物に来てたの!」

    アルミン「どこにいたんだい?」

    ライナー「ちょっと迷っちまってな」





    35: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:11:49 ID:u.ABTrpc

    アルミン「そうなの?ハグリッド」

    ライナー(ハッ!こいつに風俗街にいたことをばらされてはマズイ!!)

    ハグリッド「ああ。隣町にいたんだ」

    ライナー(ハグリッド!)パァ

    ハグリッド「俺も風俗街にいたことがダンブルドアにばれたらやばいからな、お互い様さ」ボソボソ





    36: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:19:12 ID:u.ABTrpc

    ―書店―

    アーサー「む、誰かのサイン会があっているようだな」

    ロックハート「私の著書、『女子の口説き方』の累計発行部数2億部突破記念サイン会にようこそおいでくださいました!」

    ワーワー

    クリスタ「誰?」

    アルミン「ギルデロイ・ロックハート。有名な魔法使いさ」

    ロックハート「む!君はライナー・ブラウンではないか!」





    37: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:23:14 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「今日はこの私と生き残った男の子、ライナー・ブラウンがであった記念すべき日だ!」

    ロックハート「君は私の本を読んだかな?」

    ライナー(うぜえ…適当に話合わせとこ)

    ライナー「はい。読みました(嘘)」

    ロックハート「なんと!かの有名なライナー・ブラウンまでもが私の本を読んでいるだってぇーーー!?」

    アルミン「イメージよりはるかにウザいね」

    クリスタ「なんかあの人いやだわ」





    38: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:27:32 ID:u.ABTrpc

    ライナー「あ、あの、用事があるんで…」バッ

    ロックハート「あ」

    ライナー「ふぅ…えらい目にあった」

    アルミン「ウザいね」

    ライナー「あぁ…くそうぜぇ」

    アルミン「はやいところ買い物すませてこの店を出よう」

    ライナー「それがいいな。この本とこの本と……」

    アルミン「でも、あの人の本は役に立ちそうだよね」

    ライナー「あぁ…」

    ライナー・アルミン(一冊買っとこ)





    39: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:34:38 ID:u.ABTrpc

    アーサー「全員買い物は済ませたな、行くぞ」

    ルシウス「おやおや、アーサーではないか」

    ルシウス「相変わらず貧乏な恰好をしておりますなぁ」

    ルシウス「今年の教科書もおさがりばっかりでしょうな」

    マルフォイ「フォイフォイフォイ…!!」

    アーサー「黙れ風俗大好き野郎が!イカ臭いんだよ!」ボコッ

    ルシウス「フォイ!?」

    ジョージ「ヒュー!!さすが俺らのパパだぜ!」

    フレッド「さすがよアーサー!ヒュー!」

    ルシウス「覚えておけよアーサー!」ソソクサ

    アーサー「うるさいぞルシウス!インポにでもなれ!」





    40: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:38:25 ID:u.ABTrpc

    --------------------------------------

    キングズ・クロス駅

    アルミン「僕らで最後だね、行こう!」ダダダ

    ライナー「まだ壁に突っ込むのは慣れないな」ダダダ

    ドンガラガッシャーン!!

    ライナー「ぐあああ!!」バタン

    アルミン「おうっ!!」ドサ

    ライナー「なんだ!?通れないぞ!?」

    アルミン「玉が…玉が……」ジタバタ

    ライナー「このままじゃ学校にいけない!」

    アルミン「玉が……!」





    41: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:40:36 ID:u.ABTrpc

    ライナー「どうしようアルミン!」

    アルミン「玉が…死ぬ……」

    ライナー「そうだ!空飛ぶ車だ!」

    アルミン「僕が必死に玉が痛いアピールしているのに大丈夫の一言もないのか…うぅっ」

    ライナー「結構余裕だろ」





    42: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:45:11 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    ライナー「この車で汽車に追いつけるのか?」

    アルミン「大丈夫だと思うよ!発進!」ゴォォ

    ライナー「下の人がガン見してるけどいいのか?」

    アルミン「やば!ステルスするの忘れてた!」ポチ

    <ガタン・・・ゴトン…

    ライナー「汽車の音が近づいてきてるな」

    アルミン「もうすぐだと思うよ」





    43: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 09:47:39 ID:u.ABTrpc

    <ガタン!!ゴトン!!

    ライナー「音はだいぶ近いぞ?」

    アルミン「でも汽車なんてどこにも…ん?」

    アルミン「後ろだぁぁぁぁぁぁ!!!」

    ライナー「ほあああああああああ!!!!」

    ドガシャァァァァン

    アルミン「衝突したぁぁぁぁ!!」

    ライナー「落ちるぅぅぅ!!」

    アルミン「操縦不能ぉぉぉぉ!!」

    ライナー「ぢゃぁぁぁぁぁぁ!!」





    45: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:14:40 ID:u.ABTrpc

    アルミン「汽車に飛び移るんだ!ホイヤ!」バッ

    ライナー「ホイヤ!」バッ

    アルミン「なんとか屋根に飛び移れたね」

    車「」ヒュウウウウ ドサ

    アルミン「パパの車が!どうしよう!」

    ライナー「俺たちが生き残った、それだけで十分じゃないか!」キリッ





    46: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:16:42 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    クリスタ「二人とも!見なかったけど、どこにいたの?」

    ライナー「ちょっとね」

    スネイプ「ほう、『ちょっと』か」

    アルミン「スネイプ先生!」

    スネイプ「ブラウン、アルレルト、来たまえ」

    アルミン「ごめんクリスタ、先に言ってて」

    クリスタ「うん」





    47: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:27:20 ID:u.ABTrpc

    ―スネイプの部屋―

    スネイプ「大勢のマグルが空飛ぶ車を目撃した。魔法省は大忙しだ」

    スネイプ「何かいいわけは?」

    ライナー「9と4/3番線へいく壁が通れなかったんです!」

    スネイプ「吾輩にそんな幼稚な嘘が通ずるとでも思っておるのか?」

    アルミン「本当なんです!」





    48: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:29:31 ID:u.ABTrpc

    マクゴナガル「まぁもういいじゃありませんか」

    スネイプ「!」

    マクゴナガル「彼らは私の寮の生徒です。処罰は私が決めます」

    スネイプ「ふん」

    マクゴナガル「二人とも、広間に行って、夕食を食べてらっしゃい」

    ライナー・アルミン「ありがとうございます!」





    49: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:30:51 ID:u.ABTrpc

    ライナー「今思い出したんだが」

    アルミン「ん?」

    ライナー「俺たちの荷物、車に入れっぱなしじゃね?」

    アルミン「あ」

    ライナー「どうすんだよ!」

    アルミン「なんてね」ドヤァ

    ライナー「さすがアルミン!」





    50: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:40:02 ID:u.ABTrpc

    アルミン「アクシオ!荷物!」

    アルミン「これで荷物はぼくらの所に飛んで来るはずさ」

    ライナー「あいかわらずアルミンはすご「また良からぬ事をしているのではないのかな?」

    アルミン「スネイプ先生!別にそんなことは…」

    スネイプ「そのうち退学にぐあぁ!!」

    ライナー「俺たちの荷物がスネイプの後頭部に!!」

    スネイプ「」ドサ

    アルミン「…これは事故だよね」

    ライナー「…ああ」





    51: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:43:58 ID:u.ABTrpc

    秘密の部屋は、話をあまり覚えていないので、前回よりも話がとんとん拍子になります





    52: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:47:56 ID:u.ABTrpc

    ――――
    ――


    ロックハート「今年の闇の魔術の授業を担当するギルデロイ・ロックハートだ」

    ロックハート「ここにはプリティーな可愛い子ちゃんが大勢いるね☆」ウインク

    女子「イケメンね」

    女子2「かっこいいわ」

    女子3「ハンサムよ」

    アルミン「僕達はあいつのウザさを知ってしまったからもうね…」

    クリスタ「うん…」

    ライナー「授業サボろうかな…」





    53: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 10:58:05 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「今日の授業では、ピクシーの対処法を勉強しよう」

    ロックハート「そしてその温め終わったピクシーがこちら!」ドン

    アルミン「料理番組か」

    ライナー「ツっこむなアルミン…」

    ロックハート「では、ピクシーをこの部屋に解き放つ!各々で対処してくれたまえ!」

    シェーマス「えぇ!?」

    ロックハート「大丈夫!もしもの場合は私が対処しますからね!そおれ!!」ガチャ





    54: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:01:17 ID:u.ABTrpc

    ピクシー「ケケケケケ!!」ブーーン

    ライナー「うわあ!!」

    アルミン「ちょっ!」

    クリスタ「きゃあ!!」

    ロックハート「さあみなさん!頑張って!!」

    ピクシー達「ケケケ!」

    トーマス「うわぁぁ持ち上げられたぁ!!」

    ベルトルト「逝ったなトーマス!」

    ネビル「ぎゃあ!!ひっかかないで!!」

    アルミン「うわあ!髪の毛を引っ張るな!!」





    55: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:05:23 ID:u.ABTrpc

    ライナー「カオスすぎる……」

    トーマス「やめて!殴らないで!!」

    ピクシー達「ケッケッケ!!」

    クリスタ「意外と強い!!」ブンブン

    マルフォイ「クラップ!ゴイル!助けろフォイ!」

    クラップ「乳首引っ張らんどいて!!」

    ゴイル「チンコ引っ張らんどいて!!」





    56: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:07:43 ID:u.ABTrpc

    ピクシー「ケッ!」ドゴッ

    トーマス「うっ…ゴフッ…ガハッ!」

    ラベンダー「もうやめて!トーマスのライフはゼロよ!!」

    ロックハート「そろそろやばいな…私がピクシーを止めてやろう!」

    ピクシー「ケケッ」パシッ

    ロックハート「あぁ!杖を返せ!!」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 11:08:13 ID:kl8/QsJc

    ひどいなw





    58: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:11:47 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「戦うのも勇気。だが潔く撤退するのも勇気!さらば!」バタン

    シェーマス「てめぇ!ふざけんな!!」

    ライナー「どうすればいいんだ!!」

    アルミン「イモービラス!!!!」バシュゥゥ!!

    ピクシー「ケケケ!?(動けない!?)」

    ワァァァァ!! サスガアルミン!! アンナヤロウトハチガウゼ!! ミナオシタゼ!! ハヤクトーマスヲイムシツヘ!!





    59: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:14:35 ID:u.ABTrpc

    ――――
    ――


    ライナー「なんだこれ!廊下がベチャベチャだ!!」

    アルミン「あれを見て!」

    ミセス・ノリス「」

    ライナー「フィルチの猫…死んでいるのか?」

    クリスタ「…」

    アルミン「クリスタ?」





    60: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:17:40 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「壁に…血で文字が……!」

    ライナー「なんだこれは……」

    『秘密の部屋は開かれた!リア充よ気をつけろ!!』

    フィルチ「貴様らが私の猫を殺したのか!」

    クリスタ「フィルチさん!これは…」

    フィルチ「言い訳はいい!!」ガシッ

    ライナー「なんで俺!?苦しい!!」ギリギリ





    61: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:22:00 ID:u.ABTrpc

    ダンブルドア「落ち着くのじゃフィルチ!」

    ライナー「ダンブルドア先生!!それにその他の先生方!!」

    ダンブルドア「ミセス・ノリスはまだ死んではおらん!石になっただけじゃ!」

    フィルチ「そうなのですか?おぉ…私の可愛い猫……」

    クリスタ「ライナー!大丈夫!?」

    ライナー「なんとかな」ゲホッ





    62: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:28:10 ID:u.ABTrpc

    ダンブルドア「石になったものを戻すには、マンドラゴリラから作った薬が必要じゃ」

    マクゴナガル「説明乙ですアルバス」

    ダンブルドア「たしか、ちょうどマンドラゴラが栽培されていたのう」

    スプラウト「描写を忘れていたけれど、確かにあるわ」

    ダンブルドア「早急に製造に取り掛かるのじゃ。野次馬の生徒諸君も、寮に戻りなさい」

    <ハーイ





    63: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:30:18 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「あの!この文字は…!!」

    ダンブルドア「文字?ここからは角度的に見えんかったわい」

    『秘密の部屋は開かれた!リア充よ気をつけろ!!』

    ダンブルドア「なん…じゃと……」

    アルミン「うわ!」ツルン ドサ バキ

    アルミン「杖が!!」





    64: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:34:00 ID:u.ABTrpc

    ―後日・マクゴナガルの変身術の授業―

    マクゴナガル「このコップをネズミに変えてみましょう」

    ライナー「おら!」ボン

    ライナー「ゴリラになっちゃった!!」

    アルミン「えい!」

    アルミン「ゴリラになっちゃった!」

    トーマス「ライナーはまだしも、アルミンまでゴリラになるなんて!」

    ライナー「俺はまだしもってなんだ!!」

    アルミン「杖が折れちゃって…」

    シェーマス「ていうかトーマス、退院したんだね!!」





    65: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:36:28 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「あの、先生」

    マクゴナガル「どうしました、ミス・レンズ」

    クリスタ「秘密の部屋って、何なんですか?」

    シ――ン

    マクゴナガル「はぁ…そうですね。生徒の皆さんは、知っていた方がいいでしょう」

    マクゴナガル「かつて、このホグワーツの創設者である4人の魔法使いがいました」





    66: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:41:06 ID:u.ABTrpc

    マクゴナガル「ゴドリック・グリフィンドール。ロウェナ・レイブンクロー。ヘルガ・ハッフルパフ」

    マクゴナガル「そして、スリザリン」

    マクゴナガル「伝説ではこう伝えられています。」

    マクゴナガル「グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフの三人は、モテていました」

    マクゴナガル「しかし、スリザリンは不細工で、コミュ障でした」





    67: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:45:50 ID:u.ABTrpc

    マクゴナガル「スリザリンは、夜な夜な三人のベッドでヤっている事に耐えられませんでした」

    マクゴナガル「そしてついにしびれを切らし、Amazonでエロ本を数十冊購入したのです」

    マクゴナガル「しかし、彼は購入する数の桁を間違え、数千冊のエロ本が届いたのです」

    マクゴナガル「これがもしバレれば、スリザリンはとんだ笑いものです」

    マクゴナガル「そして彼は、秘密の部屋を作り、そこに大量のエロ本を隠したのです」





    68: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:50:15 ID:u.ABTrpc

    ベルトルト「今までに秘密の部屋を見つけた人はいなかったんですか?」

    マクゴナガル「今まで何回も捜索が行われましたが、見つかりませんでした」

    シェーマス「秘密の部屋が開かれたということは、スリザリンがまだ生きているんですか?」

    マクゴナガル「スリザリンは、その部屋を自分の継承者のみが開けられるよう細工しました」

    マクゴナガル「なので、その継承者が部屋を開いたと考えるのが打倒でしょう」





    69: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 11:55:19 ID:u.ABTrpc

    ―――――――
    ――――
    ――


    ロックハート「君は実にラッキーな人だ。罰則が私へのファンレターの返事書きとは」

    ライナー(さすがマクゴナガル先生…きつい罰則をさせるぜ)カリカリ

    ロックハート「おっと、もうこんな時間か。今日はここまで。夜更かしはお肌に悪い」

    ライナー(女子か)

    『ライナーァ………』

    ライナー「!?」ビク

    ロックハート「どうかしたかね?」





    71: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:03:43 ID:u.ABTrpc

    ライナー「なんか、今変な声が聞こえませんでした?」

    ロックハート「何も?変なこと言ってないで寮に戻りなさい」

    ライナー(たしかに聞こえたような…)スタスタ

    『殺す……殺す……』

    ライナー(まただ!)キョロキョロ

    <殺す…

    ライナー「声が動いている…こっちか!」ダッ

    ライナー「今度はこっち…」

    ライナー「!!」

    フランツ「」

    ライナー「フランツが石化して倒れている!」

    フィルチ「説明乙……現行犯だ、逃げられんぞ……」

    ライナー「これは!違います!!」





    72: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:07:28 ID:u.ABTrpc

    フィルチ「こいつです!こいつが犯人です」

    ダンブルドア「ライナーが石にした犯人なわけなかろう」

    ライナー「先生!!」

    フィルチ「でも…現行犯で…」

    ダンブルドア「冷静に考えるのじゃ。2年生の子供が友達を石にしたりする術を持っていると思うのかね!?」

    ライナー(去年アルミンがやってたけどな)

    ダンブルドア「ライナー。君は寮に戻りなさい。気を付けての」

    ライナー「はい、ありがとうございます」





    73: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:16:58 ID:u.ABTrpc

    ―次の日―

    フランツガヤラレタッテ?  キノドクニ…  リアジュウダカラカ

    ウッド「今日は絶好のクィディッチ日和だな」

    マーカス「ちょっとまったグリフィンドール」

    ウッド「今日はグリフィンドールが練習する日だぞ!」

    マーカス「こっちはスネイプ先生の許可書があるのさ」スッ

    『新しいシーカーの育成のために優先的にスリザリンに競技場を使わせること。byスネイプ』

    ウッド「新しいシーカーだって?いったい誰なんだ?」





    74: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:19:54 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「僕さ!」

    フレッド「ゲッ、風俗大好き野郎の息子さんだ!www」

    ジョージ「風俗大好き息子かwww」

    マルフォイ「僕は風俗大好きじゃないフォイ!!」

    ウッド「ん?そ、それは!」

    マルフォイ「さすがにキャプテンは気づいたか」

    アルミン「何?」

    ウッド「マルフォイの箒を見ろ」

    クリスタ「え?」





    75: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:23:22 ID:u.ABTrpc

    ライナー「チンカス2001!?」

    マルフォイ「チンカスシリーズの最新型だフォイ!」

    フレッド「金の力かよ!」

    ジョージ「その有り余った金で風俗に入り浸ってんだろ!!」

    アルミン「その金でせいぜい腰でも振ってろ!!」





    76: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:25:45 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「そうよ!クィディッチのうまさはお金だけじゃない!」

    マルフォイ「なんだと穢れた血め!」

    クリスタ「!!」

    アルミン「よくもクリスタに!アクメくらえ!!」バシュ

    アルミン「ぐああ!」ドサ

    マルフォイ「ははは、呪文が自分に跳ね返ってやがるぜ」





    77: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:28:07 ID:u.ABTrpc

    ウッド「てめえ、俺たちの天使になんてこと言いやがるんだ!!半殺しにしてやる!!」ボコッ

    マルフォイ「フォイ!?」

    フレッド「一生風俗に行けない体にしてやるぜ!!」バキ

    ジョージ「穢れたペニスが!!」ドゴッ

    マルフォイ「やめてフォイィ!!」





    78: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:30:19 ID:u.ABTrpc

    アルミン「ん…あぁあ…」ビクビク

    ライナー「大丈夫かアルミン!!」

    アルミン「んあああ!!アクメ来ちゃうのおおおおお!!」ビクンビクン

    クリスタ「ハグリッドに見てもらいましょう!」

    ライナー「アルミン!肩かせ!!」

    アルミン「んあああああああ!また来るのぉぉぉぉぉぉ!!」





    79: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:33:11 ID:u.ABTrpc

    ―ハグリッドの小屋―

    アルミン「んああああああ!!」ビクンビクン

    ハグリッド「なるほど、杖が折れてて、呪文が跳ね返ったのか」

    ハグリッド「でも、どうしてこんな呪文を使ったんだ?」

    クリスタ「アルミンは私を守ろうとしてくれたの…」

    クリスタ「私が…穢れた血って言われたから…」グス

    ハグリッド「何!?」ガタ





    80: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:37:24 ID:u.ABTrpc

    ライナー「その、穢れた血ってどういう意味なんだ?」

    ハグリッド「モテない奴が、学校などのアイドル的存在にある奴に言う差別用語だ」

    ハグリッド「『このたらしが!死ね!』みたいな意味さ」

    ライナー「何!?クリスタがたらしだと!?」

    クリスタ「私のせいで…ごめんねアルミン……!」グスグス

    ハグリッド「クリスタ!」ガシ





    81: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:41:01 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「いいか、お前さんは悪くねぇ。悪いのはマルフォイだ」

    ハグリッド「可愛いのは悪いことじゃねえんだ。お前さんの笑顔は、みんなの心に光を与えてくれる」

    ハグリッド「何も気にする事はねぇ。お前さんはありのままのお前さんでいいんだ」

    クリスタ「うぅ……ハグリッド……」グスッ

    ライナー(このヒゲゴリラ、たまにはいい事言うじゃねぇか)





    82: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:46:00 ID:u.ABTrpc

    -------------------------------------

    ―――ー
    ――


    ライナー「おれは、マルフォイが継承者じゃないかと思う」

    クリスタ「どうして?」

    ライナー「マルフォイの一家は純血だ」

    ライナー「それにクリスタにあんな事を言うなんて、相当ひがんでる」

    アルミン「そうか!これであの壁の『リア充よ気をつけろ!!』とつながるね!」

    クリスタ「そういえば以前、マルフォイがハンナとフランツを見て舌打ちしてたわ」

    ライナー「善は急げだ!さっそく調べよう!」

    アルミン「僕にいい考えがある」





    83: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 12:49:30 ID:u.ABTrpc

    アルミン「ポリジュース薬さ」

    クリスタ「ポリジュース薬?何それ」

    アルミン「特定の人に変身できる薬さ。」

    ライナー「よし!それで行こう!」

    アルミン「作り方は知ってるんだけど、一か月煮込んでおく場所がない」

    クリスタ「それなら、私、いい場所を知ってるわ!」





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 13:26:58 ID:Qow18e4M

    何故こんなにもゴリラ推しなんだwww





    88: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:28:22 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    クリスタ「この女子トイレ、しばらく使われてないのよ」

    ライナー「故障してるのか?」

    クリスタ「ううん」

    ???「私がいるからよ」バッ

    アルミン「うわっ!びっくりした!」

    クリスタ「彼女は嘆きのマートル。幽霊よ」

    マートル「よろしく」

    ライナー「嘆いてないじゃん」

    マートル「嘆き疲れたのさ…」フッ

    アルミン(また変な人きたー)





    89: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:30:04 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「私たち、薬を調合する場所が欲しいんだけれど、ここを使っていいかしら?」

    マートル「いいわよ」

    クリスタ「ありがと!」





    90: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:32:45 ID:u.ABTrpc

    ―そして一か月後―

    クラップ「お!マフィンだ!」パク

    ゴイル「もらい!」パク

    アルミン「単細胞め…」

    ライナー「たまにお前毒舌になるよな」

    アルミン「そう?」

    クラップ「ふんが」バタ

    ゴイル「どうしたクラップふんが」バタン

    ライナー「成功だ!」





    91: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:35:06 ID:u.ABTrpc

    ライナー「髪の毛ゲット!」ブチブチ

    アルミン「こいつらは掃除道具室に閉じ込めておこう」バタン

    ライナー「よし!トイレへ急ごう!」

    ―――
    ――


    クリスタ「二人とも成功したのね!よかった!」

    ライナー「そっちはどうだ?」

    クリスタ「ゲットしたよ!」





    92: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:37:50 ID:u.ABTrpc

    アルミン「じゃ、自分の薬に髪の毛を入れて」

    ライナー「おっけ」チャポン

    クリスタ「うええ…まずそう…」

    アルミン「ラ、ライナー、飲まないの?」

    ライナー「レ、レディーファーストだから…」

    クリスタ「えぇ!?」

    アルミン「女の子に飲ませるなんて最低だよ!」

    ライナー「じゃあお前が飲めよ!」





    93: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:40:06 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「アルミン!頑張って!」

    アルミン(神様…)ゴク

    アルミン「しまった!つい勢いで!おげええええええ!!」バタン

    ライナー「アルミーーン!!」

    アルミン「不味すぎだろ……」ムク

    ライナー「うわあ!ゴイルになってる!!」

    アルミン「え?本当だ!」





    94: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:42:40 ID:u.ABTrpc

    ライナー「う…よおし!」ゴク

    ライナー「おげあああああああ!!」バタン

    アルミン「ライナーーーーー!!」

    ライナー「死ぬかと思った……」ムク

    アルミン「クラップになってる!」

    ライナー「おお!すげえ!!」





    95: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:45:35 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「わ、私だって!」ゴク

    ※クリスタのイメージを損ねないために吐きかけるシーンはカットさせていただきます
     ご了承ください

    クリスタ「うええ…」ムク

    アルミン・ライナー「ゴリラになってる!!」

    クリスタ「え!?きゃあああああああ!!」

    アルミン「天使が毛むくじゃらにぃぃぃ!!」ウワァァァァァァァ

    ライナー「ぎゃあああああああああ!!」グァァァァァァ





    96:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 13:47:46 ID:EKbg.WBU

    ゴリスタの誕生である





    97: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:48:00 ID:u.ABTrpc

    クリスタ「見ないで!!」バタン

    アルミン「個室に閉じこもった!」

    アルミン「作戦はどうするんだ!?」

    クリスタ「二人でやって!!」

    ライナー「天使が天使が天使が」ブクブク

    アルミン「ライナーは精神が崩壊している!どうすればいいんだ!カオスすぎるよ!!」





    98: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:51:17 ID:u.ABTrpc

    マートル「ピーピー嘆くな嘆かわしい!!」バ―――ン

    アルミン「マートルさん!!」

    マートル「そこの精神崩壊ゴリラ!」ゲシ

    ライナー「ぐは!幽霊のはずなのに!」

    マートル「お前のクリスタへの思いはそんなものか!!」

    ライナー「!!」

    マートル「お前がクリスタを好きになった所はどこだ!!」





    99: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:53:55 ID:u.ABTrpc

    ライナー「すべてです!!」

    マートル「その通りだ!クリスタがゴリラ化したのは外見だけ!」

    マートル「つまり6割近くはクリスタのままだ!!」

    マートル「お前は外見で人を判断するのか!!」

    ライナー「え…でもゴリラはちょっと……」

    マートル「お前もゴリラだろうが!!」ボコッ

    ライナー「ふげえ!!」





    100: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 13:56:52 ID:u.ABTrpc

    マートル「人は中身だ!お前には任務がある!行ってこい!!」

    ライナー「イエッサー!!行くぞアルミン!!」

    アルミン(すごい!ライナーを説得した!話はわけ分からなかったけど!)

    マートル「クリスタ、あんたも嘆くんじゃないよ。一時間したら元に戻るんだから」

    クリスタ「うん…ありがと…」グスッ





    101: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:01:01 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    マルフォイ「二人とも、どこに行ってたんだ」

    ゴイルミン「ちょっとトイレにね…ゲフンゲフン、トイレにいってたでごわす」

    マルフォイ「ごわす?何言ってんだ?寮に戻るぞ」

    ゴイルミン「あれ?ごわすじゃないの?」ボソボソ

    ライナップ「本当にごわすとか言う奴いるわけないだろ!!」ボソボソ





    102: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:04:40 ID:u.ABTrpc

    ―スリザリンの談話室―

    マルフォイ「まあ座れよ」

    二人「…」スッ

    マルフォイ「お菓子食わないのか?」

    ライナップ「俺は…ゲフンゲフン、オラは腹がいっぱいだど!!」

    マルフォイ「はぁ?オラ?」

    ライナップ「あれ?ダメ?」ヒソヒソ

    ゴイルミン「ダメに決まってるだろう!!」ヒソヒソ

    マルフォイ「何かお前ら変だぞ。なにか悪いものでも食ったのか?」

    ゴイルミン「なんでもないぞ!」ハハハ





    103: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:10:42 ID:u.ABTrpc

    ライナップ「マルフォイ…秘密の部屋についてどう思う?」

    ゴイルミン(ド直球すぎるよ!)

    マルフォイ「リア充を殺すんだろ?万々歳だね」

    ゴイルミン(意外と怪しまれてないな)

    ゴイルミン「もしかして…継承者は君なのか?」

    マルフォイ「そんなわけないだろ?冗談がすぎるぜ」

    ライナップ「!!」

    ゴイルミン「?」

    ライナップ「髪の毛が金髪になってきてるぞ?」ヒソヒソ

    ゴアルミン「え!?もう1時間!?」ヒソヒソ

    ライナップ「やべえぞ!もうゴしか残ってない!!」





    104: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:14:41 ID:u.ABTrpc

    ゴアルミン「君も顔がホモ臭くなってきたよ!!」ボソボソ

    ライナープ「マジか!!」ヒソヒソ

    ゴアルミン「もうプしか残ってない!どうしよう!!」

    ライナープ「ちょ、ちょっとトイレに行ってくるクラ!!」

    マルフォイ「え!?ちょっ」

    ゴアルミン「俺もだゴリ!!」

    マルフォイ「えぇ!?」ポ―――ツン





    105: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:19:13 ID:u.ABTrpc

    ―女子トイレ―

    ライナー「危なかった…」ハァハァ

    アルミン「ほんとだよ…」

    クリスタ「二人とも!大丈夫!?」

    ライナー「おお!クリスタが元に戻っている!!」

    アルミン「ゴリラ化がとけたんだね!!」

    クリスタ「それで、何か分かった?」

    ライナー「ああ。マルフォイは継承者じゃなかったんだ」





    106: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:27:44 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    リー「今日の試合はグリフィンドール対スリザリン!!」

    ワアアアア

    アルミン「ライナー!」

    クリスタ「がんばってー!!」

    フーチ「では試合開始!!」ピーッ

    ワーワー

    グリフィンドールガニテンセンシュ!!!

    アブナーイ!!





    107: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:31:13 ID:u.ABTrpc

    ライナー「うおあ!!」バッ

    ライナー「ブラッジャーか…あぶねぇ…!!」

    ブラッジャー「」ゴオオオオ

    ライナー「またか!!」バッ

    ハグリッド「ブラッジャーがライナーばっかり狙っておるぞ!!」

    マルフォイ「ははは、ブラッジャーに好かれてるようだな!!」

    ライナー「だまれ…ん?あれは!!」ビュン

    リー「おーっと!ブラウン選手、早くもブラッジャーを見つけたようです!!」

    ライナー(こうなったら、ブラッジャーから逃げながらスニッチを捕まえるしかない!)ゴォォォ

    マルフォイ「負けるか!!」ゴォォォ





    108: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:34:14 ID:u.ABTrpc

    ゴオオオオオオ

    マルフォイ「待てブラウン!!」ゴォォォ

    ライナー「前には行かせないぞ!!」ヒュンヒュン

    マルフォイ「こっちは2001だ!!追い越してやる!!」

    ライナー「ふん!」ブッ

    マルフォイ「くっさ!!」

    マルフォイ「やばっ!!」グラッ

    マルフォイ「うああああああ!!」ズザザザザザ

    リー「おお!マルフォイ選手が突如箒から落ちてしまった!どうしたのか!」





    109: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:37:17 ID:u.ABTrpc

    アルミン「まさかライナー!ヒップランチャーをつかったのか!!」

    クリスタ「でも!こんな序盤で使ったら!!」

    ライナー「くっ…パワーを使いすぎた……!!」ゴォォ・・・

    アルミン「ほら見たことか!!スピードが落ちている!!」

    マルフォイ「フォイ!!」ビュン!!

    ライナー「マルフォイ!?いつの間に後ろに!!」





    110: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:40:51 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「着地の瞬間、マントをソリのように使い、反動を軽減したのさ!!」ゴォォォ

    マルフォイ「おかげでマントが破れちゃったがな!!」

    ライナー「くっ……」ゴォォォ

    マルフォイ「その体力の消耗から見て、あと発射できるのは一発だと見た!」ゴォォ

    ライナー「くっ…図星だぜ」





    111: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:43:59 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「フォイ!?」バッ

    ライナー「うおっ!!」バッ

    マルフォイ「ブラッジャー、こいつがいたか…!」

    ライナー「スニッチが上に!!」ヒュン

    マルフォイ「逃がすか!!」ヒュン

    ライナー「くっ…!!」ゴォォォォ

    マルフォイ(この直線だ!ここで抜くしかない!!)バッ

    ライナー「させるか!!」プッ

    マルフォイ「見切った!!」ビュン





    112: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:46:32 ID:u.ABTrpc

    ライナー「かかったな!!さっきのは残った屁のたったの30パーセントよ!!」

    マルフォイ「何!?さっきのは布石!?」

    ライナー「こっちが本命さ!!」ブバァ

    マルフォイ「ぐあああああ!!」ツルッ

    マルフォイ「手が滑った!!」

    ライナー(この高さから落ちれば、骨折は確実!!)

    ライナー「スニッチはもらったぜ!!」





    113: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:49:31 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「まだだ!!」ゴォォォォ

    ライナー「何!?落ちる途中でブラッジャーに飛び移っただと!?」

    マルフォイ「このブラッジャーはなぜか自動的にお前に向かっていく!それを利用させてもらうぜ!!」ゴォォォォ

    ライナー(チンカス2000をあっさり捨てるとは…!!)

    マルフォイ「箒の3倍は速いぞ!!」ゴォォォォォ

    ライナー「チッ!!」





    114: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:52:21 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「フォオイ!!」バッ

    ライナー「飛び移ってきた!?」

    マルフォイ「うらぁ!」ボコッ

    ライナー「ぐあ!!」

    ライナー「人間二人の重みにこの箒は耐えられない!」ヒュゥゥゥ

    ライナー「このままじゃ二人とも落ちるぞ!!」ヒュゥゥ





    115: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:54:20 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「お前をクッションにして僕が助かる!!」バキッ

    ライナー「がはっ!!」

    ライナー「くそ!お前ひとりで箒から落ちろ!」ボコッ

    マルフォイ「ふん!!」ガッ

    ライナー「ぐああ…首がああ!!」

    マルフォイ「このまま落としてやる!!」





    116: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 14:57:35 ID:u.ABTrpc

    リー「いまだかつてここまで白熱した試合があったでしょうか!!」

    リー「シーカーどうしの真っ向勝負です!!」

    ライナー「ぐあああ!!」メキメキ

    マルフォイ「くっ!しぶといゴリラめ!!」ギリギリ

    ライナー(い……意識が……!)

    ライナー(薄れ………)

    マルフォイ「!!!!!」ドゴッ





    117: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:01:08 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「がふ……!?」ゴプ・・・

    マルフォイ「ブラッ……ジャー……」グラッ ヒュゥゥゥ

    ライナー「はっ!ゲホゲホ…助かったぜ!!」

    ライナー「でもスニッチを見失ってしまった!」

    マルフォイ(ブラッジャーで左肩をやられた……!!)

    マルフォイ(受け身が…取れない……!!)ヒュウウウウウ





    118: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:07:20 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ(死……)

    パシッ

    マルフォイ「!?」

    マルフォイ「落ちてない……!?」

    マーカス「大丈夫かマルフォイ!」

    マルフォイ「キャプテン!?」

    マーカス「左肩をやられたようだな…片手でも箒には乗れるな?」





    119: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:10:01 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「フォイ!」スタッ

    マーカス「勘違いするな、これはスリザリンの勝利のためだ」

    マーカス「せいぜいがんばれ」ビュン

    マルフォイ「……」

    マルフォイ「…」バッ

    マルフォイ「第2ラウンドだフォイ!!」ゴォォ





    120: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:26:01 ID:u.ABTrpc

    ライナー「スニッチ発見!」バッ

    マルフォイ「フォイ!!」ゴォォ

    ライナー「マルフォイ!?落下したはずじゃ…!!」

    マルフォイ「お前には関係ない!」ガッガッ

    ライナー「くそっ!」ガッガッ

    リー「これは激しいチェイスだ!!」





    121: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:33:50 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「喰らえフォイ!」ビュ

    ライナー「ぐわ!くっさ!!」

    マルフォイ「ゾンコの臭い玉だフォイ!」

    ライナー「うがあ!息が!!」

    マルフォイ「お先に失礼!!」ビュン

    ライナー「くっそ!!」ゲホゲホ





    122: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:36:36 ID:u.ABTrpc

    アルミン「道具を持ち込むのは反則だろ!審判は何やってるんだ!!」

    クリスタ「ライナー!!」

    ハグリッド「頑張れライナー!!」

    クラップ「マルフォイ!いまだ!行け!!」

    ゴイル「頑張れ!!」

    パンジー「頑張ってドラコ!!」





    123: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:39:46 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ(この勝負だけは…!!)

    ――ルシウス「同学年のライナーは一年生でシーカーになったというのに……」

    マルフォイ(絶対に……)

    ――ナルシッサ「ドラコ!チンカス2001よ!頑張ってね!」

    マルフォイ「負けられないんだフォイ!!」ゴォォォォ





    124: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:44:00 ID:u.ABTrpc

    ライナー「げほげほ…もうマルフォイがあんなところに!」

    ライナー「負けてたまるか!!」ゴォォォ

    マルフォイ「追ってきたか!だが距離的には十分!」バッ

    マルフォイ(チンカス2001の速度はスニッチよりも上……!!)

    マルフォイ(両腕が使えれば簡単に取れるのに…!)

    マルフォイ(手を箒から離したら、確実に落ちてしまう…!!)





    125: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:47:32 ID:u.ABTrpc

    ライナー「くっそぉぉ速えええ!!」ゴオオオオオ

    マルフォイ(そうだ!去年ブラウンがやっていた方法を使えば……!)

    マルフォイ(でも…)

    ――ルシウス「同学年のライナーは一年生でシーカーになったというのに……」

    マルフォイ(落ちるかも…)

    ――同学年のライナーは……

    マルフォイ(恐いフォイ……)





    126: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:50:37 ID:u.ABTrpc

    ――ライナーは……

    マルフォイ「そうだ!ブラウンにだってできたんだ!!僕だってできるフォイ!!」スッ

    リー「おーっと!マルフォイ選手!もしや昨年のブラウン選手のように箒の上に立つつもりなのか!?」

    マルフォイ(箒の上に足は置いたけど…立ち上がれないフォイ……!!)

    クラップ「やめろマルフォイ!危険だ!!」

    マルフォイ「いや!怖くなんかないフォイ!!」





    127: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:53:15 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「僕は高潔なるマルフォイ家の後継者!!」

    マルフォイ「ドラコ・マルフォイだ!!」バッ

    リー「おおお!!なんと!!」

    パンジー「ドラコが立った!!」

    マルフォイ「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

    マルフォイ(勇気を出せフォイ!!)ゴオオオオ

    ライナー「くっ!!」ゴォッ

    リー「おーっと!ここでブラウン選手、さらに加速!!」





    128: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 15:58:05 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「手を伸ばすんだフォイ!!」バッ

    マルフォイ「あと1センチ!!」ゴォォォォ

    ゴイル「ブラッジャーだ!よけろ!!」

    マルフォイ「フォイ!?」

    クラップ「避けろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

    マルフォイ「ふぉおおおおお!!」イナバウアー

    リー「ななな何と!!マルフォイ選手がイナバウアーでブラッジャーをよけた!!」

    マルフォイ「フォイッ!!」

    リー「すかさず体制を立て直す!しかしそこでブラウンが横に並んだ――!!」





    129: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 16:00:53 ID:u.ABTrpc

    ライナー「うおおおお!!」

    アルミン「ライナーも箒の上に立った!?」

    クリスタ「そんなどうして!?危険よ!!」

    ハグリッド「意地だ!」ドン!

    トーマス「意地!?」

    ハグリッド「お互い同じ条件で戦いたいという、男の意地だ!」

    ハグリッド「これはもうただのクィディッチの試合じゃねぇ!!」

    ハグリッド「男の戦いだ!!」





    130: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/27(火) 16:04:16 ID:u.ABTrpc

    リー「お互いの箒が1ミリでも接触すれば、確実に二人とも転倒するというギリギリの状況!!」

    リー「果たしてどうなってしまうのか!!」

    マルフォイ(こいつ、僕が左腕をつかえないのを計算して左に並びやがった!)

    マルフォイ「だが僕たち二人は時計回りに進んでいる!僕の方が内側だから速いフォイ!!」

    ライナー「くっそぉぉぉ!!」





    134:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 16:28:29 ID:.CL3X.Hs

    熱いのに笑えるとは…





    136:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/27(火) 17:59:24 ID:S/zAwNHM

    主人公がライナーの時点で楽しい

    ライナーは偉大





    138: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 09:47:38 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「取ったフォオオオオイ!!」バッ

    ライナー「させるかあああああ!!」グイ

    マルフォイ「ちょっ」グラ

    ライナー「取ったどおおおおおおおおお」ガシィ

    マルフォイ「フォイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」ズザザザザザザザザ





    139: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 09:51:41 ID:u.ABTrpc

    リー「グリフィンドールの勝利だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    フゥゥゥゥゥゥゥ!!

    ライナー「」コロンビア

    マルフォイ「ま…負けた……!!」ガクッ

    マーカス「」ザッ

    マルフォイ「キャ、キャプテン!!」

    マルフォイ「す、すみませんフォイ!!」

    マーカス「何、気にするな」

    マーカス「グリフィンドールには負けたが、ハッフルパフとレイブンクローを倒せばいいだけのこと」

    マーカス「頼りにしておるぞ、若きシーカーよ」フッ

    マルフォイ「キャプテン……」





    140: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 09:55:44 ID:u.ABTrpc

    ダンブルドア「」パチパチパチ

    先生たち「」パチパチパチ

    全校生徒「」パチパチパチ

    イイシアイダッタゼ!! ミナオシタゼ!! マ・ル・フォ・イ! マ・ル・フォ・イ!!

    マルフォイ「みんな……」

    ライナー「なかなかやるじゃねぇか」アクシュ

    マルフォイ「次はぼくが勝つから覚悟しとけフォイ!」アクシュ

    ワアアアアアアアアアアアアアアアア!!





    141: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 09:58:36 ID:u.ABTrpc

    トーマス「危ない!!」

    ライナー「!!」バッ

    マルフォイ「フォイ!?」バッ

    アルミン「試合が終わったのに!まだブラッジャーがライナーを狙っている!!」

    ライナー「あぶなっ!」サッ

    マーカス「ひでぶ!!」ゴヌン

    マルフォイ「キャプテーン!!」





    143: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:06:22 ID:u.ABTrpc

    パンジー「ブラッジャーがマーカスの顔面を直撃した!」

    マーカス「」チーン

    ライナー「うわあ!なんで俺ばっかり狙うんだ!!」

    ライナー「うおっ!!」サッ

    クリスタ「助けに行かなきゃ!!」ダッ

    マルフォイ「キャプテン!しっかりして下さいフォイ!!」

    ダンブルドア「こりゃぁたいへんじゃぁぁぁ」





    144: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:10:09 ID:u.ABTrpc

    アルミン「ライナー――!!」

    ライナー「アルミン!早いところこいつを止めてくれ!!」

    アルミン「OK!」サッ

    アルミン「フィニー「フィニート・インカンターテム!!」

    ブラッジャー「ぎゃああああ!!」ボゴォォン!!

    ベルトルト「他愛もないことよ」フッ

    アルミン「」デバントラレタ





    145: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:13:11 ID:u.ABTrpc

    ライナー「うぐぅ……!!」ドサァ

    アルミン「ライナー!!どうしたんだい!?」

    ライナー「腕が骨折したみたいだ…」

    ロックハート「私におまかせを」

    ライナー「ちょ」

    ロックハート「ブラキアム・エンメンドー!!」

    ライナー「腕が」フニャァ





    146: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:16:27 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「こ、これで骨はなくなったけど、骨折はしていない」

    ロックハート「お後がよろしいようで」

    アルミン「何もよろしくねーよ!!」バキッ

    ロックハート「痛い!!」

    クリスタ「ライナーの骨を返して!!」

    ロックハート「む!君可愛いね!ぜひ私の秘書に」

    アルミン「死ね!!」ボコッ

    ロックハート「いぎゃ!!」

    ライナー(アルミンがキレた…)





    147: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:18:43 ID:u.ABTrpc

    ウッド「とにかく、ライナーを医務室へ!」

    フレッド・ジョージ「「担架持ってきたぜ!!」」

    ウッド「マーカス!立てるか?」

    マーカス「」コク

    ウッド「肩を貸せ!」グイ





    148: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:21:39 ID:u.ABTrpc

    ―医務室―

    マルフォイ「ZZZ」

    マーカス「ZZZ」

    ライナー「腕を再生するのには結構な痛みが伴うから寝れねぇ……」

    ???「説明乙ですライナー・ブラウン」ヒョコッ

    ライナー「おまえはドビー!」ガシ

    ライナー「よくも俺を刑務所にぶち込みやがったな!!」ギュウウ





    149: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:24:57 ID:u.ABTrpc

    ドビー「仕方なかったんですよライナー・ブラウン……」ギギギ

    ライナー「お前のせいで近所から冷たい目で見られるんだぞ!!」

    ドビー「落ち着いてください!」

    ドビー「それよりも、ブラッジャーに襲われて、それだけの怪我で済むとは……」

    ライナー「なんで知ってんだ!さてはブラッジャーに細工したのもお前かぁ!!」ギリギリ

    ドビー「ギクッ!!」





    150: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:32:02 ID:u.ABTrpc

    <ザワザワ

    ドビー「人が来たようです!寝たふりを!」ガバッ

    ライナー「人がいなくなったら殺すからな!」ガバッ

    ドビー「えぇ!?」

    ダンブルドア「三人目の犠牲者じゃ…」

    ライナー「あ、あれは一年生でいつもカメラを持ち歩いているコニー・スプリンガーじゃないか!!」ボソボソ

    ドビー「説明乙!!」パチン

    ライナー「逃げやがった!!」

    ドビー「あ、忘れてた」

    ライナー「出てきた!!」





    151: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:34:05 ID:u.ABTrpc

    ドビー「この学校に危機が迫っています。一刻も早く学校を去りぎゃあ!!」

    ライナー「捕まえたぞ!殺す!!」

    ドビー「その程度じゃドビーめを捕まえることはできませんよ」パチン

    ライナー「ちくしょう!!」

    ダンブルドア(何一人でブツブツいっとるんじゃライナーは…)





    152: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:37:26 ID:u.ABTrpc

    マクゴナガル「それよりも、注目すべき点はこのカメラです」

    スネイプ「もしや、敵の姿を捉えているやもしれませんなぁ」

    ダンブルドア「よし、カメラをこじ開けるのじゃ!」バコッ

    ボン!!

    ダンブルドア「あっつ!!」

    マクゴナガル「フィルムが焼け焦げている!」





    153: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:40:36 ID:u.ABTrpc

    ―――――
    ―――


    ライナー(怪我治った)「トイレトイレ……うわあ」

    ライナー「水浸しだぜ…誰がこんなことを…ん?」

    ライナー「なんだこれ?」

    『トム・マールヴォロ・リドルの日記』

    ライナー「誰だろ?聞いたことないな…持って帰ろ」





    154: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:43:30 ID:u.ABTrpc

    ―談話室―

    ライナー「あれ?この日記何も書いてないぞ」パラパラ

    ライナー「やべ、インク落ちた」ポトン

    スゥゥ……

    ライナー「インクの染みが消えた!?」

    ライナー「何か書いてみよう」





    155: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:46:00 ID:u.ABTrpc

    ライナー「俺の名前は…ライナー・ブラウン……っと」カリカリ

    スゥゥ・・・

    『こんにちは、ライナー・ブラウン。私の名前はトム・マールヴォロ・リドル』

    ライナー「すげえ!会話ができるぞ!」

    ライナー「どのくらいの…おっぱいが…好きですか……と」カリカリ

    スゥゥ・・・

    『程よいサイズで』





    156: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:48:52 ID:u.ABTrpc

    ライナー「大きすぎても何かな…こいつはよくわかってる」ウンウン

    ライナー「秘密の部屋について…なにか……知っていますか……と」カリカリ

    スゥゥ…

    『知っています』

    『見せてあげましょう』

    ライナー「え!?」





    157: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 10:52:27 ID:u.ABTrpc

    コォォォォォォォォォ

    ライナー「うわ!」ヒュン

    ライナー「ここは……階段……?」

    ダンブルドア「秘密の部屋マジやばいわ」スタスタ

    ライナー「ダンブルドア先生若っ!!」

    ダンブルドア「…」スタスタ

    ライナー「聞こえないんですか先生うおっ!!」スカッ

    ライナー「すり抜けた!?」





    159: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:21:55 ID:u.ABTrpc

    ダンブルドア「トム!」

    トム「ダンブルドア先生!」

    ダンブルドア「秘密の部屋が開かれた今、監督せいであろうと夜中に歩き回るのは感心せんのう」

    トム「すみません」

    ダンブルドア「さ、寮におかえり」

    トム「はい」スタスタ

    ライナー「後をつけよう!」





    160: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:24:09 ID:u.ABTrpc

    トム「…」ガチャ

    ライナー「何だこの部屋は?」

    トム「ハグリッド」

    ハグリッド「なんだトム!」

    トム「おまえが秘密の部屋を開いたんだろ!」

    ハグリッド「は?」

    トム「お前だろ!」

    ハグリッド「いや違…」

    トム「お前に決まってる!」





    161: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:26:06 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「なんで俺がそんなこと…」

    トム「お前がしそうだもん!」

    ハグリッド「俺はそんなことは…」

    トム「お前っぽいもん!!」

    ゴォォォォォォォォ

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ライナー「ハッ!!」

    ライナー「以前にも秘密の部屋が開かれていた…!そして開いたのはハグリッド!?」





    162: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:31:10 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    ―夜ハグリッドの小屋―

    ライナー「以前に秘密の部屋は開いたのはハグリッドなのか?」

    ハグリッド「は?」

    アルミン「何言ってるの!?」

    クリスタ「そうよ!ハグリッドがそんなことするわけ……」

    <コンコン

    ハグリッド「誰か来た!マントをかぶって隠れろ!!」





    163: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:49:36 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「はい、どなた?」

    ???「魔法省大臣のコーネリウス・ファックだ」

    ダンブルドア「そしてワシじゃ」ドヤァ

    ハグリッド「あ、あぁ。どうぞどうぞ」

    ライナー(いまさら気づいたんだけど)

    アルミン(このマントの中という狭い空間の中で)

    ライナー(クリスタと…)

    アルミン(なんかいい匂いが……)

    クリスタ「どうかしたの?」ボソボソ

    二人「いや別に」キリッ





    165: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:53:53 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「そして、どんなご用件で?」

    ファック「ハグリッド、君を秘密の部屋を開いた疑いでアヘカバンへ連行する」

    ハグリッド「な!なんで!!」

    ファック「君には前科があるからな」

    ハグリッド「でもあれは…勘違いだったということで…」

    ファック「しかし、また同じようなことが起きた。君以外に疑われる人物がいないのだ」

    ハグリッド「そんな…だからって……」





    166: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 12:57:05 ID:u.ABTrpc

    ハグリッド「もし、犯人を見つけたいのなら、蜘蛛を追えばええ」

    ファック「君が犯人だ。いまさら逃れようとも……」

    ダンブルドア「ハグリッド、ワシが君の弁護人になろう。今は潔く連行されるのじゃ」

    ハグリッド「先生……」

    バタン

    ライナー「どういうことだ?ハグリッドが真犯人じゃないのか!?」バサ+





    167: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:00:00 ID:u.ABTrpc

    アルミン「とにかく、ハグリッドはぼくらにヒントを残した」

    クリスタ「蜘蛛の後を追うって…」

    アルミン「僕はハグリッドを信じるよ」

    アルミン「ハグリッドが犯人なわけない!」





    168: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:01:45 ID:u.ABTrpc

    ―後日・クィディッチの試合―

    ウッド「今日の対戦相手はハッフルパフだ」

    ウッド「気を引き締めて行けよ」

    マクゴナガル「みなさん!」

    フレッド「?」

    マクゴナガル「今日の試合は中止です」

    ジョージ「そんな!なんで!」





    169: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:04:57 ID:u.ABTrpc

    マクゴナガル「ブラウン。アルレルトを呼んで医務室へ」

    ライナー「え?はい」

    ----------------------------------------

    クリスタ「」カキーン

    アルミン「そんな…」

    ライナー「クリスタが……」

    マクゴナガル「君たちがレンズの友達だということで話しましたが、くれぐれも内密に」

    アルミン・ライナー「はい」





    170: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:07:30 ID:u.ABTrpc

    ――――
    ――


    アルミン「まさかクリスタが被害にあうなんて……!」

    ライナー「俺死のうかな…ん?」

    蜘蛛「」カサカサカサ

    ライナー「『蜘蛛の後を追え』……」

    アルミン「行こう!」

    ライナー「おう!」





    171: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:09:54 ID:u.ABTrpc

    アルミン「禁じられた森の中に……!ていうか僕、蜘蛛大嫌いなんだけど…」

    ライナー「行くしかねぇだろ!」

    ―――
    ――


    アルミン「大分奥深くまで来たね…」

    ???「誰だ……」

    ライナー「うおっ!でっかい蜘蛛だ」

    アルミン「」ビクビク

    ???「わが名はアラゴグ…!!」





    172: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:11:48 ID:u.ABTrpc

    アラゴグ「人間がここに来るとは……無知とは恐ろしい物よ…」

    ライナー「お、おれたちはハグリッドの友達で!」

    アラゴグ「ほう」

    アラゴグ「我々はハグリッドに恩がある」

    アラゴグ「故にハグリッドに手は出さぬと誓った」

    アルミン「ほっ」





    173: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:13:38 ID:u.ABTrpc

    アラゴグ「だが貴様らに手を出さぬとは誓っておらぬ」

    ライナー「えぇ!?」

    アラゴグ「人間は栄養価が高いからな……」

    アルミン「え…」

    アラゴグ「皆の者!かかれ!!」

    蜘蛛軍団「」ワサワサワサワサ

    アルミン・ライナー「ぎゃああああああああああああ!!」





    174: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:15:51 ID:u.ABTrpc

    ライナー「死にたくない!!」

    アルミン「」放心状態

    <ブロロロロロロ…

    アルミン「ん!?あの音は……」ピクッ

    ライナー「アルミンのパパの車だ!!」





    175: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:17:40 ID:u.ABTrpc

    いまさらだけど決闘クラブわすれてた(絶望)





    176: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:22:37 ID:u.ABTrpc

    車「ブルルルルルン!!」ドゴォ

    アラゴグ「ぐああ!!」

    車「ブロロン!!」ガチャ

    ライナー「乗れってことか!」

    アルミン「ていうかなにこれ!車に意思が!?」

    ライナー「魔法は不思議なものなのさ」ドヤ

    アルミン(なんだそれ)





    177: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:26:15 ID:u.ABTrpc

    車「ブルルン!」

    ライナー「勝手に走り出した!」

    蜘蛛「」バッ

    アルミン「蜘蛛が車に飛び移ってきた!」

    パリーン

    ライナー「うあああ!ガラスが破壊された!!」

    車「ブロロンブロン!!」ギャリリリリリ

    アルミン「急カーブの遠心力で蜘蛛を払い落としたんだね!すごい!!」

    アラゴグ「にげられたか…!」





    178: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:34:35 ID:u.ABTrpc

    ―森の外―

    車「ブルン」キキッ ガチャ

    ライナー「ありがとな!たすかったぜ!」

    車「ブロロ…」

    アルミン「どこに行くの!?」

    車「ブル…」キキッ

    車「」カチ

    車「あの日に戻れたら...意味のない望みならもう捨てた交わしてた約束も根拠なんてないよ」

    アルミン「ラジオの音楽?」

    ライナー「この曲の名前は確か・・・」

    車「I'll be back 死ぬほど抱きしめたくてI'll be back 一人きり立ちすくんだ十字路You're Beautiful 君はきっと大丈夫」

    車「どんな言葉を残せるかじゃない歩き出すことだけを勇気と呼んで行こう事実は嘘をつかない」

    ライナー・アルミン「『I'll be back』…!! 」





    179: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:35:34 ID:u.ABTrpc

    車「……」ブロロロロ・・・

    アルミン「野生に帰ったのさ……」

    ライナー「ありがとな…車……」

    そうして車は夜の闇に消えた……!!





    180: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:38:54 ID:u.ABTrpc

    ―後日・医務室―

    アルミン「クリスタ……」

    ライナー「む?」

    アルミン「どうしたの?」

    ライナー「クリスタが…手に何か握ってる」

    アルミン「鏡だろ」

    ライナー「違う!逆の手だ!」

    アルミン「え!?」

    ライナー「紙?」カサカサ

    アルミン「クリスタは、答えにたどり着いていたのか……」





    181: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:41:58 ID:u.ABTrpc

    『バジリスク』

    『巨大な大蛇。猛毒』

    『目を見たものは死ぬ』

    アルミン「これが敵の正体だっていうのか…」

    ライナー「でも、誰一人として死んでないぞ?」

    アルミン「そうか!直接見ていないから死ななかったんだよ!」





    182: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:44:19 ID:u.ABTrpc

    ライナー「?」

    アルミン「ミセスノリスは床の水に反射していたバジリスクの目を見たんだ!」

    アルミン「クリスタは鏡越しに」

    アルミン「コニーはカメラ越しにさ!」

    ライナー「でもフランツは?」

    アルミン「愛で目がかすんでいたのさ!!」

    ライナー「フランツだけ納得いかないけれどそういう事か!」





    183: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:47:20 ID:u.ABTrpc

    ―廊下―

    ライナー「でも、そんな大蛇がどうやって構内をうろついていたんだ?」

    アルミン「クリスタは答えにたどり着いていたみたいだよ」スッ

    『パイプ』

    ライナー「バイブ…」

    アルミン「パイプだよ!!」ゴン

    ライナー「思春期だから仕方ないだろ!!」





    184: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:49:45 ID:u.ABTrpc

    アルミン「シッ!かくれて!」グイッ

    ライナー「え!?」

    マクゴナガル「大変なことが起きました」

    マクゴナガル「ジニー・アルレルトが秘密の部屋にさらわれました」

    ライナー「アルミンの妹か?」

    アルミン「うん。」





    185: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:53:54 ID:u.ABTrpc

    ダンブルドア「なんじゃと……」

    スネイプ「校長」

    ダンブルドア「セクロス、どうしたんじゃ」

    スネイプ「レンズの石化が全校の男子に広まり、医務室はパニックに陥っております」

    スネイプ「マダム・ポンフリーが鎮圧にあたっておりますが、全員レンズのまわりを動こうとせず」

    ダンブルドア「セクロス、君も鎮圧に当たれ」

    スネイプ「わかりました、校長」





    186: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 13:58:07 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「お困りのようですな皆様」

    ライナー「すでにウゼェ」

    ロックハート「秘密の部屋など、私がちょいと本気になればチョチョイのチョイですがな」

    スネイプ「では、その腕前をとくと拝見いたしますかな」

    ダンブルドア「そうじゃのう!まかせたぞ!」

    マクゴガナル「頼りにしてます(笑)」

    ロックハート「えっ!!ちょっ!!」





    187: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/28(水) 14:01:30 ID:u.ABTrpc

    ドビー「今日の更新はここまでのようですね」

    ドビー「まだ蛇語も出てきてないというのにどうやって話をまとめるのか!」

    ドビー「>>1は非常に反省しております」

    ドビー「ではこの辺で」パチン





    188:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/28(水) 14:04:20 ID:BeZ4hoEs

    おいドビー!ジニーが唐突に出てきたぞどうなってんの?





    195: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 09:48:25 ID:u.ABTrpc

    ドビー「>>188様、なあなあでお願いします」

    ドビー「さて!蛇語どころか不死鳥すら出ていないことに気づいた>>1!!」

    ドビー「再開です!!」パチン





    196: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 09:50:45 ID:u.ABTrpc

    ライナー「ロックハート先生!」ガチャ

    ロックハート「!!」

    アルミン「な!何を荷造りしてるんですか!ジニーはどうなるんです!!」

    ライナー「逃げるつもりだったのか!」

    ロックハート「う、うるさい!!」





    197: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 09:53:18 ID:u.ABTrpc

    ライナー「あなたは数々の功績を成し遂げた人でしょ!」

    ロックハート「ふっふっふ…」

    アルミン「まさか、全部嘘なんですか!?」

    ロックハート「私の一番得意とする呪文は忘却呪文でしてな」

    アルミン「他人の功績を手柄にしてたってことか!」





    198: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:00:24 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「私の秘密を知った者はただではおかん!オブリビエ…」

    アルミン「エロスペリアームス!!」バシュゥ

    ロックハート「杖が!!」

    ライナー「ふん!!」バキ

    ロックハート「杖がぁぁ!!」





    201: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:18:19 ID:u.ABTrpc

    ライナー「ジニーを助けに行くぞ!ついて来い!」

    ロックハート「帰りたい…」

    アルミン「逃げたら呪いをかけるからな!!」

    ライナー「でも、まずは秘密の部屋を見つけないと……」

    アルミン「一つ思い当るところがあるんだ」





    202: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:19:43 ID:u.ABTrpc

    <ライナー!!

    ライナー「どうしたんだネビル」

    ネビル「君のベッドが!何者かに荒らされてたんだよ!」

    アルミン「なんだって!?」

    ライナー「大変だ!!」





    203: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:21:56 ID:u.ABTrpc

    ―グリフィンドール寮―

    ネビル「何か盗まれてないかい?」

    ライナー「あった!エロ本は無事だ!」

    アルミン「よかったねライナー!!」

    ライナー「でも…」

    ライナー「日記がない…!」

    アルミン「日記?」

    ライナー「アルミン!その思い当るところとやらに急ごう!」





    204: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:24:23 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    アルミン「ここさ」

    ライナー「ここは女子トイレ?」

    マートル「なに、また嘆きに来たの?」

    アルミン「君が死んだときのことを教えてほしいんだ」

    マートル「……」

    マートル「私はトイレで泣いてたの」





    205: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:26:33 ID:u.ABTrpc

    マートル「そしたら物音がして…後ろを見たら…」

    マートル「黄色い目玉が二つあって……死んだの」

    アルミン「やっぱりそうか……」

    ライナー「なあ…アルミン」

    アルミン「ん?」





    206: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:28:35 ID:u.ABTrpc

    ライナー「この蛇口の所…蛇の紋章が彫ってあるぜ」

    ライナー「それにここだけ水が出ないんだ」

    アルミン「まさか…」

    ライナー「そのまさかのようだぜ」

    ライナー「シュゥゥゥ…シャァァァァ…(開け)」

    アルミン「それは…蛇語!!」





    207: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:31:29 ID:u.ABTrpc

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^

    ―2学期―

    ロックハート「みなさんが自分の身を危険から守るため、ここに決闘クラブを開催します!!」

    パチパチパチ

    ロックハート「紹介しましょう!私の相手を務めてくれるスネイプ先生です!!」

    スネイプ「…」ザッザッ

    ライナー「今日だけはスネイプを応援するぜ」

    アルミン「ぼくもだよ」





    208: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:35:33 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「まずは…杖を顔の前へ…!」シャッ

    スネイプ「…」サッ

    ロックハート「お辞儀!」ペコリ

    スネイプ「…」スッ…

    ロックハート「杖を構えて!!」

    スネイプ「エロスペリアームス!!」バシュッ





    209: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:38:03 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「あはん!!」ドッサァァ

    生徒「ワァァァァァァ!!」

    ロックハート「こ、このように、武装解除の呪文はとても有効で…」

    スネイプ「ふつうは敵が吹き飛んだりしないのですがな」クルッ スタスタ

    フウウウウウ!! カッケェェェェェェ!!

    アルミン「なんかスネイプが輝いて見えるよ」

    ライナー「おれもだ」





    210: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:41:48 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「では、次は生徒から選手を…ライナー・ブラウン!!」

    ライナー「はぁ!?」

    ロックハート「さあ!こっちへ!!」

    スネイプ「ならばスリザリンからはマルフォイを」

    マルフォイ「フォイ!?」

    スネイプ「クィディッチの仮を返したいのだろう?」

    マルフォイ「ありがとうございますフォイ!!」





    211: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:44:53 ID:u.ABTrpc

    ライナー「マルフォイ……」

    マルフォイ「クィディッチでは負けたが、今度こそ勝つフォイ!」

    ロックハート「決闘開始!!」

    ライナー「エロスペリアームス!!」バシュ

    マルフォイ「プロテゴ!!」ガキィィン

    マルフォイ「コンフリンゴ!!」ボゴォン

    ライナー「プロテゴ!!」カキィン





    212: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:50:15 ID:u.ABTrpc

    マルフォイ「サーペンソーティア!!」バシュッ

    蛇「シャァァ・・・」

    スネイプ「!!」

    ベルトルト「ひえええ!こっちくんな!!」ブンブン

    ライナー「シュァァァァァ(やめろ)」

    蛇「!!」クルッ

    スネイプ「ヴィペラ・イヴァネスカ」

    蛇「死ぬ」ボォォ・・・





    213: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:53:20 ID:u.ABTrpc

    ベルトルト「お、驚かせないでよライナー…」

    ザワザワ ミタカ? ヘビヲアヤツッタゾ

    ライナー「なっ……!!」

    アルミン「きみ、パーセルマウスだったのかい!?」

    ライナー「パーセルマウス?」

    アルミン「蛇語のことさ!」

    ライナー「蛇語?僕は普通に蛇にやめろって言って……」

    クリスタ「私たちからは、なんかシューシューって聞こえたよ」





    214: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 10:58:35 ID:u.ABTrpc

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    ライナー「ここが…」

    アルミン「秘密の部屋の…」

    ロックハート「入口か…!」

    ガコン・・・





    215: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:01:41 ID:u.ABTrpc

    ライナー「深いな…」

    アルミン「下には罠とかあるんじゃないかな?」

    ライナー「よし!ロックハート!降りろ!」

    ロックハート「はぁ!?ていうか呼び捨てにすんな!!」

    アルミン「あなたはもう先生でもなんでもないんだよ!」ゲシッ

    ロックハート「ちょっ!!うわああああああああああああああ!!」

    ドサッ

    ロックハート「いてぇぇぇぇぇ!」





    216: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:04:09 ID:u.ABTrpc

    ライナー「生きてたな。俺らも行こう」ピョン

    アルミン「あぁ!」ピョン

    ゴォォォォォォォォ

    ドサッ

    ライナー「何だ!?エロ本だらけじゃないか!!」

    アルミン「エロ本がクッションになって助かったね!!」

    ロックハート「ほいや!」バッ

    アルミン「あ!!杖を取られた!」





    217: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:07:09 ID:u.ABTrpc

    ロックハート「ふっふっふっ…君たちの運もここまでのようだな…」

    ライナー「なんか調子に乗り出したぞコイツ」

    ロックハート「君たちの記憶は消してエロ本は私がもらう!!オブリビエイ!!」

    バッゴォォン

    ロックハート「ぎゃあああ逆噴射した!!」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    アルミン「なんかやばいよ!!」

    ライナー「崩れるんじゃね!?」





    218: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:09:44 ID:u.ABTrpc

    ガラガラガラガラ・・・!!

    ライナー「分断されたぞ!!」

    アルミン「ライナー!こっちは無事だよ!」

    ライナー「こっちも大丈夫だ!!」

    アルミン「君は先にジニーを助けに行ってくれ!」

    アルミン「こっちは岩を崩しておく!」

    アルミン(エロ本を読みながらね)

    ライナー「おう!」ダッ





    219: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:38:01 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    ジニー「」

    ライナー「ジニー!こんなに冷たくなって…!でも脈はある!」

    ライナー「ん?これは…日記?」

    ザッ

    ライナー「!?」

    ???「やぁ。ライナー・ブラウン」





    220: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:40:12 ID:u.ABTrpc

    ライナー「お前は!トム・リドル!」

    ライナー「でも、お前は昔の生徒じゃ…!」

    トム「これは記憶だよ」

    トム「記憶が形となって表れているんだ」

    トム「この一連の事件はジニーがやったことだ」

    ライナー「!?」





    221: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:44:29 ID:u.ABTrpc

    トム「僕が日記でジニーを操り、やらせたんだ」

    ライナー「お…お前は…」

    ライナー「何なんだ…!?」

    トム「…」スッスッ

    『Tom Marholo Riddle(トム・マールホロ・リドル)』

    トム「これを並び替えると」スッ

    『I am Lord holdemort(私は掘るデモート卿だ)』

    ライナー「お前が…」

    ライナー「掘るデモート…!?」





    222: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:47:38 ID:u.ABTrpc

    トム「その通り」ザッザッ

    ライナー「ぐああ!尻の傷が……!!」

    ライナー「それ以上近づくな!!」

    トム「この掘るデモート卿を葬り去った伝説のライナー・ブラウンと」

    トム「我がしもべバジリスクの世紀の対決と行こうじゃないか」

    ゴゴゴゴゴゴ

    バジリスク「クァァ…」ズルズル

    ライナー「目を見ちゃだめだ!」バッ

    トム「相手を見ずに戦えると思っているのか!!」





    223: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:50:22 ID:u.ABTrpc

    <ピィィィィィ!!

    トム「あれは、ダンブルドアの不死鳥…!?」

    不死鳥「ピィ!」ドサ

    ライナー「これは、組み分け帽子……!?」

    トム「ははは!ダンブルドアが教え子に託した武器が鳥とそんなボロ帽子だとは!」

    ライナー「いや、それだけじゃないようだぜ」スッ・・・

    トム「それは…!!」





    224: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 11:53:26 ID:u.ABTrpc

    トム「グリフィンドールのバイブ!?」

    ライナー「なんだこれは」ブブブ・・・

    トム「真のグリフィンドール生だけが扱え、その大陸をも動かす振動で敵を分子レベルにまで粉砕するという伝説の…!?」

    ライナー「見かけはちょっとあれだが強力な武器らしいな!!」

    トム「だがバジリスクを見れない以上、勝つことは不可能だ!」





    225: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:00:23 ID:u.ABTrpc

    フォークス「ピィィィ!!」ザシュッ

    バジリスク「クァァァァ!!」

    ライナー「目を潰した!すごいぜ!」

    トム「だがバジリスクは音で貴様を探知する!!」

    バジリスク「クァァ!!」ガブズバッ

    ライナー「ぐああああああ左乳首が!!」ブシャアアア

    トム「ふははは!!」





    226: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:02:28 ID:u.ABTrpc

    ライナー「このやろう!」バッ

    ライナー「うおおおおおおおおおおおおお!!」ザクッ

    バジリスク「クァァァァァァァ!!」

    ライナー「スイッチオン!てめえの脳を粉砕してやるぜ!!」ブブブブブブブブ

    バジリスク「ク…アァ……」ドサ





    227:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 12:06:07 ID:bcD5M4Fc

    なんて恐ろしい武器なんだ...!





    228: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:10:56 ID:u.ABTrpc

    トム「何だと……!!」

    ライナー「勝…った…!」ドサッ

    ライナー「!?」

    トム「バジリスクは倒れたが僕の勝利だ!バジリスクの毒はじきにお前を死に至らしめるだろう!」

    ライナー「う…うぐ……」ズリズリ

    トム「ジニーに近づいて…どうするつもりだ?」

    トム「助けられませんでしたごめんなさいか?」

    ライナー「…」スッ

    トム「!!」





    229: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:13:52 ID:u.ABTrpc

    トム「それはバジリスクの牙!!まさか日記を…!」

    ライナー「ふん!」ザクッ

    トム「ぐおおおおおお!!」

    トム「貴様だけでも!道づれに…!!」

    ライナー「さらにもう一発!!」ザクッ

    トム「ぐあああああああ!!」

    トム「ライナー・ブラウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」カッ

    ライナー「散滅すべし!トム!」バーン





    230: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:16:11 ID:u.ABTrpc

    ライナー「ぐぅ…!ここまでか……!」

    ライナー「最後に……ヤりたかった……」ガクッ

    フォークス「ピィ…」ドピュ

    ライナー「!!」

    ライナー「傷が…癒えていく……!」

    ライナー「そうか…!不死鳥の精子には癒しの力が……!」





    231: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:17:40 ID:u.ABTrpc

    ―――
    ――


    ライナー「アルミン!」

    アルミン「ジニーは助かったのかい?」

    ライナー「あぁ…って何エロ本読んでんだよ!!」

    アルミン「いや、岩は崩したし…」

    ライナー「じゃあ助けに来いよ!!」





    232: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:20:25 ID:u.ABTrpc

    アルミン「けど、どうやってこの穴を上るんだ?」

    フォークス「ピィ!」

    ライナー「フォークスは力持ちだからな!ここに居る全員くらい運べるさ!」

    ロックハート「あへぇ…」グタァ

    アルミン「しかたない…一応こいつも連れて行ってやろう…」ハァ





    233: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:23:36 ID:u.ABTrpc

    ――――――
    ―――
    ――


    ―校長室―

    ダンブルドア「バジリスクを倒してくれたそうじゃな。ようやったのぅ」

    ライナー「いえ…フォークスのおかげです」

    ガチャッ

    ルシウス「…」ツカツカ

    ドビー「…」テクテク

    ライナー「ドビー!!お前、マルフォイの所のしもべ妖精だったのか!」





    235: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:26:19 ID:u.ABTrpc

    ルシウス「およびでしょうかな?ダンブルドア校長」

    ダンブルドア「ああ。これ君のじゃろ?ほれ」ポイ

    ルシウス「なんですこれは?日記?」

    ルシウス「私のですと?違いますな」ポイ

    ライナー「わわっ」

    ルシウス「他に用がないのでしたら失礼しますぞ。私も忙しい…さっさと行けドビー!!」ゲシッ

    ドビー「うぎゃ!」ドサッ

    ライナー「……」





    236: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:28:58 ID:u.ABTrpc

    ―廊下―

    ライナー「あの!待ってください!」

    ルシウス「何だね」

    ライナー「これ、差し上げます。記念に」ポイ

    ルシウス「何の記念だね…バカバカしい」

    ルシウス「ゴミはゴミが持っているのが似合う。ドビー!」ポイ

    ドビー「わっ」キャッチ

    ライナー「ドビー、それ開いてみて」

    ドビー「?」ペラ





    237: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:31:43 ID:u.ABTrpc

    ドビー「ご主人様がドビーめに着るものを下さった!」

    ルシウス「!?」

    ドビー「ご主人様がドビーめに靴下を下さった!ドビーは自由です!」

    ライナー(計画通り)ドヤァ

    ルシウス「ぐぬぬ…!!」





    238: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:33:53 ID:u.ABTrpc

    ドビー「ドビーは自由な妖精だ!ドビーは自由!!」

    ルシウス「貴様ぁ…!アバダ…」

    ドビー「ライナー・ブラウンに手は出させない!!」バシュゥ

    ルシウス「ぐああああ!!」ドサァ

    ドビー「ライナー・ブラウン!ありがとうございます!」

    ライナー「いいんだ。いま助けてくれたし、お互い様だ」





    239: ◆s5OU0vpqtg:2013/08/29(木) 12:37:16 ID:u.ABTrpc

    ――――――
    ―――
    ――


    ドビー「ハグリッドは無事、アへカバンから解放されました!」

    ドビー「秘密の部屋にあったエロ本は図書室の18禁コーナーに収められることになりました」

    ドビー「こうして、ホグワーツに平和が戻ったのです!!」



    ドビー「完!!」





    240:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 12:39:36 ID:RMz8NUIo

    乙~
    賢者の意思から見てるよ
    アへカバンの囚人も楽しみにしてる





    245:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/29(木) 14:00:12 ID:09TPlbzg

    不死鳥の精子で草不可避






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:14:56 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「エレン、どういうこと?」

    エレン「そのままだよ」

    ミカサ「?…わからない」

    エレン「なんだよ、ミカサも頭働かねぇな」

    ミカサ「ごめんなさい」シュン

    エレン「あ~、別にいいよ、謝んなよ」

    ミカサ「それで、入れ替わり…ドッキリ?どういうこと?」

    エレン「だからな、俺とミカサが入れ替わるんだよ」




    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:15:46 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「…ごめんなさい、まだわからない」

    エレン「あ~、だからさ、俺とミカサの中身が入れ替わるんだよ。見た目はこのままでな?」

    ミカサ「中身?性格ということ?」

    エレン「まぁ、そうだな」

    ミカサ「そんなことが、エレンはできるの?」

    エレン「だからさ、ドッキリって言ってるだろ?フリだよフリ」

    ミカサ「フリ?」

    エレン「そうだよ、ミカサは俺になりきる、俺はミカサになりきる」

    ミカサ「エレンになりきる…」

    エレン「ずっと一緒にいるんだ、俺の口調とか態度を真似するくらいできるだろ?」

    ミカサ「それはできるけど…」

    エレン「それでみんなにドッキリ仕掛けるんだ」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:16:29 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「ドッキリ?何故?」

    エレン「あ~、わかんねぇ奴だな」

    ミカサ「ごめんなさい。でも何故そんなことをする必要があるのか、私には理解できない」

    エレン「単純に面白いだろ?」

    ミカサ「う~ん…面白い?」

    エレン「面白いだろ。訓練は好きだけど、たまにはこういう遊びみたいなことして、息抜きもしないとな」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:17:01 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「エレンの息抜きになるなら協力するけど…」

    エレン「よし、じゃあ決まりだな。明日の休みに決行だ」

    ミカサ「…わかった」

    エレン「バレないようにするんだぞ」

    ミカサ「やるとなれば、私は大丈夫。エレンこそ気をつけて」

    エレン「俺も大丈夫だ!よ~し、楽しみになってきたぜ」

    ミカサ(それにしてもいきなりこんなことを言い出して…エレンはどうしたの?)





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:18:33 ID:MCRA/.9Q

    ~翌日~

    アルミン「おはよう。あれ?エレンとミカサは?先に食堂に来てると思ったんだけど…」

    ジャン「へっ、あいつらが一緒じゃないと飯も食えねぇのか?」

    アルミン「もう、ジャンは朝一番からひどいなぁ」

    クリスタ「そうだよ、ジャン。そんな言い方しなくてもいいでしょ?」

    ユミル「ほっとけほっとけ。あの馬面にゃ何言っても無駄だ」

    ジャン「んだと?そばかす女」

    ユミル「へっ、図星突かれて馬面が顔赤くしてら」

    ジャン「てめぇ!」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:19:22 ID:MCRA/.9Q

    クリスタ「もぉ~うっ!せっかくの休日なのに朝から喧嘩しないでっ!」

    ユミル「あぁ、クリスタ。すまんすまん。今日は2人で楽しい休日を過ごすのに、気分悪くしちゃってすまんな」

    コニー「元はと言えば、ジャンが悪いぞ」

    ジャン「ちっ、どいつもこいつもうるせぇな…」

    サシャ「アルミン、2人ならさっき出て行きましたよ?」モグモグ

    アルミン「そうなんだ、ありがとう。ご飯も食べずにどうしたのかな?」

    ライナー「おぉ、アルミン、それならこっちで一緒に食うか?」

    アルミン「ありがとう、ライナー。でも多分すぐ戻ってくると思うから」


    ???「アルミン!みんな」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:21:33 ID:MCRA/.9Q

    アルミン「?……ミカ、サ?」

    ミカサ「アルミン、みんな!大変なんだ!俺とミカサが入れ替わっちまった(こ、これでいいの?思った以上に恥ずかしい///)」

    ライナー「はぁっ!?何言ってるんだ、ミカサ?」

    ジャン「ミカサ、死に急ぎ野郎と一緒にいすぎて、おかしくなっちまったんだな?」ガシッ

    ミカサ「うるせぇぞ、馬面野郎!何で俺が死に急ぎ野郎なんだよ!あと気安く触るんじゃねぇ!(これは素直に言える)」

    ジャン「」チーン





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:22:12 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「あぁ!ジャンが意識をっ!」

    コニー「な、なぁ!どういうことなんだ?これは俺がバカだから、意味わからないんじゃねぇよな?」

    ユミル「…ちょっと黙っててくれ、バカ坊主」

    クリスタ「と、いうことは…」チラッ

    エレン「…本当。私とエレンは入れ替わってしまったみたい」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:23:17 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ(エレンが私の真似を…な、なんか変な感じ///)

    ライナー「おいおい、マジかよ…」

    クリスタ「そ、そんなことってあるの?ユミル?」

    ユミル「いやぁ驚いているクリスタも可愛いなぁ」

    クリスタ「もうっ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょっ!?」プンスカッ

    ユミル「まぁそうカッカするなよ、私の天使。…まぁそうだな、こういった話、聞いたことはなくはないが……おとぎ話くらいだな」

    エレン「でも現実に起きている」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:24:33 ID:MCRA/.9Q

    コニー「すげぇな!こんなことあるんだなっ!」

    サシャ「となると…例えば私とライナーが入れ替わったら、体積が増える分、もっと沢山のパァンを食べられるのでしょうか?」

    コニー「そういうことになるよなっ!」

    サシャ「っ!エレン、ミカサ!入れ替わり方を教えて下さいっ!」ドゲザーッ

    ライナー「おっ、おい!妙な策略に俺を勝手に巻き込むなよっ!」

    サシャ「だってパァンがっ!ぐぇ…」

    ユミル「まぁこの芋女の目的はさて置き、どうやって入れ替わったのかは興味あるな」

    サシャ「ちょ、ちょっと、ユミル!頭を踏みつけるのは、やめてくださぁいっ!」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:25:50 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ!(エレンの言う通り、やはり聞いてきた…)」

    ミカサ「…落ちた物を取ろうとしたら、2人で同時に拾おうとして、思いっきり頭をぶつけたんだよっ!」

    ユミル「これまたベタな…」

    クリスタ「そ、そんなことで人って入れ替わっちゃうの?」

    ユミル「こいつらの頭が異常なだけだろ…」

    エレン「こうなってしまったのは仕方ない。ので、問題はどうすれば元に戻れるかということ…」

    ライナー「そうは言ってもなぁ…」

    エレン「早く戻りたい。いつものようにエレンを愛でようと思っても、これでは自分を撫でているだけ」ナデナデ





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:27:04 ID:MCRA/.9Q

    クリスタ「わっ!なんかこれだと、エレンがミカサを撫でてるように見えて…なんか恥ずかしいねっ///」

    ジャン「はっ…俺は何をっ!?気を失ってたのか…ん?」

    エレン「…」ナデナデ

    ジャン「うぉっーー!てめぇ、この死に急ぎ野郎!何してやがるっ!」

    ユミル「うるせぇ!馬面!」


    ミカサ「…(はわわっ!エ、エレンが私を撫でてくれてるっ!///)」

    アルミン「……」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:50:45 ID:phkXrc0o

    これは新しいな、期待





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:55:33 ID:MCRA/.9Q

    エレン「…(お、おい!ミカサ、いつもの俺みたいにしろよっ)」ボソッ

    ミカサ「(はっ!)お、おい!ミカサ、やめろよっ!」バッ

    コニー「おぉ!エレンの反応だ!本当に入れ替わっちまったんだなっ」

    サシャ「ライナーッ!」ゴチン

    ライナー「うおっ!痛ぇっ!サ、サシャ何するんだ!」

    サシャ「うぅぅ~…い、いたい~……はっ!コニー!私は?私はどうなってますかっ?」

    コニー「は?サシャだろ?」

    サシャ「違います!見た目です?サシャですか?ライナーですか?」

    コニー「は?サシャだろ?」

    サシャ「あぁ!もう、あなたはオウムですか!」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:56:37 ID:MCRA/.9Q

    ライナー「おい、こっちを見ろ!サシャ」

    サシャ「はっ!これは……入れ替わった私の姿?」

    ライナー「ライナーだ!俺がライナー・ブラウンだっ!お前もわけ分からなくなってるじゃないか!」

    ユミル「……カオスだな」

    ジャン「んだよ…俺が気を失う前に聞いたのは空耳じゃなかったのかよ…」

    ユミル「残念ながらな」

    ジャン「ってか、こんなこと本当に起こるのかよ?…エレンの狂言じゃねぇのか?」

    エレミカ「」ドキッ





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:57:02 ID:tN10nGuc

    エレンもミカサもかわええ





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 19:59:19 ID:MCRA/.9Q

    クリスタ「ちょっと、ジャン!2人とも困ってるんだから、そんな言い方しないであげて、お願い…」

    ライナー(結婚しよ)

    サシャ「はっ!クリスタと入れ替わったら、私も女神様になって、パァンのお供え物とかもらえるんでしょうか!」

    クリスタ「わ、私、お供え物なんかもらったことないよっ!…少ししか///」

    サシャ「やっぱりもらえるんじゃないですかぁ!」ジリジリ

    ユミル「クリスタの中身が芋になるなんて世界の終わりだ。私が許さん」ゴゴゴ

    サシャ「冗談ですよ!ってかさりげなく芋女の『女』を省略しないで下さいよっ!これじゃあ私が芋みたいじゃないですかっ!」

    ユミル「お前は芋だっ!」

    サシャ「芋じゃないですっ!芋女ですっ!」

    ライナー「芋女はいいのか…」

    コニー「ん?サシャは芋と入れ替わったのか?」

    ジャン「ユミルまで…おい!お前ら落ち着けっ!」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:00:20 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ(確かにみんなパニックになっている…これをエレンは見たかったの?そんなに面白いようには思えないけど…)

    エレン「……私自身を抱いても、何の面白味もない」ダキッ

    ミカサ(は、はわわっ!エエエ、エレンが私に抱きついてっ!)

    ジャン「うぉっ!てめぇ、エレン!今すぐミカサから離れろ!」

    エレン「今は私がミカサ」ギュッ

    ミカサ(な、何?私の身に何が起きようとしてるの!?///)

    ジャン「あ、そ、そうか!というか、何でもいいから離れてくれぇ!頼む頼む!早く離れてくれ」ブワッー

    エレン「ジャンはよくわからない」パッ

    ミカサ「///」プシュー





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:01:14 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「うわ、ジャン号泣してますよ」

    コニー「おい、ジャン!鼻水、床に垂らすなよっ」

    クリスタ「あぁ~、もうめちゃくちゃだよぉ…アルミン!」

    アルミン「…何だい、クリスタ?」

    クリスタ「何だい?じゃないよぉ!」

    アルミン「あぁ、ごめんごめん。あまりの出来事にあっけにとられちゃって…」

    クリスタ「そ、そうだよね。こんなことありえないもんね。どど、どうしよぉ~」

    ユミル「おい、アルミン!私の天使がお困りだ。何とかしろよ」

    アルミン「もう、めちゃくちゃ言ってくれるなぁ」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:02:38 ID:MCRA/.9Q

    ジャン「そうだ!お前の幼馴染の問題だろ!?このままじゃ、ミカサがエレン、エレンがミカサ…うわぁぁ!」

    サシャ「ジャン…もう末期ですね」

    コニー「ん?結局、エレンの中身はミカサ、ミカサの中身はエレンってことか?違うか?さっき言ってたサシャと芋も関係あるのか?」

    ライナー「と、とにかくアルミン、なんか良い手はないのか?」

    アルミン「そうだね……じゃあ2人で街でも行ってきたらどうかな?」

    ユミル「はぁ?この後に及んで、街だぁ?何でだよ」

    クリスタ「街に行けば2人は元に戻るの?」

    アルミン「ははは、そんな簡単に行けばいいけど……とりあえず2人きりでいる時に入れ替わったなら、また2人きりにしてみたらどうかなって思ったんだよ」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:03:42 ID:MCRA/.9Q

    ジャン「2人でデートするってことかっ!?そんなの許さねぇぞ!」

    アルミン「2人を戻したくないのかい?」

    ジャン「い、いや…それは…」

    ユミル「ってかさ、頭を打って入れ替わったなら、また頭を打てばいいんじゃねぇのか?」

    サシャ「でも私とライナーは入れ替わりませんでしたよ?」

    ユミル「知らねぇよ、私はただ思いつきで言ったたけだ」

    アルミン「ショック療法ってやつだね?確かにそれもありだけど、危険が伴うからね。2人のことを考えるとそれは最終手段にしたい」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:07:04 ID:MCRA/.9Q

    ライナー「なんかアルミンにしては、雑な作戦だな?」

    アルミン「ははは、正直言うと、具体策がなくてね。まぁ2人が街に行ってる間、文献でも調べてみるよ」

    エレン「アルミンには正解を導く力がある。私はアルミンに従う。エレンもそれでいい?」

    ミカサ「あぁ、別にいいけどよ(エレンとデート…普通ならとても嬉しい。けど、正直今は、混乱が勝っている…)」

    ライナー「まぁ、2人がそれでいいってんなら、とりあえずそうしてみるか?」

    クリスタ「うん、そうだね」

    ジャン「あぁ~、くそぅ、2人でデートかよぉ…うぉぉ…」

    ユミル「あぁもう、うるせぇな」

    コニー「ん?結局のところ、エレンはエレン、ミカサはミカサなのか?…あぁもうよくわかんねぇし…もうそれでいいだろ!」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:38:55 ID:MCRA/.9Q

    ~街~

    エレン「結局、街に出てきちゃったな」

    ミカサ「えぇ。でもエレンはこれで良かったの?」

    エレン「ん?あぁ、そうだな、あいつらの驚く顔が見られて楽しかったな」

    ミカサ「そう、それなら良かった。この後はどうするの?戻ってみんなに本当のこと言う?」

    エレン「いや、せっかくだし、もう少し続けようぜ。どうせあいつら付けてきてるだろうし」

    ミカサ「うん、確かに気配を感じる。私たちの声が聴こえる距離ではないけど」

    エレン「やっぱな。じゃあ動きだけはそのままにしよう」





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:39:29 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「動きだけ?」

    エレン「あぁ、声が聴こえないから喋りは気にせずいつも通り。でも監視はされてるから行動は逆」

    ミカサ「ちょっと複雑」

    エレン「出来るか?」

    ミカサ「エレンがやれと言うならやる」

    エレン「……そっか。ま、無理するなよ。嫌なら…やめていいんだからな?」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:40:35 ID:MCRA/.9Q

    ライナー「結局、気になって付いてきてしまった」

    ジャン「当たり前だろ!見張っとかねぇと、いざって時、行動に移せねぇじゃねぇか!」

    サシャ「いざって時ってどんな時なんでしょうねぇ?」

    コニー「さぁな?ミカサが巨人になるとかか?」

    サシャ「そ、それはいざっていうか、この世の終わりの時じゃないですか…」ブルブル

    ユミル「ってか、あいつら私たちがいるって気づいてんじゃねぇか?」

    クリスタ「えぇ!だってこの距離だよ?アルミンが…」


    アルミン『気になるだろうけど、ミカサを刺激しないためにも、声が聴こえる距離まで近づいちゃダメだよ?』





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:42:11 ID:MCRA/.9Q

    クリスタ「って言うから、こんなに離れてるのに」

    ユミル「どうだかね…ミカサの感覚は人並み外れてるからな。ってか刺激しないようにって猛獣かよ、くっくっく」

    サシャ「あながち間違いじゃないですね」

    コニー「あぁ、たまに本能で逃げそうになる」


    ジャン「くっそ!それにしてもこの距離、もどかしいぜっ!」

    ライナー「おい、ジャン、気持ちはわかるが落ち着け」

    サシャ「あっ!歩き出しましたよ」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:43:26 ID:MCRA/.9Q

    エレン「あぁ、そういや朝飯も食べず出てきちまったな」

    ミカサ「そういえば」

    エレン「じゃあちょっと早い昼飯にするか」

    ミカサ「賛成」

    エレン「じゃあ、屋台でなんか食おうぜ」

    ミカサ「エレンは昔から屋台のご飯が好き」

    エレン「だってさ、屋台飯食うと、街に来たー!って感じがするんだよな」

    ミカサ「ふふふ、じゃああの屋台にしましょう。人が賑わっている」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 20:52:21 ID:02cNcMl6

    なんかみんなかわいいな





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 23:30:50 ID:MCRA/.9Q

    ジャン「屋台で飯食うみたいだな。くそっ、俺もミカサと屋台デート…」

    クリスタ「あ、そういえばあの2人、朝ご飯食べてないもんね…お腹すいてただろうなぁ」

    ユミル「おーおー、さすがわたしの天使、お優しいことで」

    クリスタ「もーう!ユミル、からかわないでよっ!」プンスカ

    ライナー(結婚しよ)

    サシャ「はっ!あの屋台はっ…」

    コニー「何だ?知ってるのか?」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 23:49:51 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「はい!トロスト区名物、『ジャイアントホットドッグ』。巨人を食らう、をコンセプトにした、巨大ホットドッグです。サイズが大きいので、普通の人なら一つで満足。しかし、真価は大きさではなく、味。ビックサイズフードにありがちな、味は二の次、という風潮に真っ向から勝負し、完全完勝の美味しさ。それはもうトロスト区の住人の胃袋を…」ペラペラ


    コニー「ふ~ん」

    サシャ「一度食べたらやめられぬ…サシャ・ブラウス、進撃っ!」

    ライナー「お、おい!何やってんだ」ガシッ

    ユミル「てめぇ、バカか!?バカだろ!?」ボカスカ

    クリスタ「ちょっと、ユミル!手荒な真似はやめてよ!」

    サシャ「えぇ~い!離せ!私はいくんやっ!」ジタバタ





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 23:52:47 ID:MCRA/.9Q

    エレン「おぉ!うまそうだなぁ!」

    ミカサ「美味しそう」

    エレン「がふパリッ…っうま!何だこれ、すっげぇうまいぞ!」

    ミカサ「美味しい…今まで食べた屋台の中で一番かもしれない…」

    エレン「あぁ、うまいうまい!…おっ、ミカサはチリソース買ったんだよな?一口くれよ」ヒョイ

    ミカサ「あっ!」

    エレン「はぐっ、おっ、うまぁ!からぁっ!…これソースだけじゃなくて、ソーセージもピリ辛なんだな」

    ミカサ(はわわ!エレンが私の食べかけをっ!今までもこういうことあったけど…なんか今日は恥ずかしい///)





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/23(金) 23:54:09 ID:MCRA/.9Q

    エレン「ミカサも俺の食うか?俺のは普通のだけど」

    ミカサ「あ、う…」

    エレン「いらねぇならいいけど」

    ミカサ「た、食べるっ!」

    エレン「ほれ」

    ミカサ「うぅ…(今までだってこういうことあったんだから、恥ずかしくないっ///)」パクッ

    エレン「美味いか?」

    ミカサ(あ、味がわからない…私としたことが、身体をコントロール出来てないっ///)コクリ





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:02:04 ID:MCRA/.9Q

    クリスタ「あぁ!ホットドッグ交換してるっ!」

    ジャン「何ぃっ!くそっ!…もういい!俺は行くぞっ」

    ライナー「やめろ、ジャン!」ガシッ

    サシャ「そうですよっ!私だって我慢したんですからっ」ボロッ

    コニー「あぁ~、腹減ったなぁ」

    ユミル「今のミカサってエレンなんだよな?…そうやって見ると、なんかいつもより従順に見えないか?…え~、どう思いますか?クリスタ特派員?」

    クリスタ「っ!…むむむ!そうですねっ、あれはいつもと違うシチュエーションなので、エレンは動揺しているのではないでしょうかっ」





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:14:37 ID:MCRA/.9Q

    ユミル(くくく、冗談のつもりが、思いっきり乗ってきた。可愛いなぁ、クリスタ)

    ライナー(何この可愛い生き物)

    サシャ「なるほど…動揺しているため、大人しく見えるということですか?クリスタ特派員?」

    クリスタ「と、私は考えます。あとは、諦めでしょうか?なるようになれ、という開き直りが、あのような態度をさせているとも思います」

    コニー「すげぇな!クリスタ特派員っ!」

    クリスタ「いえ!任務であります」ケイレイッ

    サシャ「ご苦労様でした!クリスタ特派員」ケイレイッ

    クリスタ「ありがとうございます!サシャ特派員」ケイレイッ

    ジャン「お、おいっ!てめぇらが遊んでる内にあいつら動き出したぞ!」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:23:48 ID:MCRA/.9Q

    エレン「せっかくだし、雑貨屋とかいってみるか?」

    ミカサ「雑貨屋?」

    エレン「なんか小物とかいっぱいある店だ。女はそういう店好きだって聞いたぞ?」

    ミカサ「…そういうお店に行ったことがないからわからない」

    エレン「なんだよ、興味ないのか?」

    ミカサ「ないわけじゃないけど…」

    エレン「…じゃあなんで行かないんだよ?」

    ミカサ「優先することがあるから」

    エレン「何だよ?」

    ミカサ「エレンのこと」

    エレン「はぁ?何だそりゃ?もういいや、よくわかんねぇ!行くぞ///」

    ミカサ(え?エレン…照れてる?)





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:36:13 ID:MCRA/.9Q

    エレン「とは言ったものの、俺もこんな店、初めて来るんだよなぁ」

    ミカサ「…なのに何故、来ようと思ったの?」

    エレン「…別にいいだろ」

    ミカサ「私はエレンが楽しいなら構わないけど…」

    エレン「…ミカサはこういうところ、楽しくないか?」

    ミカサ「? エレンと一緒なら、私はどこでも楽しい」

    エレン「っ!な、何だよっ!…そ、それって…」

    ミカサ「?」クビカシゲ

    エレン「っあ~…まぁ、いいや、せっかくこんな店来てんだし、記念になんか買ってやるよ?」

    ミカサ「エレン…?どうしたの、いきなり?」

    エレン「何だよ、なんか欲しくないのか?」

    ミカサ「いや、欲しくないことはないけど…(何だろう?やっぱりエレンは昨日から変…でも嫌な気持ちはしない)」





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:38:55 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「あぁ!コニー特派員!ターゲットは雑貨屋に入りましたよっ!」

    コニー「何ぃっ!クリスタ特派員!ちなみにここは何をするところなんだ?」

    クリスタ「ここはですねぇ、主に女の子のお洒落小物を多く取り揃えてるところでありますっ」

    サシャ「ということは、ミカサが入ろうと決めたのでしょうか?クリスタ特派員?」

    クリスタ「おそらくは…エレンから誘ったと考えるのは、少し難しいものがありますっ!」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 00:54:54 ID:MCRA/.9Q

    ジャン「ぐぅぅ…なんか声が聴こえないから、入れ替わりを意識できなくて、普通にあいつらのデートを見せつけられてる気しかしねぇ…」

    ライナー「確かにな。ま、これはこれで楽しいが」

    ジャン「お、お前はいいかもしれねぇけどよ…」

    ユミル「はん、嫌なら帰ればいいだろ?」

    ジャン「馬鹿野郎!帰れるかよっ!ミカサが困ってるんだぞ?そんな時、力になれなくてどうすんだ!」

    サシャ「ミカサはあんまり困ってなさそうでしたけどねぇ?」

    クリスタ「あぁ!ターゲット!急接近でありますっ」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 11:35:05 ID:MCRA/.9Q

    エレン「お、この髪飾りとかいいんじゃねえか?」

    ミカサ「わ、私はエレンが選んでくれたのならど、どれでも///」

    ミカサ(エ、エレンが一生懸命私の髪飾りを選んでくれてるっ!こんな幸せなら、ちょっとの疑問なんて吹き飛んでしまう)

    エレン「ミカサは綺麗な黒髪だからな。白とか薄い色とかのがいいのかもな」

    ミカサ「エ、エレン!?い、今私の髪を…」

    エレン「あ、あ~、い、いいだろ。で、ど、どれがいいんだよ?ちゃんと決めろよな」

    ミカサ「こ、こっちか、こっち…エレン、選んで?」





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 11:36:14 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「クリスタ特派員!髪飾りを選んでおります!」

    クリスタ特派員「むむむ!完璧なデートムードですねっ」

    ジャン「だっあらぁぁぁ!うっおぉぉぉ!」ドバッー

    ユミル「うるせぇな!泣き叫ばないと耐えられないくらいなら、もう帰れよ、お前!」

    ジャン「うぅぅぅ…お、俺は帰らねぇぞぉぉ!」

    ライナー「クリスタ特派員!ミカサ…いや、今はエレンか、エレンが照れてるように見えるが?」

    クリスタ「う~む、これはですねぇ、きっと見た目はミカサとは言え、中身は男の子エレン、なので単純に女の子ものの髪飾りをあてがわれているのが、恥ずかしいのだと思われます!ライナー特派員っ」ケイレイッ

    ライナー「なるほど!さすがだな、クリスタ特派員!(結婚しよ)」ケイレイッ





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 11:38:36 ID:MCRA/.9Q

    サシャ「それにしても何故今の状況で、髪飾りを買おうとしてるのでしょうか!?クリスタ特派員!」

    クリスタ「それはですね、おそらくミカサの考えと思われますっ」

    コニー「ミカサの考え?」

    クリスタ「はいっ!今のミカサの目の前には、自分の姿がある…そして今の自分の目線は、エレンの目線…」

    サシャ「ふむふむ!」


    クリスタ「ミカサは、戻った時のことを考え、この状況をフルに利用し、エレンに見せるためのベストの髪飾りを選ぼうとしていると思われますっ」

    ジャン「ふぉぉぉぉぉっ!」チノナミダー

    サシャ「なるほどっ!」ケイレイッ

    コニー「天才だなっ!クリスタ特派員っ!」ケイレイッ

    クリスタ「いえっ!恐縮でありますっ」ケイレイッ





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 11:44:17 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ(エ、エレンに髪飾りを選んでもらった!)

    エレン「あ~、今のお前は俺ってことになってるから、すぐに髪飾りつけさせてやれなくて悪いな」

    ミカサ「大丈夫(それにしても今日のエレンは特別優しい気がする…)」

    ミカサ(こんな幸せな日が私たちに許されるのだろうか…何か起こりそうで、私は…怖い)

    エレン「さ、そろそろ帰るか!戻ったら口調も戻さないとだぞ?」

    ミカサ「わかってる(それにしても、エレンはいつまでこれを続けるのだろう?)」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:12:45 ID:MCRA/.9Q

    アルミン「やぁ、みんな、おかえり。エレンとミカサはどんな感じだい?」

    ユミル「あぁ、そろそろ帰ってくるだろうが…」

    ライナー「2人が戻る気配は、微塵も感じられなかったぞ、アルミン」

    ジャン「そうだぞ!普通にデートしてるあいつらを見せられただけじゃねぇか!お、俺は…俺は…うぅぅ…」

    コニー「お、おい。泣くなよジャン。夕食のパン半分やるから元気出せって」

    サシャ「あぁ!私も悲しいっ!この悲しみに耐えるには、パンをもらわないとっ!」

    コニー「…」

    サシャ「ちょっと!コニー!無視ですか!?」

    クリスタ「ふふふ、でもなんかみんなで探検してるみたいで、楽しかったね」

    アルミン「そっか、普通にデートしてるみたいだったんだ」ニコニコ





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:13:56 ID:MCRA/.9Q

    エレン「ただいま、アルミン」

    ミカサ「結局戻れなかったぞ!アルミン」

    アルミン「…おかえり」

    ジャン「てめぇらっ!何普通にデートしてんだよっ!戻る気あったのかぁ!?」

    ミカサ「あるに決まってんだろ!この馬面野郎っ!もううるせぇから、どっか行ってろよ!(申し訳ないけど、ジャンへの言葉は、何故かスムーズに出てくる)」

    ジャン「っ!あぁ…中身がエレンとわかってても、ミカサに罵られるのは、俺には耐えられない……いい人生だった…」バタッ

    コニー「お、おいっ!ジャンしっかりしろよっ!」

    サシャ「あぁ!ジャンが冷たくなってきましたっ」





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:14:45 ID:MCRA/.9Q

    ライナー「で、いよいよどうするんだ?」

    ユミル「めんどくせぇ、もう2人に頭ぶつけさせろよ。こいつらのせいで、クリスタとの休日が潰れちまったじゃないか」

    クリスタ「ユミル!ねぇ、アルミン?何か他に手はないの?」

    アルミン「そうだね…なくはないかな?」

    エレン「アルミン、早く教えて?」

    アルミン「わかった…じゃあエレン…あぁ、今はミカサか。ちょっと来てくれるかい?」

    エレン「私だけ?」

    アルミン「そう、君だけだ」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:35:52 ID:MCRA/.9Q

    ~外~

    エレン「何、アルミン?解決策が見つかったの?」

    アルミン「…そうだね、見つかったと言えば見つかったかな」

    エレン「…それならもったいぶらずに早く教えて?」

    アルミン「まぁまぁ、これから話すよ」

    エレン「それに、何故私1人なの?2人の問題だし、エレンも呼んでほしい」

    アルミン「呼んでいいのかい?ミカサ…いや」

    アルミン「エレン」





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:36:57 ID:MCRA/.9Q

    エレン「……いつからわかってた?」

    アルミン「最初から疑ってたよ。確信を持ったのは、頭を撫でた時だけど…」

    エレン「マジかよ!ずっとじゃねぇか…恥ずかしいな」

    アルミン「ははは、何年一緒にいると思ってるのさ?まぁ、それでもみんなは最後まで気づかなかったから、大したものだけど」

    エレン「そりゃそうか…まぁ、アルミンは昔からの親友だもんな」

    アルミン「ありがと。で、」

    アルミン「何でこんなことしたんだい?」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:37:50 ID:MCRA/.9Q

    エレン「…みんなにドッキリ仕掛けたくてさ、訓練ばっかで娯楽少ないだろ?」

    アルミン「エレン……親友の僕にも本当のこと、言えないのかい?」

    エレン「……アルミンには敵わねぇなぁ」

    アルミン「水くさいよ、エレン」

    エレン「あぁ、すまん…ちょっと恥ずかしくてさ」

    アルミン「ミカサのことだよね?」

    エレン「…あぁ」

    アルミン「話してくれるかい?エレンのペースで良いから」





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:38:40 ID:MCRA/.9Q

    エレン「……あいつとはさ、ずっと家族みたいに暮らしてきた」

    アルミン「そうだね、本当の家族に見えたよ」

    エレン「あぁ、俺はあいつのこと、姉のようにも、妹のようにも思ってた」

    アルミン「うん」

    エレン「だけどさ、最近俺…変になったみたいでさ、ミカサを姉でも妹でもない目で見るようになっちまった」

    アルミン「……」





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:39:19 ID:MCRA/.9Q

    エレン「早い話がさ…俺、ミカサを女として見ちまってるんだ。家族に対して…おかしいよな?」

    アルミン「…おかしくないよ」

    エレン「いや、おかしいさ。ミカサは俺のこと、家族としか考えてない」

    アルミン「そんなこと……いや、どうだろうね」

    エレン「最近のあいつは、姉貴が出来の悪い弟の面倒を見るように、俺の言うことを聞く」

    アルミン「だからあんなことを?」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:40:21 ID:MCRA/.9Q

    エレン「あぁ…だからあんなことを計画したんだ。いつもと違うシチュエーションで……ミカサの反応を見るためにな」

    アルミン「で、わかったのかい?」

    エレン「ははは、それがさ、情けないことに…わかんなかったよ。確かにいつもと違うから、戸惑ってる場面は多かったけど…あんまりいつもと変わらなかった」

    アルミン「それは…そう、だろうね」

    エレン「卑怯だし、気持ち悪いよな…ミカサが俺の言うことを何でも聞くのを利用して、あんなことしてさ」

    アルミン「…うん、確かに卑怯だし、気持ち良いことでもないね」

    エレン「…だよな」

    アルミン「エレンはさ、ミカサもエレンのこと好きって考えたことなかったのかい?」





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:41:10 ID:MCRA/.9Q

    エレン「…考えてみたさ。だけど、あいつは小さい頃に一緒に住むようになってから、ずっと態度が変わらない。昔も今もだ」

    アルミン「うん…だろうね」

    エレン「それはさ、俺のこと家族としてしか見てないからだよ…」

    アルミン「家族……まぁ、家族と言えばそうなのかもしれないね」

    エレン「え?家族は家族だろ?」

    アルミン「……いやぁ、僕は鈍感な友達を持ったもんだ」

    エレン「?」

    アルミン「…それも、2人もね」

    アルミン「ミカサ!もう出てきていいよ」

    エレン「なっ!」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:42:02 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「…」ガサッ

    エレン「おい!アルミン、嵌めたのか?」

    アルミン「ははは、初めに嵌めようとしたのはエレンじゃないか」

    エレン「くっ…」

    アルミン「僕はね、怒ってるんだよ。僕に相談しようとしなかったエレンに。親友なのにさ」

    エレン「それは…すまん」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:42:47 ID:MCRA/.9Q

    アルミン「だからここでは、僕は何もしない。ちゃんと2人だけで、本音を話すんだよ?」

    エレン「ア、アルミン!」

    アルミン「ミカサ、できるね?」

    ミカサ「」コクリ

    アルミン「ミカサはできるみたいだよ、エレン?」

    エレン「くっ!出来るよ!するよっ!」

    アルミン「そっか、それなら良かった。出来ればあとで結果を聞かせて欲しいな」スタスタ





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:43:45 ID:MCRA/.9Q

    エレン「…」

    ミカサ「…」

    エレン「…あ~ミカサ」

    ミカサ「!な、なに?エレン」

    エレン「全部話聞いてたと思うから言うけど…ごめんな、騙しちゃって…」

    ミカサ「…うん」

    エレン「汚いよな、あんな真似してさ…ミカサの…気持ち、確かめようとして」

    ミカサ「……」

    エレン「でもな、もう抑えられなかったんだ。俺…」

    エレン「ミカサのことが好きだ」

    ミカサ「!」





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:44:21 ID:MCRA/.9Q

    エレン「家族としてじゃなくて……女として」

    ミカサ「……」

    エレン「あぁ、初めからこうやってハッキリ言えば良かったな…そうすれば、あんな回りくどいことして卑怯者にならずにすんだ」

    ミカサ「エレン」

    エレン「…なんだ?」

    ミカサ「あんなことをした理由を聞いて、私はビックリした」

    エレン「…そりゃそうだよな」

    ミカサ「同時に…」

    ミカサ「嬉しかった」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:45:28 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「とてもとても!…嬉しかった」

    エレン「ミカサ…」

    ミカサ「胸が張り裂けそうになったし、今も夢かもしれないと思っている」

    エレン「夢じゃ…ねぇよ」

    ミカサ「ふふふ、そうみたい」

    ミカサ「だから、とてもとても幸せ」

    エレン「…そっか」


    ミカサ「エレン、私もあなたが好き」





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:46:36 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「ずっとずっと!大好きだった」

    ミカサ「あなたと始めて会ってから今日まで、ずっと…」

    エレン「そう、だったのか…だから」

    ミカサ「私が小さい頃から今までずっと『こんな日が来たらいいのに』と思っていた日が…きた」





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:47:18 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「初めて会った時、この残酷な世界で、エレンは私に暖かさを思い出させてくれた」

    ミカサ「そして今日…美しさを教えてくれた」

    ミカサ「この世界は美しい」

    ミカサ「あなたがいてくれるから」

    エレン「それ俺もだ」

    ミカサ「エレン、私は幸せ。本当に幸せ」

    エレン「俺もだっ!」

    ミカサ「ふふふ、これからもよろしくね」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:48:09 ID:MCRA/.9Q

    ミカサ「それにしても、あんな風に私の気持ちを確かめようとしたのは、とても残念」

    エレン「そ、そりゃそうだよな」

    ミカサ「なので、その罰として…」

    エレン「…あ、あぁ、何でもするよ」

    ミカサ「今度は普通にデートしましょう」ニコ

    おわり





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 12:52:46 ID:ahPPc9OQ

    いいもん見た 乙





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 13:18:00 ID:hsKl9ni.

    エレミカ可愛い
    乙であった





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/24(土) 16:05:13 ID:UgOr04fw

    キュンキュンしたわ







    1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 20:54:49.31 ID:FAUvaBdxO

    シガンシナ区 イェーガー家

    エレン「オレは調査兵団に入って外の世界を見るんだ!!」

    グリシャ「…そうか、お前に見せたい物がある」

    カルラ「あなた、まさか…!」

    グリシャ「エレン、地下室を見せてやろう…」ガタッ

    エレン「本当に!?」




    2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 20:58:10.99 ID:FAUvaBdxO

    カツーン…カツーン…

    エレン「父さん、まだつかないの…?」

    グリシャ「もうすぐだ…着いたぞ」

    ガチャッ

    エレン「うわ…真っ暗だ」

    エレン「父さん?あれ?どこに行ったんだ?」

    バッ(明かりのついた音)

    巨人「ォォオ…」

    エレン「こ、これは!?」ガクガク





    3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:03:04.87 ID:FAUvaBdxO

    カルラ「人の作りし最後の砦、人型汎用決戦兵器、エレンゲリオン。これはその初号機よ」

    エレン「どう見ても普通の巨人に紫のペンキ塗ってるだけじゃんか!!て言うかなんで母さんまでいるんだよ!!」

    カルラ「私は母さんじゃないわ、私の名前は葛城ミサト、貴方の直属の上司よ」

    エレン「なんだよそれ!これも父さんの仕業かよ!!」

    「その通りだ」

    エレン「!?」

    グリシャ「久しぶりだな…エレン」ニヤリ

    エレン「さっきまで一緒だっただろ!!て言うかそのグラサンなんだよ!!」





    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:14:49.58 ID:FAUvaBdxO

    グリシャ「エレン、私が今から言う事を聞け」

    エレン「え、やだよ」

    グリシャ「…これにはお前が乗るのだ」

    エレン「無視するなよ!!」バンッ

    グリシャ「そして使徒と戦うのだ」

    エレン「なんだよ使徒って!!」

    カルラ「まって下さい司令!!レイでさえシンクロするのに7ヶ月かかったんですよ!?今日来たばかりのこの子にはとても無理です!!」

    グリシャ「座っていればいい、それ以上は望まん」

    エレン「座るって巨人のどこに座りゃいいんだよ!!て言うか無視するなよ!!」バンッ





    5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:22:10.71 ID:FAUvaBdxO

    アルミン「葛城一尉!今は使徒撃退が最優先事項です、そのためには誰であれわずかでもシンクロ可能な人間を乗せるしか方法はありません!」

    エレン「おいアルミン…お前までどうしちまったんだよ…」

    アルミン「紹介が遅れたね。私の名前は赤木リツコ、E計画担当主任だ」ニコッ

    エレン「だからなんなんだよそれ!!わけわかんねぇよ!!なんの設定だよ!!」

    アルミン「…葛城一尉、それとも他にいい方法があるとでも?」

    カルラ「……指示に従うわ」

    アルミン「さ、エレン君、こっちへ」

    エレン「いやだから勝手に話進めるなよ!!て言うか無視すんなよ!!三回目!!三回目ですけど!?」





    6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:32:44.19 ID:FAUvaBdxO

    エレン「と言うか地下室の秘密ってこれかよ!!もっと核心に迫る物だとおもってたよ!!」

    エレン「て言うかどうやって乗るんだよ!巨人だろコレ!?」

    アルミン「巨人じゃない、これは汎用人型決戦兵器、エレンゲリオン」

    エレン「いやだから巨人紫に塗ってツノ刺してるだけじゃねえかよ!!しかもさっきと汎用と人型の順番もう間違えてるじゃん!!て言うかアルミンは黙ってろよ!!!」カベドンッ

    カルラ「エレン君、落ち着いて」オロオロ

    エレン「落ち着けるかよ!!まさか両親が親友まで巻き込んでこんな事してて落ち着いてる奴の方が凄えよ!!やるならせめてもう少しまともな説明しろよ!!!」ドカベンッ

    エレン「とにかくこれには乗らねえよ!!!」





    7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:36:34.65 ID:FAUvaBdxO

    グリシャ「…そうか、おまえなど必要ない、乗らないなら帰れ」

    エレン「もちろんそうさせてもらうけど帰る以前にここ家なんですけど」

    グリシャ「冬月、レイを起こせ」

    ハンネス「使えるか?」

    グリシャ「死んでいるわけではない」

    ハンネス「わかった」

    エレン「さりげなくハンネスさんまでなにしてんだよ!!」





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:43:42.84 ID:FAUvaBdxO

    ガラガラガラガラガラガラガラ…

    ミカサ「ウゥー(棒)」

    エレン「え?ミカサじゃん」

    カルラ「違うわ、彼女は綾波レイよ」

    ミカサ「ソウヨ、ワタシハアヤナミレイヨ(棒)」

    エレン(もう突っ込むのもめんどくせぇ…)

    グリシャ「ミカs…レイ、予備が使えなくなった、もう一度だ」

    ミカサ「はい」

    エレン「今ミカサって言ったよな?」

    ミカサ「…ウゥ(棒)」ガクガク

    ミカサ「クッ…ウウゥ(棒)」ガクガク

    エレン(え?何これ?オレが行きますって言わなきゃいけないやつ?)





    9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:50:03.53 ID:FAUvaBdxO

    ズズン…ゴゴゴ…

    エレン「えっ、何今の音」

    グリシャ「奴め…ここに気づいたか」

    エレン「いや、これ超大型が扉破ったんじゃないの?」

    グラグラ

    エレン「うわっ!」ヨロヨロ

    ミカサ「エレン、危ない!」ガシッ

    巨人「うぁー…」頭かばい

    アルミン「そんな…エレンゲリオンが搭乗者も無しに動いた!?」

    エレン「いやどう見ても自己防御だろ」

    カルラ「エレン君、君しか居ないのよ?」

    エレン「…乗るよ、この巨人に乗るまでやめる気ないんだろ…母さん…」

    カルラ「巨人じゃないわ、エレンゲリオンよ」

    エレン「…」





    10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 21:55:12.37 ID:FAUvaBdxO

    エレン「で、どうやって乗ればいいんだよ」

    グリシャ「自分の腕を噛め、そうすればお前の身体から巨人の身体が生成される」

    エレン「えっ、目の前のコレに乗るんじゃないの?」

    グリシャ「それはあれだ…雰囲気だ」

    エレン「なんの為の地下室だよ!!もはや巨人がただのインテリアだよ!!」

    エレン「ああもうやけだやってやる!!」アーン

    アルミン「待って!」

    エレン「!?」

    カルラ「司令…本当にいいんですね?」

    グリシャ「…」ニヤリ

    カルラ「発進!!」

    エレン「調子狂わせんなボケェエエエエ!!!!」ガリッ





    11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:00:10.57 ID:FAUvaBdxO

    地上

    鎧の巨人「ウオオオオ!!!」

    駐屯兵「もうダメだ!!撤退だ!!」

    ドゴオオオオン!!!

    鎧の巨人「!?」

    エレンゲリオン「…ォオオオ…」ゼーゼー

    「なんか新しい巨人が地面から出て来たぞ!!」

    「なんか心なしか息切らしてないか?」

    ~~~~

    アルミン「そうそう、地下室から地上に出るにはここから掘り進めるしかないから」

    ~~~~

    エレンゲリオン(あいつら後でぜってーしばく…)ゼーゼー





    12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:06:08.87 ID:FAUvaBdxO

    カルラ「エレン君!まずは歩く事だけを考えて!!」

    鎧の巨人「ウオオオオオ!!!」トッシン

    エレン(うなじ)「んな事言ってる場合かよ!!!」

    エレンゲリオン「ウガアアアアアアア!!!」ガシッ

    鎧の巨人「ウオッ!!!!」パンチ

    エレンゲリオン「グオッ!!!」ズシャァッ

    鎧の巨人「ウオオッ!!」キック

    エレンゲリオン「グオアッ!!!!」ゴシャァッ

    エレン(うなじ)「な…んだコイ…ツ…めっちゃ強ぇぇ…」ゴフッ

    アルミン「初号機、沈黙!!」

    カルラ「そんな!!」





    13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:14:19.34 ID:FAUvaBdxO

    その時、エレンの脳裏にこれまでの人生の思い出が走馬灯のように駆けた!!

    ーーーー

    ちびエレン『父さん…僕を保育園に置いていかないでよぉ!!』

    グリシャ『達者に暮らせよ、エレン』

    保母『いや、イェーガーさん、もう時間ですんで…』

    ーーーー

    グリシャ『大丈夫だ!!お前ならできる!!』

    ちびエレン『やだよ!!水の中で息なんかできないよぉ!!』

    カルラ『これは直接肺の中で酸素を取り入れてくれるのよ!!我慢なさい!!男の子でしょう!!』

    ーーーー

    グリシャ『エレン!何故お前は嫌がるんだ!!』

    ちびエレン『こんなピチピチな服着たくないよぉ!!!』

    カルラ『プラグスーツと呼びなさい!!!』

    ーーーー










    ドクンッーーーー







    エレン「ふざけんなクソがぁああああああ!!!!!!!!」





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:26:11.24 ID:OATIipoDO

    走馬灯ひでぇww





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:30:57.07 ID:FAUvaBdxO

    アルミン「エレンゲリオン…再起動…」

    カルラ「そんな…まさか…」

    ミカサ「暴走…!?」

    ハンネス「勝ったな…」

    グリシャ「あぁ…」

    エレンゲリオン「ウオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!」

    鎧の巨人「!?」

    エレン「もう限界だ!!!」ドゴォッ

    いま わたしの ねがいごとが

    エレン「こうなりゃ全部鬱憤吐き出してやる!!」バゴォッ

    かなうなら つばさがほしい

    エレン「まず積極的に育児放棄しようとするんじゃねぇ!!!」ベゴォッ

    このせなかに とりのように

    エレン「いきなりシンクロテストとか言って真冬の川に沈めるな!!!」ズドゴォ

    しろいつばさ つけてください

    エレン「あとわけのわからない趣味押し付けんな!!」ボゴォ

    このおおぞらに つばさをひろげ とんでゆきたいよ

    エレン「変な世界観子供に吹き込もうとするな!!」ゴシカァン

    かなしみのない じゆうなそらに

    エレン「そんな変人、俺が…!!!」キュイイイイ

    つばさはためかせ

    エレン「全部!!!駆逐してやる!!!!!」ズギャァアアアアン!!!!

    ゆきたい…

    鎧の巨人だったもの「」





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:42:46.51 ID:FAUvaBdxO

    アルミン「エレンゲリオン初号機もとい、エレン・イェーガーの活躍により、シガンシナ区は無事奪還された」

    アルミン「両親の妄想から逃れる為、そして自身の夢を叶える為エレンは訓練兵団に入団する」

    アルミン「しかし、それは彼の新たな戦いの幕開けに過ぎなかった…」

    アルミン「次回、『エレンゲリオン:破 You can(not) titan.』」

    ミカサ「次も…サービス…サービスゥ…」



    おわれ





    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:49:36.65 ID:FAUvaBdxO

    おまけ

    エルヴィン「今日は新たなパイロットの紹介だ」

    エレン(あ、なんか嫌な予感)

    リヴァイ「ドイツから来ました、リヴァイ・アスカ・ラングレーですっ!よろしくっ!」

    エレン「ドイツってどこだよ!!」バンッ

    リヴァイ「あんたバカァ!?そんな事もわからないの!?」

    エレン「わからねぇよ!!」

    ジャン「出会って早々夫婦喧嘩か、仲のよろしい事で…」ヤレヤレ

    エレン・リヴァイ「「誰が夫婦だ!!!!!」」

    この世界は残酷だ…

    そして…とても美しい…?


    今度こそおわれ





    18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 22:55:23.45 ID:FAUvaBdxO

    急に思いついたのでやった。エレンゲリオンって確かにエヴァと似てる気もする。
    それでは。



    はだしのゲンドウ
    アルミン「あれは…『両さんの巨人』!?」
    アルミン「新世紀エレンゲリオン」NEW!





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 23:04:12.00 ID:9QvcK/roo

    乙乙!





    20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/24(土) 23:19:42.17 ID:OATIipoDO

    乙!!おもろかったぜ!!







    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 18:51:26 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「おい、お前のしたい事は何だ?答えろ」

    エレン「俺は...」

    エレン「...調査兵団に入って、とにかく団長の髪をぶっ殺したいです」

    リヴァイ「ほう....悪くない」

    リヴァイ「特別に認めよう、調査兵団への入団を許可する」





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 18:56:10 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「早速仕事だ、エルヴィンの髪を殺せ」

    エレン「ハッ!!」タタッ


    エルヴィン「ん?後ろから誰か走ってくる...誰だ?」

    エレン「ふんっ!」プチ

    エルヴィン「痛たっ!?」

    エレン「やった!討伐数1!!」タタタッ





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:02:27 ID:RDxESWtg

    エルヴィン「私の髪の毛一本取ってどこか走り去っていった...」

    エルヴィン「彼は一体何がしたかったんだ....?」

    本部

    エレン「リヴァイ兵長、俺やりましたよ!早速戦果を上げました!」

    オルオ「....たかが一体ぐらいで騒ぐんじゃねーぞ新入りがよぉ」

    エレン「え!?」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:05:55 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「コイツの言う通りだ、一体ぐらいで騒ぐな」

    エレン「あの....この方達は?」

    リヴァイ「俺の直属の部下....エルヴィン狩りのエース部隊だ」

    エレン「エース部隊!?」

    リヴァイ「お前はまだまだ甘い」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:12:56 ID:RDxESWtg

    ペトラ・ラル 討伐10本 討伐補佐48本

    オルオ・ボサド 討伐39本 討伐補佐9本

    エルド・ジン 討伐14本 討伐補佐32本

    グンタ・シュルツ 討伐7本 討伐補佐40本

    リヴァイ「これが実力の差だ、しかも一度も気づかれずにやっている」

    リヴァイ「前のキース団長はコイツ達が中心になって討伐した」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:15:18 ID:FT0OAq7M

    団長になんの恨みがw





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:18:25 ID:RDxESWtg

    エレン「一度も気づかれずにって....まさか!?」

    リヴァイ「そう、キースはまだ自分の頭の惨劇を知らない」

    エレン「な!?」

    リヴァイ「お前もエルヴィンに悟られる事無く討伐しろ」

    エレン「は...ハッ!」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:28:45 ID:Xp20m8O.

    キース鏡見ろw





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:37:56 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「今夜は大規模な作戦を実行する」

    エレン「大規模な作戦...ですか?」

    リヴァイ「そうだ、調査兵団の総力を上げてエルヴィンの頭を開拓する」

    エレン「!?」

    リヴァイ「エルヴィンの髪の毛の犠牲は避けられない....だがやるしかない」

    リヴァイ「お前は俺達リヴァイ班と行動しろ」

    その夜 人類の存亡を賭けた戦いが始まろうとしていた...





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:44:37 ID:RDxESWtg



    エルヴィン「眠い...しかし今夜中に作戦企画書を完成させなければ...」カリカリ

    ペトラ「エルヴィン発見....目標との距離10!」ソロ~

    エルド「夜はエルヴィンの行動が鈍る....チャンスだ」

    リヴァイ「お前達....行くぞ!」ダダッ

    エレン「常に変革を求める人間の集まり....これが調査兵団!」ゴクリ





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:50:14 ID:RDxESWtg

    オルオ「ていっ」プツン

    エルヴィン「....」

    ペトラ「はっ」プチン

    エルヴィン「....」

    エルド「人類の力を...」プツッ

    グンタ「思い知れ!!」プチプチッ

    エルヴィン「....」カリカリ

    エレン「スゲぇ...こんな鮮やかな技初めて見た!」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:54:52 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「揃いも揃って...」

    リヴァイアサン「面白れぇ生え際しやがって..」ダダッ

    エレン「出た!人類最強!」

    リヴァイ「はぁっ!!」ブチブチブチィ!

    エルヴィン「さっきから痛ってぇぞお前等ァ!!!」

    リヴァイ「ヒッ!.....ごめんなさい...」

    エレン「まずい!」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 19:56:28 ID:uNRmv7TA

    バレバレワロタw





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:03:13 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「総員退避だ!総員退避!!」

    エルヴィン「待て!何故そんな事をする!理由を教えろ!」バッ

    エルド「うわぁ!?」

    エレン「エルドさんが捕まった!」

    リヴァイ「くそったれが....何故俺の毛抜き裁きがバレたんだ!?」

    エレン「(俺のせいだ....俺の毛抜きが最初にバレたせいで...)」

    エレン「(エルヴィンは警戒態勢に入ってたんだ!)」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:10:57 ID:RDxESWtg

    エルド「うわぁああああ助けてぇええええ!!」

    エレン「最初から.....こうしてれば!」ガリ

    ピカッ!!

    オルオ「あのガキ!巨人化しやがった!?」

    グンタ「エルドを助ける気だ!しかしさすがに単騎行動は....」

    オルオ「....俺達も加勢すれば....あるいは...!」

    ペトラ「私はオルオに賛成する!クソエルヴィンに報いを!」

    リヴァイ「お前等.....」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:15:36 ID:s2l8PTd6

    エルヴィンが一体何を…
    ってアイツ目的のためには犠牲も厭わない奴だったな





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:45:29 ID:RDxESWtg

    リヴァイ「俺が指揮する、エレンを援護しろ!突撃!!」

    リヴァイ班「了解!!」ドドッ

    巨人エレン「オオオオオオオオッ!」

    エルヴィン「ま...待て!私が何をしたっていうんだ!?意味無く毛を抜かれたから怒っただけだ!やめろ!」

    巨人エレンはエルヴィンの髪の毛を掴むと、力一杯引き抜いた

    エルヴィン「ぐあぁああぁぁあ!」ブッッッチィ

    エレン「オオオオオオオオ!!」勝利の雄叫び





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:47:23 ID:uNRmv7TA

    普通に痛そう





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 20:53:02 ID:RDxESWtg

    人類はエレンという切り札を使い勝利した。しかしエルヴィンの髪の毛は全滅....代償も大きかったのだ

    ピクシス「....なるほど....お主もか」

    エルヴィン「ピクシス指令、ではあなたも部下に....」

    ピクシス「その通りじゃ、今日の朝に美容院に行ってやっと気づいたわい...リコに問い詰めると3年前にはもうワシの頭は...」

    エルヴィン「心中お察しします」





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 21:07:01 ID:RDxESWtg

    エルヴィン「しかしご安心下さい、私は技術班こんな物を作らせました」フサァ

    ピクシス「!....その摩訶不思議な物は一体!?」

    エルヴィン「『ヅラ』と命名しました、これを被ると」かぶり

    ピクシス「何と!!見事じゃ!!」

    エルヴィン「反撃はこれからです!一人残らず追い詰めましょう!我々の髪の毛の仇を!!」

    知将エルヴィン(ヅラ)
    彼の本当の戦いが始まる!!

    次回【二千年後に生える】

    おわり





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 22:03:13 ID:UT1LXF/Q

    クソワロタ





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 22:58:38 ID:KmwUkt/o

    つまりこの世界でははげ=駆逐済みって事か、恐ろしい






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:17:04 ID:FoeFQYHs

    ユミル「え?」

    クリスタ「だーかーらーユミルのおっぱいがおっきくなったって言ってるの!」

    ユミル「そうか?あまり自分じゃわかんねえけど」

    クリスタ「私は毎日頭の上におっぱいのせられてるからわかるよ!」

    クリスタ「最近重くなったもん!それに比重してのせられる時間も増えたもん」

    ユミル「それは前よりクリスタが好きになったから抱き着いてたいなぁとだな」

    クリスタ「嘘!おっぱいを丁度のせられて楽だと思ってるでしょ!」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:42:35 ID:/ygoruhk

    これって…現パロ?





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:53:52 ID:FoeFQYHs

    >>26巨人中の方が自由に出来そうだったから




    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:22:27 ID:FoeFQYHs

    ユミル「いやまあそれもあるけどよ」

    クリスタ「やっぱり」

    ユミル「でもクリスタが好きだから抱き着いてんのも本当だぜ?」

    クリスタ「本当?」

    ユミル「ああ、本当だ」

    クリスタ「大好きユミル!」

    ユミル「私もだよクリスタ」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:27:13 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「毎日おっぱいをのせられてばかりは悔しいので今日は逆です!」

    ユミル「逆?」

    クリスタ「ユミルしゃがんで!」

    ユミル「ん、こうか?」

    クリスタ「うん!そして後ろから私が」ペタン

    クリスタ「どうユミル?私の気持ちがわかった?」

    ユミル「え?もうのせてんのか?」

    クリスタ「なっ!」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:30:43 ID:1NDcov/Y

    男とおっぱいは揉まれて大きくなるのです





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:41:26 ID:FoeFQYHs

    ユミル「なあ、こう言っちゃあれだが……もう少し大きくなってからさ」

    クリスタ「ひどい!どうせ私は胸がないもん!」

    ユミル「そんな事言ってないだろ?」

    クリスタ「言った!」

    ユミル「はぁ、仕方ない大きくするの手伝ってやるよ」

    クリスタ「え?本当!?」

    ユミル「ああ、だから後ろ向いて目閉じてな」

    クリスタ「わかった!目閉じたよ!」

    ユミル「よし行くぞ!」モミモミ

    クリスタ「ちょっ!何してるの!ダメ!あっ!」モミモミ

    ユミル「ほら揉まれると大きくなるっつうだろ?」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:47:03 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「ユミルは誰かに揉まれて大きくなったの?」

    ユミル「違います」

    クリスタ「じゃあなんで私で試したの!?」

    ユミル「クリスタの胸が可愛かったのでつい……」

    クリスタ「誰の胸が控えめで小さくて可愛いよ!」

    ユミル「そこまでは言ってません」

    クリスタ「うるさい!」

    ユミル「すみません」

    クリスタ「それでユミルはどうやって胸が大きくなったの?」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:52:20 ID:FoeFQYHs

    ユミル「いや、特には何もしてないぞ?」

    クリスタ「嘘!隠れてバストアップ体操とかしてるんでしょ!」

    ユミル「してねぇよ、つかお前してんのか?」

    クリスタ「しっしてない!それに私は今関係ないでしょ!?」

    ユミル「いやだって私毎日クリスタと一緒にいるし」

    クリスタ「そういわれると……」

    ユミル「だろ?一緒にいるときは抱き着いてるか胸のせてるかだしさ」

    クリスタ「それだわ!」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 03:57:12 ID:FoeFQYHs

    ユミル「何がだ?」

    クリスタ「毎日私に押し付けて圧迫することで刺激を与えてたのよ!」

    ユミル「そんなもんで大きくなるか?」

    クリスタ「試しましょう!」

    ユミル「どうやって?」

    クリスタ「今日から私が毎日ユミルに抱き着くの!いいでしょ!?」

    ユミル「いいぞ!24時間何時でもOKだ!」

    クリスタ「ありがとユミル!大好き!」ダキッ

    ユミル「ああ、幸せだ……」




    おわれ





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 04:09:32 ID:6vefLy1A

    いや、まだやれるハズだ!





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 04:53:56 ID:6KqZWT.2

    好きだぜこういうの!





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 06:51:05 ID:Cl/5uoNE

    クリスタかわえええええええええ





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 07:10:16 ID:2k6TByIw

    終わらないで!





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 08:45:02 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「という事で今日はユミルの家に泊まります!」

    ユミル「私は別に構わないけど着替えとかどうすんだ?」

    ユミル「私のを貸してもいいがその、サイズがさ……」

    クリスタ「酷い!また小さいって言った!」

    ユミル「言ってねえよ、むしろぼかしただろ」

    クリスタ「じゃあ一度家に着替え取りに帰るね、ユミルも来てね」

    ユミル「仕方ねぇなぁ」

    クリスタ「お泊りなんて久しぶりだからワクワクするね」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 08:53:23 ID:FoeFQYHs

    眼鏡「クリスタ、ユミル話はまとまったか?」

    クリスタ「先生、聞いてたんですか!?」

    眼鏡「あのなぁお前等、今は授業中だぞ?見ろ、お前等が胸の話をするから」

    眼鏡「ライナーがベルトルトと中腰でトイレに行ってしまった」

    ユミル「うわっ、あいつらマジかよ……」

    眼鏡「お前が言うな、お前等も性別が違うだけで似たようなもんだ」

    ユミスタ「すみませんでした」

    眼鏡「もういい、授業に戻るぞ」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 08:54:34 ID:RRpyCBXw

    先生寛大だなw





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:02:02 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「さっ、授業も終わったし帰ろ!」ギュッ

    ユミル「わかったから腕を引っ張んなって」

    クリスタ「腕に胸を押し付けるのダメ?」

    ユミル「ダメじゃないって、引っ張んなって言ってんだ」

    クリスタ「えーいいじゃない、早くユミルの家に行きたいの!」

    ユミル「引っ張る子はお泊り禁止だ」

    クリスタ「ええ!?嘘でしょ!?ごめんね!!」

    ユミル「はいはい、じゃあゆっくり帰ろうな?」

    クリスタ「うん!」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:15:38 ID:FoeFQYHs

    ユミル「いやー何回来てもでけえなお前ん家」

    クリスタ「そう?まあとりあえず入りましょ?」

    ユミル「そうだな」

    クリスタ「ただいま~」

    ユミル「お邪魔しま~す」

    クリスタ「あれ?誰もいないのかな?いっか、お泊りセット取って来るね」

    ユミル「おう、リビングで待ってるわ」

    ユミル「おー広い広い、何畳あんだここ?つーかお泊りセットって……」

    ユミル「今日金曜だけど、そういやあいつ何日泊まる気だ?」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:29:46 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「お待たせー」ガラガラ

    ユミル「おう、早かったなっ、てなんだそのキャリーバッグ」

    クリスタ「え?一応五日分の着替えとかだけど?」

    ユミル「仮に土日も泊まったとしてもそんなにいらねーだろ」

    クリスタ「そうかな?でもあれよ、備えあればって奴!」

    ユミル「備えすぎだ、まあいいや、じゃあ私ん家行くか?」

    クリスタ「行く!あ、夜ご飯どうする?」

    ユミル「どっかスーパー寄るか」

    クリスタ「賛成!」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:38:18 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「今日は何食べるの?」

    ユミル「決まってるだろ、鯖の味噌煮だ」

    クリスタ「またぁ?ユミルって他に作れないの?」

    ユミル「いや別に出来るけど鯖味噌うまいだろ」

    クリスタ「ユミルの鯖味噌美味しいけどさぁ、じゃあ明日の朝食は?」

    ユミル「今日残った鯖味噌だ、一晩寝かせると味が染みてうまいぞ」

    クリスタ「ちゅっ昼食は?」

    ユミル「さばみ」

    クリスタ「はいダメー!鯖味噌禁止でーす!」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 09:51:07 ID:FoeFQYHs

    ユミル「えーいいじゃんかよー」

    クリスタ「ダメですー」

    ユミル「デザートにイチゴ買ってやるからさ」

    クリスタ「本当!なら晩御飯は鯖味噌でもいいよ」

    ユミル(明日の朝食分まで黙って作るか)

    ユミル「じゃあ明日は何食いたい?作ってやるよ」

    クリスタ「鯖味噌以外の和食!卵焼きとか食べたい!」

    ユミル「そんなんでいいのか?楽だからいいけど」

    クリスタ「後はおまかせコースで」

    ユミル「当店は全てのコースに鯖味噌がついてきますがよろしいですか?」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:12:48 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「鯖味噌抜きでお願いしまーす」

    ユミル「本当にいいのか?」

    クリスタ「いいよ?何で?」

    ユミル「胸が大きくなる秘密は鯖味噌かも知れないぞ?」

    クリスタ「はっ!確かに!ユミルの大半は鯖味噌で出来てる」

    ユミル「いやそこまでは食ってねえよ」

    クリスタ「毎日学校に鯖缶持ってきてるじゃない」

    ユミル「いいじゃん、体にいいんだぞ鯖缶、ダイエット効果あるみたいだし」

    クリスタ「水煮だけでしょ?それにユミルはダイエットの必要無いじゃない」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:16:08 ID:Cl/5uoNE

    あほの子クリスタかわいすぎ
    結婚しよ





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:23:22 ID:FoeFQYHs

    ユミル「誰かと違ってチンチクリンじゃないしな」

    クリスタ「誰の事かなー?」ニコッ

    ユミル「すまん、なんでもない」

    クリスタ「あ!納豆!納豆食べたい!」

    ユミル「はいはい、他はなんかないか?」

    クリスタ「アイス!」

    ユミル「イチゴも食べてアイスも食うのか?」

    クリスタ「別腹だから大丈夫」

    ユミル「私は太るぞって言いたいんだが」

    クリスタ「今日は体育頑張ったから大丈夫だよ」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:34:52 ID:JN4sUSRs

    お前らもう付き合っちゃえよ。いや、付き合ってるのか?





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:38:21 ID:FoeFQYHs

    ユミル「よし、じゃあ帰るか」

    クリスタ「なんか新婚さんみたいだね!」

    ユミル「スタイル的には私が奥さんだけどな、料理も私だし」

    クリスタ「私だって料理出来るよ!目玉焼きとか」

    ユミル「目玉焼きくらいで自慢されてもなぁ」

    クリスタ「掃除や洗濯は私の方が頑張るよ!」

    ユミル「一回泡だらけになりかけたけどな」

    クリスタ「う~、意地悪!」

    ユミル「冗談だって、クリスタは私の嫁さんだよ」

    クリスタ「ユミルも私のお嫁さんだよ!」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 11:46:28 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ただいま~っつっても誰もいないけどな」

    クリスタ「お邪魔しま~す」

    ユミル「はあ、疲れた~」

    クリスタ「もぅ、玄関で寝ないの!制服シワになっちゃうよ?」

    ユミル「いいって、どうせ洗うから」

    クリスタ「じゃあ私も横になる!」

    ユミル「お前は私服に着替えてるからな、あー寝てる暇ないわー」

    クリスタ「どうしたの?」

    ユミル「アイス早く冷凍庫入れないと溶けるだろ」

    クリスタ「忘れてた!」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 13:49:14 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「アイスよし、イチゴよし、納豆よし」

    ユミル「自分のだけじゃなくて鯖も冷蔵庫に入れろよ」

    クリスタ「もう作るかと思って」

    ユミル「あーもう6時過ぎてんのか、じゃあ作るか」

    クリスタ「何か手伝おうか?」

    ユミル「じゃあ米洗って炊いてくれ」

    クリスタ「オッケー、何合炊く?」

    ユミル「2、3合でいいだろ」

    クリスタ「じゃあ3合炊くね、洗剤どこ?」

    ユミル「え?」

    クリスタ「え?」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 13:57:46 ID:FoeFQYHs

    ユミル「あっいや悪い、釜を洗おうとしたんだよな?」

    クリスタ「うん、後お米もね」

    ユミル「一応、念のために聞くけど米はどうやって洗うかわかるか?」

    クリスタ「当たり前じゃない!洗剤を水にとかして濯ぐんでしょ?」

    ユミル「すまんが全部私がするからその間に風呂でも入っててくれ」

    クリスタ「えっ!?何かおかしかった!?」

    ユミル「全部だ」

    クリスタ「そんなぁ~」

    ユミル「はぁ、わかったわかった、教えてやるから横で見てろ」





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 14:09:35 ID:FoeFQYHs

    ユミル「大体これを繰り返すだけだ、わかったか?」

    クリスタ「本当に洗剤使わないんだ……でもこれなら私でも出来そう!」

    ユミル「簡単だろ?後で家庭科の教科書見てみろよ、書いてるから」

    クリスタ「気が向いたらね!」

    ユミル「そんなんじゃ誰も嫁にもらってくれないぞ?」

    クリスタ「いいもーん、私にはユミルいるから」

    ユミル「そうだな、誰にもクリスタはやらん!」

    クリスタ「へへへー」

    ユミル「でももう少し家事を覚えような?」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 14:20:16 ID:FoeFQYHs

    ユミル「鯖味噌も大体出来たし、みそ汁いるか?」

    クリスタ「いる!」

    ユミル「じゃあ油揚げ切れるか?」

    クリスタ「切れるよ!豆腐だって切れるよ!」

    ユミル「いや豆腐はやめてくれ、この時間に病院には行きたくない」

    クリスタ「もう心配性なんだから」

    ユミル「じゃあ葱も切るか?」

    クリスタ「任せて!みじん切りね!」

    ユミル「違う……」

    クリスタ「えっ?小さく切ってるのに?」





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 14:32:55 ID:FoeFQYHs

    スーッ スーッ

    クリスタ「簡単そうに切るね、手の上で危なくないの?」

    ユミル「そうか?まあ慣れだよ慣れ、後は豆腐と油揚げ入れて味噌入れるだけだな」

    ユミル「どうする?米が炊けるまでまだ時間あるけど」

    クリスタ「一緒にお風呂入る?」

    ユミル「そんなに広くないぞ?」

    クリスタ「大丈夫、胸を押し付けて入るから!」

    ユミル「いや入りづらいだろそれ、大体クリスタが押し付けても変わらんだろ」





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 22:34:42 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「ユミル早くー」

    ユミル「呼ばなくても行くから大丈夫だって」

    クリスタ「うわぁ~、これが毎日私の頭の上に……」

    ユミル「そんなまじまじとみるな、いくらクリスタでも恥ずかしい」

    クリスタ「神様は不公平よ!」

    ユミル「そうだな、金持ちと一般人だもんな」

    クリスタ「そうじゃなくて!スタイル!何でこんなに……」

    ユミル「えー、クリスタみたいな方が楽でいいって」





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 22:45:34 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「アニも言ってた」

    ユミル「あ?アニがなんて?」

    クリスタ「あんたみたいな胸に生まれたかったよ、邪魔で仕方ないって」

    ユミル「あいつ身長低いのにデカイからなぁ、確かに邪魔だろうな」

    クリスタ「どうして私だけ小さいの……」

    ユミル「あんまり気にすんな、ほら頭洗ってやるから目閉じろ」

    クリスタ「むぅ~、いいよー」

    ユミル「いくぞー」モミモミ

    クリスタ「ちょっ!ユミル!ダメ!ちがっ!」モミモミ





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 22:53:50 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「もうユミルは私の後ろ禁止!」

    ユミル「えーいいじゃんかよ、ちょっと揉んだだけじゃん」

    クリスタ「それがダメなの!大体私が押し付けるはずだったでしょ!?」

    ユミル「押し付けるほどないくせに」

    クリスタ「あっ!また言った!夏までにはおっきくなってるもん!」

    ユミル「夏ねえ、何で夏?」

    クリスタ「私も可愛くてセクシーな水着が着たいの!」

    ユミル「今の体形ならスクール水着が似合いそうだな、キャップ被って」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 22:59:58 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「絶対嫌だ!」

    ユミル「胸のとこにクリスタって私が書いてやろーか?」

    クリスタ「絶対見返してやるんだからね!」

    ユミル「はいはい、楽しみにしてますよ」

    クリスタ「もう!ほら私が背中洗ってあげる」ゴシゴシ

    ユミル「そこは普通に洗うんだな」

    クリスタ「えっ?」

    ユミル「てっきり胸を押し付けて体で洗うのかと」

    クリスタ「それいい!ユミル天才!」

    ユミル「すまん冗談だ、いけない気分になりそうだからやめてくれ」





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 23:06:06 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「えー、いいと思ったのに」

    ユミル「私がダメだから普通に頼む」

    クリスタ「しょうがないなー、お客様力加減はどうですか?」ゴシゴシ

    ユミル「もう少し強めでお願いします」

    クリスタ「これくらいでしょうか?」ゴシゴシ

    ユミル「そうそうそれくらいで」

    クリスタ「次は前ですねー」

    ユミル「いや前は自分でするから」

    クリスタ「そう?じゃあ流すからシャワー取って」

    ユミル「はいよ」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 23:15:05 ID:FoeFQYHs

    ユミル「よし、じゃあ次は私がクリスタの背中洗ってやる」

    クリスタ「また胸揉むつもりでしょ」

    ユミル「大丈夫だって信用しろって」

    クリスタ「絶対だよ?」

    ユミル「絶対絶対」

    クリスタ「じゃあお願いするね」

    ユミル「了解、ほら後ろ向いて」ゴシゴシ

    クリスタ「ユミル上手~」

    ユミル「そうか?」ゴシゴシ

    クリスタ「うん、気持ち~」

    ユミル「それは良かった、アッスベッター」モミモミ





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 23:21:11 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「もうユミルとはお風呂入らない……」

    ユミル「ごめんって、ほら納豆もう1パック食べていいから」

    クリスタ「いらない、そのかわり後でユミルのアイスちょっと頂戴?」

    ユミル「わかったわかった、全部やるから許してくれって」

    クリスタ「言ったからね?全部だよ?」

    ユミル「わかってるって」

    クリスタ「なら許してあげる、でも次はないからね?」

    ユミル「大丈夫だって、ごめんなクリスタ」





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 23:30:03 ID:FoeFQYHs

    ユミル「おっ、飯も炊けてるぞ!食べるか?」

    クリスタ「食べる!」

    ユミル「じゃあ冷蔵庫から納豆出して、後はご飯ついでくれ」

    クリスタ「りょーかい」ガチャ

    クリスタ「ん?もずく?ハッ!ユミル、もずく食べてもいい?」

    ユミル「ああいいぞ、どうせ貰いもんだし」

    クリスタ「やったー」

    ユミル「もずくそんなに好きだったか?アニみたいだなってそういう事か」

    クリスタ「そういう事です!」





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/18(日) 23:37:34 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ほら、鯖味噌とみそ汁、後一応サラダな」

    クリスタ「サラダ!?いつのまに!?」

    ユミル「んなもんちょっと切るだけだろ、ドレッシングいるか?」

    クリスタ「何があるの?」

    ユミル「胡麻ダレと和風醤油、マヨネーズもあるぞ」

    クリスタ「じゃあ和風醤油!」

    ユミル「はいよっと」

    クリスタ「早く食べよ!」

    ユミル「はいはい」

    ユミスタ「いただきます」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 00:59:08 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「おいしー!頬っぺたが落ちちゃいそう!」

    ユミル「嬉しいがその褒め方する奴初めてみたぞ?」

    クリスタ「そう?でもやっぱりユミルの鯖味噌は完璧ね」

    ユミル「そりゃ愛情が沢山入ってるからな!」

    クリスタ「その表現もあまりいないよ?でも嬉しい!」

    ユミル「ご飯もまあ初めてにしては上出来だな」

    クリスタ「愛情が詰まってるからね!」

    ユミル「ははは、ありがとよ」

    クリスタ「あっ!見たい番組あったの!見ていい?」

    ユミル「いいけど何だ?」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:05:47 ID:FoeFQYHs

    テレビ「例えば地球温暖化だ。CO2排出量増加による地球温暖化は常識だね?」

    テレビ「常識?」

    ユミル「おい、何だこのアニメは」

    クリスタ「え?ユミル知らないの?今密かに流行ってるんだよ?」

    ユミル「本当かよ、この同性レイプアニメがか?」

    クリスタ「同性愛アニメ!」

    ユミル「いやこれはダメだろ、ゴールデンでやるなよ」

    クリスタ「でもユミルはこの温暖化先輩に似てるって女子の間じゃ話題だよ?」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:12:32 ID:FoeFQYHs

    ユミル「えっ!?この同性レイパーにか!?嘘だろ!?」

    クリスタ「嘘じゃないよ?女子だけのファンクラブもあるよ」

    ユミル「いつのまにそんなことに……まさかクリスタもファンクラブに?」

    クリスタ「私は入ってないよ?入らなくても皆の知らないユミルのいいところ一杯知ってるし」

    クリスタ「ファンじゃないもん!お嫁さんだもんね!」

    ユミル「クリスタ~大好きだぞ!」

    クリスタ「もうユミルったら、早くご飯食べましょ?」





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:19:30 ID:FoeFQYHs

    ユミル「しかし男会員のみのクリスタファンクラブは知ってたが私まであったのか」

    クリスタ「えっ!私のファンクラブもあるの!?」

    ユミル「ああ、噂じゃライナーが会長らしいぞ」

    クリスタ「ライナーってよく私たちの方見てるよね、ユミルを見てるんだと思ってた」

    ユミル「悪い奴じゃないんだが最近ちょっと気持ち悪いよな」

    クリスタ「私を見てたんだ……」

    ユミル「おい、なんだその反応!まさかお前あのゴリラ野郎のこと!?」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:32:02 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「違う違う、私を見てたんだと思うと鳥肌が……気持ち悪いなって」

    ユミル「だよなー、たまにこっち見てニヤニヤしてたし、あいつ危ねえわ」

    クリスタ「でもユミルが守ってくれるから大丈夫」

    ユミル「おう!任せとけ!私があんな半分ホモ野郎から守ってやる!」

    クリスタ「ユミルかっこいー!」

    ユミル「だから鯖味噌もう一個食おう」

    クリスタ「私も食べるー!」

    ユミル「大丈夫か?イチゴもあるんだぞ?」

    クリスタ「うっ、だっ大丈夫!……多分」





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:41:06 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「はぁ~、お腹一杯~」

    ユミル「結構食べたんじゃないか?」

    クリスタ「だってユミルの料理美味しいんだもーん」

    ユミル「はいはい、ありがとうございます」

    ユミル「少し横になってテレビでも見てろ、食器片付けるから」

    クリスタ「私も手伝うよ?」

    ユミル「いやいい、この前やらせて皿三枚割っただろ」

    クリスタ「それは本当にごめんなさい」

    ユミル「いいって、今日は客なんだからゆっくりしてろ」





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:46:23 ID:FoeFQYHs

    ユミル「~♪~♪」ガチャガチャ

    クリスタ「ふふ、なんだかお母さんみたい」

    ユミル「ん?なんか言ったか?」ガチャガチャ

    クリスタ「んーん、何もないよ」

    ユミル「そうか?」ガチャガチャ

    クリスタ「さて私はバストアップ体操しよっと」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 01:52:30 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「んっんっんー!」グイグイ

    ユミル「何やってんだ?」

    クリスタ「えっ!なっ何でもないよ!?」

    ユミル「ああ、それが例のバストアップ体操って奴か」

    クリスタ「……うん、なっ内緒よ!誰にも言っちゃダメだからね!?」

    ユミル「ははっ、わかったわかった」

    クリスタ「もー、絶対だからね?」

    ユミル「はいはい、イチゴ洗ったけど食うか?」

    クリスタ「食べる!」

    ユミル「腹一杯じゃなかったのかよ」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 02:03:06 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ミキサーあるからイチゴジュース作れるぞ?」

    クリスタ「ユミル、今はフードプロセッサーって言うのよ!」

    ユミル「ミキサーだよ、でジュース作るか?」

    クリスタ「作る!」

    ユミル「じゃあイチゴ半分に切るか、氷入れるか?」

    クリスタ「ミキサーに氷?大丈夫なの?壊れない?」

    ユミル「大丈夫だよ、つーかミキサーっつってんじゃねえか」

    クリスタ「ユミルに合わせてあげたの!」

    ユミル「はいはいどーも」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 02:09:15 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「じゃあ氷入れてみよっかな」

    ユミル「了解、後は牛乳と練乳とグラニュー糖どっち入れる?」

    クリスタ「うーん、グラニュー糖!」

    ユミル「じゃあここ押さえてスイッチ入れてみな」

    クリスタ「ここ?」ポチッ

    ガガガガガガガガガガ

    クリスタ「こっこれ、だっ大丈夫なの!?ねえユミル!?」

    ガガガガガガガガガガ

    ユミル「大丈夫だって、ちゃんと押さえてろよ?」

    ガガガガガガガガガガ





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 02:15:32 ID:FoeFQYHs

    ユミル「もう止めていいぞ」

    ガガガガガガガガガガ

    クリスタ「壊れてないよね……?」ポチッ

    ユミル「ほら見ろよく出来てる、コップ持ってきてみな」ドロッ

    クリスタ「はい、早く!」

    ユミル「焦んなって、ほら」ドロドロ

    クリスタ「結構ドロドロなんだね」

    ユミル「まあ安いミキサーだからこんなもんだろ、ほら飲んでいいぞ」

    クリスタ「いただきまーす」ゴクッ





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 02:22:36 ID:FoeFQYHs

    ユミル「どうだ、うまいか?」

    クリスタ「美味しいよ!甘さ控えめで丁度いいし氷もいい感じ!」

    ユミル「そりゃよかった、私も飲むかな」ゴクッ

    ユミル「ああ、こりゃうまいな」

    クリスタ「でしょ?もうお店でイチゴジュース買えないよ!」

    ユミル「それは言い過ぎだろ」

    クリスタ「そうかな?でもそれくらい美味しいよ!」

    ユミル「そっか?ありがとな」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:06:54 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ほらちょっと余ったから飲めよ」ドロッ

    クリスタ「ありがとユミル」ゴクッ

    ユミル「さてミキサーも洗うか」

    クリスタ「私が洗う!」

    ユミル「いやこれは刃物ついてるからダメだ」

    クリスタ「えー大丈夫だよ」

    ユミル「そういうのは皿を割らなくなってから言おうな?」

    クリスタ「はーい……」

    ユミル「はぁ、じゃあ今使ったコップ濯いで冷蔵庫の中にあるお茶ついでてくれるか?」

    クリスタ「了解!」





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:15:11 ID:FoeFQYHs

    ユミル「明日も泊まるのか?」

    クリスタ「そのつもりだけどダメだった?」

    ユミル「そうじゃなくてお前ん家大丈夫なの?」

    クリスタ「へ?」

    ユミル「親とか心配してないの?」

    クリスタ「ああ、大丈夫!ユミルちゃんにならクリスタを嫁に出してもいいって言ってたから」

    ユミル「いつのまに親公認になってんだよ、しかもやっぱり私が旦那かよ」

    クリスタ「それに一応置き手紙もしてきたから大丈夫だよ」

    ユミル「結構簡単だなお前ん家」





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:23:23 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「私いい子だから信頼されてるのよ」

    ユミル「あのなぁ、いい子は自分でいい子なんて言わないんだよ」

    クリスタ「ふふ、それもそうだね」

    クリスタ「でもそんなこと言ったらユミルだって一人暮らしじゃない」

    ユミル「まあそこはご都合主義だよ、両親は海外だからな」

    クリスタ「何それ、変なのー」

    ユミル「変なのでいいんだよ、それじゃあ明日は何する?」

    クリスタ「鯖味噌以外!」

    ユミル「料理の話じゃねえよ」





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:31:22 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「え?」

    ユミル「明日何して遊ぶかって事だよ」

    クリスタ「あー、考えてなかった」

    ユミル「だと思ったよ」

    クリスタ「別にユミルにくっつきにきただけだからなぁ」

    ユミル「今普通に向かいに座ってるけどな」

    クリスタ「じゃあくっつくね!押し付けるからね!」

    ユミル「はいはい、どこでもどうぞ」

    クリスタ「えいっ!」ギュッ

    ユミル「はぁ、柔らかくねえのが悲しいな……」

    クリスタ「これから!これからだから!」





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:37:21 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「どうやったら大きくなるのー?」モミモミ

    ユミル「揉みながら聞くなよ」

    クリスタ「だって気持ちいいんだもん」モミモミ

    ユミル「自分の揉めよ」

    クリスタ「私のこんなに揉みごたえないんだもん……」モミモミ

    ユミル「そろそろ揉むのやめてくれ」

    クリスタ「後ちょっとだけ!後ちょっとだけだから!」モミモミ

    ユミル「その言い方は色々とよくないからやめてくれ」

    クリスタ「はーい」





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:45:17 ID:FoeFQYHs

    ユミル「やることねえなあ」

    クリスタ「私は一緒にいるだけで楽しいよー?」

    ユミル「まぁ私もそうだけどさ、暇だなぁ」

    クリスタ「じゃあ宿題する?」

    ユミル「そういやあったな……やるかぁ!」

    クリスタ「オー!」

    ユミル「終わったらアイスな」

    クリスタ「やる気出てきたよ!」

    ユミル(風呂での約束は忘れたみたいだな)

    クリスタ「どうしたのユミル?」

    ユミル「いや何でもない」





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 03:54:24 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「終わったー!」

    ユミル「よし、じゃあアイス食うか」

    クリスタ「やった!アイスだー!」

    ユミル「ほらイチゴ味」

    クリスタ「ハゲーンダッツのイチゴ!」

    ユミル「私はスパーカップのバニラだ」

    クリスタ「ユミルもハゲーンダッツにすればよかったのに」

    ユミル「いやハゲーンのバニラはなんか脂っこいから苦手なんだよ」

    クリスタ「へぇ、イチゴ味しか食べないから知らなかった」

    ユミル「なんか死が見えたりするんじゃねえか?」

    クリスタ「え?」

    ユミル「いや何でもない」





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 04:02:29 ID:FoeFQYHs

    ユミル「はー食った食った」

    クリスタ「うん、美味しかった」

    ユミル「そろそろ布団引いて寝るか?」

    クリスタ「え?一緒のベッドで寝ようよ!そうしないとくっついて寝れないじゃん」

    ユミル「いやいいけど寝づらくないか?」

    クリスタ「大丈夫だよ!朝にはおっきくなってるから!」

    ユミル「理由になってねえよ」

    クリスタ「いいじゃん一緒に寝ようよ」

    ユミル「はいはい、じゃおやすみ」

    クリスタ「おやすみユミル」ギュッ




    おわれ





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 04:06:09 ID:FoeFQYHs

    9レスでこのスレは終わってたはずなのに……
    誤字脱字あったらすまんかった、読んでくれた人はありがとう





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 04:11:38 ID:xHMcM6K.

    いいもん見た

    乙!





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 04:18:13 ID:lCI2Qk82

    続きありがとう!乙!





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 10:01:56 ID:GHJQW7X6

    可愛かった! 乙!!





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 10:54:32 ID:FoeFQYHs

    ユミル「んっ……朝か、ふぁ~……」

    クリスタ「zzz」

    ユミル「ふふ、幸せそうな顔してやがんなぁ」

    ユミル(仕方ない、朝飯作ってやるか)

    ユミル「よっと」ソーッ

    ユミル(鯖味噌とみそ汁は昨日の夜作ってるから温めるだけでいいしなぁ)

    ユミル(そういや卵焼き食いたいつってたな、納豆もあるし卵焼きだけでいいか)

    ユミル(あー、飯が中途半端だな、余ったのおにぎりにでもして炊きなおすか)





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:04:17 ID:FoeFQYHs

    ユミル「~♪~♪」ジュー

    クリスタ「んー……ユミルー?」

    ユミル「ん?起きたか?おはようクリスタ」

    クリスタ「おはよ~、何作ってるの?」

    ユミル「卵焼きだよ、昨日食べたいって言ってたろ?」

    クリスタ「本当?ありがと~」

    ユミル「目覚めてないだろ、顔洗ってこいよ」

    クリスタ「ん~わかった~」テクテク





    97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:17:30 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「洗ってきたよー」

    ユミル「おう、丁度出来たからご飯ついでくれ」

    クリスタ「りょうかーい」

    ユミル「朝は鯖味噌定食でーす」

    クリスタ「また鯖味噌ー?」

    ユミル「文句言う子には食べさせませーん」

    クリスタ「鯖味噌大好きです!すみませんでした!」

    ユミル「はいはい、じゃあ食べるぞ」

    ユミスタ「いただきます」





    98:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:24:53 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「朝から豪勢だねー」

    ユミル「まあ一人だとこんな作んないけどな」

    クリスタ「そうなの?」

    ユミル「そもそも平日はギリギリに起きるし休日は昼まで寝てるからな」

    クリスタ「え?でも今日は早くに起きてるよ?」

    ユミル「たまたま目が覚めたからな、ヨダレたらしてて可愛かったぞ?」

    クリスタ「嘘!?本当に!?」

    ユミル「嘘だよ、気持ち良さそうに寝てた」





    100:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:35:32 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「卵焼き美味しいね」

    ユミル「そうか?どれくらいの甘さがいいかわかんなかったけどよかった」

    クリスタ「丁度いいよ?イチゴジュースも丁度よかったしユミル凄いね」

    ユミル「そうだろー、もっと褒めろ褒めろ」

    クリスタ「へへへ、偉い偉ーい!」

    クリスタ「鯖味噌も味が染みてて美味しいね」

    ユミル「だろ?」

    クリスタ「うん、私もこっちの方が好きかも」

    ユミル「気に入ったようでよかったよ」





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:39:30 ID:FoeFQYHs

    朝食編おわり
    クリスタが起きたらユミルが料理してる所を書きたかったのでおまけでした
    読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 11:53:12 ID:/B6P2pTo

    乙!





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 12:04:08 ID:SwrsQ702

    お母さんや………





    104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 12:11:28 ID:FoeFQYHs

    >>103
    ユミルに家事スキルをつけたらぴったり過ぎたんよ
    何でも出来そうなイメージやったからね





    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 12:13:43 ID:SwrsQ702

    「結婚しよ(主婦的な意味で)」





    106:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 13:08:00 ID:kXwSfbB6

    乙!
    お母さんじゃない!嫁だ!





    107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/19(月) 23:57:38 ID:FoeFQYHs

    ユミル「なあこれからどうする?」ガチャガチャ

    クリスタ「一日ユミルにくっついてる!」ギュッ

    ユミル「それでもいいけど暇だろ、それにおかず買いに一度は出ないといけないぞ?」ガチャガチャ

    クリスタ「出前はー?」ギュッ

    ユミル「出前高いじゃん、私は一般人だぜ?」ガチャガチャ

    クリスタ「む~……」ギュッ

    ユミル「DVDでも借りてくるか?それならくっついて見れるだろ」ガチャガチャ

    クリスタ「賛成!ポップコーンも買おうね!」ギュッ

    ユミル「はいはい」ガチャガチャ





    108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 00:19:49 ID:FoeFQYHs

    ユミル「うし、片付けも終わったし買い物とDVD借りに行くか」

    クリスタ「着替えるからちょっと待ってて」

    ユミル「洗い物してる時にくっついてないで着替えとけよな」

    クリスタ「だって出掛けると思わなかったんだもん」

    ユミル「買い物に行くくらいはわかるだろ」

    クリスタ「ユミル、髪の毛梳いて」

    ユミル「仕方ねぇなぁ」クシクシ

    クリスタ「ユミルにしてもらうの気持ちいいよ、安心する」

    ユミル「そりゃどうも」クシクシ





    109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 00:29:37 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「ねっねえ、この髪型変じゃない?」

    ユミル「私が結んでやったんだぞ?信じろって」

    クリスタ「でもツインテールは流石に……」

    ユミル「若く見えるぞ?」

    クリスタ「本当!?」

    ユミル「ああ、小学校低学年みたいだ」

    クリスタ「それ馬鹿にしてるでしょ!」

    ユミル「してないしてない、アポロ買ってやるから行くぞ」

    クリスタ「今日だけだからね?」

    ユミル「やっぱ子供じゃん」





    110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 00:43:00 ID:FoeFQYHs

    ユミル「何借りる?やっぱホラー系?」

    クリスタ「ええ!怖いのは苦手だからやだよ」

    ユミル「じゃあ何がいいんだよー」

    クリスタ「恋愛映画!」

    ユミル「ええ、何で他人の恋愛なんか見ないといけないんだよ」

    クリスタ「ドキドキしていいじゃない」

    ユミル「ホラー映画もドキドキするぞ?」

    クリスタ「そのドキドキはやなの!」

    ユミル「はぁ、じゃあとりあえず恋愛コーナー行くか?」





    111:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 00:53:24 ID:FoeFQYHs

    ユミル「おい、隠れろ」ヒソヒソ

    クリスタ「へ?どうしたの」ヒソヒソ

    ユミル「アニだ」ヒソヒソ

    クリスタ「本当だ、何してるんだろ」ヒソヒソ

    ユミル「おっ、なんか借りてったぞ、見てみようぜ」ヒソヒソ

    クリスタ「ユミル悪趣味だよー」ヒソヒソ

    ユミル「おい、これってタイタニークじゃんか」ククク

    クリスタ「何で笑うの?名作だよ?」

    ユミル「いや、だってあのアニがタイタニークだぞ?」ククク





    112:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:07:56 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「私達もタイタニーク借りる?」

    ユミル「ええ、これ無茶苦茶長いからやだよ」

    クリスタ「確かに、じゃあ何にする?」

    ユミル「ソオとかどうだ?」

    クリスタ「ソオ?どんな映画なの?」

    ユミル「簡単に言えば閉じ込められた部屋からの脱出ゲームだな、結構シリーズも出てるぞ?」

    クリスタ「へえ人気なんだ、じゃあ見てみよっかな!」

    ユミル「よし決まりだな、後はチャイルドプレイヤーとかもオススメだな」





    113:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:13:41 ID:kmqvXltc

    おもいっきしホラーじゃないですかーやだー(もっとやれ)





    114:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:16:47 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「スポーツ物?」

    ユミル「違う違う、人気の人形が人間になりたくて頑張る映画だ、面白いぞ」

    クリスタ(トオイストーリーみたいなのかな?)

    クリスタ「じゃあその二つにしよっか」

    ユミル「オッケー、借りてくるから待ってな」

    クリスタ「わかった、待ってるね」

    ユミル(はやく帰ってクリスタの泣き顔が見たいな)





    115:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:27:24 ID:FoeFQYHs

    ユミル「DVDも借りたし後はご飯だな、何日か分まとめて買うか」

    クリスタ「私が荷物持ってあげるね」

    ユミル「じゃあ結構買うか、昼飯と晩飯何食いたい?」

    クリスタ「夜はオムライス!」

    ユミル「オムライスか、じゃ昼は?」

    クリスタ「うどん食べたいな」

    ユミル「うどんか、熱いの?ぶっかけ?」

    クリスタ「熱々のがいい」

    ユミル「マジでか?じゃあクリスタのだけ鍋焼きにしてやるよ」





    116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:34:36 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「やった!大好き!」

    ユミル「お前よく冬でもないのに昼間から鍋焼き食えるな」

    クリスタ「そう?変かな?」

    ユミル「変だろ」

    クリスタ「いいじゃない、どうせユミルしか見てないんだし」

    ユミル「それもそうだな」

    クリスタ「あっ、ポップコーン忘れないでね?」

    ユミル「わかってるって、何なら作ってみるか?」

    クリスタ「え?ユミル作れるの?」

    ユミル「火にかけるだけで作れる奴が売ってるんだよ、出来立てが食えるぞ」





    117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:42:59 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「作りたい!私でも出来る?」

    ユミル「簡単だからクリスタでも出来るぞ」

    クリスタ「本当!じゃあ私がユミルに作ってあげるね!」

    ユミル「おう、うまく頼むな」

    クリスタ「任せてよ!」

    ユミル「後は、ジュースでも買うか?DVD見るとき欲しいだろ」

    クリスタ「イチゴジュース飲みたい!」

    ユミル「映画にイチゴジュース?ポップコーン食いながらか?あわねえだろ」

    クリスタ「違うよ、ユミル特製イチゴジュースが飲みたいの!」





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 01:56:32 ID:FoeFQYHs

    ユミル「またイチゴで作るのか?イチゴ高いんだよな、バナナじゃダメか?」

    クリスタ「バナナジュースも出来るの!?」

    ユミル「そりゃイチゴがバナナに変わるだけだからな」

    クリスタ「じゃあバナナジュースがいい!」

    ユミル「はいはい、じゃあ牛乳も買わないとな」

    ユミル「でDVD見るときは何もいらないんだな?」

    クリスタ「メロンソーダがいい!」

    ユミル「はいはい、後は欲しいのないな?」

    クリスタ「ユミルが欲しい!」

    ユミル「はぁ、私もクリスタが欲しいですよー」





    122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:07:13 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「もう、感情がこもってないー!」

    ユミル「あのなぁ、スーパーで感情込めて好きだなんて言わねえよ」

    クリスタ「ユミルって結構照れ屋だもんね」

    ユミル「はいはい、レジ行くぞ」

    クリスタ「もう待ってよユミル!」ヒョイ

    ユミル「何勝手にお菓子入れてんだよ、子供かよ」

    クリスタ「大丈夫、だって今私小学校低学年に見えてるんでしょ?」

    ユミル「さっきマルコが不思議そうにお前見てたけどな」





    123:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:15:22 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「ええっ!嘘でしょ!?私もう4組行けないよ!!」

    ユミル「大丈夫だって、私が親戚の子供連れてた事にしとけば」

    クリスタ「絶対ばれるよ!」

    ユミル「今入れたお菓子買ってやるから元気だせ」

    クリスタ「うっ……うん、わかった」

    ユミル「あっマルコだ」

    クリスタ「え!嘘、どこ!?」

    ユミル「嘘だよ」

    クリスタ「もう!やめてよね!」ヒョイ

    ユミル「勝手に入れんなって、これは元に戻せ」





    124:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:23:53 ID:FoeFQYHs

    ユミル「結構買ったな、じゃ荷物持ち頼んだ」

    クリスタ「え!?これ全部私!?」

    ユミル「だって荷物持ちしてくれるんだろ?」

    クリスタ「もう!わかりました、全部私が持ちます!」

    ユミル「冗談だって、そんな怒んなよ、半分持ってやるから、よっと」

    クリスタ「ありがと、でもそれ重たい方だよ?大丈夫?」

    ユミル「体のサイズ考えろよ、これくらいどうって事ねえよ」

    クリスタ「ふふ、ユミルは優しいね」





    125:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:32:57 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「ただいま~」

    ユミル「とりあえず全部冷蔵庫いれるか」

    クリスタ「りょうかーい」ガチャ

    ユミル「昼まで少しあるな、どうする?」ゴソゴソ

    クリスタ「テレビでも見ようよ、天気予報とか」

    ユミル「じゃあ適当にテレビつけてニュースでもかけてくれ」

    クリスタ「はーい」ポチッ

    テレビ「近年地球温暖化が進み」

    ユミル「あ?昨日の再放送か?」

    クリスタ「違うよただのニュースだよ」





    126:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:45:44 ID:FoeFQYHs

    テレビ「梅雨も明けもうすぐ夏本番と言った感じです」

    ユミル「だってよクリスタ、急がないとな」

    クリスタ「最悪ヌーブラ使うから大丈夫だよ」

    ユミル「そんなに胸を見られたいのか?」

    クリスタ「違うよ!ただ羨ましいの!」

    ユミル「ホモゴリラ見たいなのが皆見てくるぞ?」

    クリスタ「ひっ!それは嫌だ!」

    ユミル「だろ?つーかそういやお前ん家プールなかったか?」

    クリスタ「あるよ?」





    127:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 02:52:48 ID:FoeFQYHs

    ユミル「サシャとかアニとか呼んで女子だけで遊べばいいんじゃないか?」

    クリスタ「それいいね!BBQも出来るよ!!」

    ユミル「いいじゃねえか、夏はそれで決まりだな」

    クリスタ「でもちょっと問題が……」

    ユミル「なんだ?親の説得か?」

    クリスタ「違うの、その、最近使ってないから掃除しないといけないの」

    ユミル「私達で掃除するか!飯用意すりゃサシャも手伝ってくれるだろうし」





    129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 03:06:26 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「でもきっと大変だよ?」

    ユミル「いいんじゃねえか?多分楽しいぞ?」

    クリスタ「だよね!じゃあ月曜日にサシャとアニ誘ってみよ」

    ユミル「そうだな、一応ミカサとミーナも誘ってみるか」

    クリスタ「いいね!楽しみだな~」

    ユミル「話もキリがいいしうどん作るか」

    クリスタ「作る!何手伝う?」

    ユミル「そうだな、葱切るか」

    クリスタ「また葱?」

    ユミル「昨日は万能だったが今日は白ねぎだ」





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 03:18:17 ID:FoeFQYHs

    ユミル「斜めに切ってくれ」

    クリスタ「はーい」

    ユミル「さて、私は出汁から作るか」

    クリスタ「ねえ、うどんの麺はいつ作るの?」

    ユミル「麺は買ってきたよ、作ってたら日が暮れちまう」

    クリスタ「へえ、結構時間かかるんだ」

    ユミル「作った事はないが結構大変みたいだぞ」

    クリスタ「小麦粉コネるだけだから簡単だと思ってた」

    ユミル「そんなこと言ってたら怒られるぞ?」





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 03:31:23 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ほら出来たから鍋焼きの方自分で持ってけ」

    クリスタ「そのおっきい手袋貸して」

    ユミル「ミトンな、ほら熱いから気をつけろよ?」

    クリスタ「これつけてると何でも出来る人みたい!」

    ユミル「はいはい、馬鹿言ってないでさっさと運べ」

    クリスタ「もう、ちょっとはかまってよ!」

    ユミル「早くしないと麺が伸びるぞ?」

    クリスタ「わかりましたー」





    132:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 03:32:54 ID:FoeFQYHs

    休憩
    今更だけどクリスタって胸あるよね





    133:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 03:41:54 ID:D4uosFlQ

    原作はある
    アニメはない
    というイメージがある





    134:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 04:32:25 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「いただきます」

    クリスタ「んっ!熱っ!」

    ユミル「はは、そりゃそうだ、火傷してないか?」

    クリスタ「んー、大丈夫」

    ユミル「冷やせるように取り皿いるか?」

    クリスタ「お願いします」

    ユミル「ほら、ちゃんと冷やして食べろよ?」

    クリスタ「もう子供じゃないんだから」

    ユミル「はいはい、でもミカサの気持ちが少しわかってきたぞ」

    クリスタ「えー、じゃあ私はエレンなの?何かやだなー」





    135:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 04:40:32 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「ごちそうさまでした」

    ユミル「おいおい、お前汗びっしょりだぞ?髪の毛まで濡れてるし」

    クリスタ「流石にこの季節に鍋焼きうどんは厳しかったよ」

    ユミル「シャワーでも浴びるか?」

    クリスタ「ううん、タオルだけで大丈夫」

    ユミル「いや、やっぱシャワー浴びてきてくれ」

    クリスタ「いいけどなんで?」

    ユミル「私はそのままくっつかれるの嫌だぞ?」

    クリスタ「そっか、そうだね、じゃあちょっとシャワー借りるね」





    136:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 04:51:41 ID:FoeFQYHs

    ユミル「タオル置いとくからな」

    クリスタ「ありがとユミルー」

    ユミル(さて、クリスタがシャワー浴びてる間に片付けるか)

    ユミル(そういや晩飯オムライスって言ってたな)ガチャガチャ

    ユミル(ご飯も炊かないといけないな、まあそれはクリスタにさせてやるか)ガチャガチャ



    現在公開可能な情報

    ユミルは料理したり食器を洗っている時はエプロンを装着している。
    このエプロンはクリスタからのプレゼントである。





    137:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 04:58:54 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「あがったよー」

    ユミル「早かったな、じゃあ私もシャワー浴びようかな」

    クリスタ「どうぞどうぞー!」

    ユミル「私が風呂入ってる間に頼みがあるんだがいいか?」

    クリスタ「何?何でも言って?」

    ユミル「米洗っといてくれ、そうだな、2合半ってとこだな」

    クリスタ「任せて!昨日やり方覚えたからね!」

    ユミル「ああ、でも炊飯器のボタンは何も押さなくていいから」





    138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:05:52 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「どうして?それじゃご飯出来ないよ?」

    ユミル「後で私が時間予約するから大丈夫だ」

    クリスタ「時間予約?」

    ユミル「指定した時間にご飯が炊けるようにしたり出来る機能があるんだよ」

    クリスタ「へぇー、便利なんだね、でもわかった!洗うだけでいいんだね」

    ユミル「そういうこった、頼んだぞ?」

    クリスタ「任せて!チョチョイのチョイよ!」





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:16:47 ID:FoeFQYHs

    ユミル(火や包丁使わないから大丈夫だろうけど心配だな)

    ユミル(これが親の気持ちって奴か?)

    ユミル(ふふ、何か変な感じだな)



    クリスタ「えっと、2合半だったよね?これくらいかな?」

    クリスタ「えっと水入れて洗剤は入れない!」

    クリスタ「そしたらお米を洗う」バシャバシャ

    クリスタ「水が白くなったら捨てて」ジャー

    クリスタ「また水を入れて洗う」バシャバシャ





    140:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:26:20 ID:FoeFQYHs

    ユミル「出来たかー?」

    クリスタ「ふふーん!完璧よ!」

    ユミル「そうか?確認するぞ?」

    クリスタ「どうぞどうぞ」

    ユミル「ん、よく出来てるがちょっと水が多いな、これじゃお粥みたいになるぞ?」

    クリスタ「え?」

    ユミル「目盛りが色々あるから間違えたな、でも一人でこれだけ出来れば十分だよ」

    クリスタ「ごめんね?」

    ユミル「謝るなって、次間違えなきゃいいんだよ!」





    141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:32:05 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「怒ってない?」

    ユミル「何で怒るんだよ?むしろ褒めてるよ」

    クリスタ「本当?」

    ユミル「ああ、昨日は洗剤入れて洗おうとしたのにもう一人で出来るようになったんだ」

    ユミル「一日で凄い進歩だろ」

    クリスタ「ユミルありがと!大好き!」ギュッ

    ユミル「はは、じゃあついでに時間予約のやり方も覚えるか?」

    クリスタ「覚える!」

    ユミル「よし、ここのボタン押して、時間あわせて……終わりだ」

    クリスタ「えっ?」





    142:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:40:27 ID:FoeFQYHs

    ユミル「簡単だろ?」

    クリスタ「本当にこれだけ?」

    ユミル「ああ、これだけ」

    クリスタ「今時の炊飯器って凄いのね!」

    ユミル「いや、これそんな新しい機種じゃねえよ」

    クリスタ「そうなの?」

    ユミル「多分クリスタん家の方がいい奴使ってるよ」

    クリスタ「そうなのかな?」

    ユミル「つーかお前ん家ご飯とか炊くの?」

    クリスタ「炊くよ?私がご飯好きだから一食は最低でもご飯だよ」





    143:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:48:13 ID:FoeFQYHs

    ユミル「へえ、まあいいや、とりあえずこれで夜の7時前にご飯が炊き上がるぞ」

    クリスタ「じゃあそれまで遊び放題だね!」

    ユミル「そうだな、じゃあDVDみるか?」

    クリスタ「見る!あっ、ポップコーン作らなきゃ!」

    ユミル「そうだな、後ろで見ててやるから作ってみな」

    クリスタ「えっ?やり方は?」

    ユミル「書いてるだろ、簡単に説明したらコンロで熱したらいいんだよ」





    144:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 05:55:10 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「少し揺らしながらだね?」

    ユミル「ああ、後ビックリしてひっくり返すなよ?」

    クリスタ「え?」

    ユミル「結構大きい音出るからな」

    クリスタ「わかった、気をつける」



    パンッ パパンッ パンッ

    クリスタ「」ビクッ

    クリスタ「凄い!今中で出来てる!」

    パパンッ パンッ パンッ パンッ

    パンッ パパンッ パパンッ パンッ





    145:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:03:09 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「もう音がしなくなったよ?」

    ユミル「じゃあ完成だ、どうだ楽しかっただろ」

    クリスタ「うん!もう一回したい!」

    ユミル「それは一個見終わって次のを見る前に作ろうな」

    クリスタ「わかった!早く見ようよユミル!」

    ユミル「はいはい、メロンソーダもちゃんと注いであるぞ」

    クリスタ「さすがユミル!どっちから見る?」

    ユミル「チャイルドプレイヤーの方が古い映画だからそっちから見ようぜ」

    クリスタ「オッケー!お人形さん人間になれるかな!?」ワクワク





    146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:12:01 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「えっこのお人形さんが主役?」ギュッ

    ユミル「まあそんなとこだ」ポリポリ

    クリスタ「古いせいかも知れないけど少し気持ち悪いね」ギュッ

    ユミル「まあ見てろって、表情豊かになってくるから」




    クリスタ「いやぁぁああぁああぁあああ!!!」

    ユミル「抱き着いたまま叫ばないでくれ」キーン

    クリスタ「また騙したわね!?」





    147:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:15:47 ID:FoeFQYHs

    ユミル「たまにはいいだろ、こういうのも」

    クリスタ「良くない!チャッティーが男の子襲ってるじゃない!」

    ユミル「だから人間になるために頑張ってるだろ?」

    クリスタ「元は凶悪犯じゃない!ダメよこんなのが人間に戻ったら!」

    ユミル「ここまで見たんだ、最後まで見ようぜ?」ポリポリ

    クリスタ「もうユミルのばかぁ……」ジワッ

    ユミル「ごめんな、泣かせるつもりはなかったんだよ」ポンポン





    148:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:23:37 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ほら終わったぞ」ポンポン

    クリスタ「本当?」ギュゥゥ

    ユミル「本当だって、もう音しないだろ?」

    クリスタ「本当だ、怖かったぁ……」ギュッ

    ユミル「まさか本当に泣くとは思わなかったぜ」

    クリスタ「当分一人で人形の近くによれなくなったじゃない!」ギュッ

    ユミル「ごめんって、ほらメロンソーダ飲んで落ち着けって」

    クリスタ「うぅ~」ゴクゴク





    149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:32:58 ID:FoeFQYHs

    ユミル「次どうする?続けて見るならポップコーン作ってもいいけど」

    クリスタ「その前にユミル、もう一つのDVDは大丈夫なんでしょうね?」

    ユミル「何がだ?」

    クリスタ「チャッティーみたいなのが出てこないかって事よ!」

    ユミル「大丈夫、人間が3、4人出てくるだけだ!悪魔とかお化けは出てこないから」

    クリスタ「本当?」

    ユミル「ああ、嘘はついてない!」

    クリスタ「ならいいけど……」





    150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:37:35 ID:FoeFQYHs

    パンッ パンッ パパンッ パンッ

    クリスタ「これ何回やっても楽しいね!」

    パパンッ パンッ パパンッ パパンッ

    ユミル(笑顔に戻ってる、よかった……)

    パパンッ パンッ パンッ

    クリスタ「あっ終わったみたい」

    ユミル「じゃあDVDみるか」

    クリスタ「うん!」ギュッ

    ユミル「よっ、再生っと」





    151:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:43:42 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「えっ!?ちょっと!いきなり死体!?」ギュゥゥ

    ユミル「大丈夫だって」ポリポリ

    クリスタ「えっ!?ええ?!」




    クリスタ「……また騙された」ヒグッ

    ユミル「騙してはないだろ?お化けとか出なかったろ?」

    クリスタ「のこぎりで足を!イヤッ!思い出したくない!」

    ユミル「ほらメロンソーダ飲んで落ち着け」

    クリスタ「んっんっ」ゴクゴク





    152:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:50:32 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「もうユミルが勧めるDVDは絶対見ない……」

    ユミル「悪かったって、そうだ今からバナナジュース作ってやるよ」

    クリスタ「また物で誤魔化す気でしょ!」

    ユミル「うっ!じゃあいらないのか?」

    クリスタ「いる!ちょっと甘めの奴がいい!」

    ユミル「かしこまりました!とびっきりのをご用意させて頂きます!」



    現在公開可能な情報

    ユミルはチャッティー人形を所持している。
    しかしクリスタが泣いたためそれを打ち明けられないでいる。





    153:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:53:57 ID:Xp20m8O.

    なんで持ってんだ………





    154:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 06:58:41 ID:FoeFQYHs

    ユミル「今回も氷入れるか?」

    クリスタ「うん、入れるー!」

    ユミル「さてと」ポチッ

    ガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガ

    ガガガガガガガガガガ

    ユミル「もういいかな?」ポチッ

    ユミル「出来たぞ」ドロッ

    クリスタ「早く早く!」

    ユミル「慌てるな、ほら」

    クリスタ「んっんっ」ゴクゴク

    ユミル「どうだ?」

    クリスタ「おいしー!」ニコッ





    155:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:05:47 ID:FoeFQYHs

    ユミル「じゃあ私も、んっ」ゴクッ

    ユミル「これちょっと甘すぎないか?」

    クリスタ「そう?たまにはこういう甘いのが欲しくならない?」

    ユミル「確かにその気持ちはわかるな、ただどうも私は今じゃなかったみたいだ」

    クリスタ「じゃあ残りは私が飲んであげるね!」ゴクゴク

    ユミル「バナナはまだ余ってるから夜か明日また作ってやるよ」

    クリスタ「やったー!ユミル大好き!」

    ユミル「私もだよクリスタ」





    156:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:14:27 ID:FoeFQYHs

    ユミル「しかしなんだかんだでもう6時半か、お腹空いてるか?」

    クリスタ「あんまり空いてないよ?」

    ユミル「だろうな、結構ポップコーン食べたからな」

    クリスタ「作り立てはあったかくて美味しかったからつい」

    ユミル「泣きながら食べてたもんな」

    クリスタ「もう!泣いたのはユミルのせいでしょ!?」

    ユミル「ビビりながら食べてて面白かったぞ?」

    クリスタ「もう!そんなことユミルは嫌い!」





    157:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:21:41 ID:FoeFQYHs

    ユミル「ごめんって、特別にオムライス凄いの作ってやるから」

    クリスタ「特別ってどんなの?」

    ユミル「ナイフで切ったら玉子が左右にトロッてなるやつ」

    クリスタ「えっユミル出来るの!?」

    ユミル「任せろって、一回成功した事あるから」

    クリスタ「ええ~一回~?出来るのぉ?」

    ユミル「出来るって、コツは大体掴んだからな」

    クリスタ「じゃあ出来たらユミルの事大好きになってあげるね?」

    ユミル「よーし、任せとけ!」





    158:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:32:57 ID:FoeFQYHs

    ユミル「じゃあそろそろ作り始めるか」

    クリスタ「私は何したらいい?」

    ユミル「じゃあ一番大切な奴をしてもらおうかな」

    クリスタ「一番大切?何?」

    ユミル「卵を溶く作業だ」

    クリスタ「これが一番大切なの?」

    ユミル「ああ、黄身と白身がちゃんと混ざるまで掻き混ぜるんだぞ」

    クリスタ「何でそんなに?軽く混ぜるだけじゃダメなの?」

    ユミル「ダメだ!ちゃんと混ぜないと綺麗なオムライスにならないからな!」





    159:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:40:52 ID:FoeFQYHs

    ユミル「綺麗で美味しいオムライスはクリスタにかかってるからな?任せたぞ!」

    クリスタ「ハッ!了解しました!」




    ユミル「クリスタ出来たか?後は卵待ちだぞー」

    クリスタ「ユミル……電動のハンドミキサーはないの……?」カシャカシャ

    ユミル「ん?あるぞ?ほら」

    クリスタ「始めから貸してよ……腕が疲れたよぅ……」

    ユミル「いや、いつ聞くかなと思ったら全然聞いてこないからさ」





    160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:47:27 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「凄い凄ーい」ウィーン

    クリスタ「サラマ…泡立て器よりはやーい」ウィーン

    ユミル「おい、今何て言おうとした?」

    クリスタ「何でもないよ?それよりこれくらい?」ウィーン

    ユミル「ん?ああ、これくらいでいい、ありがとな」

    クリスタ「えへへ、どういたしまして!」

    ユミル「よし、じゃあ作るぞふわトロなオムライス」

    クリスタ「待ってましたー!」





    161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 07:56:43 ID:FoeFQYHs

    ユミル「よし、じゃあいくぞ」ジュー

    ユミル「」ジュー

    ユミル「よっと、ふっ、はっ、よっ!」ジュー

    ユミル「よし!このまま上によっと」フワッ

    ユミル「どうだ完成だ!」

    クリスタ「凄い!本当に出来た!」

    ユミル「いやまだナイフで切るまでは安心出来んぞ?ほら、切ってみろよ」

    クリスタ「うん!いくよ?」スーッ

    トロッ トロトロ トロー

    ユミル「ちょっとぎこちないけど上出来だな」





    162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 08:01:26 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「凄い!テレビで見てるのと一緒だよ!」

    ユミル「どうだ惚れなおしただろ」

    クリスタ「うん!ユミル大好き!」

    ユミル「はっはっはっ!じゃあ私のも作るか」ジュー

    ユミル「よっ!」ジュー




    ユミル「失敗した……なんでだ?」

    クリスタ「落ち込まないでユミル、私の少しあげるから」

    ユミル「ありがとうクリスタ」

    ユミル「よし、後はデミグラスソースかけて完成だ」





    163:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 08:06:53 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「いただきまーす」

    クリスタ「あーん」パクッ

    ユミル「どうだ?うまいか?」

    クリスタ「おいしー!口の中で溶けてるよ!」

    ユミル「そうだろ!よかったな!」

    クリスタ「はい、ユミルもあーん!」

    ユミル「あーん」パクッ

    クリスタ「ね?美味しいでしょ?」

    ユミル「そうだな、さすが私って感じだな!」

    クリスタ「ね!学校で自慢出来ちゃうよ!」

    ユミル「それは言い過ぎだろー」





    165:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 08:14:54 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「そういえば何で卵の中に牛乳入れてたの?」

    ユミル「ん?ああ、あれは生クリームだよ」

    クリスタ「生クリーム?」

    ユミル「ああ、少しだけいれると固まりにくくなるんだよ」

    クリスタ「へぇー、生クリームにそんな効果があったんだ」

    ユミル「牛乳でもいいんだけど生クリームでしか成功したことないからな」

    クリスタ「結構練習したんだね」

    ユミル「テレビで初めてみた時からオムライス作る時に挑戦してた程度だよ」





    166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 08:24:22 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「でも本当に美味しいよ、デミグラスソースも美味しいもん」

    クリスタ「レストランで食べてるみたいだよ!」

    ユミル「そっかー?そんなに褒められると嬉しいな!」

    クリスタ「また作ってくれる?」

    ユミル「おう、何時でも作ってやるぞ?成功すればだけどな」

    クリスタ「ふふふ、楽しみにしてるね!」

    ユミル「卵一杯買ってきて失敗作はサシャに食ってもらえばいいんじゃねえか?」

    クリスタ「そんなことしたらサシャが死んじゃうよ」





    167:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 08:31:50 ID:FoeFQYHs

    ユミスタ「ごちそうさまでした」

    クリスタ「美味しかったー幸せー」コテン

    ユミル「私もクリスタが喜んでくれて幸せだー」コテン

    クリスタ「食後に横になっちゃダメだよー」ゴロゴロ

    ユミル「クリスタも横になってるぞー」ゴロゴロ

    ゴチンッ

    ユミスタ「痛い!」

    クリスタ「だから言ったのにー」

    ユミル「クリスタこそ」

    ユミル「ははは、ははっ」

    クリスタ「ふふふっふふ」





    170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 10:17:02 ID:FoeFQYHs

    ユミル「~♪~♪」ガチャガチャ

    クリスタ「ねぇユミル、私にもお皿洗わせて!」

    ユミル「えー、危ないからやめとけって」ガチャガチャ

    クリスタ「一枚だけでいいからお願い」

    ユミル「んー、じゃあ一枚だけな、ほら最後の一枚」

    クリスタ「ありがと!綺麗にするからね!」ゴシゴシ

    ユミル「そうそう、最後は水で流して貸してみな」フキフキ

    ユミル「ほらこれで水も拭き取れてピカピカだ」





    171:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 10:26:43 ID:FoeFQYHs

    ユミル「眠そうだしそろそろ寝るか?」

    クリスタ「うーん、寝るー」ゴロン

    ユミル「ほら寝るならベッドで寝ろ」

    クリスタ「ユミル運んで~」

    ユミル「はぁ?しょうがねえなぁ……よっ!」

    クリスタ「アハハ、お姫様抱っこだ~!」キャッキャッ

    ユミル「暴れんな、落とすぞ」

    クリスタ「はーい!」

    ユミル「そらっ」

    クリスタ「ユミルありがと~」

    ユミル「どういたしまして、お姫様」





    172:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 10:34:42 ID:FoeFQYHs

    クリスタ「ユミルも一緒に寝よーよ」

    ユミル「はいはい、じゃあ電気消すぞ」カチッ

    クリスタ「おやすみユミルー」ギュッ

    ユミル「おやすみクリスタ」






    ……クリス…あさ……

    ……おきてク……タ……

    クリスタ「んっ、もう朝ー?」チラッ

    チャッティー「おはようクリスタ(ユミル低音)」

    クリスタ「キッッッキャァァアアアァアアァァアアアァアア!!!!」




    おわり





    175:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 12:05:00 ID:hdGXv33g






    176:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/20(火) 17:01:11 ID:l6XqQV9A

    おつー






    【【SS】アニ「あんたは世界を敵に回したとして、世界から恨まれたとして」】の続きを読む

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 21:58:34 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ユミル「つーん」

    ライナー「おいおい、クリスタが泣きながらユミルを殴ってるぞ」

    ベルトルト「全く効いてなさそうだけどね」

    アルミン「どうしたのクリスタ?何があったの?」

    クリスタ「ユミルが私のパンツ食べたああああ!」ポカポカ





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 21:59:33 ID:c.0t6o8E

    サシャじゃないんだから





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:02:45 ID:6G/CPQBA

    お前らよく見ろ、パンじゃなくてパンツだ




    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:04:28 ID:3ZY5BjhM

    エレン「またかよ……」

    ミカサ「ユミル、あまりパンツを食べ過ぎると中毒になる。私もエレンのを食べ過ぎて禁断症状に苦しんだ」

    エレン「」

    アニ「変態過ぎない?」

    ユミル「だって折角の黄金水付きだったし仕方ねえじゃん。なあ?」

    ミカサ「仕方ない」

    アルミン「納得するなよ」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:08:43 ID:3ZY5BjhM

    ユミル「泣くなよクリスタ、また新しいの買ってやるから」

    クリスタ「そして古いパンツを食べるんでしょ!?私は詳しいんだ!」

    アルミン「とりあえず今後パンツの飲食は禁止。と言うかどうやって食べてるのさ……」

    ユミル「普通にソイソースかけて喰ってるよ」

    アルミン「えっ……それは……」(ドン引き)

    クリスタ「うわあああっ!」ポカポカ





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:08:53 ID:5G06H4bY

    これはクリスタでもぶちギレますわ…





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:11:05 ID:3ZY5BjhM

    別の日


    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    ベルトルト「ごめん!ごめんってば!」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ユミル「なんだなんだ?ベルトルさんどうしたんだよ」

    ライナー(羨ましい)

    クリスタ「ベルトルトに関節技極められたあああ!」ポカポカ





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:13:30 ID:.k8muk76

    >>12よし、ベルトル死刑





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:13:42 ID:3ZY5BjhM

    ライナー「おいどういう事だ」

    ユミル「答えによっては容赦しねーぞノッポ」

    ベルトルト「僕にもわかんないんだよ……。昼寝してて、気がついたらクリスタに……」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ライナー「お前……」

    ユミル「寝相の悪さがついにそこまで……」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:21:10 ID:3ZY5BjhM

    ライナー「前はひたすらキース教官の頭磨いてたな……」

    ユミル「その前は木の上で三角座りして、目覚めた瞬間墜落してたよな」

    ベルトルト「うっそぉ……」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ライナー「何か悩みとかあるのか?早いうちにカウンセリングした方がいいんじゃないのか?」

    ベルトルト(大概は君が原因ですけどね)

    ユミル「もう芸術の域だよな」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:25:52 ID:3ZY5BjhM

    また別の日


    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    アルミン「はい、すいませんでした……」ズーン

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    エレン「なんだ?どうしたんだ?」

    ミカサ「クリスタ。アルミンをいじめては駄目」

    アルミン「いや、僕が悪いんだ……」

    クリスタ「アルミンが私のパンツで遊んでたあああ!」ポカポカ





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:26:47 ID:GB.1FpsU

    >>20 アルミンは削がれるべき





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:29:41 ID:3ZY5BjhM

    エレン「えっ」

    アルミン「いや、見たことのない形だったから、つい……」

    ミカサ「アルミン、それはショーツと言って股関節にフィットするように作られたパンツ」

    アルミン「そうなのか……。だから普通のパンツとは違う形を…それに不思議な伸縮性を…」ミョーン

    クリスタ「伸ばすなばかぁーぁあ!」ポカポカ

    アルミン「あっ!ごっごめん!」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:36:02 ID:3ZY5BjhM

    エレン「確かに変わった形だな。普通のパンツっつったらミカサが履いてるようなコレだし」ペロン

    ミカサ「いやん」

    <ブーッ!
    <うわっ、ジャンが鼻血吹いた!
    <メディーック!メディーック!

    アルミン「だよね!更に小さいリボンやレースがついている意味!探求心をくすぐられるよ!」キラキラ

    クリスタ「やめろあほーっ!」ポカポカ

    エレン「んな邪気の無いツラで言われても……」

    ミカサ「一度熱中すると周りが見えなくなるのがアルミンの悪いクセ」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:44:40 ID:TMDnWAFI

    リボンが付いてると売れ行きが伸びるんだよ





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:44:50 ID:3ZY5BjhM

    またまた別の日


    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    ライナー「いや、すまん……」

    クリスタ「うわあああああん!」

    ユミル「ライナー死ね」

    ベルトルト「ちょっユミル……!どうしたのさライナー、クリスタ」

    クリスタ「ライナーが私のスカート破ったああああ!」ポカポカ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:49:30 ID:3ZY5BjhM

    ベルトルト「ライナー……」

    ユミル「……」ボキッボキッ

    ライナー「おい無言で指を鳴らすな怖い」

    アルミン「なになに?セクハライナー?」

    ライナー「語感のいいあだ名を生み出すな!」

    ジャン「またか」

    ライナー「常習犯みたく言うな!」

    エレン「何が問題なんだ?」

    ライナー「お前はもうちょっと男女のあれこれを勉強しような!?」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 22:56:25 ID:3ZY5BjhM

    ライナー「いや、ワザとじゃないんだ。転けた拍子にビリっと、な?」

    ベルトルト「またベタなやらかしを……」

    ユミル「ああ、だが殺す」

    エレン「落ち着け」

    アルミン「ほぼパンツ丸出しじゃないか……///」

    ミカサ「エレンもアルミンも、見ちゃいけない」サッ

    アニ「はいはい、早く隠しな……」バサッ

    クリスタ「ばかー!ライナーのセクハライナー!」

    ライナー「定着しまった……」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:00:08 ID:3ZY5BjhM

    セクハライナー「しかしどうするよ、クリスタ」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    アルミン「んー、とりあえず背中向けとけば?」

    セクハライナー「ん?こうか?」クルッ

    クリスタ「わあーん!」ポカポカ

    ベルトルト「ああ、肩叩きみたいに……」

    セクハライナー「あ゙あ~効くわー……」ジンワ~

    クリスタ「にゃああああああ!」ポカポカ





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:01:44 ID:E1bVzdkc

    なんだこれ面白すぎるwww





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:07:52 ID:3ZY5BjhM

    またまたまた別の日


    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポヨンポヨンポヨンポヨン

    サシャ「やめんかい!///」

    クリスタ「うわあああああん!」ポヨンポヨンポヨンポヨン

    アニ「……えっと」

    ミカサ「クリスタ、サシャの胸を叩いてはいけない」

    ユミル「何があったんだよ?」

    クリスタ「サシャの胸が私より大きいー!」ポヨンポヨン





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:11:39 ID:3ZY5BjhM

    ユミル「逆ギレ甚だしいな」

    サシャ「ああっユミル!ミカサにアニも!助けてくださいー!」

    ミカサ「ほらクリスタ、サシャも嫌がっているから止めるべき」

    アニ「アンタが叩くとますます大きくなるんじゃないの……?」

    クリスタ「ふゆっ」ピタッ

    ユミル「収まったか」

    サシャ「た、助かりましたぁ~……」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:15:51 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「ならばこうだあああ!」ガッシ

    サシャ「ひゃああああ!?」

    ユミル「胸を鷲掴むな!」

    クリスタ「うおおおちぎれろぉおお!」モミモミモミモミ

    サシャ「ひゃわあああああ!///」

    ミカサ「完全に暴走してる」

    アニ「面倒だし放っておこうよ……」ハア


    ※しばし女神とサシャの美しいゆり……やり取りをご覧ください※





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:19:07 ID:3ZY5BjhM

    数時間後


    クリスタ「くー…」

    ミカサ「泣き疲れて寝てしまった」

    ユミル「幼児退行でも起こしてんのかクリスタは」

    サシャ「ぁう……///」

    アニ「ほら、しっかりしな」

    サシャ「うう、もうお嫁さんになれません……」

    ユミル「なる気でいたのかよ……」

    クリスタ「すひゅー…」





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:22:28 ID:3ZY5BjhM

    ユミル「しかし、ここまで暴れておいて呑気な寝顔だな……」

    ミカサ「しかし可愛い」

    アニ「……あほらし」(ほっぺつつきたい)

    サシャ「説教する気も無くなりました……」

    クリスタ「うにゅ……ふへへー…」スヤァ



    おしまい





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:23:57 ID:o4gATZHk

    かわいい





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:24:42 ID:3ZY5BjhM

    ほら、今日暑かったからさ……仕方無いんだよ。
    みんななら解ってくれるよな?





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:28:56 ID:24iST5Vk

    >>38
    お前・・・ふざけてんのか?(また書いて下さい)





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:35:04 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    ライナー「……」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    コニー「またかよ」

    アルミン「今度はどうしたのさ?」

    クリスタ「ライナーが沢山人を殺したのに、兵士で居たいって言い出したああ!」ポカポカ





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:37:17 ID:1VNJk5.U

    あーそりゃあダメだわ





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:38:02 ID:kuhq8WV6

    おいw一気に重くなったぞw





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:39:27 ID:3ZY5BjhM

    アルミン「それは酷いねー」

    ジャン「おいおい、ライナーふざけてんのかよ?」


    ライナー「いや、俺は」


    コニー「駄目だぞライナー、虫が良すぎるぜ!」

    マルコ「――」

    ジャン「あ、マルコ……って顔が半分ねえから喋れないのか」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:42:44 ID:3ZY5BjhM

    エレン「みんなどうしたんだ?」

    アルミン「あ、エレン。ライナーがさ……」

    エレン「ライナー?誰だそいつ?」


    ライナー「……」


    ジャン「ベルトルトがいつも引っ付いてるアイツだよ」

    エレン「ベルトルト?」

    マルコ「――」

    コニー「エレン忘れちまったのか?馬鹿だなー」

    エレン「馬鹿じゃねえよ!ここにいるのは糞虫じゃねえか」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:46:47 ID:3ZY5BjhM

    アルミン「あっ、そうだったね……」

    エレン「ライナーやベルトルトなんて、はじめから居なかったんだよ」

    ジャン「居なかったのか、なら仕方ないな」


    糞虫「おい、やめてくれ。俺は兵士なんだ。皆の仲間なんだ」


    ベルトルト「僕らを裏切るのか」


    糞虫「……」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:52:10 ID:3ZY5BjhM

    アニ「無駄だよ、アンタは私達を裏切れない」

    ベルトルト「君は弱い。犠牲を忘れて生きる事は出来ない」

    アニ「そして強い。いくら犠牲を出そうとも、己に課せられた義務を果たそうとする」


    ライナー「あ、ああ……そうだ。俺は、戦士だ」


    うわあああああん!

    糞虫「いや、違うんだクリスタ。俺は兵士なんだ」

    ライナー。

    戦士「ああそうだ。俺は義務を果たす」





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:53:06 ID:8eP2eO66

    前半のほのぼのはどこいった………





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 23:56:44 ID:3ZY5BjhM

    戦士「どうする?道は二つに一つだぞ」

    糞虫「どうするじゃない。俺は兵士なんだ。巨人と戦わないといけないんだ」

    戦士「そうか、ならお前は向こうに行け。俺はこのまま戦う。巨人は戦わないといけないんだ」

    糞虫「ああ、行っちまえ。お前なんて消え失せろ」


    うわあああああん!
    うわあああああん!





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 00:01:56 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「おしまいだよ?」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 00:03:43 ID:3ZY5BjhM

    ライナーは嫌いじゃないんだ……。ただね、続きを書けと言われたからついね。
    ほら>>39。君の望んだ結末だよ?





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 13:12:55 ID:2IB0u4tU

    >>57
    ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 00:11:56 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    リヴァイ「……」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ


    エレン「」

    アルミン「」

    ライナー「」

    ベルトルト「」

    ジャン「」

    マルコ「」

    コニー「」

    ミカサ「」

    アニ「」

    ユミル「」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 00:14:58 ID:3ZY5BjhM

    エレン「お、おい……」

    アルミン(アカン)

    ミカサ「クリスタ?どうしたんの?」

    クリスタ「リヴァイ兵長にセクハラされたあああ!」

    ライナー「えっ」

    ユミル「まさか……」

    リヴァイ「すまんな」

    ベルトルト「えっ、ちょっ」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 11:59:28 ID:TgpGUG8Y

    一切言い訳無しとか男らしいな





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 23:11:29 ID:3ZY5BjhM

    ミカサ「クリスタに何をしたのですか、リヴァイあさん」

    リヴァイ「人を伝説の魔獣みたいな名前で言うな」

    ミカサ「失礼、噛みました」

    リヴァイ「わざとだろ」

    ミカサ「かみま死ね」

    リヴァイ「わざとだな」

    アルミン「ミカサは放っておいて、リヴァイ兵長、一体何が?」

    リヴァイ「挨拶がてら立体起動装置で突っ込んで天高く放り投げたり頬にキスしたりして噛みつかれた」

    アルミン「」

    クリスタ「かみまみたああああ!」ポカポカポカポカ





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 23:16:39 ID:3ZY5BjhM

    また別の日


    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    エレン「やめろっての!」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ミカサ「クリスタ、エレンをいじめては駄目」

    アルミン「クリスタ、エレンが何か失礼なことを……?」

    クリスタ「エレンがミカサの気持ちに気づいてないのおおおっ!」ポカポカ





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 23:25:18 ID:3ZY5BjhM

    ミカサ「なっななな何をいっているのかわからない。私のエレンに対する気持ちは親愛でありそれ以上でもそれ以下でも」

    エレン「そうだぞ、ミカサが恋愛感情なんて抱くわけないだろ」

    ミカサ「……」

    アルミン「エレン……」

    クリスタ「女の敵ぃー!」ポカポカ

    アルミン「確かにそろそろエレンは鈍感なのを直さないと後ろから刺されかねないよ」

    ミカサ「後ろから、挿される?」

    アルミン「うるせぇバカ」





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/11(日) 23:33:58 ID:3ZY5BjhM

    エレン「鈍感っていうけどな、俺は訓練兵の中でも」

    アルミン「そういう鈍い鋭いじゃないからね。もうちょっと人の気持ちを知りなさいってことだからね」

    ミカサ「この鈍さもエレンの良いところ」

    アルミン「その鈍さのせいで傷付いた君が何言ってるのさ……」

    クリスタ「ばかばかばーか!」ポカポカ

    エレン「とりあえずクリスタが俺に怒ってるのは解るぞ!」

    アルミン「人の気持ちが解ってると誉めるべきか、見りゃわかるだろ馬鹿と貶すべきか困ること言うね……」





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:32:14 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「うわあああっ!うわあああっ!」ポカポカ

    エルヴィン「本当にすまないと思っている」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ

    ユミル「おいばかやめろ!」

    ライナー「落ち着くんだクリスタ!」

    アルミン「何があったんですか!」

    エルヴィン「実は……」

    クリスタ「エルヴィン団長がワザとヅラをずらして部下に説教してきたああ!」ポカポカ





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:35:12 ID:3ZY5BjhM

    アルミン「何やってるんですかあなた」

    エルヴィン「部下の平常心がどれほどか試したかったのだが、些か意地が悪すぎたようだ」

    ライナー「と言うより団長……。やっぱり」

    エルヴィン「勘違いされては困るな。これは今回の為に剃り上げただけだ」

    ユミル「これだけのために!?」

    エルヴィン「何かを為すには、何かを捨てなければならないからな」

    クリスタ「あほー!」ポカポカ





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:40:17 ID:3ZY5BjhM

    エルヴィン「ペトラなんかすれ違った瞬間「クッヒヒ」なんて声あげて、泣き出しそうな顔しながら去っていったな」

    アルミン「それはそうでしょう……」

    エルヴィン「リヴァイはなかなか手ごわかったが、以前の命令違反を槍玉に挙げ「誰がお前の責任を被ると思っている」って言ったら真顔で吹きだしてたな。あれは楽しかったよ」

    ライナー「おい楽しいっつったぞ」

    ユミル「やっぱ調査兵団は徹頭徹尾、変人の集まりなんだな」

    エルヴィン「今度はカツラを前後逆につけてやってみようかな」

    アルミン「やめてください」

    クリスタ「うわあああああん!」ポカポカ





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:46:29 ID:3ZY5BjhM

    クリスタ「……」ポカポカ

    クリスタ「……」ポカポカ

    クリスタ「……くー」オヒサマポカポカ


    すっかりストレスを吐き出したクリスタちゃんは、ポカポカ陽気の中で眠りにつきました。

    クリスタは不思議な夢を見ました。
    みんなと仲良くポカポカしている夢です。

    そこではライナーもベルトルトもアニも笑顔で、エレンによく似たおじさんとおばさん、アルミンと仲の良さげなおじいさん、ミカサによく似たおじさんとおばさんが居たのです。
    ただし自分のお父さんとお母さんがいないので、クリスタは泣きながらポカポカしたのです。





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:50:23 ID:3ZY5BjhM

    そばかすの女の子はクリスタを抱き締めました。

    クリスタは泣きながらポカポカしています。

    そばかすの女の子は泣きながらクリスタを慰めます。

    泣いて、泣いて、それは川になりました。

    大きな船の上で、クリスタとそばかすの女の子はいつまでも泣き続けました。

    泣き疲れて二人は眠りました。

    そんな二人に、鎧の巨人は優しく毛布を掛けてあげます。

    超大型巨人は船が転覆しないように押さえてくれています。

    女型の巨人は、二人を羨ましそうに見つめています。





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:51:59 ID:3ZY5BjhM

    クリスタは夢だと悟りました。

    いつまでもこの夢を見続けていたいと思っていたのですが、それも出来ないので目を覚ましました。

    クリスタはポカポカをしなくなりました。




    本当におしまい。





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 11:55:47 ID:9Q3PBOaA

    乙!

    目を覚ましたクリスタがベルベルトの野郎を殴るとしたら
    ポカポカじゃなくてバキィィ!なんだろうな~とか考えると切ないよな…





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 12:00:52 ID:.YYmPcJ2


    最後だけ絵本みたいだなw





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 12:04:56 ID:yGfzy95s

    絵本というか神話というか







    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/12(月) 12:52:28 ID:YHhxclJQ

    なんかしんみりするな…






    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 00:11:28 ID:dDN7lars

    なんだかさびしいな

    こんな感じのまた読みたい





    1: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 21:27:14 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「アルミン、エレンを知らない?」

    アルミン「エレンならもうじき来ると思うよ?」

    ミカサ「そう、なら待っている」

    エレン「………」スタスタ

    アルミン「あ、エレンこっちだよ」

    ミカサ「早く座って昼食にしよう、エレン?」

    エレン「おっぱい?」

    アルミン「え?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「……エレン、どうしたの?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「………………」

    アルミン「え?エレン?」




    2: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 21:35:26 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「え、エレン!?一体どうしたんだ!?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「………」

    アルミン「やめなよエレン!?恥ずかしくないのか!?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「」

    ミカサ「アルミン、エレンは恐らく普通に話してるつもり」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「いや何言ってるのミカサ…何処をどう聞いてもおっぱいとしか言ってないよ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 21:38:35 ID:dTxTTtFE

    ( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!





    4: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 21:46:06 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「確かにおっぱ…ゴホン…胸部の事を連呼している、でもわかる、エレンは普通に話してる」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「…………」

    ミカサ「私には分かる、エレンは今どうしてアルミンに言葉が通じないのか不思議がっている」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 コクリ

    アルミン「………じゃあなんでミカサはわかるのさ?」

    ミカサ「家族ならツーと言えばカーで通る、当たり前の事」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ブンブン

    アルミン「…エレンがおっぱいおっぱい言いながら首を横に降ってるけどミカサ」

    ミカサ「エレンはなんでも否定したくなる年頃、つまり反抗期だから無理もない」

    アルミン「…………」





    6: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 21:55:11 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「当てずっぽうじゃない、ちゃんと私なりにエレンの事を考えて言った」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「そんな事言っても私がエレンの言葉を理解出来る事実がある、私の方が正しい筈」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「……エレンはいつもそうやって私の意見を聞かない」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「……ねえミカサ」

    ミカサ「なに、アルミン?」

    アルミン「……何を話しているか全く分からないからエレンの通訳をしてくれないかな?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    7: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 22:03:54 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「………ミカサ」

    ミカサ「…私の助けなんて必要無いって言っている」

    アルミン「…エレン、君は困っている時ぐらいは素直にミカサの好意な甘えるべきだよ、というかミカサがいないと僕がエレンと意志疎通が出来ない」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「エレンは頑固過ぎる」

    アルミン「……エレンはなんて?」

    ミカサ「自分は困って無いの一点張り」

    アルミン「………」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    8: ◆TDMjmouVqg:2013/08/02(金) 22:15:48 ID:ePuQupwQ

    アルミン「……仕方ない、エレンがそこまで言うなら通訳以外の意志疎通の方法を探そう」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「…………」

    アルミン「……ミカサ」

    ミカサ「……………」

    アルミン「…ミカサ?エレンはなんて?」

    ミカサ「…………なんでもない」

    アルミン「……エレン、また無神経な事言った?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「………」シュン

    アルミン「…ああもう、紙やインクだって割りと高価なものだから使いたくないのに!!」ゴソゴソ





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 09:31:41 ID:VuabMttQ

    ( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!





    13: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 18:46:08 ID:ePuQupwQ

    アルミン「エレン、とりあえず筆談をしよう」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「エレン、なら私の必要性を理解してくれる?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「…ミカサ、エレンはなんて?」

    ミカサ「いちいち紙に書くのが面倒だって、でも渋々了承してる…」

    アルミン「……まあ良いか、ミカサへの態度が若干気に入らないけど」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    14: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 19:01:00 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 カキカキ

    ミカサ「………」

    アルミン「…上手く意志疎通が出来れば良いけど…」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 スッ

    アルミン「書き終わった?どれどれ?」

    『これで良いか?』

    ミカサ「……大丈夫、問題無いらしい」

    アルミン「…よし、これでなんとか意志疎通は出来るね」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 カキカキ

    『おっぱい前ら心おっ配しすぎだ、こんなのそのう乳治るっての』

    アルミン「…………どうしよう結構事態は深刻だ」

    ミカサ「…………」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 カキカキ

    『あれ?なんだこれ?』





    16: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 19:13:42 ID:ePuQupwQ

    ライナー「お前ら何を騒いでるんだ?」

    ベルトルト「もうじき昼食の時間終わっちゃうけど?」

    アルミン「ライナーとベルトルト…実は…」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ライナー「えっ」

    ベルトルト「え?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「エレンは大したことじゃないと言ってる、理解出来る?」

    ライナー「理解もクソもおっぱいおっぱい言ってるだけだろ」

    ベルトルト「なんでずっと腕振ってるのエレン」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ムカッ

    アルミン「…やっぱりミカサにしか理解出来ないか」

    ミカサ「やっぱりエレンには私がついていないとダメ」

    アルミン「ミカサ、嬉しそうだね…」

    ミカサ「…そんな事はない、エレンが困っているのに」





    18: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 19:32:49 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ライナー「なんだこれ」

    ベルトルト「意味分かんない」

    アルミン「大丈夫だよライナーにベルトルト、僕にも理解出来ないから」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「エレン、あなたは筆談じゃないと意志疎通出来ない、私以外わかってない」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    『めんどくさいな』

    ライナー「…エレンに何があったんだ?」

    アルミン「分からない、とりあえずエレンに聞いてみないと」

    ミカサ「……エレン、食堂に来る前は何をしてた?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 カキカキ

    『やわ乳と一緒に居た』





    21: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 19:43:59 ID:ePuQupwQ

    ガシッ!!

    ミカサ「……エレン?」ギリキリギリ……

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」ジタバタ

    アルミン「み、ミカサ?!やめるんだ首はまずい!!エレンが窒息…いや首の骨が折れる!?」オロオロ

    ミカサ「………………なら頭を掴む」ギチギチギチギチメキメキメキメキィ…

    エレン「おぱぱぱぱぱぱぱおぱぱぱぱぱぱぱい!?!?」ガクガクブルブル

    アルミン「ミカサ?!エレンが泡吹いてる?!やめて死んでしまう!!?」

    ライナー「ミカサ!!まずはやわ乳が誰なのか聞くのが先だ!!触ったのか!?エレンは触ったのか!?なあ!?」

    ベルトルト「一体誰がやわ乳なんだよ!?どのくらいやわらかくて物に例えるなら何になるのか教えてくれ!!」

    アルミン「君らまで何言ってんの!?」

    ライナー「馬鹿野郎!!重要な事だろ!!」

    ベルトルト「そーだそーだ!!」





    22: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 19:58:07 ID:ePuQupwQ

    エレン「」グッタリ

    ミカサ「…………」ムスッ

    ライナー「エレン!?おいエレン起きろ!!」

    ベルトルト「気絶するならまずやわ乳が誰なのか言ってからにしてくれよ!!なあエレン!!」ユサユサ

    エレン「…おっぱい…おっぱい…」カキカキ

    『ちくしょう…すまん鋼乳に黒乳首』

    エレン「」グフッ

    ライナー(鋼乳)「エレン!?えれぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」

    ベルトルト(黒乳首)「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

    アルミン「…………名前を書こうとすると何故か胸の特徴を示すのか、なるほど」

    ミカサ「……やわ乳って誰なのか聞くの忘れた」





    23: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 20:08:55 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「…エレン起きて」ガスッ!!

    エレン「おぱっ!?」ビクン

    アルミン「ミカサ無茶しちゃダメだよ!?」

    ミカサ「ただの気付け、大丈夫」

    エレン「………」クラクラ

    アルミン「エレン大丈夫か?」

    エレン「…………ああ、大丈夫だ…頭が軋むように痛いけどな」

    アルミン「っ!!エレン元に戻ったのかよかった!!」

    エレン「ん?伝わるのか?」

    アルミン「ああ、きちんと伝わってる、おっぱいおっぱい言ってないよ!!」

    エレン「……そうか、腹筋のおかげだな」

    アルミン「…腹筋?いや、まあ良いか、とりあえず何故こんな事になったのか知りたいんだけどエレン」

    ライナー「エレン!!やわ乳って誰なんだよ!?」

    ベルトルト「早く教えてくれ!!」





    25: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 20:21:03 ID:ePuQupwQ

    エレン「落ち着けよお前ら、やわ乳はやわ乳だろ他になんて言えば良いんだ?」

    アルミン「……エレン?」

    エレン「なんだよ敏感乳」

    アルミン「」

    ガシッ!!

    ミカサ「…………アルミンに何したのエレン?」ギリキリギリメキメキメキメキ…

    エレン「あががががががが?!?!やめっ?!潰れっ!?」

    ベルトルト「やめるんだミカサ?!エレンの息子がミンチになってしまう!?」

    ミカサ「………無くてもエレンはエレン、私は問題ない」ギリキリギリ

    エレン「やめて!?ホントにやめ…ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」ビクン

    ライナー「………敏感なのか?」

    アルミン「それを聞いてどうするの」

    ライナー「…………」

    アルミン「……」ブルッ





    26: ◆TDMjmouVqg:2013/08/04(日) 20:33:04 ID:ePuQupwQ

    エレン「………ぐぅ…!!」サメザメ

    ミカサ「説明して、全部」

    エレン「…何もしてねーよ!!敏感乳に何かするって俺ホモかよ!?」

    ミカサ「そうは言ってない、アルミンはギリギリのラインで同性愛の範疇から外れるし、つまりエレンはアルミンにいたずらしていたのか聞いてる」

    アルミン「ちょっと待ってミカサそれどういう意味…」

    ライナー「だよな、俺はおかしくない」コクリ

    ベルトルト「ライナーはアルミン以外にも噂立ってるよ、今更だよ」

    ライナー「えっ」

    エレン「……まったく、なんで俺が…」





    28: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:03:14 ID:ePuQupwQ

    ユミル「何騒いでんだお前ら」

    サシャ「エレンがどうかしたんですか?」

    クリスタ「泣いてるけど」

    ミカサ「…………」ムスッ

    クリスタ「…ミカサは怒ってるし」

    アルミン「…うん、ちょっとね」

    ライナー「……なあ、エレン」

    エレン「…なんだよ?」

    ベルトルト「ライナー、確かめるんだね?」

    ライナー「ああ、必ず探し出す…どんな手段を使ってでもだ」

    エレン「……ん?」





    29: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:12:08 ID:ePuQupwQ

    ライナー「エレン、こいつは誰だ」

    ユミル「あん?何いってんだお前」

    ベルトルト「後こっちの二人の名前も言ってくれ」

    サシャ「はい?」キョトン

    クリスタ「私達の名前?」

    アルミン「……手当たり次第って事か、確かにエレンから正しい情報が得られないならそれが確実かもね」

    ライナー「そういう事だアルミン」

    ミカサ「………エレンに触らせた奴が誰か分かれば問題ない」

    アルミン「ミカサはちょっと落ち着こうか」





    31: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:21:54 ID:ePuQupwQ

    エレン「こいつらの名前?今更そんなもん確認させてどうすんだよ…」

    アルミン「良いから言ってみてくれ、エレンの為なんだから」

    エレン「わかったよ……えーとこいつがやわ乳だろ?」

    ユミル「え?」

    エレン「んでこっちがやわ乳」

    サシャ「へ?」

    エレン「最後にこいつがやわ乳、どうだ合ってんだろ?」

    クリスタ「」

    ライナー「…だいたい合ってるな」コクリ

    ベルトルト「きっと間違いないよ、うん」コクリ

    アルミン「いやいやいやいやちょっと待ってなんだそれ」

    ミカサ「」

    エレン「なんだからそれって言われてもな…」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 20:29:58 ID:JrJ1b80w

    ミカサ以外はやわ乳かよw
    つかミカサ掴んでたの息子だったんだな





    33: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:34:10 ID:ePuQupwQ

    ユミル「おいこら」グイッ

    エレン「っ?!なんだよ何怒ってんだ!?」

    サシャ「…………………………………いつ触ったんですか」

    クリスタ「…さ、触られた記憶なんか無いのにどうして…」

    エレン「だからなんなんだってば!?おい離せよやわ乳!!ぐぇ…やわらかいじゃんか!!?」

    ユミル「なっ!?テメェ触ったのか!?いつの間にか触ってたのかオラォ!!!!」ギリギリミシミシミシミシ

    アルミン「ユミルやめてくれ!?締まってる!!エレンの首締まってるから!!」オロオロ

    ユミル「この糞エロ猿がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ゴキン

    エレン「おぱっ!?」

    ユミル「…ぜぇ…ぜぇ…チッ!!」





    34: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:50:15 ID:ePuQupwQ

    エレン「」グッタリ

    ミカサ「ユミル、やりすぎ…!!」ジロッ

    ユミル「文句ならそこの発情猿に言えっての!!」

    サシャ「エレンはもしかして気付かない内に私たちのむむむ、胸を触ってたんですか!?」

    クリスタ「…その、あんまりそういうのは…」

    ライナー「おいエレン起きろ…!!また確かめなきゃいけない問題を残して気絶するな!!」

    ベルトルト「バレないように触るテクニックがあるなら教えるのが筋だろ!?独占なんて酷いと思わないのか!?」

    アルミン「だから何いってんのライナーとベルトルトは」

    ユミル「両刀とか余計質が悪いなお前ら」ジロッ

    ライナー「両刀ってなんだよ?」

    ベルトルト「男も女も構わず食べる奴がの事だよライナー」

    ライナー「……」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 20:56:33 ID:mMhse2rk

    このベルトルさんには共感できるな、うん





    36: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 20:59:48 ID:ePuQupwQ

    アルミン「ミカサ、とりあえずエレンに気付けして」

    ミカサ「わかった」ゴキン

    エレン「おぱっ!?」ビクン

    アルミン「エレン、大丈夫か?」

    エレン「…お…」クラクラ

    ミカサ「エレン、起きて」

    エレン「…おっぱい?」

    サシャ「え?」

    クリスタ「…え」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ユミル「……は?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ライナー「…おい、エレン…」

    ベルトルト「エレンが壊れた…」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    37: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 21:13:10 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ユミル「なんなんだこいつ」

    サシャ「なんで腕振ってるんですか」

    クリスタ「…………」ササッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    クリスタ「やっ!?来ないで!?」ビクッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ガーン

    アルミン「エレン、恐がってるから近づいたらダメだよ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ショボン

    ライナー「クリスタ、怖いなら俺の陰に…」

    クリスタ「……」ササッ

    ユミル「ん?ああ私の後ろが良いなら使え使え、変態ばっかりじゃ女の子には怖いもんねー?」ナデナデ

    クリスタ「………ごめんねライナー、ちょっと無理かなって…」

    ライナー「…………」

    ベルトルト「どんまい」ポン





    38: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 21:27:33 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「うん、またおかしくなっている」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「…ミカサ、どうする?」

    ミカサ「エレンはとりあえずユミル達の胸は触ってないらしい」

    アルミン「…そうなの?ならなんで…」

    ベルトルト「女の子のおっぱいは柔らかいに決まっているだろ、当たり前じゃないか」

    ライナー「そうだな」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「今のエレンがそう言っても説得力がない」

    アルミン「…エレンはなんて?」

    ミカサ「胸なんてどうでもいいだろって言ってる」

    アルミン「……ああ、そう」





    39: ◆TDMjmouVqg:2013/08/09(金) 21:45:13 ID:ePuQupwQ

    ユミル「……つまり、こいつが壊れただけであたしらに被害があった訳じゃないって事だな?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「うん、そうらしいよ」

    サシャ「…よ、よかった…私達が寝てる間にあんな事やこんな事されたのかと思っちゃいました」

    クリスタ「…エレン、大丈夫?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「平気だと言ってる、正直全然平気じゃないけど」

    ユミル「…はぁ、下らない事心配した、紛らわしいんだよバカが」

    クリスタ「まあまあユミル、なんにもなかったんだし良いじゃない、ね?」

    ユミル「まあね、あたしとクリスタは大丈夫でよかったな、芋女はあんな事やこんな事されて茹で上がって皮剥かれてても良かったけど」

    サシャ「どういう意味ですか」

    ミカサ「…?私もわからない」

    アルミン「ハイハイわかったから、話し反れるからほんと真面目にやろうよ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/14(水) 10:07:07 ID:hyy.6cMo

     _ _ ∩
    ( ゚∀゚)彡 おっぱい!
     ⊂彡  おっぱい!





    42: ◆TDMjmouVqg:2013/08/14(水) 22:41:20 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ライナー「それで、どうするんだコイツ」

    アルミン「せっかく意思疎通出来ていたのに振り出しだよもう」

    ユミル「あーハイハイ、どーもすいませんでした」シレッ

    ミカサ「謝罪をしてもエレンは治らない」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「……怒ってない、エレンの勘違い」ムスッ

    クリスタ「エレンはミカサになんて言ったのかな?」

    アルミン「今のは僕でもなんとかわかるよ、エレンはミカサを宥めてるんだよ」

    クリスタ「そうなの?」

    アルミン「ミカサはエレンの事になると周りが見えなくなるからね」





    43: ◆TDMjmouVqg:2013/08/14(水) 23:12:11 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ユミル「もう一度首締めれば元に戻るんじゃないの?」

    ミカサ「………」ギロ

    アルミン「ミカサ抑えて、ユミルも確証もないのにそんな事言わないで頼むから!!」

    クリスタ「仮にそれで上手く行ってもまたちょっとの刺激で戻ったら意味がないよ」

    サシャ「えーと、つまりエレンがこうなっている原因を探さないといけないんですか」

    ライナー「そうらしい、皆目見当がつかんがな」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ベルトルト「エレンはきっとおっぱいに触りたいんだよ、多分」

    ユミル「……あり得るなそれ、いやそれが正解じゃねーの?」

    ミカサ「まさか」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    44: ◆TDMjmouVqg:2013/08/14(水) 23:34:16 ID:ePuQupwQ

    ユミル「…よし、芋女出番だぞ」

    サシャ「へ?なんの出番ですか?」キョトン

    ユミル「決まってんだろ、エレンにお前の乳触らしてやれ」

    サシャ「はひっ?!ななななななななんでわたしなんですかぁ!?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ギョッ!?

    ミカサ「ダメ、却下、没、やめなさい!!」

    サシャ「ミカサに言われなくてもやりませんよ!!」

    ユミル「もしお前が触らせてエレンが治ったらエレンの金で肉買って来てやるぞ?」

    サシャ「っ!?」ピクッ

    ユミル「ついでに朝晩のエレンのパンも強制的にお前に譲渡させる、それでも嫌か?」

    サシャ「…………………………………………………………………服の上からなら」モジモジ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「サシャ!!はしたないと思わないの貴女は!!」ユサユサ

    サシャ「だ、だだだだだってお肉とパァンが…!!」ウルウル





    47: ◆TDMjmouVqg:2013/08/14(水) 23:47:31 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「考え直してサシャ、それはダメな事」

    サシャ「…でもお肉とパン」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「エレンも別に触りたくないと言ってる!!」

    ユミル「コイツの意見なんかどうでもいいだろ、実際に触らせたら何か起こるかどうかって話なんだから」

    クリスタ「ゆ、ユミル…やめなよ」オロオロ

    ユミル「クリスタは黙ってな、お前は無償で触らせそうだから、身体の安売りはしちゃダメだからね」

    アルミン「サシャには売らせようとしてるのにね」

    ユミル「あん?安売りじゃねーだろ?たかが胸、しかも服の上からちょっと触らせるだけで肉だぞ?そこらの娼婦でももうちょい良心的な価格で身体売ってるっての」





    49: ◆TDMjmouVqg:2013/08/15(木) 00:05:33 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「それでもダメ、絶対にダメ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 コクコク

    サシャ「…えー、でも…」

    ライナー「……ベルトルト、お前どのくらい金持ってる?」

    ベルトルト「あまり持ってない、現実的に考えるなら購入するより狩りをするべきだよライナー」

    ライナー「…そうだな、行くか」

    ベルトルト「ああ、近くの森で鹿を見かけた事がある、案内するよ」スタスタ

    ライナー「……よし」

    アルミン「………ライナーにベルトルト、この近くは国王の所有地だから勝手に狩猟するのはヤバいよ?」

    ライナー「……止めるなアルミン、男には引き下がれない戦いってのがあるんだよ」

    ベルトルト「僕らは戦士なんだ、だから行く」

    アルミン「…勝手にしたらいいよもう」





    51: ◆TDMjmouVqg:2013/08/15(木) 00:17:15 ID:ePuQupwQ

    アルミン「……サシャ、ライナーとベルトルトが君に肉を取ってくるってさ」

    サシャ「ホントですか!?」クワッ

    ミカサ「……なら、エレンに触らせる必要は無くなった」

    ユミル「…いや、治るかどうかが本題だろ、良いのかこのままで」

    ミカサ「……サシャの胸を触らせるくらいならそのままで良い」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「いやそれじゃエレンが困るだろミカサ、なんとかしてエレンを戻さないと」

    ユミル「サシャがダメならお前が触らしてやんなよ、他人の胸触らせんのが嫌なんだろ?」

    ミカサ「っ…そ、それは…」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    52: ◆TDMjmouVqg:2013/08/15(木) 00:36:02 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「…わ、わかった、これもエレンの為」オロオロ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「…………こっち来て、エレン」グイッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ズササッ

    ミカサ「どうして逃げるの?わ、私は…触られても、いい」ギュ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ブンブン

    ミカサ「何が嫌なの?私に遠慮なんていらない、エレンが好きにしたいだけすれば良い」ズイッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ブンブン

    ミカサ「…ッ!?」ガーン

    アルミン「み、ミカサ?」

    ミカサ「………ひどい」ウルウル

    アルミン「エレン!!ミカサになんて言ったんだ!?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 カキカキ

    『筋肉質すぎる身体とか無理』

    ユミル「………こいつ女の兵士全員敵に回しやがったぞ」





    53: ◆TDMjmouVqg:2013/08/15(木) 00:45:32 ID:ePuQupwQ

    クリスタ「…エレン最低」

    サシャ「……ミカサほどじゃありませんけど私達もかなり筋肉質ですけど」

    アルミン「エレン、それは言ったらいけない事だよ?」

    ミカサ「………」グスッ

    ジャン「てめえこの糞野郎!?黙って様子見してりゃ何ミカサ泣かすような事してんだよオラァ!!」グイッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    アルミン「あれ?ジャン居たの?」

    マルコ「近くにずっと居たよ、ジャンが面倒事はゴメンだって言って会話には参加していなかったけど」

    ユミル「食堂だしな、飯時に居ないほうが不自然だわな」





    56: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 10:39:17 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「ちょっと面貸せ、今日は徹底的にシメてやる」

    マルコ「ちょっと落ち着きなよジャン、またこの前みたいに返り討ちにされるだけだよ」

    ジャン「うるせーぞマルコ!!そんなのわかんねーだろ!!」

    ミカサ「ジャン、エレンに危害を加えるのは許さない」

    ジャン「ミカサも黙っててくれ、俺は男としてコイツをぶん殴らないと気が済まない!!」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」





    57: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 10:50:49 ID:ePuQupwQ

    ユミル「いいぞやれやれ、無駄に暑苦しく殴り合えww」

    クリスタ「ユミル!!」

    アルミン「煽らないでよ!?今はそんな事している場合じゃないだろう!?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「コイツのニヤケ面がムカついて仕方ねぇんだよ!!良いから止めるな!!」グイッ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ガシッ

    ガッ!!

    ジャン「げふっ!!」ビタン

    マルコ「ああもう言わんこっちゃない!!」

    サシャ「キレイに頭から床に叩きつけられましたねぇ」

    ミカサ「自業自得」





    58: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 10:59:00 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「…ふ…っ!!」ヨロヨロ

    アルミン「大丈夫かジャン?」

    ユミル「弱いなお前」

    クリスタ「エレンは対人格闘ならずば抜けてるし仕方ないよ」

    ジャン「………ふ」ブルブル




    ジャン「ふっきん」

    ミカサ「…ジャン?」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    アルミン「えっ」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    マルコ「なにこれ」





    59: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:05:25 ID:ePuQupwQ

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    サシャ「………」

    クリスタ「…ジャンまでおかしくなった」

    ミカサ「何故、腹筋?」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    アルミン「………まさか、感染した?」

    ユミル「…おいおい、なんだよこれヤバい感染症かなんかなのか?」





    61: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:14:44 ID:ePuQupwQ

    マルコ「…感染症だとしたらまずいよ、ジャンはエレンに接触したのさっき投げられた時だけなのに」

    アルミン「ああ、マルコの言う通りだ…僕にミカサ、ユミル…触れただけで感染するとなると本当にまずい」

    ユミル「」

    ミカサ「……クリスタとサシャ、なるべく離れて、貴女達はエレンに触れてない」

    サシャ「わ、分かりました…」ササッ

    クリスタ「み、みんなおかしくなっちゃうの?」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    マルコ「……ジャンが俺はおかしくないって言ってる」

    アルミン「……あ、マルコはジャンの言葉解るんだ?」

    マルコ「…うん、なんか嫌だけどね」





    62: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:27:15 ID:ePuQupwQ

    マルコ「ジャン、君の言葉はみんなには腹筋って連呼してるようにしか聞こえないよ」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    マルコ「……なんでって、知らないよそんなの」

    アルミン「ジャンはなんて?」

    マルコ「なんで腹筋なんだよだって」

    アルミン「……エレンは胸、ジャンは腹筋か…もしかして」

    ミカサ「何かわかったのアルミン?」

    アルミン「……おそらくだけどね」

    ユミル「…もしかしてあれか、何処に劣情催してるかってやつか?」

    アルミン「……多分そうだよ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ブンブン

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」 ブンブン

    ミカサ「エレンは否定してる」

    マルコ「ジャンもだよ」

    アルミン「…恥ずかしいから否定してるんだろうね、僕でもそうする」





    64: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:38:01 ID:ePuQupwQ

    ユミル「…で、マジで解決法どうすんだよ」

    アルミン「ごめん、検討もつかない」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」

    ミカサ「………」

    マルコ「………」ヌギヌギ

    アルミン「マルコはなんで脱ぐの」

    マルコ「…こんなジャンを見ていられないからね、試せる事は試すべきじゃないかな?」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」 ズササ

    アルミン「……ああうん、理屈は解るけど」

    マルコ「僕だってこんな事したい訳じゃないよ?でもミカs…ゲフン女の子にジャンにお腹触らせてあげてなんて頼めないし」

    サシャ「………えーと…わ、私ならパンをくれるならお腹程度なら…」

    クリスタ「サシャはしたないよ、ダメだからね?」

    サシャ「……そ、そうですね…」





    65: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:51:58 ID:ePuQupwQ

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」 ブンブン

    マルコ「嫌なのは分かるけど我慢してくれジャン、君の為なんだし」

    ジャン「( ゚∀゚)o彡゚ふっきん!!ふっきん!!」 ブンブンブンブン

    ユミル「すげー嫌がってるな」

    アルミン「男同士だからね」

    ミカサ「……埒があかない」ガシッ

    ジャン「ふぎっ!?」

    ミカサ「マルコ、お腹」

    マルコ「どうぞ」ニコリ

    ベタぁぁ…!!

    ジャン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

    サシャ「…無理矢理顔をマルコのお腹に…」

    クリスタ「…わー」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 11:59:02 ID:2HTDKAlw

    oh...





    67: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 11:59:52 ID:ePuQupwQ

    …10分後

    ジャン「…………」イジイジ

    アルミン「…食堂の隅で膝抱えて何も話さなくなったね」

    マルコ「…これじゃどうなったのかわからないね」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ポンッ

    ジャン「…ふっきん」ウルウル

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 ウンウン

    ジャン「…ふっきん」グスン

    アルミン「……治ってないか」

    マルコ「でもさっきよりは改善したと思わない?ニヤケ面と腕振りがなくなったし」

    ミカサ「…そうなると、やはりエレンには…」





    70: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 13:02:58 ID:ePuQupwQ

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ミカサ「…エレン、やはり胸を触るべきらしい」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」 タタタッ

    ミカサ「っ!?エレンどうして逃げるの!?エレン!!」

    アルミン「…強情だなまったく」

    サシャ「外行っちゃいましたね」

    クリスタ「追いかける?」

    ユミル「一応ね、こっちもああなるかもしれないし対処法は知っとかないと」

    マルコ「僕とジャンは残るよ、もう少し試して完全に戻るか調べたいから」

    ジャン「ふっきん!?」ガーン

    アルミン「……頑張ってねジャン」

    ジャン「ふっきん!!ふっきん!?」イヤイヤイヤイヤ





    72: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 13:17:15 ID:ePuQupwQ

    …………

    ミカサ「…エレンは何処に」キョロキョロ

    アニ「………」スタスタ

    ミカサ「…アニ、エレンを知らない?」

    アニ「……………あんな奴なんて知らないね」フイッ

    ミカサ「…どうかしたの?」

    アニ「……別に、ムカついたから張り倒しただけ」

    ミカサ「いつ?」

    アニ「お昼前、みんなが食堂へ行く少し前だよ」

    ミカサ「…………アニ、あなただったのね?」

    アニ「何が?」

    ミカサ「エレンに胸を触らせたの」

    アニ「…………は?」キョトン





    74: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 19:37:23 ID:ePuQupwQ

    アニ「なにそれ」

    ミカサ「白々しい、エレンを変にした元凶、つまり、アニが悪い」

    アニ「いや、だからさ?話しが見えないってば」

    ミカサ「では聞く、その時エレンと何していたの?」

    アニ「……別に、普通に組み手の相手してただけ」

    ミカサ「嘘ついていない?それだけならいつもと変わらない」

    アニ「…………えーと、今日はサブミッション系で攻めてたくらいかな、いつもと違うのは」

    ミカサ「……それで、どうしてエレンを張り倒す事に?」

    アニ「………アイツがいきなり気持ち悪い事言ったから」

    ミカサ「なんて?」

    アニ「………私に技決められながら、その……おっぱいって……丁度顔が胸の辺りだったし、ムカッときて」

    ミカサ「…………」





    75: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 19:48:18 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「アニ、最初は知らない風な素振りだったのに」

    アニ「……こんな事言ってどうするの」

    ミカサ「後ろめたいと思うから隠す」

    アニ「………」ムカッ

    ミカサ「…私は間違ってない」

    アニ「そうだね、ミカサは間違ってないよ、確かにエレンとそんな事してたらアンタには隠すから」

    ミカサ「………」ピクッ

    アニ「なに?いつもエレンにべったりのミカサはエレンに胸の一つや二つ見せたり触らせたりしてるんじゃないの?エレンはいつもと違う別の胸の感触に反応しちゃったって事で
    つまりそういうのが許せないんでしょミカサは」

    ミカサ「……ッッ!!」





    76: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 19:57:28 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「………」ギロッ

    アニ「…なに?」

    ミカサ「私はエレンとそんな事しない…!!」

    アニ「…ふーん、なら…私のを最初に触ったって事なんだね、なるほどね…普通の男ならそりゃ反応するかもね」フッ

    ミカサ「ッッ!!」ビュッ

    バチン!!

    アニ「っ!!」ヨロッ

    ミカサ「…アニ、あなた最低な事言ってる…!!」

    アニ「………」ギロッ

    バチン!!

    ミカサ「…ッッ!!」ズキン





    78: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:04:47 ID:ePuQupwQ

    ミカサ「………エレン」ギロッ

    アニ「エレン!!」キッ

    ミカサ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    アニ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    ミカサ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    アニ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    ミカサ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    アニ「( ゚∀゚)o彡゚エレン!!エレン!!」

    アルミン「なんだこれは」

    ユミル「…ミカサもアウトか、アニもだけど」

    サシャ「なんでエレンなんですか」

    クリスタ「へぇ…」





    79: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:13:18 ID:ePuQupwQ

    アルミン「どうしよう状況がどんどん悪化する…」

    ユミル「とりあえずこいつらはほっとこう、流石に手に余るぞ」

    サシャ「いいんですか?」

    ユミル「なら止めろよ、コイツらの喧嘩の仲裁が出来るなら」

    サシャ「………うぐ」

    クリスタ「二人とも強いもんね…」

    ユミル「つーわけで、とりあえずエレン探すぞエレン、良いなアルミン?」

    アルミン「そうだね…何が原因なのかよくわからないけどとりあえずエレンに触らせれば二人は治りそうだし」





    80: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:19:02 ID:ePuQupwQ

    アルミン「…さて、エレンが行きそうな所は」キョロキョロ

    ユミル「訓練場じゃないの?あの馬鹿ほぼ不休で訓練してるだろ」

    クリスタ「よくミカサ達と休みの日も訓練してるもんね」

    アルミン「…よし、ちょっと行ってみよう」





    81: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:28:16 ID:ePuQupwQ

    アルミン「…居た!!」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    ユミル「なんだ、わりと簡単に見つかったな」

    アルミン「エレン、戻ろう…ミカサとアニもおかしいんだ」

    エレン「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!!おっぱい!!」

    サシャ「なんて言ってるんでしょうか…」

    ユミル「……」ガシッ

    エレン「おぱっ!?」

    ユミル「めんどくさい、アルミン悪いな」グイ

    ビリリッ

    アルミン「うあ!?なにするんだ!?」ビクッ

    ユミル「ジャンもマルコで反応してたろ、ならエレンもアルミンでいいよな」ズンムッ

    むにぃぃぃ

    エレン「」

    アルミン(敏感乳)「はふんっ!?////」ビックン





    82: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:39:13 ID:ePuQupwQ

    エレン「」

    ユミル「……はふんてなんだよ…野郎同士で感じてんのかよ気持ちわりぃ」グイグイ

    アルミン「あっ…やめ、ふあ!?」ピクン

    サシャ「なんかイケないものを見てる気分です…」

    クリスタ「…………」ドキドキ

    ユミル「おいエレン、固まってないでちゃんと舌使って乳首を転がすようにだな、おい聞いてんのか」

    エレン「」

    アルミン「やめてよぉ!!?もう良いだろ僕ら男なんだぞ!?!?」ウルウル

    ユミル「だからやらせてんだろ、それとも何か?女の胸にマジで吸い付かせるつもりか?サシャとミカサ以外にだれがそんな事すんだよ」

    サシャ「え、私ですか?」

    クリスタ「サシャはお肉で釣れるみたいだし」

    サシャ「直接はやです、絶対嫌です」





    86: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:47:58 ID:ePuQupwQ

    エレン「ぶはっ!?てめ、ユミルこのくそおんな!?!?」ウルウル

    ユミル「あ、治った」

    サシャ「ホントだ、名前もちゃんと言ってますね」

    アルミン「」シクシク

    クリスタ「…アルミン大丈夫?」

    アルミン「…汚された、僕は汚されたんだ…」グスン

    エレン「……アルミンで治るとか複雑過ぎる…」

    ユミル「良いだろ細かい事は、解決法もこれで良いだろうし万々歳だな」

    アルミン「ちっとも良くないから」

    エレン「まったくだ」





    87: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 20:59:35 ID:ePuQupwQ

    アルミン「…まあ、とりあえずだ、エレンはまだやる事あるからね?」

    エレン「え?」

    クリスタ「ミカサとアニをどうにかしないと」

    エレン「…あいつらどうかしたのか」

    ユミル「お前とおんなじだよ、ニヤケ面で腕振りしながらエレンエレン言ってる」

    エレン「なんだそれ」

    アルミン「あの二人を治せるのはエレンだけだ、頑張ってくれ」

    エレン「え?」

    ユミル「避妊はしろよ」

    エレン「はぁ?!」

    クリスタ「あ、後で三人ってどんな感じなのか教えてね?」ドキドキ

    エレン「どういう事だよ!?」

    アルミン「……まあ、その…性行為は言い過ぎだけどそれに近い事はしないとダメだと思う、身体の一部ではなくてエレンそのものを要求してるし」

    エレン「」





    88: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:10:48 ID:ePuQupwQ

    ………翌日

    エレン「……昨日はえらい目にあった」ゲンナリ

    ミカサ「…私は嬉しかった」

    アニ「………」

    エレン「……女二人に抱き付かれる身にもなれよくそ…俺だって男だぞ」

    ミカサ「でも、エレンは私のような身体は無理と言いつつ顔真っ赤だった」

    エレン「………気のせいだろ」

    アニ「………」

    ミカサ「アニ、どうかした?」

    アニ「私も一緒だったのによく怒らないねミカサ」

    ミカサ「仕方ないと思ってる、あれはあくまでも治療だから」

    エレン「………なんだったんだホント」

    アニ「役得だろ、女二人に抱き付かれるなんて」

    エレン「暑苦しいだけだってば…」フイッ

    ミカサ「エレンは素直じゃない」





    89: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:18:25 ID:ePuQupwQ

    ユミル「思ったよりイチャイチャしてねーな、やってないの?」

    エレン「…するわけないだろ」

    ユミル「……女には反応しない口か?」

    エレン「なんでそうなる」

    ユミル「だってお前、アルミンで興奮してたし」

    アニ「っ?!」

    エレン「してないからな?」

    ミカサ「アルミンは別、しょうがない、たまに女の私よりかわいいと思う事がある」

    エレン「ないない」

    アニ「…エレンは素直じゃないし」

    エレン「お前らそんなに俺をホモにしたいのか」





    90: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:27:30 ID:ePuQupwQ

    ユミル「まあ、どうでもいいか…普段通りに戻るならさして心配もないからな」

    エレン「…普段通り、ねぇ?」

    サシャ「……………………」

    ミカサ「サシャ、どうかした?」

    サシャ「み、ミカサ助けて下さい!!変態二人に追われてます!!」ウルウル

    ミカサ「え?」


    ライナー「( ゚∀゚)o彡゚いもっぱい!!いもっぱい!!」つ猪肉

    ベルトルト「( ゚∀゚)o彡゚おま○こ!!お○んこ!!」つ鹿肉

    サシャ「ひっ!?」ビクッ

    アニ「なんだこいつら」

    ミカサ「…どうしようエレン」

    エレン「…俺にふるなよ」





    91: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:36:28 ID:ePuQupwQ

    ライナー「( ゚∀゚)o彡゚いもっぱい!!いもっぱい!!」つ山菜

    ベルトルト「( ゚∀゚)o彡゚お○んこ!!お○んこ!!」つ砂糖菓子

    サシャ「やっ!?来ないで下さい!!」タタタッ

    ライナー「( ゚∀゚)o彡゚いもっぱい!!いもっぱい!!」タタタッ

    ベルトルト「( ゚∀゚)o彡゚お○んこ!!おま○こ!!」タタタッ

    ミカサ「あのままだとサシャの貞操がヤバいことになる」

    アニ「…とりあえず教官に報告しときなよ、なんとかなるんじゃないの?」

    ユミル「あいつら限度知らなさそうだからな、それがいいだろね」





    92: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:44:37 ID:ePuQupwQ

    エレン「…結局原因わかってないんだよなぁ」

    ミカサ「うん、でも別にいい」

    エレン「なんでだよ」

    ミカサ「エレンの気持ち、少しだけわかったから」

    エレン「……なんだそれ」

    アニ「……お熱いねあんたら」

    ユミル「私とクリスタが大丈夫だったし…いいか別に」

    エレン「…てきとーだな」





    93: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 21:53:02 ID:ePuQupwQ

    ……

    アルミン「……マルコ、ジャンはどうなの?」

    マルコ「…ダメだ、どうしても治らない」

    ジャン「……ふっきん…」サメザメ

    アルミン「…あれからずっと?」

    マルコ「うん、一晩中僕の腹筋を押し付けたり舐めさせたりしてた」

    アルミン「……酷いな」

    マルコ「でも、やっぱり男の腹筋じゃダメらしい、でもミカサに頼んでも無理だと思うし」

    ジャン「…ふっきん…」ゲンナリ

    アルミン「…ミカサはエレン以外には触らせたりしないだろうからね」

    マルコ「うん、そこでだアルミン」

    アルミン「うん」

    マルコ「君で代用しようと思う、お腹出して?」

    アルミン「え?」

    ジャン「ふっきん!?」





    94: ◆TDMjmouVqg:2013/08/16(金) 22:00:36 ID:ePuQupwQ

    アルミン「いやいやいやいや、僕だって男だから」

    マルコ「でもエレンは治せただろ?きっと上手くいくよ」

    ジャン「ふっきん!?ふっきん!?」

    マルコ「ジャン、僕よりはマシだろう?だってアルミンだよ?」

    アルミン「なにその理屈」

    ジャン「…………ふっきん」コクリ

    マルコ「よし、なら早速試そうか」ニコリ

    アルミン「え?え?え?」オドオド

    マルコ「じゃ、脱がすよアルミン、ごめんねホント」

    アルミン「待ってくれ!?おかしいよ!?色々と間違ってるから!?」

    ジャン「ふっきん」ペコリ

    マルコ「ジャンがごめんだって、じゃあ行くよアルミン」

    アルミン「え、うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?」

    終っぱい





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 22:05:20 ID:52RX4g5Q

    乙っぱい





    97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 22:08:45 ID:GREm0a.A

    乙!






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:15:42 ID:BOVqpC62

    訓練が終わり夕食を済ませ、訓練兵は宿舎で消灯までの時間を各々自由に満喫している。

    僕はいつも通り、ベッドの隅で体を丸め、本を読んで過ごすことにした。

    ベッドの下は少し騒がしい。
    どうやら皆でトランプをするらしかった。

    コニーが梯子の隙間から顔だけ出して、僕も仲間に入れと誘ってくれたが、曖昧な笑みと言葉でそれを断った。

    本に目を戻そうとした瞬間、楽しそうに机を囲む皆の姿が目に入った。
    この部屋はランプの頼りない灯りしかなくて薄暗い筈なのに、その光景はとても眩しく見えた。


    そして、それは急にキた。




    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:17:02 ID:BOVqpC62

    ズグン、と腹の奥から何かが生まれた。
    自分の鼓動がやけにはっきりと聴こえる。

    くるしい。
    いたい。
    いきが、

    そのよく分からない感情に押し上げられ、じわじわと目に涙が溜まる。今にも零れ落ちてしまいそうだ。
    見られないように顔を伏せながらそっと部屋を出た。
    ライナーに声をかけられたが、震える声を抑えながら、トイレ、とだけ答えた。


    ベルトルト「…うう、うわぁ、あ」


    外へ出て、誰もいない宿舎裏で泣いた。涎と、涙と鼻水が混じったものが次から次へと顔を伝い、暗闇に落ちては消えていった。呼吸が浅く、切れ切れになる。

    徐に、ポケットに忍ばせた折りたたみナイフを取り出す。





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:18:45 ID:BOVqpC62

    震える手でナイフを広げ、その先端を手首の皮膚に押し当てる。
    徐々に力を込めると、ブツ、と音を立てて冷たい金属が肉に食い込んだ。
    そのままナイフを下に滑らせる。

    張っていた皮膚の表面が決壊して、そこから溢れる、
    血が、血が、血が。

    手首に激痛が走り、思わずナイフを落としてしまった。


    ベルトルト「いたい、はぁ…いたいよぉ…」


    こんなことをしても、自分からは逃げられないことはわかっている。

    それでも、感情の逃げ場所を無くした僕は、凝り固まった膿を出すかのように時々こうして手首を切った。

    痛みに耐えかねて、どうせすぐに治してしまうのだけれど。


    ベルトルト「情けない、な…」



    「なにをしてるの?」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:21:49 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「!?」


    見られた。こんなところを。
    ー誰に?

    恐る恐る振り返ると、そこには、夜目にも美しい黒髪をたたえた、1人の少女が立っていた。


    ベルトルト「ミ、カサ…?」

    ミカサ「…」

    ベルトルト「あ、待ってくれ!行かないで」

    ミカサ「!」

    ベルトルト「…ごめん、その、変なところ見せて…」

    ベルトルト「あの…このことは誰にも言わないでくれ。頼む」

    ミカサ「…」

    ベルトルト「…ミカサ?」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:23:04 ID:BOVqpC62

    ミカサ「元より、言い触らす気はない。ただ、出血が多いので、誰かを呼ぼうと思っただけ。」

    ミカサ「でも、他人に見られたくないと言うのなら、呼ばない…」

    ベルトルト「そうしてくれると助かるよ」

    ミカサ「…」


    彼女は何か思いつたように、自分のスカートのポケットに手を入れ、刺繍の施されている白い布ーハンカチを取り出した。

    そして僕の前に膝をつき、そのハンカチをそっと手首に巻いてくれた。

    その全ての動作が細工物のように洗練されている、そう思った。


    ベルトルト「汚れちゃうよ」

    ミカサ「構わない。」

    ベルトルト「ごめん…ありがとう」


    鮮血は染み渡り、あっという間に白いハンカチを紅に染めた。

    沈黙が怖い。何か言わなければと目を泳がせていると、ふと彼女の首元に目がいった。





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:24:27 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「は、はは、マフラーとお揃いになったね」

    ミカサ「は?」

    ベルトルト「…その、えっと…これ、色が」

    ミカサ「笑えない」

    ベルトルト「ごめん」

    ミカサ「早く医務室に行くといい」

    ベルトルト「大丈夫だよ。見た目より傷口は浅いから、多分」

    ミカサ「…」



    ミカサ「なぜ自分で切ったの?」

    ベルトルト「…」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:25:42 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「ごめん…気持ち悪いよね、こんなの」

    ミカサ「別に。ただ、純粋に疑問なだけ。…自分で自分を切っても、痛いだけで得るものはないから。」

    ベルトルト「うん、痛いよ」

    ミカサ「うん、痛そう」

    ベルトルト「分かっているんだ。切っても、痛いだけだって。でもこうすると、少しだけ楽なんだ。…許されるような気がして」

    ミカサ「何が?」

    ベルトルト「僕が存在することが、かな…」

    ミカサ「あなたは罪人なの?」

    ベルトルト「…」

    ミカサ「…余計な詮索だった。もうしない」

    ベルトルト「…ああ、助かるよ」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:27:11 ID:BOVqpC62

    ミカサ「それでも、手首を抉ってしまったら訓練に支障がでる。ので、次にやるときは、もう少し切る場所を選ぶといい」

    ベルトルト「…」

    ミカサ「…何?」

    ベルトルト「あ、いや…ごめん、意外だなと思っちゃって…」

    ミカサ「意外?」

    ベルトルト「君はエレンのことにしか興味がないのかと思っていたから、その、少し驚いた」

    ミカサ「それは心外」

    ベルトルト「そうだよね。ごめん」

    ミカサ「アルミンにもある。アルミンは私の大切な親友」

    ベルトルト「その他は?」

    ミカサ「…」

    ベルトルト「…はは」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:28:59 ID:BOVqpC62

    ミカサ「…あなたの言うとおり、2人以外にはあまり関心が持てないのは事実。」

    ミカサ「エレンは家族、アルミンは親友。そしてその他は」

    ベルトルト「家族?」

    ミカサ「何か?」

    ベルトルト「君とエレンって、恋人同士なんじゃないのか?」

    ミカサ「は?」

    ベルトルト「そ、そんな怖い顔しないでくれ。いつも一緒にいるから、その、勘違いしてたみたいだ。ごめん…」

    ミカサ「…」

    ベルトルト「…」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:29:57 ID:BOVqpC62

    ミカサ「…エレンには、昔、命を救われたことがある。」

    ベルトルト「…そうなの?」

    ミカサ「ええ、このマフラーはその時もらった」

    ベルトルト「それでいつもしてるんだね、それ」

    ミカサ「うん」

    ベルトルト「大切なものなんだ」

    ミカサ「…うん」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:32:40 ID:BOVqpC62

    ミカサ「…私はここにいる人達を、大切な仲間だと思っている。それでも1番優先すべきはエレン。その次にアルミン。」

    ベルトルト「順番があるんだね」

    ミカサ「ええ。」

    ミカサ「優先すべき命を自分の中で発揮りさせて置かないと、窮地の時に迷いがでる。…一瞬でも迷っては駄目。人は、簡単に死んでしまう」

    ベルトルト「…」

    ミカサ「…私の目に映る範囲と、この両手で守れるものには限界があるから」

    ベルトルト「………そう、か」



    ーああ、そうか。





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:35:10 ID:BOVqpC62

    コニー『おい、ベルトルト。1人で本読んでねぇでお前も混ざれよ。』



    ベルトルト「そう、だよね」

    ミカサ「…ベルトルト?」

    ベルトルト「両手に溢れるくらい、たくさん抱えたらさ、抱えきれなくて、零れちゃうのに、ね」



    ジャン『俺が勝ったらお前ら、明日朝食のパン俺に献上だからな!』



    ベルトルト「そんなの、自分が辛いだけ、なのに。苦しいだけ、なのに…」



    ライナー『ポーカーに1番向かなそうな奴が何言ってやがる。ははは…』



    ベルトルト「どうして、そんな、簡単なことも、分からない、かなぁ」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:36:21 ID:BOVqpC62

    ミカサ「…何の話をしているのか分からない」

    ベルトルト「…ご、めん」

    ミカサ「分からないから、私には何もできない。ので、泣かないで欲しい」

    ベルトルト「ごめん、…」

    ミカサ「…もう行く。あなたも、落ち着いたら戻るといい」

    ベルトルト「…ああ…」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:37:27 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「あ、ハンカチ!…その、洗って返すよ」

    ミカサ「いい。その様では多分洗っても落ちない。そのまま捨ててくれて構わない。特に思入れのある品でもないから。」

    ベルトルト「……そう」

    ミカサ「では、お大事に。」

    ベルトルト「ミカサ」

    ミカサ「?」

    ベルトルト「ありがとう」

    ミカサ「…どういたしまして」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:39:00 ID:BOVqpC62

    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    ミカサ「おはよう、エレン」

    エレン「おう」

    アルミン「おはよう、ミカサ」


    ベルトルト「…あ、ミカサ!」

    ミカサ「?」

    ベルトルト「おはよう、少しいいかな?」

    アルミン「おはよう、ベルトルト」

    ベルトルト「おはよう、アルミン。エレンも」

    エレン「よう。珍しいな、ミカサに用事か?」

    ベルトルト「うん…あの、よかったら2人にしてくれないか。少しだけ」

    アルミン「いいよ。行こうか、エレン」

    エレン「おう」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:40:59 ID:BOVqpC62

    ミカサ「何?」

    ベルトルト「あの、これ」

    ミカサ「ハンカチ?」

    ベルトルト「新しいのを買ったんだ」

    ミカサ「気にしなくていいと言ったのに」

    ベルトルト「うん、でも流石にね」

    ミカサ「…綺麗な色」

    ベルトルト「その…赤色、好きなのかと思って…赤にしようと思ったんだけど」

    ミカサ「濃紺」

    ベルトルト「ああ」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:42:27 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「汚れて、ボロボロになったら…躊躇なく捨てて欲しいと、思ったから」

    ミカサ「…」

    ベルトルト「…その」

    ミカサ「…ありがとう。使わせてもらう」

    ベルトルト「うん。それじゃあね」







    ジャン「おい!おいおいおいベルトルト!」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:45:14 ID:BOVqpC62

    ベルトルト「ジャン、おはよう」

    ジャン「おはようじゃねぇよ!どういうこった!?お前もミカサ狙いなのか!?」

    ベルトルト「そんなんじゃないよ」

    ジャン「本当だな!?嘘ついてないだろうな!?」

    コニー「ベルトルトが相手じゃ勝ち目ねぇもんなぁ、お前」

    ジャン「んだとぉ!?」

    ライナー「ジャンよりいい奴なのは確かだな」

    ジャン「てっめぇ!」

    ベルトルト「あはは…」



    大丈夫。

    大丈夫。

    僕は


    捨てられる。







    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:46:43 ID:dQJX9NTs


    面白かった こんな切り口は初めてだな





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:48:22 ID:BOVqpC62

    短くてサーセン。

    11巻読んで、躊躇して一発で首を落としきれなかったミカサを見て、やっぱり訓練兵時代に何かしら絡みはあったんだろうなと妄想して書いた。

    ミカサかわいいよミカサ。





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 20:57:45 ID:MsvoLdMQ

    シンプルだがとてもいい
    乙!





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 21:18:23 ID:vqNG9YrY

    乙でした!ミカサは誰のどんな話も淡々と聞いてくれそうな気がする。この2人が仲良しだと癒されるわ。原作がアレなだけにw

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 22:58:36 ID:uwcoNotE

    ライナー「もうあれから4年か」

    ベルトルト「そんなになるのか」

    ライナー「この湿った地下での生活もそりゃ慣れてくるな」

    ベルトルト「決していいものとは言えないけどね。
          でも、仕方ない事だよ。僕らのした事を考えれば」





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 22:59:45 ID:uwcoNotE

    ライナー「そうだな。とりあえず生かされているだけでもありがたいもんだ」

    ベルトルト「僕らがエレンを故郷に連れて帰ろうとして、失敗して捕まって」

    ライナー「俺たちはこの地下に放り込まれた」

    ベルトルト「本当はその場で殺されるはずだったのにね」

    ライナー「ハンジ分隊長のおかげで命は奪われなかったな」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:01:26 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「彼らは巨人の謎を解明するために僕らの体で実験しなくちゃならなかったから」

    ライナー「4年も経つと身体いじくられる回数も減ってきたけどな」

    ベルトルト「でも回数が減った割に大掛かりな実験が増えてきたよね」

    ライナー「そうだな。このままいくと俺たちは最終的に殺されるんだろう」

    ベルトルト「このまま何年も生かすわけにはいかないだろうからね人間側も」

    ライナー「ああ」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:02:47 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「思い出話でもしようか」

    ライナー「突然なんだよ」

    ベルトルト「ただ、なんとなくだよ。ねえライナー、エレンとジャンはさ」

    ライナー「最初なんであんなに仲悪かったんだろうな」

    ベルトルト「目が合うだけでお互い悪態つくしさ、本当に些細なことで喧嘩してたよね2人。」

    ライナー「んでエレンが言うんだよな。服が破けちゃうだろ!って」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:04:20 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「大切なのはそこじゃないよね」

    ライナー「なんかずれてんだよなエレン」

    ベルトルト「でも、最終的にはエレンもジャンもお互いのいいとこは認めてたよね」

    ライナー「文句言いながらだったけどな」

    ベルトルト「年取ったらああいう2人が親友みたいになってたりするんだよね」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:08:22 ID:uwcoNotE

    ライナー「想像できるな。で、その2人の喧嘩を止めてたのが」

    ベルトルト「ミカサとアルミンだね」

    ライナー「ミカサは本当に強かった。よく投げ飛ばされたもんな俺」

    ベルトルト「リヴァイ兵長が引退したら次の兵長は間違いなくミカサだと思うよ」

    ライナー「それだけの実力があるからな」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:09:29 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「ただエレンに執着しすぎだと思う部分もあったね」

    ライナー「家族なんだって言ってたもんな」

    ベルトルト「家族かあ」

    ライナー「今でもきっとそうやってエレンの傍にいるんだろう」

    ベルトルト「絶対そうだよ。で、参謀役にアルミンだね」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:10:49 ID:uwcoNotE

    ライナー「あいつの発想にはいつも驚かされたな」

    ベルトルト「彼の戦術価値を説きます!!って言ったとき思わず僕鳥肌立っちゃった」

    ライナー「訓練兵時代は正直、可愛い弟みたいに見てた部分があったからな」

    ベルトルト「わかるわかる」

    ライナー「逞しくなったもんだと思ってしまった」

    ベルトルト「ふふ」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:12:56 ID:uwcoNotE

    ライナー「あいつの頭脳があればこの先人類はもっと発展していくだろうな」

    ベルトルト「その様子を見てみたいね。そういえばなんでサシャってあんなに食料盗んどいて」

    ライナー「1回も独房行きにならなかったんだろうな。まあ俺らも分けてもらってたけど」

    ベルトルト「本当に食べ物のことになると凄かったもんねサシャ。命捧げてた」

    ライナー「黙ってれば綺麗な顔してんのになー」

    ベルトルト「言い過ぎだよ。でも彼女のカンの鋭さには目を見張るものがあったよね」

    ライナー「そうだな。さすが狩猟民族」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:14:47 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「狩猟民族といえばコニ―もだったよね」

    ライナー「コニ―なあ、あいつ本当馬鹿だったよな」

    ベルトルト「たまに意思疎通できないときがあった」

    ライナー「お前もたいがいひどい事言ってる気がするぞ」

    ベルトルト「そうかな。ライナー結構コニ―のことお気に入りだったよね」

    ライナー「お気に入りっていうかな、なんつうかあいつ故郷の奴らがどうとか言ってただろ」

    ベルトルト「うん」

    ライナー「だからその、やっぱり気になる部分はあった」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/16(金) 23:26:27 ID:A74Si0g6

    泣いてまうやろ…





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:39:48 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「ほうほう」

    ライナー「…サシャもコニ―も、本当に純粋だったんだよな。純粋な、年相応の少年少女だった」

    ベルトルト「一番僕たちが欲しかったものかもね」

    ライナー「そうかもしれんな」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:41:01 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「…アニは」

    ライナー「あいつは可愛い妹だ。ずっと昔から一緒だった」

    ベルトルト「昔はすごい泣き虫だったよね。今じゃ想像できない」

    ライナー「お前も人の事言えないけどな」

    ベルトルト「恥ずかしい」

    ライナー「頬を染めるな」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:41:36 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「…助けられなかったね」

    ライナー「ああ。でも、どの道こうなる運命だったんだ」

    ベルトルト「あの時はわからなかったけど」

    ライナー「俺らに、未来なんて最初からなかったんだろう」

    ベルトルト「うん」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:43:10 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「…ねえライナー、クリスタは」

    ライナー「クリスタ…なんであんなに可愛いんだろうな」

    ベルトルト「独り言でよく結婚しよって言ってたもんね」

    ライナー「言ってねえよ!」

    ベルトルト「途中から口に出てた」

    ライナー「」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:43:52 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「でもさ、僕が思うにクリスタもライナーの事好きだったと思うよ」

    ライナー「は」

    ベルトルト「なんとなく。僕のカン」

    ライナー「信用していいもんなのかそれ。じゃあ俺も言うけど」

    ベルトルト「ん?」

    ライナー「ユミルもお前の事好きだったと思うぞ」

    ベルトルト「え」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:44:23 ID:uwcoNotE

    ライナー「なんとなく。俺のカンだ」

    ベルトルト「はは、それ信用していいものなの?」

    ライナー「お前に任せる」

    ベルトルト「…じゃあ、信用しておく」

    ライナー「おう、俺も信用しておく」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:45:06 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「ねえライナー、僕は兵士として生活している間、とても楽しかった」

    ライナー「俺もだ」

    ベルトルト「戦士であるということを忘れるくらい」

    ライナー「実際俺たまに忘れてたし」

    ベルトルト「それは言わない」

    ライナー「すまん」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:54:44 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「みんな、いい奴らだったね。最初はやっぱり見下している部分もあったんだ。
          でもさ、一緒に訓練して、ご飯食べて、喧嘩して、関わっていくうちにさ」

    ベルトルト「みんなといるこの場所が、心地いいと思っていたんだ」

    ライナー「俺たちにそんなこと言う資格なんてないだろうがな」

    ベルトルト「たくさん殺して、大切なものをたくさん奪ったからね」

    ライナー「ああ」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:56:08 ID:uwcoNotE

    ベルトルト「ねえ、本当に自己満足だけど、僕らがこんなこと思うなんて
          絶対に許されないことだとわかってるけど、だけどさ」

    ベルトルト「彼らが、この先幸せであったらいいなって思ってるんだ。
          幸せに、生きていってほしい」

    ライナー「ああ…そうだな」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:56:53 ID:JKBSb5j6

    何だこれ切なすぎるぞ





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:58:00 ID:uwcoNotE

    最近 君たちの暮らしはどう?
    一体何を話して笑っているんだろう


    ベルトルト「僕たちのいない未来を」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 00:59:53 ID:uwcoNotE

    終わりです。短すぎたかなー
    お粗末様でした。





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 01:03:45 ID:Cmxynisw

    マルコさんは…







    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 01:05:35 ID:uwcoNotE

    あ、マルコの話忘れてました…ごめんねマルコ





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/17(土) 02:04:20 ID:yJJqcPpc

    乙乙






    【【SS】ハンジ「やっぱり皆も猫にしてみた」】の続きを読む

    1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:42:00.32 ID:NdqId9apI

    カタカタカタ
    灰原「……ふぅ、そろそろ上に戻ろうかしら。みんなが遊びに来てる頃合いだし……」

    う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!
    ガシャーーン!!ガシャーーン!!

    灰原「!?一体何事!?」タタタタッ


    バンッ!

    灰原「さっきの音はなに!?」

    コナン「灰原!元太を止めてくれ!!」

    歩美「元太くん落ち着いて!!」

    光彦「心配しなくてもウナギはなくなりませんから!!」

    博士「新一!手錠を持ってきたぞい!!」

    コナン「よし来た!元太を抑えるんだ!!」

    ワーワーワー

    灰原「………どうなっているの?」





    4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:44:17.96 ID:9HVjGzE40

    CV.藤原竜也





    5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:44:25.42 ID:NdqId9apI

    数分前………
    コナン「そういやこの前ニュースで観たんだけどよー」

    元太「なんだコナン、うな重の話か?」

    歩美「また元太くんはうな重の事ばっかり」

    光彦「本当に好きですね〜。毎日食べてるんじゃないですか?」

    元太「ああ、大人になったら毎日食べるのが夢なんだ!!」

    コナン「いや、そのウナギが絶滅しちゃうかもしれねーんだってよ」

    元太「!?!?!?!?」





    6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:48:58.12 ID:NdqId9apI

    元太「ど、どういう事だよコナン!!」

    コナン「なんでもウナギの乱獲が原因でだんだんウナギの数が少なくなってきてるらしいんだってよ」

    光彦「でも最近は養殖技術が発達してますし……」

    元太「そ、そうだぞコナン!!養殖すれば……」

    コナン「バーロー、ウナギの養殖はこの前成功したばっかりで費用がメチャクチャかかるんだ」

    コナン「養殖ウナギを売ったところで元とるどころか赤字になるんだってよ」

    歩美「そう言えば最近お母さんがウナギが高くなってるって言ってたかも」

    コナン「ま、そういう事だ元太。おめぇも少しウナギ離れしたほう………が……」

    元太「…………だ」プルプル

    コナン「元太………?」

    元太「う"ぞだぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーン!!





    8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:53:30.60 ID:NdqId9apI

    元太「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーンガシャーーン!!

    博士「ど、どうしたんじゃ新一!」

    コナン「博士!!ウナギが絶滅するかもしれないって話をしたら元太が!!」

    元太「ばがぜぇ"ぇ"ぇ"!!」

    博士「な、なんじゃ元太くん!」

    元太「う"な"ぎ………よ"う"じょ"ぐじでぐれ"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"」

    博士「む、無理じゃよ元太くん……流石に費用がかかり過ぎて………」

    元太「う"………う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーン!!

    コナン「このままじゃラチがあかねぇ!博士!なんか拘束できるものを持ってきてくれ!」

    博士「わ、わかった!」タッタッタッ



    コナン「っつーワケなんだ」イテテ

    灰原「まったく……。小嶋くんのウナギ好きも呆れたものね」





    9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:57:17.23 ID:NdqId9apI

    元太「ううう………ウナギぃ………」

    歩美「げ、元気だしてよ元太くん!きっとうな重よりも美味しい食べ物がきっとあるはずだよ!」

    光彦「そうですよ!これはもしかしたらウナギの神様からのお告げなのかもしれませんよ!!」

    コナン「今は落ち着いてるけど次いつ暴れ出すかわからねぇからな……」

    灰原「記憶喪失させる薬もない事はないけれど………、所詮その場しのぎ。解決にはならないわね……」

    灰原「あら?そう言えば博士は?」

    コナン「ん?さっきまでいたはずなんだが……」

    博士「ハァハァ、おーい元太くん!いいものをあげるぞい!!」

    一同「?」





    10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:58:10.12 ID:EQOcBtan0

    博士のいいものって何かな?





    11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 01:59:11.60 ID:7oIEfM+p0

    わしのウナギじゃ(ポロン





    12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:02:56.15 ID:NdqId9apI

    コナン「なんだよ博士。いいものって」

    光彦「また発明品ですか?」

    歩美「わーい見せて見せて〜!」

    博士「元太くん、この薬とこのコンタクトを付けるんじゃ」

    元太「なんだよ………これ……」

    博士「ふふふ、これはじゃな食べ物がうな重の味になる薬と食べ物がうな重に見えるようになるコンタクトじゃ!!」

    一同「!?」

    元太「ほ、本当かよ博士!!」

    博士「そうじゃ!これさえあればたとえウナギかま絶滅しようと元太はうな重を食べる事ができるんじゃ!」

    コナン「お、おい博士。それって人体に影響はないのか?」ヒソヒソ

    博士「そこは大丈夫じゃよ新一。薬の期間は精々一週間、いかに大好物といえど一週間朝昼晩同じものじゃと飽きがくる」ヒソヒソ

    博士「そこが狙いなんじゃよ」ヒソヒソ

    コナン「成る程な。引いてダメなら限界まで押してみるって事か」ヒソヒソ

    元太「お、おい博士!はやくその薬とコンタクトをくれよ!!」

    博士「ほいほい、じゃあ手錠を外すぞい」ガチャガチャ





    13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:04:53.86 ID:3rJGhZOa0

    なんかここまでは珍しくえらく博士がまともだな





    15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:06:34.08 ID:NdqId9apI

    元太「………うーん、コンタクトを付けて薬を飲んでみたけどなんにも変わらねーぞ」

    博士「そこでじゃ、ほれこれは何に見える?」

    元太「!!!うな重!!」

    光彦「何言ってるんですか元太くん。どうみてもショートケーキじゃないですか」

    博士「ふふふ、どうやら成功したらしいの。ほれ、食べてみてご覧」

    元太「はふはふはふ!!うめぇ!うな重だ!!」

    コナン「これだけ効き目がありゃ十分だな」

    灰原「まったく。博士もお人好しなんだから」

    歩美「でも元太くんが元気になって良かった〜!」

    博士「うむ。一週間後が楽しみじゃのぉ」





    16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:07:12.08 ID:FnnAqtyd0

    カニバルの始まりだ・・・





    18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:08:02.63 ID:OG4OSuug0

    嫌な予感しかしない





    19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:08:29.30 ID:MGnjwLyR0

    さあ今回は誰が生き残るか…





    21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:09:26.80 ID:MCKOaAWn0

    光彦は間違いなく食われる





    22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:09:59.68 ID:NdqId9apI

    一週間後
    元太(あれからくる日もくる日もうな重うな重うな重うな重)

    うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重

    元太(確かに俺はうな重が大好きだけどこんなにはいらねぇよ!!!)

    元太「博士ぇーーー!!助けてくれぇ!!」

    博士「まったく。これでこりたようじゃの?」

    光彦「欲張りはいけませんよ?」

    歩美「元太くんも他のものちゃんと食べないとね!」

    コナン「ったく、世話かけさせやがって」

    灰原「ま、たまにはこんなのもいいかしらね」

    元太「もううな重はこりごりだぁ><」

    あはははははは








    25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:10:59.68 ID:NdqId9apI

    そんな結末になる、あの時はみんながそう思っていたんだ。





    26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:11:02.19 ID:tXTM2Yue0

    は?





    27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:11:03.76 ID:FnnAqtyd0

    え?





    31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:11:24.79 ID:JAhOz5dz0

    お?





    32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:15:35.88 ID:+YYgLy340

    ん?





    33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:17:37.30 ID:NdqId9apI

    一ヶ月後
    元太「博士ーーー!!もう薬が効かなくなっちまったよ!早く薬をくれよ!!」

    博士「ま、またかい元太くん………。もうやめた方が………」

    元太「うるせぇ!!俺はうな重があればいいんだよ!!さっさと薬を渡せよ!!」

    元太「最近はすぐ効き目がなくなってきてイライラしてるんだ!!もっと効き目をよくしろよな!!」

    博士「す、すまんな元太くん。ほれ、薬じゃよ」

    元太「よっしゃー!これでまたうな重三昧だぜ!ありがとな博士ーー!」

    博士「………ふう。いったか……」

    コナン「なあ博士……、そろそろ元太のヤツやばいんじゃねぇのか?」

    コナン「もう完全にうな重にとりつかれちまってるぜ?いつ他のヤツに手を出すか……」

    博士「だ、大丈夫じゃよ新一。元太くんはうな重しか食わん。そして元太が食べ物だと判断したものにしかコンタクトは作用しない」

    コナン「そうかもしれねーけどよ……」

    灰原「そうね。そろそろ元太くんの薬の服用はまずいんじゃないかしら」

    灰原「次、来た時にはビシッと言ってあげなさい。もう薬はあげない、と」

    コナン「なくなっちまったとでも言えばあいつも納得するだろ」

    博士「……うむ。そうじゃな!もう元太くんに薬はやらん!」





    35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:23:27.61 ID:NdqId9apI

    三日後
    元太「なぁ博士、話ってなんだよ。俺は早く薬をもらいたいんだぞ!!」バタバタ

    博士「う、うむ……そのことなんじゃがな?その、薬はもうなくなってしまったんじゃ………」

    元太「なっ………!」

    博士「じゃ、じゃからもう元太にあげれる薬はもう……」

    元太「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?!?!?信じられるかよ!!おいコラ博士!嘘ついてんじゃねぇだろうな!!??」ダンッ!!

    博士「ほ、本当じゃ!!薬はもう無い!だから帰ってくれ!!」トビラユビサシ

    元太「………本当に無いんだな………?」

    博士「あ、ああ……。すまん、元太く………ん?」


    ガブリ


    博士「え………?」

    元太「………あーー、なんでここにうな重があるんだ?さっきまで博士と話してたのに……」

    元太「ま、いいか。博士が置いて行ってくれたんだろ!いただきまーーす!!!」ガブっグチャッ

    博士「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"!!!」

    ガブっグチャッグチャッ





    40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:27:56.82 ID:NdqId9apI

    元太「ふう。途中薄味だったけど脂がのってて中々美味いうな重だったぜ!」

    元太「こりゃ博士にお礼しねぇとな。あーー、でも骨が多かったな。ウナギは基本骨まで食べるんだけどデカイのが多くて食べれなかったぜ」

    元太「おーーい、博士ー!どこだーー?………ん?」

    「ウナーギン0141」

    元太「これあの薬じゃねぇか!へへっ、やっぱりあるんじゃねぇかよ博士!!」

    元太「いつも少ししかくれなかったからな!いっぱい食べたら効き目も長いだろ!!」

    バリンボリンバリンッッ!

    元太「あー、うめえ。さて、博士は、っと……」

    「おーーい、博士……っておい!なんだこれ!?」

    元太「ん?この声……コナンか?」





    41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:28:34.53 ID:pFvXRN9Q0

    ホラーだろこれ





    44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:32:53.57 ID:NdqId9apI

    コナン「おい、博士……なのか?こんな骨だけになんて……」

    元太「おうコナン!どうしたんだ?俺も博士を捜してんだけど……」

    コナン「ッッ!げ、元太……。その口元……なんだ?」

    元太「ん?ああ。うな重のタレが付いてたかな」ゴシゴシ

    コナン(違う!あれはどうみても人の血!そして落ち着いた元太に白骨死体……)

    コナン(それから導き出される答えは………)

    コナン「元太!お前……博士を食べたな………?」

    元太「………はぁ?何言ってんだコナン、夏で頭がおかしくなっちまったのか?」ハッハッハ

    コナン(ちっ!どうしてこんなになるまでほおっておいたんだ!)





    47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:38:47.88 ID:NdqId9apI

    コナン「元太!お願いだ、自首してくれ……。そうすれば罪は軽くなる」

    元太「おい………コナン。なんだよその言い方。まるで俺が人を殺しちまったみてぇじゃねぇか」

    コナン「ああ!その通りだよ元太!!お前は自分の欲を満たすために人を殺した殺人鬼だ!!」

    元太「………殺人鬼?……俺が?詳しく聞かせろよコナン………ってあれ?」

    コナン(………なんだんいきなり周りを見渡し始めた……?)

    元太「おーーいコナーーン。あいつ人と話してる途中にどこに行ったんだ?」

    コナン(え………?)

    元太「それに、さっきの悪口のお詫びかな。ま、これがあれば許してやるかな。俺は優しいからな!」

    コナン「お、おい。元太………?か?




    元太「ったく、コナンのヤツめうな重を置いて行くなんてな!」



    コナン「っ!?!?!?」





    52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:45:59.89 ID:dl9YSNmq0

    珍しくほのぼのとあっさり終わった



    わけなかった





    53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:49:56.85 ID:NdqId9apI

    コナン(こいつッッ俺を食べる気か!?)

    元太「じゃ、いただきまーーす!!」ダダダダ!!!

    コナン(くっ!速ぇ!)「お前はこれでも食らっとけ!」パシュ

    元太「んあ………っ?」パタリ

    コナン「麻酔銃で眠ったもらうぜ、元太……。さて、あと警察………に?」ボキリ

    コナン「っ!?!?!?う、腕がぁぁぁぁぁぁ!!!」

    元太「う"な"重ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!!!」ガバァ!

    グチッヌチャッガブッッ

    コナン「あ…………あ………」

    薄れゆく思考の中でコナンは思った。
    格好の餌を見つけた獣が、ちっぽけな麻酔針で眠るわけがないと………



    元太「ふう。さっきより全体的に小振りだったけど薬を飲んだあとだからかな、味が濃くて美味かったぜ!!」

    ゴックン





    56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 02:58:27.72 ID:NdqId9apI

    灰原(……マズイわね。こうなることは予期していたけれど、まさかこんなに早いなんて)

    灰原(ここは通報よりも逃げることが先決ね。裏口から……)コソッ





    元太「おお!いい匂いがすると思ったらこんなところにもうな重が!!」ニタァ------


    灰原「------しまっ………」

    ゴックン……





    58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 03:02:46.86 ID:NdqId9apI

    元太「うーーん。博士やコナンだけじゃなくて灰原までいないなんてどうしたんだろう」

    元太「仕方ねぇ!ここは少年探偵団での博士の家捜索だ!」

    元太「おう、光彦!歩美!今から博士の家にこいよ!……え?まだ昼飯を食べてないって?おお!偶然だな!」














    元太「俺もまだお腹が減ってるんだ」ニタァ







    66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 03:10:37.55 ID:dl9YSNmq0

    光彦は死なないからずっと食べていられるな
    うな重ガム光彦






    1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:12:39.40 ID:fT27a2ZC0

    ※ネタバレ注意





    ガチャ


    エルド「……ん?なんだこの部屋」

    グンタ「よおエルド」

    エルド「グンタ。なにしてるんだ?」

    グンタ「いや、気づいたらこの部屋にいてな」


    ガチャ


    ペトラ「あ……グンタ、エルドじゃない。この部屋なに?」

    エルド「おう。いやそれが…俺たちにもわからん」

    グンタ「いつのまにか真っ暗な道を真っ直ぐに歩いてて、その扉に辿りついた。で、開けたらこの部屋にいたんだ」

    ペトラ「ああ、私もいっしょだわ」


    ガチャ


    オルオ「……ん!?ここどこだ!?」

    エルド「やっぱお前もきたか…」







    2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:13:34.19 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「私たち、ここにくるまで何してたんだっけ」

    グンタ「エレンを守るために城で生活して…」

    エルド「そうだ、壁外調査に行ったんだ。そして巨大樹の森に」

    オルオ「………女型の巨人が」

    「「「………」」」


    ペトラ「っあああああああああああああああ!!!くっそ!!ああああああああああああ!!!」ダンダン

    エルド「落ち着けペトラ!!深呼吸!」

    オルオ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお思い出したあああああああああ!!あのクソ女型の野郎に俺たちは殺されたんだあああああ」

    グンタ「あ!?待て待て待て待て!女型の巨人は捉えられただろ!?」





    3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:14:46.05 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「なに!?俺の首を切り裂いたあの人物が巨人だと!?」

    エルド「そうだ」

    オルオ「あの巨人は、エレンと同じ巨人化能力者だったようだな…」

    ペトラ「それに視力の回復の仕方もおかしかった。あの巨人はエレンよりも巨人化を大分使いこなしてたわ」

    エルド「俺たちが死んだあと、エレンはどうしただろうか……」

    オルオ「……! なあ、この部屋窓なんてあったか」

    グンタ「いや、なかったぞ」

    ペトラ「……グンタ、右を見てみて」

    グンタ「ああ?……あ!?窓が!?さっきまでなかったはずだぞ!」

    エルド「何か見えるか?」

    ペトラ「えっと………えっ?」



    ペトラ「エレンが…!」





    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:15:19.15 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「エレンが巨人化して…女型と戦ってる!」

    オルオ「なんだと!?あのクソガキ……!!」ギリッ




    エレン(巨人)「……ア」

    女型「……ッ」

    ブンッ ズバァッ!!


    グンタ「エレン!!まずい! しかしなんだあの女型のキック…!」

    エルド「くそ!この窓壊せないか!?」バンバン


    女型「……」パカッ ブチブチ…


    ビリビリッ…パクッ


    ペトラ「エ、エレン!エレンが…あああ……!」

    グンタ「…食われた……クソッ……俺たちのせいだ!俺らはあいつを守るためにリヴァイ班のメンバーに選ばれたってのに…」





    5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:17:37.07 ID:fT27a2ZC0

    ミカサ「エレン!!!」バッ



    オルオ「あいつは…エレンの幼馴染だったか」

    エルド「巨人もミカサも……行っちまう。もう俺たちからは見えなくなったな」

    ペトラ「エレン…ごめんなさい、エレン……私たちのせいで…!!」ポロポロ

    エルド「……エレンは本当に死んだのか…?」

    ペトラ「え…?」

    エルド「女型が人を食うことを目的にしていないのは分かってるだろ。エレンを殺したいだけなら、握りつぶすなりすればよかったんだ」

    オルオ「…しかし、奴はわざわざ口に含んだ。ただ単に運ぶため、そういう可能性もあるとエルドは言っているのか…?」

    エルド「ああ」

    グンタ「だといいが…」



    ペトラ「……あ」





    6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:18:06.42 ID:fT27a2ZC0

    リヴァイ「……」ヒュン

    グンタ「」

    リヴァイ「……」ヒュン

    エルド「」

    リヴァイ「……」ヒュン

    オルオ「」

    リヴァイ「……」ヒュン

    ペトラ「」

    リヴァイ「……」


    リヴァイ「……」

    リヴァイ「……」ヒュッ





    7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:19:28.06 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「……兵長…」ジワ

    エルド「…俺たちは、最低の部下だな」

    グンタ「ああ…」


    オルオ「……俺たち、本当に死んだんだな」

    エルド「……死んだあとも、こうして喋ってるから信じがたいけどな」

    グンタ「でも俺たちは、もう何もできねえ。この窓も壊せないし、俺たちが入ってきたドアもこちらからは開かねえしな…」

    ペトラ「…………」



    ガチャ


       「どうもみなさんお待たせしました」

    オルオ「!? もうひとつ扉がでてきた……ってか誰だテメェ」

       「みなさんをあっちの世界に案内するために来ました。さあ、私の後に続いて、私が今でてきた扉を抜けましょう」

    ペトラ「あっちの世界って……あの世ってこと…?」

       「まあそんなもんですね」

    エルド「待ってくれ!じゃあ、こっちの扉はあの世に通じてて、あっちの扉は俺たちが生きてた世界に繋がってるのか?」

       「そうですよ。でもあっちの扉は開けられません。私が鍵かけてますんで。戻られちゃ困りますからね」

    ペトラ「……」

       「ちょ…なんですかその目。怖いなあ」





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 00:25:43.13 ID:fT27a2ZC0

    オーイ チョットヒトリ キテクレー

       「あ、呼ばれちゃった。みなさんもうちょっとこの部屋で待っててくれますか?すぐ戻るんで」フワフワ




    グンタ「なんなんだ一体……あれが死神って奴なのか?」

    エルド「あの世って、どんなんだろうな」

    ペトラ「……」

    ペトラ「あいつの鍵奪って、あっちの扉開けない?」

    オルオ「!?な、なに言いだしやがる!?馬鹿かお前!」

    エルド「ペトラ、自分の死を認めたくない気持ちは分かるが……俺たちは、もう死んだんだ。生き返ることなんて、無理だ」

    ペトラ「…馬鹿だってこと、分かってるよ!でも!私たちが女型を仕留められなかったせいで、今エレンは危険な目にあってる」

    ペトラ「エレンを守ることが私たちの使命だったのに。それに…兵長にあんな顔までさせちゃった……」

    ペトラ「私……できることなら、もう一度やり直したい…!もう一度だけでいいから…!」





    12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:51:19.60 ID:fT27a2ZC0

    エルド「……」

    グンタ「……」

    オルオ「……フン。ったく俺の女房になる意気込みは十分のようだな、ペトラ」

    ペトラ「オルオは私の今の真面目な話をちゃんと聞いてた?」



    エルド「…はは。まあ、俺たちが持っている女型についての情報は、初戦のときと比べて格段に多い。……一つやってやるか?」

    グンタ「ここでやんなきゃ、リヴァイ班のメンバーじゃねえよな」

    オルオ「あのクソガキもションベン垂らしながら泣いてる頃だろうしな…」

    ペトラ「…ふふふ。みんなならそう言ってくれると思ってたよ」



    エルド「じゃあ、」

    エルド「生存戦略、始めるか」





    13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:52:05.10 ID:fT27a2ZC0

    エルド「まず女型について知っていることをまとめよう」

    グンタ「俺の知らない情報もあるだろうしな」


    ・視力の回復を片目に集中させることで早くできる。30秒未満で片目の視力は回復してしまう
    ・皮膚を硬化させる能力がある


    ペトラ「硬化って、どれくらい固いの?」

    オルオ「刃が全く通らなかった。むしろ刃が折れた」

    エルド「そりゃあ…まずいな。刃より固いとなると」

    グンタ「任意で全身硬化できるのか?持続する時間はどのくらいだろうな」

    オルオ「俺のときはうなじを硬化していたな…」

    ペトラ「……じゃあ、少なくとも絶望的な状況でもないね」

    ペトラ「視力を奪ったあのとき、奴はうなじを手で守ってた。硬化がずっとできるなら、そんなことしないでただ急所を硬化していればいいもの」

    エルド「確かにそうだな」





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:53:02.57 ID:fT27a2ZC0

    ・視力の回復を片目に集中させることで早くできる。30秒未満で片目の視力は回復してしまう
    ・皮膚を硬化させる能力がある(ただし持続性はない?)


    グンタ「硬化している皮膚でも、ずっと切りつければもしかしたら刃が通るかもしれないな」

    エルド「かもな。が、視力の回復速度も考えるとそんな悠長なことはしてられないな」

    オルオ「やはり、視力を奪って硬化される前に削いだ方がいいだろうな……チッ」

    ペトラ「オルオ、なんだか今日はまともだね。…私もその意見に賛成だな」





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:54:20.25 ID:fT27a2ZC0

    エルド「もってる情報はこれで出つくしたか。さて、作戦を考える前にひとつ決めた方がいいことがある」

    ペトラ「?」

    エルド「俺たちが何を優先するか、だ。エレンの命か、全滅回避か」

    オルオ「そいつぁ難しいな。あのとき俺たちはクソガキの命を優先して、あいつを逃がした。結果俺たちは全滅、そしてあのガキも女型に連れ去られた」

    ペトラ「全滅を回避することで、エレンを守ることに繋がると思う。多分エレンにどう言い含めても、私たちが全滅したら女型に向かっていっちゃうような子だもの」

    グンタ「確かにそうだ。まあ、あくまでエレンを守ることが最重要だが、今度は俺たちの命も守らなくちゃなんねえな」

    エルド「骨が折れるな……だが、まあ悪くない」フッ

    オルオ「おい!兵長の口調真似してんじゃねえ!」

    ペトラ「オルオが言うな」





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:55:06.46 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「次は作戦か。俺は初戦の時に死んでたからな、対女型戦経験済みの3人に従うぜ」

    エルド「そうだな……あのときも、女型の目のことがあるまでは順調だったんだ。だから今度は、一人が奴の視力を常に奪おう」

    エルド「視力が回復しそうになったら、奴の目をまた潰すんだ。その間にほかの3人が肩回りの筋肉全て削いで、うなじを無防備にする。どうだ?」

    ペトラ「それが一番でしょうね」

    オルオ「異論はねえな」

    グンタ「俺も賛成だ」

    エルド「よし。じゃあ決まりだ! あとは……」



    ガチャ

       「みなさん、お待たせしてすいませーん。じゃあいきましょっか」

    ペトラ「せいっ!!」ガツン

       「ほあッ!?……」バタン





    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:56:02.52 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「持っててよかった超硬質スチール」

    オルオ「ポケットにあったあった。これが鍵だな」チャリ

    エルド「じゃあ行くか。扉の向こうへ」

    グンタ「全くわくわくするな…黄泉がえりっつーのは」



    ……ガチャ……





    18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 06:56:29.09 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ―――



    エレン「すげえ!空中で撒き散らしたってことですか!?」



    ペトラ「……え…?」
    グンタ「あ…?」
    エルド「……これは」
    オルオ「……うおお」


    エレン「えっ…。みなさん、どうしたんですか、急に?」


    ペトラ(生き返った…の?)

    オルオ(しかもよりによってこの話の時かよ…!)

    エルド「エレン……!」

    グンタ「……」グッ


    エレン「本当にどうしたんですか先輩??」





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:03:31.23 ID:fT27a2ZC0

    エルド「エレン。落ち着いて聞けよ。今から女型の巨人が人の姿で、あっちの方向から襲ってくる」

    エレン「え?」

    エルド「お前は、方向転換して今すぐ本部へ向かえ。俺たちがあいつを仕留める」

    エレン「あの…何言ってるんです?」

    グンタ「いいから、エルドの言うことを聴いてくれ」

    ペトラ「ほら早く早く」

    オルオ「さっさと行けガキ」

    エレン「ええええええええ!?」アワアワ


    グンタ(エレン、訝しんでるぞ……おい)
    エルド(さすがに無理があるか)
    ペトラ(まかせて!)


    ペトラ「エレン、今まで隠してたけど…エルドの右目は千里眼なのよ」

    エルド「え゛」

    エレン「まじですか!?」





    20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:04:16.67 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「だから今ここに近づいてくる奴の姿が、エルドには見えてるの」

    エレン「そうなんですか!すげえエルドさん!」

    エルド「」

    オルオ「分かったらさっさと方向転換しろ。俺たちを信じてんだろ?」

    エレン「…は、はい……どうか、ご武運を!」ヒュン




    エルド「……おい、ペトラ。俺の右目がなんだって?」

    ペトラ「ごめんごめん」テヘ

    オルオ「信じるエレンもエレンだがな……」

    グンタ「…おっと。おしゃべりはそれくらいにしといた方がいいぞ。……そろそろ来る」


    …ヒュンッ





    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:04:54.14 ID:fT27a2ZC0

       「……」ヒュッ

    グンタ「二度同じ手は食らわねえぜ、女型!」サッ

       「…!?……。」


    カッ!


    エルド「きたぞ!女型だ!」

    ペトラ(…今度こそ、殺す!!)

    オルオ(一度死んだ俺らは強ぇぞ!!)

    グンタ(まずは視力だ!)


    ザクザクッ
     ズバッ



    エレン(…!)チラ

    エレン(すげえ!さすが調査兵団の精鋭部隊……急襲にも慌てず、言葉もアイコンタクトもなしであんな連携がとれるなんて!!)





    22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:05:36.92 ID:fT27a2ZC0

    女型「……!」ダラン

    エルド(よし!視力を奪って肩の筋も削いだ。奴の両腕が落ちたぞ!)

    エルド(ここで俺は以前突っ込んだらあいつに食われたんだ。しかし……今度はそうはいかない)

    エルド(グンタ!)

    グンタ(ああ!)ヒュン


    ―――ザクザクッ


    女型「…!?」


    ペトラ(よし……これで奴はまた少なくとも30秒、暗闇の中…)

    オルオ(その間に)ヒュン

    エルド(今度こそ、)ヒュン

    グンタ(仕留める!!)


    オルオ(次は首の筋肉だ……そうすりゃうなじが狙える!)ヒュゥゥゥ





    23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:06:05.85 ID:fT27a2ZC0

    ザクッ
     ザクッ!


    女型「……」スー…

    ペトラ(よし…もう少し!!)ヒュンッ

    エルド「…? なんだ?女型の様子が……」


    女型「………キィァアアア!!」


    「!?」





    24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:07:12.01 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「…!?」

    ペトラ「これって、さっき聞こえてきた叫び声じゃない!?」

    オルオ「何いきなり叫んでやがる……クソ女型!」


    ドドドド・・・


    エルド「……なっ!?」


    エルド「巨人が…10m級3体、7m級2体接近中!足が速いな…!」

    ペトラ「巨人を呼びよせたっていうの!?まさか!!」

    グンタ「おいおい…まじかよ…」

    オルオ「くっ…!周りの巨人どもを殺しつつ、女型の視力に気を配るか…!!めんどくせえことしやがって!」

    エルド「やるしかない!俺とグンタ、オルオとペトラの組でやるぞ!」ヒュンッ





    25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:08:02.36 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「はぁ…はあっ!」

    オルオ「あと2体!……おい、片目がもうそろそろ回復する頃だ」

    グンタ「俺が行く!」ヒュン


    グンタ「……フッ!」ブン

    女型「……」


    ガキンッ!!


    グンタ「な!?」

    グンタ「刃が…通れない!……瞼を、硬化したのか!?」

    女型「……」パチッ

    グンタ「………―――ぐ!」


    バキッ





    26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:08:33.60 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「グンタ…!」

    エルド「くそッ!しかも女型の視力も戻っちまった!」



    女型「……」ダッ

    オルオ「くっ……ざっけんなテメエ!」ヒュン

    ペオラ「オルオ!!後ろからも、巨人が!」

    巨人「…」ブンッ


    ゴッ……





    27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:11:09.74 ID:fT27a2ZC0

    エルド「…!!……2人じゃ、無理だ。エレンを護衛しつつ本部へ向かうぞペトラ!」

    ペトラ「……あいつッ……!いつか殺してやる…!!」ヒュンッ


    バキボキッ


    エルド「…!!」グラッ

    ペトラ「あっ…!?アンカーを刺した木を…蹴り折った!! エルド!!早くこっちに来て!!!」

    エルド「ぅぐ…っ」

    ペトラ「危ない!」

    女型「……」


    グチャッ


    ペトラ「ああああ……」

    ペトラ「あああああああ…」

    ペトラ「許さない…………二度も殺した…!」

    ペトラ「死ね!!」ビュッ





    28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:11:51.44 ID:fT27a2ZC0

    オレが…選択を間違えたから……

    オレが、仲間を信じたいと思ったから 皆死んだ


    「こいつを 殺す」


    オレが 最初から自分を信じて戦っていれば…

    最初からこいつを、ぶっ殺しておけば!!




    ―――カッ


    BAD END





    29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/22(土) 07:14:48.72 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ―――



    ガチャ


    ペトラ「うわああああああああああああああああああああああああッ」ガクッ

    ペトラ「また殺されたああああああああああああの女型めええええええええ」

    エルド「まさか巨人を呼びよせる力があったとはな…」



    ・視力の回復を片目に集中させることで早くできる。30秒未満で片目の視力は回復してしまう
    ・皮膚を硬化させる能力がある(ただし持続性はない?)
    ・巨人を叫び声で呼び寄せる←new!


    グンタ「厄介だな」

    オルオ「だがまた新たな情報を得られた」

    エルド「俺たちの命と引き換えにな」

    ペトラ「大きな前進だって、ポジティブに考えなくちゃね…」





    36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:39:40.37 ID:fT27a2ZC0

    ガチャ


       「帰ってきましたね。勝手な真似されるとこっちとしても困るんですよ」

    ペトラ「げ」

       「死神はっ倒して現世に戻る人たち初めてですよ。……でも無駄です」

       「あなたたちは、この日この時この場所で死ぬ運命なんです。何度やっても、この運命を覆すことなんてできませんよ」

    エルド「……」


       「じゃあ、今度こそおとなしくしててください。また来るんで」





    37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:40:15.32 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「死ぬ運命か」

    オルオ「……下らねえな」

    エルド「ああ下らないね」

    ペトラ「ふざけんなって感じね」





    グンタ「…よし、じゃあ改めて」

    グンタ「生存戦略、再開だ!」





    38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:42:56.04 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「しっかし、女型と巨人5体は、俺たちだけじゃきっついな……」

    オルオ「兵長がいればまた違っただろうがな……」

    ペトラ「女型の筋肉を削いでも、巨人たちを始末してるうちに再生しちゃって、結局また一から攻撃になっちゃうしね」

    エルド「そのあとまた巨人たちを呼ばれちゃ敵わないな。うーん」

    グンタ「…俺は時間をかけてでも、巨人を全部やってから女型に取り掛かるべきだと思うね」

    グンタ「まず一人が女型の近くに常駐し、視力を奪い続ける。あとの3人が一体となってほかの巨人を殺す」

    オルオ「……時間をかければかけるほど、兵長が駈けつけてくれる可能性も挙げるしな」

    ペトラ「…ねえ。巨人になる前にやっつけられればいいんじゃない?」





    39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:43:46.94 ID:fT27a2ZC0

    オルオ「……ああ?」

    ペトラ「私たちはあいつがどの方向からいつ来るのか分かってる」

    ペトラ「女型に変身する前に、人間の姿のままのうちに戦った方がリスクが少ないんじゃないかしら」

    グンタ「なるほどな。こちらが奇襲を仕掛けられる分、有利だな」

    エルド「試す価値は十分にあるな、ナイスだペトラ。じゃあそれで作戦を立てよう」


    エルド「まず奴は我々に向けて信号弾を打ってたな。初戦では俺たちはそれを兵長だと思って、自分たちの位置を知らせるためにこっちも信号弾を放った」

    グンタ「そういや、さっきは打つの忘れてたな」

    オルオ「なんで俺たちの位置分かったんだろな」

    ペトラ「うるさかったからじゃない?」

    エルド「おい、脱線するな!」





    40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:44:36.88 ID:fT27a2ZC0

    エルド「…えー、で、それを利用して俺たちの位置を誤解させようじゃないか」

    ペトラ「うん、いいね。で、奇襲をかけるために隠れた私たちがいるところにおびき寄せるのね」

    エルド「ああそうだ。だが奇襲は1人か2人だろうな。あの女型には俺たちの人数が知られてしまってる」

    グンタ「奴が少ない人数に違和感を感じる前に、勝負を決めなければならない」

    オルオ「奇襲が2人として……残りが2人っつーのは、さすがに少なすぎるな。エレンにも囮をやってもらうか?」

    ペトラ「やむを得ない……ね。でもこの作戦は短期決戦、奇襲が成功するかどうかの一瞬にかかってるわけだから、奴を仕留められれば結果オーライ。エレンに危険はないわ」

    エルド「奇襲はオルオと俺がいこうか」

    オルオ「……へっ、いいぜ……」

    ペトラ「まあ、妥当だね」

    グンタ「まかせたぞ」





    41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:45:05.11 ID:fT27a2ZC0

    エルド「俺たちは木の影にそれぞれ離れて隠れてる。お前たちは俺たちの間を女型が通るように誘導してくれ」

    オルオ「で奴が通り過ぎたら、背後から同時に俺たちが切りかかる……!」

    エルド「…急所を狙っても再生されたらどうするか」

    グンタ「再生が間に合わないように攻撃をしかけるしかないな」

    ペトラ「拘束できるものも持ってないしなぁ…」

    グンタ「…立体機動のワイヤー?」

    オルオ「ワイヤーかよ…」





    42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:45:30.43 ID:fT27a2ZC0

    エルド「よし。俺とオルオが奴の首と胴体をそれぞれ切りつけよう。再生されたらまた攻撃を畳みかける。その間グンタとペトラはワイヤーで奴を縛り上げる準備しててくれ」

    ペトラグンタ「了解」



    ガチャ


       「みなさんおとなしくしてました?じゃあ逝きましょう。大丈夫、あっちの世界はすごくいいところですよ」

    オルオ「てめえ一人で逝け!」ドゴッ

       「ひどい!」ドサッ




    エルド「再び鍵ゲット」チャリ

    ペトラ「さすがにちょっと気の毒になってきた…」

    グンタ「気にしたら負けだ」

    オルオ「俺今度生き残れたら結婚するんだぜ…」

    エルド「明確な死亡フラグを立てるんじゃない、オルオ」

    ペトラ「相手もいないくせに……」



    ……ガチャ……





    43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:46:06.32 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ―――



    エレン「すげえ!空中で撒き散らしたってことですか!?」



    ペトラ「…あとほんのちょっとだけ戻る時間が前だったらいいのに…!」
    グンタ「ハハハッ」
    オルオ「毎回毎回、黒歴史暴露される身になってみやがれバーカ!バーカ!!」



    エレン「??」


    エルド「ああ、エレン驚かないで聞いてくれよ。これから女型の巨人の本体と思われる人物が立体機動で襲ってくるから、奇襲をかけるぞ」

    エレン「え?女型は捉えられたんじゃ……というか、なんでエルドさん知って……!?」

    ペトラ「エルドはね、隠してたけど予知能力者なのよ。だから未来が見えるの」

    エレン「えー!まじですかエルドさんすげえ!!」

    エルド「だからペトラお前……勝手に……」

    グンタ「周を重ねるごとにエルドがどんどん能力に目覚めてくな」





    44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:49:43.35 ID:fT27a2ZC0

    エルド「よし、ここらへんで俺とオルオが隠れるぞ」ザッ

    オルオ「準備完了だ」


    パシュウウウウゥゥ


    エレン「あ…!信号弾が上がりました」

    ペトラ「奴が来るわ!こっちも信号弾を打っておびき寄せるわよ」

    グンタ「よし、いいぞ」


    パシュウウウウウ


       「……」ヒュンッ





    45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:50:53.98 ID:fT27a2ZC0

       「……」ヒュッ


    エルド オルオ(来た…!!)

    エレン(あ、あれが女型?兵団のマントを着てる……兵士なのか?顔が見えない…)

    ペトラ(奴はまだ自分の正体が知られてることに気付いてないわ。悟られないように……)



       「……」ヒュン



    エルド(まだだ。もう少し……奴が完全に背中を見せてから………)

    オルオ(…………いまだ!!)


    バッ





    46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:54:03.87 ID:fT27a2ZC0

    エルド(首を撥ねてやる!)ヒュゥゥゥ

    オルオ(あと少しで届く…!真っ二つになれ女型!!)ヒュゥゥゥ


    ヒュッッ!!


       「…っ!?」バッ


    グンタ(…躱された!?)


    エルド(くそっ!!……ならばせめて腕だけでも!)

    オルオ「ああああああああ!!」

       「……くッ」


    ―――ザクッ





    47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:57:20.99 ID:fT27a2ZC0

       「……ッ」グラッ


    ペトラ(女型の両腕を落とした!!もし巨人化の自傷行為がエレンがしているように手の平限定だとすれば、これで奴は巨人化できない)

    ペトラ「でも、確証はない……奴がバランスを崩してる今がチャンス!グンタ!!」

    グンタ「ああ!!」ヒュン


    オルオ「ぐぁ…!!ってえ…!」ボタボタ

    エルド「オルオ!お前…!?」

    オルオ「やられた……っ俺に構わず女型を仕留めろ!再生される前に!」

    エルド「…ああ!」





    48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:57:47.91 ID:fT27a2ZC0

    ヒュウウゥゥゥ……―――


    グンタ(両手がなければ立体機動もうまく使えねえだろ!)

    ペトラ(三人で一気に叩く!)ジャキ

    エルド(………追いついた!!死ね!!!)ジャキッ






       「……」パキッ…



    シュゥゥゥ……バキパキッ…

    ヒュンッ



    ペトラ(なっ……両腕の再生スピードが速すぎる……!)

    グンタ「くそ!!!またかっ!!」

    エルド「また逃げられた!!まずいぞ、巨人化するつもりだ!!」





    49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 16:58:15.10 ID:fT27a2ZC0

    エルド「間に合え………ッ!!!」ジャキ

    ペトラ「ぐ……ッ!!!」ジャキ


       「……」スッ


    ―――ガブッ






    カッ!


    女型「……」シュゥゥゥ





    50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:02:06.18 ID:fT27a2ZC0

    エルド「ちくしょう!」スタッ

    ペトラ「あと一瞬早ければ奴の首を落とせたのに…!」スタッ

    グンタ「エレン!!俺たち3人で女型を仕留める。お前はそのまま本部へ向かえ!!」

    エレン「で……ですが!!俺も、戦います!!!」

    エルド「お前の力はリスクが多すぎるんだ!俺たちにまかせろ!!」

    エレン「でも……!!!」


    オルオ「おい………エレンよ……、そんなにあいつらのことが、信じられねえってのか……? ゴホッ」

    エレン「オルオさん、しゃべっちゃだめです!!血が……。くそっ!」

    エレン「……分かりました、みなさんのことを信じてます…!!負傷したオルオさんを連れて、戦線を離脱します!!!」

    エレン「さあオルオさん、掴まってください!!」グッ





    52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:03:30.25 ID:fT27a2ZC0

    オルオ「馬鹿野郎……テメエ一人でさっさと行っちまえ……馬鹿が……」

    エレン「な、なんでですか…!!すぐ手当してもらえば助かります!!だから早く!!」



    エルド「……エレン、オルオは置いていけ」

    エレン「エルドさん!?」

    グンタ「オルオを背負って立体機動すれば、お前の生存率が落ちる。俺たちの使命はな、エレン。お前を命に代えても守ることなんだ」

    エレン「……オルオさんを見捨てろってことですか!?」

    ペトラ「………ええ、そうよ!!!早く行きなさい!!」


    エレン「……っ!!」

    オルオ「……どうせ俺は助からん。あいつらが必死に戦って、時間を稼いでる間に、さっさと行け……エレン!」

    エレン「………、……………ッッ!!」




    ヒュンッ





    53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:04:29.39 ID:FNkO7h/h0

    やばい、初めてオルオがかっこいいと思ったwwwwwwww





    54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:06:12.64 ID:fT27a2ZC0

    オルオ(……へっ。なぁに鼻水たらして謝ってやがる……クソガキが)

    オルオ(謝るのは俺の方だ……こんな様でな)

    オルオ「おい……頼んだぞ…!!」


    ペトラ「分かってるわよ!三度目だもの!!」

    エルド「油断するなよ…!」

    グンタ「オルオ、お前も死ぬんじゃねえぞ!俺たちが奴を仕留めるまでな!!」


    オルオ「………ああ……」

    オルオ「分かってる………」





    55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:07:10.55 ID:fT27a2ZC0

    ―――――――
    ―――――
    ―――


    オルオ「…………」

    オルオ「…………」

    オルオ「……三度目も、ダメ…だったか」

    オルオ「また、巨人を呼びやがったな……クソ野郎め」


    ズシン…ズシン……

    ―――ガシッ


    オルオ「………イテエな……触るんじゃねえ……クソが」

    オルオ「手に力が……入んねえ……こいつのアホ面に、刃をぶッ刺してやりてぇのに………」

    オルオ「…………!」

    オルオ「あ、の……クソガキが……!なんで……戻ってくんだよ……!!」

    オルオ「馬鹿が……!!」


    ああ、また………同じ。



    ―――カッ



    BAD END





    56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:20:59.45 ID:fT27a2ZC0

    ガチャ


    オルオ「……」


    「「「………」」」


    エルド「…ダメだったな」

    オルオ「すまん。俺が負傷しなければ……クソ」

    ペトラ「巨人化した時点で負けのようなものよ。二度目と一緒の展開だったもの」

    グンタ「でも、二度目より惜しかったと思うぞ。エルドとオルオが両腕を落とした後、本当にあと一瞬あれば……」

    エルド「確かにな。もう一回この作戦で試してみるか?」

    ペトラ「やってみましょうか」



    ガチャ


       「あ!帰ってきた!あんたらほんといい加減に

    エルド「そぉい!!」シュッ

       「貴様…」ドサッ



    オルオ「フン…リベンジと洒落こむか……」

    ペトラ「そうね」


    ……ガチャ……





    57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:23:21.51 ID:fT27a2ZC0

    ――――――
    ―――





    ―――カッ





    BAD END





    58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/23(日) 17:23:57.56 ID:fT27a2ZC0

    ガチャ


    エルド「……っくぁあああああああああああああ!!」

    グンタ「なんでだぁあああああああああああ!!!」

    オルオ「落ち着け!!お前ら!!!鼻水ふけよ汚えな!!!」

    ペトラ「まあまあエルドもグンタも……どうどう」



    エルド「ハァハァ……くそ!今度こそうまくいくと思ったのに」

    オルオ「俺も負傷しなかったしな……やっぱり巨人化されると厄介だ」

    ペトラ「4回も死ぬことになるとはね…」

    グンタ「だめだな……ちょっと慣れてきた」

    エルド「それほんとにだめだろ……畜生」





    65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:32:51.20 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「でも諦めてたまるかこんちくしょう!こうなったら10回でも20回でも死んでやるよ!!」

    エルド「しかし、打つ手がなくなってきたぞ。女型出現からの全滅ルートはもう試したくない」

    ペトラ「強すぎでしょあいつ」

    オルオ「俺にひとつアイディアがある……」

    グンタ「お?なんだ?」

    オルオ「聞きたいか…?斬新でなおかつ画期的な俺の秘策を……お前らの頭では到底考えつかないだろうな」

    ペトラ「焦らさなくていいから。早くしないと死神きちゃうよ」



    オルオ「……フッ…」

    オルオ「生存戦略、これで終いだ!」





    66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:33:22.58 ID:fT27a2ZC0

    エルド「…………馬に乗って逃げる?」

    ペトラ「秘策って言うから……何かと思えば……」

    オルオ「おい!なにがっかりした顔してんだ!?今までとは違う方向の作戦じゃねぇとやる意味ねえだろうが!」

    オルオ「まずな。これまでと違って信号弾をこちらから撃たなければ、馬まで戻る時間が稼げる」

    グンタ「ほう」

    オルオ「馬に乗ったら一気に本部へ走る。俺たちに足りないものは圧倒的に人数だろ」

    エルド「だが、女型が捕縛される前にも奴に追いかけられたが、あの時も間一髪だったろ」

    エルド「ましてや今度は時間を稼いでくれる兵士も……いないんだ」

    オルオ「あの時は開けた一本道での追いかけっこだったろうが」

    ペトラ「そっか!本部への道は木が乱立してるわね。それだったら小回りがきく馬に有利で、女型に不利ね」





    67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:35:02.69 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「……女型が現れたら、俺が立体機動で時間稼ぎをする。3人はエレンとともに本部へ行ってくれ」

    オルオ「ああ!?なに下らねぇことほざいてやがるこの毬栗頭が…!」

    ペトラ「ちょっ……全員生存を目指すって話だったじゃない!」

    グンタ「それより優先すべきなのはエレンの命だっていう話でもあったろ」

    エルド「……俺もやる。ペトラとオルオ、頼んだぞ。エレンはお前らによく懐いてたしな」

    ペトラ「二人とも!急になに言ってるのよ、やめてよ……」

    オルオ「なにかっこつけてやがんだ馬鹿め。それなら作戦言い出しっぺの俺がやる」

    グンタ「まっ、たまには先輩を立てろっつー話だ」ニッ

    エルド「そういうことた。後のことは頼んだぞ、二人とも」ニッ

    ペトラ「……」

    オルオ「……」





    68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:35:35.90 ID:fT27a2ZC0

    エルド「はは、なに泣きそうになってるんだ、オルオまで」

    グンタ「よしよし、いい子だな二人とも」ワッシワッシ

    ペトラ「やめてよ子どもじゃないんだから!っていうか泣いてないし別に……!」

    オルオ「おい髪型崩れるだろうが!!この野郎!やめろってんだよ!!」



    エルド「今回は大分シンプルな作戦だな。もう決めることもないだろう」

    グンタ「やるべきことをやるだけだな。あとはあいつが来るのを待つだけだ」



    ガチャ

       「こらっあんたら―――

    ペトラ「せいっ!」バシッ
    オルオ「おらぁ!」ドカッ
    エルド「ふんっ!」ゲシ
    グンタ「はっ!」デュクシ


       「」バタリ



    ……ガチャ……





    69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:36:14.09 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ―――


    エレン「すげえ!空中で……

    ペトラ「エレン、静かに!」

    エレン「…へっ?」


    エルド「今から迂回ルートを通って馬をとりに行く。全員フードを被るんだ」

    グンタ「詳しいことは後で説明するからな、とりあえずしたがってくれエレン」

    オルオ「ぎゃーぎゃー喚くんじゃねえぞ……ガキ」

    ペトラ「女型が来るからね」




    エレン「え?」


    エレン「……え?」





    70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:36:56.62 ID:fT27a2ZC0

    エレン(なんで先輩みんな、急に様子が変わったんだ?)

    エレン(つーか女型ってさっき捕えられてたよな…?)

    エレン(でもなんだか質問できない雰囲気だ……)


    パシュゥゥゥ


    エレン「! 信号弾……」

    エルド「女型が撃ったんだろう。まだここから遠いな。でも急ごう」

    グンタ「ああ」





    71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:37:22.52 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「よし…!馬まで戻ってこれた……っ」

    オルオ「ここからが勝負だぜ……すぐ出発するぞ!おらさっさと乗れクソガキ」

    エレン「えっ は、はい」ワタワタ

    エルド「行くぞ!」


    ドドドドドド………


    エレン(うっ、木がたくさんあるところはさっきの道より馬の操作が難しいな)

    エルド「……」
    グンタ「……」
    ペトラ「……」
    オルオ「……」


    エレン(森は静かだ……この森のどこかで、本当にまだ女型の巨人が俺を探してるのか?)

    エレン(先輩方を信じてないわけじゃないが……どうにも様子がおかしいような)





    72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:37:57.48 ID:fT27a2ZC0

    ヒュンッ

       「……!」


    カッ!


    女型「……っ」ダッ


    ドドドドドドドドッ……


    ペトラ「!! 来た!女型……!!」

    エレン「な……まさか!?」

    オルオ「こら、ガキ!!振り向くんじゃねえ!フード被ってる意味を考えろ!!」

    グンタ「来たか…。ペトラ、味方に向けて信号弾を撃っとけ。二人とも、頼んだぞ」ヒュッ

    エルド「エレン!生き伸びろよ!!」ヒュッ


    エレン「っ!?」





    73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:38:29.70 ID:fT27a2ZC0

    エレン「エルドさん、グンタさん!?なんで……っ」

    ペトラ「前を向いて!エレン!!」

    エレン「でも二人だけじゃ……いくらなんでも、無茶でしょう!それじゃあまるで、さっき殺されてった兵士たちみたいに……!!」

    オルオ「それでも、前を向けっつってんだよ!」

    エレン「なんでですか!?俺とみなさんで戦えば、勝てるかもしれないじゃないですか!!」

    オルオ「だめだっつってんだろ!物わかりの悪ぃ餓鬼だな!」

    オルオ「あいつらが稼いでくれてる時間を無駄にすんじゃねえ!!さっさと腕を下ろして手綱を握れ!!!」

    ペトラ「……エレン!」

    エレン「……っ」





    74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:39:16.38 ID:fT27a2ZC0

    エレン(……見捨てろって言うのか!?)

    エレン(俺の命のために戦ってくれてる、二人が……死ぬのを、ただ見てるだけしかできないのか?)

    エレン(そんなことしたくない。エルドさんにも、グンタさんにも死んでほしくない。そんなの嫌だ……)

    エレン(嫌だ。もうこれ以上、誰かが目の前で死ぬのを見たくない。嫌だ。嫌だ。嫌だ……!)

    ガ、リ……ッ

    オルオ「おい!!」







    ペトラ「エレン」

    ペトラ「あなたは兵士でしょう!?」


    エレン「……!?」





    75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:39:56.58 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「エレンの考えてること、分かるよ」

    ペトラ「でもね、兵士になった以上、あなたの心臓はその胸の中にないわ」

    ペトラ「そしてその心臓を預かってる人類の代表の、団長や兵長が、あなたの命は私たちより重いって判断したのよ」

    ペトラ「だから私たちは命を投げうってでもあなたを守る。兵士として……仲間として」

    ペトラ「エレンも兵士なら、四の五の言わず!!私たちに守られて!!!」

    ペトラ「それがどんなに辛くっても、私たちを見捨てて自分の命を優先して!!! いい!?」

    エレン「………っ」

    エレン「……納得できません」ギリッ

    オルオ「エレン!」

    エレン「ですが、従います……! 兵士ですから!!」ギュッ

    ペトラ「……ありがとう!」





    76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:43:33.00 ID:fT27a2ZC0

    ドドドドドドド


    オルオ「この先、後ろでどんな音が聞こえても、絶対振り返るな」

    エレン「…はい」

    ペトラ「全速力で馬を走らせることに、集中し続けて!」


    ドドドドドドド





    77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:44:04.15 ID:fT27a2ZC0

    ヒュンッ
    ヒュッ

    ザクザクザクッ……
    ズバッ!

    プシュゥゥ…


    ―――エルドっ


    ブンッ



    …グチャァッ





    78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:44:35.34 ID:fT27a2ZC0

    ―――くそっ!

    ヒュッ
    パキンッ

       ドッ ドッ ドッ ドッ…

    ヒュンッ…ヒュ、

    パシッ


    ―――ぐぁ……っ


    ブチブチブチブチ

    ブチブチブチブチ

    ブチブチブチブチ


    ―――ぁ…


    ブチ





    79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:45:03.56 ID:fT27a2ZC0

    エレン「……っ……!」

    オルオ「本部まで3分の2あたりまで来た…!あいつらのおかげだ……ッ」

    ペトラ「絶対に生き延びてやる!!絶対よ!!」


    ドドドドドドドドドドドドドドドド


    エレン(さっきより、足音が近くなってきてる!)

    ペトラ(まずい……こうなったら、私が)

    オルオ「ペトラ、このクソガキを頼んだぞ!」ヒュッ

    ペトラ「は!?オルオ、なに勝手に…!!」

    オルオ「生きろよ!!俺らの分までな!」ジャキッ

    エレン「オルオさ……っ」

    ペトラ「……馬鹿!」

    ペトラ「………ばか…っ」





    80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:45:52.56 ID:fT27a2ZC0

    ドドドドドドドドドドドドドドドド


    ペトラ「本部まで半分は過ぎたわ!このペースで、行けば!」

    エレン「はあ…はあ…!」

    エレン(オルオさんが、今も一人で…戦っている)

    エレン(エルドさんとグンタさんの死を無駄にしないためにも……前を向いて、進み続けることがきっと正解なんだ……!!)


    ブチッ
    ―――ドォン!


    エレン「!?」

    エレン(い…今の音は……? まさか、…………)

    エレン(…………)

    エレン(…………)ギュッ





    81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:48:37.82 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「このまま逃げ切る!!みんなの……おかげで!!距離は十分あるわ!!」

    エレン「…はい!!」



    ドドドドドドドド、…………


    ペトラ(……!?背後からの足音が……消えた?)

    ペトラ(諦めたの…?いや、それほど絶望的な距離でもないはず)

    ペトラ(……なに?)


    ヒュッ……
    バキッッ!!


    エレン(な……なんの音だ?)チラ





    82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:49:07.68 ID:fT27a2ZC0

    女型「………」


    エレン(……折った木を持ってる? そんなもので何を……)


    女型「……」スッ


    エレン「………!」

    ペトラ「…!? エレン、振り向いちゃ………」

    エレン「木を、投げるつもりだ!!!ペトラさん、避けて!!」

    ペトラ「ぇ…」



    ブンッッッ!!

    ヒュゥゥゥゥゥゥゥ………

    ―――ドガァアァァアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ





    83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:49:33.92 ID:fT27a2ZC0

    ズシン…ズシン……


    エレン「がはぁ……っ」ビチャビチャ

    エレン(体が…動かない……腕はあるか?……足は?……目が…開けられない……)

    エレン(一体……どうなったんだ……?)

    エレン(確か…投げられた大木は、直撃して……そうだ、ペトラさんは………どうなって……)



    エレン「……トラ……さ……」


    エレン(…くそ、これが邪魔で……うまく、周りが、見えねえ……)

    エレン(んだよ、これ………蒸気……?そんなの、一体どこ、から……)

    エレン(……?)

    エレン(俺の……体から…?)

    エレン(…ああ……そうか)





    84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:50:08.21 ID:fT27a2ZC0

    ズシン、ズシン……


    エレン(俺は化け物だった)

    エレン(巨人みたく、体が再生するんだったな……トカゲみたいで気持ち悪い、って……兵長が言ってたっけ……)

    エレン(……ちがう、ペトラさんを……探さなくちゃ……)ズリ…ズリ……


    ペトラ「 」

    エレン「ペトラさん。ペトラさん……」





    85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:51:01.25 ID:fT27a2ZC0

    エレン(ペトラさんの体からは、蒸気がでていない)

    エレン(当たり前だ。ペトラさんは人間なんだから)

    エレン(流れた血は戻らない。負った傷は治らない)


    ズシン…ズシン……



    エレン(誰のせいだ?)

    エレン(…俺のせいだ)





    86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:51:28.28 ID:fT27a2ZC0

    ズシン……

    女型「……」


    エレン(化け物扱いをされるのが、本当は、嫌だったんだ)
       (そんな中、先輩方が仲間だって言ってくれたから)


    エレン(俺への罪滅ぼしにと、手の甲を揃って噛むような)
       (優しい人たちだったから)


    エレン(暖かいその場所が居心地良かったから……)
       


    エレン(みんなを信じて戦えば、もっと『仲間らしく』なるって)
       (そう思ってたんだろ?)



    エレン(馬鹿だな)
       (そんな甘えた考えが、みんなを殺したんだ)
       (……俺のせいだ)





    87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 05:52:30.36 ID:fT27a2ZC0

    エレン「ペトラさんの言ったことは守りますよ」

    エレン「こいつを殺して、俺は生きます」

    エレン「ああ、それにしても」

    エレン「……最初から」

    エレン「自分だけを信じて」

    エレン「戦っていれば」

    エレン「こんなことにならずに」

    エレン「済んだのに…!!」




    ―――ガブッ!



    BAD END





    92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:22:43.73 ID:fT27a2ZC0

    エルド「あいつらうまくやったかなー」

    グンタ「だといいな」

    エルド「あいつらが生き残ってくれるなら、もう生存戦略しなくていいよな」

    グンタ「だな」


    ガチャ


    オルオ「……よう」

    エルド「あー」

    グンタ「駄目だったか」

    オルオ「でもペトラが」

    グンタ「そうか。あいつは来ないといいな」


    ガチャ


    ペトラ「………はぁ〜〜〜〜〜」

    ペトラ「木を折って、投げるってアリだと思う!?普通、ナシじゃないのそういうの!?」

    エルド「あー」

    グンタ「結局全滅だったか」

    オルオ「なにやってんだよ……」





    93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:26:37.79 ID:fT27a2ZC0

    オルオ「五度目も失敗か」

    ペトラ「木さえ投げられなければなぁ。本部へ行ける感じだったのに」

    エルド「ああ……」

    グンタ「……これまでの作戦を微調整して、もう一度やるか」

    エルド「もしかしたら少しの変化で、運命が変えられるかもしれない」

    ペトラ「…そうね!」




    それから俺たちは何度も何度も女型戦を繰り返した。

    これまで得た知識を総動員し、女型対策を考え抜いた。

    現世に戻っては、またあの部屋へ戻って死神のようなものに説教を食らい、

    そしてまた現世に無理やり戻って、殺されて。

    その繰り返し。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。



    しかし、何度やろうと結果は同じだった。





    94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:33:22.28 ID:fT27a2ZC0

       「あああもう!!あんたらほんと何回目!?ねえ何回目!?」

       「こっちだってさあ、仕事でやってんの!!分かる!?」

       「次脱走したら、あの世へすら連れていかないからね」

       「彼岸と此岸の間を、永遠に一人でさ迷い続けることになるよ」

       「真っ暗で寒くて怖いよ。それが嫌ならここにいてください。いい!?」

       「次やったら、本当の本当に、死より辛い結末が待ってるからね!!」

       「じゃあちょっと手続きしてくるから!!!じっとしてなさい!!!」



    バタン





    95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:38:04.52 ID:fT27a2ZC0

    シーーーン


    ペトラ「……。……あの世って、どんな感じなのかな」

    オルオ「……死んだ奴、みんないるんじゃねぇか。あの世なんだからよ」

    エルド「さすがに巨人はいないだろうな……」

    グンタ「いねえだろ………」


    オルオ「巨人のいない世界か……」

    ペトラ「みんなは、巨人がいなかったら兵士じゃなくて何になってたの」

    エルド「そんなこと想像したことすらなかったな」

    グンタ「……そうだなぁ……なんだろう」

    エルド「でも……まあ、親孝行したいな。俺は」

    オルオ「ああ……」





    96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:42:27.32 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「……いいところなのかもしれないな」

    オルオ「巨人がいねぇってだけで、どんな環境でも俺たちがいた世界よりはいいところだろ」

    エルド「ははは。違いないな」

    ペトラ「死んでいったみんなにも、会えるんだよね。それで…それで」

    ペトラ「もう誰かが死ぬのを見続けなきゃいけないこともなくなるよね」

    オルオ「そうだな」

    エルド「壁もないんだろうな。どこへでも好きなところへ行けて」

    グンタ「ああ、なんでも好きなことして暮らしてさ。腹いっぱい食って騒いで」

    ペトラ「きっと、楽しいだろうね」

    エルド「楽しいだろうな、きっと」





    97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:49:16.96 ID:fT27a2ZC0

    「…………」


    エルド「……あと、女型に挑むチャンスは一度きりしかない」

    エルド「これに失敗したら本当の本当にバッドエンドだ」

    エルド「みんな、目をつぶってくれ。勿論俺もつぶる」

    エルド「もうなす術がなくても、これまで何十回と失敗していようと、それでも」

    エルド「……それでも、ラストチャンスに賭けるという奴は、手を上げてほしい」

    エルド「これで最後だ。自分に正直に答えてくれよ」


    ペトラ「……ええ…」

    グンタ「……」

    オルオ「……わかってらぁ」





    98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/26(水) 23:49:47.92 ID:fT27a2ZC0

    エルド「……みんな、決めたか?」

    エルド「じゃあ、目を開けるぞ」




    「…………」





    エルド「………」

    エルド「お前ら、やっぱ馬鹿だな」


    ペトラ「エルドだって、手を上げてるじゃない?」クス

    オルオ「全員救いようのねぇ馬鹿ってことだ……」

    グンタ「よくやるよな、俺たちも…」ハァ





    99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:10:41.37 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「正直言うと、怖いけどな。まあ……勝手に手が挙がっちまったんだ」

    オルオ「けっ、情けねぇなグンタ……」ガクガクガクガク

    ペトラ「オルオ、膝笑ってるけど」

    エルド「無理すんな」



    エルド「……さて。じゃあ最後の作戦会議だが」

    オルオ「どうすんだ?もう考えうることは全てやったぞ」

    グンタ「これまでと同じじゃ生き残れない。発想を飛躍させなくちゃな」

    エルド「………成功率は、かなり低いと思うんだが」

    エルド「アイディアがなくも、ないかもしれん」

    ペトラ「本当!?さっすがエルド!」

    オルオ「いよっ副リーダー!」

    エルド「やめろ」





    100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:15:46.77 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「話してくれ、エルド」

    エルド「ああ、それは―――

    ペトラ「待った!まだあれ、私言ってないよ!」

    オルオ「俺への告白のことか?それなら別に言わなくても伝わってるが?」

    ペトラ「違う!」






    ペトラ「これで最後にするんだから……よっし!」スーハー




    ペトラ「せいぞん!!せんりゃくぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!」





    101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:25:07.88 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ――


    エレン「すげえ!く

    オルオ「エレン、黙れ」

    エレン「え!?」


    ペトラ「今からエレンに話すことは、全部事実だからよく聞いてね」

    グンタ「なんで知ってるかはいつか話すからな」

    エレン「はい?」

    エルド「女型捕獲作戦は失敗した。逃げた奴が兵士の格好をして、エレンを狙って間もなく襲ってくる」

    エレン「は…はい!?」



    エルド「エレン。奴が巨人化してやって来たら…………」





    102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:25:34.04 ID:fT27a2ZC0

    エルド「俺たちと一緒に、戦ってくれ」





    103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:26:36.45 ID:fT27a2ZC0

    エレン「………は、はい!!」



    ペトラ「頼りにしてるよ、エレン!」ニコ

    グンタ「俺らを今まで散々信じてくれたからな。今度は俺らがエレンを信じる番だ」

    オルオ「期待はしてねえが……俺らが全力でサポートしてやるんだ、半端だったら承知しねぇぞ!!」

    エレン「……勿論です!」


    エルド「やるぞ……5人で!!」

    エルド「全員必ず生きのびろ!!!」





    104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:27:52.35 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ――

    数分前


    グンタ「は!?エレンを一緒に戦わせる!?」

    ペトラ「な…なに言ってんの?それじゃあ本末転倒じゃない」


    エルド「もうこれしかないだろ。考えつく最善策はすべて実行した」

    エルド「で、結果どうだ?全滅を一度も免れることができなかった」

    オルオ「……」

    エルド「きっとそれじゃあだめなんだ。俺たちとエレンの運命を……運命って奴が本当にあるなら……それを変えるためには」

    エルド「大きなリスクを冒すことも必要だと、俺は思う」



    グンタ「リスクか。エレンは一度、トロスト区奪還の時に巨人化の自制ができていなかったと聞く」

    ペトラ「それに女型は硬化ができたりするし、たぶんエレンよりも巨人化に熟知してるわ」

    オルオ「あいつが負ける可能性の方がはるかに高いな。いや、俺たちのサポートがあればどっこいどっこいくらいか?」





    105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:28:19.49 ID:fT27a2ZC0

    エルド「ああ。問題は山積みだ。だからこの策はかなり成功率が低い」

    ペトラ「……」ゴクリ

    オルオ「……ラストチャンスに、あえて一番成功率が低い作戦をやるのか」

    グンタ「……」

    グンタ「……今度は俺らがエレンを信じる番じゃないのか?」


    ペトラ「…え?」

    グンタ「これまで、何十回と女型に挑んできて、何十回もエレンに『俺たちを信じろ』と言い続けてきたが」

    グンタ「あいつがそれを断った時があっただろうか?」





    106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:34:39.86 ID:fT27a2ZC0

    エルド「……ないな」

    ペトラ「そうね。いつも私たちを信じてくれた」

    オルオ「渋々のときもあったけどな」


    グンタ「だろ? だから俺たちも信じようぜ、あいつを」

    グンタ「あいつならきっと、巨人化を制御できる。俺たちとエレンが揃えば、女型だって倒せるはずだ」

    グンタ「あいつだってリヴァイ班なんだからな」



    エルド「そうだな…」

    ペトラ「…そうだよね。私たちがエレンを信じなくてどうするって話よね!」

    オルオ「別に奴を頼りにするわけじゃねぇが……それしか策はないっつーんなら……やってやらんこともない」


    エルド「じゃあ、決まりだな」





    107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:37:38.35 ID:fT27a2ZC0

    ――――――――
    ―――――
    ――


    ヒュンッ、ヒュンヒュン


    ペトラ「よし、なんとか無事に馬まで戻れたね」

    オルオ「さっさといくぞ…。時間がねぇ」


    エレン「……あれ?あの…本部はそっちじゃないと思いますが」

    グンタ「本部へ向かうんじゃない」

    エレン「……え?」

    エレン(じゃあ…どこへ?)





    108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:47:15.84 ID:fT27a2ZC0

    ヒュンッ…


       「……!」


    カッ!


    ペトラ「!! 女型が来た!!」

    エルド「エレン!!」

    エレン(本当に……女型が!?)

    エレン「は、はいっ!」スッ

    グンタ「エレン!俺たちがお前のサポートをする。だからお前は全力で女型に向かえ!!」



    エレン(みんなが、俺を信じてくれてる。俺も、4人を信じている)

    エレン(先輩方がいれば………こいつだって……絶対殺せる!!)



    ガブッ


    ―――カッ!





    109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:48:06.38 ID:fT27a2ZC0

       「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」




    エルド「立体機動に移るぞ!!」ヒュッ

    グンタ「エレンと女型の戦いに巻き込まれないように気をつけろ!」

    エルド「あくまでサポートだからな!まずは目、次に腱だ!」

    ペトラ「ええ、分かってる!!」ジャキッ

    オルオ「油断するんじゃねぇぞお前ら!!」ヒュッ





    111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 00:56:09.30 ID:fT27a2ZC0

    ドシュッ
     ザクザクッ


    エルド「視力を奪ったぞ!」スタッ

    グンタ「何回も実践済みだからな。お手のもんだ」



       「ガァアアアアアアアアアアッ!!」


    バキッッ


    ペトラ「エレン……すごい……!」

    オルオ「視力が回復される前に、腱と体中の筋肉を削ぐぞ!!」





    113:名無しが進撃してくる:2013/06/27(木) 01:01:14.03 ID:r6qCG/aH0

    ヤレヤレー殺っちまえーw





    114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:02:35.04 ID:fT27a2ZC0

    ―――ザクッ


    エルド「…よし!これで奴はしばらく動けないぞ!!」


    ドガッ
     バキッッ 




    ペトラ「エレンが圧倒してるわ。これで隙をみて、うなじをやれば……!!」

    グンタ「いや、そろそろアレが来る頃だろう」



       「キィアアアアアアアアアアアアア!!」



    オルオ「ああ……チッ!クソったれ!!」



    ドッドッドッドッド……



    エルド「くそ!」





    115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:03:56.08 ID:fT27a2ZC0

    エルド「……全員最速で巨人を殲滅だ!目標5体!いくぞ!!」ヒュッ

    ペトラ「このぉ……っ!!」ヒュンッ




    ―――パチッ

    ガシッ 
      ドォッッ!!



    オルオ「チッ!やっぱり女型の視力も削いだ筋も戻っちまいやがったか!!」

    エルド「でも疲弊はしているはずだ。今はエレンを信じろ!!俺たちはこっちに集中するんだ!」






    ペトラ「……はぁっ、はあ…」

    グンタ「雑魚は終わったな。くっ、ガスを大分消費しちまった」

    エルド(初めて巨人5体の討伐に成功した。エレンが女型と戦ってくれてるおかげだ)

    エルド(しかも全員生存している。………この調子でいければ!)グッ





    116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:16:22.85 ID:fT27a2ZC0

    ブンッ
    バキャッッ

     ドシン…ッ


       「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

       「……ッ」



    ペトラ「いまのところ、互角か…。エレンを援護するよ!急いで!!」

    オルオ「お―――


    ブォオンッ!!


    オルオ「あああああああああっ!!あぶねええ!!!」ヒュン

    エルド「エ、エレンが女型を吹っ飛ばした……」

    グンタ「エレンが押してるぞ!いまのうちだ!!行くぞ!!」





    118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:26:03.29 ID:fT27a2ZC0

    ドォンッ!


    女型「……」グググ


    オルオ「チッ 木を背にしやがってるせいでうなじが削げねえな」

    ペトラ「腕、肩…」ザシュッ

    グンタ「右足ッ」ザクザクッ

    エルド「左足!」ザシュ


       「アアアアアアアアアアアアアアアッ」ドッドッドッ


    エルド「! おい全員女型から離れろ!!」

    ペトラ「う、わッ」ヒュッ




    バキャアアアッ!!!


    グンタ「うおっ直撃……やったか!?」

    オルオ「女型の顔が!!よしチャンスだエレン!!!やっちまえ!!」





    119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:32:49.05 ID:fT27a2ZC0

    シュゥゥゥゥ……


       「………、」グラグラ

       「ガァアアアアアアアアアアアアアアア」


    バキッ
    バキャッ


    ペトラ「す、すごい」

    エルド「女型がほとんどなすがままだ。……エレン!!いけえ!!!」

    グンタ「これで……終わるんだ」



    グンタ「人類の、勝利だ」

       「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


    ブンッ

    ―――ヒュッ



    ペトラ「え!?」





    120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:33:21.43 ID:fT27a2ZC0

    ドシッ ダンッ!


    ペトラ「え!?な、なんで今、女型がエレンの攻撃を避けて……エレンから距離をとれたの!?」

    ペトラ「なんで動けるのよ! さっき私たちが全身切り裂いた!エレンかたの攻撃で上半身はずたずたじゃない!」

    エルド「……!!」ギリッ

    エルド「……上半身の再生を遅らせて、下半身の再生を優先したんだろう」

    オルオ「おいおい……!」

    グンタ「いや、でもエレンの一撃でダメージを受けた眼球は再生が間にあっていない!!」


       「……………」スッ


    ビキ ビキビキビキ ビキビキ





    121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:42:51.87 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「な、なんかやるつもりじゃないの!?あの構え!!」

    エルド「視界が塞がったままで…!?まずい!行くぞお前ら!!」


    ビキビキビキ……




    オルオ「くそ女型!!いい加減にしろ!!!」ザクッッ


       「……!!」グラッ

       「…………ッッ」スッ



    ズバァアアアアアアアアアアアアアッ!!!





    122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:46:05.68 ID:fT27a2ZC0

    ………ドォッ

    ………………ゴド…


    ペトラ「エレン!!!!」


    グンタ「女型をエレンに近づけるな!!!なんとしてでも守れ!!」

    エルド「ああ!!」ヒュンッ


    ……プシュ…


    オルオ(!! クソが……!!巨人5体を倒したせいで、ガスの残りがあとわずかだ!)

    ペトラ(替え刃ももうこれ一つしか…………)

    エルド(………いま俺たちにできるのは……女型をここに足止めすることだけだ)

    グンタ(やれるだけやってやる!!!死なんて怖くない)

    グンタ(何回お前のせいで死んだと思ってんだ!!)ギロッ





    123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:50:42.77 ID:fT27a2ZC0

    ドシン……ドシン……


    ペトラ「ぁああああああっ!!」ザクッ ザシュ

    オルオ「止まれ!エレンに手を出すなこの野郎!!」ザクザク


       「……」グラッ

    エルド「いいぞ……一秒でもあいつの歩みを止めるんだ!!」ヒュンッ

    エルド「あいつがエレンを浚ったらもう終わりだ!!」




       「……」ギロッ


    ―――スッ


    グンタ「!!(両手で一気に2人を…!?)」

    グンタ「避けろ!!エルド!!!ペトラ!!!」





    124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 01:59:36.48 ID:fT27a2ZC0

    エルド「くっ……!?」プシュ

    エルド(!!! ガスが………)

    ペトラ「……ぁ……」






    オルオ「ペトラッ!!!!エルド!!!!」





    125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:01:35.26 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ(あ………死ぬの…?)

    エルド(やっぱり…………ダメだったのか?)

    ペトラ(手がどんどん、近づいてきて……)

    エルド(今度こそ、終わりか……)

    ペトラ(私はここで死ぬけど、)

    エルド(俺はここで死ぬが、)


    ((………))




    みんなは生きのびて。

    お前らは絶対に生きてくれよ。





    126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:04:54.62 ID:fT27a2ZC0

    ――――――ヒュッ!!
    ――――――ヒュンッ



    ザシュッッッ!!
    ズバァァァッッ!!!





    127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:06:34.70 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「……え?」


    エルド「………!!」


    グンタ「……ああ…!!」


    オルオ「…………っ!!!」


    ―――スタッ


    リヴァイ「おい、全員無事か!?」

    ミカサ「大丈夫ですか?」



    ペトラ「へいちょう……!」

    エルド「…!助かった!」





    128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:08:16.00 ID:2nk1V8IQo

    チビと腹筋の安心感





    129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:11:04.47 ID:fT27a2ZC0

    グンタ「来てくれたか………間に合った……!!」

    オルオ「とりあえず賭けには、勝った…!くそっ……ペトラとエルドの奴!!」

    オルオ「俺の肝を冷やしやがって!!馬鹿野郎!!馬鹿が!!!」


       「…………」シュゥゥゥゥ……


    リヴァイ「エレンはどうなった」

    ペトラ「生きてます!巨人体は頭を吹っ飛ばされてますけど」

    ミカサ「……!!」

    エルド「兵長、すいません。俺とペトラ、それからオルオとグンタも、ガス残り僅かで、もう役に立ちません」

    リヴァイ「…いやいい。あとはまかせろ」

    リヴァイ「おい。ミカサと言ったか。俺らで奴を削ぐぞ」

    ミカサ「……はい!」

    リヴァイ「お前は奴の気を逸らせ。奴は皮膚を硬化することもできる。気をつけろよ」

    リヴァイ「そして俺が削ぐ。いいな」ヒュンッ





    130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:12:47.90 ID:fT27a2ZC0

    ミカサ「……ふっ!」ザシュッ

       「……ガァッ!」ブンッブン

    ミカサ「…うっ(動きが速い!)」


    ミカサ(でも……エレンが無事で、本当によかった)

    ミカサ(エレンはあそこにいる。ちゃんと生きてる)フー…

    ミカサ(……落ち着いて。奴の行動をきちんと見極める。私はそれができる)

    ミカサ(ここで仕留める!!絶対に!!!)キッ





    131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:13:39.67 ID:fT27a2ZC0

    リヴァイ「……」ギュインッ


    ゴオオオオッ
    ―――ビュオッ!


    オルオ「さすが兵長……目で追うことすら難しいぜ」スタッ

    グンタ「あっという間に腕、目、全身と切り裂いちまった。硬化する暇も与えない」スタッ

    グンタ「おい!エレン、しっかりしろ!!」

    オルオ「引きずり出せそうか?」

    グンタ「やってみよう」





    132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:14:21.99 ID:fT27a2ZC0

    ザシュッ バシュビシュッ…


    ペトラ「女型も疲弊してるみたいね……最初より動きが随分鈍いわ!」

    エルド「! うなじを覆ってた手を落とした!!」



    ミカサ「!!」

    リヴァイ「……」ジャキ

    リヴァイ「ようやくご対面か」ギュイイイイン


    ―――ズバッッ!!





    133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:14:48.17 ID:fT27a2ZC0

    リヴァイ「……お前が、エレンを狙ってた奴か」

    ミカサ「…!?」

    ミカサ「……………アニ……?」

    ミカサ「……どうしてあなたが?」



    アニ「………」

    アニ「………」

    アニ「………」

    アニ「……、……………」

    アニ「―――。」


    ミカサ「え…?」




    シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……





    135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:18:08.74 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「な、なに…?」

    エルド「なんだこの光は?」


    パキン…



    リヴァイ「あ…?なにしやがった…こいつ」

    リヴァイ「……チッ。とりあえずここを離れるのが先決か」


    「兵長!みなさん!馬もってきましたー!」
    「負傷者はいますか!?」


    リヴァイ「来たか。おい!エレンはどうだ!?」

    グンタ「衰弱してますが、無事です!今下に降ろします!」

    ミカサ「エレン!!……ああ……よかった」ギュッ

    リヴァイ「荷馬車があるだろう。それにこの水晶乗せてけ」ゴツゴツ

    「!? は…はい!」

    リヴァイ「さっさと森を抜けるぞ」





    136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:25:27.93 ID:fT27a2ZC0

    ――――――
    ――――
    ――

    ガラガラガラガラ

    ド ド ド ド ド ド …


    リヴァイ「……」

    リヴァイ「…おい、お前ら。さっきからなにアホ面ぶらさげてんだよ」


    ペトラ「え?」
    オルオ「へ?」
    グンタ「は?」
    エルド「え?」


    ペトラ「いや……なんかまだ、信じられないっていうか……」

    エルド「……あの、改めて、ありがとうございました。兵長」

    ペトラ「それに、ミカサも。ありがとう……ほんとに」

    グンタ「二人が間に合うかどうかが、賭けだったんですよ」


    リヴァイ「は…?賭け?」
    ミカサ「……?」





    137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:28:24.23 ID:fT27a2ZC0

    オルオ(そう、かなり勝率の低い賭けだったぜ…)

    ペトラ(馬に乗って、目指したのは本部ではなくて、兵長とミカサの中継地点だった)

    エルド(何回も何回も繰り返した中で、二人がくる方向を探り当てて……)

    グンタ(二人が最短時間で辿りつけるような地点に女型を誘導した)

    オルオ(まあ、それでもかなりぎりぎりだったんだが……それでも、俺たちが今生きてることには変わらない)


    ペトラ(私たちの目的は、あくまで二人が辿りつくまでに、エレンを女型に渡さないことだった)

    エルド(ガスもなくなることも予想されてたしな。結局、俺たちができたことなんて微々たるものだ)


    グンタ(ただ、俺たちはエレンを信じて、兵長とミカサを信じた。それだけだ)

    オルオ(でもそれでいい。俺たちは組織なんだ)

    ペトラ(これまでだって、そうやって生き残ってきたのよ私たちは。……でも、今回のことで痛感した)

    ペトラ(もっと訓練頑張らなくちゃね。これからもみんなで生き残るためにも)





    138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:28:53.23 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ「エレンにも、目覚めたらお礼をたくさん言わなくっちゃね…」

    エルド「ああ。俺たちが生きてるのも、エレンが頑張ってくれたおかげだ」

    オルオ「……まあ、そうかもな」

    グンタ「おっ。オルオ珍しいじゃねえか」

    オルオ「うるせえっ。なんでもねえよ!」


    ガラガラガラガラ……


    ペトラ「ほら、オルオ静かにしなさいよ。もうすぐ壁につくよ」





    139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:29:24.67 ID:fT27a2ZC0

    カランカラン

    調査兵団が帰ってきたぞ!
     今朝より数がかなり少なくなってないか?


    エルド「……」

    エルド(そうだ。俺たちが生きることができたからといって、全員がそうだというわけではない…)

    グンタ(……俺たちも、本来なら今この場にいなかったんだ)

    オルオ(……)

    ペトラ「………。…!? あっ」





    ペトラ父「リヴァイ兵士長殿!!」タッ





    140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:30:41.62 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ父「娘がお世話になっております!ペトラの父です!娘に見つかる前に話してぇことが……」

    ペトラ父「娘が手紙をよこしてきましてね…腕を見込まれてリヴァイ兵士長に仕えることになったとか」

    ペトラ父「あなたにすべてを捧げるつもりだとか……まぁ……」

    ペトラ父「親の気苦労も知らねえで惚気ていやがるわけですわ……」

    リヴァイ「……」


    ペトラ父「その、まあ…父親としてはですなぁ……嫁に出すにはまだ早

    ペトラ「ああああああああああああああああああああっっっ!!!」


    ダダダダッ!!


    ペトラ「お父さん!!なにやってるの!?わ、わ、わ、私と兵長はそういう関係じゃないってば……!!」

    ペトラ「ていうか勝手に人の手紙の内容暴露しないでよっ!」

    ペトラ父「うわっペトラ!見つかっちまった……」





    141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:32:05.41 ID:fT27a2ZC0

    ペトラ父「そ、そんな怒るなよ、ちょーっと兵士長殿に話したかっただけだ」

    ペトラ「いいから!もう、あっち行ってよ!!兵長本当にごめんなさい父が全く失礼なことを……!!!///」

    リヴァイ「……」

    ペトラ父「おい、ペトラ!今度の休暇、帰ってくるんだろ?お前の好物、用意して待ってるからな!」

    ペトラ父「リヴァイ兵士長殿、お話はまた今度!!では失礼します!」

    ペトラ「だ、だから違うって言ってんでしょ……!!もおおおっ」ブンブン

    リヴァイ「……ハァ」





    142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:33:39.60 ID:fT27a2ZC0

    それから俺たちは、例の古城へと帰還した。

    今回の遠征の目的――壁内にひそむ巨人側の内通者を捕獲できたのは、確かな成果と言っていいだろう。

    女型の巨人に変身していた人物は、エレンの同期の少女らしい。

    今現在彼女は強固な水晶体に身を覆われ、情報を聞き出すことは不可能となっている。

    彼女は地下深くに移送された。



    手に入れたかった情報が入手困難となったことで、

    内通者を捕えるという遠征の目的は果たせはしたものの、

    多くの犠牲に見合うだけの成果かと言われれば、俺たち一兵士としては言葉につまるしかない。



    でも、きっとエルヴィン団長はこの事態すら予期していたのだろう。

    こうなると分かっていて、それでもこの作戦を実行に移したのだろう。

    ならば、俺たちは首を縦に振ろう。

    例えどんなに多くの犠牲があったとしても、人類の進撃への一歩を踏み出せたことは間違いないのだと。

    そう断言しよう。





    143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:35:20.39 ID:fT27a2ZC0

    古城 


    ペトラ「エレン、体調は大丈夫?」

    エレン「はい……まだ起き上がれませんけど。つーか俺、地下室でなくていいんですか」

    グンタ「さすがに今のお前に巨人化できる体力は残ってねぇだろ。安心して寝とけ」

    エレン「先輩方はケガないんですか?」

    オルオ「ねえよ。人の心配してる場合か?自分の体調だけ気にしてろ……馬鹿め…」チッ

    エレン「………あの」

    オルオ「まだなにかあんのかよ!?」

    エレン「俺を、一緒に戦わせてくれて、…信じてくれて、ありがとうございました」


    エルド「そりゃあな、俺らの台詞だ」

    ペトラ「そうだよ、エレン。エレンが私たちを信じてくれたから、今私たちここにいられるんだよ」

    ペトラ「本当にありがとう。頑張ってくれて。疲れたでしょう?もう眠りなよ」

    エレン「そういえば……なんか急に眠気が……ふぁ」

    エレン「…………」スースー

    オルオ「寝付き早すぎだろ」

    グンタ「疲れてたんだろ」





    144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:37:12.82 ID:fT27a2ZC0

    「「「「…………」」」」


    ペトラ「…………はぁぁぁ……!」ガクッ

    エルド「俺たち……生きてるのか?本当に?」ドサッ

    グンタ「まだ信じられねえ…………」ガクリ

    オルオ「は……てめえら一気に崩れおちて情けねぇな」ガクガクガクガクガク

    ペトラ「だから膝が爆笑してるってば……ってもうつっこむ気力もないわよ……」ブルブル


    ペトラ「……帰ってこれた」ジワ

    ペトラ「帰ってこれた……エレンと兵長と……みんなで……」ポロ

    ペトラ「うぅぅぅぅぅっ……っく」


    エルド「……やばい。俺も涙腺がちょっと……年かコレ」ジワ

    グンタ「なんだおいやめろこの空気。俺はもともとなあ……涙もろいんだよ……!!」ジワ

    オルオ「ばががっ!おどごのぐぜになに泣いてんだよっなざげねえなお゛い゛!!」ダバー





    145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:38:59.83 ID:fT27a2ZC0

    ガチャ


    リヴァイ「…おい。エレンの調子は…………、なにしてんだお前ら」

    ペトラ「へいちょぉ〜〜〜〜〜〜!うぅぅっ、すいませんでしたぁ…あんな表情させちゃってぇぇ…っ」グスグス

    リヴァイ「は?」

    エルド「……俺たち、何回も何回も何回も死んで、やっと最後で……っ」ゴシゴシ

    グンタ「ええ…ッ、やっと最後で戻ってごれだんでずよぉぉぉぉ」

    グンタ「リヴァイ兵長ぉぉぉぉ……ありがとうございました……あとずいばぜん゛でした……」

    オルオ「り゛ヴァ゛イ゛べい゛ぢょお゛おおおおおおお!」ダバダバ




    リヴァイ「お前ら、頭打ったのか」





    146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:41:27.09 ID:fT27a2ZC0

    数日後


    エレン「……」ズズ カチャ

    リヴァイ「……」ズズズ

    エレン「……」ズズズ

    リヴァイ「あいつら…おっせーな。エルドたちも、エルヴィンの野郎も」

    エレン「そ、そうですね」


    「「………」」


    エレン(間がもたない!食堂に兵長と二人っきりって、こんなに間がもたないものなのか)

    エレン(すげえ静か!あとテーブルすげえ広い!)

    エレン(さっきからお茶ばっかり飲んでるぞ俺!ええーと、なんか喋った方がいいのか!?でもうるせぇって怒られたらどうすればいいんだ!?)ダラダラ


    ガチャ


    エルド「遅れてすいません」

    グンタ「まだ団長来てないですか。よかった」

    ペトラ「あんたがあんなことするから」ボソ

    オルオ「お前のせいだろが」ボソ





    147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:42:45.78 ID:fT27a2ZC0

    ガタッ ガタ
     ギィ  ガタン


    エレン(……あれ?)


    ペトラ「今日は団長と、エレンの今後の待遇について話し合うんですよね」

    リヴァイ「ああ。そのつもりだ」

    グンタ「オルオ、茶いれてきてくれ」

    オルオ「ハァ!?自分でいれやがれ」

    エルド「たまには先輩を敬ってくれよ」

    オルオ「誰が先輩だ誰が。俺の方が討伐数は上だ」



    エレン(……? なんだ……これ?)



    リヴァイ「………、」

    リヴァイ「エレンよ。何故泣いてる」


    エレン「…え………?」ツー…





    148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:45:39.49 ID:fT27a2ZC0

    エレン「あ、あれ……なんでだ?」ゴシゴシ

    エレン「なんか……このテーブルに、全員座ってるの見たら……」

    エレン「急に涙が…………すいません……」ゴシゴシ


    エルド「……エレン!今日の俺のパン、食っていいぞ!」ワシワシ

    グンタ「俺のスープもやろう!」グリグリ

    ペトラ「じゃあ私はなでなでしてあげるね!」ナデナデ

    オルオ「俺からは叱咤激励をやろう。有り難く受け取れ」バシバシ


    エレン「え?な、なんですか……ちょ、いたっ!!オルオさんのは本当にいらないです!!返品するんで!!」

    オルオ「生意気だぞ新兵!!」

    リヴァイ「お前ら静かにしろ……ガキかてめぇら」チッ

    ペトラ「あ、兵長新しいお茶いれますね」ガタ

    エルド「ははは。いつも通りだな。戻ってきたんだなほんとに…」

    グンタ「ああ。いつも通りだ。また見れて嬉しいよ」





    生存戦略、大成功。


    TRUE END





    149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:47:50.28 ID:eX86Fg7O0


    ペトラ父のシーンがこんなにニヤニヤできるなんてな……





    150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:49:06.36 ID:fT27a2ZC0

    原作の展開が一番好きだけど、SSの中でくらい夢みてもいいよねってことで
    あと一生分のヒュンッとザクッを使い果たしました 擬音の拙さェ

    読んでくれた方、どうもありがとうございました。





    151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:51:30.59 ID:HsqjnLQ5o


    救われた気持ちになった
    ありがとう





    152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 02:52:18.58 ID:rLmzgK+U0


    どうしてこうならなかったのかなぁ





    154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 03:41:58.68 ID:NrlbXFtB0

    おつかれさん
    本編でもリヴァイ班の面々にはもうちょい長生きしてほしかったな
    他にも>>1が書いたssあれば教えてほしい





    162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 11:16:11.71 ID:fT27a2ZC0

    >>154
    亀レスすまん
    ペトラと兵長の一カ月SSと、エレン「今日は肌寒いな…」が前のです

    でもこれは一カ月SSの続きとか救いとかじゃなくて、全く別のものです
    あっちはあっちでそれなりにハッピーエンドのつもりで書いたので、あれで終わりです

    長々とすいません消えます





    155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 03:52:51.76 ID:vXVMDSDk0

    乙 涙腺緩むわ





    158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 07:17:58.66 ID:SE+Q/n0AO


    この面子の生存ルートはSSですら全然無いから読めて嬉しかった





    159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/27(木) 08:19:52.45 ID:EEuBlAJDO

    乙! これは五ツ星ですわ!






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:16:21 ID:PlLL0ww6

    アニ「あんたのことが好きみたいなんだ」

    ライナー「すまん、俺は耳が悪くなったみたいだ」ウ-ン

    アニ「大好き」ニコ

    ライナー「え?本当に大丈夫か?アニ?」キモチワル

    アニ「駄目なんだね……」シュン

    ライナー「いや、そうじゃないんだが……」アセアセ

    アニ「じゃあいいんだね!ありがとう!」ニコォ


    ライナー(なんだこれ)




    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:19:36 ID:PlLL0ww6

    ライナー「とにかく膝の上からどいてくれないか、痺れてきたんだが」

    アニ「今、あんたの良い匂いを堪能してるから嫌だね」

    ライナー「頼むから会話してくれ」

    アニ「汗臭い」

    ライナー「え、なんかすまん」シュン

    アニ「そんなあんたも好き」ナデナデ

    ライナー「……」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:23:29 ID:PlLL0ww6

    ライナー「なんか俺悪いことしたのか?なぁ?」

    アニ「は?あんたは良い子じゃないか」ヨシヨシ

    ライナー「そ、それはどうもありがとうございます」アセアセ

    ライナー「だが、そろそろ他の奴が夕食から戻ってくるから退いて欲しいんだが……」

    アニ「返事」

    ライナー「へっ?」

    アニ「返事返してくれるまでどかないよ」ギロ


    ライナー(なんだこれ)





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:25:54 ID:PlLL0ww6

    ライナー「あ、えっと返事って言うのはさっきの奴のか」

    アニ「決まってるじゃないか、馬鹿なの?」

    ライナー「す、すまん」アセアセ


    ライナー「お、俺もアニのこと好きだぞ?///」




    アニ「え、無理」

    ライナー「!!?」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:28:20 ID:PlLL0ww6

    アニ「真剣な話なんだからもっと真剣に言ってくれないと嫌だね」

    ライナー(お前も結構テキトウなタイミングだったぞ……)

    ライナー「そうは言ってもだな……」


    アニ「やっぱり嫌い?」

    ライナー「いやいや、そんなことないぞ!!」アセアセ





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:31:47 ID:PlLL0ww6

    ライナー「あ、アニは昔から格闘術もできたし……その……」

    ライナー(あれ?なにも思い浮かばない……)

    ライナー「その……えっと」


    アニ「はぁ……やっぱり駄目だよね」シュン


    ライナー「いや、でもそんなアニが俺は大好きだ!!」(これでどうだ!!?)

    アニ「本当に?」

    ライナー「ああ、そうとも!!」キリッ



    アニ「駄目だね、恥ずかしさが足りない」ハァ

    ライナー(なんだこれ)





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:33:55 ID:u9XqFQXI

    告白の練習させられてるみたいだw





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:36:13 ID:PlLL0ww6

    アニ「もっと恥ずかしそうなあんたの顔が見たいんだよ」

    ライナー(Sなのか)

    ライナー「でもそんなこと言われたってだな……」(恐怖の方が大きいんで無理だ)

    アニ「そっか、残念だねじゃあこのままずっといようか」

    ライナー「それも駄目だ」

    アニ「じゃあ恥ずかしがってよ」

    ライナー「ーっ……」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:39:42 ID:PlLL0ww6

    ライナー「じゃ、じゃあちょっと待て」ピコ-ン

    ライナー「俺のどんなところが好きなのか教えてくれたら頑張ってやるよ」フフン

    ライナー(どうせ冗談なんだろ?慣れてるし早く嘘だって言ってくれよ)ハァ


    アニ「いいよ」

    ライナー「!!?」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:40:07 ID:cABnfmkg

    なにこれどっちもかわいい





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:41:57 ID:PlLL0ww6

    アニ「まず、お父さんに似てるところかな」

    ライナー「お、俺が?」

    アニ「頼りがいがあってかっこよくて……」スンスン

    アニ「匂いも似ているね」キリッ

    ライナー(それはおっさん臭いってことなんじゃないか?)





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:44:21 ID:PlLL0ww6

    アニ「あとは筋肉かな」

    ライナー「お、女は余りつけてると嫌いとか聞くがお前は好きなのか?」(ちょっとうれしいぞ)

    アニ「この弾力が好きだね」ツマミ

    ライナー「痛い痛い、つまむな!!」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:47:01 ID:PlLL0ww6

    アニ「あぁ、あと一番好きなのは」

    ライナー「す、好きなのは……?」ズイ

    アニ「優しいところ……かな」

    ライナー「」キュン


    ライナー(ヤバいヤバい、惚れそうになった)





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:50:46 ID:PlLL0ww6

    ライナー(よくよく考えると顔とかはいいんだよな)ジッ-

    ライナー(胸もなかなか……)ジュルリ

    アニ「変態だね」

    ライナー「あ、す、すまんすまん!!」


    ライナー(いかんいかん、俺は何を考えているんだ)

    ライナー(ここでもし変な関係になってみろ、ベルトルトと気まずくなっちゃうだろーが!!)



    ライナー「フゥ-フゥ-」

    アニ「大丈夫かい?」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:51:05 ID:yQ6Ly0BY

    惚れちまいなよ、丸くおさまる


    なんか忘れてる気がするが、気のせいだな





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:52:53 ID:PlLL0ww6

    ライナー(いや待て、これはいたずらという可能性が……)

    ライナー(落ち着け、落ち着け……)


    アニ「で、返事は?」

    ライナー「は、はい!?」ビク

    アニ「駄目なのかい?」

    ライナー(クソ、ヤバい、直視できない)





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:55:46 ID:PlLL0ww6

    ライナー(そ、そうだ!!ちょっと汚ねぇけれどコレしかない!!)ピコ-ン


    ライナー「あ、あの……だな」プルプル

    アニ「なに?」

    ライナー「実はさっきからトイレを我慢しておりまして」

    ライナー「このままいくと……ヤバいんだが……」アセアセ


    ライナー(これは流石にどいてくれるだろ)





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 21:57:47 ID:PlLL0ww6

    アニ「漏らしな」

    ライナー「えっ」

    アニ「漏らしな、あんたの恥ずかしい顔も見れるしね」



    ライナー(……レベル高すぎだろオイ)ズ-ン





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:01:33 ID:PlLL0ww6

    ライナー「そ、そんなこと女の子なんだから俺以外に言っちゃだめだぞ!!///」テレ

    アニ「今の顔」ビシ

    ライナー「は?」

    アニ「今の顔で大好きって言ったら退いてあげる」

    ライナー「……///」

    アニ「なんか違う、もっと自然にしてみなよ」

    ライナー(無理言うなよ……)





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:06:42 ID:PlLL0ww6

    ライナー「好きです///」テレ

    アニ「うーん、顔はいいんだけれど敬語じゃなくてもっと男っぽくしてよ」

    ライナー「好きだ!!!///」キリ

    アニ「今度はかわいさが足りないかな」

    ライナー「大好きだ!!!///」ドン

    アニ「なんか嫌」キモイ


    ライナー(思春期の男子にキモいはないだろキモいは)シュン





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:10:47 ID:PlLL0ww6

    アニ「ライナー」

    ライナー「ん?なんだよ」(いい加減に退いてくれ……)イライラ

    アニ「抱いて」

    ライナー「は?」

    アニ「抱いて」

    ライナー「いや、聞こえてたから」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:12:57 ID:PlLL0ww6

    ライナー(いやいやいやいや、いくら同郷で幼馴染的なアレでも抱いてはないだろ!!)アセアセ

    ライナー(俺のせいか!?俺のせいでアニはこうなったのか!!?)

    ライナー(それに……)チラ


    ライナー「胸に当たるだろ……腕」

    アニ「は?きも」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:14:50 ID:PlLL0ww6

    アニ「別にそんなのあんた相手なら気にしないよ」

    ライナー「いや、気にしてくれ、頼むから」

    アニ「とにかく早く抱きなよ」

    ライナー「お、おぅ……」ソ-


    ギュ……


    ライナー(でっけぇ……)





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:18:08 ID:PlLL0ww6

    ライナー「こ、これでいいのか?///」ドキドキ

    アニ「勃たないの?」

    ライナー「へっ?」

    アニ「女の子を抱きしめているのに、勃たないの?」

    ライナー「はぁ!!!?///」カァッ





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:20:51 ID:PlLL0ww6

    ライナー「お、おおお女の子がっそそっそそんなこというもんじゃないぞ!!!///」カァ

    アニ「あんた童貞丸出しだね」

    ライナー「黙れ!!頼むから!!!///」ギュ


    アニ「苦しい」ボソ

    ライナー「あ、あぁぁああ、すす、すまん!!」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:22:48 ID:I6GLhftU

    ビッチか





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:25:10 ID:cABnfmkg

    一途ならビッチとは言わない
    積極的っていうんだ





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:28:34 ID:PlLL0ww6

    ライナー「お、お前も、もしかしてさ///色々大人なのか??」ドキドキ

    アニ「え、違うけど」

    ライナー「そ、そうか!!!!」(なんかすげぇうれしいのはなんでだ?)ドキドキ

    アニ「じゃあそろそろ言って」

    ライナー「へっ?」ドキドキ

    アニ「今なら言えるでしょ、大好きだって」

    ライナー「お、おう、お前も言ったらどけよ///」ドキドキ





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:30:06 ID:PlLL0ww6

    ライナー「……」ドキドキ

    アニ「……」ジッ-

    ライナー「……」ドキドキ

    アニ「……」ジッ-


    ライナー(あれ、声が出ないぞ……緊張してるのか俺……)ドキドキ





    42:以下、ry:2013/08/13(火) 22:31:30 ID:e/QEuhi6

    アニ積極的過ぎる





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:33:07 ID:PlLL0ww6

    ライナー「え……あー……」ドキドキ

    アニ「なに?」

    ライナー「その、えっと……」ドキドキ

    アニ「はやく言ってよ」ハァ

    ライナー「せ、急かさないでくれ!!!」ドキドキ

    ライナー(さっきまで言えてたじゃないか!!!頑張れ俺!!!)ドキドキ





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:36:11 ID:PlLL0ww6

    ライナー「そ、その……す……き……だすぅー///」ドキドキ

    アニ「『だす』ってなにそれ、ふざけてるのかい?」ニヤニヤ

    ライナー「う、うるさい、笑うな!!!!///」イラ

    アニ「もう一度だね」

    ライナー「くそっ///」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:39:54 ID:PlLL0ww6

    アニ「てかさ、さっきから当たってんだけど」

    ライナー「へっ?」

    アニ「あんたのt「ああああああああああああああああ!!!!」」

    ライナー「不可抗力だろ!!!大体お前が!!!」アセアセ

    アニ「声でるね、じゃあその音量で言ってよ」

    ライナー「お、お前な!!!///」ドキドキ





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:42:40 ID:PlLL0ww6

    ライナー「じゃあ、言うぞ!?」ドキドキ

    アニ「どうぞ」

    ライナー「言っちゃうぞ!!」ドキドキ

    アニ「早く」

    ライナー「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」ドキドキ





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:43:55 ID:PlLL0ww6

    ライナー「大好きだ!!!!!!!!!!!!!!」






    ベルトルト「何してるの?」



    ライナー「へっ?」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:48:00 ID:UOnt1Ynk

    おぅ





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:51:38 ID:PlLL0ww6

    アニ「告白の「アニは黙ってて」」

    ベルトルト「ライナーは今、何をしているのかな」

    ライナー「」

    ライナー「お、俺がベッドで仮眠をとってたらアニが膝の上に乗ってきてだな……」アセアセ

    ベルトルト「ははは、なにそれ面白い冗談だね」

    ベルトルト「で?」

    ライナー「」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:53:20 ID:4Jc99u1E

    修羅場





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:53:49 ID:PlLL0ww6

    ライナー「お、俺はど、どうすれば……」オロオロ

    ベルトルト「とりあえず、そのアニを抱きしめている腕を解いてあげなよ」

    ライナー「!!!?///」バッ!!!

    アニ「ふぅ」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 22:56:56 ID:PlLL0ww6

    ライナー「あ、アニも何とか言ってくれ!!!っていうかとりあえず退いてくれ!!!」オロオロ

    アニ「いいの?」

    ライナー「あ、あぁ!!」


    アニ「あんたが勃たせているもの、まだ勃ってるけどいいの?」


    ライナー「」

    ベルトルト「」





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:00:32 ID:PlLL0ww6

    ベルトルト「ライナあああああああああああああああああああ!!!!」ガシッ

    ライナー「ひぃっ!!!」ビクッ

    ベルトルト「君はアニを襲おうとしていたんじゃないのか!!!!!」

    アニ「それはない」

    ベルトルト「なんでだい!!!?」

    アニ「告白してからすぐはまだ早い、段階を踏まないと、それに……」

    ベルトルト「ライナあああああああああああああああああああああああ!!!」ブンブンブンブン

    ライナー「はいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!?」





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:04:32 ID:PlLL0ww6

    ベルトルト「まだ子供だった頃に『アニはない』とか言ってたじゃないか!!!」

    ベルトルト「君はホモだろ!!!?」

    ライナー「え、ち、違う!!!←(後者)」

    ベルトルト「違うのかよオオおおおおおおおおおお←(前者)」ブンブンブンブン

    ライナー「おおおお落ち着けベルトルト!!!話せばわかる!!!」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:08:26 ID:PlLL0ww6

    ベルトルト「ふぅーふぅー、落ち着いたよ!!!!」

    ベルトルト「じゃあ話してよ、話してよぉ!!!!」

    ライナー「お、おぅ」(誰がどう見ても落ち着いてないんだが)

    ライナー「だから、突然アニが俺に告白してきてだな」

    ベルトルト「」



    ベルトルト「うらやましいいいいいいいいいいいいい!!!!」ブンブンブンブン

    ライナー「お、おおおおおおおおおちつけ!!!!」アセアセ

    アニ「あんたは股間を落ち着けな」ボソ

    ライナー「お、お前も黙っていろ!!!///」





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:13:53 ID:PlLL0ww6

    ライナー「と、とりあえずアニは退け!!!俺はトイレに行く!!」

    ベルトルト「オイちょっとまってよおいねぇ!!!」

    アニ「さっきからトイレ行きたいって言ってたから」

    ベルトルト「でも股抑えて出て言ったよ!!!!?」

    アニ「さすがにフルb「あああああああああああああああああ」」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:20:49 ID:PlLL0ww6

    -------------------(賢者タイム)-------------------


    ライナー「なんかよくわからないが、正直すまんかった」フゥ

    ベルトルト「僕もなんか突然叫んじゃってごめん」フゥ

    アニ「あんたら二人してなにしてたのさ」

    ライナー「……///」


    アニ「で、どうだったライナー?」

    ライナー「へっ?」

    アニ「感想を聞いているんだけど」

    ライナー「」

    ベルトルト「」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:23:15 ID:PlLL0ww6

    アニ「あたしの告白、どうだった///」

    ライナー「え、ああ、うん///」(恥ずかしい)

    ライナー「よ、よかったよ///ちょっと強引だったが///」

    ベルトルト「……らいなぁあ、あにぃいい……」ウルウル




    アニ「良かった、これで本番も大丈夫だね」




    ライベル「はぁ?」





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:25:13 ID:PlLL0ww6

    アニ「じゃあ言ってくる」

    ライナー「おい待てアニ」ガシ

    ライナー「本番って何だ?」

    アニ「いやだからさっきのが練習で」

    ライナー「練習って何のだよ?」





    アニ「いや、だから告白の練習……///」


    ライベル「」





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:27:52 ID:PlLL0ww6

    ベルトルト「えっと、よく分かんないんだけど……」

    アニ「だから、告白の練習をライナーとしたんだけど……///」

    ベルトルト「いや、余計よく分かんないよ」

    ライナー「そ、それならそうと先に言ってくれよ!!!馬鹿みたいじゃないか!!!」イラ

    アニ「いや、初めに言ったよ」





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:28:46 ID:5kpAy84I

    小悪魔すぎやでぇ…





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:30:06 ID:PlLL0ww6

    --------------------------------------

    アニ「ねぇライナー」ガチャ

    ライナー「お、おぉ、どうしたアニ?」ネムイ

    アニ「相談があるんだけど」

    ライナー「おう、なんでもしてみろ」ゴシゴシ

    アニ「こ、告白の練習に付き合ってくれないかな……///」

    ライナー「」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:32:46 ID:PlLL0ww6

    ライナー「誰に告白するんだ」(笑うな、笑うな俺)

    アニ「アルミン///」

    ライナー「なんで練習相手が俺なんだ?」ニヤニヤ

    アニ「同じ金髪だし、アルミンもあんたもMでしょ?」

    ライナー「お、おぅ……?」


    アニ「じゃ、じゃあ行くよ」

    ライナー「おっしゃこい!!!」ニヤニヤ





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:35:37 ID:PlLL0ww6

    アニ「す、好きです///」


    ライナー「」


    ライナー「あはははははははwwwなにそれお前めっちゃかわいいなwwwwうごぉ」

    ドゴォ!!!!!!!!!!


    アニ「じゃあ記憶リセットして違うパターンで告白するよ///」

    ライナー「……ん?俺は何を……」

    アニ「あんたのことが好きみたいなんだ」

    ----------------------------------------------------





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:38:28 ID:PlLL0ww6

    アニ「っていうことを何度か繰り返したんだけど」

    ライナー「……///」

    アニ「あんたまさか途中から本気だったわけ?」

    アニ「あたしはあんたが一生懸命演技してくれているのかと思ったよ」

    ベルトルト「勃起の演技って何だよ」ボソ

    ライナー「ちょ、恥ずかしいから勃起とか言わないで///」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:40:58 ID:PlLL0ww6

    アニ「じゃあね、ありがとう変態」ガチャ



    ライナー「……」

    ベルトルト「……ライナー?」

    ライナー「俺、もうホモでいいや」ズ-ン

    ベルトルト「ライナーがそれでいいなら、もうどうでもいいよ」





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:43:34 ID:PlLL0ww6

    アニ「あ、あと言い忘れてたけれど」ガチャ

    ライナー「なんだ……」ズ-ン

    ベルトルト「アルミンが待ってるよ」ズ-ン


    アニ「……」

    アニ「ライナーもベルトルトも大好きだよ///」ガチャ



    ライベル「」キュン





    終わり





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:44:43 ID:NlubAVVg

    かわいい(結婚した)





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:45:37 ID:ERYrbX7.

    小悪魔め(結婚しよ)





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:47:40 ID:4Jc99u1E

    結婚しよ(愛らしい)





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:47:45 ID:Q/JMb.6A

    かわいい(セックスした)





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:48:40 ID:Z1pA3jrc

    許さん(結婚させろ)





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/13(火) 23:57:49 ID:Dqb4rU3Y

    乙(結婚したい)





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/14(水) 00:12:15 ID:esDL3jgA

    乙!おもしろかったよ!ライアニって絡みあるのに少ないよな.....。ライアニもベルアニも大好きだからどんと来い!





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/14(水) 00:18:26 ID:lzFhgTCo


    できればちゃんと結ばせてあげてくれw






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:04:47 ID:cmTW.2DM

    〜巨大樹の森〜

    巨人A「アアー…」ソワソワ

    巨人B「アッアッアウアウアー」ファイトッ

    巨人A「アウー」モジモジ

    エレン「なあユミル。あいつらさっきからナニしてるんだ」

    ユミル「ラブレターだろうな」

    エレン「うん?」

    ユミル「ラブレターだろうな」

    エレン「聞き間違いじゃなかった・・・」

    ライナー「隅に置けないなエレン」

    エレン「えっ、俺なの?」

    ベルトルト「繊細なんだろうね。中々勇気出せないんだ」





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:08:32 ID:cmTW.2DM

    ユミル「下に寝転がっている巨人が居るだろ」

    エレン「ああ」

    ユミル「くつろいでいるように見えるが、目は完全に恋する乙女の眼だ」

    エレン「What?!」

    ライナー「エレンの巨人体はカッコイイからな。無理もない」

    ベルトルト「補給所の時もモテモテだったよね」

    エレン「えっ、あれ食われてたって聞いて」

    ライナー「ファン心理が暴走しちまったんだ」

    ベルトルト「好きな人の肉片が欲しい巨人心ってやつだね」

    エレン「怖い」

    ユミル「安心しろエレン。ここに居れば奴らも手を出さない」

    エレン「そ、そうだな。届かないしな」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:12:44 ID:95k9ATkQ

    エレンハーレムもここまできたか





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:16:06 ID:cmTW.2DM

    ユミル「違う巨人同士で牽制しあっているからだ」

    エレン「そっちかよ!」

    ライナー「抜け駆けは許さない、か。巨人は怖い怖い・・・」

    エレン「お前も巨人だよな?」

    ベルトルト「エレン!細かいことを言うなんて男らしくないぞ!」

    エレン「何で俺が責められるんだ・・・!」

    ユミル「あんまり巨人の乙女心をがっかりさせてやるなよ?男の義務だぜエレン」

    エレン「がっかりもクソも駆逐対象だし・・・」

    ユミル「ばっきゃろう!」バチーン

    エレン「凄く痛い!」

    ユミル「お前のことを好きになってくれた子になんてこと言うんだ!」プンスカ





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:18:01 ID:ST0NWEow

    なんでこいつら巨人の味方なんだよwwwwww





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:20:50 ID:cmTW.2DM

    巨人A「エーンエーン」シクシク

    巨人B「アウアー」ナデナデ キッ

    エレン「なんか近くに居る巨人がすげえ睨んでくる」

    ユミル「翻訳するとお前を睨んでいる巨人は『エレンくんサイテー・・・巨人ちゃん可哀想!』」

    ユミル「と言っている」

    エレン「あいつも女子なんだ・・・」

    ライナー「違う、女子じゃない巨人だ」

    エレン「全部同じにしか見えねーよ!」

    ベルトルト「やめろエレン!それ以上巨人達を傷つけるなら僕も容赦しない!」

    ライナー「落ち着けベルトルト。エレンはまだ混乱しているんだ・・・」

    ユミル「童貞だしな」

    エレン「童貞は関係ないだろ!?」イライラ





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:24:03 ID:cmTW.2DM

    巨人B「・・・」ズシンズシン

    エレン「あいつ近づいてくるぞ」

    ユミル「あーあ怒らせちまった」

    ライナー「いや・・・あれは・・・」

    巨人B「…ウウアー」スッ

    エレン「葉っ・・・ぱ?」

    ユミル「ラブレターだ。恐らく友達の代わりに持ってきたんだろうな」

    エレン「もうどこから突っ込めばいいのか判らねえよ」

    ベルトルト「受け取ってやりなよエレン」

    エレン「いや、しかし」

    ライナー「エレン!また巨人を泣かすつもりなのか!いい加減にしろ!」

    エレン「何なんだよもおおおお!受けとりゃいいんだろ畜生!」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:27:17 ID:NK9qUd9Q

    文字で見ると巨人可愛いな…





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:28:56 ID:cmTW.2DM

    巨人B「…」クルッ ズシンズシン

    ベルトルト「去っていった。ラブレターを持ってきただけだったようだね」

    ユミル「いや、違う」

    巨人B「…」ツー

    ライナー「泣いている・・・?」

    エレン「は?」

    ベルトルト「あの巨人もまた・・・エレンが好きなんだ・・・」

    ライナー「友情のために自分の感情を殺してラブレターを渡したのか・・・」

    ユミル「泣けるじゃねえか・・・」

    エレン「この状況に俺は泣きそうだよ!」

    ユミル「それはそうと、ラブレターには何て書いてあるんだよ」

    エレン「驚くほど切り替え早いな。ええと・・・読めねえ。俺の知ってる言語じゃないな」

    ユミル「貸してみろ。どれどれ」ペラッ





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:33:11 ID:cmTW.2DM

    エレンくんへ

    わたしのことおぼえてるかな?

    わたしがトロストくをおそったとき、

    きょじんになったエレンくんはわたしのがんめんをつぶしたのをおぼえてる?

    それともおぼえてないかな・・・

    あのとき、エレンくんがすごくおとこのこだなあっておもって、

    あれいらいエレンくんにむちゅうになりました

    いのちからがらきょだいじゅのもりまでにげてきて、

    もうエレンくんにはあえないかなっておもってたけど・・・これってうんめいかな?

    ずっと、ずっとトロストくのじんるいをくってたときからすきでした

    またあのときみたいにがんめんをつぶしてほしいな

    おへんじ、ずっとずっとまってます

    巨人Aより





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:35:51 ID:iBJvB6xg

    やべえ、かわいい…





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:37:21 ID:7VtLWgZE

    予想以上に純愛だった





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:38:13 ID:cmTW.2DM

    ユミル「以上、初音ミクでお送りしました」

    ベルトルト「ありがとうございます」

    ライナー「ありがとうございます」

    エレン「・・・」アタマカカエ

    ユミル「で、どうすんだエレン?まさか返事を返さないってのはねえよな?」

    ライナー「こんなに気持ちが篭ったラブレターなんだ。真剣に返してやれ」

    エレン「待ってくれ・・・いい加減脳が限界なんだが・・・」

    ベルトルト「二人とも!急かしちゃ駄目だ!エレンもいきなり告白されたんだから」

    ライナー「それもそうだな。すまなかったエレン」

    ユミル「それにしても今のところ三人の巨人に好かれてるわけか。罪なやつだな」

    ライナー「羨ましい限りだ」

    エレン「じゃあ替われよ!!!!!!」

    ライナー「お断りします」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:43:12 ID:cmTW.2DM

    巨人C「…」スクッ

    ユミル「お、下で寝ていた巨人も動き出したぞ」

    エレン「今度はなんだよ」

    巨人C「…」スウ

    巨人C「オアアアアギャアガイオhンwリオフィオエhジョイセオホ――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    エレン「!?」ビクッ

    ベルトルト「早口すぎて判らなかったな。ユミル、今のは何て言ってたんだ?」

    ユミル「・・・」カオマッカ

    ベルトルト「ど、どうしたんだ!?顔が真っ赤じゃないか!」

    ユミル「・・・熱烈な告白すぎてこっちまで恥ずかしくなる」

    ライナー「な、なんて言ってたんだ!?」

    ユミル「言えるか馬鹿!恥ずかしすぎて言えねえよ!」

    エレン(すげえ気になる・・・)





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:51:32 ID:cmTW.2DM

    巨人C「…」モジモジ

    ユミル「おいエレン。返事を待ってるぞ」

    エレン「えっ、いや、その・・・・・・すまん」

    巨人C「!?」ガーン

    巨人C「……」ポロポロ

    巨人C「……」ヒックヒック ゴシゴシ グスッ

    ライナー「お前・・・もっと優しく振ってやれよ・・・」

    ベルトルト「女心がわかってないな・・・」

    エレン「どうしろっていうんだよ!?」イライライラ

    ユミル「二人とも、エレンの気持ちも判ってやれ。あんな告白じゃエレンだってびっくりする」

    エレン「なあマジでどういう告白だったんだ?」

    ユミル「女の私にそれを言えってのか!?」カアアッ

    エレン「畜生!ホントにどういう告白だったんだよ!」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 14:56:54 ID:cmTW.2DM

    ベルトルト「! あれを見ろ!」

    エレン「今度はなんだよ」

    ライナー「うちわを持った巨人の集団がこっちに向かってきているな」

    エレン「何て?」

    ライナー「うちわを持った巨人の集団がこっちに向かってきているな」

    エレン「やっぱり聞き間違いじゃなかった・・・」

    ユミル「エレンの顔がプリントされているな」

    ユミル「あ、巨人の方のエレンな」

    エレン「巨人の俺ってああいう顔なのか・・・いやそうじゃなくて!何で!?」

    ベルトルト「ファンクラブだね」

    エレン「お前らさっきから当たり前のように言いすぎだろ!」

    ライナー「ファンクラブまで出来るとは・・・もはや天賦の才・・・」

    ユミル「天然のスケコマシ・・・いやタイタンコマシだなぁ」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:04:16 ID:cmTW.2DM

    巨人A「アアア!!」プンスカ

    巨人B「ウーウー」ドウドウ

    巨人C「ウアウー」イライラ

    ライナー「ミーハーな奴らが寄ってきて巨人達が怒り始めたぞ」

    エレン「どうだっていいよ・・・」

    ベルトルト「いやエレン。今回はちょっとやばい」

    ベルトルト「ラブレターを見ただろ・・・無知性巨人の愛情表現は凄くハードなんだ」

    ベルトルト「君、あのミーハーどもに八つ裂きにされかねないぞ」

    エレン「ほあっ!?」

    ユミル「集団心理は巨人にだってある。優しくタッチするつもりがそのまま・・・なんてことも・・・」

    エレン「やめろマジでやめろ」

    ライナー「くそ!少し早いが出発するしか無いな!」パシュッ スタッ

    ライナー「俺の背中に掴まれエレン!非常事態だ、今は暴れるなよ!」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:09:55 ID:cmTW.2DM

    ベルトルト「しかしライナー、君の体力はまだ全快していないぞ!」

    ライナー「・・・あの数を相手にマリアの壁まで逃げきれるかは難しいな」

    エレン「うええ・・・どんどん数が増えている・・・」

    巨人D「ズン!ズンズンズンドコ!」

    巨人E「エ・レ・ン!」

    ユミル「リズムカルな奴らだ!軽快なステップしてるぞ!」

    ベルトルト「くそ・・・僕の巨人体が移動可能だったらこんな・・・」

    巨人A「…!」ダッ

    バキッ

    エレン「・・・! あ、あいつ」

    ユミル「エレンを・・・守ろうとしているのか・・・?」

    巨人B「アアアー!!」ダッ

    巨人C「ウウアウアー!」ダッ





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:12:34 ID:ShpfGlhk

    女型ちゃんなんてエレンを押し倒しちゃってたよね





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:13:49 ID:cmTW.2DM

    ベルトルト「振られた巨人までも・・・!」

    エレン「な、なんで!なんでだ!?」

    ライナー「わからないかエレン」

    ライナー「巨人も人も、好きな人が傷つく姿なんて見たくないんだ」

    ライナー「あいつらはお前を傷つけたくなくて・・・戦っているんだ・・・」

    エレン「・・・!」

    エレン「お、俺は・・・」

    ユミル「だがあの三体だけじゃ全部は食い止められない!あのままじゃあいつら・・・」

    ベルトルト「・・・無駄死、だ」

    エレン「俺は・・・俺は・・・」

    バキッグシャッ

    巨人A「ウアアウ!」ボロボロ

    エレン「俺は・・・!」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:20:26 ID:cmTW.2DM

    巨人B「……」

    巨人B「……ア、ヨ、ナラ」ニコッ

    エレン「俺は――――!!!!!」バッ

    ライナー「お、おい!?」

    ガリッ

    _人人人人人_
    >  カ ッ  <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

    巨レン「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    ライナー「馬鹿な!エレンには巨人化できる体力なんて・・・!」

    ベルトルト「これは一体・・・」

    ユミル「・・・愛の力だ。エレンはあの三人の巨人への愛で変身したんだ!」

    ライナー「またまたご冗談を」

    ベルトルト「少年漫画じゃなるまいし」

    ユミル「ごめん正直適当に言った」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:26:54 ID:cmTW.2DM

    巨レン「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」ガンメンパンチ

    巨人D「ギャッ」ブチャッ

    巨レン「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」ミゾオチパンチ

    巨人E「アザースッ」グチャッ

    巨人A「アアウ…」ポー

    巨人B「アウアー」ポー

    巨人C「ウウウー」ポー

    ライナー「見ろよあの巨人達を。エレンに惚れなおしてやがる」

    ベルトルト「ふふ。好きな人に守られるなんて、巨人冥利に尽きるだろうね」

    ユミル「何だか泣けてきたぜ」

    巨レン「ウウウ…」スッ

    巨人A「…!」ドキッ

    巨レン「アイ、ジョウブ、カ」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:35:07 ID:cmTW.2DM

    巨人ABC「…!!!」キュンッ

    ライナー「完全に落ちたな」

    ベルトルト「本当に罪な男だな彼は・・・あと一人でいちご100%じゃないか・・・」チラッ

    ユミル「何で私を見るんだよ」

    ベルトルト「あと一人でいちご100%・・・・」

    ユミル「ミカサでいいんじゃね?」

    ライナー「巨人じゃないけどミカサでいいか」

    巨レン「アアウー」フー

    巨人A「エレン」ポー

    巨人B「エレン…」ポー

    巨人C「エレン!」ポー

    巨レン「…」

    巨レンinエレン(うん、やっぱ巨人きめえわ)





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:45:24 ID:cmTW.2DM

    その後エレンは巨人ABCを始めにベルトルト、ライナー、ユミルも攻略し、

    巨人のハーレムを作り上げた状態で調査兵団に帰還した

    何故か鎧の巨人体になってたライナーが乙女座りでエレンを見てたのが正直キモい

    ベルトルトは常にため息を付き、ユミルは割りと通常運転のツンデレだった

    頭がおかしくなりそうな光景だったけど、これだけの巨人が仲間になるのは心強い

    その後水晶体になってたアニも仲間になった

    巨レンを見た瞬間に女型巨人が水晶を破壊して出てきた時はマジで泣いた

    自傷行為なしでも出来るんだ?ってベルトルトに聞いたら愛の力らしい

    お前適当に言っただろそれ

    エレンはその後もハーレムを拡大し、遂にはマリア内に侵入したすべての巨人を虜にした

    その御蔭であっさりとマリア奪還は完了し、地下室までたどり着いた

    何だこれって思った

    ミカサはそんなエレンを誇らしく思ったけど、僕含むまともな間は終始頭を抱えていた





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:51:12 ID:cmTW.2DM

    数年後。

    エレン「よし、皆行くぞ!」ガリッ

    ライナー「ああ!」ガリッ

    ベルトルト「よしきた!」ガリッ

    アニ「任せて!」ガリッ

    ユミル「やってやるよ!」ガリッ

    _人人人人人_
    >  カ ッ  <
     ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

    巨レン「アアウアアウア…(巨人兵団・・・)」

    巨レン「アイアギダ!(進撃だ!)」

    巨人達「オオオオオオオオオオオオオオオオオ――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!」


    猿巨人「マジかよ」


    進撃の巨人・完





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:52:55 ID:UBpk2Jq.

    全ての巨人を魅了せよ!





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 15:57:34 ID:cmTW.2DM

    以上です。俺はエレンハーレムがあるなら巨レンハーレムがあってもええやろ!って思ったので





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 16:00:39 ID:x8IpRZMY

    たしかにな

    ただ、巨レンならゾエさんも虜になる気もするがww





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 16:13:30 ID:sMnIEcpk


    ハンジさんなら巨人に混じって普通に追っかけをしてそうw





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/10(土) 16:30:19 ID:jRFz9mkw

    面白かった



    2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:19:13.79 ID:BoOhVN19O

    〜巨人が急に消え、一転平和になった世界で生活する、ジャンの一人称で語られるお話〜


    巨人がこの世界から姿を消してもうすぐ6年になり、俺は今年21になる。


    今でも仰々しくそびえるでかい壁を家の窓から眺めながらあれこれ考える。



    馬を操る手綱の感触がどうだったかとか


    汗を吸わず常に大粒の水滴が内側を覆った皮革製のグローブの不愉快さやら

    アンカー射出用のトリガーを握り込んだ時のガシャっという小気味の良い音のことも。

    そして立ちすくみながら眺めるしかなかった同期や先輩の最期。


    そしてとうとう自分が一体も倒すことのなかった巨人について。



    3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:22:56.89 ID:BoOhVN19O

    いいさ。
    もう過ぎた過去だ。いちいち気を病むことはない。

    巨人や壁について腑に落ちないことも多いが深く考える必要もないだろう。


    呑気に暮らしている。それだけで十分だ。


    今俺は街の食料倉庫の帳簿係をやって暮らしている。
    ひどく退屈だが金は悪くない。





    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:25:46.87 ID:BoOhVN19O

    兵団にいた時の給金と16やそこらで働き始めてからせっせと貯め込んだ貯金を合わせて三年前に家を建てた。



    この年にしてはなかなか立派なもんだろ?


    まぁ土地も資材も今は腐る程あるし当然か。

    持て余していた広さもだんだんと
    集めた家具によって落ち着けられてきた。


    趣味の良い家財道具の数々。


    衣装箪笥は光沢の抑えられた黒塗りで、緑と金の大げさな紋様が入っている。


    それと部屋に入るなり嫌でも目がいきそうな過剰装飾の座椅子。


    王室貴族御用達だったものの払い下げ品。


    買い手が付かず投げ売り状態だったものを買い取った。


    部屋に彩りを添えるいいアクセントだ。悪くない。


    職を見つけた。家を建てた。趣味のいい家財道具を揃えた。

    誰かに問いたい。
    次は何をすればいい?





    5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:28:09.17 ID:BoOhVN19O

    村に帰るなり待ち構えていた村長婦人に俺の家族はみんな喰われたと伝えられた。

    街に戻ってきた。


    仕事を始めた。


    そこで新たな仲間を作った。

    家を買った。

    誰かに聞きたい

    次は何をすればいい?





    6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:32:36.79 ID:BoOhVN19O

    104期の他の連中はどうしてるかって?



    死に急ぎの熱血漢、イェーガー君はエルヴィン元指令の猛烈な勧誘を受け、王家直属の近衛兵団に入ったそうだ。


    調査兵団出身者の中でもの腕利きが少数精鋭で集められている組織らしい。リヴァイ兵長は今でもエレンの上司だ。



    ミカサもしばらくはここにいたそうなんだが出産と共に退役したそうだ。旦那はエレンで子どもは2人。


    秀才、アルミンはわずか4,5年の間に農業、畜産技術の飛躍的な向上に貢献し食糧生産の効率化に成功した。
    いつかこいつの像や記念館ができるだろうな。



    ライナーとベルトルトは近衛兵団の勧誘を辞退して中央街の公安警察部隊に入って住民の暮らしを守っている。
    2人して仲のよろしいことで。


    ただ、あの白くてぴっちりとした制服がライナーに似合うとは思えないな。



    アニは女性向けの護身術講座を開いて生計を立てているらしい。

    これがそこそこ受けてるらしいから困りもんだよな。そのうちその辺の女に迂闊にナンパもできなくなる。手痛い反撃に会うのが嫌ならな。



    サシャは街で一番でかい食堂で給仕係をやっている。
    人類の活動領域の拡大は多くの狩猟民を狩猟から解放した。





    7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:34:13.55 ID:BoOhVN19O

    サシャもその一人だ。
    調理された良質な肉や魚を貨幣で交換できる社会にすっかり味を占めたサシャはその恩恵をたっぷり受けつつ今日も仕事に精をだしている。



    つくづく食い意地の張ったやつだな。



    クリスタとユミルは共同出資で花屋を開いたそうだ。


    目利きのクリスタの花選びの確かさとユミルの意外な繊細さとが見事に調和したらしい。

    誰もが見惚れるぐらいよく手入れされた見事な花を店頭に並べているそうだ。



    狭い店内が人で溢れかえっているのを何度も見た。
    男のリピーターは大方クリスタ目当てだろうがな。





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 01:36:11.00 ID:BoOhVN19O

    コニーは狩猟民の暮らしに逆戻りだ。近衛兵団の誘いを蹴ったのはこいつが筋金入りの家族思いで村思いな男だからだろう。

    まぁ貯金はあるんだろうし
    それなりにゆとりのある生活をしているんじゃないのか?

    何せ身の回りのあらゆることをタダでこなせる能力があるんだからな。金の減りようがないだろう。



    みんな新しい生活に順応して上手くやっている。


    そして俺は近々こいつら全員とまとめて会うことになっている。


    六年ぶりの再開、誰が言い出したのか知らないが宴会が開かれるそうだ





    13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:21:51.45 ID:BoOhVN19O

    <宴会当日>


    俺を迎えにくるために一時的に会場を離れたコニーと会う。


    変貌ぶりに目を疑う。


    宴会場に選ばれた酒場は料理が格別にうまいらしい。


    104期の人間のほとんどが集まっていて幾つかのグループに分かれて飲んでいるとのこと。


    一体誰なのか判別できないぐらい髪を伸ばしたほろ酔いの狩猟民に連れられ宴会場に入った。


    入るなり目の前でゲロにまみれたライナーが倒れているのが目はいった。


    コニーが言う。

    「いいね。」





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:23:24.50 ID:BoOhVN19O

    クリスタに迫ったのをユミルあたりに返り討ちにされたのか



    それとも
    今後のベビーブームに伴う人口増加や新たに生まれる貧困の波といった、何か差し迫ったことに憂いを感じてやけ酒したのだろうが、十中八九違うだろう。


    このゲロにまみれた
    若き単細胞を担ぎ上げて席まで戻したのが宴会にきて俺が最初にしたことだった。


    彼の盟友ベルトルトが精一杯申し訳なさそうな顔を作って駆け寄ってきた。





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:24:57.72 ID:BoOhVN19O

    ベルトルト「久しぶりの再会なのに悪いなジャン。こいつ飲みすぎちゃったんだ。」



    不味くて安いがベロベロに酔えるニガヨモギの蒸留酒を持ってくる酒場のガキもこんな顔をしていた。



    俺は決してニガヨモギの蒸留酒が飲みたかったわけではない。
    今度もそうだ。





    こちらもベルトルトに精一杯微笑みを作ってゲロ臭いライナーの半分を投げ渡した。


    ベルトルトの笑顔が引きつった。



    「いいって。気にするなよ。それよりお前もこいつも本当に久しぶりだよな。また会えて嬉しいぜベルトルト」




    そう言ってやり、やっとの思いで空いた席に乱暴にライナーを投げ置いた。





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:26:32.55 ID:BoOhVN19O

    すっかり帳簿員の体つきになった俺にはライナーの筋肉で固められた肉体がひどく重く感じられた。




    コニーの野郎、戻るなりもうワインの瓶を持たされてやがる。


    エレン、ミカサ、アルミン、アニ、クリスタ、サシャ。


    馴染みの顔で固められたグループを見つける。



    エレン「ジャンじゃねえか!」

    ミカサ「ジャン、久しぶり」

    アルミン「やあジャン!本当に何年ぶりだろうね!」

    クリスタ「わぁ!ジャンだ!懐かしいな!」

    サシャ「ジャーン!お久しぶりですぅ!」

    アニ「よくきたね」



    みんな口々に言った。





    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:28:52.48 ID:BoOhVN19O

    「ありがとよ!みんな久しぶりだな!誘ってくれてありがとな!会いたかったぜ」



    何の恥ずかしげもなくこんな言葉が飛び出た。



    月日の流れは人を変えるんだ。
    向こうもそう思っただろうし俺も痛感した。


    まぁ社交辞令の一つぐらい言えなくもないさ。それに多少なりとも嬉しかったのは本当だ。



    クリスタ「さぁジャンも飲みなよ!まだ始まってあんまり経ってないけどみんな結構いいペースなんだよね!」


    「そうなのか?」


    クリスタ「うん!もうシラフなのはジャンとエレンだけってぐらいかな!」




    そう言いクリスタが愛嬌たっぷりの笑顔で俺にラガーのジョッキを寄越した。


    スベスベした触り心地良さそうな頬が赤みを帯びている。





    18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:31:04.95 ID:BoOhVN19O

    アルミン「再会の祝いだから盛大にしないとね。」


    すっかり自信に満ち溢れた美青年になっちまったアルミンが無邪気に笑いかけてきた。


    ベルトルト「そうだね。何年かぶりの再開だ。多少酔ってもどうってことないさ」



    ベルトルトがライナーの方を向いてから苦笑いして見せた。



    「そうだな。今日はめでたい席だ。飲もうか」


    クリスタ「一杯目はこれでよかったかな?」


    「あぁ、いつもこればっかり飲んでるってぐらい大好きな酒だな」





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:33:08.91 ID:BoOhVN19O

    クリスタはかなりいい感じになっていた。

    正確には背と胸が前よりも多少大きくなったクリスタだ。
    クリスタ。


    肩より上で短く、重みを残して切りそろえられたブロンドの髪のおかげで可愛らしさが際立っている。

    だが、こうも色気がないのはどういうわけか。




    クリスタ「はい!今日はいっぱい話そうね!ジャン!」


    ドキッとしてジョッキを受け取り損ねそうになった。




    同い年の女がするにはあまりにあどけない笑顔だった。





    20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:38:57.06 ID:BoOhVN19O

    男は綺麗な女と可愛い女が大好きだ。

    綺麗で可愛いなら尚のこと。


    これは俺がこの数年で確信した
    世の中の数少ない真理のうちの一つ。

    大多数の男の例に洩れず俺もそうだ。




    いつも安酒に酔っては女をひっかけているが今回は事情が違う。


    同期が六年ぶりに再会を祝う席だ。こいつは同期であり戦友であり仲間だ。

    時には命も助けられた。




    兵団所属がもう過去のことであれ、持て余した性欲に身を任せ、こいつに劣情を抱くわけにはいかない。


    そんな真似は許されない。




    とは言うものの、
    クリスタは魅力的だ。





    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:43:49.97 ID:BoOhVN19O

    迷っている。
    俺はいまだかつてこんな事で心を労したことがなかったため、新たな苦悩が始まった。

    次に会うのはいつになるのやら。
    だからこそだ。



    かつてこいつを前に玉砕していった勇敢な男どもの心の内が理由が痛いほど分かった気がした。


    そして俺は自分の吐いたゲロで震えて丸くなりながら寝ている哀れな自警団のホープに改めて同情した。




    「ありがとよクリスタ。」


    務めてキザな表情作り上げ、
    重いジョッキを口に運んだ。


    一杯目はすぐに空になった。


    ベルトルト「いいねジャン!」



    アルミンは元いたアニとサシャの会話の輪の中に舞い戻っていった。

    だから残された俺とクリスタは世間話を楽しんだ。珍しい絵面だな。


    互いの近況報告。
    仕事、暮らしぶり、住んでいる場所、上司の愚痴、食生活。


    どんどん追加されては空になっていくジョッキやグラス。クリスタも俺も。


    会話が弾む。


    今後の人生の見通しについての話題。


    ジョッキが空になる。


    家具の配置、買い物先の話題。


    もう一杯。

    こんな風に心が安らぐのは久々だな。





    22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 02:50:23.95 ID:BoOhVN19O

    ふいにみんなが向こうで繰り広げられるイェーガー夫妻の痴話喧嘩に注目し始めた。

    俺も目をやった。


    ミカサ「エレンは……最近子どもばっかりで私に構ってくれない。私もエレンと一緒に寝たい。肌を触れ合ってお互いを感じたい。」


    目をぎゅっと閉じてエレンに抱きつき駄々をこねるミカサ。


    エレン「離れろよミカサ!恥ずかしいだろ!ほら、みんな見てる」



    こいつらは通常運行だ。
    にしてもミカサは随分と内にも外にも丸くなったな。微笑ましい光景だ。


    コニー「みせつけやがって!羨ましいぜこの野郎!」

    アニ「よそでやりなー」

    クリスタ「エレンも大変だねー!」



    方々から愛に満ちた野次が飛ぶ。





    24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:19:32.99 ID:BoOhVN19O

    エレンの野郎、髭を伸ばしたのか。色気づきやがって。

    見た目は近所のよく構ってくれる気のいい兄ちゃんって感じだな。


    しかし今やこいつは二児の父で仕事人だ。それなりに苦労しているのだろう。

    時折何かに心底疲れたとでも言いたげな表情が垣間見えたりする。


    大人になったんだな。

    だがこの席でまで素面ってのはいただけねぇ。


    「エレン!飲んでるか!」

    声を張り上げる。


    「おばちゃん!このパパと俺にウォッカのダブルを三杯ずつだ!」


    エレンはあっけに取られた顔をしている。

    俺はこの時点ですでにかなり酔っていた。



    エレン「ジャン。気持ちはありがたいがな、明後日は議長との謁見があるんだ。それで明日の移動は長……」



    すかさず言ってやる。


    「早くからパパになって神経すり減らしながらお偉いさんと会うのか!死に急ぐ癖は治ってなさそうだな!いいぜ、嫌なら全部俺が飲むからよ!」


    エレンが嫌った表情とエレンが嫌った口調を意識した。確かこんな感じがやつの逆鱗に触れるんだ、と。


    しかし我ながら安っぽい煽り文句だな。こんなので………

    エレン「抜かしやがったな!ジャン!グラスをよこせ!乗ってやる!」

    (野郎、食いついてきやがった!)




    「いいか、エレン。コニーが三数える。三数えたら飲み干すんだ。二杯先に飲んだ方の勝ちだ。」

    「いいか?」

    エレン「いつでもいいぜ」


    ミカサ「エレーン。手加減は無用。」


    もはやへべれけになったミカサは抑止力としての機能を成してない。




    「コニー!カウントだ!」


    よしきた!
    いくぞ!


    いちぃ、にぃー、さん!





    25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:25:37.08 ID:BoOhVN19O

    自分が大ぶりなバケツや下水に走る太いパイプにでもなったイメージを張り巡らせた。





    口の中に流れ込んだウォッカは食道を通り胃まで一直線だ。


    ダンッ!


    「っっっ!くぁー!」


    間の抜けた声が漏れた。
    一杯目は俺だ。


    エレン「コニー!次だ!」


    エレンが畳み掛けるように次の勝負を急かした。


    はいよー
    いち、にー、さん!


    宿敵、ウォッカのダブルが俺の喉と食道を焼いて胃に落ちる。
    まだこんなにあるのかよ!早くしねぇと!


    ダンッ


    エレン「今度は俺だな!ジャン。次で最後だ!どんどんいこうぜ!」





    26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:28:47.79 ID:BoOhVN19O

    二杯目を終えすっかり高翌揚し切ったイェーガー近衛少将殿は勝ちを確信しているような目で俺を見ている。


    「まだわからねぇだろ!エレン!」


    次のコール。


    いち、にー、さん。




    ゴクっゴクっ。ちくしょう体が熱い。


    飲み干した。勝敗は!?


    (あれ?俺?天井?あれ?)


    音が揺れ、光が揺れ、空気が揺れている。




    アルコールが血流に乗って絶え間無く脳に送られ続ける。



    ウォッカのダブル三杯、
    惰性で飲み続けたラガー。
    クリスタにちょっとずつもらったカクテル、スモモやアンズなんかの。



    これおいしーい!
    少しもらっていいか?
    いいよー!



    かつて立体起動で受けた重力。


    正面から襲いくる幾重もの空気の壁。
    筋肉の束をぶるぶると揺らしながら後ろへ後ろへと流れていく。

    教官の怒号。


    アンカー射出!


    ワイヤー巻き取り!


    トリガー絞れ!


    木に引き寄せられる。


    ぎゅいーん。


    チープな優越感。
    俺が一番だ。





    27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:41:48.69 ID:BoOhVN19O

    (………ジャン!!)

    声が……


    (…ジャン!大丈夫!?)
    誰だ……クリスタか?


    重たい瞼の奥から女神の顔が。

    大きな瞳に俺が映っているひどい顔だ。



    クリスタ「あ!ジャン!よかった!急にひっくり返っちゃったからびっくりしたんだよ!ほら、お水飲んで」


    上半身を起こしクリスタの方を向く。



    「すまねぇ……その……エレンとの勝負の結果は?」


    クリスタ「途中まではジャンの方が速かったんだけどね。きっちりグラスの半分までは。頑張ったねジャン」


    アニ「あんた綺麗に真後ろに倒れたね。面白かったよ」





    「そうか……」


    仕立てのいいお気に入りのシャツの胸元をびっちょりと濡らしているものがグラスの残り半分か。


    エレンに賛辞の言葉を。思いっきり取っ手つけたようなやつを。


    「エレン!やるじゃねえか!負けたぜちくしょう!」



    エレン「バカヤロウ。クリスタとしこたま飲んだ後だったんだってな。気づかず受けちまった俺も悪いけど無理してんじゃねぇよ」


    「いらねぇお世話だぜ!」





    28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:45:10.87 ID:BoOhVN19O

    ミカサ「エレン、おめでとう。嬉しい。だから私にも構って」

    エレン「どういうことだよ!……もう!こっち来いよ!」



    兵団にいた時もこんなやりとりがあったな。アニやサシャが俺やイェーガー夫妻を笑ってやがる。
    懲りないって思われてんだろうな。


    別に悪い気持ちじゃないぜ。
    懐かしいよな。


    しばらくして
    サシャが身を乗り出して叫ぶ。


    サシャ「ジャーン!その……ジャンのお皿にお肉が少し残ってるみたいなのですが」





    29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 03:47:22.52 ID:BoOhVN19O

    飢饉に見舞われた街の給仕係が申し訳なさそうに言った。


    「あぁ食っちまいな。俺はもう見たくもねぇよ」


    サシャ「やった!大好きですよジャン!このお料理が美味しくて美味しくて」



    そう言い終わるなり骨のついた肉の塊を口に放り込んだ。


    そしてしばらくすると勢いよく骨だけを吐き出した。


    ……器用なもんだ。



    でも、サシャ。嘘でもいい。嘘でもいいから恥らえ。頼むから。





    30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 04:22:44.83 ID:BoOhVN19O

    もしゃもしゃと吸われて無残に吐き出された付け合わせのレモンの残骸を見てこいつの男になったやつの末路が目に浮かび戦慄した。


    見てくれは悪く無いんだがな。
    だから余計に始末が悪いのか。



    うっ……気持ち悪りぃ。
    サシャの食べっぷりが今はたまらなく不愉快だ。



    俺はあんな飲み方してライナーみたいにならなかったのが不幸中の幸いか。



    そういえばライナーの野郎、なんであんなになっちまったんだろうな?



    あぁ、ユミルか。
    そうだな。ユミルだ。





    31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 04:24:49.92 ID:BoOhVN19O

    そういやユミルは?


    「クリスター。ユミルのやつ今日はどうしたんだ?」


    クリスタ「あぁー………えっとね…私のことでライナーと喧嘩しちゃってね、それで二人は飲み比べで決着けることになったんだー。それでね……」


    クリスタが指を指す。



    「え?………あぁ」



    ソバカス女だ。打ちのめされたソバカスが酒場の壁に擬態してやがった。


    寝てるのか?





    32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 04:27:23.15 ID:BoOhVN19O

    壁と床の交わったところにできる角にすっぽりと挟まるようにして寝ている。


    クリスタのかけた白い上着とこいつの青ざめた顔のせいですっかり白い壁に溶け込んでいた。



    青白く変色したソバカス女。



    ふいに倉庫を回りながら見た新種の芋がこんなだったと思い出す。はるばる海を渡ってきた立派なお芋様を。


    確か食うと精がつくんだよな。
    身が粘っこいから擦ると糸を引くんだという。



    「ユミル!ユミル起きろ!」



    クリスタ「わー大きな声出しちゃだめだよジャン!ユミルはまだ酔ってるしお酒好きだから起きたらまた飲み始めちゃうよ!」



    「悪い悪い、そうだった。何せ驚いたもんでな。この様子から察するにライナーとはかなり激しくやりあったんだろうな」





    35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:16:05.19 ID:BoOhVN19O

    クリスタ「もうすごかったんだよ!二人とも止めても聞かないし。私のために喧嘩しちゃうなんて悲しいよ」


    女神は慈悲に満ちた表情で山芋とたっぷりのゲロまみれの大男に目をやる。





    それだけ君は愛されてるんだぜクリスタちゃん。君はそれを知っておかなければならない。


    無知なことは悪いことで
    カマトトぶるのは尚のこと。それは大罪だ。


    「クリスタは可愛いからな。男も女も自分のものにしたくて躍起になるんだよ。」



    これはあくまで一般論として。


    見極めてやる。



    クリスタ「もう///!可愛いだなんてそんな!///」


    顔を赤くして頬に手をやっている。ウブな反応だな。


    少なくとも酒の席で大失態を冒した男に見せる顔ではないだろうが、
    いい反応だ。からかってみても面白いか。





    37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:18:50.88 ID:BoOhVN19O

    「可愛いさ!俺の女にしたいぐらいだ!」目を大きく見開き俺が誠実で馬鹿正直で本当に少し馬鹿かと思わせるような演出する。







    クリスタ「からかわないでってば!もう///怒るんだからね!」


    ふいに愛おしさがこみ上げてくる。そして気づいた時にはクリスタの小さな体を自分の胸に抱き寄せてた。


    クリスタ「ちょ……ちょっとぉ///」


    胸の中でも小さなクリスタどんどん熱くなるのが分かる。
    どこもゴツゴツしたところがなく柔らかい。そして心が安らぐいい香りがした。





    いいね。





    39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:24:58.62 ID:BoOhVN19O

    癒されるな。


    これは日頃のストレスからの解放だ。

    日に日に新たな項目とページ数が追加される帳簿用紙。

    原産地、新たな寄港口の名前。延びる勤務時間、今日が二時間、明日が三時間。


    糞食らえだ。



    クリスタ「恥ずかしいよ〜////」

    どんどん熱く、赤くなってくる愛しの女神。


    上司「キルシュタイン、明日から倉庫が拡大される。あそこは新たに香辛料を貯蓄しておくために使う」


    輸送を行う幌馬車の一団。

    新たに書き足す帳簿書類。
    二ページ、三ページ。

    幌馬車一団。
    団長の名前は?

    「リル・フォーネット、香辛料の中袋を二十包、第三倉庫へ」


    延びる勤務時間。

    糞食らえだ。





    40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:28:27.12 ID:BoOhVN19O

    クリスタ「ジャン〜///」

    もうちょっと。


    無能で料簡と器が狭く、
    大した人望もない上司のやたらと気に障る小言。

    「キルシュタイン、お前を選んでここに就かせたのはとんだ見当違いの結果だとでも言わせたいのか?この俺に?」

    二言、三言。

    糞食らえだ。

    クリスタ「ジャンってば〜///」


    いいぜ。乗ってきた。


    金のツヤツヤした髪を撫でる。




    クリスタ「へ?///もう//なんなのよ〜///」





    41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:34:24.43 ID:BoOhVN19O

    恥ずかしがりながらも満更でもなさそうなリアクションがいちいち嬉しいな。


    アルコールで麻痺しきった脳はもう俺の行動を遮るような信号を送ろうとしない。


    調子に乗った俺はキスをした。



    クリスタ「ん……………んー!!///」


    さすがにびっくりしたようだ。



    俺はクリスタの脳にカクテルをぶち込んでやった。



    口を離すと惚けきった顔のクリスタがうっとりとこっちを見ている。



    まもなく
    遥か彼方からドスの効いた、木槌の一振りみたいな声が飛んできた。


    ライナー「ジャーン!!この野郎!!」


    声の主はこの純情な肉ダルマだ。



    アルミンが待ってましたと言わんばかりにかぶせてくる。




    アルミン「さっきから目に余るものがあるよ!ジャン!どういうことかな!?どういうことなの!?」



    多分一人では嫉妬に満ちた空しい抗議になるだけだと悟ってのことだろう。





    42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:37:28.35 ID:BoOhVN19O

    邪魔しやがって。
    しかし何故アルミンがこんなに取り乱しているんだ。





    ライナー「俺はこの数年間、片時もクリスタのことを忘れたことはない!無論仕事中でもだ!クリスタは俺の運命の人なんだ!邪魔しないでくれ!」


    然るべき時期とタイミングで童貞を捨てきれなかった男は平気でこんな事を口走ってしまうのだろう。


    アニ「いや、集中して働きなよスケベ。だからあんたは馬にまで嫌われるんだよ」


    意図せぬ横槍に俺とアルミンは笑いを堪えて下を向いた。



    ライナー「な、な、な!なにお!!あ、アニ!し、しつれいな事を抜かすな!」



    なにお!だってよ。



    ら、ら、ららいなーは
    ど、ど、童貞を卒業で、できず
    に、に、にじゅういちねん


    頭に浮かんだこのフレーズが何度も何度もリピートされる。


    アルミンも下を向い笑いを押し殺している様子からして多分似たような事を考えているのだろう。





    43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:40:22.50 ID:BoOhVN19O

    ライナーは女性の攻撃に対してめっぽう打たれ弱い。



    被ったすべてが一通りダメージとなる。



    結果、この場では戦意を削がれたようだ。




    アルミンの癇癪も一気に収まった。


    アニ、今度好きなもんおごってやるよ。



    トロトロになったクリスタをアニに引き渡した。アニはめんどくさそうにクリスタの頭と腰に手を回し、支えた。


    話の分かるいい奴だ。





    44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:45:17.99 ID:BoOhVN19O

    俺には制裁がまっている。


    名前も知らない男がやたらと肉迫して俺を責め立てる。



    「ジャン。貴様なにをしたかわかっているのか?あ!?」


    しらねぇなぁ。


    ダズ「ちくしょう!俺の、俺らの夢を!!希望を!独り占めにしやがった」

    しらねぇなぁ。





    この後俺は大勢の野郎共に袋叩きに会うことになった。


    腐ってもこいつら元は軍人だ。
    ダメージは並一通りでは済まなかった。




    俺の顔を二度と見たくないって言い出す奴も少なくなさそうだな。


    揉みくちゃにされ、誰のものとも知れぬ肘が鼻にヒットした。


    最初に俺を責め立てた奴の顔に鼻血の雨をお見舞いした。







    便乗して加わってきたライナーの嗚咽が妙に痛々しく感じた。


    野郎、酒のせいで息も絶え絶えだ。


    悪かったよ。





    45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 10:58:19.03 ID:BoOhVN19O

    鼻血で顔をぐっしょりと濡らしながらノコノコでてきたところをコニーに指を指して笑われた。



    サシャがさっきのお肉のお礼です。と言いたげな顔をして、
    厨房から貰ってきた肉料理の余分な油を吸い取る紙を渡してきた。




    狩猟民族はこういうところにある一定の分別を持っていないから怖い。


    エレンが俺に、暗に自業自得だと諭しかけるような目線を送る。


    十分に険しい表情だが奴も酔っている。

    俺を睨みつけるのに夢中で横から飛びついたミカサに驚きヒョッ?っといったような情けない声を出した。




    そして鼻を抑えながら酒場をでた後むっとした表情のクリスタに手を引かれる。



    「クリスタ、余り急かすなよ。体中痛いんだ」


    クリスタ「そう!見てたよ!災難だったね!」


    からかった罰として本人直々に説教を食らうことになった。


    クリスタ「もう!……なんであんなことしたの?」


    「すまん。酔った勢いに身を任せるて……本当にすまん。」



    クリスタ「デリカシーのない人は嫌いだよ。もう」


    これはやっちまったな。
    しばらく邪険に扱われて、兵団の女の評判は急降下だ。

    「ジャンって最低」
    「介抱してくれてる女の子にあれはないよね」


    クリスタ「けど………」


    ん?


    クリスタ「酔ってたんだから仕方ないよね。水に流そう」

    あぁそうだ。酔っていた。
    でもそんなに気持ちよく割り切れるものなのか?


    「いいのか?」
    いいのか?


    クリスタ「もっかいハグしてよ」


    戸惑いつつ言葉に従う。





    46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 11:01:49.73 ID:BoOhVN19O

    勿体つけたようにうやうやしく
    クリスタの肩に腕を回す。


    クリスタ「ん///……はずかしいね………これ」


    俺も柄にもなくドキドキしている。



    「その……気が済んだか?」



    空気に耐えきれず一言。
    しかし




    クリスタ「もう少しだけ///」





    47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 11:04:58.89 ID:BoOhVN19O

    暗がりから覗くクリスタの顔どことなく幸せそうにも見える。
    目を合わせてくれない。




    言え、キルシュタイン!
    間違いない!

    "脈あり"だ!


    「そのさ、クリスタ。今日の事、責任取らせてくれよ」


    クリスタ「…………え?」


    「付き合いたいって言ってんだよ!今日好きになった!ここ一、二時間の間にだ!しかも酔ってる!今もだ!でも俺と付き合え!幸せにしてやる!お前が必要だ!」

    よし。


    クリスタ「え………あはは。そんな………………その…」



    …………。
    なにが「よし。」だ。


    俺を悪く思わせないような返答に使う言葉を必死で搾り出しているように見えた。





    54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 14:41:06.14 ID:BoOhVN19O

    この場合、理想的なのはあっさりぶった切られることだ。
    辛辣な言葉でこっぴどく、
    なら尚よい。


    その方が楽だからな。いくらか諦めもつきやすいだろう。



    頭に浮かぶのは今までの華々しい女性遍歴や甘い記憶ではなく、俺にとどめを刺した最後の一撃。


    俺の頭の中のノートのうち、一番汚い一冊からの引用。



    「あんた一体何様なのよ!二度と近づかないで!この女好きのろくでなし!」


    「傲慢な男ね。あなたなんかに好かれて不名誉極まりないわ。」


    「もしあんたなんかが私を口説き落とせるでも思ってるなら、それは私への最大の侮辱だわ」



    「「「身の程を知りなさい」」」



    だから俺も言ってやる。

    (失せろ醜いアバズレ女!お前の男なんかこっちから願い下げだ!)



    俺に使い古された定型文だ。
    年季の入った使われ方をした、俺だけの。


    汚い罵声の応酬だけで解消されてきた関係を懐かしく思う。


    これは未知のシチュエーション。
    だから………


    頼むクリスタ!お手柔らかに頼む!後生だから!


    「そうだよな!こんな事を酔った口で言われてもムカつくだけだよな!」

    心のどこかでは
    いけると思ってたのにな。

    クリスタ「そうじゃないの///」

    「?」





    55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 15:00:37.31 ID:BoOhVN19O

    クリスタ「今まで、面と向かって告白されてこんなにドキドキしたことなかったから……///」


    クリスタ「私さ、お店開くために時間いっぱい使ったの。わき目も触れず頑張ろうと思ってね。
    だからまだ男の子と付き合ったことないんだ///だから………幸せにしてよね、ジャン///」


    ………。



    呆けた口をパクパクさせた。


    なぁ……マルコ。



    お前、どう思ってる?


    俺は罪深汚きくそったれのうちの一人か?





    56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 15:14:10.94 ID:BoOhVN19O

    これもいつもの遊びの一環か?

    それとも今まで俺を助け続けた悪運の最後の悪あがきか?

    クリスタは酒場の若くて馬鹿だが
    金だけは持っている過剰装飾の座椅子みたいな女と一緒か?


    違うよな。



    裏切れねぇよなこんな笑顔されちゃあ。


    クリスタは始めて心を許した男との成就した恋愛に胸をときめかせている。


    胸に手をやり落ち着きなく上体をフルフルしている。
    フルフル、フリフリ



    (アルコールがみせた錯覚かも知れないだろ?)

    だがな、
    これが素面でも何度でもおんなじことを言ってやる。


    ちょろいだなんて毛ほども思っちゃいけねぇんだ。


    俺は女たらしで二枚目で有能な帳簿員。


    大きな家と趣味のいい家財道具。

    今この瞬間より、愛の意味について知ろうとしてるんだ。


    俺はこいつの純粋さや根の優しさや、誠実さに惚れた。
    俺はこいつに幸せにされてきた奴らと同じぐらいこいつの事を幸せにしてやりたい。


    「任せとけって」
    そう言ってクリスタを強く、強く、心を込めて抱きしめた直後だ。


    涙に顔を歪ませたライナーが現れ


    「幸せになれよ。二人とも。」
    震える声でそう言い、俺の顔を力いつまぱいぶん殴った。

    天を仰ぐ、

    酒場から漏れる薄明かりが視界の隅に入り、流れる。


    ゴッッ!よし頭は守れたな……



    星なんか互いを紡いで線になってる。


    最高の気分だ。



    ぬかるんだ地面に大の字になって空を仰ぐ。



    最高の気分だぜ。




    ーおしまいー





    60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 15:43:24.61 ID:HwYuV5gco

    乙!
    こういう後日談もええな





    63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 22:14:40.13 ID:xkuwTjR1o

    よかった


    よかったよ






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 02:00:53 ID:/ua.IUSc

    エレン「……」

    <見ろよあれwwww





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 02:02:16 ID:/ua.IUSc

    ってな感じで、エレンが嫌われつつ、しかし誰かに支えられる感じのよろしくお願いします。





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 02:05:57 ID:JG8xLZa6

    エレン「……」チラッ

    <おいこっち見たぜwww
    <うげぇ…身体が腐るwww
    <行こうぜ行こうぜwww

    エレン(下らねぇ…)





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 02:30:01 ID:JG8xLZa6

    手「ハーイ!」ピョコッ

    エレン「!」

    手「カモーン」チョイチョイ

    エレン「…」スタスタ

    エレン「…」チラッ

    アルミン「エレン、おはよう」ヒラヒラ

    エレン「やっぱりアルミンか!おはよう」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 12:47:06 ID:JG8xLZa6

    アルミン「へへ。今日はね、こんな本を持って来たんだ!」ジャジャーン

    エレン「へぇ。どんな本なんだ?」

    アルミン「えっとね。これは――」ペラペラ

    エレン「…」wktk


    ―――…
    ――…
    ―…


    エレン「面白かったな!」キラキラ

    アルミン「うん!」キラキラ

    エレン「アルミン家にはいっぱい面白い本があるんだな!いいなぁ…俺ん家にもあればいいのになぁ…」ホワワーン

    アルミン「…あ、あのさエレン///」モジモジ

    エレン「ん?」

    アルミン「その・・・こ、今度…!」

    アルミン(僕の家に…!)

    アルミン母『イェーガー家の子には近付いては駄目よ?』





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 12:51:49 ID:JG8xLZa6

    アルミン「」ビクッ

    アルミン「…こ、今度は違う本を持ってくるよ…」

    エレン「…」

    エレン「あぁ、アルミンが持ってくる本は面白いのばかりだからな!楽しみに待ってる!」

    アルミン「…うん…」

    アルミン「…ごめん」ボソッ

    エレン「…気にするな」ボソッ





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 13:11:30 ID:JG8xLZa6

    オレはこの街で嫌われている。
    理由は悪魔の子供…だかららしい。

    オレの父さんは医師で、ふらりとこの街に訪れ、原因不明の病気を瞬く間に治したらしい。
    もちろん、病気を治してた時はとても感謝されていたようだ。
    ただ、病気が落ち着いてくると、この病気を街に持ってきたのは父さんじゃないか?という噂が街に広がっていった。

    何故原因不明の病気を街に来てすぐ治せた?この街に来る前にすでに知っていたのか?
    何故知っていた?もしかしたら、お前が作った毒なんじゃないか?
    この街に恩を着せたいがためにわざと毒を伝染させたんじゃないか?

    最初はこの街に元々居た医師が父さんを妬んで流し始めた噂だったのかもしれない。
    しかし、だんだん噂好きの奴らが寄ってたかってその噂に跳び付き、話が湾曲され、
    いつの間にか街全体に父さんが悪魔なんじゃないかという噂が広まっていた。





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 13:27:33 ID:JG8xLZa6

    オレは別に気にしていなかった。
    母さんからは、人を助けて回ってる、とても偉大な人だと教えられていたからだ。

    "人は助けると、稀に妬まれる事がある。けどそれは気にしなくていい。
    人を助けるというのはとても立派な事。誰も見ていなくても母さんは見ているから。
    エレンもそういう人間になるのよ"

    そう言われ続けた。

    オレ自体、父さんは尊敬している。
    どんなに悪口を言われようと、どんなに蔑まれようと、人を助け続ける父さんはかっこいいと思えた。
    だからオレは気にしていない。
    どんなに悪口を言われても、避けられても、
    イジメを見つけたら助けに入ったし、困ってる人を助ける事を止めなかった。





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 13:55:24 ID:JG8xLZa6

    助けに入っても誰も俺には感謝する事はなかった。
    みんな逃げるようにオレから離れていった。
    けどよかった。家に帰れば、母さんが褒めてくれる。それだけでオレはよかった。

    そんな生活の中、アルミンに出会った。
    アルミンはいじめっ子からいじめられているところ、オレが助けた。
    助けた後、アルミンはみんなと同じように俺から離れていった。
    いつもの事だったので、オレは気にせず街中を歩いた。
    もう、その日は大分時間がたってそろそろ家に帰るかという時、オレの前にアルミンが立っていた。
    なんだろうと見ていたら「さっきはありがとう!」と言って走り去って行った。
    初めて母さん以外に感謝された。
    その時の感動や高揚感は今でも覚えてる。





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 14:07:35 ID:JG8xLZa6

    それからと言うものの、人気のないところを見つけては二人で会っていた。
    主に話の内容は、アルミンが持ってきた本だが、いつも内容は違っていた。
    アルミンは凄く物知りだったし、話を聞いてても楽しかった。
    けど、アルミンはだんだんと人気のないところで会うのに罪悪感を持って来たらしい。
    たまに、こうしてオレを誘う素振りを見せて来た。
    けれど肝心の言葉が出ないらしい。
    当然だ、オレと一緒に居ればアルミンもオレのようになる。
    そしてなにより、オレが嫌だった。
    オレのせいでアルミンが苛められる。それだけは避けたかった。
    だから、もし誘われても断る事にしていた。まぁまだ完全に誘われたことないから、アルミンは知らないだろうけど。





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 14:08:23 ID:JG8xLZa6

    アルミン「じゃあね、エレン。また明日」

    エレン「あぁ、またな」

    ただ、少し寂しい気持ちに、オレは蓋をした。





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 20:33:01 ID:JG8xLZa6

    ―数日後―


    アルミン「〜♪」タッタッタッ

    アルミン(今日は民族についての本だ!エレンは喜んでくれるかな?)

    アルミン(…今日こそエレンを書斎に誘えるかな…?)

    アルミン(…うん!頑張れ僕!)

    エレン「アルミン」チョイチョイ

    アルミン「エレン!」ダッ





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 20:37:00 ID:JG8xLZa6

    アルミン「今日はここに居たんだ――」ヒョコッ

    エレン「」

    ???「」

    アルミン「」

    エレン「アルミン、紹介する。こいつミカサって言うんだ。ミカサ、さっき言っていたアルミンだ」

    ミカサ「」ペコッ

    アルミン「あ、よ、よろしく」ペコッ

    アルミン(友達…出来たんだ…)





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 20:49:00 ID:JG8xLZa6

    アルミン(けど、エレンの噂を知ったら…エレンから去っちゃうのかな・・・)

    エレン「紹介して早々、頼むのは悪いんだけどさ。こいつのこと頼めないか?」

    アルミン「え?」

    エレン「ほら、オレといると何かとこいつも悪く言われるじゃん?だからさ――」

    ミカサ「エレン、昨日もさっきも話したけど、私は悪く言われようがなんだろうが気にしない。私は貴方の傍に居る」

    アルミン(あ…)

    エレン「お前なぁ…まだお前がオレん家に住み始めた事、誰も知らないんだぞ。
    自ら悪口の原因や、避けられる理由を作るもんじゃねぇ」

    ミカサ「あいつらは勝手にエレンを悪者にしてるだけ。私は知ってる。貴方はいい人。
    私が貴方の傍に居る理由はそれだけで十分」

    アルミン(…この子は、エレンから去らないんだ)

    エレン「だから――」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 20:53:06 ID:JG8xLZa6

    アルミン「ミカサの言う通りだよ」

    エレン「!アルミンまで!」

    アルミン(この子は僕なんかよりずっと強い。きっと、エレンを一人にしないだろう)

    アルミン「ミカサ――」

    アルミン(ただ――)

    アルミン「よろしくね」

    アルミン(――僕より強いのが…)

    ミカサ「…よろしく」

    アルミン(…悔しいな)





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 15:48:10 ID:JG8xLZa6

    ―ウォール・マリア陥落して数日―


    エレン(最近、悪口や避けられる事がなくなった…)

    エレン(そりゃそうか。皆自分の事に必死だからな…)

    エレン(――)

    エレン(…俺は、何を考えてるんだ?)





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 15:53:42 ID:JG8xLZa6

    アルミン「あれ?エレンは?」

    ミカサ「!…エレン?」キョロキョロ

    アルミン「どっか行っちゃったんだね…」キョロキョロ

    ミカサ「あ、アルミン…どうしよう…エレンがどっか行っちゃった…」アタフタ

    アルミン「…僕、探してくるよ!」ダッ

    ミカサ「私も!」

    アルミン「ミカサはここに居て!もしエレンがここに戻ってきたら擦れ違いになっちゃうから…ね?」

    ミカサ「…わかった」コクン

    アルミン「ちょっと待っててね、すぐ戻るから!」ダッ





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 15:58:36 ID:JG8xLZa6

    アルミン(エレン…どこ行ったんだ?)タッタッタッ

    アルミン(エレンはいつも人通りのない場所を好んでた…好まざるを得なかったんだけど…)タッタッタッ

    アルミン(…あっちかな?)タッタッタッ

    アルミン(・・・居た!)ダッ

    アルミン「エレン!」タッタッタッ

    エレン「…アルミン」

    アルミン「エレン、どうしたんだ…。ミカサも心配してるよ?」

    エレン「…」

    アルミン「…エレン?」





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:24:54 ID:JG8xLZa6

    エレン「…アルミン、オレ、おかしいよな」

    アルミン「?」

    エレン「オレはシガンシナ区が巨人に襲われた時、巨人を憎んだ。
    オレ達が住んでいた場所も、オレの母さんも奪っていったんだ…、憎んで当然だ。
    けどそれと同時に――安心しているオレが居るんだ」

    アルミン「…」

    エレン「おかしいよな…こんな大変な時にこんな気持ちになるなんて…」

    アルミン「…」

    エレン「もうあんな扱いされなくて済む…そう思うと、オレ安心してしまうんだ…。
    はは。平気だ平気だ思ってても、結構参っていたらしい…。
    ごめん、なんかいろんな事があったからオレも混乱してるらしい。ごめん…アルミン」ギュッ

    アルミン「…エレン…」ギュッ

    アルミン(僕は…とても無力だ…。今でさえ、エレンに何も言ってやれない。
    せめて、もうエレンから離れないように…)





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:31:49 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    エレン「…ごめん、アルミン。ミカサが待ってるだろ?早く戻ろう」

    アルミン「…うん、エレン…」

    エレン「ん?」

    アルミン「…なんでもない、行こう」

    エレン「あぁ」





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:40:14 ID:JG8xLZa6

    ―数日後―


    エレン(大分開拓地の仕事も慣れてきた)

    エレン(力仕事は元々慣れてる。…ミカサほどじゃないが、自信もあるからな)

    エレン(アルミンは…大丈夫そうだな)

    エレン(…ん?)

    おばさん「」ウンショ、ドッコイショ

    エレン(…)

    エレン「」ヒョイ

    おばさん「!…坊や、持ってくれるのかい?」

    エレン「うん」

    おばさん「ありがとう」ニコッ

    エレン「ん」





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:46:56 ID:JG8xLZa6

    おばさん「ウォール・マリアが陥落してから、仕事が増えてねぇ。人手が増えても仕事は減らねぇもんさ――」ペラペラ

    エレン「…」テクテク

    おばさん「野菜を作るって言っても、すぐには出来ないからねぇ。長い月日を見なきゃならない――」ペラペラ

    エレン「…」テクテク

    おばさん「土地は有っても野菜が育つ土地とは限らないからねぇ。なかなか、畑を増やすのも一苦労さ――」ペラペラ

    エレン「…」テクテク

    おばさん「…お前さん、話聞いているのかい?」

    エレン「ん」テクテク

    おばさん「…そこでいいよ。運んでくれてありがとね」

    エレン「うん」ドサッ





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:55:09 ID:JG8xLZa6

    エレン(あのおばさん…何言ってるんだ?)

    エレン(オレしか居ないのに…誰に話してるつもりだったんだ?)

    エレン(オレはちゃんと――)

    アルミン「エレン!お待たせ!」

    エレン「ああ、お疲れ」

    アルミン「ミカサは?」

    エレン「一足先に終わったから、飲み物取りに行ってもらってる」

    アルミン「そっか…悪いことしちゃったな…」

    エレン「大丈夫だよ、行こうぜ」

    エレン(――あれ?)

    エレン(そういえば、オレからおばさんに喋ってないや…)

    エレン(あれ?)

    エレン(アルミンとは普通に喋れるのに)

    エレン(あれ?)

    エレン(他の人たちと…どうやって喋るんだっけ?)





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 12:29:40 ID:JG8xLZa6

    ―数日―


    エレン(やっぱり駄目だ…会話が出来ない)

    エレン(他の人の前じゃなんの話題も思いつかない。相槌すら面倒に感じる)

    エレン(…アルミンとミカサの前じゃそんなことないのに…)

    ミカサ「…エレン、手が止まってる」

    エレン「!あぁ、悪い…」

    ミカサ「…疲れているなら休んだ方がいい」

    エレン「オレよりアルミンの方が休んだ方がいいと思うんだが」

    アルミン「」ハァハァ

    ミカサ「…確かに」





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 12:33:04 ID:JG8xLZa6

    ミカサ「アルミン、重いなら私が持とう」

    アルミン「だ、だいじょうぶ…」ハァハァ

    エレン「無茶するな。ほれ」ヒョイ

    ミカサ「…」ヒョイ

    アルミン「ご、ごめん…ありがとう」ハハ

    エレン「まかせろ」

    ミカサ「」コクン

    エレン(…)

    エレン(まぁこいつらと話せるならいいか・・・)





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 15:58:43 ID:JG8xLZa6

    ―訓練兵団 入団―


    エレン「ふぅ…立体起動の試験、何とかなった…」

    アルミン「まさか、ベルトが破損しているとわね」

    エレン「通りで教官のアドバイス通り出来ないはずだよな…重心のかけ方すら違っていたぜ」

    アルミン「それであれだけ持ったんだ、すごいよ!」

    ミカサ「うん、エレンはよく頑張っていた。失敗しては黙々と何度も何度も少しずつ工夫を加えて。
    だから破損したベルトでもあそこまで出来たし、教官も認めてくれた。さすがエレン」

    エレン「お前ら褒めすぎだって…」テレ

    マルコ「あ、エレンだ」

    エレン「…」





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 15:59:29 ID:JG8xLZa6

    マルコ「さっきのすごかったね!破損したベルトであそこまで出来るなんて、僕じゃ真似できないよ!」

    ライナー「だな!よかったぜ。一時はお前が落ちるかと冷や冷やした」

    エレン「…どうも」

    ジャン「まぁ俺は、一人でも脱落者が出た方が嬉しいけどな!」

    マルコ「ジャン!」

    ジャン「冗談だよ!」ハハハ

    エレン「…」

    モブ1「まぁ、教官が気付いてくれてよかったな!」

    モブ2「教官気付かなかったら開拓地送りだぜw」

    エレン「…あぁ」

    アルミン(…あれ?)





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:00:42 ID:JG8xLZa6

    モブ1「けどベルトの破損気付かなかったのか?」

    モブ2「違和感あるのには気付きそうだけどな!」

    エレン「…特には」

    アルミン「い、違和感と言うのは、初めて触れるものには気付きづらいものだよ!」

    モブ2「…それもそうか」

    モブ1「まぁ何とかなってよかったな」

    エレン「あぁ…」

    アルミン(…エレン?)





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:26:43 ID:JG8xLZa6

    アルミン(なんかエレンが変だ…)

    アルミン(今まで、開拓地でいっぱいいっぱいで気付かなかったけど、
    僕ら以外の誰かが居るといきなり口数が減る…)

    アルミン(どうしたんだろう…)





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:29:32 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    アルミン(やばい…図書室に長くいすぎた)タッタッタッ

    アルミン(エレン達待ってるかな…悪いことしちゃったな…)タッタッタッ

    <…でさ、あいつ…
    <わかるわかる

    アルミン(ん?)





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:39:10 ID:JG8xLZa6

    <エレンの奴反応悪すぎるよなw
    <いつも返答は「あぁ…」とか「うん…」とかwカッコつけてんのかよw
    <しょっぱなからあんな失敗してカッコつけとかwwwマジうけるwww

    アルミン「…」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:41:47 ID:JG8xLZa6

    アルミン「あ、あの…」

    <!おいあいつ…
    <いつもエレンと一緒に居る奴だぜ…
    <しらけた…行こうぜ…

    アルミン「…」

    アルミン(違う!エレンはそんな奴なんじゃない!)

    アルミン(違うのに…)

    アルミン(なんで言えなかったんだろう…)





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:54:42 ID:JG8xLZa6

    アルミン「」トボトボ…

    エレン「アルミン、遅かったな」

    アルミン「…うん」

    エレン「?どうしたんだ?元気ねぇぞ?」

    アルミン「!ううん、なんでもないよ!」

    エレン「最近訓練も厳しくなってきたからな。疲れ、出てきたのか?」

    アルミン「そうかも」ハハハ

    エレン「じゃあ早く飯食って寝ようぜ。ミカサが席取っといてくれてる」

    アルミン「うん…」





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 16:59:15 ID:JG8xLZa6

    ヒソヒソ…
    クス…マジー…
    キャハハ…

    アルミン「」ビクッ

    エレン「…アルミン、さっきっから顔色悪いぞ?体調でも崩したのか?」

    ミカサ「それは大変。ちゃんと食べられる?無理しないで、残していいのよ?」

    アルミン「大丈夫だよ…」パクパク

    アルミン(さっきのことで、過剰に反応してしまってる…)

    アルミン(エレンやミカサも優しいから、きっとこの事に気付いたらきっと気を遣わせる)

    アルミン(気にしないようにしなきゃ…!)





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 17:09:39 ID:JG8xLZa6

    エレン(アルミンが変だ…)

    エレン(訓練で無茶してるのか?最近慣れてきたからな…。疲れが一気に来たのか?)

    エレン(それとも他に何か――)

    <でよ!あいつは――
    <おい!声でけぇよ!エレンに聞こえるだろ!
    <わ、悪い…

    エレン(…)

    エレン(あぁ、ここでもか…)

    エレン(まぁ、オレは気にしねぇけど――)

    エレン「」チラッ

    ミカサ「…」パクパク

    アルミン「…」モグモグ

    エレン(…)





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 17:25:58 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    アルミン(…エレンの口数が減った)

    アルミン(三人で居る時はいつも通りだ。三人で居る時だけは)

    アルミン(誰かが居ると、途端に口を閉じる)

    アルミン(酷い時は、そのまま一人でどっか行ってしまう…)

    アルミン(…食堂でも一人で食べようとしたぐらいだ…)

    アルミン(…ばれてる…んだと思う)





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 17:29:37 ID:JG8xLZa6

    アルミン(エレンは何もしてないじゃないか!)

    アルミン(誰よりも優しく、頼もしい彼の、何処が気に食わないって言うんだ!)

    アルミン(…)

    アルミン(けど、それを言えない僕も、結局は彼らと同じなのか…)

    アルミン(…)

    アルミン(僕はあいつらと違う、違うんだ!)

    アルミン(…僕が何とかしなきゃ…)





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 17:49:23 ID:JG8xLZa6

    <でさ、あいつよ――
    <おい
    <ん?

    アルミン「…」

    モブ1「おうおう、エレンの腰巾着じゃないか」

    モブ2「どうしたんだよこんなところで」

    モブ3「僕のエレン様の悪口言うなぁ!てかw」

    モブ1「おまw似てねぇよwww」

    アルミン「ぼ、ぼくは、ち、違うよ!」

    モブ「」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 17:59:09 ID:JG8xLZa6

    アルミン「僕は、エレンのこしg――」

    モブ1「マジ!?そうかそうか」

    モブ2「いやぁ、意外だなぁ」パシパシ

    アルミン「え?あの」

    モブ3「そうだよなぁ…お前だって、故郷が同じだからって」


    モブ3「――あんな奴と付き合うの嫌だよな?」


    アルミン「!!?」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:11:42 ID:JG8xLZa6

    アルミン「ち、違う!僕は――!」

    モブ2「そう遠慮すんなよ。本音言っちまえ本音」

    モブ3「アルミンちゃんはお優しいですねぇw」

    モブ1「おまえさっきっからきめぇwww」

    アルミン「ち、ちが!」

    アルミン(違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う)


    エレンは君たちが思ってるような――エレンは優しい――君たちはエレンの何を――エレンはそんなことをする奴じゃ――違う違う違う君たちの知ってるエレンは本当のエレンじゃない!!

    エレンはエレンはエレンはエレンはエレンは!!


    ライナー「おい」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:15:03 ID:JG8xLZa6

    モブ「!?」

    ライナー「おい、なんの話してんだ?俺たちも混ぜろよw」

    ベルトルト「やぁ」ヒラヒラ

    モブ1「い、いや、なんでもないぜw」

    モブ2「お、おうw」

    モブ3「あ、俺達用事思い出したから行くわ!w」

    スタコラサッサ

    ライナー「」ンベー

    ベルトルト「アルミン、大丈夫かい?」

    アルミン「違う違う違う違う」ブツブツ





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:35:54 ID:JG8xLZa6

    ライナー「アルミン!」

    アルミン「!」

    アルミン「ラ、イナー…」

    ライナー「ベルトルトも居るぞ」

    ベルトルト「」ヒラヒラ





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:42:49 ID:JG8xLZa6

    ライナー「お前、どうしてあんな奴らと一緒に居たんだ?お前もエレンの事――」

    アルミン「違う!」

    ライナー「…」

    ベルトルト「…」

    アルミン「あ、えっと、その…」

    ライナー「落ち着け、ほれ深呼吸、ひっひっふー」

    ベルトルト「ライナー、それ深呼吸じゃないよ」

    アルミン「…エレンは、とても優しい人なんだ…」ポツリ

    ライナー「…」

    アルミン「強くて、優しくて、逞しくて…僕の大切な友人なんだ…」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 19:30:06 ID:JG8xLZa6

    アルミン「エレンを悪く言うのを知って…じっとしてられなくなって…」ジワ

    ライナー「…」

    ベルトルト「…」

    アルミン「違うんだよって…そんな人じゃないよって言おうと思ったのに…」ヒック

    ライナー「…」

    ベルトルト「…」

    アルミン「けど、言葉が出なくて…何も言えなくて…」グスン

    ライナー「…」

    ベルトルト「…」

    アルミン「僕は自分が情けない…」ズズズ…





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 19:34:55 ID:JG8xLZa6

    ライナー「…アルミン…」

    アルミン「ごめん!いきなりこんなこと言って!」ゴシゴシ

    アルミン「ごめん、ライナー達はあいつ等みたいに悪口言わないのに…」

    アルミン「あいつ等に言わなきゃ意味ないのに…」ジワ

    アルミン「ごめん!」ダッ

    ライナー「あ、おい!」

    ベルトルト「…行っちゃった」

    ライナー「…どうしたもんかね…」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 19:41:48 ID:JG8xLZa6

    アルミン(僕のバカバカバカ!)タッタッタッ

    アルミン(僕が何とかしなきゃと思ったのに…)タッタッタッ

    アルミン(何も…出来ないじゃないか…)タッタッタッ

    アルミン(…僕はいつも無力だ…)タッタッタッ

    ドン

    アルミン「うわ!」

    ???「うお!」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 19:59:56 ID:JG8xLZa6

    アルミン「いたたぁ…」

    ???「いてててて…」

    アルミン「ご、ごめんなさい」

    ???「あ?」

    アルミン「!ジャン!」

    ジャン「なんだよ」

    アルミン「…こんなところで何してるの?」


    こんなところ
    |   _
    | ジ|
    | ア|壁
       ↑
    こっからドン
    ジャンは曲がり道の角から何か見ていたらしい


    ジャン「」ビクッ

    アルミン「」ヒョコッ

    アルミン「…ミカサ?」





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 20:06:31 ID:JG8xLZa6

    ジャン「い、いや!たまたま見かけただけだから!可愛いなぁ、て思って見とれてたわけじゃないから!!」

    アルミン「いや、聞いてないよ」

    ジャン「お、お前こそなんなんだよそんな勢いよく走って!よく見たら目も赤いじゃねぇか!
    もしかして泣いてたのか!?」

    アルミン「…」

    アルミン「」ハッ

    アルミン「」ブワッ

    ジャン「」ビクッ

    アルミン「ジャンのばかぁぁぁぁ!!」ダー

    ジャン「ファッ!?」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:04:31 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    ジャン「落ち着いたか?」

    アルミン「うん…」

    ジャン(…どうしてこうなった…)

    アルミン「ごめん…いきなり泣いて・・・」

    ジャン「いや、まぁ」

    アルミン「」グズグズ

    ジャン(だめだこりゃぁ)





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:13:07 ID:JG8xLZa6

    ジャン「取りあえず泣きやめ…こんなとこミカサにでも見られたら殺されちまう…」

    アルミン「うん、ごめん…」

    ジャン「…お前が何で泣いてんのかしらねェが、俺は関係ないよな?」

    アルミン「うん、ごめん…」

    ジャン「なら、俺は行くぞ」クルッ

    アルミン「」グイッ

    ジャン「うお!」

    アルミン「…」

    ジャン「なんだよ」

    アルミン「…ジャンは…」

    アルミン「…どうしてそんなに素直に居られるの?」

    ジャン「はぁ?」





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:29:34 ID:JG8xLZa6

    アルミン「どうしてそんなに自分の意見を言えるの?」

    ジャン「…」

    ジャン「そんなの決まってんだろ」

    ジャン「俺は自分のことしか考えてないからな」

    アルミン「…」

    ジャン「他人の為に悩んでるなら止めとけ。自分の事も満足に出来ねぇ奴が、他人の事も出来るわきゃねぇだろ」

    アルミン「…」

    アルミン「」ポロ

    ジャン「」ビクッ

    ジャン「だから泣くな!」ゴシゴシ

    アルミン「うー」ダー





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:39:48 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    アルミン(結局夕飯の時間までジャンを付き合わせてしまった…)

    アルミン(ジャンには悪いことしたな…やつあたりまでしちゃって…)

    アルミン(…今度座学の課題教えよう…僕には、それぐらいしかできないし…)

    アルミン「…」グズグズ

    エレン「…」





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:42:35 ID:JG8xLZa6

    エレン(アルミン、目真っ赤だ。泣いていたのか?)

    エレン(なんでだ?いじめられたか?)

    エレン(…オレと一緒に居るからか?)

    エレン「…ちょっと一人で食うわ」

    アルミン「!?」

    ミカサ「なんで?私も付いて行く」

    エレン「いや、それじゃあ意味が――」

    アルミン「なんで?」ウルウル





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:47:23 ID:JG8xLZa6

    エレン「…わかった、ここで食うから、そんな顔するな…」

    アルミン「!…ごめん」ゴシゴシ

    ミカサ「アルミンだめ、そんなゴシゴシしちゃ」ポンポン

    アルミン「ありがとう、ミカサ」

    ジャン(う ら や ま し い)

    ジャン(くそ…俺はあの後ずっと付き合わされたんだぞ!)

    ジャン(御蔭で夕食前の自由時間潰れちまったじゃねぇか!)

    ジャン(相変わらずミカサの近くに居やがってそこ変われ!)

    ジャン(…)イライラ





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:52:24 ID:JG8xLZa6

    ライナー「よう、お前ら」

    マルコ「あ、ライナーにベルトルト」

    ライナー「一緒にいいか?」

    サシャ「夕飯分けてくれるんですか!?」

    ライナー「分けねぇよ」

    コニー「相変わらずだな芋女は」

    マルコ「はは、どうぞ」

    ライナー「おう」

    ベルトルト「失礼します」

    ジャン「…いやこの人数でこの席は狭いだろ」

    ライナー「気にしない気にしない」





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 21:59:06 ID:JG8xLZa6

    ライナー「でだ、最近エレンの悪口が広まってるの知ってるよな?」

    サシャ「え?そうだったんですか?」

    コニー「おおお俺は知ってたぜ!」

    ジャン「興味ねぇ」

    マルコ「…」パチクリ

    ライナー「あぁ、そうだったな…お前らはそういうのと縁薄いよな…ジャンを除いて」

    ???「ね、ねぇ」

    ライナー「ん?」

    クリスタ「悪口が広まってるって本当?」キラキラ

    マルコ(神様…)

    ジャン(女神…)

    ライナー(結婚したい)





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:05:09 ID:JG8xLZa6

    ユミル「おい、クリスタ。相変わらずいい子ちゃんで居ようってか?自分から面倒事に突っ込むな」

    クリスタ「ユミル…けど、ほっとけないよ…」

    ユミル「チッ」

    クリスタ「それで、本当なの?ライナー」

    ライナー「」…ハッ

    ライナー「あ、あぁ。悪口言ってもエレンは言い返す事もないしな。
    あと、黙々と努力していく様も、あいつ等には気に食わないらしい」

    クリスタ「そんな…」

    ユミル「くだらね…」ボソ

    ジャン「全くだ…」ボソ





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:13:56 ID:JG8xLZa6

    クリスタ「どうすればいいのかな…」アタフタ

    ライナー「アルミン曰く、エレンは“強くて、優しくて、逞しい”らしい。
    それをあいつらにアピールすりゃあいい。
    後はそうだな、社交的な人間だってことを出してみればいい。
    あいつはアルミンやミカサ意外とあまり喋らないからな!そのイメージをぶっ壊すんだ!」

    クリスタ「な、なるほど!」

    コニー「頭いいな!」

    サシャ「」モグモグ

    マルコ「…そんなにうまく出来るのかな…」

    ジャン「無理だな」

    ユミル「無理だろうな」

    ベルトルト「…ごめんよ」





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:17:36 ID:Jv7AGrBc

    やはり成績上位組は心もエリート





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:21:30 ID:JG8xLZa6

    ライナー「やってみないとわからねぇだろ!俺から行くぞ!」スタスタ

    ジャン「あ、行った」

    クリスタ「ライナー頑張って!」

    コニー「ハラハラしてきたぜ!」

    ユミル「お、喋りかけてる」

    ジャン「どうやら座る事には成功したようだな」

    マルコ「流石だね」

    ベルトルト「…一生懸命エレンに話題振ってるね」

    マルコ「凄い…食事から一切目を離さない!」

    ジャン「おい、アルミンにだけ気を使わせてるぞ」

    ユミル「あ、立ち上がった」

    ベルトルト「帰って来るよ」

    クリスタ「ラ、ライナー!どうだった?」

    ライナー「…アルミンはいい奴だった…」グスン

    ジャン「駄目じゃねぇか」





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:29:04 ID:JG8xLZa6

    クリスタ「つ、次は私が行ってくる!」ガタッ

    ライナー「気をつけろよ!」

    コニー「負けるな!」

    ユミル「私も…」

    クリスタ「一人で大丈夫!」スタスタ

    ユミル「」

    ジャン「おい、ここに面倒な奴増やしてどうする」

    ベルトルト「クリスタ座れたね」

    マルコ「流石かみsいやなんでもない」

    ジャン「お、頑張ってるじゃねぇか」

    ベルトルト「…けどテンパってるね」

    ガシャガシャガシャン

    ジャン「…テンパりすぎて食器落としやがった」

    ベルトルト「泣きながら帰って来るよ」

    ユミル「よし削gジャン「やめろ」





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:33:21 ID:JG8xLZa6

    コニー「次は俺か!」ゴキゴキ

    ライナー「相手は手強いぞ!」

    コニー「任せろ!!」ダッ

    ジャン「嫌な予感しかしねぇ」

    マルコ「…座れたね。ここからだよ」

    コニー「」ペチャクチャペチャクチャ

    ―1分後―

    コニー「」ペチャクチャペチャクチャ

    ―5分後―

    コニー「」ペチャクチャペチャクチャ

    ジャン「」ガタ

    ジャン「」スタスタ

    ジャン「」スパコーン

    ジャン「」ズルズル

    ジャン「回収してきた」





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:37:42 ID:JG8xLZa6

    サシャ「次は私ですね!」ガタッ

    ライナー「おお!お前もやってくれるか!」

    クリスタ「私の敵をとって!」

    サシャ「任せてください!」ダッ

    マルコ「まさか、サシャも乗るとは…」

    ジャン「いや、あいつの場合…」

    ベルトルト「あ、泣きながら帰ってきた」

    ライナー「はや!?」

    クリスタ「え!?」

    サシャ「夕飯分けてもらえませんでしたああああああああ!」ドバー

    ジャン「だと思ったよ」

    マルコ「期待を裏切らないねホントに」





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:44:02 ID:VBmdU0J2

    全員がんばれw





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:44:20 ID:JG8xLZa6

    マルコ「え!?僕も?」

    ライナー「頼む!」

    クリスタ「お願い!」

    マルコ「…わかった…行こう」スタスタ

    ジャン「座った」

    ベルトルト「喋りかけてる」

    ジャン「!?エレンが喋った!」

    ライナー「なに!?」

    クリスタ「うそ!?」

    ベルトルト「あ、戻って来るよ」

    ライナー「マルコォ!何を喋った!!」

    クリスタ「」wktk

    マルコ「聞いてくれ!憲兵団に入りたいっていったらエレンが『そうか』って言ってくれたんだ!!
    否定しないエレンはいい子だよ!!僕は訓練兵団に入団してから、周りからは――」

    ジャン「ただの相槌だった」

    ベルトルト「無念」





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:49:19 ID:JG8xLZa6

    ライナー「ベルトルトォォォォォォ!!」

    ベルトルト「いや、僕も喋るの苦手だし――」

    ライナー「」号泣

    クリスタ「」ウルウル

    ベルトルト「分かったよ…とくに力になれないけど、行ってくるよ…」スタスタ

    ジャン「…まぁ座れるわな…」

    ―1分後―

    ジャン「…」

    ―5分後―

    ジャン「…」

    ジャン「」チョイチョイ

    ベルトルト「」スタスタ

    ジャン「無言の奴がいるか!」スパコーン

    ベルトルト「いたい」





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:54:56 ID:JG8xLZa6

    ジャン「なんなんだよお前ら!なんも出来ないなら初めからするな!!」

    ライナー「す、すまねぇ…」

    クリスタ「ごめんなさい…」

    コニー「いや、俺喋ってたぞ?」

    サシャ「ぱぁん…」グズグズ

    マルコ「希望の兵団は違っても、志が高ければ僕らは通じ合えるんだ――」

    ベルトルト「いや、僕は断ったよ」

    ジャン「コニー、お前は自分だけが喋ってただけだろうが!
    後マルコ!いい加減語るのやめろ!」スパコーン

    マルコ「いたい」





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:57:17 ID:JG8xLZa6

    ライナー「あとユミルとジャンだけしか…」

    ユミル「パス」

    ジャン「俺もパス」

    ライナー「なんでだよ!お前はこのままでいいのか!?」

    ジャン「俺関係ないし」

    ユミル「私はクリスタが居ればいい」

    ライナー「薄情ものぉぉぉぉぉ!!!」





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 23:00:48 ID:Jv7AGrBc

    しかしここまでがんばってくれる時点で相当良い奴ら





    99:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 20:54:54 ID:JG8xLZa6

    ライナー「こうなりゃ長期戦だ!1分や5分で親しくなれると思うな!
    絆の強さは時間の長さだ!」

    クリスタ「おー!」
    コニー「おー!」

    ジャン「時間が長くても気が合わなきゃ続かねぇがな」

    ライナー「」
    クリスタ「」
    コニー「」

    ジャン「例え長く続いて親しくなれても、一瞬で縁が切れることも珍しくないからな」

    ライナー「」ブワッ
    クリスタ「」ブワッ
    コニー「」ブワッ

    ユミル「ジャン…貴様…」ユラ

    ジャン「OKOK落ち着けブラザー」

    ユミル「誰がブラザーだ」





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 21:03:36 ID:JG8xLZa6

    ユミル(ジャンの野郎…調子のりやがって…)

    ユミル()ピコーン

    ユミル()ニヤニヤ

    ユミル「おいジャン、お前はホントに手伝わなくていいのかよ?」ガシッ

    ジャン「あ?」

    ユミル「お前はあいつらに恩を売っといた方がいいんじゃないか?」ニヤニヤ

    ジャン「なんでだよ」イライラ

    ユミル「お前…ミカサが好きなんだろ?」ボソッ

    ジャン「はぁ?!」

    ユミル「なかなかミカサと二人になれないよなぁ!必ずどちらか一人近くに居るからな!」

    ジャン「…」

    ユミル「ここで恩を売れば、それが叶うかも知れないぜ…?」





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 21:05:40 ID:FjpL.8AE

    このユミル頭いいジャン





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:37:01 ID:JG8xLZa6

    ジャン「な、なに言ってんだよ、ユミル」

    ジャン(いや、たしかにそうだ)

    ジャン(しかし俺にはすでにアルミンに借りがある!)

    ジャン(ま、まあ恩は多く売っても損はないと思うが…)

    ジャン(…)

    ジャン「」ガタッ

    ユミル「お?やるのか?」

    ジャン「ま、まあ恩を売っても損はないからな…」

    ライナー「おお!ジャンも手伝ってくれるか!」

    クリスタ「本当!?嬉しい!」

    ジャン「手伝うもクソもこれは俺の為にやるんだからな!!」ズカズカ

    マルコ(ツンデレ)

    ベルトルト(ツンデレ)





    104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:43:42 ID:JG8xLZa6

    マルコ「けど意外だよ。ユミルがジャンをやる気にさせるとは…。意外とエレンの事も気にしてるんだね」

    ユミル「あ?別にしらねぇよ、あいつなんか」

    マルコ「え?」

    ユミル「私は、自分が面倒事に巻き込まれるのは嫌だが、
    他人が面倒事に巻き込まれているのを見るのは大好きなんだ」ケケケ

    マルコ「…嫌な奴だ」

    ベルトルト「一番嫌われる性格をしてると思うよ」

    マルコ「けど一番イジメの対象にならない性格だよね…」

    ベルトルト「報復が恐いからね…」

    ユミル「」ケケケ

    マルコ「…」

    マルコ「…ジャンはどんなに結果が良くても、何か考えがないと行動しないと思うんだよなぁ…」





    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:48:26 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    ジャン「おい、吊り目野郎」

    エレン「…」モグモグ

    ジャン「聞こえないのか悪人面」

    エレン「…」ゴクゴク

    ジャン「巨大な耳くそでも詰まってんのか?もちも〜ち、聞こえまちゅかぁ?」

    ミカサ「」ガタッ

    エレン「ミカサ」

    ミカサ「…クッ!」ストン

    ジャン(ま、こんぐらいじゃ反応しないよな)





    106:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:00:00 ID:JG8xLZa6

    ジャン(そもそもこいつは自分に言われている悪口は慣れてる。俺と同じく、気にしない自己中野郎だ)

    ジャン(じゃあ何にこいつは反応する?)

    ジャン(そもそも、何故喋らなくなった?)

    ジャン(最初の頃は他の奴とは喋らないものの、アルミンやミカサには普通に喋っていた、この食堂でも)

    ジャン(けど、一時を境に喋るのが極端に減った)

    ジャン(そう、エレンに対しての悪口が酷くなってからだ)

    ジャン(本人が言い返さないことをいいことに、奴らは本人が目の前に居るにも関わらず、悪口を言い始めた時期。
    きっとこの時、自分が悪口を言われたことに気付いたんだろ)

    ジャン(それに傷ついたのか?いや違う。こいつはんなデリケートじゃねぇ)

    ジャン(だったら答えは一つ――)

    ジャン「おいエレン、アルミンとミカサがなんて言われてるか知ってるか?」

    ジャン(こいつらを――)

    ジャン「エレンの腰巾着だってよ」

    ジャン(――イジメの対象にしないためだ)





    107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:05:07 ID:JG8xLZa6

    エレン「」ギロッ

    ジャン(ほら反応した…)


    ―――…
    ――…
    ―…


    ライナー「な、なんか険悪になったな…」

    クリスタ「だ、大丈夫かな…」

    コニー「ど、どうすんだよ…」

    ユミル「…こいつは…予想外だ」

    クリスタ「私止めてくる!」

    ユミル「まぁ待てクリスタ。ちょっと様子を見ようぜ」

    クリスタ「で、でも…」

    マルコ「…」


    ―――…
    ――…
    ―…





    108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:12:44 ID:JG8xLZa6

    ジャン「可哀想だよなぁ、お前の面倒を見てるからこの二人には誰も寄ってこないんだぜ?」

    アルミン「ジャ、ジャン」アタフタ

    エレン「…」

    ジャン「全く…同郷者だから仲よくしてもらってんのか?ん、いや、違うな…」

    エレン「…」

    ジャン「さっき別の場所に行こうとしてるのを止められてたよな…なるほどなるほど、わかったぞ」

    アルミン「?」

    ミカサ「?」

    ジャン「お前が無理矢理世話焼かれてるのか。悪かったなぁ、あんなこと言って」

    エレン「!」
    アルミン「!」
    ミカサ「!」

    ジャン(あ、やば、ミカサに嫌われるかも。ミカサごめん)





    109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:19:15 ID:JG8xLZa6

    ジャン「そうだよな…こんな他人に嫌われてる奴の周りに人集まるわけないよな…。
    そんな奴の周りに集まりたいと思うのは、ただ人助けして自分の正義に酔いたい偽善者ぐらいだもんな」

    エレン「…」

    ジャン「お前は、ただ利用されてるだけだったのか…悪かったなぁ、あんなこと言って」

    エレン「…かいしろ…」

    ジャン「けど鬱陶しいと思ってたんだろ?さっき離れたがってたしな」

    エレン「撤回しろ!!」ガタン

    ジャン(よし釣れたよかったミカサが切れる前で!!)





    110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:59:53 ID:JG8xLZa6

    エレン「てめぇ…黙って聞いてりゃあることない事言いやがって!」

    ジャン「あることないこと?巨大な耳くそのことか?それともミカサとアルミンのことか?
    あ、お前聞こえてるのか。じゃあ後者の方だな」

    エレン「!てっめぇ!」ガシッ

    ジャン「お?その反応は図星か?」

    エレン「違う!」ドシンッ

    ジャン「おいおい、そう熱くなるなよ!みっともないぜ!」

    エレン「くそが!」ガンッ

    ジャン「は!お前はボキャブラリーがとことん少ないな!手じゃなくて言い返してみろよ!」

    エレン「うるせぇ!黙れクズ野郎が!!」

    ジャン「」カチーン

    ジャン「いい加減!テメ―の行動がうr」

    キース「貴様ら――」

    キース「なにをしている」





    111:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:03:17 ID:JG8xLZa6

    ジャン「」サァー…
    エレン「」サァー…

    キース「…」

    キース「グラウンド20周だ!!」


    ―――…
    ――…
    ―…





    113:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:14:47 ID:JG8xLZa6

    ジャン「」タッタッタッ

    エレン「」タッタッタッ

    ジャン「くそ…テメ―が暴れるから…」タッタッタッ

    エレン「…お前が先に喧嘩売ってきたんだろ…」タッタッタッ

    ジャン「たったか買わないお前が悪い」タッタッタッ

    エレン「買ったからこうなったんだろ」タッタッタッ

    ジャン「早く終わったら教官来る前に終わったし」タッタッタッ

    エレン「そもそも売らなきゃ教官は来なかった」タッタッタッ

    ジャン「仕方ねぇだろ。そんぐらいしなきゃ口開かねえだろ」タッタッタッ

    エレン「…」タッタッタッ

    ジャン「ほれ黙る」タッタッタッ





    114:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:24:25 ID:JG8xLZa6

    ジャン「終わったぁぁぁぁぁ!」

    エレン「」スタスタ

    ジャン「おい待てよ」

    エレン「」ピタッ

    ジャン「俺の言った事、少なからず思ってる奴は居るぜ」

    エレン「…」

    ジャン「こんな野郎の傍にいるなんて、物好きな奴だなとは俺も思ってるしな」

    エレン「…」

    ジャン「…はぁ」

    エレン「?」

    ジャン「お前な…黙ってたってなんにもならないんだぜ」





    115:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:35:58 ID:JG8xLZa6

    ジャン「そんな風に思われたくなきゃ喋らなきゃ伝わらねぇんだよ、人間って奴は。面倒くさいがな」

    ジャン「それが出来なきゃ他人の面倒見ようとすんな、出来ないから」

    エレン「…どうすればいい」

    ジャン「んなの自分の事だけ考えりゃいいだろ」

    エレン「…は?」

    ジャン「お前の腰巾着にも言ったが、俺は自分の事しか考えてないぜ。
    御蔭で今のところ成績はいいからな!このまま行けば内地行きは可能だろ!流石俺!!」ビシッ

    エレン「」ウワァ…

    ジャン「人には薄情者と言われようが知ったこっちゃねぇよ!内地に行けりゃあ同期の評価なんて関係ないからな!」

    エレン「いや、オレお前みたいな最低な奴じゃねぇし」

    ジャン「今最低と言ったなぶっ殺すぞ」





    116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:47:47 ID:JG8xLZa6

    ジャン「つまりだな、俺が言いたいのは人間、そこまで処理能力は高くねぇんだよ。
    ましてや俺らみてぇな餓鬼なんて、ミジンコ並にねぇんだよ。他人気遣う前に自分を磨けくそが」

    エレン「…」

    ジャン「喋りたい時に喋り、黙りたい時は黙る。それでいいんじゃねぇのか」

    エレン「…そうしたら、あいつらに迷惑かかるだろ」

    ジャン「んなのもしらねぇよ。そもそも、そういうの覚悟で付き合ってんだろ。
    てめぇが気を使うのは筋違いじゃねぇのか?」

    エレン「けどオレは!」

    ジャン「お前、勘違いしてるかもしれねぇが、
    あいつ等がお前と一緒に居るのはお前が決めてんじゃねぇ、あいつらが決めたんだろ」

    エレン「!」

    ジャン「ならそれで嫌われようがなんだろうが、あいつ等の自己責任だろ。お前が気にする事なんかなんもねぇじゃん」





    117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:54:39 ID:JG8xLZa6

    ジャン「ま、そういうこったな。というわけで…相談に乗ったんだ。ミカサと二人きりになりたいから協力しろ」

    エレン「いやお前が勝手に喋ってたんだろ」

    ジャン「実際悩み解決しただろ!お前の方向性も決まっただろ!
    だから俺のも協力しろよ協力してくださいお願いします!!!」

    エレン「お前なんなのいきなり喧嘩売りだして悩み相談し始めた次の瞬間頼みごととかホントなんなの?」

    ジャン「ジャンだよ」

    エレン「ナルシストが」





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 15:34:41 ID:JG8xLZa6

    エレン「…まぁ、別にいいが…」

    ジャン「ホントか!?」

    エレン「協力するも何も、別にオレからあいつ等と一緒に居るわけじゃねぇからな」

    ジャン「なんとかしろよ悪人面」

    エレン「お前には言われたくない馬面」





    122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 15:47:29 ID:JG8xLZa6

    ジャン「チェッ!たく…つかえねぇ奴だな…」スタスタ

    エレン「は!?お前はつかえるのかよ!?」

    ジャン「俺は有能だからな!少なくとも、周りのお前の印象は変えたぜ?」

    エレン「!」

    ジャン「お前のこれからの行動で、お前の周りからどう思われるか変わるだろうよ。
    それに巻き込まれるように、周りの連中も変わってくんだよ。人間関係ってそんなもんだ」

    エレン「…周りも…」

    ジャン「ま、これをどう転ばすかはお前次第だろ」

    エレン「…」

    ジャン「これは貸しだからな。後できっちり返してもらうからな。じゃあな」スタスタ

    エレン「…自分の事を…考える…」





    127:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 18:00:14 ID:JG8xLZa6

    ―数日後―


    アルミン(ジャンが喧嘩を吹っ掛けてきてから、エレンの周りががらりと変わった)

    アルミン(悪口は少なくなった。たぶん、ジャンとの取っ組み合いを見て怖気づいたんだと思う)

    アルミン(ライナー達とは結構会話をするようになった)

    アルミン(その影響か、他の人たちも喋り掛けてくるようになった。やっぱりライナー達は凄い人徳だな…)

    アルミン(…いや、なにより一番すごいのはジャンだ)

    アルミン(お互い口を開けば喧嘩ばかりだけど、なんだか前より楽しそうだ)

    アルミン(ライナー達もきっと、ジャンと喧嘩しているエレンを見て、知って、エレンと話せるようになったんだろう)

    アルミン(…なんで、その席が僕じゃなかったんだろう…)

    アルミン(…いや、きっとジャンだから出来たことなんだろうな…)

    アルミン(…悔しいな…)





    128:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 18:23:33 ID:JG8xLZa6

    アルミン(そして僕の周りも変わった…)

    〈アルミンのやつ、最近生意気じゃね?
    〈座学しか出来ないくせにな
    〈女みたいな顔のくせになwww

    アルミン「…」





    129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 18:48:01 ID:JG8xLZa6

    アルミン(いや、これは別に平気なんだ。エレンが言われない、それだけで僕は満足だ)

    アルミン(エレンはもう長く言われ続けてきた。もう言われなくてもいい頃だ)

    アルミン(大丈夫、エレンがずっと耐えてきたことだ。僕も耐えられる)

    <おい、そこに居るぜwww
    <ばっかやめろ指差すなってwww

    アルミン「…」





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 19:03:56 ID:JG8xLZa6

    アルミン(…行こう)

    <どっか行っちまうぜw
    <俺らが怖くて逃げるんじゃないかwww

    アルミン「」チラッ

    <お、こっち見たぜw
    <なんだ?やんのかこら?
    <やめとけってw実技俺らより評価下なのにwww
    <あ、その前に立ち向かう勇気もないか

    ドンッ

    <ビクッ

    アルミン「!?」

    アルミン「…エレン」





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 19:16:33 ID:JG8xLZa6

    モブ1「な、なんだよエレン」アセアセ

    モブ2「俺たちに何か用か?」アセアセ

    エレン「…立ち向かう勇気がないだって?」ギロッ

    モブ「ヒッ!」ゾクッ

    エレン「それはお前たちじゃねぇか。
    アルミンは違う、俺なんかよりも勇気がある奴だ。お前たちと一緒にするな、屑共が」

    モブ3「い、いや、俺らはただ…」ビクビク

    エレン「…あぁ?」

    モブ1「お、おい、もう行こうぜ?」ダッ

    モブ3「あ、おい!」ダッ

    モブ2「待ってくれ!」ダッ

    エレン「…」





    133:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:55:45 ID:JG8xLZa6

    エレン「アルミン!」ダッ

    アルミン「」ビクッ

    エレン「…ごめん」

    アルミン「エレン?」

    エレン「たぶん、お前の悪口が広まりだしたのは…オレが原因だろ?」

    アルミン「!」

    エレン「ジャンとの喧嘩の後、オレの悪口が減ったのは気付いてた。
    それまで、お前を悪くいう奴は居なかったのに現れるようになったのは、オレからお前に標的が変わったからなんだろ?
    ごめん…今まで気付かなかった…」

    アルミン「…」

    エレン「だからオレ、また嫌われるよ。お前が標的にならないように、嫌われる」

    アルミン「!?」





    134:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:57:56 ID:JG8xLZa6

    エレン「やり方はわかんないけど、今まで嫌われ続けてきたんだ。たぶん、また出来る。
    だからアルミンは安心して――」

    アルミン「どうしてそんなこと言うんだ!!」

    エレン「」ビクッ

    アルミン「…どうして…」





    135:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:04:46 ID:JG8xLZa6

    アルミン「エレンは、人から憎悪や嫌悪をぶつけられてきたんだ!理不尽なほどに!!」

    アルミン「君は、ようやくそれから解放される時が来たんだ!ようやく平穏が来るんだよ!?
    どうしてそれを手放そうとするんだ!!」

    アルミン「どうして…何もできない僕なんかのために…どうして…こんな僕に…優しくしてくれるんだ…」

    エレン「…」

    エレン「…俺はそんな平穏いらない」

    アルミン「!」





    136:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:12:11 ID:JG8xLZa6

    エレン「初めて会った時のこと、覚えているか?」

    アルミン「…エレンが…僕を助けてくれた…」

    エレン「そして、“ありがとう”と言ってお前は去って行った。知ってたか?お前。
    オレ、初めて母さん以外に感謝されたんだ」

    アルミン「…僕が、初めて?」

    エレン「あぁ。その時の感動や昂揚感は今でも覚えているよ。たぶんオレはその時、アルミンに救われてたんだ」

    アルミン「!」





    137:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:23:43 ID:JG8xLZa6

    エレン「なんであの時、そんなに感動したのか、当時のオレには分からなかった。
    けど、今なら分かる。初めて赤の他人から認められた。オレの行いは間違っていなかった。
    オレはこの街にいてもいい。ここに居てもいい。…生きていていいんだ。そう認められた瞬間だったんだ」

    アルミン「…僕は、ただ助けてくれた、お礼を言っただけなんだよ?」

    エレン「けど、オレにはそう感じたんだ」

    アルミン「…」





    138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:36:32 ID:JG8xLZa6

    アルミン「…けど、今は僕だけじゃない、いろんな人が君に感謝してるよ。
    ミカサだってそうだ。だから、僕なんか居なくても――」

    エレン「そこにお前が居なきゃ、オレには意味がないんだ」

    エレン「オレはどこまでもオレのためにお前を救ってみせる。たとえそれで離れ離れになってもオレは後悔しない」

    エレン「ただ、オレを嫌いにならないでくれ…」

    エレン「お前に必要とされることが、オレが生きていていいと言う証明なんだ。今までも、これからも」

    エレン「他の連中に、どう思われようが、それこそ嫌われようが構わない」

    エレン「お前が必要としてくれるなら、他に何も要らない。それだけで、オレは強く生きられる」

    エレン「だからどうか、嫌わないでくれ…」

    エレン「オレを必要としてくれ…」





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:38:32 ID:Pf9ZFc8.

    アルミンに依存するエレンも珍しいがいいな





    141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:49:46 ID:JG8xLZa6

    アルミン「…ぼ、ぼくも」ポロポロ

    アルミン「エレン以外いらない。エレンが居ればいい」ポロポロ

    アルミン「僕も、他の人にどう思われてもいい」ポロポロ

    アルミン「僕は、いつも助けてくれるエレンに、
    いつも僕の話を馬鹿にせず聞いてくれるエレンに、いつも優しいエレンに、恩返しがしたかった」ポロポロ

    アルミン「けど僕は、エレンを悪くいう奴に立ち向かうことが出来なかった。
    エレンが落ち込んでるとき、何も言ってやれなかった」ポロポロ

    アルミン「僕はどこまでも無能で…いつも与えてくれるエレンに何も返せない自分が嫌だったんだ」ポロポロ

    アルミン「エレンにはいつも僕に幸せをくれたから、エレンに幸せになってほしかった。幸せを与えたかった」ポロポロ

    アルミン「けど、それが出来なくて、ごめんなさい!」ウワァーン





    143:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:54:42 ID:JG8xLZa6

    エレン「お前が幸せならオレも幸せだから…」ポロポロ

    エレン「何も与えられなかったなんて言うなよ。オレはアルミンから、もう十二分にいろんなものもらってる」ポロポロ

    エレン「オレのほうこそごめん。
    お前をいつも苦しめてたんだな。ごめん、ごめん」ポロポロ

    エレン「――ありがとう」ウワァーン





    144:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:04:14 ID:JG8xLZa6

    アルミン「ううん、僕のほうこそありがとうエレン」ギュッ


    僕らは抱き合って大声で泣きながら感謝と謝罪を言い合った。
    僕らには幼いころから支えてくれる大人は居なかった。だから、お互いを支えられるよう、大人になろうとしていた。
    けど、僕らは自分のことすら満足にすることも出来ない子供でしかなかったんだ。
    涙とともに、僕らの中にあった言葉を、気持ちを、体の外に吐き出し続けた。
    ただ、僕らの絆だけは、涙とともに流れ落ちないように、僕らは強く、抱き合った。





    146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:08:42 ID:JG8xLZa6

    取り敢えず完





    150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:19:13 ID:SOwxzoSY

    その後のジャンも見たいなー
    あとミカサがどう思ってたのかも気になるが…
    ミカサも二人を大事に思ってただろうに





    155:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 23:03:58 ID:JG8xLZa6

    ―数十分前 図書室―


    ミカサ「ジャン、エレンを知らないだろうか?」

    ジャン「エレン?…さっきまでここに居たんだけどな…」

    ミカサ「そう、ありがとう」クルッ

    ジャン「待て待てミカサ。もしかしたらトイレかもしれねぇ。ちょっとここで待ってみたらどうだ?」

    ミカサ「…分かった」ストン

    ジャン(よっしゃあぁぁぁぁぁ!)





    156:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 23:14:37 ID:JG8xLZa6

    ジャン(あの野郎が思いついた作戦だからどうなるかと思ったが…)


    ―――…
    ――…
    ―…


    ジャン「なに!?もうすぐミカサが来る!?」

    エレン「あぁ。夕方はここに居るって言ってあるから、向こうの用事が終わったらこっちに来るだろ。
    オレはこれからどっか行くから、あとは何とかしろ」

    ジャン「待て待て待て待て!これで丸投げかよ!」

    エレン「オレより口上手いだろ」

    ジャン「急に話題なんか思いつかねえよ!何話せばいいんだよ!」

    エレン「しらね」

    ジャン「ふざけてんのかこのコミュ障が!」

    エレン「コミュ障で悪かったな!」





    157:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 23:26:16 ID:JG8xLZa6

    エレン「じゃ、オレ行くから」スタスタ

    ジャン「お、おい!」

    ジャン「何分ぐらいでお前戻ってくるんだ」ダラダラ

    エレン「」

    エレン「きも。え、なに、そういうこと」NO THANK YOU(AA略

    ジャン「んなわけねえだろ!その、いつまでも二人きりじゃミカサも気まずいだろ!!」

    エレン「いつもの口八丁はどうしたんだよ!」

    ジャン「俺は意外と奥手なんだよ好きな奴の前では!!」

    エレン「その顔で奥手とかよく言えるな!」

    ジャン「お前より爽やかイケメンの面してるわ!!」

    エレン「よーし分かったその不細工な面もっと不細工にしてやるからこっちこい!!」





    158:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 16:59:29 ID:JG8xLZa6

    ジャン「うっせぇ、こっちは一目惚れなんだよちくしょう」カァァ

    エレン「…」

    エレン「だったら余計オレに聞くなよ。こっちはコミュ障なんだから」

    ジャン「まぁ確かにそうだが」

    エレン「お世辞でも否定ぐらいしろ傷つくぞ」





    159:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 17:02:23 ID:JG8xLZa6

    エレン「二人きりになりたいと言ったのはお前だろ。お前でなんとかしろ」

    ジャン「クッ…」

    エレン「じゃ、ホントにもう行くからな」

    バタン

    ジャン「…」ポリポリ


    ―…
    ――…
    ―――…





    160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 17:07:52 ID:JG8xLZa6

    ジャン(なんとか足止めには成功したが…話題がねぇぇぇぇぇぇぇ!)

    ジャン(どどどどうする俺!?と、とりあえず何か――)チラッ

    ミカサ「…」

    ジャン「…」

    ジャン「あの、悪かったな、この間」

    ミカサ「?」

    ジャン「ミカサやアルミンのこと、偽善者だって言って」

    ミカサ「…気にしていない」

    ジャン「…そうか。けど、悪く言ったのは確かだ。ちゃんと謝りたい」

    ミカサ「…」





    161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 17:21:02 ID:JG8xLZa6

    ミカサ「…私は、今はジャンに感謝している」

    ジャン「俺に?」

    ミカサ「確かに、エレンを悪く言ったのは許せない。けど、あの後からエレンの様子は変わった」

    ジャン「…」

    ミカサ「エレンが、あまり元気がないのは、気付いていた。しかし、私は励ます言葉も術もあまり詳しくはない。
    どうすればいいのかわからなかった。アルミンに相談しようと思ったが、アルミンもいつの間にか元気がなくなっていた。
    私は、人の気持ちや様子の変化に鈍感だ。気付いた時には、もう遅くなっている場合がほとんどだ」

    ジャン「まぁ、そうかもしれねぇな」

    ミカサ「…あの時、私はどうすればいいか分からなかった。何が敵で誰から守ればいいのか、わからない」

    ジャン「…」

    ミカサ「今でも分からない。また、あんなことになったら、私は守れるのだろうか…」





    162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 17:44:07 ID:JG8xLZa6

    ジャン「…こればかりは、難しいだろうな…」

    ミカサ「…そう…」

    ジャン「ミカサは、なんつうか、人より強い人間なんだよ。
    他人を気にしないことに長けてる。だからこそ、見えないものには気付きづらい」

    ミカサ「…」

    ジャン「いや、アルミンは違うが、エレンもどちらかというと、気にしない奴だな」

    ミカサ「…」

    ジャン「俺が思うに、あいつらを一番追い詰めてるのは、あいつら自身だ。…と思う」





    163:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 18:47:37 ID:JG8xLZa6

    ジャン「あいつらは、自分よりお互いが他人からどう思われてるかを気にしている。
    それを、あいつらは“自分のせいだ”とか“自分がなんとかしないと”とかって、自分を追い詰めてるんだ…と思う」

    ミカサ「どうすれば、止めさせられる?」

    ジャン「こればかりは、個人の考え方だ。
    考え方を変えるには、長い時間をかけなければ変わらないかもしれないし、ふとした瞬間変わるかもしれない」

    ミカサ「…」

    ジャン「外野が出来ることといえば、考え方を変えるチャンスを多く与えるだけしかない。
    けど、これも正直賭けだがな。最悪、悪化するかもしれないしな…」

    ミカサ「けど、あなたは成功した。今なら分かる。あの喧嘩は賭けでしょ?」

    ジャン「…」パチクリ

    ジャン「ばれたか。まぁ俺はどっちに転んでもどうでもよかったからな。成功すれば儲けもんだぐらいにしか考えてないぜ」

    ミカサ「…」

    ジャン「それに、まだ結果はわかんねぇよ。もしかしたら、これから悪化するかもな。
    ま、それもあいつら次第だし、あいつらがどうにかするしかない」

    ミカサ「…」

    ミカサ「私は…何をすればいいのだろうか…」





    164:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/07(水) 18:54:42 ID:JG8xLZa6

    ジャン「また、ハンカチでも出してやればいいんじゃないか?」

    ミカサ「!」

    ミカサ「…見ていたの?」

    ジャン(しまった!いつも見ている事をミカサは知らないんだった!!)

    ジャン「あ、いや、ライナー達がお前らの事気にしていたからな!相談されたから俺もちょっっっっっと気にしてたんだよ!」

    ジャン(順番違うけど俺嘘ついてないYO!)

    ミカサ「…」

    ドンッ

    ミカサ「!」
    ジャン「!」





    166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 19:49:10 ID:JG8xLZa6

    ミカサ「今のは…?」

    ジャン「なんだ?喧嘩の音か?」

    ミカサ「…!エレンが遅い…もしかしたら、エレンが巻き込まれたのかも!」ダッ

    ジャン「あ、お、おい!…ちくしょう!」ダッ





    167:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 19:53:59 ID:JG8xLZa6

    ミカサ(エレン…エレン…!)タッタッタッ

    ジャン「おい、ミカサ!」タッタッタッ

    ミカサ「!ジャン、何故あなたも?」タッタッタッ

    ジャン(ミカサと離れたくなかった…じゃなくて!)タッタッタッ

    ジャン「まだあいつと決まったわけじゃないぞ!んな焦らなくても――」タッタッタッ

    ミカサ「けど、もしエレンが巻き込まれていたなら、私は助けなければならない」タッタッタッ

    ジャン「――クソ!分かった!付き合うよ!!」タッタッタッ

    ジャン(あとで覚えていやがれ!!)タッタッタッ

    ミカサ「…」タッタッタッ





    168:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 19:56:44 ID:JG8xLZa6

    …――…
    …―

    ミカサ「!エレンの声…?それにアルミンも!」ダッ

    ジャン「は?俺には聞こえなかった――ってはや!?」ダッ

    ミカサ(――違う、ここじゃない)タッタッタッ

    ミカサ(ここも違う――)タッタッタッ

    ミカサ(もっとこっち――)タッタッタッ

    ミカサ「!」





    169:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 19:58:59 ID:JG8xLZa6

    ジャン「おい、ミカサ。どうし――」

    アルミン「ウワァァーン!」ギュッ
    エレン「ウワァァーン!」ギュッ

    ジャン「何この状況」





    170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 20:36:10 ID:JG8xLZa6

    ミカサ「…」スタスタ

    ミカサ「誰?」

    エレン「うわ!ミカサ!?」バッ

    アルミン「え、え!?どうして?」バッ

    ミカサ「誰に泣かされたの?」

    アルミン「あ、えっとこれは!」アセアセゴシゴシ

    エレン「これは違うんだ!」アセアセゴシゴシ

    ミカサ(なんで?なんで二人は…?)

    ミカサ「…私には話してくれないの?」





    171:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 21:11:34 ID:JG8xLZa6

    ミカサ(知っていた。昔から二人の間には、私の入る隙間がないことぐらい)

    ミカサ(ただ、二人の空間を見ているのが好きだった。エレンもアルミンも楽しそうで好きだった)

    ミカサ(だから二人とも私は守ろうとした。守りたかった。けど私は何も出来ない)

    ミカサ(私は…どうすればいいの?何が出来るの?)

    ジャン『また、ハンカチでも出してやればいいんじゃないか?』

    ミカサ「!」ゴソゴソ

    ハンカチ「ハイ」

    ミカサ「アルミンだめ、そんなゴシゴシしちゃ」ポンポン

    アルミン「うわ!ミカサ!大丈夫だよ」アセアセ

    ミカサ「エレンも、次に拭うから待って」ポンポン

    エレン「俺は平気だ!」ゴシゴシ

    ミカサ「だめ。これだけでも…私にやらせて」

    アルミン「…」
    エレン「…」





    172:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 21:14:39 ID:JG8xLZa6

    エレン「ん」

    ミカサ「?」

    エレン「早くしろよ、恥ずかしいんだから」

    ミカサ「…うん」

    アルミン「…ミカサは優しいね」

    ミカサ「二人ほどじゃない」ポンポン

    ミカサ「…」

    ミカサ「ジャン」クルッ

    ミカサ「?」

    アルミン「ジャンもいるの?」

    エレン「居ないぞ?」

    ミカサ「…」





    173:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 21:33:10 ID:JG8xLZa6

    ―――…
    ――…
    ―…


    ジャン「…チッ」スタスタ

    ジャン(ついていかなきゃよかったぜ)スタスタ

    ジャン(あいつらの距離の近さは理解してるけど…)スタスタ

    ジャン(…やっぱこの恋は無理なんだろうな…)スタスタ

    グイッ

    ジャン「うお!」

    ジャン「誰だ――」クルッ

    ミカサ「」





    174:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 21:37:50 ID:JG8xLZa6

    ミカサ「アドバイス、ありがとう」

    ジャン「…」

    ミカサ「それだけ言いたかった。それじゃあ、また」ダッ

    ジャン「…くそっ。情けねぇ面してんだろうな」グイッ

    ジャン(さっきまで諦めていたくせに)

    ジャン(この一言だけをいうために追いかけてきたミカサを)

    ジャン(やっぱり、愛おしく思う…)

    ジャン「俺って意外と女々しい男だな」ポリポリ





    175:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 21:38:48 ID:JG8xLZa6

    エレン「………」 完

    長い間、お付き合いいただきありがとうございました





    176:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 22:06:37 ID:9utp.ve.

    乙!





    177:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/09(金) 22:44:01 ID:4ySil/YQ


    すごく良かった







    ※ネタバレ注意

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:19:23 ID:em5uFB6E

    ※基本ギャグです。ろくでもねーです。

    〜トロスト区防衛戦〜


    トーマス「あ、あぁ…………ち、畜生」

    巨人「…………」


     ゴクンッ


    アルミン「あ、あぁ………と、トーマスが」

    ミーナ「きょ、巨人に、食べられっ………」


     ズシーン、ズシーン


    エレン「っ、の……………待ちやがれてめえええええええええええっ!!!!」バシュッ


     ギュオオオオオオンッ


    アルミン「駄目だ、エレン! 単騎行動は!!」

    ミーナ「ま、待って、エレン!!」バシュッ




    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:23:22 ID:em5uFB6E

    エレン「ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」バシュッウウウ

    アルミン「下からももう一体――――!」

    エレン「!?」


    巨人「――――」アーン


    ミーナ「あ、危ないっ、エレン!!」バシュッウウウ


     ドンッ


    エレン「ッ、み、ミーナ!!? うわああああっ!?」ゴロンゴロンッ

    アルミン「エレン!!」

    エレン「っ、てて………!!? み、ミーナ!!?」プルプル

    ミーナ「あ、ぁ、あ…………きゃあああああああああああっ!!」ガクガク

    巨人「……………」ガブガブ

    アルミン「み、ミーナが、身代わり、に………」プルプル





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:24:06 ID:em5uFB6E

    ミーナ(あ、これ死んじゃうな………恋愛もまだだったんだけどなぁ、死にたくないなぁ)

    ミーナ(明日兵士になれると思ったのにな………外の世界、行けると思ったのになぁ)

    ミーナ(だけど―――――)


    巨人「アー………」


    エレン「う、うわあああっ!! ミーナッ! ミーナァァァアアアアッ!! 手を伸ばせ!! 早くッ!!」

    アルミン「ッ、エレン、駄目だ!!」ガシッ

    エレン「離せッ! 離せぇ、アルミン!!! ミーナが!! ミーナがぁあああああっ!!」

    ミーナ(あはは、エレンったらそんな、泣いて叫ぶこと………ないじゃん)

    ミーナ(うん、嬉しいなぁ。私、ちゃんと兵士でいられた………巨人に咥えられてるのに、こんなに心穏やかに逝けるなんて、思わなかった)

    ミーナ(エレンを助けられたし――――うん。後悔なんてない)


    ミーナ「エレン、貴方は、生きて――――」ニコッ

    巨人「―――――」ゴクリ


    エレン「ッあ、ああっ…………てめえええええええええええええええっ!!!! 離せッ、離せよ、アルミン!!!」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:25:09 ID:em5uFB6E

    アルミン「撤退だ、エレン………このままじゃ巨人に囲まれて、僕たちは全滅する」

    エレン「ふざけるなっ!! 俺は、俺はミーナの仇を取るんだよォ!!」

    アルミン「ミーナが死んだのは、君の単独行動のせいだ、エレン!!」

    エレン「ッ!!!」ピタッ

    アルミン「死にたがるのは勝手だ。だけど、ミーナの死を無駄にするような真似だけは絶対に許さない!!」

    アルミン「彼女は君を庇って死んだ。決してここで無駄死にさせるために助けたわけじゃないんだよ!!」

    アルミン「――――僕は君を、みすみす死なせるわけにはいかない」


    エレン「ッ、畜生………畜生ぉ………」


     カラーン、カラーン


    アルミン「………行こう、エレン。撤退の鐘だ………僕たちは、負けたんだ………」クッ



    ……
    ………





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:26:33 ID:em5uFB6E

    ………
    ……


    ミーナ(体が、動かないな………)

    ミーナ(ここ、どこだろう………)パチッ

    ミーナ「…………ひっ!?」


     ドロドロ、グチャグチャ


    ミーナ「巨人の、腹の、中………」ゾクッ

    ミーナ「こ、こんなの………」


    ミーナ「好きな人だって、まだなのに…………!!」

    ミーナ「死にたくないっ………死にたくないっ………!!」


    ミーナ(なんで? どうしてこんな目に合わなくっちゃいけないの!?)


    ミーナ(どうして――――どうして―――――!!!)





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:28:19 ID:em5uFB6E

    エレン『『勝てないと思うから諦める』ってとこまで聞いた』


    ミーナ「!!」


    エレン『お前は戦術の発達を放棄してまで、大人しく巨人の飯になりたいのか? ……冗談だろ?』


    ミーナ「エ、エレン………!!」

    ミーナ(そうだ、私はエレンが言ったから、調査兵団に入ろうって、そう思った)

    ミーナ(エレンの演説に、心を打たれた。巨人は殺さなくてはならない。殺し尽くさなければならない!!)

    ミーナ(断じて、エレンのせいなんかじゃない!! 私の敵は、敵は――――)

    ミーナ「そう、だ。敵は、巨人だ………私がこんな目にあってるのも、全部、全部!! あんなのがいるからああああああっ!!」


    ミーナ「諦めてなんて、やるもんか………」ザパッ

    ミーナ「私は、巨人たちを皆殺しにして、エレンや、アルミンや、ミカサと一緒に、外の世界へ………!!」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:31:38 ID:em5uFB6E

    *************************************************

    エレン(10)「やめてよ! 父さん!! 何をしようとしているの!?」ウルウル

    エレン(10)「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」ポロポロ

    グリシャ「エレン!! 腕を出しなさ――――あっ」ツルッ

    エレン(10)「えっ」


     ピューン


    ミーナ(10)「〜〜〜♪」スキップスキップ


    エレン(10)(あ、危な――――)


     ブスリッ


    ミーナ(10)「いったぁああああああああああっ!!!?」ギャーーーッ!?


    グリシャ「」

    エレン(10)「」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:33:16 ID:em5uFB6E

    ミーナ(10)「痛い! 痛い! なにこれ!! あ、頭のてっぺんに、なんか刺さった!! 痛い!!」アタフタ

    グリシャ「あっ(そ、そんな不用意に触ったら)」


     チューーーッ


    ミーナ(10)「あっ………あううっ!?(えっ、な、なに、いしき、が………)」フラフラ


     バタッ


    ミーナ(10)「」グッタリ

    グリシャ「」

    エレン(10)「」

    グリシャ「――――!」ハッ

    エレン(10)「――――!?」ハッ

    グリシャ「――――う、腕を出しなさい!!(こんなこともあろうかともう一本……!!)」

    エレン(10)「やめろぉおおおおおおっ!!?」ギャーーッ!?

    *************************************************





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:37:30 ID:em5uFB6E

    巨人「ガフッ!?」

    巨人「グアエアエアアアアアアアアアアアッ!?」


     ゴボッォオオオンッ、メキメキッ、グシャッ


    ??の巨人「ォォオオオッ………」バキバキバキバキ

    ミーナ(何、コレ。よく分からない。よく分からないけど―――)

    巨人A「グアァアアアアアアアアアッ!!」

    ミーナ(巨人は、駆逐する………そうだ、全滅させなきゃいけないんだ)

    ??の巨人「グォアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ガアアアアアアアッ!!」

     ビュォン!!

    巨人A「!?」

     グチャッ

    ??の巨人「ウォオオオオオオオオオオンッ!!」

    ミーナ(もっとだ。もっと倒す。もっともっと、いっぱい倒さなきゃ、外には出られないから――――もっと、殺す)





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:40:04 ID:Se1lVmCY

    グリシャェ…





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:52:11 ID:em5uFB6E

    アルミン「僕たち……訓練兵………34班――――」

    エレン「トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ……」ポロポロ

    アルミン「以上4名は自分の使命を全うし……壮絶な戦死を遂げました……」ポロポロ

    エレン「お、おれが………俺が、単騎行動なんてしたから、ミーナは…………」ヒックヒック

    ミカサ「…………貴方たち二人だけでも、無事で良かった。それに、今は感傷的になってる場合じゃない」

    ミカサ「本部に群がっている巨人どもを排除して、ガスの補給を行わなければならない」

    エレン「ッ! そ、うだな………!! ああ、そうだ!! 俺を庇って死んだ、ミーナのためにも! 俺は絶対に生き延びなければならないんだっ!!」


     ムクッ、ジャキンッ!!


    アルミン「エレン!?」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:52:42 ID:em5uFB6E

    エレン「聞こえているか、てめえら!! これから俺は、俺とミカサと、アルミンは!! 本部の巨人どもを蹴散らしに行く!!」

    マルコ「そんなの無茶だよ! あれだけの数をどうするっていうんだ!」

    モブA「そうだ、あの数の巨人を三人で相手するだなんて、できるわけがないっ!!」

    エレン「じゃあ指を咥えて、死ぬのをただ待っているのか? ここにいれば絶対に死ぬ。だが、行くなら死なないかもしれない」

    エレン「だったら話は簡単だろうが!! 進撃! 進撃! 進撃だ!! 戦わなければ勝てない!!」バシュッ

    ミカサ「!! そうだ、勝てば生きる!!」バシュッ

    アルミン「――――!! うん! 僕も行くよっ!!」バシュッ

    エレン「おまえらは腰抜けの家畜だ。ここで震えて自分の死を噛み締めてろ!!」


    ジャン「! 言ってくれるじゃねえか! 言わせたままにしとくと思うかよ、ああ? 死に急ぎ野郎がッ!!」バシュッ

    マルコ「ジャン!?」

    ジャン「腰抜けと言われ、家畜と言われ、震えて死を噛み締めろ!? ふざけるな、俺たちは兵士だ!! 巨人なんぞブチ殺してなんぼなんだよ!!」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:54:40 ID:em5uFB6E

    ジャン「てめえらも続け! 言わせっぱなしで、あいつらに勝ち逃げさせるつもりかあっ!!」

    マルコ「ッ!! はぁーーーー………」バシュッ

    ライナー「そいつは心外だな」バシュッ

    アニ「やれやれ」バシュッ

    ベルトルト「………」バシュッ

    サシャ「や、やーい、腰抜けー、弱虫ー、おまえのかーちゃん、全身水虫―」バシュッ

    モブB「あ、あいつら……」バシュッ

    モブC「畜生ッ!」バシュッ


     ウオオオオオオオオオオオオッ!!


    エレン(ミーナ! 絶対にお前の仇をとってやる!!)ギリッ

    ミカサ(エレン………)

    アルミン(どうか、冷静でいてくれよ、エレン………)





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:58:12 ID:em5uFB6E

    エレン「!!?」ピタッ

    アルミン「ど、どうしたの、エレ――――!!!? な、なんだあれは!?」

    ミカサ「ッ!? あ、あ、あれっって、そ、そのぅ………/////」カァァッ

    サシャ「え? なにがどうし―――――ひゃわわわっ//////」カァァッ

    エレン「な、なぁ、アルミン。あれも、巨人、なのか………20メートル級の、奇行種かなんかか?」

    アルミン「巨人……い、いや、違う! あれは――――!!」



    アルミン「ち○こだ!! でっかいち○こ型の巨根だよ!!!」



    亀頭の巨人「ビュル? ビュルルルルルルンッ!?」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:07:33 ID:em5uFB6E

    ジャン「あ、ああああっ………」ガクガク


    人一倍現実を理解できるジャン・キルシュタインは、正しく人一倍恐怖した。

    包茎は恐怖ではない。手術で治る。

    短小は恐怖ではない。毛を剃れ。長く見える。手術もある。

    だが、あれはなんだ? 手術? 毛を剃る? 所詮は小手先の技術だ。

    どんな手を尽くしたところで、アレには勝てない。敵わない。そもそも勝負にすらならない。

    男に生まれたものであれば、誰でもわかる、遺伝子に刻まれた本能の領域で、屈服せざるを得ないサイズだ。

    巨根は恐ろしい。巨根は恐怖だ。いつの世も、性器のサイズは重要だ。その優劣で、男は尊厳を守ってきたのだ。


    ミカサ「ぅ、うあぁ、ああ……」ガタガタ

    サシャ「あ、あぅ、ひ、ひぃい……」ブルブル


    女だって知っている。あんなものが入る訳がない。

    赤子を生むこと以上に難きことであると、知らずとも理解できるのだ。

    あんなものが挿入されたら、間違いなく壊れる。





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:10:21 ID:em5uFB6E

    その日、人類は――――男たちは思い出した。

    大きさが支配する格差社会の恐怖を。

    包皮に包まれていた屈辱を……。


    亀頭の巨根「ビュルルルウゥウウウウウウウウッ!!」


     ピュインッ!! ズババアアアアッ!!


    エレン「!? 先端から、なにか発射した―――――!? きょ、巨人が、切断された!?」

    アルミン「ちょ、超圧縮された精液を頭から噴き出して、その勢いで切り裂いたんだ!!」

    ミカサ「あの巨人………も、もとい、巨根は、他の巨人を殺す存在なの?!」


    亀頭の巨根「ビュッ! ビュビュッ! ビュルルルウゥウウウウウウウウッ!!」


     ピュインッ!! ズバッ!! ズババッ!! ズババアアアアッ!!!


    マルコ「す、凄い! 何十体もの巨人が、まとめて切断されてく!! しかも、正確にうなじを狙って!!」

    ジャン「凄いんだが、う、うわっ!? くせえ! 栗の花の匂いがする!!」ギャーーッ!?





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:13:16 ID:em5uFB6E

    ライナー(アカン)

    ベルトルト(アカン)

    アニ(ッ………//////)プルプル

    ライナー「だめだ、アニは戦意喪失してる」

    ベルトルト「アニは、乙女だから………あんなもの直視して戦うことはできないよ」

    ライナー「だから――――俺たちがいくしかない」シュウウウウッ

    ベルトルト「ライナー、やるんだな!? 今、ここで!!」シュウウウッ

    ライナー「ああっ、勝負は今! ここで決める!!」ガブッ

    ベルトルト「!!」ガブッ


    カッ カッ


    鎧の巨人「ルォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」ズズーン

    超大型巨人「ウォオオオオオオオオオオオオンッ!!」ドッズーン





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:18:16 ID:em5uFB6E

    エレン「あっ、あいつらあああああああああああっ!!!」

    アルミン「待つんだ、エレン! あの亀頭の巨根に任せてみよう! 鎧も超大型も、狙いはあっちみたいだ!!」

    エレン「で、でもよ!!」

    ジャン「弱ったところを狙うんだ!! どのみち、このままカチあってもガス切れだし、迂回して本部を目指すわけにもいかねえ!!」

    マルコ「そ、そうだね!!」


    亀頭の巨根「ビュルルン?」

    鎧の巨人「ルオォオォオッ……(まずは俺からだ!!)」


     ビュオッ!!


    エレン「は、早いッ!!?」


    鎧の巨人(このままタックルを決めて―――――!? い、いない!? どこだ!? どこいった!?)

    亀頭の巨根「エネルギージュウテン200パーセント」

    鎧の巨人「!?(し、下だとぅっ!!?)」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:24:05 ID:em5uFB6E

    亀頭の巨根「ファイア」


     ドズブゥウウウウンッ!!!


    鎧の巨人「アオオオオオオオオオオオオオオオッ!?(ぎゃあああああああああああああああああああああ)」

    超大型巨人「ウ、ウォオオオオオオオオオオン(ら、ライナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!?)」


    エレン「う、うわあああああああああああああっ!!」マタオサエ

    アルミン「ぎゃああああああああああああああっ!!」マタオサエ

    ミカサ「…………ッひぃ」ウルッ

    サシャ「あ、あぁ、う………い、いや、いやだ………」ポロポロ

    ジャン「ひ、ヒデエ………完全に、裂けた……」ゾッ

    マルコ「そもそも巨人には性器や排泄穴はないから………串刺しみたいなものだよ」ゾッ


    亀頭の巨根「ネモトマデウケイレテー」ズブズブズブリ

    鎧の巨人「ガアアアアアアッ!?(ぬ、ぬかった!! 唯一鎧が無い、ケツアナの位置にブッ込んでくるとは……しかし!!)」ガシッ

    亀頭の巨根「ビュビュッ!?」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:28:32 ID:em5uFB6E

    鎧の巨人「グォオオオオッウ!!(このまま、中折れさせた後に、押しつぶしてやるッ!!)」グギギギッ

    亀頭の巨根「ビュッビュー♪」ビタリ

    鎧の巨人「グオッ!?(な、こ、コイツ………ビクともしねえ!?)」グググッ


    アルミン「なんていう持続力、なんという強度だ! あれだけの精液を撒き散らしておきながら、全く萎えてない!!」


    亀頭の巨根「カーメーハーメー………」キュインキュインキュインキュイン

    鎧の巨人「!?」

    大型巨人「ウォオオオオンッ!?(ま、まずいライナー! 早く引っこ抜くんだぁああああああああああっ!!)」



    亀頭の巨根「ハァアアアアアアアアアアアン//////」ドビュルルルドビュッドビュルッシィィイイイッ

    鎧の巨人「オ、オゴッ!? ウロボボボボオォォオボオボボボボボッ!?」ゴボボボッ


    エレン「ひっ、う、内側から、首まで突っ込んで、そのまま発射しやがった………」ウゲエエエッ

    アルミン「あ、あれじゃ、うなじの中まで精液塗れに…………」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:32:28 ID:em5uFB6E

    鎧の巨人「」チーン

    コニー「う、うぉえ………口から精液が溢れて、全身精液塗れだぞ………ひ、ひでえ匂いだ」オエエエッ



     シュウウウウッ


    エレン「よ、鎧の巨人が、崩れて………!? あ、アレは、ライナー!!?」

    アルミン「ライナーが、鎧の巨人だったのか………?!」

    アニ(ライナー…………あんたは最後まで戦士だったよ)


     ズルンッ

    亀頭の巨根「マダマダァー」ギンギン


    マルコ「ま、まだあんなに元気だ………」

    サシャ「はわ、はわわわわ//////(男の人って、あんだけ出しても、まだなの? 私、将来大丈夫やろか………/////)」ドキドキ

    ミカサ「ぅ、ううううっ(無理、だ。私には、セックスなんて、無理。エレンを、受け入れられない……あんな大きいのが、入る訳がないっ、嫌だッ、怖いッ!!)」ポロポロ


    超大型巨人「ウォオオオオオオオオオオオンッ!!(よくもライナーをぉおおおおおおおおっ!!)」ズズーンズシーン





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:34:35 ID:bVYihmS2

    なんだよこれはwww





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:37:54 ID:em5uFB6E

    ジャン「!? 今度は、超大型が!?」

    亀頭の巨根「ヌルイデース♪」シュンッ

    超大型巨人「ヌォオオオオオオオッ!!(分かってるよ、ライナーより僕の方がずっと遅い! そう来ることは分かっていた。さぁ、次はブチ込むんだろ? やってみろよ………)」

    超大型巨人(その時が、君の最後だ………!!)ギラッ

    亀頭の巨根「ハイルンデス♪」シュバッ


     ズブブブブブププププンッ、ズリュリュリュルルンッ!!


    超大型巨人「ンアーーーーーッ!?(ぐ、が、ぎ、ぎづ、い………け、けどっ!!)」キュッ

    亀頭の巨根「ビュルッ?」ピタリッ


    アルミン「きょ、巨根の進撃が、止まった!?」

    エレン「あ、あの超大型野郎!! 括約筋を締め付けてやがるんだ!!」ギリッ


    超大型巨人「ガァアアアアアアアッ!!(その通り。それ以上進めないだろ………)」

    亀頭の巨根「ビュルッ? ビュッ、ビュルルルッ!?」ジタバタ

    超大型巨人「ウガアアアアアアアアアアアッ!!(このまま肛門でとらえつつ、手で引き抜いて―――――握りつぶしてやるッ!! ライナーの仇だッ!!)」ビュオンッ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:45:06 ID:em5uFB6E

    亀頭の巨根「ビュッ、ビュビューーーッ!?」ガッチリ

    超大型巨人(つ、捕まえた! このまま握りつぶして…………え?)ガシッ

    亀頭の巨根「グラビアノホシー♪ ホーシーノーアーキー♪」ギンギン

    超大型巨人「!?(か、固いッ!? し、しかもガッチリと食い込んで、抜けないッ!? こ、こいつっ!?)」ググググッ

    亀頭の巨根「……………」ゴゴゴゴゴゴゴッ



    エレン「!? み、見ろ!! あれを!!」

    アニ「ばっ、ばかっ! 見たくないよ、あんなのぉ//////」マッカ

    ジャン「き、亀頭の巨根が、へ、変形、していく…………!?」

    アルミン「ま、まさか、アレは伝説の―――――!?」

    コニー「どっ、ドリルダァアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」



    亀頭の巨ドリ「アナヲホルナラテンヲツク、ボケツホッテモホリヌケテ、ツキヌケタナラ、ワタシノカチ!!」

    超大型巨人「ガアアアアアアアアアッ!?(な、なんだ?! 何を言っている!?)」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:50:05 ID:6W3DD.5c

    墓穴って言うかおけつを掘ってるんですが





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:52:54 ID:em5uFB6E

    亀頭の巨ドリ「ラセンエネルギー、チャージチュウ……」シュインシュインシュインシュイン

    超大型巨人(!? こ、こいつ――――回転を!? 回転してッ………ぎゃあああ、し、尻が抉られるぅううううううっ!?」


    リヴァイ「あ、あの技は!!」←遅れてやってきた人類最強

    ペトラ「知っているのですか、兵長!!」

    リヴァイ「知らん!!」

    ペトラ「」

    リヴァイ「だが、狙いは分かる! あいつは、あのまま超大型菊門をブチ破り、体内へ侵入! し、しかも、精液を撒き散らしながらだ!! なんて恐ろしいことを!!」

    ペトラ「ええ。リヴァイ兵長に対して、私も恐怖すら覚えました」ドンビキ


    亀頭の巨ドリ「ギッガァ………」ギュイイイイイッ

    超大型巨人(いだいだいだいだいだいだぢあだだだだふぁfだdふぁdふぁsdf!!?)

    亀頭の巨ドリ「ドリルゥ………」ギュイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!

    超大型巨人(らめええええええええええええさけちゃうのほぉおおおおおおおおおおおう!?)アヘェ





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:57:49 ID:em5uFB6E

    アルミン「超大型巨人が、あんなに苦しそうに!」

    エレン(く、苦しそう? 嬉しそうに見えるが………)


    亀頭の巨ドリ「ンブレイクゥゥウウウウウウッ!!!!!!」ズギャギャギャギャギャギャギャッ!!! ビュルルルルルルンドビュッシィィイイイッ!!

    超大型巨人(もうらめええええっ、でりゅっ!? きょだいちんぽからみりゅくでりゅっ! びゅるびゅるしゃれながりゃっ、おしりからのうてんまで、ちんぽみりゅくだりゃけにされちゃうにょほおおおおおおっ!)アヘアヘッ


     ズドォオオオオオオオオオッンッ


    超大型巨人「アヒンアヒンアヒンアヘェ………」ピクッピクッ

    亀頭の巨ドリ「ホモォ……」ドヤッ

        _ 
       / ヽ
      〈人 〉   ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
    ┌(^ q ^ ┐)┐  ====


    オルオ「あ、頭から突き抜けやがった………(マジで精液撒き散らしながら)」

    リヴァイ「…………」ドヤァ

    ペトラ(う、うわぁ、兵長のドヤ顔だよぉ………放っておこう)





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:02:32 ID:em5uFB6E

    亀頭の巨ドリ「…………ダンスウゼロ」シュウウウウッ

    亀頭の巨根「フゥー、マタカワイガッテアゲル」ドヤァッ

    超大型巨人「ゥァ、アアアウ………」ドッズーーーンッ


     シュウウウウウウウッ



    エレン「おおっ、超大型も消えていくぞ!!」

    アルミン「ッ、あれは、ベルトルト!? ライナーは鎧で、ベルトルトは超大型だったのか!?」

    アニ(ごめんなさいごめんなさい、二人とも………私は戦えない。あんなのと戦ったら、私、公開レイプされちゃう………いやだ。初めてがあんなのなんて、絶対嫌だよぉ………)ポロポロ

    アニ(私は戦士失格だ………)ガタガタブルブル


    亀頭の巨根「……………モウ、キョジン、イナイ」シュウウウウッ


    エレン「き、亀頭の巨根も、消えていくぞ!?」

    アルミン「ッ!? あ、あれは、まさか――――」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:05:05 ID:em5uFB6E

    ミーナ「ぅ、ううっ………」シュウウウウッ


    エレン「みっ、ミィナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」バシュッ


     ギュイイイインッ、スタッ

    エレン「ミーナッ、ミーナ、オイッ!! 目を開けろよ、ミーナッ!!」ウルウル

    ミーナ「ぅ、あ………エ、エレ、ン?」パチッ

    エレン「ッ!! しっかりしろ! おまえ、おまえ、俺を庇って………死んだかと、思って、て………」ポロポロ

    ミーナ「ば、か…………泣く事、ないじゃない………」ヨシヨシ

    エレン「よがったぁ………よがっだよぉ…………」エグッエグッ





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:06:31 ID:em5uFB6E

    ミカサ「いい話だなぁ………」エグエグ

    サシャ「えぇ話や………」ポロポロ

    アニ「ええ………やだな。目にゴミが入っちゃったよ」ゴシゴシ

    アルミン「うん。ホントに………」ヒックヒック

    ジャン「なぁ、こいつらが言ってることが理解できねえのは、オレが馬鹿だからじゃねえよな?」

    マルコ「ちょっと黙っててくれないか、チェリー野郎。感動が薄れるだろうが」イイハナシダナー

    ジャン「」



    ……
    ………





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:12:00 ID:em5uFB6E

    ………
    ……


     その後、亀頭の巨根・ミーナによって、壁内の全ての巨人は精液カッターや精液動拳、ザーメン・フォース・ブリザードなどの技によって悉く駆逐され、

     人類はその活動領域と共に、尊厳を取り戻した。

     しかし、問題はあった。


    エレン「俺たちの町が………シガンシナ区が………精液に汚染されて………」ポロポロ

    アルミン「な、なんて粘っこいんだ………それにこの匂い………」ウエエッ

    ジャン「もう地下室とかどうでもいいじゃねえか!! 超大型も、鎧もいねえんだし、誰も侵入できねえよ!!」


    獣の巨人「そー思うじゃん?」ウッキッキ


    コニー「きゃああああああああああああああ!! 出たー! さるー! さるよー!!」

    サシャ「ミ、ミーナ! お願いします!!」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:16:43 ID:em5uFB6E

    サシャ「ミ、ミーナ! お願いします!!」

    ミーナ「えー、しょうがないなぁ………えいっ」ガブッ



     カッ!!



    獣の巨人「ふふん、超大型や鎧をやったぐらいで良い気にな―――――え?」

    亀頭の巨根(40m級)「This Way………」ゴゴゴゴゴゴ

    獣の巨人「ご立派様…………」ガクガクブルブル





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:18:07 ID:em5uFB6E

    エレン「巨根化能力を使いこなして、今や40m級にもなれるんだぜ! どうだ! 獣の巨人!! てめえらに人類の尊厳は奪わせないぞ!!」ドヤッ

    ジャン(男としての尊厳は既に死に絶えたがな)

    ミカサ「エ、エレン。あんまり、その………きょ、きょこ………化とか、言わないで/////」カァァッ

    アニ「あ、あんたはまったく、で、デリカシーってものが、馬鹿………////」マッカ


     人類に亀頭の巨根が………ミーナがいる限り、敗北することはない。

     彼女は巨人をレイp………駆逐し続ける!

     何故ならば!!


    亀頭の巨根「ワタシガ、コノヨニウマレタカラダ!!!」

    獣の巨人「」チーン


     そう、彼女こそは―――――。


    アルミン「いけっ! 進撃の巨根!!」








    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:19:02 ID:I2/9aM1Y


    面白かった





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:20:36 ID:em5uFB6E

    >>1です。ついカッとなって書いた。今はただニヤけている。
     ミーナの扱いが悪い? ノー、良いです。人類助かってるし。
     よくもこんなキチ○イSSを此処まで読んでくださって、ありがとう、そしてありがとう……。
     他にもSS書いてますので、良かったら読んでみてクダサーイ。

     エレン「ジュマンジ……?」とかね





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:21:07 ID:2UkLcT5Q

    いいキチガイっぷりで面白かった
    乙!





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:25:03 ID:nBLY27/U

    これミーナだよね?
    てことはホモじゃないよね?でも巨根だよね?





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:48:58 ID:wnxhNtxE

    そうか、ミーナはふたなりだったんだな(白目)






    ※11巻までのネタバレあり

    2:1:2013/08/09(金) 16:00:47.43 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……明日、だね」

    ライナー「あぁ……明日、俺たちは訓練兵団を卒業する」

    ベルトルト「うん……遂にこの日が来たって感じだよ」

    ライナー「……今までずっと、この時の為に頑張ってきたもんな」

    ベルトルト「もう少し……もう少しだ」

    ライナー「あぁ、俺たちの夢が叶う」

    ベルトルト「そうだ、もうひと頑張りするだけなんだ。そうすれば、僕たちの故郷に……」










    ライナー「もう少しで、俺たちも兵士として戦えるんだ」




    3:1:2013/08/09(金) 16:02:12.16 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……っ」

    ライナー「人類のために、巨人を殺す……そのために、俺たちは訓練兵団に入団したんだ」

    ベルトルト「……ライナー」

    ライナー「ハハッ、エレンのやつも、相当張り切ってたよな。やっと駆逐できるんだ、とか……ホント死に急ぎ野郎だなあいつは」

    ベルトルト「ライナー」

    ライナー「なぁベルトルト、外に出ればいつ死ぬかわかんねぇけど、俺たちも頑張ろう……」





    ベルトルト「ライナー!!」



    ライナー「うお!?……どうした、急に大声出して?」





    4:1:2013/08/09(金) 16:03:16.57 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……僕たちは、故郷に帰るんだろ?」

    ライナー「故郷……なんだそりゃ?」

    ベルトルト「っ……君は兵士じゃない、戦士だろ!?」

    ライナー「……戦、士……?」





    【例えば俺が】





    ベルトルト「一緒に!!故郷に帰るんだ!!僕と、アニと、ライナーの三人で!!」

    ライナー「……っ!?……そうだ、そうだったな」

    ベルトルト「……」

    ライナー「俺は、兵士じゃない……戦士、なんだよな……」





    【俺じゃないとして】





    5:1:2013/08/09(金) 16:04:15.32 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……僕たちは明日卒業する。そしてその次の日……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「壁を、壊すんだ」

    ライナー「……あぁ、そうだな」





    【お前はお前だと】





    ベルトルト「ここにいる皆も、たくさん殺す事になる。でもやるんだ……そう決めただろ?」

    ライナー「……っ」





    【言い切れるのか】





    ベルトルト「アニにも確認しておきたかったけど、まぁ向こうは女子だしね……会うのは難しい。じゃあライナー、寮に……」




    ライナー「……なぁ、ベルトルト」

    ベルトルト「……どうしたの?」

    ライナー「……二日後じゃないとダメか?」





    6:1:2013/08/09(金) 16:05:28.35 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……ダメだよ、予定は変更しない」

    ライナー「……どうしてもか?」

    ベルトルト「ライナー、これは決まったこと……」



    ライナー「どうしてだ!?別に壁はいつでも壊せる!!だったらわざわざエレン達が卒業した翌日じゃなくても……」

    ベルトルト「ライナー、僕たちは戦士だろう!!」

    ライナー「だが!!」

    ベルトルト「僕たちは兵士にはなれない、戦士であるしかないんだ!!皆を殺す事に躊躇しちゃダメなんだよ!!」

    ライナー「お前は!!あいつらを殺しても平気なのかよ!?」





    【砂の器を壊して】





    ライナー「確かに三年前の俺だったらこんな風に思わなかった……人類は敵だと、ずっと思っていた!!」

    ベルトルト「……」





    7:1:2013/08/09(金) 16:07:25.25 ID:1ZE9Rduf0

    ライナー「だけど、蓋を開けてみればどうだ……人類皆、俺たちの考えていたような奴らじゃなかったじゃねぇかよ……」





    【零れた心を】





    ベルトルト「……それでも……」

    ライナー「なぁ、ベルトルト……お前は、あいつらと三年間一緒にいて、楽しく無かったのか?」

    ベルトルト「……っ」

    ライナー「俺は……俺は……!!」










    ライナー「……楽しかった」



    ライナー「ずっとこんな日々が、続けばいいと、思ってた……!!」






    【拾って集められるか】






    ベルトルト「……二日後、壁を壊す」

    ライナー「……っ」

    ベルトルト「変更はないよ」

    ライナー「……わかった」





    8:1:2013/08/09(金) 16:08:18.19 ID:1ZE9Rduf0

    ……本当に



    本当に、これしか方法はないのか?







    〜〜〜〜〜





    9:1:2013/08/09(金) 16:09:24.75 ID:1ZE9Rduf0

    ライナー「……」

    ベルトルト「……ライナー」

    ライナー「……」

    ベルトルト「ライナー!!」

    ライナー「っ!?……な、何だベルトルト?」

    ベルトルト「……聞いてた?」

    ライナー「あ、あぁスマン……大丈夫だ」

    アニ「大丈夫……?」

    ライナー「いや、問題ない」

    アニ「……そう」

    ベルトルト「……僕が先に巨人化して扉をする。その間二人は訓練兵団として行動してもらう……タイミングを見計らって二人も巨人化してね」

    ライナー「……あぁ」





    10:1:2013/08/09(金) 16:10:29.23 ID:1ZE9Rduf0

    アニ「……ベルトルト、やっぱり今度でも……」

    ベルトルト「ダメだよ。ここまで来たんだ……最後までやり遂げる」

    ライナー「だけど、確か扉にはエレン達が……」



    ベルトルト「ライナー!!」

    ライナー「……っ」





    【誰かの呼ぶ声が】





    ベルトルト「もう兵士には戻れないんだ。これから僕たちは戦士として行動する……故郷に帰るために。そうだろ?」

    ライナー「……そうだ、そうだな」





    11:1:2013/08/09(金) 16:11:43.65 ID:1ZE9Rduf0

    ベルトルト「……アニも、もう割り切ってよ」

    アニ「……そうだったね。私は、兵士に……なれないんだったね」



    ベルトルト「……僕たちは戦士だ」

    ライナー「……」

    アニ「……」



    そうだ、戦士だ。





    【耳鳴りに変わった】




    ベルトルト「三人で、故郷に帰ろう」

    ライナー「あぁ」

    アニ「……」



    〜〜〜〜〜





    12:1:2013/08/09(金) 16:13:30.02 ID:1ZE9Rduf0

    お前は戦士だ



    だから壁を壊した



    お前は戦士だ



    だから偵察のために訓練兵団に入った



    お前は戦士だ



    だからエレン達と仲良くなった



    ……戦士か?



    ちがう、俺は兵士だ



    だから立体機動を学んだ



    俺は兵士だ



    だから調査兵団に入って遠征に参加した



    俺は兵士だ



    だからアニにエレンの居場所を教えた



    ……兵士か?





    13:1:2013/08/09(金) 16:14:44.31 ID:1ZE9Rduf0

    チガウ、お前は戦士だ



    ちがう、俺は兵士だ



    チガウ



    ちがう



    ……チガウ



    ……ちがう





    俺は半端なクソ野郎だ……





    【時が止まったみたいだ】





    14:1:2013/08/09(金) 16:16:36.64 ID:1ZE9Rduf0

    ……ちがうちがうチガウチガウちがうチガウチガウちがうちがうちがうチガウチガウチガウチガウちがうちがうチガウちがうチガウチガウチガウちがうちがうチガウちがうチガウチガウちがうチガウちがうちがうちがうチガウちがうちがうチガウチガウチガウちがうチガウチガウちがうちがうちがうチガウチガウちがうチガウチガウ……!!!





    ……違う



    ……ちがう



    ……アァ



    そうだ、そうだよ



    ソウダッタナ



    俺は……



    オレガスベキコトハ……





    【さあ】





    ライナー「戦士として……」



    ライナー「最後まで責任を果たすことだ……!!」





    【目を醒ませ】





    15:1:2013/08/09(金) 16:18:49.93 ID:1ZE9Rduf0

    俺は戦士だ



    ……兵士じゃない



    もう迷わない



    ……迷ってはいけない



    故郷に帰るんだ……!!






    【深い闇俺は抜け出した】






    既に多くの人間を殺して来たんだ



    もう後戻りはできない



    振り返ってはいけない



    ……あいつらとの楽しかった日々は、もう忘れるべきだ





    【疾風みたいに逃げたした】





    16:1:2013/08/09(金) 16:20:25.79 ID:1ZE9Rduf0

    エレン「お前らは……兵士でも、戦士でもねぇよ……ただの人殺しだ」



    わかってる



    エレン「何の罪もない人達を大勢殺した……大量殺人鬼だ!!」



    わかってんだよ



    エレン「もう人間じゃねぇんだぞお前らは!!」

    それは違うなエレン……俺は元々人間何かじゃない



    ライナー「もうお前らが知る俺らはいねぇんだぞ!?」



    お前らと過ごしていた時から、ずっと……人間何かじゃ無かったんだ





    【生きた屍みたいだった】





    帰るんだ、俺は……



    ベルトルトと……



    アニと……





    【俺たちは壁の外へ】





    17:1:2013/08/09(金) 16:21:25.43 ID:1ZE9Rduf0

    ジャン



    コニー



    サシャ



    アルミン



    ミカサ



    ……クリスタ



    今度は、人類として……巨人として……敵同士として……!!





    【また会おうぜ】





    18:1:2013/08/09(金) 16:22:32.42 ID:1ZE9Rduf0

    故郷に帰る





    俺の中にあるのはこれだけだ





    絶対に、何としてもだ……





    19:1:2013/08/09(金) 16:24:53.04 ID:1ZE9Rduf0

    ライナー「よう、エレン。さっきの討伐補佐、助かったぜ」



    エレン「いってぇ……うるせぇな、あれは俺が仕留めるつもりだったんだよ!!」



    ベルトルト「あはは……エレンは力が入り過ぎだよ。もっと落ち着かないと」



    エレン「わかってるっての……」



    ライナー「おう、じゃ頑張れよ!」










    コンナミライダッタラ、ヨカッタノニ……










    【地図にない場所で】





    20:1:2013/08/09(金) 16:26:10.89 ID:1ZE9Rduf0

    以上です。短いですけど、どうでしたか?

    感想お待ちしてます。





    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 16:50:57.01 ID:HwYuV5gco


    ライナー……





    22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 17:44:47.39 ID:jazpJzj+0



    悪くないぜ…





    23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/09(金) 18:49:42.68 ID:lg+t8osK0



    ライナー壊れそうだ・・・






    2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:19:12.03 ID:0Kj00qJo0

    アニ「だって私の人生にどんな意味もないって信じているから」

    アニ「ずっと感情を隠して生きてきたのに」

    アニ「私は一人なんだ。そう思って生きてきたから」

    アニ「このままずっと一人なんだ。そういう未来しか想像できない」

    アニ「最近はそんなことばっか考えている。少し疲れているのかもしれないな」

    アニ「いや…ずっと思っていたことだけど。考えないようにしていた」

    アニ「だけどあいつと話してからどうもおかしいな」

    アニ「なぜこんな気持ちになったのかはもうわからない」

    アニ「きっと初めて話した時からずっとかもしれない」

    アニ「そのときは私は口から空気しかでなくって

    アニ「なにもいえなかったな」




    3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:22:45.50 ID:0Kj00qJo0

    アニ「いま思うと恐い顔をしていたかもしれない」

    アニ「いまはずっと話してみたいって思う」

    アニ「こんな感情を持つこともなかったのに。持ちたくなかった」

    アニ「幸せになる資格も理由もないのに」

    アニ「矛盾しているのはわかっているのに」

    アニ「もう今年いっぱいでこの状況も終わりだ」

    アニ「そうしたら離れ離れになってしまう」





    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:26:36.96 ID:0Kj00qJo0

    アニ「そうなったら私はきっと手遅れだ

    アニ「感情なんてなくなってしまうのだろうか」

    アニ「その前に」

    アニ「もっと私に勇気がほしい」

    アニ「あいつと話せるような勇気が」

    アニ「誰かを幸せにできるような勇気が」





    5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:30:41.36 ID:0Kj00qJo0

    アニ「自分を幸せにする思いがあれば」

    アニ「生きていた理由があるかもしれない」

    アニ「少しの勇気をだして話してみようか」

    アニ「なにを話そうかな」





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:34:25.47 ID:0Kj00qJo0

    アニ「朝から話そうとしているけどいざとなると難しいな」

    アニ「もう夕食の時間だ」

    アニ「周りに人がいたりタイミングが悪かったり」

    アニ「だいたいいつもあいつは話かけようとするときは」

    アニ「だれかと話していないときでも落ち着いてなくて」

    アニ「トイレにいったり次になにか用事があるかもって思って」

    アニ「…はぁ。言い訳ってことはわかってるけど」





    9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:37:18.76 ID:0Kj00qJo0

    アニ「だいたいさ何を話さばいいんだ?」

    アニ「まずは自己紹介からかな?」

    アニ「いやまずはあいさつからかな?」

    アニ「それで好きなこととか聞いて自分の言いたいこともいって…」





    11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:40:42.14 ID:0Kj00qJo0

    エレン「…っおい。どうしたんだボーっとして」

    アニ「ぇえ?! あっおはようございます」

    エレン「あっえっと おはよう…いや夜だけど」

    アニ「私はアニ・レオンハートです。あなたの名前は?」

    エレン「えっ知ってるだろ?」

    アニ「あなたの名前は?」

    エレン「???俺はエレン・イェーガーです」





    12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:44:46.48 ID:0Kj00qJo0

    アニ(だめだ!自分でもなにいってるのかわからない)

    アニ(絶対おかしいって思われてるよ)

    エレン「えーとどうしたんだお前?」

    アニ「あっあんたさ…好きな色ってなに?」

    アニ(だからなにを言ってるの)





    13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 03:48:42.85 ID:0Kj00qJo0

    エレン「なんで急にそんなこと?まぁいいや…うーん そうだ俺は青が好きだな」

    アニ「そう…」

    アニ …

    エレン …

    エレン「…それで?」

    アニ「…(マッシロ)」

    アニ「あなたに会えて嬉しかったです」

    アニ「じゃ、じゃあね。(なんかすごいこといってしまった)」

    エレン「なんだぁ」





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:03:37.93 ID:0Kj00qJo0

    アニ「はぁーもう死にたい」

    アニ「けどまぁ話せたしいいかぁ。頭がおかしいとか思われてなきゃいいけど…」



    アニ「この前話してから何日もたってしまった」

    アニ「とはいえ,次はどうしようか?もう手詰まりだ…」

    アニ「えっとそういえば今日は食事の当番だったな」

    アニ「作るのは嫌いじゃないけど片付けはめんどくさいな」





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:07:48.21 ID:0Kj00qJo0

    アニ「…じゃみんな食べ終わったからそろそろ片付けしなくっちゃ」

    アニ「あれ?一人分残ってる。まだ時間があるから大丈夫だけど」

    アニ「だれだろうな。早く食べてもらって片付けたいのに」

    タッタッタ

    アニ「あっ来たみたいだ」





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:10:57.48 ID:0Kj00qJo0

    エレン「悪いまだあるか」

    アニ「!!あっあるよ」

    エレン「あ…アニか。悪い遅くなって」

    アニ「いいよ別に。スープくらい温める?」

    エレン「あぁ頼む」

    ゴトゴト





    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:13:50.45 ID:0Kj00qJo0

    エレン ジー・・・

    アニ(なんか見られてる。やりずらいな)

    アニ(なんでよりによってあいつが)

    アニ「はい。どうぞ」

    アニ「ありがとな」

    アニ「なんで今日はおそかったの?」

    エレン「あぁ自主練してたんだ」モグモグ

    アニ「へぇ熱心だね。あとそんなに急いでたべないでいいよ」

    エレン「そうか悪いな」

    エレン モクモク

    アニ ジー・・

    エレン(すげぇ見られてる。食いづれぇ)





    18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:21:39.90 ID:0Kj00qJo0

    エレン「あー他の当番は?」

    アニ「全員は残っててもしかたないから」

    アニ「他は帰ったよ。(じゃんけんでまけたからね)」

    エレン「そっか。・・・あー食ったごちそうさま」

    アニ「はいどうも。食器こっちにもってきてもらえる?」

    エレン「はいよ。えっと俺も一緒に片付けるよ」

    アニ「別にいいけど」

    エレン「じゃやるか」

    アニ「っえ?(否定のいいけどなんだけど)」





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 04:31:24.04 ID:0Kj00qJo0

    アニ「じゃじゃあ洗った食器をしまって」

    エレン「うん」

    アニ(素直だ)

    アニ(こうして二人で家事をしていると家族みたいだな)

    エレン「なんかこうしていると家族みたいだな」

    アニ「なにいってるの?(言われた?というかそう思ってたの?)」

    アニ(というか思ってても言う?)

    エレン「悪い。けどお前を見てたらそう思ってさ」





    22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 09:05:21.76 ID:0Kj00qJo0

    アニ「(どういう意味だろう)私は家族って柄じゃないね。」

    エレン「そうかお前は一人のほうが好きそうだもんな」

    アニ ・・・。

    アニ「すきじゃない」ボソッ

    エレン「っえ?」

    アニ「すきじゃないっていったんだ」





    23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 12:06:58.14 ID:0Kj00qJo0

    アニ「ひとりでいることが好きな訳ないだろ」

    アニ「喜ぶことも泣くこともできないし」

    アニ「したってそれがなんなのかよくわからないだろ?」

    アニ「だってだれもみていないし,誰も知らないんだから!」

    エレン「ちょっ悪かった。落ち着いてくれよ」オロオロ

    アニ「でも私は一人だから…」





    24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 12:32:52.92 ID:0Kj00qJo0

    アニ「自分で自分の感情しか知らないのはもう嫌なんだ」

    アニ「だけどもう自分が手遅れだと思うこと」

    アニ「まだ間に合うという気持ちと」

    アニ「みんないなくなってほしいと思う気持ちは」

    アニ「まだ私の中にあって」

    アニ「それは私が弱いせいだ」

    アニ「奪うだけの人生が正しいのか人を幸せにできなくて」

    アニ「自分も幸せにできずになんのために。生きて死ぬのか」

    アニ「考えてしまうともう…」





    25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 12:43:13.35 ID:0Kj00qJo0

    エレン「なんでだよ。なんでそんなこと…俺に…」

    アニ「なんでって…」

    アニ「あんたは思うように生きているじゃないか」

    アニ「何よりも強い意志で感情で…」

    アニ「仲間もいて」

    アニ「それらは私にはないものだから」

    アニ「あぁもっと考えてからはなしたかったよ」

    アニ「ずっと考えていたけど変わらなかったかもしれないけど」





    26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 12:54:43.35 ID:0Kj00qJo0

    エレン「正直お前のいっていることが俺にはよくわからないんだ」

    エレン「でも…お前が悩んでいたりするのが俺は嫌なんだ」

    エレン「長い間ずっと考えていて苦しんでいてつらかったんだから」

    エレン「お前が望むならいつでもそばにいるし話を聞くからさ」

    エレン「だからさうつむいたり,悲しい顔をしなくても…」

    エレン「一人にはしないから…えーと」





    28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 13:09:49.90 ID:0Kj00qJo0

    アニ「…っふ。」

    エレン「何で笑う!?」

    アニ「いや…悪いね」

    アニ「あんたも喋るのが苦手だなぁと思ってさ」

    アニ「…けどありがとね。私なんかのために考えたりしてくれて」

    アニ「えーとさ…最後に最後でいいんだ。手を手を…つないでくれないか?」





    29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 13:19:34.07 ID:0Kj00qJo0

    エレン「あぁ…。これでいいか?」スッ

    アニ「うん」キュッ

    アニ(私は世界中の誰からも嫌われていいと思っていた)

    アニ(それはいまもそうだけど,そういうことをしたから当然だ)

    アニ(これからもずっと幸せでなくていいからさ)

    アニ(いまだけはこのままでこの気持ちでいさせて)





    30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 13:49:39.62 ID:0Kj00qJo0

    アニ「ありがとう。これで私は…」

    エレン「俺からもいいか?」

    アニ「なに?」

    エレン「もう一回だ」

    アニ「?いいけど…」スッ

    エレン「うん。明日もよろしくな!」ギュッ

    アニ「…えっ?」

    エレン「っおい。どうしたんだ?泣くなよ」





    31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 14:03:56.08 ID:0Kj00qJo0

    エレン「嫌だったか?」

    エレン「なんかさ」

    エレン「最後みたいでいやだった」

    エレン「それだけだ。いなくなったら寂しいしさ」

    アニ(あぁ…私は弱いな。こんなにもさっきまで思っていたことと)

    アニ(違うことを思うなんてさ)

    アニ「なにいってるの?あんたは・・・」

    アニ「・・・うん。そうだね。よろしくね。」





    32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 16:11:50.34 ID:0Kj00qJo0



    アニ「あれから少し話すようになった」

    アニ「変化といえばそれくらいだ」

    アニ「今日も食事が終った後の食堂で」

    アニ「少し話す」

    エレン「よう。どうしたんだ。なんか体調悪そうだな」

    アニ(以前ならまぁねだけで終らしていただろうけど)

    アニ(今の私は弱くなったのか強くなったのかよくわからない)

    アニ(とりあえず話すことにしてる)





    33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 16:13:57.23 ID:0Kj00qJo0

    アニ「いや…うんまぁ怖い夢を見たんだよ」

    エレン「へぇ子供っぽい理由だな」

    アニ「うるさいね…」

    エレン「…でどんな?」

    アニ「聞いても楽しい話じゃないよ?」

    エレン「いいからさ」

    アニ「じゃ…その夢っていうのは昔からたまに見ていて」

    アニ「気がついたら周りは血にまみれた」

    アニ「なにかがあった見たくなかった。理解したくなかったから」

    アニ「それはなにかなんだけど。恐くて手で顔を覆っていたら自分の手の皺から」

    アニ「血がにじんできてそれがこわかったんだ」

    アニ「そう…いつもは怖いままで夢から覚めても…もう嫌だったんだ」

    アニ「最悪なことに最近はその夢が怖くなくってきたんだ」

    アニ「怖いことが怖くなくなったらもう私は…」

    アニ「あー…だめだうまくしゃべれていないね」

    アニ「うん。とにかくそんな夢を見たんだよ」





    34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 18:51:21.65 ID:0Kj00qJo0

    エレン「へー」

    アニ「…聞いてもらってなんだけどもうちょっとなんか言えないの?」

    エレン「うーん…」

    アニ「期待した私が馬鹿だったよ」

    アニ「とにかく。聞いてくれてありがと」ニコッ

    エレン「おぅ。(前より笑うようにようになったな)」

    エレン(けどなんでいつも寂しそうに笑うんだろう?)

    アニ「なに?」

    エレン「っえ?いやなんでもない。そういえば」

    エレン「明日は休みだけどなんか予定あるか?」

    アニ「特にないけど。」

    エレン「じゃあさ訓練を一緒にしないか?」

    アニ「えー最近暑くなってきたからな。ちょっと面倒だな」

    エレン「じゃ午後過ぎてからやろうか。それなら段々涼しくなるしな」

    アニ(こいつはあんまり人の話聞かないね)

    アニ「わかったいいよ。午後からね」





    35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 18:56:21.06 ID:0Kj00qJo0

    次の日

    エレン「ようっ来たな。早速やるか?」

    アニ「いいけどやっぱり暑いね」

    エレン「そうだな。まぁ軽めにやるか」

    エレン「じゃお前が暴漢役な」

    アニ「OK。いくよ」

    エレン(とりあえず来たところを右ローキックで止める)

    エレン(げっあたんねえ。途中で止まりやがった。)

    エレン(あっちょっと笑ってる。あれっ?視界がなくなってく)顔面右ストレート

    エレン「いってー。やっぱり強いなお前は」

    アニ「別にあんたが弱いわけじゃないよ。ただ」

    エレン「ただ?」

    アニ「動きがわかりやすい。最初からローを打つ体勢になってたし」

    アニ「目線もバレバレあとそのあまった手でガードくらいしなよ」

    エレン(いや。弱いっていわれてるよな。)





    36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:03:44.24 ID:0Kj00qJo0

    エレン「…じゃ俺が暴漢役な」

    アニ「うん」

    エレン(あれ?あいつも右ローの姿勢だな)

    エレン(あっ来たな。予想通りだこれをガードして反撃してやる)

    エレン(軌道が変わった!またみえなくなった。)首蹴り

    エレン「いってー…。なんで右ローが上段にくるんだ…」

    アニ「はっはっは。悪い悪いあまりにもあんたがわかりやすかったから」

    エレン「…いくら俺でも少し傷つくぞ」

    アニ「悪かったってさっきの技教えるから」

    エレン「ほんとか?」パァァ。

    アニ「ほんと(やっぱ単純だな)」

    エレン(なんか楽しそうだな)





    37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:14:14.75 ID:0Kj00qJo0

    ・・・

    エレン「…じゃこんな感じにして休憩するか?」

    アニ「そうだね休憩しよう」

    エレン「あそこに木陰があるからあそこいこうぜ」

    アニ「そうだね。けどその前に井戸で顔洗ってくるよ」

    エレン「あっ俺もいく」

    バシャバシャ

    エレン「あー気持ちいいな」

    アニ「そうだねってあんた頭から水かぶって」

    アニ「びしょびしょじゃないか?」

    エレン「すぐ乾くからいいだろ?」

    アニ「よくない。ほらタオル貸すから拭いて」

    エレン「はいはい」フキフキ

    アニ ・・・

    エレン「休むか。タオルも木にかけて乾かしたいし」

    エレン「おっやっぱり木の下は涼しいな」

    アニ「そうだね。日も暮れてきたのもあるけど」

    エレン「あーなんか涼しいし,疲れたから少し寝ていいか?」

    アニ「いいよ。私も少し休みたいから」

    エレン スー,スー・・・

    アニ(あっ5分もたたずに寝たな。)

    アニ(寝つきいいな。私も眠くなってきた。)

    アニ スー.スー・・・





    38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:16:51.23 ID:0Kj00qJo0

    アニ(あーまたこの夢か。)

    アニ(けどなんかいつもと違うな)

    アニ(なんか温かいな。あっそうかそうだね)

    アニ(夢の中でも眠たくなってきた・・・)

    ・・・

    エレン「おい。おきろアニ」

    アニ「わっ」

    エレン「なに驚いてるんだ?」

    エレン「もうすっかり夜になっちまったよ」

    アニ「そうみたいだね。(タオルがかかってる。かけてくれたのか…)」

    エレン「じゃ帰ろうぜ。今日は月がでているから帰りやすいからな。

    アニ「うん…。」





    39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:31:28.07 ID:0Kj00qJo0

    エレン「しっかしじっくり見たことなかったけど星ってすごい数があるな」

    エレン「どのくらいあるんだろう?人の数より多いかな?」

    アニ「さぁね・・・」

    アニ「そういえばさ。ねぇなんで青が好きなの?」

    エレン「なんだ突然?えっと…」

    エレン「青はなんか自由って感じするだろ空の色で」

    アニ「あぁそういう理由か。納得したよ」

    エレン ・・・

    エレン「…いや悪い。今のは後付の理由だ」

    アニ「後付?」

    エレン「あぁいまだから言うけどさ。あのときは急に聞かれたからな」

    エレン「目の前にあった綺麗な色をいったんだ」

    アニ「あのときは食堂だよ?そんな色なかったじゃない」

    エレン「いや目の前にあったんだよ」

    アニ「えーなかったよ」





    40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:38:16.27 ID:0Kj00qJo0

    エレン「お前の目がさ,綺麗な色してた」

    アニ「!!!・・・」

    エレン「…黙るなよ」顔マッカ

    アニ「…ずいぶんとまぁ恥ずかしいこというね」顔マッカ

    エレン「俺も恥ずかしいって。いまだけしか言わないよ」

    アニ「ふーん。じゃ私もいまだけってことで」

    アニ「手をつないで」





    41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 19:42:34.82 ID:0Kj00qJo0

    エレン「あぁ…わかった」

    アニ「今日さ怖い夢を見たっていったろ」

    エレン「うんそうだな。そういえばさっきも少しうなされていたな」

    アニ「そうその夢をあのとき見ていたんだ」

    アニ「夢の中で私はあーあの夢かって思っていて」

    アニ「いつものように見たくないのに自分の手を見ていて」

    アニ「血にまみれた自分の手を。けどいつもと違ったのは」

    アニ「その手を誰かが手当てしてくれたんだ」

    アニ「包帯を巻いて。手を握ってくれた」

    アニ「その誰かは私がみたくないものに向けてキッと瞳を向けて」

    アニ「なにかをいったんだ。そうしたら私の怖いと思う気持ちは」

    アニ「段々薄まってきてそれで目が覚めた」

    エレン「へー誰が助けてくれたんだろな?」

    アニ「本気でいってる?」

    エレン ・・・

    アニ「目の前にいる」

    エレン「うん…」

    アニ「うん…」





    42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 20:04:39.00 ID:0Kj00qJo0

    エレン「そういえば俺も夢を見て泣くことがあったんだ」

    エレン「俺の場合はどんな夢だか覚えていないけど」

    エレン「起きてから目の前にしっているやつがいたから安心したな」

    アニ「意外だね。あんたはもっと強いかも思っていたよ」

    エレン「悪かったな」

    アニ「いや悪くないよ」

    エレン「そうか?まぁいいや。それよりもう着くぞ?」

    アニ「うん。そうだね…」

    エレン「どうした?」

    アニ「一度目をつぶって?」

    エレン「?わかった」

    アニ「じゃいいよ目をあけて?」

    アニ「どう?目の前にいるけど安心した?」





    43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 20:09:04.70 ID:0Kj00qJo0

    エレン「・・・」

    アニ「なんか言ってよ」

    エレン「正直 安心というかびっくりした」

    エレン「うん。けど…ありがとな」ダキッ

    アニ「ちょっ!くっつきすぎだって」

    アニ「まぁいいか」

    アニ「ねえ。私がもう一度目を瞑ってまた開けてもまたいてほしい」

    エレン「いつでもそうするよ」

    エレン「いつでもそばにいるから」

    アニ「ふふっそうだったね。話も聞いてね?」

    エレン「あっ笑ったな。(笑っていてくれよ)」





    44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 20:13:34.08 ID:0Kj00qJo0








    アニ「いまになってあの時のことを思いだすのは」

    アニ「いろんな言葉じゃなくて」

    アニ「訓練のときのあいつの単純さとか」

    アニ「水をかぶっていたあいつの姿や」

    アニ「たくさんの星と石炭袋と南十字星があったこと」

    アニ「私はどうすればいいのだろう時間はもう少ないな」





    45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/04(日) 20:16:03.41 ID:0Kj00qJo0

    終わりです。

    ありがとうございました。





    46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/05(月) 02:11:14.37 ID:dGkXHQcXo

    乙乙!良かったです。






    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:24:32 ID:rSzI10kM

    ハンジ「研究室追い出された」

    リヴァイ「ほう…それで?」

    ハンジ「明日の昼まで帰って来るなって言われた」

    リヴァイ「ほう…それで?」

    ハンジ「川にキャンプに行こうぜ!」

    リヴァイ「帰れ」



    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:25:17 ID:rSzI10kM

    ハンジ「うわぁぁ!行こうよー!お願いだからー!」ガシィッ!!

    リヴァイ「自分の部屋に篭っとけ…ッ」グググッ!!

    ハンジ「私の部屋の鍵とられたんだよー!」シガミツキッ!!

    リヴァイ「……なんでだ?」グググッ

    ハンジ「部屋で研究するからって…ッ」ハナレナイ!!

    リヴァイ「だからってこんな朝早くから…旧調査兵団本部まで来るか…?!」ハナレロ

    ハンジ「だって他に行くとこないんだもん…ッ」ヒシッ!!

    リヴァイ「…ここは島流しで辿り着く場所のようだな…」グググッ!!

    ハンジ「あはは!まじだ!クソすげぇ!!」アハハ!!

    リヴァイ「…笑うなクソメガネが」チッ





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:26:05 ID:rSzI10kM

    コンコン


    ペトラ「おはようございます兵長!」カチャッ

    リヴァイ「……おう」

    ハンジ「おっはよー!ペトラ!」シュタッ!!

    ペトラ「あれっ?!ハンジさん?!」

    ハンジ「ハンジさんだよー!」

    ペトラ「……えっと…兵長に夜這い、ですか?」

    リヴァイ「おいさらっと恐ろしい事を言うな」

    ハンジ「違うなー!……朝這い?」ハテ?

    リヴァイ「おい全然違うだろが」

    ペトラ「えっと…では、失礼しました」ペコリ

    リヴァイ「おいそこ信じるんじゃねぇ」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:27:00 ID:rSzI10kM

    ペトラ「すいません悪ノリしてみました」テヘペロ

    リヴァイ「変なとこでノるな…びっくりしたじゃねぇか…」

    ハンジ「可愛いなぁペトラは!」ナデナデ

    ペトラ「褒めても何もでませんよー?」ウフフ

    ハンジ「そうなのー?あっでも嬉しょ」

    ペトラ「 で ま せ ん よ ? 」ゴゴゴゴ…!!

    ハンジ「………スミマセン…」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:28:04 ID:rSzI10kM

    ペトラ「川でキャンプ、ですか?」

    ハンジ「うん!みんなで行ったら楽しいだろうなって思ってさ!」

    ペトラ「…兵長、今日と明日の予定は?」

    リヴァイ「……主に庭の掃除だ…」

    ペトラ「…じゃあキャンプでも似たようなものですね、良いんじゃないでしょうか?」

    ハンジ「…ペトラ!」ジーン…!!

    リヴァイ「いや全然似てねぇ」

    ペトラ「泊まりですよね?テントあったか見てきます」

    リヴァイ「いやまだ許可してねぇ」

    ペトラ「飯盒とかもいりますかね?タオルケットとかも準備しなきゃ」

    リヴァイ「いや話を進めるな」

    ハンジ「ありがとうペトラ愛してる!」ダキッ!!

    ペトラ「あはは、私もですよー♪」ウフフ

    リヴァイ「いや俺の話を聞け」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:28:41 ID:rSzI10kM

    ハンジ「まぁまぁ、川で泳ぐのも筋トレになるし!」

    ペトラ「スイカは持っていった方がいいでしょうか?」

    ハンジ「釣りで忍耐力をつけるのもまた良し!」

    ペトラ「カレーって飯盒で作れるでしょうか?」

    ハンジ「心も体も鍛えられるよ!」

    ペトラ「おやつは300円まででしょうか?」

    リヴァイ「お前ら…言ってることが噛み合ってねぇぞ…」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:30:24 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「仕方ねぇ…許可してやる」チッ

    ハンジ「おぉ!」パチパチ!!

    ペトラ「兵長太っ腹!」パチパチ!!

    リヴァイ「とりあえず朝食の席で皆に伝える」

    リヴァイ「準備して昼前には出発だ…途中で休憩するから…サンドイッチでも拵えとけ」

    リヴァイ「2時には着くように努力しよう」

    リヴァイ「以上だ…質問は?」

    ハンペト「「ありません!!」」ビシッ!!





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:31:00 ID:rSzI10kM

    ペトラ(兵長ノリノリっぽくないですか?)ヒソヒソ

    ハンジ(ねー?努力とか言っちゃってるし!)ヒソヒソ

    リヴァイ「おい…お前ら…」

    ハンペト「「は、はいッ!!」」ビクッ

    リヴァイ「バナナはおやつに含まれねぇからな」

    ハンジ(あ、ノリノリだわ)

    ペトラ(おやつ300円以内におさまるかなぁ?)


    AM 7:30 完





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:37:24 ID:rSzI10kM

    〜川に向かう途中〜


    リヴァイ「売店か…よし…一旦休憩だ」

    ペトラ「長椅子ありますし、ここでサンドイッチ食べますか?」

    リヴァイ「そうだな」

    ペトラ「では飲み物買ってきますね!」パタパタ

    ハンジ「私もついてくよー」パタパタ

    エルド「…二人の行動は可愛いなぁ」ホァホァ

    グンタ「いきなりキャンプ行くって言われてビックリしたが…」ホァホァ

    オルオ「ふん…たまにはいいじゃねぇか…」ホァホァ

    エレン「皆さん癒されすぎですよ?」アハハ

    エルド「エレンはあれ見て癒されないのか?」ホァホァ

    エレン「幼なじみと同期に天使がいるので…」

    オルオ「リア充くたばりやがれ…」チッ

    グンタ「オルオそれ嫉妬嫉妬!」ケタケタ!





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:38:08 ID:rSzI10kM

    ペトラ「缶ジュースしかないなぁ…兵長飲めるかな…?」ウーン

    ハンジ「ストロー貰えばいいんじゃないかなー?」

    ペトラ「そうですね!さすがハンジさん!」ナルホド!

    ハンジ「褒めても何もでないよー?」ウフフ

    ペトラ「そうなんですか?あっでも…」

    ハンジ「うん、なぁに?」ニコニコ

    ペトラ「………」

    ハンジ「んー?」ニコニコ

    ペトラ「……思い浮かびませんでした」テヘッ

    ハンジ「あはは!私はペトラみたいにしょ」

    ペトラ「 浮 か び ま せ ん で し た 」ゴゴゴゴ…!!

    ハンジ「………コノ話ハ終ロウカ…」

    ペトラ「そうしてくれると助かります」ウフフ





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:39:11 ID:rSzI10kM

    ハンジ「お、さすが川に近い売店!水着が売ってるよー」

    ペトラ「本当だ、可愛いですね!」ワァッ

    ハンジ「ペトラは水着持ってきた?」

    ペトラ「へっ?!…いえ、タンクトップとハーフパンツです」

    ハンジ「せっかく泳ぐんだから水着にしよーよ!」

    ペトラ「えぇえ?!いえ、泳ぐつもりはなくって…!」ブンブン

    ハンジ「でもせっかくだよー?中々こんな機会ないよー?」

    ペトラ「むぅぅ…そうかもしれません…」

    ハンジ「そーだ!お揃いで買っちゃおうよ!」ピコーン!!

    ペトラ「うぅ…でも…肌出すの恥ずかしいです…」ウゥ





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:40:05 ID:rSzI10kM

    ハンジ「パーカーは持ってる?」

    ペトラ「はい、あります」

    ハンジ「じゃあ上はそれ着たらいいし、下がショートパンツ付いてるこれとかどうかな?」

    ペトラ「……それならなんとか…」フム…

    ハンジ「わーいお揃いだ」フフッ

    ペトラ「あぁ…あと泳ぐなら約束があります」

    ハンジ「なぁに?」

    ペトラ「ハンジさんは浮き輪着用で。」

    ハンジ「え」

    ペトラ「紐付ので。私が持ちます。」

    ハンジ「え」

    ペトラ「では行きましょうか」

    ハンジ「何この有無を言わせぬ断言力」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:41:01 ID:rSzI10kM

    ペトラ「お待たせしましたー!」パタパタ

    リヴァイ「…遅かったな」

    ハンジ「水着買ってきたんだ!楽しみにしててね男性諸君!」フフッ

    ペトラ「買って貰っちゃいました!ハンジさん男前すぎです」ウフフ

    オルオ「みず…水着ッ?!」ガタッ

    グンタ「オルオ食い付きすぎ食い付きすぎ」ケタケタ!

    エルド「可愛いだろうなぁー楽しみだ」アハハ

    リヴァイ「2時に間に合わなくなるところだったじゃねぇか…さっさと食うぞ」

    エレン(なんだろう…皆の精神年齢が見えた気がした…)


    PM 0:45 完





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:53:09 ID:rSzI10kM

    〜川に到着〜


    トンテンカンテン♪


    エルド「……よし」フゥ

    グンタ「テントは一段落…か」フゥ

    エレン「結構大きいテントだから手こずりましたね」フゥ

    オルオ「そりゃ七人で寝るわけだからな」フゥ

    グンタ「……オルオが恐ろしい事にならなけりゃいいが…」

    オルオ「…てめぇ…どういう意味だ…」

    エルド「あぁ、ペトラと兵長のダブルだもんなー」

    グンタ「興奮して暴れそうだよな」ウンウン

    オルオ「てめぇら何をブシッぎゃあああぁぁああ!!」ギャー!!

    エレン「舌噛んだ!!」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:54:32 ID:rSzI10kM

    ハンジ「うーん、さすがリヴァイ班は騒がしいね!」

    ペトラ「アホなんです只のアホなんです、あ、オルオだけですよ?」

    ハンジ「君なんでいつもオルオにだけ厳しいの!」アハハ!!

    ペトラ「アホだからです」

    ハンジ「うっはぁ!即答!!」アハハ!!

    リヴァイ「おい…缶は冷えたか?」

    ハンジ「お?お帰りリヴァイ!」

    ペトラ「冷えてます兵長!」

    リヴァイ「じゃあ…あいつらに飲ませてこい」

    ペトラ「はいっ!行ってきます!」シュタッ!!





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:55:07 ID:rSzI10kM

    ハンジ「リヴァイ何してたの?」

    リヴァイ「…近くにあったトイレの掃除だ…」

    ハンジ「ここまで来て掃除かい!徹底してるね!」アハハ!!

    リヴァイ「うるせぇな…綺麗な方が使いやすいだろが」パシャパシャ

    ハンジ「それもそうだ。ありがとね!」

    リヴァイ「……石鹸ねぇか?」

    ハンジ「あるよー!あなたの必需品だと思って持ってきた」アハッ

    リヴァイ「…まぁ…川の水で洗ったところで汚そうなんだがな…」チッ

    ハンジ「プランクトンに失礼だよー」アハハ





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:57:13 ID:rSzI10kM

    ペトラ「皆お疲れ様!これどうぞー!」スッ

    エレン「わぁ、ありがとうございます!」

    エルド「ちょうど喉渇いてたんだよなぁ!」

    グンタ「お?冷たいな!」

    ペトラ「川の水で冷やしてたんだよ!意外と冷たいよね」ウフフ

    オルオ「…川の水とか汚ねぇじゃねぇか…」チッ

    ペトラ「じゃあ飲むな」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:57:51 ID:rSzI10kM

    オルオ「……これしかねぇんだから飲んでやるよ…」チッ

    ペトラ「ねぇエレン」

    エレン「はい!」

    ペトラ「こいつ削いでいい?」

    エレン「駄目です!」

    ペトラ「ちっ」

    エルド「ペトラ怖いなぁ!」アハハ!!

    グンタ「エレン素直だな!」ケタケタ

    オルオ(笑い事じゃねぇ…)ガクブル





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:58:50 ID:rSzI10kM

    エルド「ペトラは川で泳ぐんだよな」

    ペトラ「うん。皆は?」

    グンタ「トレーニングか…晩飯用に魚釣りもいいよな!」

    オルオ「俺は兵長についていく…」フッ

    エレン「自分はグンタさんと一緒します!」

    グンタ「おっ?なんか嬉しいな!」ナデナデ

    エレン「?!撫でないで下さいよグンタさん!」アワアワ

    ペトラ「エレン照れてる」ウフフ

    エルド「可愛いなぁー」アハハ





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 03:59:28 ID:rSzI10kM

    ペトラ「んじゃ皆先にテントでトレーニングウェアに着替えておいで?」

    ペトラ「私着替えるの時間かかるだろうし!」

    エルド「お言葉に甘えるか!」

    オルオ「……だな」ジー

    ペトラ「………?」

    オルオ「…………」ジー

    ペトラ「……死ね」

    オルオ「?!!!」ビクゥッ

    エレン「そんなに見てたら怪しいですよオルオさん?」

    グンタ「大方水着姿でも想像してたんだろ」呆。

    エルド「アホだよなぁ〜後で見れるのに!」アハハ!

    ペトラ「もう!怒るよ!」プンプン!!

    エルド「ごめんごめん!さ、行くぞお前ら!」ホレホレ





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 04:00:06 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長!皆着替えに行きました!」パタパタ

    リヴァイ「そうか」

    ペトラ「兵長も一緒に着替えてきてはどうでしょう!」

    リヴァイ「………着替え、必要か?」

    ハンジ「トレーニングするなら汗かくじゃん?着替えてた方がいいと思うなぁ」

    リヴァイ「そうか…行ってくる」ハァ





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 04:00:53 ID:rSzI10kM

    ペトラ「…へ、兵長あまり乗り気じゃないみたいですね…?」

    ハンジ「んー…多分あれだね」

    ペトラ「なんでしょう?」

    ハンジ「皆で着替えてるんでしょう?」

    ペトラ「はい、そうですよ?」

    ハンジ「着替える時って脱ぐじゃん?」

    ペトラ「へっ?!…や、まぁ、当たり前ですが…ッ///」カァァッ!!

    ハンジ「…もうすぐ聞こえてくるんじゃないかな?」

    ペトラ「……へ?!」



    \グハァッ!!チョッ…鼻血出スナ!!兵長血マミレ!!/

    ギャーーー!! ウワーーー!!





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/21(日) 04:01:56 ID:rSzI10kM

    ハンジ「ほれ裸見て興奮してる!」アハハ!!

    ペトラ「……………」

    ハンジ「君たち兵長好きすぎじゃね!?」アヒャヒャ!!

    ペトラ「……………」

    ハンジ「……ペトラ?」ン?

    ペトラ「……………」ツーー

    ハンジ「ちょ!?想像で鼻血出さないで?!」ハワワ?!

    ペトラ「………モゥ死ンデモイイ…」ポテッ

    ハンジ「えぇッ?!ちょ!?ペトラさん?!」

    ペトラ「………サヨナラ……」フフッ

    ハンジ「いや!ちょ!!満足そうな顔してるけどさぁ?!!」バッ!!

    ペトラ「……………」チーン

    ハンジ「返事して??!死なないでよ?!ねぇ?!」ユサユサ!!


    PM 2:45 完





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 04:25:41 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「…………」グッタリ

    ハンジ「リヴァイ?」

    リヴァイ「………なんだクソメガネ」

    ハンジ「素肌にパーカー?なんかエロくね?」ムフフ

    リヴァイ「…仕方ねぇだろ…シャツはオルオの鼻血まみれだからな…」ゲッソリ

    ハンジ「オルオ鼻血そんなに出したの?!」アヒャヒャ!!

    ペトラ「オルオの奴…!兵長を血まみれにするなんて…!」ゴゴゴ…!!





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 04:26:31 ID:rSzI10kM

    ハンジ「いやペトラも鼻血出して倒れてたじゃん」アハハ!!

    ペトラ「ぎゃああぁああ!!」バッ!!

    リヴァイ「……?」

    ハンジ「いやね?リヴァイが着替えてるの想像して」

    ペトラ「ぎゃああぁあぁぁあッ!!違います!」ブンブン!!

    ペトラ「は、裸って言っても上半身です!全身じゃありません!!」ブンブン!!

    ペトラ「…かっ!下半身は!ちゃんと着けてたんですから!!」ブンブン!!





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 04:27:10 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………かける言葉が見つからねぇ…」

    ペトラ「………面目無イ…」





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 04:28:06 ID:rSzI10kM

    ハンジ「…なんだか…ごめんなさい…」シュン…

    ペトラ「いいえハンジさん…勝手に暴走した私の責任です…」ズーン…

    ハンジ「もういっそリヴァイ脱いじゃえば?」

    ペトラ「ぎぃゃああぁああッ!!」ブンブン!!

    リヴァイ「それはもういいから…てめぇら着替えてこい」ハァ

    リヴァイ「泳ぐんだろ?…時間ねぇぞ」

    ハンジ「つまり私達に脱げと言う事ですね」

    ペトラ「ぎゃぁああぁああッ!!」ブンブン!!

    リヴァイ「いいからその話題から離れろ」

    ハンジ「わかった…申し訳ない…」シュン…

    ペトラ「うぅ…!優しさが逆に痛い…!」シクシク





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 04:29:05 ID:rSzI10kM

    ハンジ「ごめんねペトラ…なんとかギャグにしようと思ったんだけど…」シュン…

    ペトラ「もういいですもういいです、もう泳いで忘れます!」シクシク

    ハンジ「そうだね、パーっとしようか!」ヨシッ!!

    ペトラ「切り替え早すぎです!!」アハハ!!

    ハンジ「ペトラもだよー!」アハハ!!


    スタスタスタスタinテント


    エレン(……あれ??)

    エレン(…何でハンジさんとペトラさんが一緒にテントに入っていったんだろ??)


    PM 3:00 完





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:18:01 ID:rSzI10kM

    エルド「エレンどうした?テント凝視して」

    エレン「あ、いや…今ハンジさんとペトラさんが一緒にテントに…」

    グンタ「あぁ、水着に着替えるんだろ」

    エレン「……ですよね?」ジー

    エルド「…で、なんで凝視してるんだ?」

    エレン「…あの、あの二人は恋人同士なんですか?」

    グンタ「え?!ないない!」ワハハ!!

    エレン「……じゃあなんで一緒に着替えてるんでしょう?」ジー?

    エルド「え?着替え位一緒にするだろ」

    エレン「え?」

    グンタ「え?普通だろ?」

    エレン「え?」





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:19:04 ID:rSzI10kM

    エレン(…なんだ……?大人って俺には想像もつかない複雑な世界なのか…?!)ゴゴゴ…

    エルド「エレン凄い考え込んでるな?」

    グンタ「オルオみたいに水着姿想像してんのかね?」

    エルド「あ、着替えてる姿かもしれん」ポンッ

    グンタ「おぉ、納得」ポンッ

    エレン(……なんでこの二人は冷静なんだ?…やっぱり俺が子供だからわからないのか?!)



    \キャーーーーッ!!/


    エレン「?!!ペトラさんの悲鳴?!」ギョッ!!





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:20:04 ID:rSzI10kM

    ジャッ!


    ハンジ「あははー!こっちまでおいでー!」シュタタタ!!

    ペトラ「パーカー!パーカー返して下さいぃいい!!」パタパタパタ!!

    エルド「おぉっ!お揃いの水着かぁ!」

    エレン「えぇっ?!なんで?!!」

    エルド「どうしたエレン?」ン?

    エレン「なんでハンジさん女物の水着を着てるんですか?!!」

    グンタ「えっ?!そこから?!!」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:21:06 ID:rSzI10kM

    エレン「…ハンジ分隊長が…女性…?!」

    エルド「そうだ」

    エレン「……いつからですか?」

    グンタ「最初からだ」

    エレン「……いつまでですか?」

    エルド「最後までだ」

    エレン「……信じられない…」ガーン…

    グンタ「目の前のハンジさん見ろ。ちゃんと胸もある」

    エレン「……あれは筋肉かもしれない…」

    エルド「エレン疑いすぎだろ!」アハハ!!

    エレン「だってあの奇行種ですよ?!!」バッ!!

    グンタ「こら!指差しちゃ駄目だろ!」メ!!





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:22:11 ID:rSzI10kM

    エルド「まぁエレンはまだ、暴走したハンジさんしか知らないからなぁ」

    グンタ「巨人が絡まなけりゃマトモな女性だぞ?」

    エレン「えぇっ…?でも…」チラッ


    \返シテーー!!アヒャヒャ!!ココマデオイデ!!/


    エレン「……あれは暴走してないんですか?」

    エルド「あれはキャッキャウフフしてるだけだろ」

    グンタ「うん、キャッキャウフフしてるだけだ」

    エレン「キャッキャウフフ…ですか…?」

    エルド「癒されるよなぁ〜」ポァー

    グンタ「姉妹みたいで可愛いよな〜」ポァー

    エレン「…キャッキャウフフ…」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:23:54 ID:rSzI10kM

    ペトラ「ハンジさん!約束が違います!!」パタパタ!!

    ハンジ「えー?約束は浮き輪だけでしょー?」シュタタタ!!

    ペトラ「買う時にパーカー着たらいいって言いました!」パタパタ!!

    ハンジ「それは約束じゃありませーん!」アハハ!!

    ペトラ「もう!ハンジさん!!」パタパタ!!





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:24:45 ID:rSzI10kM

    オルオ「ペトラが水着になっブシッぎゃあぁああ!!!」ギャーー!!

    リヴァイ「落ち着け…舌噛みきるぞ」

    ハンジ「……っと!リヴァイとオルオ!」ブレーキ!!

    ペトラ「兵長ッ!助けて下さいッ!」ブワッ!!

    オルオ「俺が助けて」

    ペトラ「黙れ」

    リヴァイ「…パーカーか?」

    ペトラ「そうですそうです!」コクコク!!

    リヴァイ「…こいつが素直に返すとも思えん」

    ハンジ「よくわかっていらっしゃる!」アハハ!

    リヴァイ「笑い事じゃねぇだろ…」ハァ





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:26:02 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「てっとり早いのは…まぁ…」

    リヴァイ「…俺のパーカー着とけ」ヌギッ…

    ペトラ「待ってください兵長!!」ガシィッ!!

    リヴァイ「…?!」

    ペトラ「兵長はさっき何を聞いていたんですか?!」

    リヴァイ「…なんだ?」

    ペトラ「兵長の裸を想像しただけで鼻血出して倒れたんですよ私!!」グッ

    ペトラ「なのに何?!脱ぐどころかパーカー着とけ?!」グググッ

    ペトラ「裸見れてパーカーから兵長の温もりとかどんだけ私を萌えさせるつもりですか!!」ゴゴゴッ

    ペトラ「兵長は私に鼻血で出血多量死させたいんですか!!?」クワァッッッ!!

    リヴァイ「……よく…わからん…が…悪かったな……?」

    ペトラ「わかればいいんです、ハイ」

    ハンジ「なにこの会話」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:28:58 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「オルオのパーカーは…」

    ペトラ「却下します!」

    オルオ「グハァッ!」

    リヴァイ「仕方ねぇ…クソメガネ」

    ハンジ「ほぃほぃ?」

    リヴァイ「ペトラにパーカー返してやれ…」

    ハンジ「えー?だって泳ぐのにパーカー邪魔じゃない?」

    ペトラ「邪魔じゃないです邪魔じゃないです!」ブンブン!!





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:29:34 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「てめぇと違ってペトラは凹凸あるだろ」

    ペトラ「?!!」

    オルオ「凹凸!」

    ペトラ「ふんッ!!」ドゴオッ!!

    オルオ「グフッ…」ピクピク…

    リヴァイ「野郎の視線が痛ぇ事もあるだろ」

    ハンジ「えー?若いんだからいいじゃん?」

    リヴァイ「それはてめぇの価値観だろ…押し付けんな」

    ハンジ「………」

    リヴァイ「………」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:30:27 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「………待てハンジ!何肩紐外そうとしている?!!」ガシィッ!!

    ハンジ「え?!だって泳ぐのに水着とか邪魔じゃね?!!」ギギギッ

    リヴァイ「邪魔じゃねぇ!着とけ!!」グググッ

    ハンジ「邪魔だって!濡れたらペタペタ気持ち悪いだろ!!」ギギギッ

    リヴァイ「気持ち悪くても着とけ!大人だろうが!!」グググッ

    ハンジ「なんでだよ!巨人はいつでも裸だぞ?!!」ギギギッ

    リヴァイ「てめぇは巨人じゃないだろが!!」ググッ

    ハンジ「人間だって生まれた時は裸だろ!!」ギギッ

    リヴァイ「てめぇは生まれてから何年たってやがる!!」ググッ

    ペトラ「はわわ私のせいで喧嘩が…!」ハワワ!

    オルオ「人類最強と奇行種の喧嘩か…豪華だな…」フッ





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:31:36 ID:rSzI10kM

    ハンジ「大体なんだよ!価値観押し付けんなって言ったのはリヴァイだろ?!」ギギッ

    リヴァイ「それとこれとは別だろうが!」ググッ

    ハンジ「何が別なの?!私は水着が濡れたら気持ち悪いの!!」ギギッ

    ハンジ「だから裸で入りたい!それは私の価値観じゃないの?!!」ギギギッ

    リヴァイ「……価値観…かも知れねぇが…っ」視線→

    ハンジ「何?!なんで目を逸らすのリヴァイ!」ノゾキコミ→

    リヴァイ「いやだから……人がいるだろ…!」視線←

    ハンジ「人がいるから何?!なんで目を逸らすの?!」ノゾキコミ←

    リヴァイ「そういう事は…ひとりの時に…」視線↓

    ハンジ「え?!ひとりの時ならいいの?!」ノゾキコミ↓

    リヴァイ「……ッ見上げんな!上目遣いとか慣れてねぇんだよ!!」ググッ

    ハンジ「それはあなたがチビなのが悪いんだろ?!!」ギギッ

    ペトラ「はわわ兵長が押されてる…!」アセアセ

    オルオ「なんだかんだでハンジさん凄いんだな…」アワアワ





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:33:10 ID:rSzI10kM

    ハンジ「………ッ」ギギギッ!!

    リヴァイ「…………」グググッ!!

    ハンジ「……疲れた」フッ

    リヴァイ「…?!」グワッ?!

    ハンジ「……ほぇ?」グラッ


    \ドシーーン!/


    ハンジ「いってぇ!背中クソいてぇ!!」ギャー!

    リヴァイ「……いきなり力抜くなクソメガネ…バランス崩しただろ」チッ

    ハンジ「人類最強の力を何時までも押さえられるわけないだろー!」

    ペトラ「きゃああ!兵長がハンジさん押し倒した!」キャアアアア!

    オルオ「足が!足が絡まってなんかエロい!」ギャアアアア!!





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:35:01 ID:rSzI10kM

    ハンジ「……眼鏡飛んじゃった」

    リヴァイ「あ?……どこだ…」キョロキョロ

    ペトラ「きゃああ!兵長がハンジさんの上で四つん這いに!」キャアアアア!!

    オルオ「よくわからん!よくわからんがエロい!」ギャアアアア!!





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:35:52 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長!私も仲間に入りたい!」ガバッ!!

    ハンジ「ぐあっ!」

    オルオ「兵長!!俺も兵長と引っ付きたい!」ガバッ!!

    ハンジ「ぐふっ!」

    リヴァイ「?!待てお前ら!鼻血が…!」ビクッ!!

    ハンジ「ちょ!重い重い!何キロあるんだよ三人で!」バタバタ!!

    ペトラ「へーちょー!」スリスリ

    オルオ「ペトラが邪魔だけどへーちょー!」スリスリ

    ペトラ「うるさいオルオ重い!」

    リヴァイ「ちょ…!鼻血出しすぎだお前ら!止めろ!」

    ハンジ「潰れる!私潰れるから!!」バタバタ!!





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 05:37:02 ID:rSzI10kM

    エレン「………」ジー

    エルド「どうしたエレン?」

    エレン「……いや…なんか凄い光景だなぁと…」

    グンタ「……亀の親子みたいだな…」

    エルド「……だな…仲間に入りたいな…」

    エレン「…あれが…キャッキャウフフ…か…」


    PM 3:30 完





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 16:49:21 ID:zZaSAeNo

    かわいいうらやましいいろいろと





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:18:28 ID:rSzI10kM

    〜泳ぎ始めたようです〜


    ハンジ「ハァ…酷い目にあった…」プカプカ

    ペトラ「ごめんなさい…暴走しちゃって…」シュン…

    ペトラ「痛み、引きましたか?」

    ハンジ「ん?大丈夫大丈夫これくらい!」

    ハンジ「それにペトラ一人ならいつでも歓迎だよー!」アハハ!

    ペトラ「…本当に男前すぎです!」ウフフ





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:18:59 ID:rSzI10kM

    ペトラ「…でもハンジさんがあそこで怒るとは思いませんでした」

    ハンジ「ね?自分でもビックリ」

    ペトラ「あ、やっぱりですか?」

    ハンジ「うーん…最近忙しかったから…怒りの沸点が下がってたのかな?」ハテ?

    ペトラ「それにしたって兵長に喧嘩売るとか止めてくださいね?」

    ハンジ「私が悪いのにねぇ、ほぼ八つ当たりだったよね!申し訳ないわー!」フフッ





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:19:31 ID:rSzI10kM

    ペトラ「………」

    ポフッ

    ハンジ「…ん?私の頭、何か付いてる?」

    ペトラ「………」ナデナデナデナデ

    ハンジ「?!…え、え?!どうしたの?!」

    ペトラ「…私はね、ハンジさん」ナデナデ

    ペトラ「…兵長もハンジさんも、好きなんです」ナデナデ

    ペトラ「…好きな人達が喧嘩するのを見るのはやっぱり」ナデナデ

    ペトラ「…あまり、楽しいものではないなぁ、と」ナデナデ

    ハンジ「………うん」

    ペトラ「まぁ最終的にはしっかり萌えて暴走したんですけどね?」

    ハンジ「…ぶッ!今それを言うの?!」アハハ!





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:20:18 ID:rSzI10kM

    ペトラ「まぁそれはさて置きですねぇ」ナデナデ

    ハンジ「えぇっ!置いちゃうんだ?!」アハハ!!

    ペトラ「こうやって撫でて貰いながら話をする人が」ナデナデ

    ペトラ「偉くなればなる程、少なくなるかなぁ、と」ナデナデ

    ペトラ「だから私が撫でちゃいます!」ウフフ

    ハンジ「…………」

    ペトラ「沸点が下がる前に教えて下さいね?」ナデナデ

    ペトラ「美味しい紅茶位なら、淹れられますので」ナデナデ

    ハンジ「……ありがと」

    ペトラ「お安いご用ですよ」フフッ

    ハンジ「…さっきは、ごめんね?」

    ペトラ「兵長に引っ付けたので結果オーライです!」エヘヘ

    ハンジ「ポジティブだなぁー」ホェー





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:21:09 ID:rSzI10kM

    ハンジ「ねぇペトラ…お願いがあるんだけどさ」

    ペトラ「…浮き輪を外すのは許可しませんよ?」

    ハンジ「…ぐ…!じゃ、じゃあそこの岩影で…」

    ペトラ「…裸になるのは許しませんよ?」

    ハンジ「なんで言う前に全部わかるの?!」ヒェェ!!

    ペトラ「油断も隙もないお方ですので」ウフフ





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:21:41 ID:rSzI10kM

    オルオ「…兵長どうしました?厳しい顔をして…」

    リヴァイ「…うるせぇ…今てめぇらのせいで危機に立たされてんだ…」

    オルオ「なんだって?!どうされたんですか?!」ハワワ?!

    リヴァイ「てめぇらの鼻血の問題だ」

    オルオ「……スミマセン」





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:22:12 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「今俺は…てめぇらの鼻血を背負っている」

    オルオ「………ハィ」

    リヴァイ「今すぐ脱ぎてぇ…さっさと脱ぎてぇ」

    オルオ「………ハィ」

    リヴァイ「しかし脱いだ所で…どうなると思う?」

    オルオ「………俺トペトラガ鼻血出シマス…」

    リヴァイ「そのとおりだ」





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:22:59 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「替えのシャツはあと二枚…寝る時用と明日用だが…」

    リヴァイ「いつまた鼻血の被害に合うかわからねぇから…残しておきたい」

    リヴァイ「…となると…このパーカーが脱げねぇ」

    オルオ「俺のパーカーで良ければ着ますか!」バッ!!

    リヴァイ「………サイズを考えろ」

    オルオ「………スミマセン…」





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:23:37 ID:rSzI10kM

    オルオ「では!こ、こうするのはどうでしょう!」アセアセ

    リヴァイ「ほう…なんだ?」

    オルオ「最初に鼻血を付けてしまったシャツを川で洗うんです!」

    オルオ「そして乾いたら着替える!今日は暖かいのできっとできます!」

    リヴァイ「………」

    オルオ「………」

    リヴァイ「………」

    オルオ「………」

    リヴァイ「…そういやそうだな」フム

    オルオ「は、はい!」ガッツポーズ!!





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:24:20 ID:rSzI10kM

    ペトラ「あれっ?兵長どうしたんですか?」

    リヴァイ「シャツを洗おうと思ってな…」

    ペトラ「それならその岩の上からだと危ないですよ!岸で洗って下さい!」ハラハラ

    ハンジ「ここ結構深いよー!落ちたらどうすんの!」ウンウン

    リヴァイ「岸だと…底と水面までの距離が短いだろ…」

    ハンジ「あぁ、底を気にせず思いっきりバシャバシャ洗いたいんだね?」

    リヴァイ「そういう事だ」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:25:07 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長!良かったら私洗います!」スイスイ

    ペトラ「貸して下さい!」手バッ!!

    リヴァイ「…お願いするか…」スッ

    ペトラ「任せて下さい!」シャツ掴ミ!!

    リヴァイ「…………」ジー

    ペトラ「……兵長?離してくれないと…」ン?

    リヴァイ「…いや…上目遣いは本当に慣れねぇなと思ってな…」

    ペトラ「ッ?!!///」カァァッ!!


    グイッ!! ドボン!!


    リヴァイ「……?!」グラッ


    ドボーン!!


    ハンジ「リヴァイ落ちた!」





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:26:14 ID:rSzI10kM

    ペトラ(私ッ!私が兵長に上目遣いを!///)コポコポ

    ペトラ(女の子が一番可愛く見えると言う上目遣いを!///)コポコポ

    ペトラ(は、恥ずかしい!私変な顔してなかったよね?!///)コポコポ

    ペトラ(落ち着け、落ち着けペトラ…大丈夫、普通の顔だったはず…)コポコポ

    ペトラ(………ん?)コポコポ

    リヴァイ「…………」ゴポゴポ

    ペトラ(…ぇぇええッ?!兵長ッ?!!)ゴボォッ!!





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:26:53 ID:rSzI10kM

    ペトラ「…ぶはぁっ!!…兵長すみません!!」ザバッ!!

    ハンジ「おぉ!ペトラが先に出てきた!」

    リヴァイ「…………」ザバッ!!

    ペトラ「つ、ついシャツ掴んでるの忘れて潜ってしまって…!」

    リヴァイ「…………」ドポン…

    ハンジ「また潜った!」アハハ!

    ペトラ「か、顔も見たくないほど怒ってますか?!」ハワハワ!!

    リヴァイ「…………」ザバッ!!

    ペトラ「兵長!ごめんなさ…」

    リヴァイ「…………」ドポン…

    ハンジ「また潜った!」

    ペトラ「謝罪を受け入れたく無いほど怒ってますか?!」ハワハワ!!





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:29:09 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「…………」ザバッ!!

    ペトラ「へ、兵長……!」

    リヴァイ「…………」ドポン…

    ハンジ「また潜って!話聞いてあげなよ!」

    ペトラ「心なしか段々遠くに逃げてるような…!」アウアウ!!

    リヴァイ「…………」ザバッ!!

    ペトラ「兵長待って下さい!」

    リヴァイ「…………」ドポン…

    ハンジ「リヴァイ!待ってって…」

    ペトラ「ぅぅうう、兵長〜〜…!」

    リヴァイ「…………」ザバッ!!

    ザバザバザバザバ スタスタスタスタ…

    リヴァイ「………………」orz…ガクッ

    ペトラ「…ぇぇええ?!兵長?!!」ガビーン?!!

    ハンジ「えぇっ?!もしかして今の溺れてたの?!!」ガビーン?!!





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:30:27 ID:rSzI10kM

    エレン「兵長どうしたんでしょう?」

    グンタ「これまた珍しい光景だな」

    エルド「なんだか落ち込んでる様子だし…俺達で夕飯の準備しちまうか!」

    グンタ「それがいいな!」ウン

    エレン「えっと、カレーでしたっけ!」

    グンタ「そうそう。…ただなぁ…」

    エルド「…うん、カレースープ風にした方がいいかもしれん」

    エレン「え?」

    エルド「いつもより野菜小さくして…でも量は多目で水多目で…」テキパキ

    グンタ「米も水多目にするか?」

    エルド「炊いたあとにそれぞれの飯盒に入れて柔らかさ調整するとか」

    グンタ「あぁ、お好みの柔らかさで!だな」

    エレン「え、おじやみたいにするんですか?」

    エルド「そうそう」





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 15:31:12 ID:rSzI10kM

    エレン「普通にカレーの方が美味しいんじゃ…」

    グンタ「……そうなんだがなー」チラッ

    エルド「……少しでも食べやすい方がいいよなぁー」チラッ

    エレン「……?どうしたんですか?ハンジさん見て」

    エルド「まぁまぁ、俺達のは食べる直前に入れたら普通のカレースープご飯になるだろ」

    グンタ「そう言うわけで、夕食時深く突っ込まないようにな?」

    エレン「えぇっ?!」

    エルド「スイカ割りエレンにさせてあげるから」

    エレン「わかりました!」

    グンタ「単純すぎだろエレン!」ケタケタ!!



    PM 4:10 完





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:00:13 ID:rSzI10kM

    〜夜も更けてきました〜



    リヴァイ「………おい…」

    ハンジ「…………!」バサバサ!!ゴソッ!!

    ハンジ「何?!いきなりなんだい?!」アセッ!!

    リヴァイ「…今後ろに隠したのはなんだ…」

    ハンジ「やだなぁ、皆に聞いてない?!」

    ハンジ「私、読みたい本あるから火の番するって言っといたんだけど!」

    リヴァイ「それは聞いた…で、そのペンはなんだ?」

    ハンジ「…えっと、大事な所に線を引こうかと」

    リヴァイ「じゃあその紙切れはなんだ?」

    ハンジ「えっと、本を破いてしまって…」

    リヴァイ「…明らかにてめぇの字だろうが」

    ハンジ「……これはね、写生をだね…」モゴモゴ

    リヴァイ「……嘘つくな」ハァ





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:01:29 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「受けとれ」ブンッ!!

    ハンジ「えっ?!…ぶふぉ!!」ボスン!!

    ハンジ「痛!…くない。あれ?…枕??」

    リヴァイ「…何日寝てない?」

    ハンジ「……へ?!」

    リヴァイ「何日寝てないんだと聞いている」

    ハンジ「…ふ、2日?」

    リヴァイ「怒らねぇから正直に言え」

    ハンジ「……ソニーとビーンが殺されてから…?」

    リヴァイ「4日寝てねぇのか」

    ハンジ「…まぁ、うん…そうなるね」

    ハンジ「あっ、仮眠はしたよ?!30分位!」

    リヴァイ「…それは寝たと言えるのか?」

    ハンジ「……ドウデショウ…」





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:02:34 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「……で?今日も寝ずに徹夜してやろうと?」

    ハンジ「…よくわかったね?」

    リヴァイ「アホか…エレン以外気づいてる」

    リヴァイ「テントに入ったら…枕とこの細長い座布団と…タオルケット渡して来やがったからな」

    ハンジ「えぇっ?!気づいてるならなんで火の番オッケーしてくれたんだよー!?」

    リヴァイ「あいつらが言っても…てめぇが聞かねぇの分かってるからだろ…」

    ハンジ「……うぅぅううっ!確かに!」ガクッ!





    90:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:03:09 ID:rSzI10kM

    ハンジ「…もしかしてペトラが真っ先にキャンプオッケーしてくれたのって…」

    リヴァイ「てめぇを運動させて寝かせやすくするためだろ」

    ハンジ「…泳ぐ条件として浮き輪義務づけたのも…」

    リヴァイ「てめぇが寝こけて流されたり溺れたりしないためだろ」

    ハンジ「…夕飯がなんかおじやみたいになってたのも…」

    リヴァイ「てめぇがまともに食ってねぇの気づいたんだろ」

    ハンジ「……うぁあああ!なんだよリヴァイ班!優しすぎだろー!!」ウァァァッ!!





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:05:31 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「てめぇの部下も…大概だろ」

    ハンジ「………」

    リヴァイ「なんだ?…このクソ忙しい時期に上司を追い出して?」

    リヴァイ「部屋でも研究出来ないように鍵取り上げて?」

    リヴァイ「寝かしつけ出来そうな俺の所に送って来やがったんだろ?」

    ハンジ「………やっぱり…?」

    リヴァイ「分かったらさっさと寝ろ…今日は寝て貰わねぇと」

    リヴァイ「…てめぇの分まで頑張ってるあいつらに顔向け出来ねぇだろ」





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:06:21 ID:rSzI10kM

    ハンジ「……皆、優しいなぁ」

    リヴァイ「…てめぇもだろ」

    ハンジ「ははっ!優しかったら皆にこんなに心配かけないよー!」ブンブン!!

    リヴァイ「…キャンプは誰の為だ?」

    ハンジ「えっ?!」ギョッ

    リヴァイ「……エレンだろ?」

    ハンジ「えっ?えっ…あ…う〜〜〜…」

    リヴァイ「図星か」

    ハンジ「…だってさ…エレンは色々あったし…気分転換が必要かなぁって…」シブシブ…

    リヴァイ「てめぇの部下が折角休みやってんのに…こっちの班員の事に使うな…」ハァ

    リヴァイ「あぁ…部下の気持ちを汲んでやれねぇから…優しくはねぇか」

    ハンジ「上げて落とすのやめてほしいなぁ…」ウゥ…





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:08:41 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「火の番はするから…眩しくねぇように俺の後ろで寝とけ」座。

    ハンジ「了解!リヴァイの影で眠るね」座布団敷イテ…

    ハンジ「枕もよし!…あー寝っころがるの久々だわ」ゴロッ

    リヴァイ「………」

    ハンジ「…さっきはね…巨人レポート、書きたかったんだよねぇ」フゥ

    リヴァイ「起きてから…冴えた頭で書け」

    ハンジ「うん、そうするよー…でもさ…」





    94:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:09:15 ID:rSzI10kM

    ハンジ「本当に優しい子、多いよね」

    リヴァイ「……そうだな」

    ハンジ「…優しい子達が…巨人に食べられて…いなくなって」

    ハンジ「あんなに優しい子達、もう出会えないって思っても」

    ハンジ「気がついたらまた…優しい子達に囲まれててさ…」

    ハンジ「もうねぇ…ハンジさんの半分は…皆の優しさで出来てると思うんだ」

    リヴァイ「……だろうな」

    ハンジ「それでね…もうこれ以上皆を失いたくないって思ったら」

    ハンジ「…止められないんだよね…研究をさぁ」





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:10:33 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「てめぇがくたばったら研究もクソもねぇだろ」

    ハンジ「そうだけどさー」

    リヴァイ「前までは壁外調査の日に向けて体力戻すことが出来ただろうが…」

    リヴァイ「…今は何処に敵がいるかわからねぇ状態だ…常に最善の体力でいる方がいい」

    ハンジ「そっか…!だから普段は倒れる寸前まで見守ってくれるのに…!」

    ハンジ「今回はこんな荒業に出たのか!!」ドーン!!

    リヴァイ「…わかったらさっさと寝ろ」

    ハンジ「うん……ねぇリヴァイ」

    リヴァイ「なんだ」

    ハンジ「抱きまくら欲しい」

    リヴァイ「そんなもんはねぇ」





    96:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:11:44 ID:rSzI10kM

    ハンジ「……うーん」チラッ

    リヴァイ「………おい」

    ハンジ「………何?」

    リヴァイ「腰に手を回すな」

    ハンジ「…片腕だけじゃんー」ボフッ

    リヴァイ「ケツに顔埋めんな」

    ハンジ「え?ここ背中じゃね?」パッ

    ハンジ「違う…仙骨あたり?」ウーン?

    リヴァイ「…いや場所は関係ねぇから…しがみつくな」

    ハンジ「……でも安心するよー」ボフッ

    リヴァイ「……寝れそうか?」

    ハンジ「……うん」ギュッ

    リヴァイ「………じゃあ寝ろ…」ハァ

    ハンジ「ん…お休みリヴァイ…」スゥ…





    97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 00:13:27 ID:rSzI10kM

    ハンジ「…………」スゥスゥ

    リヴァイ「…寝るのはえぇな…」

    ハンジ「…………」スゥスゥ

    リヴァイ「……背中に…息がかかるな」

    リヴァイ「……ヨダレさえ付かなければいいか…」

    リヴァイ「…………」

    リヴァイ「……なんか落ち着かねぇ…」


    PM 11:05 完





    99:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 06:17:47 ID:iGEWs216

    ほのぼのする





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:38:55 ID:rSzI10kM

    ガサッ


    ペトラ「……兵長、おはようございます」コソッ

    リヴァイ「ペトラか…どうした」

    ペトラ「…朝食の準備をしようかと」

    リヴァイ「あぁ…もうそんな時間か」

    ペトラ「すいません、兵長に徹夜させてしまって…」

    リヴァイ「帰ったら寝る…だから気にすんな」

    ペトラ「…ハンジさん、寝てますか?」

    リヴァイ「…死んだように寝てやがる」





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:39:38 ID:rSzI10kM

    ペトラ「…………」

    リヴァイ「…どうした?」

    ペトラ「や、なんだか羨ましい事になってるなぁと」

    リヴァイ「……飛びかかってくるなよ?」

    ペトラ「ぶっ!!だ、大丈夫です!我慢します!」アハハ!!

    リヴァイ「…………」シーb

    ペトラ「……おっと、すいません」dシー





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:40:38 ID:rSzI10kM

    ペトラ「でもその状態だとお手洗い行けませんね…大丈夫ですか?」

    リヴァイ「…大丈夫だ」

    ペトラ「それなら良かった…あ、飲み物も持って来たんです」

    ペトラ「缶コーヒーですけど、良ければ」スッ

    リヴァイ「気がきくな…」キャッチ

    ペトラ「兵長大好きっ子ですので」クスクス

    リヴァイ「…なんだそれは」

    ペトラ「ちなみにストローはハンジさんが思い付いたんですよ?」

    ペトラ「すぐ思いつくなんて、ハンジさんも兵長大好きっ子ですよね」クスクス

    リヴァイ「……からかってるな?」

    ペトラ「あはっ、バレました?」ウフフッ





    104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:42:01 ID:rSzI10kM

    ペトラ「朝食はお粥にしようと思うんですが、いいでしょうか?」

    リヴァイ「…そうだな」

    ペトラ「魚、食べれそうです?食べれそうなら捕まえてきますけど…」

    リヴァイ「…フレークみたいに出来るか?」

    ペトラ「あぁ、食べやすそうですね!出来るかなぁ?」ンー

    ペトラ「…まぁ、やってみますね!美味しいかどうかは保証しませんが」ウフフ

    リヴァイ「…面倒かけて悪いな」

    ペトラ「大丈夫です!これ位、お安いご用なんですよ?」

    ペトラ「私、ハンジさん好きですし!」





    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:43:08 ID:rSzI10kM

    ペトラ「あ、勿論、兵長も好きですからね?」

    リヴァイ「……てめぇ…また…」

    ペトラ「兵長!そこはあれですよ?ノリと勢いでですねぇ」チッチッチッ

    ペトラ「俺もだペトラ!と言うものです!」ピシッ!

    リヴァイ「………」

    ペトラ「…………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「……あれ?言ってくれないんですか?」ン?

    リヴァイ「……言ったら鼻血出すだろが…」

    ペトラ「あはは!確かに!」アハハ!

    リヴァイ「…………」シーb

    ペトラ「……おっと、すいません」dシー





    106:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:44:30 ID:rSzI10kM

    ペトラ「今私が鼻血出したら、兵長動いてハンジさん起きちゃいますもんね」ウフフ

    リヴァイ「………楽しそうだな」

    ペトラ「はい!だって兵長、言いたくないとは言ってないですし」

    ペトラ「朝食の時にでもまたトライしてみます!」

    リヴァイ「……そうか」

    ペトラ「楽しみにしてるんで、お願いしますよ?」ウフフ

    リヴァイ「……まぁ…検討しておく」

    ペトラ「よっし!やりました!早起きした甲斐があると言うものです!」ガッツ!!

    リヴァイ「………期待すんなよ?」

    ペトラ「いやいや!期待してます!」ウフフ

    ペトラ「それでは私は朝食作りへ…と、兵長」

    リヴァイ「……なんだ?」

    ペトラ「あれですよ?ちゃんとその後に…」

    ペトラ「お前もだハンジ!って…言って下さいね?」





    107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:46:13 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………ペトラ…てめぇ…」

    ペトラ「…はい、何でしょう?」

    リヴァイ「………図りやがったな?」

    ペトラ「やだなぁ、人聞きの悪い」フフッ

    ペトラ「私はただ…そうですねぇ」

    ペトラ「大好きな人達が幸せになったらいいなぁ、と」

    ペトラ「そう思ってるだけですよ?」ウフフ





    108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:48:15 ID:rSzI10kM

    ペトラ「ま、ノリと勢いです!兵長ファイト!」ガッツ!

    リヴァイ「……もう知らん」ハァ…

    ペトラ「あらら…ハンジさんだって聞きたいですよねー?」ツンツン

    リヴァイ「おい…起きるだろ…」

    ハンジ「…ムゥ…ソニー…ビーン…」ムニャムニャ

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………」

    リヴァイ「………」

    ペトラ「………ぶっ!!!」ブハッ!!

    リヴァイ「?!」ビクッ!!





    109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:49:44 ID:rSzI10kM

    ペトラ「…こッ!こんな時にまで巨人の名前が!!」アハハ!!

    リヴァイ「………!」シーb

    ペトラ「ここは空気読んで兵長の名前を言うとこでしょう!!」アハハッ!!

    リヴァイ「………っ!」シーッb

    ペトラ「いや寝てるんですよ?!寝てるんですけどっ!…ねぇ?!」アハハ!!

    リヴァイ「………ッ!」シーッb!シーッb!

    ペトラ「へ、兵長はどう思い……」アハ…

    リヴァイ「……口閉じろ」ゴゴゴ…

    ペトラ「はぅッ!…すみません」口押サエ!





    110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:51:37 ID:rSzI10kM

    ペトラ「それじゃ、今度こそ行ってきます」

    リヴァイ「…行ってこい」

    ペトラ「あら、私お邪魔虫でしたかね?」クスクス

    リヴァイ「いいからもう…行ってこい…」

    ペトラ「はい!ではまた後で!」

    パタパタパタ…


    リヴァイ「…昨日から災難続きだ…」ハァ

    リヴァイ「てめぇのせいだぞクソメガネ…」ガシッ

    ハンジ「………ンン…」スゥスゥ…

    リヴァイ「………」

    リヴァイ「………細ぇ腕…」チッ



    AM 4:30 完





    115:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:44:07 ID:rSzI10kM

    ハンジ「…ふぁ〜…おはよー…」ファー…

    ペトラ「あ、おはようございます!」

    エレン「兵長もおはようございます!」

    リヴァイ「……あぁ」

    ハンジ「お?朝食はお粥かな?」

    エレン「はい!…えーっと……はい!」

    エルド(おぉ!深く突っ込めないように話を切った!)グッ!!

    グンタ(やるじゃないかエレン!)グッ!!

    エレン(スイカに誓いましたから…!)グッ!!

    オルオ(何こいつら親指立ててんだ?)ハテ?





    116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:45:13 ID:rSzI10kM

    ハンジ「そかそか!昨日のピリ辛おじや効果か、食欲出てきたんだよねー」

    ハンジ「そんな訳で大盛りをひとつ!」アハッ!

    ペトラ「アイアイサー!です!」ウフフ

    エレン「魚のフレークかけて食べるといいですよ!」サッ!!

    ハンジ「わぉ!手がこんでるねー!」

    ペトラ「頑張ってみました!」エヘヘ

    ハンジ「え、これペトラが作ったの?!」オォッ?!

    ハンジ「いいお嫁さんになるねぇー…うちに来ないか?!」キリッ!!

    ペトラ「是非行きます!」キリッ!!

    オルオ「いやいやてめぇら女どおブシッぎゃぁあああぁあ!!」ギャー!!

    エルド「あぁ…折角の可愛い空間が血飛沫で染まって…」ションボリ

    グンタ「ペトラお嫁に行かせたくないからって…焦りすぎだオルオ…」ションボリ

    エレン(女性同士って結婚できたっけ…?ハンジさん実はやっぱり男なんじゃ…?)ハテ?





    117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:46:12 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長も、お粥どうぞ!」ハイ!

    リヴァイ「あぁ…」ズシッ

    リヴァイ「………?」ジー

    ペトラ「…どうしました?」

    リヴァイ「…いや…これ……多すぎねぇか?」

    ペトラ「あ、はい!そうですよ!」ニヤッ

    ペトラ「兵長大好きなので大盛りにしました!」キッ!!

    リヴァイ「………ッ?!!」ギクッ?!

    エルグンオルエレ「「「「おぉおおお?!!!」」」」ザワッ…!

    ハンジ「おぉー!」パチパチ!!





    118:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:47:07 ID:rSzI10kM

    リヴァイ(………まさかこいつ…このタイミングで…)頭ノ中グルグル

    ハンジ「これは…愛の告白ってヤツ?!やるねぇリヴァイ!」ニヤニヤ

    リヴァイ「…………ッ」

    ペトラ「…………」

    リヴァイ「………ッッ」

    ペトラ「…………」

    ペトラ「…わたしはぁ!兵長がぁ!大好きなのでぇ!!大盛りにしましたぁあ!!」クワァッ!!

    エルグンオルエレ「「「「おぉぉおぉおお!!!!」」」」パチパチ!!!!

    ハンジ「もっかい言った!!」パチパチ!!





    119:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:47:48 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長はぁ!どうですかぁっ?!!」クァッ!!

    リヴァイ「………お…」

    ペトラ「…いつでもどうぞ!!」サア!!

    リヴァイ「………ッ」

    ペトラ「…………!」ガッツ!ガッツ!!

    リヴァイ「………俺も…だ…ペトラ…」

    エルグンオルエレハン「「「「「おおぉおお!!!」」」」」拍手喝采!!

    ペトラ「いぇす!いぇすッ!!!」ガッツ!!





    120:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:48:24 ID:rSzI10kM

    ペトラ「………!」指差シ→シュ!

    リヴァイ「………ッ」チラッ…→

    ハンジ「………?」ン?

    ペトラ「………!!!」シュ!シュシュシュッ!!

    リヴァイ「………ッ…ッッ」

    ハンジ(…何してんの、この二人??)プ





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:49:58 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「………お…」

    ペトラ「………!」コクコクコク!

    リヴァイ「……おま…」

    ペトラ「……!!!」コクコクコクコク!!

    リヴァイ「…………」

    ペトラ「………ッ!」グワァッ!!

    リヴァイ「!!」ビクッ!!

    エルド(無言で戦ってるな…?)ヒソヒソ

    グンタ(あぁ…どうしたんだ二人とも…?)ヒソヒソ

    オルオ(ちっ…俺も兵長が好きだぞ…?!)ヒソヒソ

    エレン(言わなくてもわかってますから鼻血拭いて下さい)ヒソヒソ





    122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:50:48 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「……お前も…だ」

    ペトラ「!!」コクコクコク!!

    リヴァイ「………っ」

    ペトラ「……!!」コクコク!!ガッツ!!シュ!!

    リヴァイ「…ハンジ」

    ハンジ「ん?何?」

    リヴァイ「……ッ?!!」チラッ

    ペトラ「………!」トン!トン!トン!スー!

    リヴァイ「……おま、えも、だ…ハンジ」

    ハンジ「………は?!!」ギョッ?!

    エルグンオルエレ「「「「おぉぉおぉおお??!!」」」」パチパチ!!!!

    ペトラ「よっし!よっッし!!!」ガッツ!ガッツ!!





    123:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:51:32 ID:rSzI10kM

    エルド「ははーん…なるほど…そういう…」ニヤッ

    エレン「え?何がなるほどなんですか??」アセッ

    グンタ「…少し、助けてあげような?…お手本がすぐ現れる」ニヤニヤ

    エレン「え?助け??お手本??」アセアセ

    オルオ「へいちょおお!!俺は?!!俺は好きですかぁあああっ?!!」バッ!!

    エレン「?!!!」ビクッ!!





    124:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:52:04 ID:rSzI10kM

    リヴァイ「…お前もだ、オルオ」

    オルオ「俺も大好きです兵長!!」ブワッ!!

    エルド「俺はどうですか兵長!」バッ!!

    リヴァイ「…お前もだ、エルド」

    エルド「ありがとうございます兵長!」パァァッ!!

    グンタ「俺もどうですか兵長!」バッ!!

    リヴァイ「…お前もだ、グンタ」

    グンタ「光栄です兵長!」キラキラ!!

    エレン「え、えっと?…俺はどうでしょう兵長?」

    リヴァイ「…お前もだ、エレン」

    エレン「え?!!あ、ありがとうございます??!///」ギョッ?!

    ハンジ(…おぉ、そういう流れか!!)ピコーン!





    125:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:52:43 ID:rSzI10kM

    ペトラ「兵長!私は!どうですか!!」バッ!!

    リヴァイ「…だから…お前もだ、ペトラ」

    ペトラ「我慢してた分鼻血が出そうです!」ウワァァア!!

    ハンジ「リヴァイ!私はー?!!」アハハッ!!

    リヴァイ「…だから…好きだっつってんだろクソメガネ」チッ

    ハンジ「………へ?」

    ペトラ「………え?」

    エルド「………ほ?」

    グンタ「………は?」

    オルオ「………な?」

    エレン「………ん?」

    リヴァイ「………?」





    126:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:53:42 ID:rSzI10kM

    エルド「言ってない!言ってないですよ兵長?!!」ブンブン!!

    ペトラ「私が言った『大好き』に乗っかってただけですよ兵長?!!」ブンブン!!

    グンタ「自分から『好きだ』って言ってないですよ兵長?!!」ブンブン!!

    オルオ「今すぐ俺にも言って下さいよ兵長!!!」ブンブン!!

    エレン「兵長、ハンジさん好きだったんですね!」ヘー!!

    リヴァイ「……は?!!!」

    ハンジ「あはは!これは驚きだね!!」アハハ!!





    128:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:55:18 ID:rSzI10kM

    エレン「それで、ハンジさんはどうなんですか?」

    エルド「おぉ!凄いストレートだなエレン?!」

    グンタ「即効聞くか?!」ケタケタ!!

    ハンジ「え?リヴァイ?好きだよ?」サラッ

    ペトラ「きゃぁああ!!相思相愛!!」キャアァァア!!

    リヴァイ「…ちが…っ!…少し落ち着け…!」





    129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:55:51 ID:rSzI10kM

    オルオ「何が違うんですか兵長?!!」クワッ!

    リヴァイ「…いや…!つまり…!これは…」

    リヴァイ「その…流れで…ポロっと…だな…」

    ペトラ「………」

    エルド「………」

    グンタ「………」

    オルオ「………」

    エレン「………」

    ハンジ「………」

    リヴァイ「………」





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:56:58 ID:rSzI10kM

    エルド「乙女心を弄んだんですか兵長?!!」グワッ!!

    ペトラ「いくら兵長でも酷いですよ兵長?!!」グワッ!!

    オルオ「俺の兵長はそんな事言いませんよ兵長?!!」グワッ!!

    リヴァイ「?!!!」ビクッ!!

    ハンジ「いや!冗談ってわかってるから!わかってるから皆落ち着いて?!」ハワワ?!

    グンタ「でもハンジさん…!!」キッ!!





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:57:35 ID:rSzI10kM

    ハンジ「落ち着いてって!…リヴァイもリヴァイだよ!否定したらまるで本当みたいじゃないか!」

    ハンジ「そういうのはさらっと流し……」

    リヴァイ「……そうか…流せば良かったのか…」

    ハンジ「………え、ポロっとでたの…?」

    リヴァイ「……ポロっと…そうだな」

    ハンジ「………」

    リヴァイ「………」

    エレン「普段から思ってないと、ポロっと出なくないですか?」

    リヴァイ「は?!!」

    ハンジ「…はあぁッ?!!!///」カァァァ!!





    132:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:59:07 ID:rSzI10kM

    ペトラ「だよね?!だよねエレンでかした!!」キャァァアア!!

    オルオ「くっそ…兵長!何故教えてくれなかったんだ…!」ギャァァアア!!

    リヴァイ「待て!待てお前ら!」

    エルド「いやぁ冗談に持っていけるよう協力しようと思ったんですが…」ニコニコ

    グンタ「告白したかったんですね兵長!邪魔してすみませんでした!」ニコニコ

    リヴァイ「いやだから!何にこやかに話してやがる!」

    ハンジ「あり得ない!あり得ないから!!」アタフタ!!

    エレン「…………」

    ハンジ「えぇ?!何エレンその呆れたような顔?!」ガビーン!!





    133:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 05:59:57 ID:rSzI10kM

    エレン「…いや…ここにもバカ夫婦が、と…」

    リヴァハン「「夫婦じゃねえ!!!!」」クワッ!!

    エレン「ひっ?!」ビクッ!!

    エルド「二人して照れなくてもいいんですよ!」アハハ

    ハンジ「照れてない!照れてないから!」アセッ

    グンタ「いやー初ですねぇー」ケタケタ!!

    リヴァイ「忘れろ!今日の事は忘れろお前ら!!」

    エルド「そんなに照れなくても」アハハッ

    ハンジ「リヴァイ?!ちょっとあなたの班員どうにかして?!!」ハワワ?!!

    リヴァイ「いやもういいから!とにかく忘れろ!!」



    AM 6:10 完





    136:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 17:45:37 ID:3dh1cl6c

    すばらしすぎる…
    なんて良いリヴァハン





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:41:23 ID:rSzI10kM

    〜調査兵団本部の廊下〜


    ハンジ「お!モブリット!たっだいまー!」ブンブン!!

    モブリット「ハンジ分隊長?!」ギョッ!!

    ハンジ「え、なんでそんなに驚いてるの?」キョトン?

    モブリット「いやだって…まだ12時になってないですよ?!何戻って来てるんですか!」

    ハンジ「もうすぐじゃん?気にしない気にしない!」アハハ!!

    モブリット「いや…気になります…」ジー?

    ハンジ「……なんだい?」ジー??

    モブリット「うん、目の隈は大分取れてますね」ホッ

    ハンジ「…そういうモブリットは隈ができてる…」ジー

    モブリット「…元々、こウいウ、色デす!」

    ハンジ「…嘘下手すぎ!!」アハハ!





    140:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:42:24 ID:rSzI10kM

    廊下 トコトコトコトコトコ


    モブリット「リヴァイ兵長の所に行ってたんですよね?」

    ハンジ「他に行くとこなかったしねー君の狙い通りにねー」

    モブリット「…後でお礼言いに行かないと…」

    ハンジ「多分夜まで寝てると思うよ?」

    モブリット「えぇっ?どうしてですか?!」

    ハンジ「え?火の番で徹夜してたし」

    モブリット「……え、火の番?」

    ハンジ「そう、火の番」

    モブリット「……何故ですか」

    ハンジ「キャンプ行ってたのよ」

    モブリット「何やってるんですかあんたは!!?!」グァッ!!





    141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:43:42 ID:rSzI10kM

    ハンジ「それについてならリヴァイに言われた」

    モブリット「当たり前です!誰の為に休み押し付けたと思ってるんですか!!」グァッ!!

    ハンジ「うん、それも聞いたんだ…」

    ハンジ「……ごめんね、モブリット。徹夜までして頑張ってくれてありがとう」

    モブリット「……反省してたらいいんです…」フー

    モブリット「大体いつも徹夜して頑張ってんのはハンジさんですよ?!」バッ!

    モブリット「お礼言うほどありがたいなら普段から寝てください!!」ビシッ!

    ハンジ「あはは!なるべくそうするね!」アハッ





    142:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:44:43 ID:rSzI10kM

    モブリット「しかしキャンプですか…楽しめました?」

    ハンジ「うん!リヴァイ班の皆が優しくてねぇー」

    ハンジ「キャンプ付き合ってくれるわ、消化のいいご飯作ってくれるわ」

    ハンジ「私を寝かす為にリヴァイ派遣させるわ…」

    モブリット「良くして貰ったんですね…後でお礼言いに行かないと…」フムフム

    ハンジ「後ね…なんだか分からないけど」

    モブリット「どうしました?」

    ハンジ「皆で好きだー!好きだー!って合唱しながら帰って来たわ」

    モブリット「は?!…意味が分かりません!」アハハ!!

    ハンジ「私も良くわからない!けど、リヴァイ班好きだし、面白かった!」アハハ!

    ハンジ「あ、勿論私の部下も好きだよ?モブリットとか」

    モブリット「本人目の前にして『とか』とか言わないで下さい!」クワッ!!

    モブリット「……え?!好き?!!ありがとうございます!!」アタフタ!!

    ハンジ「狼狽えすぎだよ!」アハハ!!





    143:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:46:33 ID:rSzI10kM

    ハンジ「さてさて…休んでた分取り返さないとなぁ」

    モブリット「ソニーとビーン殺害の始末書、自分なりに纏めてみましたので時間がある時に推敲してくれませんか?」

    ハンジ「おぉありがとうね!手間が省けた!」

    モブリット「帰ってきたら始末書より研究結果の報告書に取りかかりたいだろうと思ったので…」テレッ

    ハンジ「優秀な部下がいて私は幸せ者だわ!」アハハ!!

    扉 ガチャッ…

    ハンジ「ただいまー!皆ありがとうね!」


    「ハンジ分隊長?!」ザワッ

    「えっ…まだ昼になってないのに?!」ザワザワ


    ハンジ「…皆モブリットみたいな事言ってる…」

    モブリット「ハンジさんが休んでくれるの喜んでましたから…」ハハッ





    144:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:47:35 ID:rSzI10kM

    ハンジ「…なんて良い子達なんだ…!こんな上司でごめんよ…?!」ウゥッ

    モブリット「いやいや、それだけ普段のハンジさんが頑張ってるの見てますからね!」

    ハンジ「うぅ…私はほぼ自分の為になのに………ん?」

    モブリット「どうしました?」ン?

    ハンジ「窓の所に花が飾ってる!誰がしたの?綺麗だねー!」キラキラ!!

    モブリット「…え、前からありましたよ?」

    ハンジ「……え?」





    145:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:49:39 ID:rSzI10kM

    モブリット「バタバタしてたのでハッキリいつかは覚えてませんが…確かソニーとビーンが殺害された翌日位からありました」

    ハンジ「……でも、少しも萎れてないよ?」

    モブリット「造花なんですよ!研究室だから花粉飛ばないように、と考えたんですかね?」

    ハンジ「………」

    モブリット「時期的に、ハンジさん元気付ける為に誰かが飾ったんじゃないかなと思いましたが…」

    ハンジ「………」

    モブリット「…って、えぇっ?!何涙目なってるんですかっ?!!」アセッ!!





    146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:50:16 ID:rSzI10kM

    ハンジ「……私、全然気づかなかった…」

    モブリット「そりゃ…周り見ずに没頭してましたからね…」

    ハンジ「…皆の優しさ、気づかずにスルーしてたんだね…」

    モブリット「まぁ、疲れもあったんでしょう…その証拠に今日は気づきましたし」

    モブリット「だから、休むのは大切ですよ?」

    ハンジ「うん…よし!今日は日付変わる前に部屋に帰れるように自分抑えるよ!」ガッツ!

    モブリット「おぉ!その意気です!」パチパチ!!

    ハンジ「ね、お昼ご飯さ、出前取らない?休みのお礼に皆に奢りたい!」

    モブリット「えぇっ?!」

    ハンジ「皆に何が良いのか聞いて来て、頼んでおいてー!」アハッ!

    モブリット「はいはい、分かりました!」アハハ!!





    147:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 04:52:03 ID:rSzI10kM

    ──あぁ、なんだかいいな。

    心がポカポカ、温かい。

    今日帰ったら寝る前に

    久々に両親に手紙を書こうかな。

    そして、こう綴りたい。

    …リヴァイには、半分なんて言っちゃったけど。





    『今の私は、皆のやさしさで出来ています』



    AM 11:40 完





    149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 05:43:55 ID:HvWRBpTs


    ほっこりしたよ





    150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 06:13:03 ID:InK6/QrQ

    乙!よかったです
    また期待してます





    151:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 07:17:21 ID:fTlpr8uU

    おつおつ





    エレン「キャッキャウフフしてみたい」へつづく


    【【SS】エレン「キャッキャウフフしてみたい」】の続きを読む

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 10:40:01 ID:nkmoJb5.

    ドドドドド…

    ジャン「え?」

    アルミン「降りろ」

    ジャン「な…何を…」

    アルミン「早く馬から降りろよ!!」

    ジャン「バカかお前!今から女型の時間稼ぎを…

    アルミン「降りろおおお"お"おぉぉぉぉぉぉ!!!」

    ジャン「…」

    ライナー「アルミン…落ち着け…」





    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 10:48:14 ID:nkmoJb5.

    ※ネタバレ注意

    アルミン「降りないなら無理やり降ろしてやる!!」ゲシゲシ

    ジャン「やめろ!危ねぇだろ!」

    アルミン「早く降りろ!!!」ゲシゲシ

    ジャン「蹴るんじゃねえ!」

    ライナー「アルミン…落ち着けって…」

    アルミン「うるさあああぁぁぁぁい!!!」ゲシゲシ

    ジャン「クソッ…!分かったから蹴るな!」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 11:40:34 ID:nkmoJb5.

    ジャン「結局降りちまった…」

    ライナー「(アニにエレンの位置情報を伝えないといけなかったのに…)」

    ライナー「(何故か俺まで降ろされてしまった)」

    アルミン「ねぇジャン、謝ってよ」

    ジャン「….」

    アルミン「何で降ろされたか分かってるだろ!!」

    ジャン「(こいつこんなに器の小さい奴だったか…?)」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 11:45:51 ID:nkmoJb5.

    アルミン「早くッ!!早く謝れッッ!!!」

    ジャン「(謝らないと済みそうにないな…)」

    ジャン「すいませんでした」

    アルミン「…」

    ジャン「これでいいだろ…」

    アルミン「いや」

    アルミン「誠意が足りない」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 11:56:25 ID:nkmoJb5.

    アルミン「土下座して」

    ライナー「おいアルミン!?」

    ジャン「……はぁ?」

    アルミン「悪いと思ってるならさ」

    アルミン「ほら」

    ジャン「(この野郎…)」ビキビキ

    アルミン「出来ないの?女型行っちゃうよ?」

    ライナー「(もういないぞ)」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 12:43:56 ID:nkmoJb5.

    ジャン「くっそ…」

    アルミン「さあ、跪け!命乞いをしろ!!」

    ジャン「それ謝罪と関係ねえだろ!」

    アルミン「いいから早く謝れ!!!」

    ジャン「チ…チクショウ!!」

    ジャン「すいませんでした!!」ゴツン

    ライナー「やりやがった…」

    アルミン「…」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 12:51:07 ID:nkmoJb5.

    ジャン「これで…満足か…?」

    アルミン「…」

    ライナー「アルミン、もういいだろ?」

    アルミン「………いや」

    アルミン「足りない……」

    ジャン「ぶっ殺すぞ」

    アルミン「ジャン、僕の足を舐めるんだ」

    アルミン「そうすれば許してあげる」

    ジャン「」

    ライナー「」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 12:54:32 ID:o/.vj5Iw

    ジャンそこ代われ





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 13:03:23 ID:nkmoJb5.

    アルミン「さあ!」スッ

    ジャン「いい加減にしやがれ!!」

    ライナー「なっ…なんて綺麗な脚…」ゴクリ

    ジャン「てめぇまで何言ってんだ!」

    アルミン「早く舐めるんだ!欲望の赴くままに!!」

    ジャン「そんな欲望ねぇよバカ!!」

    アルミン「え?今バカって言ったよね?」

    アルミン「座学の成績トップの僕に対してバカだなんて言えるの?」

    ジャン「めんどくせーなこいつ」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 13:03:58 ID:R3MfGM5Q

    アニ「なにやってだこいつら・・・」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 13:24:56 ID:nkmoJb5.

    アルミン「バカって言った事を謝って」

    ジャン「黙れ、誰が謝るか」

    アルミン「ライナー」

    ライナー「おう」ガシッ

    ジャン「おい!?何しやがるライナー!?」ジタバタ

    アルミン「ライナーは僕の美脚の虜になったんだよ」

    アルミン「今やライナーは僕の味方だよ」

    ジャン「離せ!ゴリラめ!!」ジタバタ





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 13:41:07 ID:nkmoJb5.

    アルミン「さぁ謝るんだ!口内に足を突っ込まれたくなかったらね!」

    ジャン「すいませんでした…」

    アルミン「そういえば馬に乗ってる時も「バカかお前」って言ってたよね」

    ジャン「すい"ません"でしたッ!」

    アルミン「よし!許してあげよう!」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 13:55:43 ID:nkmoJb5.

    アルミン「今後僕に気持ち悪いとかバカとか言わないように!」

    ジャン「うん…」

    ライナー「(どうする…アニは今頃エレンを捜し回ってんだろうな…)」

    ライナー「(追いかけるべきか否か…)」

    ライナー「…ってあれ?馬がいねーぞ!?」

    ジャン「おい!どこ行ったんだよ!?」

    アルミン「ごめん、ジャンが逃げないように馬は全部逃がしておいたんだ」

    ジャン「」

    ライナー「」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:00:33 ID:JGRN4b1Q

    馬鹿かお前は





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:05:23 ID:nkmoJb5.

    ライナー「ふっ…俺たちは食われて死ぬんだ…」ガクッ

    ジャン「何してくれてんのお前!?」ガシッ

    アルミン「大丈夫、近くにクリスタがいるから」

    アルミン「僕達の馬はクリスタの所に行ってるよ」

    ジャン「はぁ!?」

    アルミン「クリスタには不思議な人徳があるんだ、馬に好かれるっていうね」

    アルミン「クリスタは馬の視点から見ても天使なんだろうね!あはは!」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:09:54 ID:nkmoJb5.

    ジャン「いやいや何でクリスタがいるって分かるんだよ…」

    アルミン「クリスタの匂いがするんだよ!」

    アルミン「ねっ!ライナー!」

    ライナー「はっ!?そういえばクリスタの匂いがする!」スンスン

    ジャン「俺には分からんぞ」

    アルミン「あっ…近付いて来た…」スンスン

    クリスタ「お〜い」

    アルミン「ほら来た!」

    ジャン「…」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:10:44 ID:vae/X9ho

    クリスタ腋臭なの?





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:11:34 ID:vyX1LAwU

    >>33
    クソワロタ





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:16:44 ID:nkmoJb5.

    アルミン「助かったよ」

    クリスタ「よかった…無事だったんだね…」

    ライナー「クリスタ、シャンプー変えたか?」

    ジャン「おいやめろ」

    アルミン「クリスタのまつ毛一本減ってない?」

    ジャン「バカ野郎!!!!」





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:24:35 ID:nkmoJb5.

    アルミン「あ」

    ライナー「あ」

    クリスタ「?」

    ジャン「(しまった…!?)」

    アルミン「ライナー」

    ライナー「おう」ガシッ

    アルミン「二度言わないって約束したのにね」スッ

    ジャン「ごめんなさい!許してください!!」ジタバタ





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:52:00 ID:nkmoJb5.

    クリスタ「ダメだよそんなことしたら!」

    アルライ「「!?」」

    クリスタ「ジャンが可哀想だよ!」

    アルミン「でも…」

    クリスタ「ジャンに謝って!!」

    ジャン「うっ……グスッ…うぅ…」

    アルミン「…」

    ライナー「…」

    アルミン「ごめんねジャン…」

    ライナー「本当にすまなかった…」





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 14:58:04 ID:nkmoJb5.

    クリスタ「本当に反省してる?」

    アルライ「はい…」

    クリスタ「ジャンは許しても私は許さないからね」

    アルミン「え!?」

    クリスタ「でも、私の足を舐めれば許してあげる」

    終わり





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 15:02:27 ID:nkmoJb5.

    終わりです


    乙でした





    45:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/08(木) 15:05:01 ID:yn7GWIGA

    アニ「あれ?誰も追ってこない?」オロオロ





    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:43:51 ID:ts.QcjBY

    エレン「ミーナ・カワイイナ」

    ミーナ「え? ……えぇ!?///」

    エレン「語呂いいよな、ミーナ・カワイイナって」

    ミーナ「ち、ちがっ、私はカロライナだよ! か、かわいくなんかないってば!」

    エレン「え? ミーナ・カワイイナじゃないのか!?」

    ミーナ「そうだよ。カワイイナってどんだけ自信満々なの私の一族」

    エレン「そうか、カロライナだったか……」

    ミーナ「はぁー……びっくりした。いきなり可愛いって言われたのかと思ったじゃん///」

    エレン「え? ミーナは可愛いだろ?」

    ミーナ「」




     
    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:45:29 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「エレンがおかしい」

    アニ「元々死に急ぎ野郎じゃないか」

    ミーナ「そうだけどそうじゃなくて! いきなり可愛いとか言って来るんだよ!?」

    アニ「じゃあミーナが可愛いんじゃないか?」

    ミーナ「は、はぁ!?///」

    アニ「あいつ、馬鹿正直だしね。嘘は言わないし、からかうとかもないと思うけど」

    ミーナ「いやいやいやいや、私が可愛いとかないって!」

    アニ「そもそもなんでそんな話になったのさ。大砲整備班のとき?」

    ミーナ「あ、それね。エレンが私の名前をミーナ・カワイイナって間違えて言ったの」

    アニ「」ブフッ

    ミーナ「ア、アニが笑った!?」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:46:20 ID:ts.QcjBY

    アニ「〜〜〜〜ッ!」バンバンバン

    ミーナ「無表情な友人が全力で私の名前を笑っている。笑った彼女を喜べばいいのか、笑われている私を悲しめばいいのか……」

    アニ「い、いいじゃないか……っか、カワイイナ…くふっ」

    ミーナ「ひどいよ、アニ! 笑い過ぎ! さすがに傷つく!」

    アニ「ご、ごめんごめん……はあ、死に急ぎ野郎に殺されるところだったよ」

    ミーナ「初めてアニが顔真っ赤にするほど笑ったのが私の名前ネタってのは複雑だなー」

    アニ「あんたがしてくれた話の中では一番面白かったよ」

    ミーナ「ひどい!」

    アニ「で、あんたはどうしたいの?」

    ミーナ「え? どう……って?」

    アニ「エレンに可愛いって言われたんだろ?」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:47:31 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「そ、そうでした……/// で、でも! 別に何をどうしようとかは思ってないよ?」

    アニ「なんだ、ただの自慢?」

    ミーナ「違うって! うーん、なんていうかなぁ……」

    アニ「……エレンに可愛いって言われて素直に喜びたいけど、エレンの側にはミカサが居るよね」

    ミーナ「ふぇ!?」

    アニ「って、顔に書いてある」

    ミーナ「嘘!? 私そんなに顔が大きいの!?」

    アニ「馬鹿。ただの比喩だよ」

    ミーナ「ただの冗談よ。で……そ、うなの」

    アニ「そうって?」

    ミーナ「うっ……。ちょっと、嬉しかったけど、素直に喜べないなって話」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:48:45 ID:ts.QcjBY

    アニ「専門外」

    ミーナ「冷たいアニ!」

    アニ「……私の名前を語尾みたいに使わないでくれる?」

    ミーナ「冷たいアニにはいいお返しだアニ!」

    アニ「蹴るよ?」

    ミーナ「ごめんなさい」

    アニ「とりあえず、そういう話は」ユビサシ

    クリスタ「」キラキラ

    アニ「あっちに、ね」

    ミーナ「……期待されすぎて別の意味で話しにくいんですけど」

    アニ「私よりはアドバイスしてくれるでしょ。それに私はもう寝るからね」

    ミーナ「冷たいアニ」ボソッ

    アニ「」ゲシッ

    ミーナ「いたっ!」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:49:47 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「お、おはよー」ヨロヨロ

    アニ「……何してんの、あんた」

    ミーナ「クリスタに話した結果がこれだよー……まさかの完徹だよー……」

    アニ「そっか。何か為になった?」

    ミーナ「ぼちぼちかなー……ちょっとは頑張ろうかと思えたかもー……」

    アニ「今日、砲術訓練なんだけど」

    ミーナ「あー、そうだねぇ、砲術……砲術!?」ガタッ

    アニ「ああ。砲整備班で砲術訓練」

    ミーナ「か、顔洗ってくる!」ダッ

    アニ「……やれやれ」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:50:39 ID:ts.QcjBY

    エレン「お? ミーナじゃん。おはよう」

    ミーナ(なんでこんな日に限ってエレンが水汲み当番なんでしょうね?)

    エレン「お前、目の下のクマすっげーぞ?」

    ミーナ「ぎゃああああああ! 見ないでよ! 変態!」

    エレン「は!? へ、変態はねえだろ!」

    ミーナ「あーもう最悪だ生きていけないお嫁にいけない」シクシク

    エレン「大袈裟すぎるだろ……あとお前は可愛いから嫁にはいけるぞきっと」

    ミーナ「…………」

    エレン「……おい、ミーナ?」

    ミーナ「うああああああああああ!」

    エレン「ま、待てよ! なんでいきなり井戸に飛び込もうとしてるんだよ!?」グググ





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:52:26 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「」シクシクシクシク

    アニ「……なにやってんのさ」

    ミーナ「徹夜明けなの! テンションおかしいの! エレンもおかしいのー!」

    アニ「井戸に飛び込もうとするほどはおかしくないよ」

    ミーナ「なんなの? エレンマジなんなの? いきなり可愛い連発してくるようになったんですけど!?」

    アニ「ミーナに気があるんじゃないか?」

    ミーナ「ファッ!?」

    アニ「気があるんじゃないか?」

    ミーナ「なんで!? なんで二回言ったの!?」

    アニ「重要なことなんじゃない?」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:53:55 ID:ts.QcjBY

    ミーナ(エレンが私に気がある? ははは、そんなまさか……いやいや、ないってないない)

    サムエル「おい、ミーナ! 弾よこせって!」

    サシャ「ミーナどうしちゃったんですかね」モグモグ

    エレン「わからねえ。っていうか何食ってんのお前」

    サシャ「え? 蒸かした芋ですけど?」

    エレン「ちげぇよ、何を食べてるか、じゃなくて訓練中に何やってんだよって話だ」

    トーマス「今更突っ込んだって仕方ないだろ」

    コニー「おい、エレン! こっちがぶどう弾だっけ?」

    エレン「いやどう見ても普通の榴弾だろ。何のためにぶどうなんてわかりやすい名前がついてんだよ」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:55:24 ID:ts.QcjBY

    ミーナ(でも気がない人に可愛いっていう? 私だったら気がない人に言う? ああでも一般常識的にみてかっこよかったりしたら言うかも)

    ミーナ(うーん、じゃあエレンは私に可愛いとは言ったけど、別に気はないってこと? あ、なんか涙でそう)

    サムエル「おい! ミーナ!」

    ミーナ「うっさい! 黙ってて!」ブン!

    サムエル「ごふぁ!?」ドゴォ!

    エレン「サムエール!!」

    トーマス「しっかりしろ、サムエル! 傷は浅いぞ!」

    コニー「おい! 芋女、担架もってこい!」

    サシャ「ちょ、あと一口で芋食べ終わるんで待っててください」

    キース「 砲 弾 装 填 も せ ず に 楽 し そ う だ な 貴 様 ら 」

    4班「」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:56:28 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「寝不足な上に死ぬまで走らされるとか……」フラフラ

    ミーナ「あ、だめ、本当にこれ、無理だ」ガクッ

    エレン「おい、大丈夫かよ」ガシッ

    ミーナ「Zzz……」

    エレン「お、おい!? ……寝てるのか」

    エレン(そういや目の下にクマできてたし、寝不足だったんだろうな)

    エレン「しゃーねえか。よっと、結構軽いな」

    エレン「おーい! 悪いけどミーナを医務室まで連れてってくるから、教官きたら説明しといてくれ!」

    トーマス「……あいつ普通にお姫様抱っこしたよな」

    サムエル「死に急ぎ野郎は俺らと頭の構造が違うんだろ。普通背負うだろ」

    サシャ「やりますねー、エレン」

    コニー「やるって何がだ? ミーナくらいだったら俺も何とか持ち上げれると思うぞ?」

    トーマス「そういうことじゃないって」





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:58:03 ID:L/l.Cois

    ミーナむにむにしたい





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 16:58:24 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「…………」

    エレンニオヒメサマダッコサレタンダッテミーナ
    エーマジーウラヤマシイナー
    ミカサガホウフクノタメニウゴイテルッテウワサダゼ
    ミーナカイタクチニモドリソウダナ

    ミーナ「どどどどどうしようアニ……」

    アニ「落ち着きなよ、いくらミカサでも気絶したあんたを運んだくらいで殺しにきたりしないよ」

    ミーナ「え? あ、いや、そうじゃなくて」

    アニ「?」

    ミーナ「エレンにお、お姫様抱っこ、されちゃったんだけど///」

    アニ「されたらしいけど、それがどうしたの?」

    ミーナ「感触を全然覚えてないの! これは由々しき事態だよ!」

    アニ「あんた変態だったんだね、食堂の座席は今度から二人分空間作って座ってくれないか」

    ミーナ「あ、冗談だよ! 本当に端っこに行かないでよ傷つく!」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:00:22 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「けどエレンもお姫様抱っこなんて大胆だよね」

    アニ「そうだね。目の下にできたクマがよく見える体勢で医務室まで運ぶなんて」

    ミーナ「考えないようにしてたのにひどい」

    アニ「それに寝てたあんたを背中に担ぐより、抱き上げたほうが手っ取り早かったって理由な気もするし」

    ミーナ「わー、アニ、夢も希望もないね」

    アニ「ただあんたが崩れ落ちたときにすぐに抱きとめた辺り、あんたの体調は心配してたのかもね」

    ミーナ「そ、そうかな///」テレテレ

    アニ「さあね。確実に言えるのは、お礼くらい言いに行くべきじゃないか?」

    ミーナ「う、うん! 行ってくるね!」





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:01:29 ID:ts.QcjBY

    ミカサ「<●>   <●>」

    ミーナ(お礼を言いに来ただけなのにエレンの側に魔王がいたでござる)

    エレン「ミーナじゃん。身体大丈夫なのか?」

    ミーナ「う、うん。ありがとね、エレン。医務室まで運んでくれて」

    エレン「いいよ。一応俺班長だしな」

    ミーナ「……うん、そっか」

    エレン「でも体調管理も兵士の務めだぞ? 夜中はちゃんと寝ないと駄目だ」

    ミーナ「あはは、そうだね。ごめんなさい」

    ミーナ(あー、全然気にしてない感じだ、これ。やっぱり夢見た私が馬鹿だったな)

    エレン「いや、俺も謝らないと駄目だ。ゴムなくしちゃったからな」

    ミーナ「え? ああ、髪留めのゴム?」

    ミーナ(そういえば起きたとき、髪がほどけてたっけ)





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:02:56 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「いいよ、安物だし、予備なんていっぱいあるし。訓練中もしょっちゅうなくしてるもん」

    エレン「いや、運ぶ前まではついてたはずなんだ。だから落としたとしたら俺の責任だ」

    ミーナ「だから、いいってば」

    エレン「お前がよくても俺の気がすまねえんだよ。今度の休日暇あるか?」

    ミーナ「えっ」

    ミカサ「」ガタッ

    エレン「そういうの、どこで売ってるかしらないから連れて行ってくれよ。金は払うし」

    ミーナ「くぁwせdrftgyふじこlp」

    エレン「おい、ミーナ?」

    アニ「オッケーだって言ってるよ。じゃあ今度の休日ね、伝えとくよ」ズルズル

    エレン「アニ!? ……まあいいか」

    ミカサ「…………」





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:04:29 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「お願いだよ、アニ。私を全力で蹴り飛ばして」

    アニ「マゾを蹴る趣味はないよ」

    ミーナ「違うよ! 今から私は夢から覚めるんだよ!」

    アニ「夢じゃないよ、現実だ」

    ミーナ「いやいやいやアニさんまたそんなご冗談を……」

    アニ「明後日、あんたはエレンと二人きりで買い物に行く」

    ミーナ「いやあああああああああああああ!」

    アニ「嫌? ならエレンに弁償のお金だけ渡すように伝えてこようか?」

    ミーナ「それはもっといやあああああああああああ!」

    アニ「わがままだね」

    ミーナ「なんなの? アニはなんなの? 私に何をさせたいの?」

    アニ「あんたがテンパってるのを見るのが面白いだけだよ」

    ミーナ「潜在的ドS!?」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:05:35 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「二人きりってなんで二人きりなの!? アニも着いて来てよ!」

    アニ「やだよ。私は休日は寝て過ごすんだ」

    ミーナ「無理無理無理無理無理無理! 男の子とデートなんてしたことないよ!」

    アニ「この前班のメンバーでご飯食べに行ったって言ってたじゃないか」

    ミーナ「あれはサシャも居たし! 他の男子も居たし! まだエレンが可愛いとか言ってこなかったし!」

    アニ「じゃあそこからエレンがあんたを可愛いと思い出したんじゃないか」

    ミーナ「そ、そんなこと……///」

    アニ「みーな、にんげんいつこいにおちてもふしぎじゃないんだよ」

    ミーナ「あからさまにカンペ見ながら棒読みしないでよ」

    アニ「クリスタにここぞって時に読んであげてって言われたからね」

    ミーナ「それ言っちゃったら効果ないじゃん! わかってやってるでしょ!」

    アニ「こんなこっ恥ずかしい台詞を真顔で言えるわけないだろ……」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:07:01 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「でも、デートなんて何すればいいの……」

    アニ「私は二人で出かけるとしか言ってないけどね」

    ミーナ「だ、男女二人で出かければそれはデートなんじゃないかな」

    アニ「教官や先輩方の買い出しに付き合わされてもかい?」

    ミーナ「うっ……」

    アニ「つまりミーナは弁償のための買い物をデートに昇華させたい、と」

    ミーナ「そ、そんなこと、思っては……」

    アニ「この件に関してはさ、あんたが自分の気持ちをしっかり持たないと意味ないよ」

    ミーナ「…………」

    アニ「エレンとデートしたい?」

    ミーナ「……したい、です」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:08:25 ID:.r5otong

    アニがいいキャラしてやがる





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 17:08:41 ID:ts.QcjBY

    アニ「じゃああとはあの子達の出番だね、私は寝るよ」

    クリスタ「」ニコッ

    ハンナ「」ニコッ

    ミーナ「また私を売るのね、アニ!」

    アニ「管轄違いなので他の部署へ回させていただいただけだよ」

    ミーナ「そんなお役所仕事なああぁぁぁ……」ズルズル

    アニ「これでゆっくり寝れるね」





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 18:49:47 ID:gVQTw7hU

    ミーナかわいいな














    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:38:32 ID:ts.QcjBY

    クリスタ「そんなわけでやってきました、デート当日!」

    サシャ「実況は私サシャ・ブラウスとクリスタ・レンズでお送りします!」

    クリスタ「特別解説にはアニ・レオンハートさんとユミルさん!」

    アニ「……この二人はなんでこんなにテンション高いのさ」

    ユミル「さあな。私の知ったこっちゃない」

    クリスタ「だってデートだよ、でぇと!」キャッキャッ

    サシャ「まったく二人とも、男女のデートでテンションが上がらないなんて女子力が足りてませんね」フーッ

    アニ「女子力関係あるのこれ」

    ユミル「とりあえず速攻で屋台の肉買ってるお前には言われたくねえよ」





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:39:33 ID:ts.QcjBY

    サシャ「おっと! ミーナ選手到着した模様です!」

    クリスタ「膝丈の薄い青のシフォンワンピにリボンタイつき! 白いショルダーバックが映えますね!」

    アニ「何語なんだろうね」

    ユミル「服なんてシャツとズボンとスカートしか把握できないもんな、女子力低いから」

    サシャ「そして何よりも、髪型ぁ!」

    クリスタ「いつもの芋っぽいおさげを解き放ち、緩くウェーブを当てております!」

    ユミル「おいお前の友達芋っぽいって言われてんぞ」

    アニ「本人もたまに気にしてたからいいんじゃないか」

    クリスタ「待ち合わせ20分前、時間も完璧です!」

    サシャ「気持ち早めなのが本人のワクワクして来る時間を調整仕切れなかった感が滲み出ていますね!」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:40:26 ID:ts.QcjBY

    クリスタ「は、早過ぎたかな? でも遅れてくるのも悪いし……でもエレンって早く来そうなイメージだしなぁ」

    サシャ「時間は……あれ? 1分しか経ってない!? もう5分くらいは経ってると思ったのに……」

    クリサシャ「「みたいな♪」」キャッキャッ

    ユミル「無邪気クリスタかわいい」

    アニ「あんたも幸せそうでよかったね。私は頭痛がしてきたよ」

    サシャ「!? き、来ましたよ! エレン選手です!」

    クリスタ「さすがエレン選手! 待ち合わせには余裕を持ってくるあたり真面目な感じです!」

    ユミル「普通にシャツとズボンか。全然着飾ってねえな」

    アニ「あいつがオシャレする姿も想像できないけどね」

    サシャ「あれ? エレン選手、辺りをきょろきょろ見回してますが……」

    クリスタ「……はっ!? ま、まさか!」





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:41:40 ID:ts.QcjBY

    エレン(まだミーナの奴きてないのか)

    エレン(15分前は早過ぎたな)

    ユミル「おい、あいつ完全に待ち人体勢に入ったぞ」

    サシャ「や、やってしまったぁー! エレン選手、これはひどい!」

    クリスタ「お、女の子に対して絶対にやってはならない、たまの休日でオシャレしたら誰だかわかってもらえなかったパターン!」

    アニ「ミーナがちょっと挙げた手が哀愁を誘うね」

    サシャ「お、ちょっと肩を落としましたが、ミーナ選手、エレン選手に歩み寄っています」

    クリスタ「エレンだし、仕方ないよね。私も気合入れすぎちゃったし……今度はもっとラフな感じにしよ」

    サシャ「か、悲しい! エレンひどいです! 最低です!」

    ユミル「勝手に代弁して勝手に最低扱いしてるぜ」

    アニ「でも多分合ってる気がする」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:43:02 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「え、エレン」

    エレン「ん?」

    ミーナ「は、早いねー。私、今来たとこだよ。どれくらい待ったの?」

    エレン「……ん?」

    ミーナ「え?」

    エレン「……えっと、悪いけど、誰?」

    サシャ「Noooooooooooooooooo!」

    クリスタ「これは最低ですね」シラー

    ユミル「天使の冷めた目ありがとうございます」

    アニ「ちょっとエレン蹴り飛ばしてくる」

    サシャ「だ、駄目です! 今は怒りを抑えて!」ガシッ

    クリスタ「そ、そうだよ! 今出て行っちゃったら最悪デートがなかったことになるよ!?」ガシッ





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:43:59 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「……わからない?」

    エレン「え? あ、ミーナ……なのか?」

    ミーナ「はい」

    エレン「えぇ!? ミーナ!? 全然気付かなかったぞ!」

    ミーナ「うん、そうだろうね。一瞬バッチリ目が合ったけどすぐ余所探してたし、ごめんちょっと目から汗が出てきたかも」

    エレン「い、いや! ミーナもうちょっと普通の格好してると思ったからさ!」

    エレン「すげえ可愛い子がいるしミーナに似てるなとは思ったけど、違ったらナンパみたいで嫌だなって思っちゃったんだよ!」

    ミーナ「……か、可愛い? 本当に?」

    エレン「ああ。お前は普段も可愛いんだし、着飾ったらもっと可愛いに決まってるだろ」

    ミーナ「……そっか、ありがと///」





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:45:37 ID:ts.QcjBY

    サシャ「こ、これはもしかしてエレン選手の策略だったのでしょうか」

    クリスタ「まさか一回叩き落としてからこれほど上げるとは……」

    ユミル「死に急ぎ野郎のくせに……」

    アニ「なんであいつ顔色一つ変えずに言えるんだ……」

    サシャ「恐ろしいですね。至近距離で受けたミーナ選手の容態が心配されますが」

    クリスタ「歩き出しました! ミーナ選手は耳まで真っ赤ですが、気絶したり発狂したりは免れたようです!」

    ユミル「なんか生物兵器みたいな扱い受けてるなエレン」

    アニ「あながち間違っちゃいないだろ」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:47:31 ID:ts.QcjBY

    クリスタ「雑貨屋に向かっているようですね。エレン選手から何度か話しかけてますが、ミーナ選手は若干上の空です」

    サシャ「やはり先ほどのダメージが大き過ぎたんでしょうね。でもエレン選手の足を見てください!」

    クリスタ「!? ちょっと歩きがもたついてるミーナ選手に歩幅をあわせています!」

    サシャ「そして俯き加減なミーナ選手はそれに気付き、ほくそ笑んでおります!」

    クリスタ「ちょっと悲しかったけど、一杯可愛いって言ってくれたし……あれ? エレン、ひょっとして」

    サシャ「私に歩幅あわせてくれてる? ……えへへ、すっごく気を使ってくれてる。これってさ期待してもいいのかな///」

    クリサシャ「「きゃー!///」」

    ユミル「どうしよう、アニ。同じ性別の生き物とは思えない発想なんだけど女子力ってこわい」

    アニ「……私はちょっと、わかる気がしないでもない、かな」

    ユミル「あ、てめ、裏切り者!」





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:48:45 ID:ts.QcjBY

    サシャ「ミーナ選手、すっかり調子を取り戻したようです」

    クリスタ「会話も弾んでいますね! ちゃんと顔を見て話せています!」

    サシャ「おっと、お目当てのお店でしょうか? 二人で入って行きます」

    アニ「一回だけ付き合いで来たことがあるね。いろんな装飾品が売ってるよ」

    ユミル「お前が付き合うことなんてあるんだな」

    アニ「あんた、私をなんだと思ってるんだ?」

    サシャ「まあまあお二人とも。けど、出てくるまで待機するしかないですね」

    クリスタ「うん。偶然を装って入っても、さすがにミーナに警戒されちゃうよね」

    サシャ「じゃあ休憩がてら、あそこの屋台で何か食べましょう!」ジュルリ

    ユミル「お前実はそれ目当てだろ」

    アニ「実はも何も事実そうじゃないか?」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:49:50 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「訓練中につけるのは、あんまり高くない安物だから、本当に弁償とかいいんだよ?」

    エレン「だから値段は関係ないって。なくしちまったことのお詫びなんだから」

    ミーナ「うぅ……気が進まないけど」

    エレン「お、こんなのいいんじゃないか? なんかキラキラしたの付いてる」

    ミーナ「あー、可愛いね。けど訓練中に落としたりしたら勿体無いし」

    エレン「訓練が休みの日に付ければいいだろ」

    ミーナ「そっか。そういえばそういう用ってあんまり持ってないかも」

    エレン「じゃあこれにしようぜ!」

    ミーナ「うん。お願いするね」

    エレン「……それとは別にさ、お願いがあるんだけど」

    ミーナ「ん? なに?」





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:51:08 ID:ts.QcjBY

    クリスタ「あれ? もう出てきたよ?」モグモグ

    ユミル「はえーな」モグモグ

    アニ「でもちゃんと手には買ったもの持ってるね」モグモグ

    サシャ「お買い物には時間をかけないタイプなんですかね」モグモグ

    クリスタ「はっ!? 食べてる場合じゃないよ、追いかけないと!」

    ユミル「すいませーん、勘定ー」

    サシャ「えぇ!? まだ腹三分目なんですけど!?」

    アニ「食いすぎだよ。あんただけ割らずに別勘定ね」

    サシャ「そんな!」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:52:22 ID:ts.QcjBY

    クリスタ「お腹も膨れたし、尾行再開です!」

    サシャ「うぅ……お財布は薄くなりましたよ……」

    ユミル「自業自得だろ」

    アニ「……ねえ、この道ってさ」

    クリスタ「来た道を戻ってる?」

    サシャ「えぇ!? 本当に買って終わるつもりなんですか?」

    ユミル「それはしらねえが、このままだったらその可能性もあるな」

    クリスタ「ちゃんとこの後の予定も立てて、紙に書いてミーナには渡したし、問題ないはず……」

    サシャ「あれ、エレンもポケットに何か入ってますよ?」

    アニ「何かってなんだい?」

    サシャ「袋ですね、多分あの店で何か買ったんじゃないですか?」





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:54:36 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「じゃあ、今日は本当にありがとね」

    エレン「おう。悪いな、付き合わせて」

    クリスタ「あれ……本当に終わっちゃった?」

    サシャ「これはミーナを捕まえて尋問ですね!」

    ユミル「私は疲れたから部屋に帰って休むぞ」

    アニ「……悪いけど、話は私一人で聞かせてもらうよ」

    サシャ「えぇ!?」

    クリスタ「うん、お願いするね、アニ。サシャ、私たちも戻ろう?」

    サシャ「うっ……クリスタに言われては仕方ありませんね。アニ、差し支えなかったら後で教えてくださいね!」

    アニ「ああ、内容次第だけどね」





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:55:32 ID:ts.QcjBY

    アニ「戻ってたんだね、ミーナ」

    ミーナ「アニ。ただいまー、私が居ない間寂しくなかった?」

    アニ「蹴るよ?」

    ミーナ「あはは、冗談だってば」

    アニ「どうだったんだい?」

    ミーナ「どうも何も、お詫びに髪留めのゴム買ってもらいに行っただけだしね」

    アニ「違うだろ。前日はあんなに張り切ってたのに」

    ミーナ「勇気が出なかっただけよ」

    アニ「何かあったの?」

    ミーナ「何もないってば」

    アニ「……ごめん、クリスタたちと尾行してた」

    ミーナ「…………」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:56:59 ID:ts.QcjBY

    アニ「店から出てきた後、明らかに様子が違った。それまでは楽しそうだったのに、作り物の笑顔っぽく見えた」

    ミーナ「うん。ちょっと冷静になってさ」

    アニ「冷静になるような出来事があったんだろ?」

    ミーナ「エレンは悪くないよ」

    アニ「あいつ絡み以外で、あんたが気を落とすか?」

    ミーナ「……最初から無理だったんだよ」

    アニ「どういうこと?」

    ミーナ「エレンには、ミカサがいるってこと」

    アニ「……あいつ」ギリッ

    ミーナ「だから、エレンは悪くないってば! 私が勝手に舞い上がって、勘違いしてただけなんだから!」

    アニ「じゃあ何であんたは泣きそうになってるんだ?」





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:58:06 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「自己嫌悪だよ。最初からわかってたのに、ちょっとでも期待した自分が情けなくて」

    アニ「期待させたのはエレンだろ?」

    ミーナ「エレンは何も思ってないよ。ただ素直にそう思ったから言っただけで、私がそれを期待しただけだよ」

    アニ「……何があったの?」

    ミーナ「別に、ただミカサの誕生日プレゼントを選んだだけだよ」

    アニ「…………」

    ミーナ「女の子からアドバイスして欲しかったんだってさ。私じゃなかったらクリスタにでも頼もうと思ってたらしいよ」

    アニ「エレン蹴ってくる」

    ミーナ「だ、駄目だって!」ガシッ

    アニ「離しなよ、蹴るだけじゃ済まさない、開拓地送りにしてやる」

    ミーナ「もう! だからアニに話したくなかったのに!」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 19:59:19 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「いいって言ってるでしょ!? 好きな人が、他の人を好きだっただけだよ!」

    アニ「知るか。私が腹立ってるんだよ」

    ミーナ「エレン蹴るなら絶交だから!」

    アニ「…………」

    ミーナ「…………」

    アニ「あんた、ほんと馬鹿だよ」

    ミーナ「うん、知ってるよ。アニ、恋は盲目って言葉知ってる?」

    アニ「なにそれ」

    ミーナ「女の子ってね、恋しちゃうと周りが見えなくなるくらい、その人のこと考えて夢中になっちゃうんだよ!」

    アニ「あっそ」

    ミーナ「むー、つれないな。アニはそういう経験ないの?」

    アニ「ないよ。今までも、これからも、ないだろうね」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:00:14 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「もったいないね。アニ可愛いのに」

    アニ「あんたね、今はあんたのことだろ?」

    ミーナ「うん。だから言ったじゃない、私は今まで盲目だったんだよ。でもそれが終わった、それだけ」

    アニ「……今日の夜さ」

    ミーナ「ん?」

    アニ「一緒に寝るかい?」

    ミーナ「え!? いいの!?」

    アニ「今日だけだよ」

    ミーナ「ふふふ、ついに私もクーデレのアニちゃんを攻略できちゃいましたね!」

    アニ「ライナー専用の蹴り技、披露しようか」

    ミーナ「遠慮します」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:01:29 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「ふああ、おはよ、アニ。いつも朝早いね」

    アニ「クセみたいなもんだよ。あんたに抱きつかれて遅刻しそうな日もあったけどね」

    ミーナ「あー、アニの温もりを感じてからもう何日か経っちゃったんだね。アニの温もりが恋しいよ」

    アニ「……身の危険を感じたからあんた他のテーブル行きなよ」

    ミーナ「冗談に決まってるでしょ? 座らせてよ」

    ミカサ「ミーナ」

    アニ「!?」

    ミーナ「え!? ミカサ!?」

    ミカサ「少し、話したいことがある」





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:03:04 ID:ts.QcjBY

    ミカサ「エレンに誕生日プレゼントを渡された。この髪留めがそう」

    ミーナ「うん、よく似合ってるね」

    ミカサ「聞けば貴方が選ぶのを手伝ってくれたとエレンは言った。ので、貴方にもお礼を言う」

    ミーナ「いいよ。お誕生日おめでとう、ミカサ」

    ミカサ「ありがとう」

    サシャ(どうなっちゃうんですかこれ!?)

    ユミル(正妻が泥棒猫を許すわけないだろ? 血を見るなこれは)

    クリスタ(えぇ!? 駄目だよそんなの!)

    アニ(ちょっと、あんまり騒いだら見つかるんだけど)





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:04:07 ID:ts.QcjBY

    ミカサ「……エレンは最近、貴方の話をよくする」

    ミーナ「え?」

    ユミル(修羅場キタコレ)

    ミカサ「エレンは貴方に対して少なからず、好意を持っているだろう」

    ミーナ「え、え!?」

    ミカサ「エレンがもし、貴方を選ぶなら……」

    アニ(ちっ!)バッ

    サシャ(ちょ、アニ!)ガッ

    クリスタ(まだ危害を加えるって決まったわけじゃないよ!)ガッ

    ミカサ「私は、貴方なら、構わないと思っている」

    ミーナ「……え?」





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:05:26 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「ま、待ってよミカサ! だってエレンはミカサのことを……」

    ミカサ「? 私とエレンは家族」

    ミーナ「ミカサのプレゼントを買うために私と一緒に出かけたんだよ?」

    ミカサ「ミーナは家族にプレゼントは渡さないの?」

    ミーナ「え、わ、渡すけど……」

    ミカサ「安心して、私はエレンに家族以上の感情を持っていない」

    ミーナ「えぇ!?」

    ミカサ「そんなに驚くこと?」

    ミーナ「い、意外って言うか……絶対好きなんだって思ってた」

    ミカサ「好きか嫌いかで言えば当然好き、この世で一番愛を注いでいる」

    ミーナ「へっ!?」

    ミカサ「だって、家族だから」





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:06:40 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「えっと……ミカサはエレンのことは好きで、愛している」

    ミカサ「はっきり言われると恥ずかしい」

    ミーナ「でも、付き合ったりとかはしない?」

    ミカサ「家族だから、付き合う必要もない」

    ミーナ「例えば、私がエレンの恋人になったら?」

    ミカサ「ミーナなら構わないと言ったはず」

    ミーナ「……ミカサってどこのポジションにいるの?」

    ミカサ「エレンの家族」

    ミーナ「いや、そうじゃなくてさ」

    ミカサ「難しく考える必要はない。私とエレンは付き合っていないし、そういう関係に発展することもないということ。そしてそれはエレンも恐らく同じ考え」

    ミーナ「あ、そういうことか……」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:08:12 ID:ts.QcjBY

    ミカサ「ただし、貴方が不貞を働いたり、エレンの夢を阻むようなことがあれば、私は貴方に容赦しない」

    ミカサ「そしてエレンの貞操を奪うことも認めない。年相応の清い交際しか駄目」

    ミカサ「……しかし、貴方とエレンが付き合うと、恐らく私とエレンが過ごす時間が少し減るに違いない」

    ミカサ「正直、それは寂しい。ので、応援はするが私がミーナに手を貸すことはない」

    ミカサ「自分で頑張って、エレンに告白するなら構わない」

    ミーナ「うん、わかったよ。ありがとね、ミカサ。私頑張る!」

    ミカサ「そして出来れば私とも、仲良くして欲しい」

    ミーナ「!! もちろんだよ! よろしくね、ミカサ!」

    ミカサ「うん、よろしく」





    70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:09:26 ID:ts.QcjBY

    ユミル「意外すぎんだろこの展開」

    クリスタ「ミカサは家族愛以上の感情をエレンに持ってないってことだよね」

    アニ「それにしては若干曲がった愛情だった気がするけど」

    サシャ「ですねぇ。ブラコンに近い感じですか?」

    ユミル「それだ!」

    クリスタ「……娘を心配する父親に見えたなんて言えない」

    アニ「安心しな、私も不思議とそう見えた」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:10:54 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「夕食食べ終わったけど、アニが水汲み当番だった」

    ミーナ「仕方ない、一人で帰ろうっと」

    ミーナ「……あれ? あの後姿、エレン? なんであんなところに座ってるんだろう?」

    ミーナ「ねえ、エレン、どうしたの?」

    エレン「んあ? ああ、ミーナか」

    ミーナ「変な声」

    エレン「うるせーな。ちょっとぼーっとしてたんだよ」

    ミーナ「そっか。えっと、星、見上げてたの?」

    エレン「おう。ミーナも見るか?」

    ミーナ「……じゃあ、ちょっとお邪魔しようかな」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:12:28 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「でも意外だね、エレンにそんな趣味あったなんて」

    エレン「趣味ってわけじゃないぞ。ただまあ、空を見るのは好きかもな」

    ミーナ「それも意外だよ」

    エレン「空に壁はないからな」

    ミーナ「あ、なるほど」

    エレン「鳥だったら、壁の外まで飛んで行って、世界中を冒険できるんだけどなー」

    ミーナ「エレンは、外の世界に行きたいの?」

    エレン「行きたいんじゃないぞ。絶対に行ってみせる」

    ミーナ「そっか。でも外は巨人だらけだよ?」

    エレン「ああ。今すぐには無理だろうけど、何年かかっても巨人を全部駆逐して壁の外に行くんだ」

    ミーナ「……それが、エレンの夢?」

    エレン「おう」





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:13:55 ID:ts.QcjBY

    ミーナ「眩しいな。私は、そんな夢とかしっかりしたもの持ってないし」

    エレン「そっか。俺は小さい頃からずっとそう思ってたけど、ミーナは小さい頃の夢とかないのか?」

    ミーナ「小さい頃は……言うのは恥ずかしいくらいの夢しかないよ」

    エレン「言ってみろよ。絶対笑わないから」

    ミーナ「えぇ〜……その、まあ、普通に、お嫁さん、とか?」

    エレン「……クッ」

    ミーナ「あぁ! 笑った! 今絶対笑ったよね!?」

    エレン「わ、笑ってねえよ! 笑わないって言っただろ!?」

    ミーナ「ひどい! 傷ついた! 信じた私が馬鹿だった!」

    エレン「ははは、悪かったって」

    ミーナ「許さないからね!」

    エレン「……なあ」

    ミーナ「なに? 泣いて謝るなら許してあげないこともないけど?」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:14:28 ID:ts.QcjBY

    エレン「ミーナ、可愛いな」

    ミーナ「……っ///」





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 20:26:11 ID:ts.QcjBY

    とりあえずおわり


    あほ可愛いミーナを書きたかったけど難しいね
    やる気が出たら続きを書くかもしれません





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 03:32:40 ID:8Cnt51OY

    ミーナ・カロライナ

    みーんな狩ろライナーを

    似てる!





    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:18:44 ID:cUadFN66

    おつ
    ミーナカワイイナ



    ヒロイン級にかわいい





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 01:31:13 ID:mT6kIXc.

    >>83
    ミーナカワイイナ





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 18:46:53 ID:5ZxtARVI

    ミーナカワイイナ







    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:38:45 ID:2rkqmVuA

    食事


    ジャン「てめぇ!」

    エレン「なんだよ!」

    ジャン「なに勝手に人の飯食ってやがんだ!」

    エレン「お前がピーマン睨みつけたまま食わねぇから、俺が代わりに食ってやったんだろうが!」

    ジャン「この野郎……今度チーハンが出たら、俺のを半分、てめぇの口に突っ込んでやるからな!」

    エレン「雛鳥よりも大きく口を開けて、待っていてやるよ!」


    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:40:36 ID:2rkqmVuA

    立体機動


    エレン「殺傷能力を見る試験かぁ……」

    ジャン「なんだ? 珍しく語尾が弱々しいじゃねぇか」

    エレン「それなりに深く削げる自信はあるし、良い成績は残せるだろうけど、俺は目標を見つけるのが上位に比べると遅くてな」

    ジャン「立体機動の移動速度がとろいから仕方ねぇだろ」

    エレン「んだと?」

    ジャン「おっ、悔しいか? なら今日は俺の後を追って来いよ。気が向いたら、譲ってやるかもな」

    ジャン「もっとも、てめぇなんぞ、すぐに撒いてやるが」

    エレン「上等じゃねぇか。俺が獲物奪っても恨むんじゃねぇぞ」

    ジャン「はっ。出来るもんならやってみろ、死に急ぎ野郎」





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:42:26 ID:2rkqmVuA

    兵站行進


    ジャン「うぉ!」

    エレン「なに転んでんだ! さっさと起きろ!」

    ジャン「わかってる――痛っ!」

    エレン「……お前、まさか足を」

    ジャン「なんでもねぇ! てめぇはさっさと行きやがれ!」

    エレン「……動くんじゃねぇぞ」

    ジャン「お、おい! 俺を女みたいに抱きかかえるんじゃねぇよ!」

    エレン「黙ってろ。ただでさえ、重てぇ荷物背負ってんだ」

    ジャン「運んでくれなんて頼んでねぇ!」

    エレン「勘違いすんな。人一人と荷物を追加で走り切って、ミカサより高評価を得たいだけだ」

    ジャン「……チッ、勝手にしやがれ」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:45:21 ID:2rkqmVuA

    兵站行進後


    ジャン「てめぇが目的地百メートル手前で倒れたせいで、最後は俺がてめぇを引きずる事になったじゃねぇか! 怪我してるのによ!」

    エレン「てめぇが転んで怪我しなきゃ、俺は普通に完走出来てたんだよ! おかげで俺まで罰則中だ! 一人で責任取りやがれ!」

    ジャン「知るか!」

    エレン「クソッ、ただでさえ、馬鹿みたいに重いもん抱えて腕が疲れてんのに、腕が千切れるギリギリまで懸垂しろだなんて……」

    ジャン「勝手にアホな真似しやがったからだ。さっさとやめて、精々教官に怒鳴られてろ」

    エレン「んな事言われて、やめるわけねぇだろうが!」





    7:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:46:31 ID:bj5/mdrE

    親友レベルに仲いいじゃねえか





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:47:11 ID:2rkqmVuA

    十数分後


    キース「様子を見に来てみれば……イェーガーはもう倒れたのか?」

    ジャン「自分が二人分やります。だから、今回だけは……」

    キース「……キルシュタイン。足の具合はどうだ?」

    ジャン「捻挫用の軟膏を塗ってテーピングで固めておりますので、無理をしなければさほど痛みはありません」

    キース「貴様には数日間、特別な訓練メニューを言い渡す。そのつもりでいろ」

    ジャン「わかりました」

    キース「それから、貴様が言い出した事だ。イェーガーの分もしっかりやれ。今日の借りを残したくなければな」

    ジャン「ハッ!」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:49:27 ID:2rkqmVuA

    対人格闘訓練


    ジャン「俺と組め」

    エレン「なんだ? やっと調子が整ったのか?」

    ジャン「てめぇをガキみてぇに泣かせられる程度にはな」

    エレン「上等だ。ほらよ、先にならず者をやらせてやる。いつでもかかって来いよ」

    ジャン「なら、遠慮なくっ!」

    エレン「シッ!」

    ジャン「いッ!?」





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:51:07 ID:2rkqmVuA

    エレン「どうだ、アニ直伝のローキックの味は? 地面に膝をついてるその情けねぇ格好見れば、言わなくてもわかるけどな」

    ジャン「……やってくれるじゃねぇか」

    エレン「次は食堂で見せた技を披露してやる。俺に仕返ししたきゃ、体で覚えてみろよ。気絶しなければ、な」

    ジャン「その油断がてめぇの命取りになるぜ」

    エレン「忠告はいいから、さっさと立てよ。痛みに耐えて学んだ格闘術、全部見せてやる」





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:51:54 ID:2rkqmVuA

    座学


    エレン「……」

    ジャン「……」

    エレン「……なぁ、馬面。ここってどうやるんだ?」

    ジャン「アルミンに聞けよ」

    エレン「今は近くにいないから、聞けねぇよ」

    ジャン「……前回やった練習問題の問六を見てみろ。それでわかる」

    エレン「どれどれ……あぁ、こういう風にするのか」





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:53:01 ID:2rkqmVuA

    ジャン「……」

    エレン「……」

    ジャン「……おい、死に急ぎ野郎。この問題、何回やり直しても答えが違うんだけど、お前どうやってんだ?」

    エレン「どの問題だ?」

    ジャン「これだ」

    エレン「……ここの代入の仕方、間違ってんぞ。こうするんだよ」

    ジャン「そうだったか? とりあえずお前の方法でやってみる」

    エレン「……」

    ジャン「……」





    14:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:55:05 ID:2rkqmVuA

    技巧


    エレン「あれ? なんだこれ? 上手く嵌らねぇ」

    ジャン「なに基礎的なとこで戸惑ってんだ? コニーでもスムーズに出来るぞ、そんなもん」

    エレン「うっせぇ。今は話しかけんな」

    ジャン「……」

    エレン「……」

    ジャン「……おっといけねぇ。こんなところのネジつけたまんまだった。先に取らねぇと、他のパーツ組むのに邪魔だな」

    エレン「ネジ? あっ、そういう事か。このネジが邪魔だったんだな。見え難いから忘れてた」

    ジャン「……」

    エレン「……感謝なんてしねぇからな」

    ジャン「俺は独り言呟いただけだ」





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:57:10 ID:2rkqmVuA

    馬術


    ジャン「……クソッ! なんで俺の馬は指笛吹いてもこっち来ねぇんだよ!」

    エレン「なにやってんだ、お前? うわっ、汚ぇ! 指と口の周りが涎でネッチョォォってしてんぞ! ネッチョォォって!」

    ジャン「うるせぇ! あっち行ってろ! お前に構ってる暇なんてねぇんだよ!」

    エレン「もしかして、馬を呼べねぇのか?」

    ジャン「……」

    エレン「……ったく、仕方ねぇな。手本見せてやるから、よく見とけ、聞いとけ」

    ジャン「頼んでねぇよ……」





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:58:05 ID:2rkqmVuA

    ピィィィ!


    エレン「……ほら来たぞ。あれ、お前の馬だろ?」

    ジャン「お前の指笛、教官に教わったのとやり方が違うな」

    エレン「クリスタに教えて貰った」

    ジャン「……次からその方法、試してみる」

    エレン「勝手にしろ」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 00:59:22 ID:2rkqmVuA

    就寝前


    ジャン「おい、死に急ぎ野郎」

    エレン「なんだ、馬面」

    ジャン「お前とミカサの関係は、本当にただの家族でいいんだよな?」

    エレン「一緒の家で過ごしたんだから家族だろ」

    ジャン「その、い、一緒に風呂とか……」

    エレン「はぁ? 頭沸いてんのか? 入るわけねぇだろうが」

    ジャン「毎晩同じベッドで寝てたりは?」

    エレン「しねぇよ。別々のベッドがあったっての」

    ジャン「だ、だよな! そうだよな!」

    エレン「あっ。でも、ミカサが寝惚けて俺のベッドに潜り込んで来た事は結構あったな。三日に一度くらいのペースで」

    ジャン「ふざけんなよ、てめぇ!」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:01:09 ID:2rkqmVuA

    休日


    ジャン「木漏れ日浴びながら読書なんて、随分優雅な休日を送ってるじゃねぇか。似合ってねぇぞ」

    エレン「なんの用だよ」

    ジャン「用なんてねぇよ。ぶらついてたら、てめぇが見えたからな。馬鹿にするために寄ってみただけだ」

    エレン「帰れ」

    ジャン「つーか、珍しいな、お前が自主練してねぇなんて」

    エレン「やろうとしたら、アルミンとミカサに口煩く止められたんだよ」

    ジャン「ほんと訓練馬鹿だな、お前」

    エレン「ほっとけ」





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:02:17 ID:2rkqmVuA

    ジャン「アルミンとミカサは一緒じゃないのか? 姿は見えねぇが」

    エレン「ここで昼食を食べようとか何とか言い出して、調理場に行った」

    ジャン「軽いピクニック気分だな」

    エレン「癪だけど、俺もお前と同じ事思った」

    ジャン「ところで、なんの本を読んでるんだ?」

    エレン「キュクロって人の英雄譚」





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:03:28 ID:2rkqmVuA

    ジャン「キュクロって、確か立体機動装置使って、初めて巨人を殺した人だったような……」

    エレン「そのキュクロ」

    ジャン「面白いのか?」

    エレン「結構な」

    ジャン「俺にも読ませろ」

    エレン「そこに一巻が転がってるだろ。好きにしろよ」

    ジャン「そうする」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:04:18 ID:2rkqmVuA

    チェス


    エレン「マルコ、チェスやってるのか?」

    マルコ「まぁね」

    ジャン「おい、意図的に俺をいない者扱いしてんじゃねぇよ」

    エレン「いたのか?」

    ジャン「この野郎……」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:05:32 ID:2rkqmVuA

    マルコ「まぁまぁ。エレンもやらない?」

    エレン「遠慮する」

    ジャン「誘ってやるなよ、マルコ。ルールもろくに覚えられないなんて事、他人に知られたら可愛そうだろ?」

    エレン「ルールくらい知ってるっての」

    ジャン「その程度の教養はあったのか。けど、それが精一杯だったんだろ? ん?」

    マルコ「全く、なんで二人は、一々挑発的な言い方をするんだよ……」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:06:15 ID:2rkqmVuA

    エレン「……マルコ、代わってくれ。こいつを叩き潰してやる」

    マルコ「いいけど、手を出したらダメだよ」

    エレン「出さねぇよ」

    ジャン「さっさと席に座れよ。始めるぞ」

    エレン「一瞬で終わらせてやる」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:07:12 ID:2rkqmVuA

    数分後


    エレン「ウソ……だろ? こんなハズじゃ……」

    ジャン「弱っ」

    エレン「ま、まだ! まだ俺は……ッ!」

    マルコ「エ、エレンはそんなにチェスで遊んだ事ないだろうし、最初はこんなもんだよ!」

    エレン「……いや、慰めは良いよ、マルコ。どんだけ取り繕っても、これが俺の実力なんだ」

    マルコ「エレン……」





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:10:06 ID:2rkqmVuA

    ジャン「……おい、死に急ぎ野郎。次を始めるぞ」

    エレン「次?」

    ジャン「いつだったか、対人格闘術の時に受けた恨みをここで晴らす。とことん仕返ししてやるから覚悟しろ」

    エレン「……絶対に、今日中に勝ってみせる」

    ジャン「吠えてろ」





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:11:52 ID:2rkqmVuA

    プレゼント


    ジャン「聞きたい事がある」

    エレン「なんだよ」

    ジャン「その……そ、そろそろミカサの誕生日だろ?」

    エレン「そうだな」

    ジャン「な、なにをあげたら、喜ぶと思う?」

    エレン「ミカサに直接聞けよ」

    ジャン「それが出来たら苦労しねぇよ!」

    エレン「めんどくせぇやつだな。うーん、ミカサが喜ぶ物かぁ……マフラーあげたら喜ぶんじゃねぇの?」

    エレン「あいつ、いっつも巻いてるし、今のは大分古くなってたからな」

    ジャン「マフラーだな! よし! 今から買って来る!」

    エレン「門限に遅れて帰って来い」

    ジャン「んな真似するかよ!」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:13:46 ID:2rkqmVuA

    ミカサの誕生日後


    ジャン「断られたじゃねぇか! 受け取ってさえ貰えないなんて、惨め過ぎるだろ、俺!」

    エレン「知らねぇよ!」

    ジャン「チェスで俺に百連敗した恨みか!?」

    エレン「そんな陰険な真似するわけねぇだろうが!」

    ジャン「このマフラー、どうしろってんだよ!」

    エレン「自分で使えよ」

    ジャン「それこそ惨めだろ……」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:15:20 ID:2rkqmVuA

    卒業模擬戦闘試験


    ジャン「これに合格さえすれば、馬鹿な事をしない限り、十位以内確定だ。やっと息苦しい最前線の街から脱出出来る」

    エレン「合格して、それで全部終わりみたいな言い方だな」

    ジャン「その通りだ。内地での暮らしが俺を待ってるんだからな」

    エレン「最後まで快適な頭してんな、お前」

    ジャン「てめぇと俺は違う。わざわざ自分から巨人の腹に飛び込むような選択肢なんて、俺は選らばねぇよ」

    エレン「なんにしろ、全ては合格した後の話だ。捕らぬ狸の皮算用にならねぇようにな、お互い」

    ジャン「当たり前だ」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:19:23 ID:2rkqmVuA

    解散式の日


    ジャン「……」

    エレン「……なんだよ、こんなとこに呼び出しやがって」

    ジャン「お前、やっぱり調査兵団に入るつもりか?」

    エレン「当たり前だろ? 今更なに聞いてんだ?」

    ジャン「……憲兵団に入れよ。お前はその権利を得たんだ。わざわざ放棄してまで、死にに行く必要はねぇだろ」

    エレン「は?」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:20:55 ID:2rkqmVuA

    ジャン「おふくろさんの事は知ってる。外の世界を探検したいってのもな」

    エレン「それがどうした? また笑うのか? 死んだ人間のために戦う事が馬鹿らしいって。無謀な夢を見る憐れなやつだって」

    ジャン「もう笑わねぇよ。けどな、全部諦めろ。諦めたら安全な暮らしが約束されるんだ」

    ジャン「それにお前が憲兵団に入れば、ミカサも入るだろうし、アルミンも裏方の技巧か駐屯兵団を選ぶかもしれねぇ」

    エレン「なんだ、ミカサたちの事を心配してくれてるのか。なら、あいつらに直接――」

    ジャン「俺は! ……俺はな、これでもてめぇに死んで欲しくねぇと思ってる。だから、エレン・イェーガーに直接訴えてんだ」

    エレン「……それでも俺は調査兵団に行く。俺自身のためにも、その意志を曲げるわけにはいかねぇんだよ。……悪いな、ジャン」

    ジャン「……そうか」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:24:48 ID:2rkqmVuA

    エレン「憲兵団に行くんだろ? それぞれの兵団に入ったら、いつ会えるかわからねぇけど、そん時まで元気でな」

    ジャン「死ぬまでに、討伐数は百を越せよ」

    エレン「駆逐し尽くすまで殺してやるよ、巨人を」

    ジャン「死ぬんじゃねぇぞ」

    エレン「お前にチェスで勝つまではな」

    ジャン「……」

    エレン「……」

    ジャン「……手を出せ」

    エレン「入団式の日にもしたな、それ」

    ジャン「あの時は、ただの手打ちで、これは約束だ。クソみてぇな同期との、な」

    エレン「あぁ、約束だ。いつかまた、必ず喧嘩するって」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:25:47 ID:2rkqmVuA

    終わり

    なんかエレンもジャンがこれじゃない感酷いけど仕方ないね





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:32:06 ID:15h53UZg

    遠回しという名のどストライク
    良かったです
    乙乙





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 01:48:07 ID:Zv.Kzky2

    乙ですのー
    なんか良いな
    ジャンたちが調査兵団に入った後の二人も見てみたいがエレンは監視されてる状態だしなー





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 04:26:32 ID:SMrRq6oI

    素直路線もいいね!





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 11:48:05 ID:MUfK0GuI

    めっちゃ良かった
    乙乙!






     
    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 19:08:55 ID:uDDYLWL6

    エレン「///え〜と.......!!そういえば、立体起動訓練の時に何か食べた記憶があるぞ///」スリスリ ギュー

    ミカサ「/////////////////////////////」シューー

    アルミン「そんな物、食べちゃダメだよエレン!!(ミカサの頭から煙がでてる!?)」

    エレン「///仕方ないだろ、///腹減ってたんだから///」スリスリ ギューギュー

    ミカサ「//////////////」ボン

    アルミン(ミカサの頭から何かの音が聞こえた!?)





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 19:22:08 ID:uDDYLWL6

    アルミン「そ、それで何を食べたの...エレン?」

    エレン「///え〜と、///何かのキノコだったと思うぞ!!///」スリスリ ギューギュー 

    ミカサ「///////////(このエレンは……いい/////)」ニヘラ

    アルミン「そのキノコは持ってるかい?(ミカサの顔が緩んでる!?)」ドキィ





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 19:34:36 ID:uDDYLWL6

    エレン「///持ってるが///、////部屋に置いてるから、///今は無いぞ///」スリスリ ギューギュー

    ミカサ「/////////////(//あぁ〜エレンのにおいがする、いい香り////)」ポォー

    アルミン「エレン...もし良かったら...そのキノコ、今持ってきてもらってもいいかな?(ミカサが明後日の方向を見て浸ってる!!)」

    アルミン(絶対に、そのキノコのせいでエレンがおかしくなってるんだ)

    ミカサ「!! アルミン、貴方は私nエレン「アルミン!!」オオゴエ





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 19:37:12 ID:kN75SGaU

    こんなエレンもいいな





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 19:53:14 ID:uDDYLWL6

    アルミン「!?」

    ミカサ「!?」

    エレン「な、な、何でミカサから離れさせるような事、言うんだアルミン!!」ウル ナミダメ

    アルミン(えぇ〜 涙目になってるだとぉ!?)アタフタ

    エレン「確かに、ミカサは綺麗で、可愛くて、手に入れたい気持ちは分かるぞ!!」ウルウル

    ミカサ(!!////////エレン..///////////)ポォー

    エレン「でも、俺のミカサを取ろうとするなよぉ〜」ウァーン

    アルミン「ご、誤解だよエレン....ミカサを取ろうだなんて思ってないよ!!」アタフタ





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:16:46 ID:uDDYLWL6

    エレン「ほ、本当か...アルミン...」グスグス

    アルミン「本当だよ....だから泣きやんでくれよ、エレン(じゃないとミカサに削がれる)」ブルブル

    ミカサ「エレン...心配しなくていい....私はアルミンなんかと付き合ったりしない」ムネドン

    アルミン(ミカサ......結構...傷つくよ.....)ホロリ

    エレン「ミカサァ〜!!」ダキィ

    ミカサ(!?/////////////////この世界はとても美しい/////)プシュー





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:28:03 ID:uDDYLWL6

    エレン「////ミカサ////」ギュー

    ミカサ「////エレン///」ナデナデ

    アルミン「じゃあ、あとで見せてねエレン(絶対に聞いてないよね)」ハァー

    ジャン「……」イライラ

    アニ「………」イライラ





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 21:37:07 ID:uDDYLWL6

    ライナー「……」イヤナヨカン

    ベルトルト「……」ナマエ カイテモラッテ ウレシイナ

    クリスタ「……」エレンヲジィー

    ユミル「……」クリスタヲジィー

    サシャ「……」モグモグ

    コニー「……」サシャ マダクッテルノカ

    マルコ「……」ハァー(モシカシテコレダケ?)





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 22:02:41 ID:uDDYLWL6

    ジャン「....おいエレン!!..さっきから何、ミカサとイチャイチャしてんだ。てめぇー!!」ガタ

    エレン「な、何だよ急に..大声出すなよ...びっくりするだろ...」ビク

    ジャン「うるせぇー...お前が羨ましいんだよ!!」ズカズカ

    アルミン(だめだジャン!..そのまま行っても目に見えてるジャン!)

    エレン「!!そうか、ジャン...お前も..ミカサの事が好きなんだな!?」ガタ

    アルミン「!?」ガタ

    アニ「!?」ガタ

    ライナー「!?」ガタ

    ベルトルト「!?」ガタ

    クリスタ「!?」ガタ

    ユミル「!?」ガタ

    サシャ「!?」」コノ パン オイシスギル

    コニー「!?」クイスギダゾ サシャ

    マルコ「!?」(マダカイテクレテル)





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 22:14:06 ID:uDDYLWL6

    アルミン(そ、そんな...あのエレンが気づくなんて)ワナワナ

    ジャン「!?そ、それhエレン「ジャン!!」オオゴエ

    ジャン「!?」ドキ

    アルミン(!!まさか...エレン...僕に言った言葉をジャンにも言うのかい?)

    エレン「ジャン!!」ウル ナミダメ





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 22:25:19 ID:uDDYLWL6

    ジャン「な、何だよ...エレン...(まずい...ミカサに俺の気持ちがバレてしまう)」ドキドキ

    エレン「確かに、ミカサは綺麗で、可愛くて、可憐で、美しくて...彼女にしたいのは分かるぞ!!」ウルウル

    ミカサ(///エレン///////////)ポォー

    アルミン(凄く、褒め言葉が増えてるよ...エレン!!)ビシ

    エレン「でも、俺の愛するミカサを取ろうとするなよぉ〜」ウァーン

    アルミン(そこも変わるんかい!!)ビシ





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 22:33:34 ID:uDDYLWL6

    ジャン「お、俺は別nミカサ「エレン!!」

    エレン「何だよ」グスグス

    ミカサ「エレン...心配しなくてもいい...私がジャンごときに彼女になるわけがない」ムネドン

    ジャン「…………」ゴフゥ ボタボタ バタン

    アルミン(!!ジャンの口から、見た事もない量の血を吐いて倒れたぁ〜)ウァー





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 23:08:50 ID:uDDYLWL6

    エレン「...本当か...ミカサ?」グスグス

    ミカサ「私、ミカサ・アッカーマンは世界中の誰よりも、エレン・イェーガーの事を愛しています!!」キリ

    エレン「ミカサァァァァァァァ〜」ダキ

    ミカサ「!!////////この世界は...本当に......美しい///」ギュ

    アルミン(ミカサァァァーそのセリフはアウトだよーー!!)ビシ

    アルミン(それと、ジャンが無視されすぎて可哀想すぎるよ!)ホロリ

    ジャン「」チーン





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 23:35:09 ID:uDDYLWL6

    ドア ギィ

    キース教官「今しがた、大きな音が聞こえたが。誰か説明してもらおうか」ドン

    ミカサ「私が、ジャンを徹底的追い詰めた音です!!」キリ

    キース教官「……」コホン

    キース教官「マルコ・ボット、後処理はお前に任せる..いいな?」ユビサシ

    マルコ「っは(マジかよ...恨むぞジャン)」デモ デバンガ デキテ ウレシイ

    キース教官「それと、ジャン...身の程を知れ!!」ギィ バタン

    アルミン(教官..もうやめて、ジャンのライフはもうゼロよ)ビシ





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 23:38:12 ID:uDDYLWL6

    エレン「///ミカサ///」ギュ

    ミカサ「///エレン///」ギュ

    アルミン(と、とりあえず、ジャンはマルコに任せるとして)

    アルミン「エレン...その..そろそろ部屋に戻らない?」ドキドキ

    エレン「!?ふぇ?」ナミダメ

    ミカサ「!?アルミン!!」ギロ

    アルミン「ち、違うよ...そろそろ、夕食の時間が終わるから部屋に戻らないと!」ブルブル

    エレン「!!もうそんな時間なのか?」ウツムキ

    エレン「い、嫌だよ...ミカサと離れたくないよぉ〜」ギュ ウルウル

    ミカサ「!!///わ、私も...////エレンと離れたく...ない///」ギュ キューン

    アルミン(うぁ〜どうしたらいいんだろう?)ウーン

    アニ「ちょっと、いいかい?」ズイ





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 23:50:26 ID:uDDYLWL6

    ライナー「……嫌な予感しかしないな」ボソ

    ベルトルト「……外れることを祈ろう..ライナー」ボソ

    エレン「どうかしたのか、アニ?」ギュ

    ミカサ「何か用...アニ?」フフゥ ギュ

    アニ「あんたたちじゃ無いよ...アルミンに用があるんだよ(あのニヤケ顔イライラする)」ギリ

    アルミン「僕に用かい..アニ?(何だろう...ちょっと胃痛が出てきたような)」キリ





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/24(水) 23:57:45 ID:uDDYLWL6

    アルミン「アニ...何だい?」ボソ

    アニ「二人の状況は、傍から見てもおかしいのは分かるよ」ボソ

    アニ「...で、原因は何か分かったりしないのかい?」ボソ

    アルミン「何となくだけど...多分、立体起動訓練中で食べたキノコのせいみたいなんだ」ボソ

    アニ「...で、そのキノコは...どこにあるの?」ボソ

    アルミン「僕たちの部屋に置いてあるらしいんだ。」ボソ





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 00:14:31 ID:uDDYLWL6

    アニ「それなら、早くそのキノコを探して見つけ出さないと」ボソ

    アルミン「でも、エレンは物を隠したりするのが上手だから...エレン本人から貰った方が早いんだ」ボソ

    アルミン「ただ、エレンがあんな状態だから...どうやって離れさせようか考えてるんだよ」ボソ

    アニ「とりあえず、二人を離れさせればいいんだね」ボソ

    アニ「それなら、いい方法があるよ」ボソ

    アルミン「!!それは、本当かい、アニ」ボソ

    アニ「私に、任せてくれないかい?」ボソ

    アルミン「うん、分かった....アニに任せるよ」ボソ

    アルミン(今は、アニを信じるしかない...よね)シンライ スル メ





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 19:50:49 ID:uDDYLWL6

    アニ「エレン...ちょっといいかい?」

    エレン「///何だ...アニ?///」ギュー

    ミカサ「アニ...エレンとの至福の時間を邪魔をしないで!!」ギロ

    エレン「!?え...アニも俺からミカサを...離そうとしてるのか?」ウル

    アニ「!!そんな事、言ってないだろ!?(泣いてるエレン...間近で見るとかわいいねぇ!)」キュン

    アニ「じゃなくて、エレンはミカサと離れたくないんだろ?」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:04:57 ID:uDDYLWL6

    エレン「あ、///当たり前だろ...誰が何と言ようと、///絶対にミカサを離さない///!!」バン

    ミカサ「アニ...貴方が何を言っても無駄...ので、今すぐ諦めるべき!!」ギロ

    アニ「でもね、エレン...あんたは自分でミカサと離れないといけないんだよ!!(ミカサは無視しよ)」ユビサシ

    エレン「!?」

    ミカサ「!?」

    アルミン(!?何を言ってるんだ、アニ...今のエレンがミカサと離れるわけないじゃないか!!)





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:19:48 ID:uDDYLWL6

    エレン「!?お、俺がミカサと離れるだって!!」ワナワナ

    ミカサ「アニ...なぜ..そんなことを言うの?」ギロ

    エレン「アニ!...俺がミカサから離れるってどう言う意味だ!!」ギロ

    アニ「ミカサから離れないといけない理由があるって言ってるんだい!!」ギロ

    エレン「!?」ビク

    アニ「良く聞きな、エレン...貴方は..その...ミカ.サの事がす...す...」ギュ

    エレン「す?」キョトン

    アニ(くぅ〜...言いたくない...言いたくないけど..言わないと....この状況が打破出来無い!)ギリ

    エレン「……」ジー

    アニ(我慢するんだ...これもエレンの為じゃないか)ギュー





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:31:39 ID:uDDYLWL6

    アニ「ミカサの事が好きなんでしょ!」

    エレン「そ、それは違うぞ...アニ!」ドン

    アニ(え、違うのかい?)ドキ

    ミカサ(え、ち、違うの?.....エレン!?)ジワァ

    アルミン(予想外の返答にアニがドキっとしてる...そして、ミカサが泣きそうになってる!)アタフタ





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:43:11 ID:uDDYLWL6

    エレン「俺は、ミカサの事を愛してるんだ!!」ユビサシ

    ミカサ「/////////////////////////////////エレン///」パァー

    アニ「……」イラァ

    アルミン(やっぱり、おかしいエレンだった...少し期待したのに!)ハァー

    エレン「それで、愛するミカサと離れる理由ってのは何だ!!アニ?」ギロ

    アニ「……それはだね...一緒にいるって事なんだよ!!」イライラ

    エレン「?」キョトン

    ミカサ「?」キョトン

    アルミン(……一緒にいる事で離れないといけない.....!!分かったぞ!アニが言いたいことが!!)ポン





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:35:26 ID:uDDYLWL6

    エレン「アニ!!何が言いたいんだ?」ドン

    アニ「エレン...このあと...どうするんだい?」イライラ

    エレン「そんなの決まってる!ミカサと一緒に寝るんだ!」ドヤガオ

    ミカサ「!?////////(……エレンと...久々に寝れる!!)」ニヘラ

    アルミン(!?ミカサの顔が、幸せそうな顔になってる)ビク

    アニ「ここの...訓練兵になる為の罰則があったの覚えてないかい?」イライラ

    エレン「……訓練兵になる為の罰則?」ウーン

    ミカサ「////////(……エレンと....ナニしようかな...)」ニヘラ

    アルミン(うぁ〜ミカサ...あの顔...絶対やらしい事考えてるなぁ)ハァー





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:47:00 ID:uDDYLWL6

    エレン「……!!思い出したぞ、確か男子、もしくは女子の宿舎に入った場合、兵士不適合と見なして即開拓地行きだったはずだ!!」

    アニ「思い出したかい?...その通りだよエレン」ビシ

    ミカサ「/////(……あぁ〜エレン...そこは...触っちゃ...ダメ...)」ニヘラ

    アルミン(ミカサの顔がなっちゃいけない顔になってる!?)ドキ

    エレン「……それじゃあ〜まさか...」プルプル

    アニ「……もし、ミカサを...あ……愛してる...なら...我慢しなきゃいけないんだよ!!」イライラ

    ミカサ「/////(!!そ,そんな事..ない、エレンの事、嫌いになるわけがない)」クワ

    アルミン(!?急に、ミカサの顔が怖くなった!)ガクブル





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:52:51 ID:uDDYLWL6

    エレン「……」ウゥ

    アニ「……」ナミダメ エレン キュン

    ミカサ「//////(エ、エレンにならナニされても大丈夫!)」ニヘラ

    アルミン(また、最初の顔に戻ったね!)ツッコミツカレタ

    エレン「……わ、分かった!」ギリ





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 23:06:00 ID:uDDYLWL6

    アニ「……何が、分かったんだい?」ジー

    エレン「ミカサと離れるのすっげぇー嫌だけど..開拓地行きだけは避けたいから....が、我慢する!」プルプル ウルウル

    アニ「そうだね...それが正解だと...私は思うよ!」ニコ

    アルミン(!!す、すごい...あのデレンを納得させるなんて!!)ソンケイ

    アルミン(これで少しは胃痛は起きないかな)フゥー

    ミカサ「///(私も....エレンのおtエレン「ミカサ!!」ウルウル

    アルミン(エレン...ナイス)グー





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 23:19:34 ID:uDDYLWL6

    ミカサ「は!?...ここは...エレン....どうしたの?」ニコ

    エレン「ごめん..ミカサ...やっぱり一緒に寝るのは...やめよう!!」ウルウル

    ミカサ「!?ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど....」アタフタ

    アルミン(ミカサが動揺しすぎて、ど、しか言えてないよ!!)

    ミカサ「ど、どうしてエレン!!、私は全然...大丈夫!」ウルウル

    エレン「俺だって!..ミカサと離れるのは嫌だぞ...でも、アニの言った通りにしないとな」ウルウル

    ミカサ「!?...(アニが、エレンに何か吹き込んだの)」ギロ ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    アルミン(エレ〜〜〜〜ン、それじゃ省略しすぎだぁぁぁ)ウァー

    ミカサ「アニ、貴方を今から...そgエレン「だから!!」ダキ





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 23:34:10 ID:uDDYLWL6

    エレン「今から、宿舎近くのベンチに行って就寝時間まで一緒にいようぜ」ギュ

    ミカサ「!!///分かった..今すぐ行こう...エレン///」ギュ

    エレン「!?ちょっと待っててくれ...アルミンに言いたいことがあるんだ」チョイチョイ

    アルミン「?...何だいエレン...(頼むから変な事言わないでくれよエレン)」ドキドキ

    エレン「先に、話してたキノコなんだけど...俺の布団の中に置いてあるから」ボソボソ

    アルミン「!!分かった、じゃあ見させてもらうね!(何だ、簡単な場所だった)」ボソボソ

    エレン「ただ、調べるだけにしてくれよアルミン!..俺のキノコ、食べちゃだめだぜ」ボソボソ

    アルミン「わ、分かってるよ(変に聞こえるからやめてよ!?)」ボソボソ 

    ライナー「」ピク

    ベルトルト「....反応しちゃだめだよ、ライナー」ボソボソ





    75:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 23:46:45 ID:uDDYLWL6

    ミカサ「...エレン...私は結構待ってる....ので...早く行こう!」ジー

    エレン「あぁ、すぐ行くよ....じゃあ、また後でなアルミン!」スタスタ

    アルミン「行ってらっしゃい(早く、そのキノコを見て調べないと!)」フゥ

    アニ「……ライナー...ちょっとこっちに来な!!」イライライラ

    ライナー「!?お、俺は別に、ようzアニ「いいから」イライライラ ドン

    ライナー「!?わ、分かった!」ドキ ダァ

    ベルトルト(さよなライナー)ナムー

    クリスタ「これが」ビシ

    ユミル「理由のない」ビシ

    サシャ「暴力が」モグモグ ビシ

    コニー「ライナーに襲う」ビシ

    マルコ「……ジャンを部屋に連れて行こうかな!」ハァ

    ライナー「」チーン





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:12:12 ID:uDDYLWL6

    ーーー宿舎 外 ーーーーー

    エレン「ここの、ベンチに座ろうぜ。」スゥ

    ミカサ「分かった」スゥ

    エレン「ミカサ!...やっと二人っきりになったな///」ジィー

    ミカサ「///うん///」

    エレン「ミカサ///!」ダキ

    ミカサ「!?///エレン?...どうしたの?///」ニコ





    89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:21:43 ID:uDDYLWL6

    エレン「///はぁ〜ミカサ...何で、こんなに可愛いんだ!///」ギュー

    ミカサ「///(エレンの口から可愛いと言う言葉が聞けるなんて...最高///)」ギュー

    エレン「それに、ミカサからいい香りがする///」クンカクンカ

    ミカサ「!?///エレン...私も、エレンの匂い....とてもいい香りがする!///」クンカクンカ

    エレン「///それに、とても落ち着くよ...ミカサ!///」スリスリ

    ミカサ「////////エレン...///」ナデナデ





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:34:02 ID:uDDYLWL6

    エレン「……ミカサ...///」ジー

    ミカサ「?どうしたの、エレン」キョトン

    エレン「///ミカサ...愛してる///」ギュ

    ミカサ「!!///わ、私もエレンの事....あ、あ、愛してる!///」ギュ

    エレン「.....ひとつだけ約束してくれないか?///」カタ ガシ

    ミカサ「!?何...エレン///」ドキ





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:44:58 ID:uDDYLWL6

    エレン「俺よりも先に...死なないでくれ!...ミカサまで死んでしまったら俺は...もう..生きていけないから!」グス

    ミカサ「!?...私は、エレンを置いて死んだりはしない...エレン、貴方が死なない限り...私は死なない!」ナデナデ

    エレン「!...ミカサ///」ダキ ギュー

    ミカサ「!...エレン///」ギュー スリスリ ナデナデ





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:01:02 ID:uDDYLWL6

    ミカサ(今のエレンなら...何でも答えてくれそう///)ドキドキ

    ミカサ(キスしてって言ってみよう...うん、絶対にうまくいく///)ドキドキ

    ミカサ「……エレン...私と、その...キs「カーンカーンカーン」

    エレン「!!もう終わりか...寂しいけど、本当に寂しいけど...もう寝ようぜ!」ガタ

    ミカサ「!?エ、エレン……あの...キsエレン「じゃあな、また明日だな...おやすみミカサ!」スタスタスタ

    ミカサ「……」ガーン

    ミカサ「……」グス

    エレン「……」ピタ クル スタスタスタ チュ

    ミカサ「!?///」ドキ

    エレン「お休みのキス...また明日なミカサ///」スタスタスタ

    ミカサ「///(生まれてきて...本当に...良かった!」ドキドキドキ





    108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 23:31:58 ID:uDDYLWL6

    ーーーー食堂 外 入口ーーーーー
    (時間が少し戻ります)

    アルミン(早く、部屋に戻って何のキノコか調べなくちゃ!)スタスタ

    アルミン(でも、キノコなんかで、あんな状態になることってあるのかな?)スタスタ

    アルミン(もし、仮にエレンがあの状態になるってことは...何かの副作用でなってるなら!)ピタ

    アルミン(もし.....それが....猛毒だと...したら...)ドクンドクン

    アルミン(……早く部屋に行かなきゃ!)ダァ





    110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 23:47:30 ID:uDDYLWL6

    クリスタ「ア〜ルミン!」ヒョイ

    アルミン「!?ク、クリスタ...、ど、どうしたの...急に飛び出してきて...ビックリしちゃったよ」アセアセ

    クリスタ「ごめんね、アルミン...ビックリさせちゃって」テヘ

    アルミン「全然、大丈夫だけど...何か用かい、クリスタ?」ソワソワ

    ユミル「おい!...私の女神が話してるのに、何ソワソワしてるんだ!」ギロ

    アルミン「!?べ、別にソワソワ何て...」ソワソワ

    クリスタ「ユミル!!...そんな事言わないの!」プンスコ

    ユミル「チィ...女神に助けられたな、アルミン!!(結婚しよう)」ジー

    アルミン「……で、どうしたの?(クリスタカワユス///)」ジー ハッ ソワソワ





    111:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 00:01:45 ID:uDDYLWL6

    クリスタ「エレンはさ...今日、何かおかしくなかった?」ジー

    アルミン「まだ、確証はしてないんだけど...多分、キノコのせいかもしれないんだ!!」

    クリスタ「ふ〜ん、そうなんだ...で、アルミンは今からそのキノコを調べるんだぁ?」ジー

    アルミン「うん...だから、ちょっと急ぐんだ...ごめんねクリスタ!」ペコ

    クリスタ「!!うぅん...大丈夫よ...こっちこそごめんね、アルミン引き止めちゃって」テヘ

    クリスタ「もし、原因が分かったら、教えてもらってもいいかな?」ジー

    アルミン「うん、分かったよクリスタ...それじゃあ、また明日...おやすみ!」フリフリ

    クリスタ「おやすみ!アルミン」フリフリ





    118:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 23:25:24 ID:uDDYLWL6

    アルミン「」スタスタスタ...

    クリスタ「……」ジー

    ユミル「……どうしたんだ、クリスタ...アルミンの方をジっと見て?」ジー

    クリスタ「!?...な、何でもないよ!...じゃあそろそろ、私達も部屋に戻りましょう!」スタスタ

    ユミル「ちょ、ちょっと待てよ、クリスタ!」スタスタスタ

    クリスタ「……」ウーン

    ユミル「……(何か、考えてるクリスタ可愛すぎ!)」ジー





    119:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 23:37:40 ID:uDDYLWL6

    アルミン(それにしても、クリスタは本当に可愛いなぁ!//)スタスタ

    アルミン(っと、そろそろ部屋に着きそうだ!)スタスタ ガチャ

    ーーーー男子宿舎ーーーーー

    アルミン(さて、早速、エレンの布団を調べなきゃ!)ゴソゴソ

    アルミン(!! あった、これだ.....これがエレンが食べたキノコかぁ〜)ジー

    アルミン(う〜ん.....もっと毒々しい想像してたけど、そんなにおかしくないなぁ)ジー

    アルミン(でも、昔、僕が見たことがあるキノコ図鑑には載ってなかったような気がする!)クビカシゲ

    アルミン(ここで考えても仕方がない...今から、書庫室で調べれないか教官に言ってみよう!)ガサ





    120:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 23:52:31 ID:uDDYLWL6

    アルミン(まだ、2個ぐらいあるから...1個持っていこう!)スタスタスタ ガチャ

    ーーーー男子宿舎 外 入口ーーーーー

    アルミン(早く行かないと間に合わないかな?)

    マルコ「アルミン、もう部屋に戻ってたんだね!」ジー

    アルミン「マルコ!...ジャンはどうしたんだい?」キョロキョロ

    マルコ「ジャンなら医務室に送って安静にしているよ」ニコ

    マルコ「……所で、アルミン...その手に持ってるのはキノコかい?」ジー

    アルミン「!そうなんだ...だから、ちょっと教官の所まで急がなきゃ行けないから...ごめんね、マルコ!」ダァ

    マルコ「あ、ちょっと....行っちゃった...何だったんだろう?」キョトン





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 00:03:46 ID:uDDYLWL6

    ーーーー通路ーーーー

    ライナー「……いてて、酷い目にあった」サスサス

    ベルトルト「大丈夫かい、ライナー!?」ジー

    ライナー「あぁー...!あそこにいるのは、アルミンだよな」ジー

    ベルトルト「!あ、本当だ...何してるんだろう...あんなに急いで」ジー

    アルミン「……」バタバタ

    ライナー「!こっちに来たぞ...アルミンそんなに急いで何処に行くんだ?」ジー

    ベルトルト「何か急ぎのyアルミン「ライナー、ゴメン本当に急いでるからまた、後でね」バタバタ

    ベルトルト「……」

    ライナー「……(どんまい、ベル)」





    127:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 21:12:20 ID:uDDYLWL6

    ーーーー教官室 前ーーーー

    アルミン(やっぱり、教官に尋ねる時は緊張するなぁ〜!)ドキドキ

    アルミン(よし!!)コンコン

    キース教官「!...だれだ、こんな時間に!」

    アルミン「アルミン・アルレルト訓練兵です。もしよろしければ、少し話したい事があるのですが!」ドキドキ

    キース教官「アルレルト訓練兵か!...入っていいぞ!」

    アルミン「失礼します」ガチャ





    128:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 21:22:52 ID:uDDYLWL6

    キース教官「アルレルト訓練兵...どうしたのだ?」

    アルミン「はっ!もし宜しければ、書庫室の使用の許可をもらいに来ました!」ドキドキ

    キース教官「……その理由を聞きたい!」

    アルミン「理由は...私が持っているキノコを調べたいのです!」ゴソゴソ

    キース教官「……(キノコだと...まさか...あれではないだろうな)」ジー





    129:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 21:32:24 ID:uDDYLWL6

    アルミン(あれ...何処に直してったけ?....!あった)ゴソゴソ ヒョイ

    キース教官「!!……アルレルト訓練兵...そのキノコ何処にあったのだ?」ギロ ゴゴゴゴゴゴ

    アルミン「!?その...あの...これはですね...(え、何か急に教官の周りだけ空気が...)」オロオロ

    キース教官「早く答えないか!!アルレルト訓練兵!!」ドゴウ

    アルミン「!?」ビク





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 21:43:41 ID:uDDYLWL6

    キース教官「……」ハッ

    アルミン「……」プルプル

    キース教官「……すまないアルレルト訓練兵...私とした事が取り乱したりしてしまって」

    アルミン「!いえ、自分も直ぐに答えず申し訳ありませんでした!」ペコ

    キース教官「頭を下げなくていい!...で、そのキノコは何処で手に入れたのだ?」

    アルミン「これは、エレン・イェーガー訓練兵が持っていたものです!」

    キース教官「イェーガー訓練兵が!?...それで、そのキノコは食べてしまったのか?」

    アルミン「はっ、既にエレン・イェーガー訓練兵が食べておりました!」

    キース教官「……」ウワノソラ

    アルミン(教官は、このキノコの事知ってる反応だった)ジー

    アルミン(それに、今、教官は考え事をしている...やっぱり、食べてはマズイ物だったのか?)

    キース教官「……アルレルト訓練兵!」





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 22:05:22 ID:uDDYLWL6

    アルミン「はっ!」

    キース教官「それを、調べてるのはお前だけか?」ギロ

    アルミン「!わ、私だけです!(ヒィ〜顔がめっちゃ怖いよ!)」ブル

    キース教官「……」フゥー

    アルミン「……」ジッ

    キース教官「アルレルト訓練兵...これは、絶対に言ってはいけないぞ!」ジー

    アルミン「はっ!!(やっぱり!...教官は知ってた。これで謎が解ければ解決していくぞ)」グッ

    キース教官「一人の、人として信じるぞ!」ジー

    アルミン(……聞くのが嫌になったよ...)キリキリ





    138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 21:29:32 ID:uDDYLWL6

    キース教官「そのキノコはな、食べてしまって最初に瞳を見てしまった人を愛してしまうキノコなのだ!」ドン

    アルミン「!?ちょっと待ってください!それなら、エレンは...」ハッ

    キース教官「うむ、そのキノコを食べ、アッカーマン訓練兵の瞳を見てしまったのだろう!」

    キース教官「しかも...異性にしかその効果は表れないそうだ!」

    アルミン「!そうだったんですね...持続性はどのくらいまでかかるのですか?」

    キース教官「大体...一日も経てば効果は切れる!」





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 21:37:38 ID:uDDYLWL6

    アルミン(そんなに...持続性としては続かないんだ...でも!)グッ

    アルミン「……副作用はあるのですか?(お願いだ!命に関わるような事にはならないでくれ!)」ギュ

    キース教官「……」

    アルミン(教官が黙ってしまった!...もしかしたらとんでもないようなものなのか!)

    キース教官「……副作用は……」グッ

    アルミン「……」ゴク





    140:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 21:50:26 ID:uDDYLWL6

    キース教官「……ない!」

    アルミン「……は?」キョトン

    キース教官「副作用はないのだ!このキノコは!」

    アルミン「!?(そんな都合のいい事が合っていいのか!...それなら……)」

    アルミン「……それでしたら隠し事しなくてもいいのではないでしょうか?」

    キース教官「……ほう……なぜ、隠し事しないでいいのだ?…アルレルト訓練兵!」ギロ

    アルミン(!?質問したのに、質問返しされちゃったよ...)アセアセ





    141:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 21:59:01 ID:uDDYLWL6

    アルミン(う〜ん...もし、公にしたら、皆が好きな人に食べさせ...好きにさせる)

    アルミン(……で、副作用もなく一日経てば元通りになる)

    アルミン(あと、考えれるのは記憶があるのか、ないのかだが...)

    アルミン「教官...記憶hキース教官「記憶は無くなるぞ!」

    アルミン「……記憶は無くなる...」ウーン

    キース教官「……」

    アルミン「……!」ハッ








    143:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 22:15:04 ID:uDDYLWL6

    アルミン(!分かったぞ、教官が言いたいことが!)

    アルミン(もし、公にキノコの存在、副作用が無いと分かれば、奪い合いが始まる!)ブル

    アルミン(数が少なくなるにつれ、奪い合いが激しくなる!)ブルブル

    アルミン(最悪....殺し合いに...)ブルブルブル

    アルミン「……教官、これをどうしたらいいでしょうか?」





    145:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 22:34:52 ID:uDDYLWL6

    キース教官「……私がそれを処分命令は出せない!」

    アルミン「!?そ、それはなぜですか?」

    キース教官「……私は過ちを犯してしまったのだ!」グス

    アルミン「!?(教官の涙目結構きついなぁ!)」ドキィ

    キース教官「このキノコの存在に気づき、いろんな女の子に使わせ...あんな事や、こんな事をしてしまった!」トオイメ

    アルミン(教官、あんた最低だ!)ヒイキメ





    146:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/30(火) 22:48:20 ID:uDDYLWL6

    キース教官「だが、これに気づいた者たちが..俺が、俺が、と奪い合いになり.....」ペチャクチャ

    アルミン「そうなんですね!(もう、教官の話を聞くのはやめておこう!...どっちにしろバッドエンドしか見えないから!)」

    キース教官「...というわけで反省をし、奪い合いはやめて使わないようにしようと決めたのだ!」ドヤァ

    アルミン「分かりました!...それでは、こちらで考えて処分していいということでいいでしょうか?」ジー

    キース教官「うむ...それではアルレルト訓練兵に任せるとしよう」

    アルミン「はっ!(絶対にメンドくさくなったな!)

    アルミン「長くなって済みません...それでは失礼します!」ペコ クル スタスタ ガチャ

    キース教官(……はっ、一個貰っとけばよかった!!)





    149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 10:46:31 ID:92Q0LSJQ

    何人かキノコ奪いそうな方がいらっしゃいますね





    154:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 20:33:39 ID:uDDYLWL6

    ーーーー教官室 外ーーーー

    アルミン(...とりあえずエレンに副作用が無いことが分かって良かった!)スタスタ

    アルミン(明日には元に戻ってるってことも分かったから、問題ないとして)スタスタ

    アルミン(元に戻ってるエレンに対して...ミカサが確実に僕に聞いてくる...言い訳どうしよう)アセアセ

    アルミン(……だめだ...頭があまり働かない!)

    アルミン(少し休憩してから、考えyアニ「ちょっといいかい!」バッ

    アルミン「!?」ビク





    155:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 20:58:55 ID:uDDYLWL6

    アルミン「ア、アニ!な、何でここに居るの?」ドキドキ

    アニ「アルミンが、教官室に入ってく姿を見たから...あのキノコの事を聞いてると思って張ってたんだよ!」ジー

    アルミン「そ、そうなんだ!(や、やばい……完全に油断してた!)」キョドキョド

    アニ「……それで、何か分かったのかい?」ジー

    アルミン(ど、どうしよう!...何て言えばいいんだ!)

    アルミン(正直に言えば...アニは必ずエレンに飲ませるはずだ!)

    アルミン(それで、アニが何とかしてエレンに瞳を見せる!)

    アルミン(それで、エレンがアニのことを愛してしまう!)

    アルミン(それを見たミカサが暴走モードに入って...血の雨が降る!)ブルブル





    156:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 21:09:42 ID:uDDYLWL6

    アルミン「……」ウーン

    アニ「……」ジー

    アルミン「……」ウーン

    アニ「……」イラ

    アルミン「……」ウーン

    アニ「……」イライラ

    アルミン「……」ウーン

    アニ「……」ブチ





    157:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 21:18:19 ID:uDDYLWL6

    アニ「……」シュ ゲシ

    アルミン「!?い、痛いじゃないか!何するの!?」スリスリ

    アニ「うるさい...あんたが早く答えないのが悪いんだよ!!」ギロ

    アルミン「ご、ごめんよアニ!(考えるんだ!アルレルト...僕の胃痛の平和を保つために!!)」プルプル

    アニ「……アルミン!何か、隠してるんだろう!!...さぁ〜正直に白状しな!!」グイ

    アルミン(……正直に白状……!思いついたぞ...この状況の打破する説明が!!)ピコーン





    160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:12:22 ID:uDDYLWL6

    アルミン「……アニは...エレンの事が好きだよね?」

    アニ「!?な、な、何言ってるんだい///...急に?」ドキ

    アルミン「そんな、アニにお願いがあるんだ!!」キッ

    アニ「な、何だい?///」

    アルミン「少しの間だけ、目を瞑ってもらいたいんだ!」

    アニ「?」キョトン

    アルミン「説明を簡単に言うと...ミカエレを認めて欲しいんだ!」

    アニ「!!...そ、そんなの認められるわけがnアルミン「お願いだ!」orz





    161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:21:34 ID:mv5Mnt3k

    アルミン
    もう考えることを放棄してもいいんだぞ?





    162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:26:04 ID:uDDYLWL6

    アニ「!?(アルミンが土下座したよ!)」オロオロ

    アルミン「見ての通り、ミカサがエレンの事が好きなのは分かるよね?」orz

    アニ「それは、分かるけど...それと、これとは関係ないと思うんだけど!」オドオド

    アルミン「……今まで、ミカサがあんなに喜んでる姿を見たのは久しぶりなんだ!」orz

    アニ「……」

    アルミン「お願いだアニ!...辛いとは思うけど少しだけでいいんだ!」orz

    アニ「……」





    164:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:41:03 ID:uDDYLWL6

    アルミン「……(やっぱり、だめか!)」orz

    アニ「……で、いつまで続くんだい?」

    アルミン「……え?」

    アニ「目を瞑るから、いつまであの状態が続くか教えなよ!」プイ

    アルミン「!!アニ、ありがとう!(これで胃痛が来ないで済む!!)」パァァ

    アルミン「えっと、それはだね...(う〜ん、教官は話すなって言ったけど...別に話しても大丈夫いいよね!)」ウンウン

    アルミン「……で、副作用もなくて記憶も無くなるんだ!」ペラペラ

    アニ「……へぇ〜...で、キノコはあといくつあるんだい?」ジー

    アルミン「確か、僕が見たときはこれを含めて2個だったかな?」クビカシゲ

    アニ「ふ〜ん」ジー





    166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:54:36 ID:uDDYLWL6

    アニ「……で、見返りは?」ギロ

    アルミン「……え、見返り?」ドキ

    アニ「当たり前だろ!、こっちは我慢をするんだ...何かの見返りがないと見過ごせないよ!」ギロ

    アルミン(やっば、全然考えてなかった!...ど、どうしよう)ダラダラ

    アルミン「……えっと……どんな見返りが欲しいの?」ダラダラ

    アニ「一日///」ジー

    アルミン「一日?」キョトン

    アニ「一日だけ、エレンと二人っきりにして欲しいんだよ///」

    アルミン「!?」





    169:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 23:07:47 ID:uDDYLWL6

    アルミン「な、何で!?さっきは目を瞑るって言ったじゃないか!」

    アニ「言ったよ...今回はね!」

    アルミン「今回は...はっ!」ドキ

    アニ「気づいたんだね...キノコは2個あるんだろう!今持ってるキノコ1個欲しいんだ!」ジー

    アルミン(そんな〜...せっかく胃痛とサヨナラ出来ると思ったのに!)キリキリ

    アニ「……さぁ〜どうするんだい?」ジー





    170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 23:19:50 ID:uDDYLWL6

    アニ「じゃないと、このキノコの存在を全員に言っちまうよ!」ジー

    アルミン「そ、それはダメだよ!(くそっ、アニを信じた僕がバカだった!)」

    アルミン「じゃあ、これ!(ごめん、ミカサ...馬鹿な僕を許してくれ!)」グッ

    アニ「ありがとう!...じゃあ、また明日...おやすみアルミン!」フフゥ

    アニ(これで、エレンと!!///)スタスタスタ

    アルミン(明日は、地獄絵図しか見えない!)ガクブルガクブル





    180:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 22:07:17 ID:uDDYLWL6

    ーーーー女子宿舎 部屋(クリスタ、ユミル、ミカサ、その他モブ達)ーーーー

    クリスタ「……」ボー

    ユミル(アルミンと別れてからずっと上の空だな...何考えてるんだ?)ジー

    クリスタ「……良し!」

    ユミル「!?」ビク

    クリスタ「どうしたの?」キョトン

    ユミル「お、お前が急に動くからびっくりしたんだよ!」

    ユミル「…で、何が良しなんだ?」ジー

    クリスタ「ユミルには言わないよ!」プイ

    ユミル「……そっか...(可愛い!)」ジー

    ミカサ「……///」ボー





    181:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 22:21:16 ID:uDDYLWL6

    ミカサ(はぁ〜...エレンと別れて18分12秒も経ってる!)ボー

    ミカサ(……でも、何で急にエレンがデレンになったんだろう!)ボー

    ミカサ(前の...エレンはツンツンしてて、私が構うと...嫌がってたりした!)ボー

    ミカサ(……エレンがツンツン...明日になったら元に戻るんだろうか...何か嫌だな...)ギュ

    ミカサ(…………はっ...何を言ってるの!私、アッカーマンはどんなエレンでも愛せる!!)クワ

    ユミル「……(ミカサ、面白いなぁ!)」ジー





    182:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 22:38:55 ID:uDDYLWL6

    ミカサ(……ので、明日、エレンが元に戻っても関係ない......けど!)クワ

    ミカサ(出来れば...今日のエレンが続けば...私は...とても嬉しい///)クネクネ

    ミカサ(……私は...あまり祈ったりはしないが...どうか戻っていませんように!!)ギュ

    ミカサ(……エレン!///)ハァー

    クリスタ「そろそろ、寝ようか!ユミル!」ネムネム

    ユミル「私と寝たいのか?...しょーがねーな!」テレテレ

    クリスタ「おやすみ!ミカサ」zzz

    ミカサ「…おやすみ...」

    ユミル「……」ショボン





    183:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/02(金) 22:54:43 ID:uDDYLWL6

    ーーーーミカサ 夢の中ーーー

    ミカサ「エレン...は〜い、あ〜んして!」ソー

    エレン「あ〜ん!...すっげーうまいぞ!この芋!」モグモグ ゴックン

    ミカサ「それは良かった!...でも、この芋はよく食べてる芋...味は変わらないはずだけど!」ジー

    エレン「何言ってるんだ!...ミカサが食べさせてくれてるからに決まってるだろ!」ダキ

    ミカサ「!?エ、エレン!///」カァー

    エレン「ミカサ!...今度は、俺が食べさせるから口あけろよ!///」ジー

    ミカサ「!……あ、あ〜ん///」カァー

    エレン「……」ジー





    188:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 22:06:24 ID:uDDYLWL6

    ミカサ「……どうしたの...食べさせてくれないの?」キョトン

    エレン「……ミカサ!!///」ガバァ

    ミカサ(きゅ、急にエレンが襲いかかってきた!///)

    エレン「……ゴメン、ミカサ!...もう俺、我慢できない!!///」ダキィ

    ミカサ「!?……いいよ...エレン!...私はもう覚悟は出来てる!///」ヌギヌギ

    エレン「!!……ミカサ///」チュ

    ミカサ「!!……エレン///」チュ





    190:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 23:40:20 ID:uDDYLWL6

    エレン「……ミカサ、舌出して///」ジー

    ミカサ「……これでいい?///」ベー

    エレン「美味しそうな舌だな///」チュ レロレロ 

    ミカサ(!?エレンの舌と...私の舌が、絡み合ってる!///)レロレロ 

    エレン「……///」レロレロ チュパチュパ

    ミカサ「……///」チュパチュパ レロレロ





    192:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 23:53:27 ID:uDDYLWL6

    エレン「……プファ〜...ミカサ...その、なんだ!///」ドキドキ

    ミカサ「何、エレン?///」ドキドキ

    エレン「……おっぱい舐めても...いいか?///」ドキドキ

    ミカサ「!?……いいよ...エレン///」ドキドキ 

    エレン「!……とても綺麗だよ!ミカサ!///」パク レロレロ チュパチュパ

    ミカサ「んっ...ダメエレン///あっ...そんなにおっぱい吸っちゃ...やぁ〜///」ビクン





    193:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 00:06:17 ID:uDDYLWL6

    エレン「そんな事言いながら、ミカサのおまんこ、すっげぇ濡れてるぞ」ズズゥ クチュクチュ

    ミカサ(!?エレンの指が...私の中に引っかき回してる!///)ビクン

    ミカサ「あっ///エ、エレン!///...んっ///...そんなに引っ掻き...あっ...ま、回さないでぇ〜///」ビクン

    エレン「!?い、痛かったか?///」ピタ

    ミカサ「!...い、痛くはない///...むしろ...気持ちいい///(エレン、早く指を動かして!!///)」イジイジ

    ミカサ「……ので...指を止めないで欲しい///!(早くしてくれないと...おかしくなっちゃう!///)」イジイジ





    196:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 00:34:05 ID:uDDYLWL6

    エレン「!わ、分かった!...ここでいいか?」グチュグチュ

    ミカサ「んっ///そこ!...もっとして...欲しい」ビクンビクン

    エレン「ここが、気持ちいいのか?...ミカサ?(すっげー濡れてきた……気持ちいいのかな///」グチョグチョグチョグチョ

    ミカサ(あっ///も、もう少しで逝きそう///......エレンそのまま続けて///)ビクンビクン

    エレン「一気に逝くぞ!ミカサ///」グチュグチュグチョグチョ

    ミカサ「!?あっぁぁあっ///逝く....逝く...エレン///」プッシャー





    197:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 00:46:51 ID:uDDYLWL6

    ミカサ「ハァ、ハァ、ハァ〜///」ビクンビクン

    エレン「す、すごいなミカサは!///...こんなに濡らして///」ビチャビチャ

    ミカサ「っ///...エレン...そんな事...言っちゃやだぁ〜///」カァァ

    エレン「……そろそろ、いいか!ミカサ!///」ヌギヌギ ポロン ボキーン

    ミカサ「!///……エレンも一緒に気持ちよくなろう///」クパァ

    エレン「……じゃあ、行くぞ、ミカサ!///」グイ

    ミカサ「来て!エレン(やっと、エレンとひとt)」カーンカーンカーン

    ーーーー朝ーーーー

    ミカサ「……」パチ

    ミカサ「……」ボー

    ミカサ「……(今日の朝が...とても憎い!!)」ギリィ





    198:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 00:47:08 ID:foy5U736

    このアッカーマンは夢精ならぬ夢潮噴きそうだな





    200:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 00:59:03 ID:5spg.GLM

    あと一歩の所で目を覚ますと朝が憎い





    205:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 12:23:56 ID:uDDYLWL6

    ーーーー男子宿舎 朝ーーーー

    アルミン(あぁ〜とうとう朝が来てしまった!)ボー

    エレン「zzz」スースー

    アルミン(ゆっくり寝てる...何も知らないって幸せだなぁ〜)ハァー

    アルミン(……結局、どうしたらいいんだろう!)

    アルミン(う〜ん...アニは、エレンにあのキノコを食べさせるに違いない!)

    アルミン(それを、阻止しなければならない!)ハァー

    アルミン(…………ダメだ、何も思いつかない!...頭がスッキリしないから顔を洗ってこよう!)スタスタ ガチャ





    206:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 12:32:18 ID:uDDYLWL6

    ーーーー顔洗い場 共同場ーーーー

    アルミン(……はぁ〜顔を洗ったら、すっきりした!)フキフキ

    アルミン(さて、どうやってアニを止めようかな)ウーン

    クリスタ「おはよう、アルミン!」フリフリ

    アルミン「!?ク、クリスタおはよう!...こんな朝早くから起きてるの?」ドキィ

    クリスタ「今日は、たまたま早く起きたんだよ!」ジー

    アルミン「そ、そうなんだ!(クリスタ、可愛すぎてやばい!!///)ドキドキ

    クリスタ「……で、前に言ったこと覚えてる?アルミン!」ジー





    207:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 12:45:58 ID:uDDYLWL6

    アルミン「?」キョトン

    クリスタ「もう!覚えてないんだね!...あのキノコの事分かったら教えてって言ったじゃない!」プンスコ

    アルミン「あっ!そうだったね...えっとね、その...あまり分かんなかったよ!」オドオド

    クリスタ「……本当?」ジー

    アルミン「ほ、本当だよ!(ダメだ、本当のことは言えない)」アセアセ

    クリスタ「……アルミン!...本当のこと言って?///」ウワメヅカイ

    アルミン「っ……(頑張るんだ!アルレルト...これ以上、知ってしまう人を増やしちゃ!)」オドオド





    209:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 13:01:10 ID:uDDYLWL6

    アルミン「…………って言う事なんだ!クリスタ」ペラペラ

    クリスタ「……ありがとう、アルミン!...で、キノコは持ってるのはアニとエレンだけってことだね」ニコ

    アルミン「そうだよ!(はっ……僕は何を、言ってるんだ!)」

    クリスタ「ありがとう!...それじゃあまた、食堂で!」フリフリ 

    アルミン「あっ、待って!...さっき言ったこと誰にも言わないでね!」

    クリスタ「分かってる!」スタスタ





    211:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 13:27:26 ID:uDDYLWL6

    アルミン(……僕は何て...バカなんだ!)ハァー

    アルミン(……でも、クリスタは..その話を聞いて誰に使うんだろう?)

    アルミン(って、僕は何を言ってるんだ!...そんなのエレンに使うに決まってるだろ!)ハァー

    アルミン(……羨ましいよエレン...ん...エレンに使う?」ポクポクポク

    アルミン(はっ、これだ!...今日を乗り切る方法が思いついたぞ!)ピコーン





    212:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 14:00:39 ID:uDDYLWL6

    ーーーー男子宿舎ーーーー

    エレン「ふぁぁぁ〜!...今日も訓練かぁ〜」ゴキゴキ

    エレン「おはよう!アルm...あれ、アルミンがいないぞ!」キョロキョロ

    ライナー「おはよう!」

    ベルトルト「おはよう!」

    エレン「おぉ、おはよう!なぁ、アルミンを見てないか?」キョロキョロ

    ライナー「いいや、見てないぞ!(元に戻ったのか?)」

    ベルトルト「もう顔を洗いに行ったんじゃない!(元に戻ってるね!)」

    アルミン「エレン!!」バタバタ





    214:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 19:44:16 ID:uDDYLWL6

    エレン「!お、おはようアルミン!...どうしたんだ、そんなに慌てて?」

    アルミン「もう起きてたんだね!...エレンお腹すいてない?」ジー

    エレン「すごく減ってるけど...それがどうしたんだ?」グゥ

    アルミン「エレン...昨日のキノコ持ってるだろ?」ジー

    エレン「キノコ?……あぁ〜あれの事か!...これだろ!」ヒョイ

    アルミン「それだよ!...もし良かったら...それ食べてくれないかな?」ジー





    215:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 19:52:46 ID:uDDYLWL6

    エレン「別に、腹は減ってるからいいけど...先に聞きたいことがあるんだ、アルミン!」ジー

    アルミン「何だい?」アセアセ

    エレン「昨日の訓練中から記憶がないんだけど、何かあったのかなって」ウーン

    アルミン「き、昨日は、何もなかったよ!(記憶が無くなるって本当だったんだな)」アセアセ

    エレン「そっか〜...何か、記憶が無くなるのって怖いな」ブル

    アルミン「……それより...そのキノコ、早く食べなよ。」ジー

    エレン「そうだな!...腹も減ってるし!」パク モグモグ ゴックン





    217:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 20:06:34 ID:uDDYLWL6

    アルミン「……」ジー

    エレン「あ〜うまかった!...物足りないけど、これしかないからな!」ハァ

    アルミン「そうなんだね!(昨日、僕が持っててたキノコの存在は知らないんだ)」ジー

    アルミン(何も変化はないけど...多分、異性の瞳を見たら顔が赤くなるんだろうね)ジー

    エレン「……さて、顔でも洗いに行くかな!」ヒョイ スタスタ

    アルミン「!!……待ってエレン!行く前に、聞いて欲しいことがあるんだけど!」ガシ

    エレン「な、何だ...アルミン!」ビク





    221:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 20:20:54 ID:uDDYLWL6

    アルミン「あのね...お願いがあるんだけど!」ジー

    エレン「何だ」ジー

    アルミン「ミカサ以外の目を、見ないようにして欲しいんだ!」ジー

    エレン「え...何でだ?」キョトン

    アルミン「頼むよエレン!...お願いだよ!」ウルウル

    エレン「……分かった!...アルミンのお願いだ、任せとけ!」ムネドン





    222:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 20:36:17 ID:uDDYLWL6

    アルミン「ありがとう!エレン!(これで、先手はうったぞ)」グ

    アルミン(先にミカサの瞳を見せ、アニの魂胆を終わらせる!)

    アルミン(……とりあえず今日は乗り切れる!……明日は明日で考えよう!)

    エレン「……(アルミンが集中モードに入った!...一時気づかないから先に顔を洗いに行くか!)」スタスタ ガチャ

    アルミン(それでも、心配だから一緒に行動したほうがいいな!)ウナズキ

    アルミン「……エレン、ボクと一緒n!?……あれ、エレンは何処に行ったかな」キョロキョロ

    ライナー「エレンなら顔を洗いに行ったぞ!」

    ベルトルト「アルミンが考えtアルミン「しまったぁぁぁ〜」バタバタ ガチャ

    ベル(またか!)ハァー

    ライ(どんまい!)キリィ





    223:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:08:34 ID:uDDYLWL6

    ーーーー通路ーーーー

    エレン「さ〜てと...顔を洗って食堂に向かうかな!」スタスタ

    アニ「おはよう!エレン///(待ち伏せて正解だったね!)」ヒョイ

    エレン「!?アニかよ、急に出てきてビックリしちゃっただろ!」ビク

    エレン「お、おはよう、アニ!(っと、確かミカサ以外の奴の目を見ないようにアルミンに言われたんだっけ?)」フイ

    アニ(!?エレンが目を逸した!!…………と言うことはキノコを食べさせて、ミカサ以外は見ないように言われたね!)ジー

    アニ(アルミンの奴、以外にやるね!...でも私のほうが一枚上手だよ!)ジー





    224:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:18:20 ID:uDDYLWL6

    アニ「...ねぇ、エレン!」ジー

    エレン「何だ?アニ!」フイ

    アニ「グス...そんなに私と、目を合わせるのが嫌なのかい///?」ジー

    エレン「そ、そんな事ないけど!(やばい、アニを泣かせちまったみたいだ!)」アセアセ

    アニ「ウワーン...エレンが目を合わせてくれない!私の事嫌いになったの?///(顔を見てないから、言葉でわかるように言ったけど...結構恥ずかしいね)」カァ

    エレン「!?お、俺は別に嫌いじゃないぞ!///」カァ

    アニ「ほ、本当?...じゃあ私の目を見て言ってみてよ!///(誰も居なくて良かったよ!)」ジー





    225:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:25:47 ID:uDDYLWL6

    エレン「……分かったよ...じゃあ見るぞ!///」ジー

    アニ(!!やった...これでエレンは今日一日私のエレンに!///)ジー

    アルミン(何処にいるんだ...エレン!)キョロキョロ

    アルミン(あそこにいるのはエレンと...アニ!!...やばい遅かった!)バタバタ

    エレン「……」ジー

    アニ「……」ジー

    アルミン(もう、ダメだ...今日一日血の雨に!!)ブルブル

    エレン「…アニ」ジー





    226:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:33:41 ID:uDDYLWL6

    アニ「何だい...エレン///(今日は何しようかな?)」ジー

    エレン「……おはよう!...これでいいんだろ!」フイ

    アニ「!?」

    アルミン「!?」

    エレン「……じゃあ俺は、顔を洗いに行くぞ!」スタスタスタ

    アニ(え、な、何、何が起きたんだい?)キョトン

    アルミン(そ、そんな、アニの目を見たのに...教官が嘘でも言ったのか?)ジー ゴト

    アニ「……」ピク

    アニ「……出ておいで、アルミン!」バ ギロ

    アルミン「!?」ビク





    227:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:40:03 ID:uDDYLWL6

    アルミン「……」スタスタスタ

    アニ「……どういうこと何だい?」ジー

    アニ「私にまだ、隠してることあるんだろう!!」ジー

    アルミン「そ、そんな!..昨日、アニに言ったこと全部だよ!(全部、教官の話は聞いてないから嘘は言ってないよね)」

    アニ「……じゃあ何で私の目を見たのに、何ともなかったんだい!」ジー

    アルミン「ぼ、僕に聞かれても!」アセアセ





    228:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 22:58:58 ID:uDDYLWL6

    アルミン「と、とりあえずエレンを追いかけようよ!アニ」ダァ

    アニ「ちっ……あとで覚えてなよ!アルミン!」ダァ

    ーーーー顔洗い場 共同場ーーーー

    ミカサ(今日の夢はもったいなかった!...それに今日、エレンが元に戻ってるかもしれない!」ハァー

    エレン「おぉーおはよう!ミカサ!」ヒョイ バシャバシャ

    ミカサ「!?...お、おはようエ、エレン///」カァ

    エレン「……」バシャバシャ

    ミカサ「……エレン、昨日の事、覚えてる?///」カァ

    エレン「?...アルミンにも言ったけど、昨日のことは覚えてないぞ!」フキフキ

    ミカサ「...そうなんだ(はぁ〜やっぱり戻ってた!)」シュン





    232:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:29:17 ID:uDDYLWL6

    エレン(そういえば、ミカサの目を見ろってアルミンが言ってたな!)

    エレン「……なぁ、ミカサ!」ジー

    ミカサ「……何、エレン?」ジー

    エレン「っ……」ジー

    ミカサ「どうしたの?エレン!」ジー

    エレン「……ミカサ///」ギュ

    ミカサ「!?///(エレンが昨日に戻った!)」ドキ





    233:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:46:19 ID:uDDYLWL6

    アニ(そ、そんな...何で、私の時は効かなくて、ミカサの時は効いてるんだい?)ブルブル

    アルミン(どうしてなんだろう?...昨日の教官の言葉を思い出してみよう)グルグルグル

    ーーーー回想中ーーーー

    キース教官「……但し、一回食べさせ、異性である女性の目を見てしまった場合はずっとその女性にしか効かなくなる!」

    ーーーー回想終了ーーーー

    アルミン(思い出した!...そういえばそんな事言ってたの思い出した!)ポン

    アニ「……」ブルブル

    アルミン「アニ、思い出したんだ!...アニが今持ってるキノコは、エレンに食べさせてもミカサにしか効かない!」

    アニ「!?」

    アルミン「そのキノコがある限り...一生エレンを手に入れれないよ!」ビシィ

    アニ「……」

    アルミン「さぁ〜どうするアニ!」ジー

    アニ「……分かった!」シュン





    234:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:50:20 ID:uDDYLWL6

    アルミン「アニ!」パァ

    アニ「でも、エレンの事、諦めてないんだからね!」ビシィ

    アルミン「わ、分かってるよ!...で、そのキノコはどうするの?」ジー

    アニ「……捨てるよ」ゴミバコ ポイ

    アルミン「それが正解だね!」ウンウン





    235:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:53:38 ID:uDDYLWL6

    アニ「それじゃあね...」スタスタスタ

    アルミン(もう、僕の出番は無いかな!...じゃあ、エレン、ミカサ、今日一日だけど幸せな一日でね!」スタスタスタ

    ミカサ「エレン///」ギュ

    エレン「ミカサァ〜///」スリスリ








    236:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:55:18 ID:5spg.GLM

    良かったなミカサ(´Д`)

    夢が実現できるかもよ





    239:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 23:57:00 ID:uDDYLWL6

    >>1です

    とりあえず完結です

    長い間、見てくださってありがとうございます(`・ω・´)

    矛盾や理不尽な事もあったと思いますがご了承ください(´・ω・`)

    それではまた別の作品が思いついたら書いていきますんで

    それまで(ヾ(´・ω・`)





    241:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 00:04:22 ID:uDDYLWL6

    おまけ 少しですが書いときます
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ○○○タ(……たしかここにあった様な)ゴソゴソ

    ○○ス○(……!あった...このキノコだよね)ニギ

    ○リ○○(……普通のキノコなんだ!)ジー

    ク○○○(……これをアルミンに食べさせたら///)ポッ

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    これで完全完了です

    一体、誰が食べさせようとしてるんでしょうね。

    あまりモヤモヤせず寝てください。





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 00:18:53 ID:qIbON9.g

    おぉ!性奴隷の続きか!


    ヒストリア「私達は家族に…」クリスタ「なりました!」


    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 23:32:14 ID:rItgYBv.

    クリスタ「………zzz」

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    「…った!…よく頑張ったな!」グス

    「…えよ………本当凄えよ!」グス

    「…えへ………二人とも…泣いてる…」


    「「当たり前だろ!」」グス

    「…ふふっ、…ありがと…」
    クリスタ「………誰だろう?」

    「…………に似て可愛いいな…」

    「………っかお前には………似てねぇな……にお前の娘か?」

    「え!?」

    「も、もう………ったら…変な事言わないで…私達の……に決まってるでしょ」

    「冗談だよ、冗談」ケラケラ





    4:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 23:40:38 ID:rItgYBv.

    クリスタ「………聞いた事ある声だなぁ…」

    「そういや、名前は決めてんのか?」

    「ああ、もちろん」

    「あ、私も決めてたんだけど…」

    「え!?ヒストリアも決めてたのか!?」

    クリスタ「お母さんの名前…じゃあ今のはお父さん?」

    「おいおい、まさかお互い相談とかしてなかったのかよ…」

    クリスタ「そっか!じゃあもう一人はお姉ちゃんだ!」





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 23:42:14 ID:rItgYBv.

    「いや、俺はこの名前しか考えれなかったからさ…」

    「…どんな名前?」

    「い、いや、ヒストリアが決めてたんならそっちで…」

    「ううん、多分私も…エレンと同じ事考えてたから…」

    「そ、そうなのか!?」

    「…私には分かんねえぞ…」

    「ふふっ、聞かせてエレン…どんな名前にしようと思ったの?」

    「えっと…実はーーー」



    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー



    「クリスタ、クリスタ!」





    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/22(月) 23:56:30 ID:rItgYBv.

    クリスタ「んん………はっ!?」

    エレン「やっと起きたか…」

    クリスタ「あ、あれ…お父さん?」

    エレン「ん?どうした?」ニコ

    クリスタ「………お母さんは?」

    エレン「ああ、今飯作ってくれてる…もうすぐできるんじゃないかな?」

    クリスタ「…じゃあ今のは………夢?…」

    エレン「夢?どんな夢を見てたんだ?」

    クリスタ「…よくわかんない」

    エレン「え?…ま、まあとりあえず早く起きなさい、今日は皆でお出かけするぞ」

    クリスタ「ピクッ…お出かけ!?皆でお出かけ!?」バッ
    エレン「あ、ああ、皆でお出かけだ」

    クリスタ「わぁぁぁい!!久々に皆でお出かけだぁぁぁ!!」ダキッ

    エレン「うおっ、ちょっとクリスタ!」

    ユミル「…朝っぱらから何騒いでんだよ…」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 00:13:37 ID:rItgYBv.

    エレン「おおユミル、おはよう」

    クリスタ「お姉ちゃんおはよう!お出かけだよ!」

    ユミル「おはよう…お出かけ?」

    ヒストリア「そう、お出かけするの」スッ

    ユミル「うおぉ!?び、びっくりさせんなよヒストリア…」ドキドキ

    クリスタ「あ!おはようお母さん!」タッタッタッ…ダキッ

    ヒストリア「ふふっ、おはようクリスタ」ナデナデ

    ユミル「…な、なぁお出かけって?」

    エレン「そのまんまの意味だよ、今日は四人でお出かけって事だ」

    ユミル「い、いつ決めたんだよ!?」

    エレン「昨日ヒストリアと寝る時に…」

    ユミル「はぁ!?私は行くなんて一言も言ってないぞ!?」

    エレン「………あれ」ユビサシ

    ユミル「…あ?」チラ





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 00:22:13 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…行かないの?」ウルウル

    クリスタ「…お姉ちゃん?」ウルウル

    ユミル「や、やめろ、そんな目で私を見るな…」

    エレン「…で?どうする?俺もユミルと一緒の方が嬉しいけど」ニコニコ

    ユミル「だあぁぁぁぁ!!分かったよ!皆でお出かけすりゃいいんだろ!?」

    ヒストリア「ユミル!」パァァァ

    クリスタ「お姉ちゃん!」パァァァ

    ユミル「ず、ずるいんだよお前ら…」

    エレン「まあ天使が二人もいたら勝てる訳ないよな…」

    ユミル「…ここは地獄なのか天国なのか…」

    エレン「…少なくともこの家は…」

    ヒストリア「じゃあ、ご飯食べたら準備しよっか♪」

    クリスタ「はーい!」

    エレ・ユミ(天国や…)





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 00:42:26 ID:rItgYBv.

    食事中

    ユミル「ちなみにどこ行くんだよ?」

    エレン「んー?とりあえず市場とか公園とか?」

    ユミル「結局いつもの場所かよ…」

    エレン「ま、そりゃあな」

    ヒストリア「…どこに行くかじゃなく、誰と行くかに意味があるんだよ」

    クリスタ「そうだよ!お母さんの言うとおりだよ!」

    ユミル「お前らは………でも、そうだな…そうだよな」

    エレン「ああ、四人一緒に…家族で過ごすって事が一番大事なんだ」

    ヒストリア「その通り♪分かってるエレンにはご褒美をあげます。はい、あーん」

    エレン「あ、あーん」

    クリスタ「あ!?ずるいよお母さん!私もあーんする!」

    ユミル「…ぷっ」

    ユミル(…本当…家族ってのも悪くないな)





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 03:48:21 ID:rItgYBv.

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    エレン「皆、準備できたか?」

    クリスタ「できました!」

    ヒストリア「大丈夫だよー」

    ユミル「私もいいぞ」

    エレン「ーーよし、じゃあ行くか!」

    クリ・ヒス・ユミ「うん!(おう!)」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 03:55:42 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「はいエレン」サッ

    エレン「はいはい」ギュ

    クリスタ「お父さん!」サッ

    エレン「はいはい」ギュ

    クリスタ「お姉ちゃん!」サッ

    ユミル「お、おう」ギュ

    ヒス・クリ「えへへ///」

    エレン「じゃあ…とりあえず公園に行こうか」

    ヒストリア「いいね♪」

    クリスタ「私遊ぶ!お父さんと遊ぶの!」

    ユミル「じゃあ、その隙に私はヒストリアとイチャイチャ…」

    クリスタ「お姉ちゃんも!一緒に遊ぶの!!」

    ユミル「えー…」

    ヒストリア「遊んであげなよユミル」





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 04:14:31 ID:rItgYBv.

    ユミル「ったく、しょうがねぇな。一緒に遊んでやるよ」

    クリスタ「やったぁ!」

    エレン「…ユミルもすっかりお姉ちゃんだな」

    ヒストリア「うん♪いつもなんだかんだ面倒見てくれてるんだよ」

    エレン「へぇ…」ジー

    ユミル「な、なんだよ」

    エレン「いや…なんか嬉しくてさ」ニコニコ

    ユミル「…ちっ///」

    クリスタ「あー!お姉ちゃん赤くなってる!」

    ユミル「はぁ!?///べ、別に照れたりしてねぇよ!?///」

    ヒストリア「…照れてるんだ」クスッ

    クリスタ「お姉ちゃん可愛い!」

    ユミル「あぁ!?///ふざけんなよ!///クリスタ!お前とはもう遊んでやんねぇ!///」ダッ

    クリスタ「ああっ!?ま、待ってよお姉ちゃぁん!!」パッ





    21:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 04:24:58 ID:rItgYBv.

    エレン「あ、お、おいクリスタ!………ったく…」

    ヒストリア「…ねぇエレン」

    エレン「ん?」

    ヒストリア「私達…幸せだね」ニコ

    エレン「………だな」フッ

    クリスタ「お姉ちゃん捕まえたぁ!!」ダキッ


    ユミル「うおぉぉ!?離せクリスタ」ジタバタ

    クリスタ「やぁぁぁだぁぁ!!」ギュウゥゥ

    エレン「おいおい、まだ公園に着いてないぞー」

    クリスタ「さっきの取り消して!」ギュウゥゥ

    ユミル「分かった分かった!取り消す!取り消すから離せぇ!」ジタバタ

    ヒストリア「ふふっ♪」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 10:22:41 ID:rItgYBv.

    数分後

    クリスタ「ーーお出かけ♪皆一緒にお出かけ♪」

    ヒストリア「本当、皆でなんて久しぶりだもんね」

    エレン「おいクリスタ、あんまりはしゃいでると…」

    クリスタ「おっ!?」ガッ

    エレ・ヒス・ユミ「…あ」

    ベチーン!!!

    クリスタ「」

    エレ・ヒス・ユミ「………」

    クリスタ「…」スクッ

    エレン「お?」

    ヒストリア「あれ?」

    ユミル「…おい」

    クリスタ「痛くないよ!全然痛くないよ!」パッ





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 10:29:10 ID:OeCAjFKA

    クリスタエライ!
    クリスタエライよ!





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 10:31:23 ID:rItgYBv.

    エレン「お、おお!!クリスタは強い子だな!」

    ヒス・ユミ(…いや)

    クリスタ「うん!私は強い…」ハナヂダラー

    エレン「あ…クリスタ、鼻血が…」

    クリスタ「びえぇぇぇぇん!!」ボロボロ

    エレン「えぇぇぇっ!!?」

    ヒス・ユミ(…やっぱり)

    エレン「ク、クリスタ!?」

    クリスタ「うぇぇぇん!!」
    エレン「だ、大丈夫か!?今拭いてやるから…」フキフキ

    ユミル「普段ならすぐ泣くんだけどな…」

    ヒストリア「お父さんの前では強い子でいたいんだよ」クス

    クリスタ「うわぁぁん!!」ボロボロ

    エレン「ど、どうすれば…」

    ヒストリア「仕方ないなぁ…クリスタ」





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 10:42:23 ID:rItgYBv.

    エレン「あ、ヒストリア…」

    クリスタ「ヒック…うわぁぁん!」

    ヒストリア「お父さんみたいな強い人になるんじゃなかったの?」

    クリスタ「」ピタッ

    ヒストリア「鼻血ぐらいで泣いてちゃ、強い子になれないよー」ナデナデ

    クリスタ「…てません…」

    エレン「え?」

    クリスタ「泣いてません!」

    エレン「えぇぇ…」

    ユミル「いやおもいっきり泣いてだろ」

    クリスタ「泣いてないもん!」ギロ

    ユミル「いや、確実に泣いてー」

    クリスタ「泣 い て な い も ん!お姉ちゃんのばか!」

    ユミル(…こいつ)ピクピク





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 10:52:34 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「そうだね泣いてないよね♪ユミルも変な事言わないの」ナデナデ

    ユミル「えぇぇ…」

    エレン「これが家なんだよユミル…」

    ユミル「分かってるけど納得いかねぇ…」

    クリスタ「お父さん!私泣かなかったよ!?偉い!?」

    エレン「あ、ああ…クリスタはとっても強い子だな。偉いぞ」ナデナデ

    クリスタ「えへ、えへへ///」

    ヒストリア「ーじゃあ、クリスタも泣き止んだし…そろそろ行こっか」

    ユミル「ってかもうすぐ着くけどな」

    クリスタ「お父さん…抱っこして!」

    エレン「え?…しょうがないなぁ………よっ…と」

    クリスタ「えへ、お父さんお父さん///」スリスリ

    ヒス・ユミ(羨ましい…)





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:00:24 ID:rItgYBv.

    ー公園ー

    クリスタ「お姉ちゃんこっちだよー!」

    ユミル「はぁ…はぁ……ちょ、ちょっとは休憩させろよ…」ゼェゼェ

    エレン「体力落ちたなユミル」

    ユミル「はぁはぁ…なんでお前はピンピンしてんだよ…」

    エレン「日頃からトレーニングしてるからな、ほら早く行くぞ、待てよクリスター」ダッ

    ユミル「はぁ…た、頼むから休ませてくれぇ…」ダッ



    エレン「よし、捕まえたぞ!」

    クリスタ「わぁ!お父さんに捕まっちゃったー♪」



    ヒストリア「平和だねー」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:09:17 ID:rItgYBv.

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    ー市場ー

    エレン「ーさて、市場に来た訳だが…」

    ユミル「一体何買うんだよ?」

    エレン「ユミルが決めないでどうすんだ?」

    ユミル「は?」

    エレン「だって今日はお前が飯作ってくれるんだろ?」

    ユミル「………いやいや、お前何言ってんの?」

    クリスタ「今日はお姉ちゃんのご飯です!」

    ヒストリア「あれ?そうだったの?」

    ユミル「いや、違うから…私そんな事言ってないから」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:16:46 ID:rItgYBv.

    エレン「昨日作ってくれるって言ったじゃないか…」

    クリスタ「言ったじゃないですか」

    ユミル「作るなんて言ってねぇだろ!?考えといてやるって言ったんだ!」

    エレン「…俺の心を弄んだのか…」ウルウル

    クリスタ「私の心を弄んだんですか…」ウルウル

    ヒストリア「…クリスタは意味分かってるの?」アハハ…

    ユミル「…そんな目で見んなよ………し、しょうがねぇから作ってやるよ」

    エレン「クリスタ」グッ

    クリスタ「お父さん」グッ

    ユミル「お、お前らぁ…」プルプル

    ヒストリア「まあまあ♪私も手伝うから…ね?」

    ユミル「ヒストリアぁ…」ウルウル





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:22:01 ID:rItgYBv.

    エレン「ちょろいな…」

    クリスタ「ちょろいね?」

    ユミル「あぁ!?」ギロ

    エレン「さぁクリスタ、お父さんがまた抱っこしてやるぞ!」

    クリスタ「わぁい!」

    ユミル「…あいつら家帰ったら絶対殴る」

    ヒストリア「あはは…」

    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:29:12 ID:rItgYBv.

    ー帰宅途中ー

    クリスタ「スゥ…スゥ…」

    エレン「…今日もいい一日だったな」

    ヒストリア「だね♪」

    ユミル「私はまだ帰ってから料理しないといけない訳だが…」

    エレン「おう!楽しみにしてるぞ!」

    ユミル「…あんまプレッシャーかけんな…」

    クリスタ「ムニャムニャ…zzz」

    ユミル「………本当こいつヒストリアにそっくりだよな…」プニ

    ヒストリア「そ、そう?」

    ユミル「ああ、エレンの面影が全く見当たらねぇ」

    エレン「………それは言うなよな…」

    ヒストリア「で、でも最近は、駆逐してやるーとかエレンの真似ばっかしてるんだよ?」

    ユミル「ああ確かに、最近お前みたいな事ばっか言うんだよな」

    エレン「そ、そうなのか?」





    35:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:40:38 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「外の世界に行くーとかね」ニコニコ

    ユミル「お前のせいだぞエレン」

    エレン「え!?悪いの!?俺悪いの!?」

    ヒストリア「私はいいと思うけどなぁ」

    ユミル「私は嫌だね、昔の…クリスタが言ってるみたいでな」

    クリスタ「…zzz……ぅ?」

    エレン「あー、確かにそれは嫌だな」ハハハ

    ヒストリア「わ、私が言ってるとおかしいかな?」

    ユミル「…おかしいな」

    エレン「ああ、俺もおかしいと思う」

    ヒストリア「そ、そっかぁ…」

    ユミル「…なぁ…」

    エレ・ヒス「?」

    ユミル「今更だけど…なんでクリスタなんて名前にしたんだ?」

    クリスタ「…」ピクッ





    36:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 11:54:14 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「なんでって…」

    エレン「あれ?言ってなかったっけ?」

    ユミル「私は聞いてないぞ…」

    クリスタ(…私の名前?)

    ユミル「ク……ヒストリアにとっちゃ、こいつの名前は忌ま忌ましいもんじゃねぇのか?」

    クリスタ(………?)

    エレン「…」

    ヒストリア「えっと…」

    ユミル「家族から邪魔物扱いされて…挙げ句の果てに家を追い出されて、本当の名前すら取り上げられて…」

    クリスタ(…お姉ちゃん?)

    ユミル「そんで仕方なく名乗った名前だろ?…なんでそんな名前を?」

    エレン「…まあ、その話は帰ってからー」

    クリスタ「…お父さん」

    エレ・ヒス・ユミ「ッ!?」ビクッ





    37:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 12:07:28 ID:rItgYBv.

    エレン「ク、クリスタ…起きてーー」

    クリスタ「私っていらない子なの?」

    ヒストリア「ッ!…」

    ユミル「お、おま…」

    エレン「………聞いてたのか…」

    クリスタ「………お母さんにとって私…邪魔な子なの?」

    ヒストリア「ち、ちが…」

    クリスタ「…私………いない方がいいの?」ギュ

    エレン「………」

    ユミル「ク、クリスタ、今の話は冗談ー」

    エレン「クリスタ」

    クリスタ「…」ビクッ

    エレン「…まだ早いと思ってたけど………帰ったら全部話してあげるから…」

    ヒストリア「エ、エレン…」





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 12:14:28 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…お父さー」

    エレン「だから変な勘違いするな。俺達はお前の事を邪魔だなんて思ったりしてない」

    クリスタ「…分かった」ギュ

    ヒストリア「………」

    ユミル(………やらかした…)

    エレン「よし、なら早く帰ろう!ユミルの飯も楽しみだしな!しっかり捕まってろよクリスタ!」ダッ

    クリスタ「わっ!?」

    ヒストリア「あっ…エレン!」ダッ

    ユミル「ちょ、ちょっと待てよ」ダッ

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 13:35:22 ID:rItgYBv.

    ー自宅ー

    エレン「じゃあ、ユミルとヒストリアは飯の用意頼むな」

    ユミル「…ああ」

    ヒストリア「う、うん…」

    エレン「クリスタはお父さんとお話しような」

    クリスタ「…うん」

    ヒストリア「行こうユミル…」

    ユミル「………ん」チラ

    ガチャ………バタン

    エレン「ーさてと…」

    クリスタ「…」

    エレン「んー…どっから話せばいいのかな…」

    クリスタ「…」

    エレン「そうだな…まずはヒストリアの事から話すか…」

    クリスタ「…お母さんの事?」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 13:48:51 ID:rItgYBv.

    エレン「そうだ…まだお前には難しいかも知れないけど、最後までちゃんと聞くんだぞ?」

    クリスタ「う、うん」

    エレン「………ヒストリア…つまりお前の母さんはな………貴族の娘なんだよ」

    クリスタ「…貴族?」

    エレン「そうだ」

    クリスタ「…そ、そうだったんだ…」

    エレン「そして、実の家族に捨てられた娘でもある」

    クリスタ「ッ!?」

    エレン「…ヒストリアはな、色々あって家を追い出されたんだよ」

    クリスタ「い、色々って何!?」

    エレン「…まあ、それはもう少しお前が大きくなってからな」

    クリスタ「…」

    エレン「…とにかく、ヒストリアは家を追い出されて…それから、名前を変えて訓練兵になったんだ…そこで父さんと知り合ったんだけどな」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 18:23:28 ID:rItgYBv.

    クリスタ「お父さんと…」

    エレン「そうそう…ヒストリアは可愛くてなー、すっごいモテてたんだぞ」

    クリスタ「…お母さん今もキレイだもんね」クスッ

    エレン「うん…本当、今のお前にそっくりだよ」ナデナデ

    クリスタ「そう…なの?」

    エレン「ああ………で、こっからが大事なんだけどな…」

    クリスタ「…」

    エレン「…その時のヒストリアの名前が………クリスタっていうんだ」

    クリスタ「………ふぇ?」

    エレン「まあ、そうなるよな」クスッ

    クリスタ「…え?え?ど、どういう事!?」

    エレン「…さっきも言ったけど、母さんは名前を変えないといけなくなった…その時の名前がクリスタ、お前の名前だったんだよ」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 18:44:54 ID:rItgYBv.

    クリスタ「え、ええぇぇ?」

    エレン「今は本当の名前…ヒストリアとして生きてるけど…本当は、いつ貴族がヒストリアの命を狙ってきてもおかしくない状況なんだ」

    クリスタ「じ、じゃあ…」

    エレン「ーでも、母さんはヒストリアとして生きる事を選んだ。俺やユミルのおかげだって言ってたけど、よくはわからない」

    クリスタ「…」

    エレン「それでな………子供が…お前ができたって時からな…」

    クリスタ「?」

    エレン「父さんは、クリスタって名前にしよう…ってずっと決めてたんだ」

    クリスタ「………なんで?」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 18:58:21 ID:rItgYBv.

    エレン「なんでって言われてもな…あ、母さんも同じ考えだったって聞いた時はびっくりしたけどな…はは」

    クリスタ(じ、じゃあ、あの夢って…)

    クリスタ「だ、だってお母さんにとってクリスタって名前…嫌なんじゃないの!?」

    エレン「…んー、それはないな」

    クリスタ「な、なんで!?本当の名前を捨てさせられて、仕方なくつけた名前なんて…」

    エレン「俺は好きだよ」

    クリスタ「!」

    エレン「俺はクリスタって名前が大好きだ。ヒストリアって名前のままじゃ、あいつに会えなかっただろうし…」





    64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 19:13:59 ID:rItgYBv.

    エレン「それにもったいないだろ?」

    クリスタ「…もったい…ない?」

    エレン「そ!せっかく大好きになった名前なのに、それを捨てちゃうのはもったいないと父さんは思ったんだ」

    クリスタ「…」

    エレン「だから、クリスタって名前を…大切な自分の子供…つまりお前につけたんだ」

    クリスタ「………私に…」

    エレン「…大好きな名前を大切な自分の子供につける…それって凄い素敵な事だと思わないか?」

    クリスタ「…」

    エレン「…おいでクリスタ」ポンポン

    クリスタ「………うん…」ポフッ

    エレン「よしよし」ナデナデ

    クリスタ「…」ギュウ





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:20:19 ID:rItgYBv.

    エレン「クリスタ」

    クリスタ「ん…」

    エレン「俺はお前が大好きだ」

    クリスタ「…うん」

    エレン「お前を凄く大事に思ってる」

    クリスタ「………うん」グスッ

    エレン「…それだけは絶対忘れないでくれよな」ナデナデ

    クリスタ「うん…うん!」ギュウゥゥ

    エレン「じゃあこっち向いて」

    クリスタ「…?」

    エレン「愛してるよクリスタ」チュ

    クリスタ「…はぅ///」

    クリスタ(おでこにキスされた///)

    エレン「じゃあ、そろそろユミル達の所に行こうか、ご飯も出来てるだろうし」

    クリスタ「………お父さん」





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:24:45 ID:rItgYBv.

    エレン「ん?何ー」

    クリスタ「ん」チュ

    エレン「んんッ!?」

    クリスタ「ん………えへへ///じゃあ、行こっか!」グイ

    エレン(え?え?今何されたの?俺今何されたの!?///)

    クリスタ「お父さん早くー///」グイグイ

    エレン「あ、ああ、わかってるよ」アセアセ

    エレン(駄目だ…これは反則だろ///)

    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    83:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:34:43 ID:rItgYBv.

    ユミル「こんなもんでいいかな…」

    ヒストリア「うん、いいと思うよ」

    ユミル「………ヒストリア」

    ヒストリア「何?」

    ユミル「…ごめんな」

    ヒストリア「…気にしないでいいよ」

    ユミル「いや、でもーー」

    ヒストリア「あの子にはエレンがついてるから大丈夫だよ!」

    ユミル「………そうだな…そうだよな!」

    ヒストリア「そうそう!だから私達は美味しいご飯を作って待ってようね!」

    ユミル「…ああ!よし、もうすぐ完成だし後はーー」

    ガチャ

    ユミ・ヒス「!」

    エレン「おお、美味そうな匂いがするな」

    クリスタ「本当だ!」





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:45:09 ID:rItgYBv.

    ユミル「あ…」

    クリスタ「あ…」

    ヒストリア「…お話は終わったの?」

    エレン「ん?ああ、俺の方はな…」チラ

    ヒストリア「?」

    クリスタ「…お母さん」

    ヒストリア「な、何クリスタ?」

    クリスタ「…どうしてお母さんは私にクリスタって名前をつけようと思ったの?」

    ヒストリア「………えっとね…」チラ

    エレン「…ユミル、もうすぐ完成か?」

    ユミル「え?…あ、ああ、そうだけど…」

    エレン「じゃあ、食器の準備とかするかな、ユミルも手伝ってくれ」

    ユミル「…了解」

    ヒストリア「…ちょっと向こう行こっか」

    クリスタ「…うん」





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 20:55:29 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…えっと、私がクリスタって名前をつけた理由を聞きたいんだよね?」

    クリスタ「うん」

    ヒストリア「…お父さんにどこまで聞いた?」

    クリスタ「…多分全部だと思う」

    ヒストリア「…そっか」

    クリスタ「…お母さんは嫌じゃないの?」

    ヒストリア「え?」

    クリスタ「だって、仕方なくつけた名前だったんじゃないの?」

    ヒストリア「…ああ、お母さんの事か………そうだね…最初は確かに嫌だったかもしれない」

    クリスタ「…」





    92:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:07:09 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…でもエレン…お父さんと恋人同士になってからは大好きになったよ」

    クリスタ「…そっか」

    ヒストリア「お父さんがクリスタ…って、名前を呼んでくれる度…すごく嬉しかった」

    クリスタ「…うん」

    ヒストリア「…ヒストリアって名前に戻る時も最初はちょっと迷ったの…あの人が愛してくれた名前を捨てちゃうのが嫌だったから」

    クリスタ「…」

    ヒストリア「だから、子供ができたって分かった時…クリスタって名前をつけてあげようってすぐ思ったの」

    クリスタ「…」

    ヒストリア「…嫌な名前なんかじゃない、だって沢山の人に愛してもらえたんだもん…貴女の名前はとても特別な名前なのよ」





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:19:54 ID:rItgYBv.

    クリスタ「特別…」

    ヒストリア「あなたは生まれて来る前から色んな人に愛されてきたのよ…それはとても幸せな事なんだからね」

    クリスタ「…お母さんも?」

    ヒストリア「?」

    クリスタ「お母さんも私の事………愛してくれてる?」グス

    ヒストリア「…当たり前だよ」ニコ

    クリスタ「グス…ヒッグ…」

    ヒストリア「お父さんもお母さんも…貴女を誰よりも大切に思ってる…大好きよクリスタ」

    クリスタ「ヒッグ…お母さぁん!」ダキッ

    ヒストリア「グス…ごめんね?不安にさせちゃって」ギュウ





    96:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:25:56 ID:rItgYBv.

    クリスタ「お母さん!お母さぁん!」ギュウゥゥ

    ヒストリア「ごめんねクリスタ…ごめんね」ギュウ



    エレン「…よかったな」

    ユミル「ヒッグ…ヒッグ…」ボロボロ

    エレン「………すっげぇ泣いてるし…」

    ユミル「うるせぇ!グス…よかったなぁクリスタぁ…よかったなぁ!」

    エレン「…ったく」フッ

    エレン(ユミルが泣く所なんて…クリスタが生まれて以来か?………こいつもクリスタの事、本当に大事に思ってくれてるんだな…)
    エレン「…ユミル」

    ユミル「あぁ?なんだよぉ!」グス

    エレン「…ありがとな」ナデナデ

    ユミル「やめろよばかぁ!ヒッグ…調子のんなよぉ…」ボロボロ

    エレン「ふふっ…」





    99:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:32:43 ID:rItgYBv.

    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー




    クリスタ「いただきまーす!」

    エレン「いただきます」

    ヒストリア「いただきます♪」

    ユミル「おう、残さず食えよ!」

    クリスタ「はぐっ…モグモグ……美味しい!!」

    エレン「…うん!凄く美味しいな!」

    ユミル「当たり前だろ!誰が作ったと思ってんだ」フン

    ヒストリア「本当…最初の頃とは大違いだねユミル♪」ニコ

    エレン「…最初?」

    ユミル「あ、ば、馬鹿ヒストリア!それは言うなって!?」





    100:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:42:53 ID:rItgYBv.

    クリスタ「お姉ちゃんの料理は真っ黒だったりとか…最初はそんなのばっかだったんだよ!」

    ユミル「クリスタぁ!!///」バン

    エレン「それが、今はこれか…凄いじゃないかユミル!」

    ヒストリア「クリスタに絶対美味しいって言わせるんだ!って、凄い努力したもんね」

    エレン「…なるほどな…あれ?…ユミルは?」

    クリスタ「お姉ちゃんは自分の部屋に走ってったよ?」モグモグ

    クソガァァ!!///バンバン

    ヒストリア「もう、煩いよユミル!」

    エレン「…あいつ本当照れ屋だな」

    クリスタ「はぐっ♪はぐっ♪」





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:51:51 ID:rItgYBv.

    ー寝室ー

    クリスタ「今日は四人で一緒に寝ます!」

    ユミル「…誰に言ってんだよ」

    エレン「さて、俺は今日はどこで…」

    クリスタ「ここ!ここ!」バンバン

    エレン「はいはい」

    ヒストリア「じゃあ、私もいつもの場所だね♪」

    ユミル「なら私はヒストリアの横だな」

    クリスタ「違うの!!」

    エレ・ヒス・ユミ「え?」

    クリスタ「お父さんがまずここに寝ます!」バン

    エレ「え…真ん中?」

    クリスタ「お母さんはここです!」バンバン

    ヒストリア「エレンの隣?」
    クリスタ「お姉ちゃんはここです!」バン

    ユミル「あ?私もエレンの横?」





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 21:58:45 ID:rItgYBv.

    クリスタ「早く!!」

    エレン「あ、ああ」

    ヒストリア「う、うん」

    ユミル「お、おう」

    クリスタ「そして私はここで寝ます」ポフッ

    エレン「…俺の……上?」

    クリスタ「はい!おやすみのチュー!」

    エレン「え…ああ、はいはい」チュ

    クリスタ「お母さんも!」

    ヒストリア「ふふっ、はいはい」チュ

    クリスタ「じゃあおやすー」

    ユミル「おい待てよ!私は!?」

    クリスタ「…お姉ちゃんもしたいの?」ニヤニヤ

    エレン(…間違いない、こいつはクリスタの子だ…)
    ユミル「はぁ!?べ、別にしたい訳じゃねぇよ!///」





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:03:27 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…お姉ちゃん」

    ユミル「なんだッ!?」

    クリスタ「ん」チュー

    ユミル「!?!?!!?///」

    クリスタ「ぷはっ…お姉ちゃんも大好きだよ!」

    ユミル「!!!?!!?///」

    クリスタ「じゃあ皆おやすみなさい!」

    エレン「ふっ…ああ、おやすみ皆」

    ヒストリア「おやすみなさい♪」

    ユミル「お、おま!?///おおまおやおおまおや///」

    エレン「…落ち着けユミル」

    クリスタ「………zzz」

    ヒストリア「………zzz」





    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:12:18 ID:rItgYBv.

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    翌日

    エレン「それじゃあ…行ってくるな…」

    ヒストリア「…気をつけてね」

    エレン「ああ…ユミル、俺がいない間二人の事…頼むな」

    ユミル「任せろ!…でもなるべく早く帰ってこいよ!」

    エレン「…分かった」ニコ

    クリスタ「…お父さん…」

    エレン「…なんだい?」

    クリスタ「…ちゃんと帰ってきてね!」グス

    エレン「…うん、約束するよ」チュ

    クリスタ「うぅ」ボロボロ





    107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:15:34 ID:rItgYBv.

    エレン「………じゃあまたな皆!」

    ヒストリア「…ッ!本当に気をつけてね!!」

    ユミル「絶対すぐ帰ってこいよ!!」

    クリスタ「お父さん!大好きだよ!!………ッ!行ってらっしゃい!!」

    エレン「おう!」フリフリ



    エレン(…必ず帰ってくるよ…そんで、次帰ってくる時は…)









    エレン「…皆で外の世界に行こうな!」

    ー完ー





    108:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:19:49 ID:rItgYBv.

    これ以上はネタないっすね。思いつけばオマケぐらいは書くかな

    ちなみにあまり他キャラださないのは書く量が増えるから

    …あと知人から娘の性奴隷になるんでしょ?って言われたけど








    ね ぇ よ

    とりあえずはこのシリーズは無事終了

    見てくれた皆さんに感謝!
    またね!





    109:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:19:49 ID:jzNkxdKA

    おつかれ!
    親子かわいらしかった





    110:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:20:36 ID:p8.a3sow

    うぉおお!乙!
    ここまでとは言わんが、原作もこの三人は幸せになれ!
    小さな子供にまでツンデレるユミル、ごちそうさま!





    111:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:21:23 ID:GWjYqxiU

    良かった良かった
    おつ
    すごく良かった





    112:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 22:30:03 ID:1usE46gs

    おつです
    良かったよ





    116:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/25(木) 23:51:18 ID:hG4ZIna6

    エレンそこ代われと言いたくなるほどだった
    乙乙





    117:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 02:33:15 ID:w8p4steA

    とても和んだ!
    盛大に>>1に乙を贈ろう





    119:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:17:59 ID:rItgYBv.

    とある日の調査兵団

    エレン「ーーよし、今日はこれで終わりっと…」

    ミカサ「エレン」ヒョコ

    エレン「うおっ!?…何だよミカサか…びっくりさせんなよ…」

    ミカサ「そんなことより、明日は家に帰るの?」

    エレン「ん?…ああ、当然だろ?せっかくの休みだしな」

    ミカサ「…一つお願いがある…」

    エレン「…何だよ?」





    ミカサ「私も一緒に連れていってほしい」





    120:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:18:34 ID:7ycm8G0E

    修羅場の予感……!!





    121:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:23:10 ID:rItgYBv.

    ーーーーーーー
    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    帰宅途中

    エレン「にしても、えらいまた急だな」

    ミカサ「?」

    エレン「いや、まさかお前が家に来たいなんて言うとは思わなかったからさ…」

    ミカサ「…私もエレンの家族…だからエレンの新しい家族にも挨拶しておきたい」

    エレン「新しい…クリスタにか?」





    122:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:28:02 ID:rItgYBv.

    ミカサ「…そう、ク…ヒストリアとエレンの子供に会いたい」

    エレン「…そっか」ニコ

    エレン(なんか嬉しいな…)

    ミカサ「…」

    エレン「お、見えてきたぞーー」


    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    123:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:35:02 ID:rItgYBv.

    ミカサ「…ここが…エレンの家…」

    エレン「来るの初めてだもんな…よし、入ろうぜ」

    ガチャ………

    ミカサ「お邪魔します…」

    エレン「おう」

    バタン

    エレン「おーい、帰ったぞー」

    「きた!帰ってきたぁ!!」ドタドタ

    エレン「…来るぞ…」

    ミカサ「…?」

    クリスタ「お父さ…!?」

    エレン「…あれ?」

    エレン(飛びついてこない?)

    ヒストリア「エレン、お帰りなさ……あれ?…ミカサ!?」

    ミカサ「…どうも…久しぶりク…ヒストリア」





    124:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 13:44:05 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…本当に…ッ!久しぶりだね!」ダキ

    ミカサ「元気そうで何より…」ギュ

    ヒストリア「うん!ミカサもね!」

    クリスタ「………」

    エレン「あ、クリスタ…こいつはミカサって言って…」

    クリスタ「ーーお父さんの浮気者ぉ!!」

    エレン「!?」

    ヒストリア「クリスタ!?」

    ミカサ「…」

    エレン「え、いや、ちょ!な、何勘違いしてるんだクリスタ!?」

    クリスタ「お母さんもなんで仲良くしてるの!?お父さんが知らない女の人を連れてきたんだよ!?」

    ヒストリア「…えっと…」チラ
    ミカサ「?」





    130:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 14:17:23 ID:rItgYBv.

    クリスタ「最低だよお父さん!見損なったよ!」

    エレン「だ、だから違うって」アセアセ

    ミカサ「ーエレン」

    エレン「ミ、ミカサ?」

    ミカサ「私に任せて…」テクテク

    ヒストリア「…ミカサ?」

    クリスタ「うー…」ギロ

    ミカサ「…貴女がクリスタ?」

    クリスタ「…う?」

    ミカサ「私の名前はミカサ、エレンの…貴女のお父さんの家族」

    クリスタ「………家族?」キョトン

    ミカサ「そう…家族」

    エレン(おお…)

    ヒストリア(さすがミカサだね…クリスタが話を聞き始めてる)





    131:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 14:27:16 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…じゃあ、お姉さんはお父さんの…妹?」

    ミカサ「…違う…」フルフル

    エレン(え、違うの?)

    クリスタ「じゃあ、お姉さん?」

    ミカサ「…それも違う…」フルフル

    ヒストリア(あ…そうだよね…説明するのはちょっと難しいよね…)

    クリスタ「…じゃあ一体ーー」

    ミカサ「私はエレンの妻…」

    エレン「うぇぇぇ!!?」

    ヒストリア「………は?」

    クリスタ「やっぱりお父さん浮気してるじゃない!!」

    ミカサ「違うのクリスタ…エレンは浮気はしていない」





    132:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 14:33:43 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…どういうこと?」

    ミカサ「エレンは私とク…ヒストリア…二人と結婚しているの」

    クリスタ「?じゃあ、お姉さんも私のお母さん?」

    ミカサ「…そうかもしれない」

    エレン「いやいや!?ミカサ!!ちょっと待ーー」バン!!

    ヒストリア「ーー何ふざけた事言ってるのミカサ?」ゴゴゴ

    エレン「」

    クリスタ「お母さん?」

    ミカサ「ヒストリア…私は何もふざけたりしてない…」

    ヒストリア「…ミカサ…調子に乗るのもいい加減にしてね?」ニコニコ

    エレン「ヒ、ヒストリア…少し落ちつーー」

    ヒストリア「ーエレンは黙ってて!!」バン!!

    エレン「………クリスタ…お父さんと奥に行ってようか…」ガタガタ





    136:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 14:49:59 ID:eyKVtssc

    安定のミカサ





    138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 15:09:04 ID:rItgYBv.

    クリスタ「え?…で、でも」チラ

    ミカサ「…?」キョトン

    ヒストリア「…」ゴゴゴゴ

    エレン「い、いいから早く」グイ

    クリスタ「あ、お父さー」

    タッタッタッ…

    ミカサ「…ヒストリア一体何を怒っているの?」

    ヒストリア「本当に分かってないのかなぁ?それとも分かってて私をさらに怒らせようとしてるのかな?」ニコニコ

    ミカサ「…もしかして…」

    ヒストリア「…やっと分かった?」ニコニコ

    ミカサ「私がクリスタのお母さんって言った事に対して怒っているの?」

    ヒストリア「そうだけど!!そうじゃないよ!!」

    ミカサ「?…よくわからない…」

    ヒストリア「ッ!……」ピクッピクッ





    139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 15:25:18 ID:rItgYBv.

    別室

    イイカゲンニシナサイ!!

    ヒストリア…オチツイテ…

    エレン「やっぱり連れて来るんじゃなかった…」ガタブル

    クリスタ「…お父さん…一体あの人は?」

    エレン「ああ、クリスタ…あれがミカサ…俺の家族だよ」

    クリスタ「じゃあ、やっぱりあの人もお母さんなの?」

    エレン「それは断じて違うぞ!!」

    クリスタ「えー?」

    エレン「俺の奥さんはヒストリアだけだし、お前の母さんもヒストリアだけだからな!」ガシッ

    クリスタ「う、うん、わかった」

    エレン(………せっかくの家族と過ごせる休日が………いや、ミカサも家族なんだけど………うぅ)シクシク





    144:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 21:46:24 ID:rItgYBv.

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー


    ヒストリア「…はぁ…はぁ…」

    ミカサ「………」ショボン

    エレン「…えっと…」

    クリスタ「結局どうなったの?」

    ヒストリア「…クリスタ」

    クリスタ「は、はい!」

    ヒストリア「こほん…えっと、この人はエレンの義理の家族で、ミカサって言うの」

    クリスタ「…義理?」

    エレン「まあ、昔いろいろあってな…」

    ミカサ「そう、私とエレンの間にはいろいろー」パッ

    ヒストリア「ミカサは黙ってて」ギロ

    ミカサ「…はい」ショボン





    145:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 21:55:50 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…まあ、どちらかと言うとエレンのお姉さんに近いかな」

    クリスタ「お姉さん?でもさっきー」

    ヒストリア「クリスタ?」ニコ
    クリスタ「…何でもないです」ガタブル

    エレン「…よしよし」ナデナデ

    クリスタ「お父さん…お母さん怖いよぉ…」ボソッ

    エレン「すまん、全部お父さんが悪いんだ…」ボソッ

    ヒストリア「ふぅ…ミカサも、もういい加減な事言わないでね」

    ミカサ「…我慢しよう」

    ヒストリア「我慢って…はぁ…」

    ミカサ「…クリスタ」

    クリスタ「は、はい、何ですか?」

    ミカサ「さっきも言ったけど、私もエレンの家族…なので仲良くしてほしい」





    147:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:09:39 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…えっと…」

    ミカサ「…いや?」シュン

    クリスタ「ううん!じゃあ…ミカサお姉ちゃんって呼んでもいいですか?」

    ミカサ「ッ!も、もちろん!」

    クリスタ「…ミカサ…お姉ちゃん」

    ミカサ「…うん…ヒストリア…この娘、持って帰ってもいい?」

    エレ・ヒス「駄目に決まってるだろ!!(でしょ!!)」

    クリスタ「ミカサお姉ちゃん…えへへ///」

    ミカサ「そう、私はクリスタの…お姉ちゃん///」

    ユミル「そいつは聞き捨てならねぇな…」ヒョコ

    ミカサ「ッ!?」

    エレン「お」

    ヒストリア「あ…ユミル、お帰りなさい」ニコ

    クリスタ「お姉ちゃんお帰りなさい!」ダキッ

    ユミル「おーただいまクリスタ」ナデナデ





    149:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:32:57 ID:rItgYBv.

    ミカサ「あ…」

    クリスタ「お姉ちゃんお姉ちゃん♪」スリスリ

    ユミル「よしよし…」チラ

    ミカサ「あ…ああ…」ガタガタ

    ユミル「…ぷっ」

    ミカサ「!?これは許されない!!」バッ

    エレン「ばっ、ミカサやめろ!」ガシッ


    ミカサ「離してエレン!あいつは私のクリスタを!」

    ユミル「いや、お前のではないだろ…」ナデナデ

    ヒストリア「…もう疲れたよ…はぁ…」





    150:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:45:54 ID:rItgYBv.

    その後

    ミカサ「エレンはその時ー」

    ヒストリア「ーーふふっ、流石はエレンだね」ニコ

    クリスタ「お父さんは誰よりも一番カッコイイよ!」

    ユミル「…まぁ、認めざるをえないな」

    エレン「…///」

    お風呂の時間

    クリスタ「ミカサお姉ちゃん一緒に入ろうよ!」

    ミカサ「!よ、喜んで!」

    ユミル「…なら私も一緒に入ろうかな」

    ミカサ「…ユミルは別に呼んでいないと思う」

    ユミル「あ?」

    ヒストリア「もう、一々喧嘩しないでよ!」





    151:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 22:50:38 ID:rItgYBv.

    クリスタ「じゃあ、皆で一緒に入ろうよ!」

    ミカサ「…クリスタがそう言うなら…」

    ユミル「私もそれでいいぞ」

    ヒストリア「んーちょっと狭いだろうけど…まあいっか♪」

    エレン「じゃあ、俺はその間筋トレでもー」

    クリスタ「お父さんも一緒に入ろうよ!」

    エレン「いや、それは駄目だろ!?」

    ミカサ「私は別に問題ない」

    ユミル「いや問題あるだろ!?」

    ヒストリア「んー…流石にちょっとね///」

    クリスタ「何で?お父さんとお母さんはよく一緒に…」

    エレ・ヒス「クリスタぁぁ!!?///」

    ミカサ「…羨ましい」

    ユミル「…///」





    153:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:06:11 ID:rItgYBv.

    就寝前

    エレン「なぁ…流石にこれは無理があるんじゃないか?」ギュウギュウ

    ヒストリア「…だよね」

    クリスタ「………zzz」

    ユミル「なんでこいつはこの状況で寝れるんだよ…」

    ミカサ「せまい………でもそれがいい」

    エレン(んー…いい匂いだな…あ…やばい…)

    ヒストリア「…」ジー

    ユミル「ミカサ…もうちょっとそっちに寄れよ」

    ミカサ「…これ以上は無理…落ちてしまう」

    ユミル「…だぁぁぁ!?私はやっぱり自分の部屋でー」

    クリスタ「………zzz」ガシッ

    ユミル「………oh」

    エレン(とりあえず落ち着け俺…まずは素数を………素数って何だっけ?)





    154:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:10:37 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…」モジモジ

    ミカサ「………zzz」

    ユミル「…諦めてここで寝るしかないか…」

    エレン(素数…駄目だわかんねぇ…素数…………zzz)

    ーーーーーーー
    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    158:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:29:54 ID:rItgYBv.

    翌朝

    ミカサ「エレンが遅い…」

    クリスタ「お母さんとお話があるんだってー」

    ミカサ「…そう…ユミルは?」

    クリスタ「お姉ちゃんは自分の部屋で二度寝してるー」

    ミカサ「なるほど…」

    クリスタ「…ねぇ、ミカサお姉ちゃん」

    ミカサ「なに?」

    クリスタ「…どうしてお父さんと家族になったの?」

    ミカサ「………」

    クリスタ「…聞いちゃいけなかった?」

    ミカサ「………私は昔、エレンに助けられた事がある」

    クリスタ「…ふぇ?」

    ミカサ「…色々あって、両親を失った私を…エレンは家族として迎え入れてくれた」





    159:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:41:02 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…」

    ミカサ「…その時のエレンは…とても優しくて、凄く暖かった…だから、エレンは私にとって何よりも大事な家族になったの」

    クリスタ「お父さん…やっぱりカッコイイなぁ…」

    ミカサ「そう、エレンはとてもカッコイイ」

    クリスタ「…昔から、お父さんって凄い人だったんだね」

    ミカサ「…」コク

    クリスタ「…お姉ちゃん」

    ミカサ「…?」

    クリスタ「お父さんをよろしくお願いします」ペコ

    ミカサ「…うん、任せて。エレンは私の命に代えても必ず守ってみせる」

    クリスタ「それじゃダメだよ」

    ミカサ「だ、駄目?」

    クリスタ「二人とも一緒に、ちゃんと帰ってこなきゃダメ!」

    ミカサ「あ………うん、わかった」





    160:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:50:47 ID:rItgYBv.

    クリスタ「えへへ…じゃあ約束だからね!」

    ミカサ「うん、約束する」

    エレン「ーー悪いミカサ、待たせちまったな」

    ミカサ「エレン…」

    クリスタ「あれ?…お父さん、お母さんは?」

    エレン「え、あ、いや、えっと、た、多分もう一回寝るつもりなんじゃないかな?」アセアセ

    クリスタ「え?」

    ミカサ「…」ジー

    エレン「そ、それよりミカサ、そろそろ出ないといけないよな?」アセアセ

    ミカサ「…うん」

    クリスタ「…えっと、今日は夜には帰ってくるんだよね?」

    エレン「あ、ああ…明日はまた休みだし、どこかに出かけような」

    クリスタ「お出かけ!?やったぁ!」

    ミカサ「…」

    エレン「…じゃあ、ミカサ行くとするか」





    161:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/26(金) 23:59:42 ID:rItgYBv.

    ミカサ「うん…」

    クリスタ「あ、お姉ちゃん!」バッ

    ミカサ「?」

    クリスタ「てやっ!」ダキッ

    ミカサ「!」

    クリスタ「…また遊びに来てね!」ニコ

    ミカサ「ッ!!…うん!絶対にまた来るね」ニコ

    エレン(お、久々に見たな、ミカサの笑うところ)

    クリスタ「じゃあ、二人とも行ってらっしゃい!お仕事頑張ってねー!」

    エレン「おう、じゃあまた夜になクリスタ」

    ミカサ「またね、クリスタ」ナデナデ

    クリスタ「えへへ///またね!ミカサお姉ちゃん!」





    番外編 終わり





    162:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:02:05 ID:rItgYBv.

    ミカサをみたいって言ってた方々がいたのをふと思い出して書いてみた。

    望んでたミカサかはわからないけど、ひとまず番外編も無事終了です。

    読んでくれた皆様ありがとうございました。





    163:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:05:18 ID:nE6HYzaE

    おつでした!!





    165:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:08:52 ID:zZRjnLIk

    ふと思ったけど、ユミルは子供欲しいとか思わないのかなぁ





    168:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:31:07 ID:rItgYBv.

    >>165

    自分的にはクリスタ含め家族がいるので満足しているっていう感じですね。





    166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:30:07 ID:Mb5HdQMo

    もう最高!!乙でした!!





    167:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:30:28 ID:R8C0UQ5E

    なぜか焦ってるエレン
    なんで?気になる






    169:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 00:33:33 ID:rItgYBv.

    >>167

    えと、就寝前のエレンの異常に気付いたヒストリア。
    最後にもじもじしていたヒストリア

    …後は俺の口からは言えない

    ぶっちゃけると、朝から何やってんだって事ですね。大変失礼しました。





    171:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 02:39:41 ID:tvbTrBcE

    乙です
    >>169
    できればそこをkwsk





    173:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 13:39:36 ID:rItgYBv.

    >>171

    エレン「ヒ、ヒストリア…」

    ヒストリア「お願いエレン…わ、私………もう我慢できないよぉ…」

    エレン「い、いや、でも…」アセアセ

    ヒストリア「うぅ///…ご主人様ぁ…///」

    エレン「」

    こういう事ですか?よくわかりません。





    170:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 02:07:56 ID:5NUGEv7U

    乙ー面白かった





    172:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 04:51:19 ID:M8D.jRD2

    次はライナーか
    おつです





    176:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 14:15:45 ID:tvbTrBcE

    パンツ脱いだ





    177:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/27(土) 21:30:05 ID:rItgYBv.

    ※エロはありません。
    パンツは脱がないで結構です。



    ヒストリア「ふぁぁ!エレン!すっごい気持ちいいよぉ!!」

    エレン「ああ、俺もだヒストリア……くっ…も、もうイキそうだ」パンパン

    ヒストリア「だしてぇ!エレンの熱いのぉ!ヒストリアの中にいっぱいだしてぇ!」

    エレン「ッ!…ヒストリアぁぁ!」ドク

    ヒストリア「んあぁぁぁ!!///」

    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー




    ライナー「うおぉぉぉ!!?」バッ

    番外編

    ライナー 散る





    183:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 20:20:22 ID:rItgYBv.

    ライナー「…最悪だ…最悪の夢を見ちまった…」

    ライナー(ヒストリアとエレンがやってる所とか…くそっ!………死にたい…)
    ベルトルト「ん……んん?…どうしたんだいライナー?」

    ライナー「…あ、す、すまんベルトルト…起こしちまったみたいだな」

    ベルトルト「別にいいけど…それより、どうしたの?」

    ライナー「いやちょっと…嫌な夢を見てな…」

    ベルトルト「夢?」

    ライナー「ああ、夢だ…」

    ベルトルト「…そっか…まあ明日は休みだし、寝れないようならちょっと散歩でも行ってくればいいんじゃないかな?」

    ライナー「散歩か…そうだな。じゃあ少し行ってくる」

    ベルトルト「うん、行ってらっしゃい」





    184:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 20:37:32 ID:rItgYBv.

    ーーー
    ーー


    ライナー(なぜあんな夢を見たのか………たまっているのか?)

    「あれ…ライナーか?」

    ライナー「ん?」

    エレン「おお、やっぱライナーか…こんな時間にどうした?」

    ライナー「エレン…いや、ちょっとな…」

    エレン「なんだよ、悩み事か?よかったら相談してくれよ、俺達仲間なんだからさ!」

    ライナー(…仲間…か…)

    そう、俺もベルトルトもアニも…戦士であること…人類の敵になる事をやめた。俺達はこいつらと一緒に戦うと決めたんだ…だが…

    ライナー(この悩みはお前に話すのは絶対に無理だ…死んでも言えん…)





    185:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 20:45:17 ID:rItgYBv.

    エレン「?ほら、早く話してみろよ」

    ライナー「…悪いがエレン、こいつは人に言えるような悩みじゃないんだよ…」

    エレン「…そうなのか…分かった、無理には聞かねえよ…でも、言いたくなったらいつでも話してくれよな?」ニコ

    ライナー(…その優しさが逆に辛いぞ…)

    ライナー「ああ、すまんな…ところでエレン…」

    エレン「ん?」

    ライナー「ク…いや、ヒストリアは元気か?」

    エレン「ああ、すっげー元気だよ…なんでまた?」

    ライナー「いや、少し気になってな…」

    エレン「…気になるなら、明日一緒に俺の家に来るか?」

    ライナー「な、何!?エレン!今なんて言った!?」

    エレン「…い、いやだから…ヒストリアが気になるんだったら明日家に一緒に来るかって…」





    186:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 21:04:13 ID:A/sIeuRA

    これも楽しみだ♪





    187:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 21:12:47 ID:rItgYBv.

    ライナー「行こう」

    エレン「え、来るのか?」

    ライナー「行こう」ズイ

    エレン「お、おお、じゃあ明日は朝から帰るから…早く寝たほうがいいぞ」

    ライナー「分かった寝る、おやすみエレン」ダッ

    エレン「あ、ライナー…なんか変だったなあいつ…まあいいか、俺もそろそろ寝ないと…」

    ーーー
    ーー


    ライナー(キタ!キタ!ヒストリアに会えるだと!?…こんなに嬉しい事はない!)ダッダッダッ

    ライナー(エレンがヒストリアと結婚すると聞いた時は絶望しかなかったが…今思うと人妻と言うのもありかもしれん!………いや待て、俺は今何を考えていた?)





    188:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 21:24:03 ID:rItgYBv.

    ライナー(…大事な仲間の嫁さんを…いかんいかん、それは最低だぞライナー…エレンは仲間として俺を家に招待してくれたんだ…そのエレンを裏切るような真似は…)

    ーーー

    ヒストリア「…ねぇライナー…今ならエレンもいないから…」

    ライナー「ヒ、ヒストリア…」

    ヒストリア「だから…ね?…」シュル

    ーーー

    ライナー(ッ…いい!!………いやだから違うだろう!!………はぁ…仕方ない…とりあえずオ○ニーして寝るとしよう…)トボトボ

    ライナー「こんな事では…明日会っただけで大変な事になるんじゃないか?………気をつけるか…」

    ーーー

    ヒストリア「…」ゾクゾク

    クリスタ「…お母さん?」

    ヒストリア「あ、ごめんね…ちょっと寒気がして…」





    189:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/28(日) 21:30:41 ID:rItgYBv.

    ユミル「おいおい、もしかして風邪か?」

    ヒストリア「ううん、違うと思うけど…」

    クリスタ「…明日はお父さん帰ってくるから、また皆で一緒に、暖かくして寝ようね!」

    ヒストリア「うん!…早く明日になったらいいのにね」ナデナデ

    クリスタ「ねー」

    ユミル(…そういや…あいつの隣で寝るのもいつの間にかすっかり慣れちまったな…)

    ユミル「…今度試しに二人で寝てみよ…」

    ヒストリア「…ユミル、何か言った?」ニコニコ

    クリスタ「お姉ちゃん?」ニコニコ

    ユミル「…何もないです…」ガタガタ

    ーーー





    198:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 12:36:15 ID:rItgYBv.

    翌日

    ーエレン家までの道中ー

    ライナー「………」

    エレン「…なぁライナー」

    ライナー「何だ?」

    エレン「…なんでそんなに疲れてんだ?寝不足か?」

    ライナー「…ああ、そんな所だ…」

    ライナー(…あの後、興奮しすぎて結局寝られなかったしな…)

    エレン「…もうすぐ着くからさ…そしたら、ちょっと家で寝るか?」

    ライナー(寝る…ヒストリアと………)

    ライナー「…そうだな、そうさせてもらおう…」

    エレン「おう」

    ーーー
    ーー


    エレン「…着いたぞ」





    199:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 12:49:34 ID:rItgYBv.

    ライナー「ほう、立派な家だな」

    エレン「まあ、そこそこの給金はあるからな…さて、入ろ…」ガチャ

    クリスタ「お父さーん!!」バッ

    エレン「おおっ!?」

    ライナー「!?」

    クリスタ「お父さんお帰りなさい!」スリスリ

    エレン「…まさかドアを開けるのと同時にとは………ふぅ…ただいまクリスタ」ナデナデ

    クリスタ「えへへ///」

    ライナー(なんだ!?…今俺は何を見ている!?エレンがドアを開けたと思ったら天使…小さいヒストリアが飛び出してきただと!?)

    クリスタ「…あれ…お父さんこの人は?」

    エレン「ああ、こいつはライナーって言って…」

    ライナー「エ、エレン…」





    200:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 13:03:00 ID:rItgYBv.

    エレン「ん?」

    ライナー「そ、その天s…じゃなかった、一体その娘は?」

    エレン「ああ、ちょっと待ってくれ…とりあえずこいつはライナーって言って、俺の訓練兵時代からの仲間だ」

    クリスタ「…お父さんの仲間?ミカサお姉ちゃんやアルミンお兄ちゃんみたいな?」

    エレン「そうだ、ライナーも俺の大事な仲間だよ」

    クリスタ「そうなんだ!」

    ライナー「…」

    クリスタ「…」スタスタ

    ライナー(!…近づいてきた!)

    クリスタ「…えっと…初めまして!ライナー…さん?」

    ライナー「…あ、ああ、初めまして…」

    エレン「…んで、ライナー、この子が俺の娘でクリスタって言うんだ」

    ライナー「ク、クリスタ…だと?」

    クリスタ「はい!お父さんの娘のクリスタって言います!」

    ライナー(可愛い結婚しよ…)





    201:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 13:03:58 ID:Hddvd7xU

    ライナーさすがに駄目だろw





    202:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 13:11:41 ID:rItgYBv.

    エレン「…今何か良からぬ事を考えなかったか?」

    ライナー「いや…気のせいじゃないか?」

    クリスタ「?」

    ライナー「…本当…昔のクリスタにそっくりだな…」ジー

    クリスタ「…」

    ライナー(あ、これは本当可愛いな…この娘持って帰りたい)

    クリスタ「ッ」ゾク…ダッ

    ライナー「あ…」

    エレン「お、おい、どうしたクリスタ?」

    クリスタ「…あの人…嫌な感じがする…」ギュ

    ライナー(!?)

    エレン「な、何言ってんだよ!?あ…わ、悪いなライナー…気を悪くしないでくれ」

    ライナー「いや…気にしなくていい」

    クリスタ(あの人…なんとなくだけど分かる………あの人は…敵!!)





    203:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 13:22:37 ID:rItgYBv.

    エレン「本当すまん…クリスタも変な事言っちゃ駄目だろ?」

    クリスタ「うー…」ジー

    ライナー(睨みつけてくる………可愛い…)

    クリスタ「ッ!…お父さんこの人はダメ!敵です!私達の敵です!」

    エレン「ええっ!?」

    ライナー「…」

    ライナー(…まさか…俺が巨人だと本能的に分かったのか?…だが俺はもう戦士じゃない…君の敵じゃないんだよ)

    クリスタ「あの人は変態です!変態のにおいがします!」

    ライナー「」

    エレン「クリスタ!!いい加減にしなさい!!」

    クリスタ「ッ…」ビクッ

    エレン「…ライナーはお父さんの大切な仲間だ。その大切な仲間をお前は傷つけるような事を言うのか?…だとしたらクリスタ、俺はお前の事を嫌いになるよ」





    205:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/29(月) 13:35:07 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…あ…で、でも…」

    エレン「でもじゃないだろ!…ったく…本当にごめんなライナー…」

    ライナー「…ああ…」

    エレン「…ほらクリスタ、お前も謝りなさ…ッ!?」

    クリスタ「ヒッグ…ヒッグ…」ボロボロ

    ライナー(…泣いてしまったか…)

    エレン「ク、クリスタ?」

    クリスタ「違うのにぃ…ヒッグ…本当に敵なのにぃ………うわぁぁぁん!!」ボロボロ

    エレン「ま、まだ言うのか!?…もう知らん…そんな事いう子は俺の娘じゃない!」

    クリスタ「ッ!?…う…うわぁぁぁん!」ダッ

    ライナー「お、おいエレン、ちょっと言い過ぎなんじゃないか?」アセアセ

    エレン「…いいんだ、あれぐらい言わないと駄目だ」

    エレン(…まさかクリスタがあんな酷い事を言うなんて…信じられないな…)





    216:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:39:03 ID:rItgYBv.

    その頃、家の中ではー

    ヒストリア「〜♪」

    「…う…うわぁぁぁん!!」バン!!

    ヒストリア「ッ!?な、何!?」

    クリスタ「うわぁん!!お母さぁぁぁん!!」ダキッ

    ヒストリア「え!?え!?どうしたのクリスタ!?」

    クリスタ「うわぁぁぁん!?」

    ヒストリア「な、何で泣いてるの!?エ、エレンは?」

    エレン「ーー俺ならここだ」
    ライナー「…久しぶりだなク…ヒストリア」

    ヒストリア「エレン!…とライナー?…えっと、なんでクリスタは泣いて…」

    エレン「…今から説明するよ」

    ライナー「………」

    ーーーー
    ーーー
    ーー






    217:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:46:57 ID:rItgYBv.

    説明後

    ヒストリア「そ、そう…そんな事が…」

    クリスタ「ひっぐ…えぐ……うぅ…」ギュウ

    エレン「…信じられないよな…クリスタがそんな事言うなんて…」

    クリスタ「…ひっぐ…」グス

    ヒストリア「…クリスタ…どうしてそんな事言ったの?」

    クリスタ「…うぅ…だって本当の事だもん…」

    エレン「クリスタ、お前まだそんなっ…!」

    クリスタ「ひっ…」ビクッ

    ヒストリア「まってエレン…」

    エレン「…ヒストリア…」

    ヒストリア「…クリスタ…ライナーの事が恐いの?」

    クリスタ「………うん…」

    ライナー(…oh…)





    218:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 22:54:48 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「そっか…でもライナーは全然恐い人なんかじゃないよ?…とっても優しくて…頼りがいのある…私達の大切な仲間なんだから」

    ライナー(…ヒストリア…)

    エレン「…」

    クリスタ「…ぐす…」

    ヒストリア「だから…ね?ライナーにごめんなさいって、ちゃんと謝ってあげて」

    クリスタ「………うん…」パッ

    ライナー(…こっちに来た…)

    クリスタ「…あ…えっと…」
    ヒストリア「…大丈夫よクリスタ」ギュ

    ライナー「…」

    クリスタ「…ひどい事言ってごめんなさい…」

    ライナー「…ふっ…気にするな…」ナデ…

    クリスタ「…」サッ

    ライナー「」

    エレン「…はぁ…」

    ヒストリア「あ、あはは…」





    219:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 23:06:06 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…あ…ご、ごめんなさい…」

    ライナー「…んむ…まあ仕方ないな…」

    ヒストリア「うん、そのうちクリスタもライナーの事が大好きになるよ」ナデナデ

    クリスタ「………お父さん…」

    エレン「ん?なんだ?」

    クリスタ「…私の事…もう嫌いになっちゃった…?」

    エレン「…」

    クリスタ「お父さんに嫌われたら…私…」グス

    エレン「…ったく」ナデナデ

    クリスタ「…ふぇ?」

    エレン「クリスタはちゃんと謝ったからな。だから許してあげよう」

    クリスタ「…本当に?」

    エレン「ああ、嘘なんかつくわけないだろ?」ナデナデ

    クリスタ「…私の事、もう嫌いじゃない?」





    220:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/31(水) 23:09:38 ID:rItgYBv.

    エレン「ああ!お父さんはクリスタが大好きだ!」

    クリスタ「…うぅ…うぁぁん」ダキッ

    エレン「…」ナデナデ

    ライナー(…俺も早くナデナデしたい…)

    ヒストリア「ふふっ、とりあえずは一件落着かな♪…そういえば、なんでライナーがいるの?」

    ライナー「あ、ああ、それは…」

    ……………
    …………
    ………
    ……






    224:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:15:24 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「へぇ、心配してわざわざ来てくれたんだ?」ニコニコ

    エレン「本当、いい奴だよな」

    ライナー「そ、そうか?」

    クリスタ「…ライナーさん」
    ライナー「お、何だ?」

    クリスタ「…今日は泊まって行くんですか?」

    ライナー「ああ…いや、俺は少ししたら帰るさ…」

    エレン「泊まっていけよ、ライナー」

    ライナー「いや、でも…」チラ

    クリスタ「…泊まっていってください」

    ライナー「…いいのか?」

    クリスタ「はい!」

    エレン「クリスタもこう言ってるし、いいだろヒストリア?」

    ヒストリア「もちろん♪じゃあ、部屋の準備しとくね」

    エレン「おう、頼むな」





    225:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:23:29 ID:rItgYBv.

    エレン「さて、ユミルももうすぐ帰ってくるだろうし…クリスタ、ライナーに遊んでもらったらどうだ?」

    ライナー「え?」

    クリスタ「うん、ライナーさん…遊んでください!」

    ライナー「…俺でよければ…」

    ライナー(これは来たかいがあった)

    ーーー
    ーー


    ライナー「…はぁはぁ…」

    クリスタ「ライナーさん大丈夫?」

    ライナー「なぜクリスタはそんなに元気なんだ…はぁ…はぁ…」

    エレン「子供の体力って馬鹿に出来ないよな〜」

    ライナー「ああ…正直、ここまで疲れるとは思わなかった…」





    226:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:28:37 ID:rItgYBv.

    クリスタ「…お父さんならこれぐらい平気なのに…」ボソッ

    ライナー「…」ピクッ

    クリスタ「…お父さ…」

    ライナー「さあクリスタ!追いかけっこ再開といこうじゃないか!」

    クリスタ「ふぇ!?」

    ライナー「早く逃げないと捕まえてしまうぞ?」ニヤニヤ

    クリスタ「………」ダッ

    ライナー「あ…待て!」

    エレン「おお、まだまだ元気だなライナー」

    エレン(…さて、今日は疲れずに済みそうだな…)





    227:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:34:05 ID:rItgYBv.

    ライナー「よし!捕まえたぞ!」

    クリスタ「…うぅ…捕まっちゃった…」

    ライナー(はっ、今なら頭を撫でられるんじゃないか!?)

    ライナー「…クリスタ」

    クリスタ「…!?」ゾク

    ユミル「…お前は、私の妹に何しようとしてんだ?」

    ライナー「ッ!?」ビクッ

    クリスタ「あ、お姉ちゃん!」

    ライナー「お、お姉ちゃん?」

    ユミル「…おいライナー」

    ライナー「な、なんだ?」アセ
    ユミル「…死にたくなかったらさっさとクリスタを離せ」ボソッ

    ライナー「はい」パッ

    クリスタ「あっ…お姉ちゃんおかえり!」

    ユミル「ただいま、クリスタ…で、なんでお前がいるんだ?」





    229:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:39:39 ID:rItgYBv.

    ライナー「…ああ、エレンに誘われて遊びに来たんだが…」

    ユミル「帰れ」

    ライナー「!?」

    クリスタ「駄目だよ!ライナーさんは今日家にお泊りします!」

    ユミル「はぁ?」ギロ

    ライナー「…まあ、そういう事なんだ…」

    ユミル「断れ」

    ライナー「ええぇ…」

    エレン「やめろよユミル」

    クリスタ「あ、お父さん!」

    ユミル「ちっ…」

    ライナー(…俺、なんか凄い嫌われてないか…?)

    ユミル「おいエレン、なんでこんな奴連れてきたんだよ…まあ、百歩譲って連れてくるのはいいとしても、泊まるってのは駄目だろ」





    231:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:48:00 ID:rItgYBv.

    エレン「…なんで?」

    ユミル「こいつが私の寝込みを襲う可能性があるだろ?」

    ライナー「いや、それはない」

    スパーン!!

    ライナー「」

    ユミル「…けっ」

    クリスタ「お姉ちゃん強い!」

    エレン「ライナーがそんな事する訳ないだろ?…ってか、どうしても不安ならいつもみたいに四人一緒に寝ればいいじゃねぇか」

    ライナー「…四人一緒?」

    ユミル「ば、ばか!!それは言うなって!」





    232:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 13:53:47 ID:rItgYBv.

    ライナー「…まさかと思うが…お前達いつも四人で寝てるのか?」

    エレン「ああ、基本的にはな」

    クリスタ「はい!私たち家族はいつも四人一緒にくっついて寝てます!」

    ライナー「」

    ユミル「この馬鹿親子がぁぁ!!」

    ライナー(う、羨ましすぎる…なぜだ…なぜこうもエレンばかりいい思いを…)
    ライナー「いや待てよ?」

    エレン「ん?どうしたライナー?」

    ライナー「…エレン、お前とユミルは一体どういう関係なんだ?」

    ユミル「!?ライナー、お前何聞いてんだよ!?///」アセアセ

    エレン「どういう…って、家族に決まってんだろ?」





    233:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:02:39 ID:rItgYBv.

    ライナー「家族…つまり、ユミルもお前の奥さんって事なのか?」

    ライナー(いや…それだと、さっきクリスタがお姉ちゃんと呼んだのはおかしいか?)

    ユミル「!?おいライナー!それ以上はやめ…」

    エレン「いや、違うけど…」

    ユミル「…あ………うぅ…」

    ユミル(…やっぱ女としては見られてないよな…わかってたけどよ。…ってか何落ち込んでんだ私…別に私はエレンの事なんて好きじゃ…)

    エレン「まあ、そのほうが嬉しいんだけどな」

    ユミル「………え?」

    ライナー「…それはつまり、お前は…」

    エレン「ああ、俺はユミルの事も愛してるぞ?」

    ユミル「………」

    クリスタ「…お姉ちゃん?」





    234:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:09:30 ID:rItgYBv.

    ライナー「…ヒストリアは知ってるのか?」

    エレン「当たり前だろ?じゃないと浮気になっちまうだろ…」

    ライナー「…そういう問題なのか?」

    ユミル「…え?…え?」

    クリスタ「お姉ちゃん大丈夫?」

    エレン「まあ、ユミルもいつか好きな男ができるだろうし。家族でいてくれれば、俺はそれで十分だよ」

    ライナー「…いや、おま…グハッ!?」ドン!

    ユミル「ど、どういう事だよ!!?///」

    エレン「…?どういう事って?」

    ユミル「私の事…あ、愛してるとか…///」アタフタ

    エレン「そのまんまの意味だけど?」

    ユミル「ッ!?じゃ、じゃあ、ヒストリアが知ってるってのは!?」





    235:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:16:44 ID:8OySRvkY

    エレンは皆のこと愛してそうだな





    238:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:21:30 ID:rItgYBv.

    エレン「?…だから、ヒストリアも俺がユミルの事を愛してるって事、知ってるんだって…」

    ユミル「いやいや!あいつはそれでいいのかよ!?お前とミカサがちょっとイチャイチャしただけでブチ切れる…あいつがそんなこと許すわけが…」

    エレン「今更何言ってんだよ…俺達が家族になってからは、あいつはずっとお前の事だけは認めてたんだぞ?」

    ユミル「…は、はぁ?」





    239:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:25:23 ID:rItgYBv.

    ーーーーーーーーー

    数年前

    ヒストリア「ねぇエレン」

    エレン「んー?」

    ヒストリア「…ユミルの事なんだけどね…」

    エレン「…?ユミルがどうかしたか?」

    ヒストリア「…エレンはユミルの事…好き?」

    エレン「そりゃもちろん」

    ヒストリア「…一人の女性として?」

    エレン「…どういう意味だよ?」

    ヒストリア「…ユミルは家族になってくれた、ずっと傍にいてくれるって…でも、ユミルだって女なんだよ?…男の人に愛されたいって思ってるはずだよ」





    240:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:33:11 ID:rItgYBv.

    エレン「………そうだよ…な………俺…ユミルがずっと一緒にいてくれるって…自分一人で納得してた…」

    ヒストリア「…じゃあ、もう一度聞くねエレン」

    エレン「…?」

    ヒストリア「ユミルの事…好き?」

    エレン「…ああ…俺はユミルの事が好きだ。家族としても、一人の女性としてもな」

    ヒストリア「………」

    エレン(…怒るよなそりゃ…)

    ヒストリア「…じゃあユミルの事…お願いね?」

    エレン「…へ?」

    ヒストリア「多分…ユミルもエレンの事…男性として…スッゴく好きだと思うから…」

    エレン「そ、そうなの!?いや、ってかそうじゃなくて…お前は…」





    241:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:39:57 ID:rItgYBv.

    ヒストリア「…ユミルならいいよ」

    エレン「えぇ…?」

    ヒストリア「私もユミルの事が大好き!…だからユミルにも幸せになってもらいたいもん」

    エレン「…そっか」

    ヒストリア「だからね、エレン…」

    エレン「…?」

    ヒストリア「ユミルが自分から望むようになったら…ちゃんとユミルの事…受け止めてあげてね?」

    エレン「…わかった、約束する」

    ヒストリア「あ、でも…ちゃんと私の事も愛してね?」

    エレン「はは、わかってるよ。ヒストリアもユミルも…二人とも平等に愛するさ…」

    ヒストリア「うん♪約束だからね!」

    ーーーーーーーー





    242:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:48:31 ID:rItgYBv.

    ユミル「………」

    エレン「…ユミル?」

    ユミル「…な、な、な…」プルプル

    エレン「…な?」

    ユミル「何勝手に話進めてんだお前らはぁぁぁ!!?///」

    エレン「………うるさいってユミル」

    クリスタ「うぅ…耳が痛い…」

    ライナー「おかしい…絶対おかしい…」

    ユミル「私が、お、おま、お前の事好きみたいに言って…」

    エレン「じゃあ、嫌いなのか?」

    ユミル「…ッ!?///…嫌いなわけ…ない…だろ…///」ウツムキ

    エレン「…俺の事…好き?」

    ユミル「〜〜〜〜ッ!?///…好き…だよ…///」カァァァ

    エレン「…俺はユミルの事、愛してる」





    243:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 14:52:03 ID:rItgYBv.

    ユミル「ッ!!?」ボンッ!

    クリスタ「お姉ちゃん顔真っ赤〜♪」

    ライナー「…なぜだ…なぜエレンばかり…」

    エレン「…ユミル…」

    ユミル「ぁ…ぁぅ……///」

    エレン「クリスタ」

    クリスタ「!は、はい!」

    エレン「ちょっとライナーと先に家の中入っておいて」

    クリスタ「わ、わかりました!ライナーさん、いこ!!」

    ライナー「…あ、ああ………」

    ーーー
    ーー






    244:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:01:25 ID:rItgYBv.

    …キスシテイイカ?

    ェ!?イヤ、ソノ…

    …ワルイ、モウガマンデキナイ

    ヘ?…フムゥッ!?///

    クリスタ「お母さんただいまー」

    ヒストリア「おかえりクリスタ、あれ?エレンは?」

    クリスタ「お姉ちゃんとキスしてるみたい〜」

    ヒストリア「へ!?…ああ、そっか遂に…っでも、なんでよりによって今!?」

    クリスタ「ライナーさんがお父さんに質問してたら…」

    ヒストリア「…ライナー…一体何を…?」

    ライナー「…すまん、いろいろ疑問がわいてしまってな…」

    ヒストリア「………ふぅ…まあいっか…じゃあ、二人が帰って来る前にご飯の用意しちゃおっか♪クリスタ、手伝ってくれる?」

    クリスタ「は〜い!」

    ヒストリア「ライナーは…疲れたでしょ?ゆっくりしててね」

    ライナー「あ、ああ…」





    245:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:04:30 ID:rItgYBv.

    ライナー(…なんなんだこの家族は…一体どうなってるんだ…)

    ヒストリア「今日は何つくろうかなー」

    クリスタ「何つくる?ねぇ何つくる?」ワクワク

    ライナー「…幸せそうだからいいか…」


    ーーーーーー
    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー






    246:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:10:18 ID:rItgYBv.

    翌日

    ライナー「世話になったな」
    エレン「おう、俺は明日そっちに戻るから、また明日な」

    ライナー「ああ」

    クリスタ「あれー?お姉ちゃんは?」

    ヒストリア「さあ♪まだ寝てるんじゃないかな?」

    クリスタ「そっか〜」

    エレン「………」

    ライナー「…おい、エレン」

    エレン「あ、あぁ…なんだ?」

    ライナー「…家族を大事にしろよ」

    エレン「…言われなくても」

    ライナー「…ヒストリア」

    ヒストリア「?何ライナー?」

    ライナー「…幸せにな…」

    ヒストリア「…ありがとう…」





    247:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:16:41 ID:rItgYBv.

    ライナー「…クリスタ」

    クリスタ「は、はい!」

    ライナー「君のお父さんは素晴らしい人だ。必ず俺が…俺達が守ってみせる…だから君は安心して、この家を…エレンの帰る場所を守ってあげてくれ…」

    クリスタ「…は、はい」

    ライナー「うん、いい子だ」ナデナデ

    クリスタ「あ…」

    ライナー「…さて、そろそろ行くとするか…」

    エレン「またいつでも遊びにこいよ」

    ヒストリア「またね、ライナー」ニコ

    ライナー「ああ、それじゃあな…」

    クリスタ「………ライナーさん!」





    248:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:18:34 ID:rItgYBv.

    ライナー「…?」クルッ

    クリスタ「また会おうね!」

    ライナー「…ああ!また会おう!」フリフリ

    クリスタ「えへへ!///」

    ライナー(結婚しよ…)

    クリスタ「…ッ!?」ゾクッ







    ー終わりー





    249:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:21:10 ID:rItgYBv.

    ライナー編も無事終了。

    やっぱりライナーは頼れるみんなの兄貴ですよね!

    この作品もそろそろ終わりかな…

    次回はエレン「クリスタの性奴隷になった」の別世界編をかこうかなと思ってます。





    251:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/01(木) 15:25:26 ID:8OySRvkY

    おつです!
    楽しみに待ってます





    258:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/03(土) 10:35:18 ID:9RqPOOuM

    終わりか
    ユミルは誰かと結婚して子育てをヒストリア教えてもらって
    子供をクリスタが遊んであげるってのを見たいな思った
    ちょっと願望を書いてしまった
    乙です面白かったです!!





    261:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 07:19:54 ID:rItgYBv.

    最近さ…レスでよく「性奴隷の人?」って言われることを素直に喜べない自分がいる。(いや、覚えてもらえてる事は嬉しいんだけども)

    だってそれじゃまるで俺が性奴隷って事になるじゃ…短編書いていきます。





    263:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 07:33:30 ID:rItgYBv.

    ーーーーーー

    数年後

    エレン「よし…着いたぞ!」
    クリスタ「…すっ………ごーい!!」

    ヒストリア「…本当…綺麗だね…」

    ユミル「………」

    エレン「…どうした、ユミル?」

    ユミル「ああいや…ちょっと考え事してただけだ…」

    「…お母さん大丈夫?」

    ユミル「大丈夫だよ、心配すんな」ナデナデ

    「あぅ…」

    エレン「………やっとここまで来れたんだな…」

    ヒストリア「…長かったね…」

    クリスタ「お父さん!これが海!?」





    264:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 07:43:11 ID:rItgYBv.

    エレン「ああ…これ全部、海ってやつだ!」

    クリスタ「…スッゴく大きいね…遊んできてもいい?」

    エレン「もちろん!」

    クリスタ「やった♪」ダッ

    ユミル「ほら、お前も行ってこいよ」

    「うん!クリスタお姉ちゃん、待ってよー」ダッ

    ヒストリア「二人とも〜、あんまりはしゃいでると転んじゃうよー」

    クリスタ「あぅ!」

    ユミル「…言わんこっちゃない」

    エレン「………」

    ヒストリア「エレン?」

    ユミル「どうした?」

    エレン「ん?ああいや…俺さ…こんなに幸せでいいのかな…って」

    ユミル「…いいに決まってんだろ…な、クリスタ」

    ヒストリア「うん♪私たちも幸せだよ!」





    265:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 07:51:19 ID:rItgYBv.

    エレン「はは…っと…」フラ

    ヒストリア「ッ!?エレン!」

    ユミル「ッ!」ガッ

    エレン「あ…わ、悪いユミル」

    ユミル「…ったく、びびらせんなよな…」ギュ

    ヒストリア「…何ちゃっかり抱きしめてるの?」

    ユミル「さあ…何の事だ?」パッ

    ヒストリア「む〜…あ、そんな事より…エレン、大丈夫?」

    エレン「ああ…ちょっと疲れたみたいだな」

    ユミル「…頑張りすぎなんだよお前は」デコピン

    エレン「いてっ!?」

    ヒストリア「もう、やめなよユミル」

    ユミル「これぐらいいいだろ?…それよりエレン、ほら…」

    エレン「?」





    266:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:00:37 ID:rItgYBv.

    ユミル「膝かしてやるから…ちょっとは休めよ」ポンポン

    エレン「…ああ、なるほど…じゃあ…」

    ヒストリア「ちょっと待って!」

    エレン「…ヒストリア?」

    ヒストリア「コホン…ユミル、悪いけど、それは妻である私の役目だから…はい、エレン」ポンポン

    エレン「…えっと…」

    ユミル「…クリスタ…私も一応こいつの妻なんだが…」

    ヒストリア「先に結婚したのは私だよ?だから私のほうが優先されるべきだよ!」

    ユミル「…ちっ…仕方ねぇな…後で交代しろよ?」

    ヒストリア「残念ながら、エレンは私の膝の上で寝ちゃうからユミルの番は来ません!」

    ユミル「…こいつ…」プルプル





    268:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:08:41 ID:rItgYBv.

    エレン「はは…ならこうしようぜ」グイ

    ヒストリア「え?」

    ユミル「あ?」

    ドサッ

    エレン「俺が腕枕すれば三人一緒に寝れるだろ?」

    ヒストリア「………」

    ユミル「………」

    ヒストリア「…ふふっ、そうだね」ギュウ

    ユミル「…まあ、こっちのがいいかもな」ギュウ

    クリスタ「あ〜!?またお母さん達だけでお父さんとイチャイチャしてる!?」

    「…ずるいですお母さん…」

    クリスタ「私達も行こう!」ダッ

    「はいですお姉ちゃん!」ダッ

    エレン「え…ぐはぁっ!?」





    269:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:13:59 ID:rItgYBv.

    クリスタ「お父さんお父さん♪」スリスリ

    「お父さん…♪」スリスリ

    エレン「…ね、寝転がってるとこに飛びこんでくるなよ…ってか、せっかく海に来たのになんで皆して寝てんだよ…」

    ヒストリア「いいでしょ♪」ギュ

    クリスタ「いいの♪」ギュ

    ユミル「いいんだよ」ギュ

    「いいんです」ギュ

    エレン「………そうだな…別にいいよな…」ギュウ

    エレン(ずっとこのまま…家族皆で………幸せだと…いいな…)

    エレン「………zzz」

    ーーーーー
    ーーーー
    ーーー
    ーー




    ー終わりー





    270:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:16:41 ID:rItgYBv.

    願わくば、この家族が永遠に幸せであってほしい。

    ってな訳で私は寝る

    ではまた夜にあちらのほうで…

    おやすみなさい。





    272:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:48:50 ID:uhAkSGtI

    家族って素晴らしい!!





    273:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 08:50:33 ID:GLZvydeY

    乙でやんす!
    最高っす!!





    274:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 11:44:01 ID:tiqqUDX.

    素晴らしいSSであった
    >>1に「性奴隷の鑑」という称号を与えよう(笑)





    275:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 17:52:19 ID:t6KexSQw

    >>274
    やめてさしあげろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww





    276:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/04(日) 18:52:26 ID:sotsdUQg

    >>274


    >>1がド変態に聞こえるだろwwww

    【「進撃のラッキースケベ」】の続きを読む

    1: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:54:20 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「ぶあっははははは!!」

    リヴァイ「……」フキゲン

    ハンジ「うひゃひゃひゃひゃ!!!」

    オルオ「ハンジ分隊長…」

    ハンジ「ふはっふはっふへへへへ!!」

    エルド「ハンジ分隊長」

    ハンジ「あはははははは!!」

    グンタ「ハンジ分隊長!」

    ハンジ「ふはっ!ゴホッガハッゲヘッ!」

    ペトラ「あ、大丈夫ですか!?」

    ハンジ「…っあはははははは!!」

    エレン「えっ……と……」チラッ

    全員目配せ コクリッ

    スゥーッ

    ペトエルグンオルエレ「「「「「ハンジ分隊長!!!」」」」」





     
    2: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:55:29 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「あはは、あー…何?皆?」

    ペトラ「何?じゃありませんよ!」

    エルド「何があったんです?」

    グンタ「いきなり笑い声が聞こえたと思ったら…」

    オルオ「一人で笑い続けて…」

    エレン「……リヴァイ兵長と一緒でしたよね?」

    ハンジ「んー?リヴァイ?いるよ。いるじゃん」

    リヴァイ「……」





    3: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:56:12 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「えっ?」

    エレン「どこですか?」

    5人全員キョロキョロ

    グンタ「……見当たりませんが……しかし……」チラッ

    エルド「……」ジッ

    オルオ「汚ねぇ猫しかいねぇな」

    ペトラ「!バッバカ!!オルオ!!!」

    オルオ「えっ?」

    ザシュッ

    オルオ「いってぇぇぇぇ!!引っ掻かれた!!」

    エレン「え……」

    猫「……」ギロリ

    エレン「!」ビクッ

    エレン「ま、まさか……」





    4: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:56:59 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「うん。それリヴァイ」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「ええええええ!!!!」」」」」

    猫リヴァイ「……」ミケンニシワー

    ペトラ「な、な、なんで!?まさか分隊長……?」

    オルオ「へ、兵長。何故そんなことに……」ダクダク

    エルド「オルオ、とりあえず血を止めよう」

    グンタ「何をしたんですか!?ハンジ分隊長!」

    ハンジ「いやー猫耳なリヴァイが見たいなーとか思ってちょいと医療班騙くらかして作ってもらったのね?」

    エレン「な、何をですか?」





    5: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:57:47 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「猫耳が生える薬」

    エルド「何故そこで薬なんですか!?何故メタモルフォーゼさせるんですか!?」

    グンタ「猫耳カチューシャみたいのでいいじゃないですか!!ていうか医療班は騙されるなよ!!」

    エレン「……猫耳自体にツッコミはないんですね……」

    ペトラ「…………カワイイ」ボソッ

    エレン「え?」

    ペトラ「なんでもない」

    猫リヴァイ「……」ギロリ

    エレン「ね、猫なのに……威厳がありますね……」

    オルオ「兵長だぞ!当たり前だ!何いってやがんだ!新兵が!!」

    ペトラ「一人気づかなかったくせに」

    ハンジ「薬の分量間違えたかなー?少量なら猫耳程度で済むはずだったんだけど……全猫になるとは」





    6: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:58:50 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……ていうか……黒猫とは……」ブフッ

    ハンジ「予想通り過ぎて……ふひゃひゃひゃ!」

    ハンジ「白猫とかになってたらもっと面白かったのに!捻りがな……ぶふっ!あっははははは!!!!」

    グンタ「……なるほど。それであの大笑いですか……」

    ハンジ「これは笑うでしょ!笑うしかないでしょ!!」フヒャヒャ

    黒猫リヴァイ「……」イラッ

    エレン「ね、猫なのに眉間にシワがよるんですね……」

    ペトラ「あ、本当だ」

    ハンジ「ぶふっ!器用」ケラケラ

    ハンジ「ほらほら、おいでー」ニヤニヤ

    黒猫リヴァイ「……」トコトコ

    ハンジ「撫でたげる」フヒャヒャ

    黒猫リヴァイ「……」キラッ

    ザシュッ!





    7: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/22(月) 23:59:46 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「いってぇぇぇぇ!何すんだ!乙女の柔肌に!!」

    黒猫リヴァイ「ニャーウニャー」<誰が乙女だ。柔肌だ>

    ハンジ「くそぅ!猫語のハズなのに言ってる事がなんとなくわかる!腹立つ!!」

    グンタ「自業自得ですね」

    ペトラ(兵長可愛すぎ……鼻血出そう)

    エルド「……な、撫でちゃダメですかね?兵長」ウズウズ

    ペトオルグンエレ「「「「!!!」」」」

    ペトラ「ずるい!私も撫でたい!!」

    オルオ「お、俺も」

    グンタ「俺だって!!」

    エレン(……へ、兵長を……撫でる……?)チラッ





    8: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:01:54 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……」ミケンニシワ-

    エレン(……猫、可愛い)キュンッ

    エレン「お、俺も撫でたいです」オズオズ

    ハンジ「……だってよ?リヴァイ」

    黒猫リヴァイ「……」ミケンニシワ-

    エルド「お願いします!兵長!」ドゲザー

    ペトラ「兵長!」ドゲザー

    オルオ「兵長!」ドゲザー

    グンタ「お願いします!」ドゲザー

    エレン「あ、え?お、お願いします!」ドゲザー

    黒猫リヴァイ「……」プイッゴロン

    ハンジ「あっち向いて寝転がっちゃったね」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「へーちょー……」」」」」





    9: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:03:08 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……ニャァ」<……好きにしろ>

    ハンジ「好きにしろってさ」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「やったー!!!」」」」」

    黒猫リヴァイ「ニャニャ」<ただし一撫でずつだ>

    ハンジ「一撫でずつだって」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「ええー!!」」」」」

    エルド「……というか何故ハンジ分隊長は言ってる事がわかるんですか?」

    ハンジ「んー?勘?ほら、君らより付き合い長いしね」

    エルド「理由になっているようでなってません」

    ハンジ「いいじゃん。別に。それよりリヴァイの気が変わらない内に撫でときなよ」





    10: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:04:28 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「そうだった!」

    オルオ「兵長!失礼します!!」

    ペトラ「あ!ずるい!!」

    オルオ「……」ナデ

    黒猫リヴァイ「……」

    オルオ「すっげぇツヤツヤしてる!……と、悪くねぇじゃねぇか」フッ

    ペトラ「キモい。あとなんか兵長に失礼だよ」

    ペトラ「次、私私!」

    ペトラ「失礼しまーす……」ナデ

    黒猫リヴァイ「……」

    ペトラ「ひゃー!ふわふわー!!」

    ハンジ「……」ブフッ





    11: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:05:36 ID:n6uZ0XQM

    エルド「次、俺な!失礼します!」ナデ…

    黒猫リヴァイ「……」

    エルド「おおぉ!触り心地いい!!」

    グンタ「次、俺で!失礼します!」ナデ…

    黒猫リヴァイ「……」

    グンタ「素晴らしい毛並みですねー!」ホンワカ

    ハンジ(もう完全に猫扱い!しかもVIPな御猫様)プルプル

    エレン「最後、俺ですね。……失礼します…」オズオズ

    黒猫リヴァイ「……」

    エレン「……」…ナデ

    エレン「!!」

    エレン「…なんて!なんて気持ちいい触り心地!!」ナデナデ





    12: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:06:30 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「!?」

    ペトラ「!エレン!?」

    エレン「数多の猫を触ってきたけどここまで素晴らしい毛並みの猫は初めてです!!」ナデナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」

    エルド「ちょ、エレン!それ兵長だから!!」

    グンタ「落ち着け!!」

    オルオ「何してやがる!俺の兵長に!!」

    ペトラ「一応言っとくけどあんたのじゃない!」

    ペトラ「エレンダメだよ!!一撫でずつだよ!?」

    エレン「曇りなき黒毛…光沢、しっとりとした程よい柔らかさ……どれも素晴らしいです。さすが兵長!」ナ-デナデ

    ペトエルグンオル「「「「い、意味がわからん」」」」

    ペトラ「へ、兵長怒るんじゃ…」

    黒猫リヴァイ「……」





    13: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:07:29 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……」ゴロ

    ペトエルグンオル「「「「!?」」」」

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ(目をブフ……細めてグフッ……の、ノド鳴ら…ブフッ)グフゥゴホッゴホッ

    エレン「♪」ナデナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ペトラ「……」プルプル

    エルド「……!」プルプル

    グンタ「…〜〜!」プルプル

    オルオ「〜〜!!」プルプル

    ペトエルグンオル「「「「ずっるい!!!」」」」





    14: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:08:18 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「エレンばっかり!!」

    エルド「そうですよ!」

    グンタ「俺らにももっと撫でさせてくださいよ!」

    オルオ「兵長ー!!」

    エレン「!?ちょ、皆さん!!」

    ワイワイガヤガヤ

    ハンジ「あー…そんないっぺんに群がったりしたら……」

    黒猫リヴァイ「…………シャーッ!!」<いい加減にしろ!!>

    ペトエルグンオルエレ「「「「「!!」」」」」ビクッ!





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 00:08:21 ID:B/bCPZlk

    俺も触りたい





    16: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:09:16 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「あ〜あ。怒っちゃった」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「すみません…」」」」」ションボリ

    エレン「あまりに気持ち良くてつい……申し訳ありませんでした」ペコー

    黒猫リヴァイ「……」シッポビタンビタン!

    ハンジ「エレンは猫撫でんの上手なんだね」

    エレン「はぁ、そうなんでしょうか…。気にしたことありませんでしたが」

    ハンジ「そうなんだと思うよ?ぶふっ!あのリヴァイが気持ち良さげにしてたし」アヒャヒャ!

    黒猫リヴァイ「……」ビッタンビッタン!!

    ペトエルグンオル((((いいなー))))





    17: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:10:15 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「それよりさ」ヒョイ

    黒猫リヴァイ「!!?」

    ペトラ「!あっさり抱きかかえた!?」

    ハンジ「暫く誰か預かっとく?解毒剤まだ作ってないんだよ」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「!!」ジタバタ

    エルド「ああ!兵長が暴れて……!え!?」

    グンタ「解毒剤、無いんですか!?」

    ハンジ「いやまぁ、ほっといても1日くらいしか効果ないからさ」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「」ジタバタ

    エレン「あの……顔を胸に押し付けてるから息できないんじゃ……」

    ペトラ「コレは実験済みなんですか!?」

    ハンジ「うん。自分で実験済み。ちなみに私は茶トラだったよ」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「」ジタバタ…

    エレン「あの……」





    18: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:11:21 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「」グッタリ

    エレン「あ!兵長が……」

    ハンジ「ありゃりゃ?」

    黒猫リヴァイ「」グッタリ

    ハンジ「大人しく抱かれてばいいのに暴れるから」ユルミ

    黒猫リヴァイ「……」キラン+

    ゲシッ!!

    ハンジ「はぅっっ!!」

    エルド「おお!」

    グンタ「一瞬の隙をついて!!」

    ペトラ「ハンジ分隊長の魔の手から抜け出した!!」

    オルオ「さすが俺の兵長!!」

    ペトラ「オルオ、キモい!」





    19: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:12:14 ID:n6uZ0XQM

    クルクルクルクルクルクルクルクルクルクル…シュタッ!

    エレン「普通の猫より多く回った!?しかも速い!!」

    オルオ「猫になっても身体機能は一切衰えない!!さすがおr」

    ペトラ「しつこい!!」ゴンッ!

    オルオ「」

    エルド「すごいな兵長…」

    グンタ「猫のままでも巨人を狩りそうだな」

    エレン「猫用の立体機動作ったら使いこなしそうですね……」





    20: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:13:21 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「くっそぅ!リヴァイめ!!猫のくせに!!」

    黒猫リヴァイ「ウニャ!」<誰のせいだ!>

    ハンジ「わったしー」ヘラッ

    黒猫リヴァイ「ウニャ!ウニャニャ!!」<削ぐぞ!クソメガネ!!>

    ハンジ「その姿で言われたって怖くないっての」ケラケラ

    黒猫リヴァイ「シャーッ!!」

    ハンジ「ちょ、ぎゃー!!爪!爪!怖い怖い!!!」ニゲッ

    エルド「……だから何で分かるんですか」




    .





    21: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:14:18 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    ハンジ「いやー参った参った」ボロボロ

    エルド「兵長が手加減して下さって良かったですね」

    ハンジ「……コレ手加減されてる?」ボロッボロッ

    グンタ「肌にはあんまり爪たてなかったじゃないですか」

    エレン「猫の爪って痕が残りやすいですから…」

    ハンジ「怪我の痕なんて今更だけどね!でもまあ、ありがと!」

    黒猫リヴァイ「……」ビタンビタン

    ハンジ「……あれ?お礼言うのおかしくない?」

    ペトラ「いいんですよ」

    オルオ「」←ハンジとリヴァイに踏まれた

    ハンジ「まあ、いいか」

    黒猫リヴァイ「……」ビッタンビッタン!





    22: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:15:26 ID:n6uZ0XQM

    エルド「ところで解毒剤はハンジ分隊長がお作りになるんですか?それとも医療班が?」

    ハンジ「ん?私が作るよ。この薬も今は私が作ってるし」

    グンタ「……何故ハンジ分隊長だと作れて当たり前な気がするんだろう……?専門外の筈なのに」

    エルド「……奇行種だからじゃないか……?」

    ハンジ「んで、誰が預かる?」

    ペトエルグンエレ「「「「俺(私)が!!!」」」」

    ペトラ¬
    エルド |
    グンタ >キッ!ニラミアイ
    オルオ |
    エレン 」

    ハンジ「黒猫リヴァイ争奪戦!」ゲラゲラ

    黒猫リヴァイ「ニャア」<馬鹿か>





    23: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:16:23 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「私だったらおいしいご飯用意出来るし!」

    エルド「残念だったな!俺の方が料理は上手い!」

    グンタ「俺はそんな押しつけがましい事せずに快適に過ごしてもらえるように出来る!!」

    オルオ「……何いってやがる……俺が一番兵長を理解している」ボロッ

    ペトラ「いつのまに復活したの!?」

    エレン「俺は兵長のノドを鳴らせる程のなでなでが出来ます!!」

    ペトラ¬
    エルド |
    グンタ >ぐぬぬ!
    オルオ |
    エレン 」

    ハンジ「〜〜!!!(声にならない笑い)」ユカバンバンッ

    黒猫リヴァイ「……」ゲンナリ





    24: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:17:24 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「そうだ!兵長に決めてもらおう!!」

    エルド「!そうだな!!兵長に選んでもらおう!!」

    グンタ「兵長の気持ちが大事だからな!」

    オルオ「きっと俺を選ぶに決まってる」

    エレン「兵長!」

    黒猫リヴァイ「……」サメタメ

    ハンジ「うっは!!ドン引き!!」ケラケラ

    ペトエルグンオルエレ「「「「「兵長!」」」」」

    黒猫リヴァイ「…………」スクッ

    トテトテトテ…ピタッ





    25: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:18:28 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……」

    ハンジ「……ありゃ?私?」

    黒猫リヴァイ「……ニャニャア」<……この中じゃお前が一番マシだ>

    黒猫リヴァイ(エルヴィンが居れば迷いなくそっちに行くんだが……)ハァ

    ハンジ「あー皆が構いすぎるからぁ……私が一番好きだって」ケラケラ

    黒猫リヴァイ「……」ツメキラン+

    ハンジ「……マシだって」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「そんな〜!!!」」」」」





    26: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:19:18 ID:n6uZ0XQM

    黒猫「……ニャウ」<……解毒剤が出来次第飲めるしな>

    ハンジ「あー確かにねー」

    エルド「何ですか?」

    ハンジ「一刻も早く戻りたいみたい」

    グンタ「ああ、ハンジ分隊長と居れば解毒剤が出来たらすぐ飲めますもんね」

    ハンジ「かわいいのにねー」フヒャヒャ

    黒猫リヴァイ「……」ギロリ

    ハンジ「猫だとその目付きも並だよね」

    エレン「……いえ、充分怖…威厳が」ビクッ

    ハンジ「……痛みによる躾が効いてるね」

    黒猫リヴァイ「……ニャア」(……結構な事じゃねぇか)

    ハンジ「なのに預かりたがるってどんだけ猫好きよ?それとも癒されたいだけなのか」





    27: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:20:24 ID:n6uZ0XQM

    エレン「だけど、本当に一日経つか解毒剤作るしかないんですか?」

    グンタ「どういう意味だ?」

    エレン「いえ、一刻も早く戻りたいとの事なので何か他に方法が無いかと」

    エルド「変身を解く方法か……」

    オルオ「姿を変えると言えば、そういう物語だとキスすれば戻るよな?」

    ペトラ「!?」

    黒猫リヴァイ「……」

    オルオ「まあ、あれは大体が呪いだが」

    エルド「するとしたらペトラかハンジ分隊長ですね」

    オルオ「Σはっ!」シマッタ!

    ペトラ「……」ビクッ

    ハンジ「なんで?」

    エルド「え?だって今いる女性は二人だけですし…」

    ハンジ「なんで女性じゃなきゃいけないの?」





    28: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:21:22 ID:n6uZ0XQM

    エルド「え゙!?」

    グンタ「いやいや!男同士は……」アセ

    オルオ「……兵長と……俺は兵長の為ならっっ……!!」ギリッ

    ペトラ「オルオキモい、めっちゃキモいオルオ」

    黒猫リヴァイ「……」ミケンニシワ-

    エレン「……あの……物語なんかじゃ異性からですし」アセ

    ハンジ「アッヒャッヒャッヒャ!冗談だよ!!んなもん見たくないしね!」

    エルグンエレ「「「ホッ」」」アセ

    オルオ「……ちっ」

    ペトラ「……ねぇ、オルオ、どこに向かいたいの?」

    黒猫リヴァイ「……ニァ」<……冗談でもやめろ>トリハダ





    29: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:22:13 ID:n6uZ0XQM

    グンタ「で、どっちがやるんですか?」

    オルオ「!!」

    ペトラ「!!?」

    ハンジ「えー?やんないよ?戻んないし」

    グンタ「え?」

    オルオ「……」ホッ

    エルド「ホッとするくらいならペトラがいる前で提案するなよ……」





    30: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:23:04 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「これは実験済みって言ったでしょ?」

    グンタ「……したんですか?」

    ハンジ「うん、もちろん」

    エルド「えっと、失礼ながら、だ、誰とですか?」

    ハンジ「リヴァイ」

    黒猫リヴァイ「!?」

    ペトラ「え!?」

    エルグンオルエレ「「「「!?」」」」

    ハンジ「猫のまま散歩してたら丁度いいとこで寝てたからさ。試しにね」

    黒猫リヴァイ「……ニャアニャ」<……あれお前か>

    ハンジ「そうそう。リヴァイすぐ起きちゃってさ」

    黒猫リヴァイ「……ニャニャ」<……丁度いいとこってあれ俺の部屋だったはずだが>

    ハンジ「(無視)首根っこ持たれて『汚ねぇ(ミケンニシワ-)』って」リヴァイノマネ





    31: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:23:56 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……ニャアニャニャ」<……それ以上は黙ってろ>

    ハンジ「やなこった」ニヤッ

    エレン「え、なんですか?」

    黒猫リヴァイ「……」ギロッ

    エレン「……」ビクッ

    ハンジ「いやぁ、そのままお風呂に連れてかれて洗われちゃった」ケラケラ

    ペトラ「……」フクザツナカオ

    グンタ「……うん、どういう感情を持ったらいいのかわからんな」ポンッ

    オルオ「俺が!俺がいたらお手伝いしたものを!!」

    エルド「お前は何をどうしたいんだ」





    32: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:25:51 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「そりゃさーあっちこっち普段通れない狭いとことか歩いて来てたけどさー汚いはないよねー?」

    黒猫リヴァイ「ニャニャアニャ」<埃まみれだっただろうが>

    ハンジ「いやぁー、でもなかなかのテクニシャンで」

    黒猫リヴァイ「……ニャア」<……その言い方はやめろ>ミケンニシワ-

    ペトラ「あの、そろそろやめられた方が……」

    ハンジ「すっげー気持ちよかったんだよね!!思わず寝そうだった!」

    ハンジ「皆も猫になってリヴァイに洗われてみるといいよ!!薬ならまだあるから!!」

    黒猫リヴァイ「ニャア!」<調子に乗るな!>ゲシッ!

    ハンジ「あだっ!」

    オルオ「兵長!お見事な蹴りです!!」

    エルド「ハンジ分隊長、まずは兵長を戻さないといけないでしょう?」

    ハンジ「おや。まずは、というのはリヴァイに洗われたいって事でいいのかな?」イテテ

    エルド「…………違いますよ」

    黒猫リヴァイ(……エルヴィンの野郎どこにいやがる!今すぐここに来い!!)

    .





    33: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:29:44 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    エルド「でもまあ、この変身もいい機会かもしれませんね」

    ハンジ「ん?」

    エルド「ここんとこ忙しかったですし。お休みの日もあまり休めていないようでしたから」

    グンタ「最近はなかなかの肩こり具合でしたよ」

    ハンジ「……肩揉みしてんの?」

    グンタ「たまにですけど」

    ハンジ「ぶふっ!」

    黒猫リヴァイ「……」ミケンニシワ-

    ハンジ「今度私にもお願いしようかな」ケラケラ

    グンタ「ええ、構いませんよ?」

    ペトラ「確かに、猫になってたら立体機動の訓練も筋トレも無理ですし」

    オルオ「ゆっくり出来るかもな……」





    34: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:31:36 ID:n6uZ0XQM

    エレン「え?リヴァイ兵長、もしかして休日も訓練とかしてるんですか?」

    ペトラ「うん、最近たまに見かけるよ」

    エレン「長距離索敵陣形の訓練後は会議をやられてるみたいで普段も忙しそうなのに……」

    エレン「……休息も大事だってアルミン……あの、審議所にいた金髪のやつなんですが、言ってましたよ」

    黒猫リヴァイ「……ニャア?」<……あの睨み付けてた女の隣にいた金髪チビか?>

    ハンジ「あなたの方が低いけどね」

    黒猫リヴァイ「ニ゙ャ?」<あ゙?>

    エレン「俺もミカサも……あーミカサってのは家族なんですが、根つめてしまう質で……一度休息もせずにいたらぶっ倒れかけて……」

    エレン「アルミン……友人に思いっきり怒られました。そいついつも優しくて……怒ったところを見たのはそれが初めてでした」

    エレン「……えと、だから、それくらい休息は大事で……俺のせいで忙しいんでしょうからこう言うのも何なんですが、たまにはゆっくり休んでください」

    ペトエルグンオル「「「「エレン…」」」」ジーン…

    黒猫リヴァイ「……」





    35: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:32:19 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……いい友達だね。大事にしなね?」

    エレン「はい、もちろんです!」

    ハンジ「ミカサちゃんとやらもね」ニヒッ

    エレン「? ええ、もちろん、大事な家族ですから」

    ペトラ「エッレーン!!」ガバッ

    エレン「!」ビクッ

    ペトラ「その子達の話、聞かせてよ!」

    エルド「そういやそういった話あんまりしないしな」

    グンタ「そうだな。聞いてみたい」

    オルオ「ちっ、聞いてやってもいい」

    ペトラ「聞きたくないならオルオだけあっち行けば?」シッシッ

    オルオ「仲間外れはやめろ」

    エレン「ははは」





    36: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:33:10 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……いい子達だねぇ」ウンウン

    黒猫リヴァイ「……ニャ」<……まぁな>

    黒猫リヴァイ(……こんな姿にされてる時点でゆっくりも何もないがな)

    黒猫リヴァイ「……チッ」

    ペトエルグンオルエレ「「「「「舌打ちした!!」」」」」

    ハンジ「器用過ぎでしょ!!」ゲラゲラゲラゲラ!





    37: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:34:11 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    エルド「それじゃ、ハンジ分隊長、よろしくお願いしますね」

    ハンジ「うん、任せといてー」

    ペトラ「あの……エルヴィン団長には?」

    ハンジ「…………黙っといて。薬あげるから」

    ペトラ「いりませんよ!解毒剤、出来なさそうでしたら報告しますからね」

    ハンジ「えー、一日経てば戻るのにぃ」





    38: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:35:27 ID:n6uZ0XQM

    グンタ「毒を作ったら解毒剤も作るのが普通ですよ。両方ないと意味ないでしょう?」

    ハンジ「毒じゃないよ!」

    グンタ「解毒剤って言ってるのに?大体毒みたいなもんじゃないですか……呪いがかかる……寧ろ呪物?」

    エルド「今日はお休みですからまだいいですけど、訓練のある日だったらどうするつもりだったんですか?」

    エルド「すぐ戻れる物も作っておくべきですよ」

    ハンジ「……はーい」

    エルド(まあ、どのみち全て終わったら報告するんだけど……)

    エレン「♪」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    オルオ「!?新兵!いつの間に!!」

    ハンジ「エレン!やるね!フヒャヒャヒャ」ゲラゲラ



    .





    39: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:36:46 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    ―――――バタンッ


    ハンジ「さーってと!」ヒョイッ

    黒猫リヴァイ「!」ジタバタ

    ハンジ「大人しくしなって。また息止められたいの?」

    黒猫リヴァイ「……」ピタッ

    ハンジ「よしよし」ニヒヒ

    黒猫リヴァイ「……」クツジョク

    ハンジ「えーっと……」キョロキョロ

    黒猫リヴァイ「……?」





    40: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:37:29 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「ここだな」ポフッ

    黒猫リヴァイ「……」フカフカ

    ハンジ「そこ日当たりいいっしょ?クッションも干したてだからふかふかだよ」

    黒猫リヴァイ「……」

    ハンジ「さぁって!始めますか」ガタンッ

    ハンジ「……」ペラッカリカリ

    黒猫リヴァイ「……」

    ハンジ「……」ペラッカリカリ





    41: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:38:23 ID:n6uZ0XQM

    リヴァイ「……ニャッ」<……おい>

    ハンジ「……」ペラッカリカリ

    リヴァイ「ニャー」<おいメガネ>

    ハンジ「もー何ぃ?」

    リヴァイ「ニャニャッウニャ」<薬作るんじゃねぇのかよ>

    ハンジ「んー?これはアレだよ。薬を作る数式的な何かだよ。一応機密だから見ないでよ?」

    リヴァイ「ニャー……」<嘘だな……>

    ハンジ「嘘じゃないってー」ハハハッ





    42: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:39:26 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……リヴァイさーさっき聞いたみたいにここ最近休みの日でも立体機動の訓練だとか筋トレだとかしてんでしょ?このくそ忙しい時も」

    黒猫リヴァイ「ニャア」<最近会議とやらだらけで鈍るといけねぇからな>

    ハンジ「今は猫なんだし、食う寝る遊ぶしか出来ないんだから、薬出来る間くらいそこで日向ぼっこでもしてたら?」

    黒猫リヴァイ「……ニャゥ」<さっきは言わなかったが>

    ハンジ「ん?」

    黒猫リヴァイ「ニャニャニャア」<休息はきちんと取ってるからな>

    黒猫リヴァイ「……ニャアニャ」<……馬鹿なガキじゃあるまいし>

    ハンジ「あはは!知ってるよ!それ以上にゆっくりするのも大事っしょ!寝ちゃえ寝ちゃえ!!」ヒラヒラ





    43: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:40:16 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「薬、出来たら起こすよ」

    黒猫リヴァイ「……ウニャア」<……寝たら何されるかわからん>

    ハンジ「やっだなー!そこまで鬼畜じゃないよ。リヴァイじゃあるまいし」

    黒猫リヴァイ「ニャ」<誰が鬼畜だ>

    ハンジ「審議所でエレンにあそこまでやっといてどの口が」

    黒猫リヴァイ「ニャニャアニャ」<あれは必要な事だっただろうが>

    黒猫リヴァイ「ウニャン」<あれがなければあいつは今頃細切れだ>





    44: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:41:01 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「まあ、そうだけどさ。歯が折れるほど蹴るかね」

    黒猫リヴァイ「ニャア。……ニャニャア」<歯の一本や二本くらい構わんだろ。……生えてたしな>

    ハンジ「……まあねぇ。本当、どこまでなら再生するんだろうね……?」キラキラ

    黒猫リヴァイ「……ニャア?」<……削ぐなよ?>

    ハンジ「許可なくそんな真似しないよ!失礼な!」

    黒猫リヴァイ(許可があればするのか……まあ、するだろうな)

    ハンジ「今回は時間がないからねー。ふふふ。壁外調査から戻ったらあれやこれや…ふふふふふふ」キラキラ

    黒猫リヴァイ(……エレン、あいつ死ぬかもな)





    45: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:41:59 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「って、話するためにそこに寝かした訳じゃないよ!寝てなよ」ペラッカリカリ

    黒猫リヴァイ「……」ジー

    ハンジ「……」ペラッ

    黒猫リヴァイ「……」ジー

    ハンジ「……何?」

    黒猫リヴァイ「……ニャ、ニャオ?」<……お前、わざとか?>

    ハンジ「……何が?」ギクッ

    黒猫リヴァイ「ニャア」<俺を猫化させた事だ>

    ハンジ「あっはっは!わざとに決まってるじゃない!全猫は想定外だったけど」

    ハンジ「始めに言ったでしょ?猫耳なリヴァイを見たかったって」





    46: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:43:13 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……ニャ、ニャーウ」<……それ、俺の書類だろ>

    ハンジ「!」ギックゥ!

    黒猫リヴァイ「……」

    ハンジ「……」

    ハンジ「……はて、なんの事やら」スットボケ

    黒猫リヴァイ「……ニャァ」<……誤魔化せてねぇよ>

    ハンジ「もー!!いいじゃん!!寝てなよー!!」

    ハンジ「! アレだよ!全猫化させてしまったせいで、溜まってる書類の処理が出来なくなったでしょ?」

    ハンジ「私が出来る分くらいはやっといてあげようという、せめてもの罪滅ぼしだよ!!」ドヤァ

    黒猫リヴァイ「……ニャアウ……」<……猫になる前からそこにソレはあった気がしたが……>

    ハンジ「〜〜っっ///!う、うっさいな!!!」

    ハンジ「寝てろ!!」ビシィッ!





    47: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:44:26 ID:n6uZ0XQM

    黒猫リヴァイ「……ニャ、ニャア」<……まあいい、寝てやる>ストッ!ヒョイッ

    ハンジ「……なんで膝に乗るの」

    黒猫リヴァイ「ニャッ」<別に構わんだろ>コロンッ

    ハンジ「……動きづらいんだけど」

    黒猫リヴァイ「ニャーウ」<それくらい耐えろ>

    ハンジ「……足痺れるんだけど」

    黒猫リヴァイ「ニャ」<罰だ>

    ハンジ「……そう」

    黒猫リヴァイ「ニャア」<そうだ>メヲツブル





    48: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:46:06 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……」

    黒猫リヴァイ「」スゥスゥ

    ハンジ「……リヴァイ?」ヒソッ

    黒猫リヴァイ「」スゥスゥ

    ハンジ「リヴァ〜イ?」ヒソッ

    黒猫リヴァイ「」スゥスゥ

    ハンジ「……もう寝ちゃった……やっぱ疲れてんじゃん」ナデ

    ハンジ「……バカみたいに気持ちいい毛並みだね……」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「」スゥスゥ

    ハンジ「……潔癖症だからキレイなのかな……いや、洗い過ぎでパッサパサになりそうだけど」ナデナデ

    ハンジ「……そろそろ書類に取り掛からないと……」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」スゥスゥ

    ハンジ「……」ナデナデ





    49: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:47:26 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「……くっ!リヴァイの毛並みって魔力でもあんの!?やめらんない」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロ

    ハンジ「!」

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……くそっ!なんだコイツ可愛いっ!」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……気持ちよさげにしちゃって……」ナデナデ

    ハンジ「まあ、たまにはゆっくりするといいよ」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……今度の壁外調査では下手するといつも以上に人が死ぬかもしれない……」ナデナデ

    ハンジ「だからこそ普段より訓練してるんだろうね」ナデナデ

    ハンジ「……作戦がうまくいけばリヴァイが戦闘するのは後の方になるから、後衛を手助けすることはできないけど……」

    ハンジ「身体動かしてないと気がすまないんだろうね……」ナデ……





    50: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:48:35 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「…………」

    ハンジ「……本当に休ませるには何も出来なくさせるしかなかったんだよね」……ナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……でもこれだと気は休まらないかな?」ナデナデ

    ハンジ「……ごめんね、リヴァイ」ナデナデ

    ハンジ「……まあ面白半分なのも事実なんだけどさ」ナデナデ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……さぁてと!さすがに続きを始めますか!!」カリカリ

    黒猫リヴァイ「……」ゴロゴロ

    ハンジ「……終わったら起こすか」ペラッ

    黒猫リヴァイ「」スゥスゥ





    51: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:49:36 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    ―――コンコンッ


    リヴァイ「……入れ」

    ペトラ「失礼します……あ!兵長!!」

    エルドグンタオルオエレン「「「「リヴァイ兵長!」」」」

    エルド「戻られたんですね!!」

    グンタ「よかったです!」ホッ

    オルオ「へーちょー!!よかったぁー!!」グスンズルズル

    リヴァイ「……汚ねぇな」つハンカチ

    オルオ「おぉお!!ありがとうございます!!!!」フキフキ

    ペトラ「あ!……いいなぁ」

    エレン「……あの、ハンジさんは……」チラッ





    52: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:50:27 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ「〜〜っっ!!」

    エレン「……何故ソファでのたうち回っているんでしょうか?……まさか!」ブルブル

    リヴァイ「ああ?」

    エレン「……いや、蹴り……とか……」ビクッ

    リヴァイ「馬鹿か。んなことするか」

    エルド「……あり得なくはないもんな」ボソッ

    リヴァイ「……」ギロリ

    エルド「……なんでもありません」

    ハンジ「足!足が痺れ……!!」





    53: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:51:15 ID:n6uZ0XQM

    リヴァイ「……面白いぞ」アシデコンッ

    ハンジ「にゃあぁぁぁ!!!」シビシビッ!!

    リヴァイ「……」コンッ

    ハンジ「うにゃあぁぁぁ!!やめろぉー!!リヴァイッッ!!」ナミダメ

    グンタ「……まあ、蹴ってはいるな」

    ペトラ「うわぁ……辛そう」

    リヴァイ「……」コンッコンッ

    ハンジ「ぎにゃあぁぁぁ!!!」シビシビッ!!

    エレン「真顔で小突いてる……」ブルブル





    54: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:52:35 ID:n6uZ0XQM

    エルヴィン「……騒がしいな、何してるんだ?」ヒョイ

    ペトラエルドグンタオルオエレン「「「「「エルヴィン団長!!」」」」」

    ハンジ「!」ギックゥ!!

    リヴァイ「……遅い」ミケンニシワ-

    エルヴィン「?」

    エルド「ああ、団長、御報告がありまして」

    ハンジ「!?」

    カクカクシカジカシカッケイ

    ハンジ「普通にばらしやがった!!!解毒剤作ったら報告しないって言ったのにーー!!!」

    エルド「俺は言ってません」シレッ

    ハンジ「くっそ!エルドッッ!!覚えとけよ!!」

    エルド「……」ツンッ

    ハンジ「にゃあぁぁぁ!!足をつつくなーー!!」





    55: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:53:42 ID:n6uZ0XQM

    エルヴィン「……ハンジ」ハァ

    ハンジ「!」ダッシュ…

    シビビビビ!!スッテーン!

    ハンジ「ぬあっ!!足が痺れて逃げられないっっ!!!」

    エルヴィン「……ふむ、ゆっくりと腰を据えて説教出来そうだな」ニッコリ

    ハンジ「ぬぅぅ」

    リヴァイ「……お前、解毒剤始めから持ってただろ」
    ハンジ「え!?なんで知って……!!」シマッタ!

    リヴァイ「やっぱりな」

    ハンジ「人が油断してるところにぶっ込むとはっっ」

    ペトラ「ええー!?どういう事ですか!?」

    グンタ「すぐ元に戻せたのに」

    ハンジ「……いんや〜……面白いじゃん?」ニヒッ

    エルド「ハンジ分隊長……」アキレ





    56: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:55:05 ID:n6uZ0XQM

    リヴァイ「……一度実験済みなら解毒剤くらい作ってるだろうと思ってたが……」

    ペトラ「何故すぐにもらわなかったんですか?」

    リヴァイ「言って素直に出すタマか?」

    オルオ「……下手するとどこかに逃げたかもしれませんね」

    グンタ「確かに」

    リヴァイ「……まあ、あとはエルヴィンに任せる」

    エルヴィン「ん、任せとけ」





    57: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:55:56 ID:n6uZ0XQM

    リヴァイ「戻るぞ」

    ペトラエルドグンタオルオエレン「「「「「はい」」」」」

    イヤータイヘンダッタナー
    デモ、モウヒトナデクライシタカッタカモ…
    オレモ×4
    ガヤガヤ

    キィ…

    リヴァイ「……そうだ、ハンジ」

    ハンジ「……何?」ションボリ

    リヴァイ「俺の毛並みはそんなに魔力があったか?」

    ハンジ「!!?」

    リヴァイ「じゃあな、しっかり怒られとけ」バサッ

    ハンジ「その書類……!!」


    ―――バタンッ





    58: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:57:05 ID:n6uZ0XQM

    ハンジ(……片付けなきゃいけない書類交換しただけになったじゃんか)

    ハンジ(……まあ私の方が書類は溜めてないけど)

    ハンジ(……バカだね、リヴァイ……)

    エルヴィン「……リヴァイの機嫌もそう悪くはないようだし、軽くすまそうか」

    ハンジ「!」ガバッ!

    エルヴィン「……休ませたかったんだろ」

    ハンジ「!」コクコク!

    エルヴィン「……とは言え、そんな薬を軽軽に使ったことは許されんからな」ニッコリ

    ハンジ「」



    .





    59: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:58:13 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    リヴァイ「俺は部屋に戻る」カッカッカッ

    ペトラ「あ、お疲れ様でした!」

    エルドグンタオルオエレン「「「「お疲れ様でした!」」」」

    リヴァイ「ああ」

    カッカッカッカッカッカッ…




    エレン「……猫ってゴロゴロ言うじゃないですか?」

    ペトラ「突然、何?」





    60: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 00:59:35 ID:n6uZ0XQM

    エレン「いや、ゴロゴロ言ってたのを思い出しまして、あれって寝てる時は鳴らないんですよね」

    エルド「へぇ。そういや、あれなんの為に鳴るんだろうな?」

    グンタ「甘えてんじゃねぇか?」

    ペトラ(甘えてる兵長……鼻血でそう……)

    エレン「……あれって、『喉鳴らし』って言うらしいんですけど、まあ気持ちいい時とかリラックスしてる時とかに鳴るらしいです」

    ペトラ「へぇ」

    エレン「あとは仲の良い仲間とか信頼してる人に対して……他にも諸説あるらしいんですが治療的な役割もあるとか」

    エルド「え?」





    61: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:00:28 ID:n6uZ0XQM

    エレン「ええっと何て言ってたかな?確か、骨、筋肉、腱を強化したり鎮痛効果もあるとか」

    グンタ「すげぇな。侮れねぇな、喉鳴らし」

    オルオ「さすが、リヴァイ兵長だな。猫になっても無意識に強化を行っている!」

    エレン「近くにいる人間にも効果かあるとも言われてるみたいですね。主にリラックス効果でしょうが」

    エレン「まあ、全て理論だけで本当かどうかはわからないらしいですけど」





    62: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:01:31 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「よく知ってるね〜」

    エレン「実は……さっきアルミンに会いまして。聞きました」アハハ

    グンタ「……まさか兵長の状態は言ってないよな?」

    エレン「もちろんです!言ってません!」

    エレン「……と言うか信じないんじゃ……」

    オルオ「……人が巨人化するくらいだからな……信じるんじゃねぇか?」

    エルド「しかも何もわからない状況であの時のエレンを恐れるどころか、守ろうとしてくれた幼馴染みだろ」

    エレン「……ああ、そうですね。あいつらは信じてくれるかもしれません……」

    エレン「……あいつらはあの状況でも俺を人間として受け入れて信用してくれました」





    63: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:02:10 ID:n6uZ0XQM

    グンタ「……俺らはいざという時お前を止めなきゃならない。……一切恐れずって訳にもいかないが……前にもペトラが言ってたが頼りにしてる」アタマポンッ

    エレン「グンタさん……」

    ペトラ「うん!頼りにしてるよ、エレン」テヲギュッ

    エレン「ペトラさん……」

    エルド「お前もリヴァイ班だからな!俺らを頼れよ」ポンポンッ

    エレン「エルドさん……」

    オルオ「……フンッ!調子に乗んなよガキ!」ポンッワシワシ

    エレン「わっ!オルオさん」





    64: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:03:40 ID:n6uZ0XQM

    ペトラ「なんで悪態つくかな〜。頭撫でてるくせに」

    エルド「……照れ隠しだろ」

    オルオ「ちげぇ!!本心だ!!お前らが甘やかすから俺が締めてやっガブッ」ブシュッ

    エルド「なんで馬に乗ってないのに舌噛むんだ!」

    グンタ「本当の事言われて焦ったんだろ」

    ペトラ「ばかだねー、オルオ」

    オルオ「くそぅ」フキフキ

    エレン「あはは」





    65: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:04:35 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    ハンジ「……はぁ〜〜軽く済ますとか言いながら結構長かったぞ、あの説教魔」グッタリ

    ハンジ「あ!そういやリヴァイに副作用の事言うの忘れてた!」

    ハンジ「……まあいいか。たいした事じゃないし、その内聞きに来るでしょ」

    ハンジ「でもビックリするだろうなぁ」プクク

    ハンジ「あれ、一回猫になると……」



    .





    66: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:05:41 ID:n6uZ0XQM

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ――カッカッカッカッカッカッ

    ニャオン

    リヴァイ「……勝手に城に入ってきてんじゃねぇよ、野良猫」

    野良猫「ニャオ」<なんかちょうだい>

    リヴァイ「!!?」




     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    ハンジ「……暫くの間、猫語が分かるようになっちゃうんだよね!」ケラケラ



    .





    67: ◆F4NE/ZoCAo:2013/07/23(火) 01:09:57 ID:n6uZ0XQM

    おしまい。


    レスくれた方ありがとう。……ちょっと寂しかったから嬉しかった。ので、どうぞ。
    つ黒猫リヴァイ

    見てくれた方もありがとうございましたー。





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/23(火) 01:13:39 ID:aTm723jM

    1乙
    とてもよかったです
    その毛並みのいい黒猫はもらっていきますね






    1: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 14:30:16 ID:AL6STe2E

    ………
    食堂


    男「おはよう」

    幼馴染み男(男幼)「おはよう、男」

    幼馴染み女(女幼)「おはよう、男。寝癖ついてる」

    男「ああ、これか」ナデナデ

    女幼「ちゃんと直すこと」

    男「うるせえな…お前は俺の母さんかっての」

    男幼「とにかく、朝食を食べようよ」



    ………
    書庫

    エレン「へえ…」ペラッ





     
    2: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 14:36:44 ID:bgujYtJ2

    ………
    女幼「男、口に食べかすがついてる」フキフキ

    男「やめろって」

    ホモ「今日も熱いねえ」

    ノッポ「ははは」

    男「そんなんじゃねえよ」

    ライバル「くそ!羨ましい」

    友「まあまあ落ち着いて」

    芋女「バカ男!パァンをください!」

    バカ男「やなこった」モグモグ

    レズ「朝からうるせえな…」ナデナデ

    女神「ちょっと、撫でないでよぉ」

    ………
    エレン「賑やかだな…」ペラッ





    3: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 14:43:12 ID:bgujYtJ2

    ………
    格闘訓練

    男「女!今日も組んでくれよ」

    女「懲りないね。あんたじゃ私には勝てないよ」

    男「いや、今日こそはお前の蹴りを見切ってやる」

    女「…やれるもんならやってみな」ザッ

    幼女「また男、女と組んでる」ギリリ

    ホモ(やな予感)

    幼男(ううっ…胃が)キリキリ

    ………
    エレン「…」ペラッ





    6: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 14:52:52 ID:x59X7zIA

    ………
    男「ぐあっ!」ドサッ

    女「ふん、甘いね」

    男「まだだ!」ムクッ

    女「諦めな。勝負はついた」

    男「でやっ!」シュッ

    女「ふっ!」グイッ

    男「うわっ」ドサッ

    女「まだやる?」

    女幼「女め…よくも男にひどいことを」ギギギギ

    ホモ「」ブクブク

    男幼「うわっ!女幼やめて!ホモが泡吹いてる!」

    ………
    エレン「ははっ」ペラッ





    11: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 15:06:39 ID:lERhFRtI

    ………
    座学

    男「あれ?ホモは?」

    女幼「さっきの時間、気絶して医務室に行った」

    男幼(君が送ったんだろ…)

    男「そうなのか…大変だな」

    男幼(元々の原因は君にあるからね)

    教官「では始める」

    なんたらかんたら

    教官「では、この場合、どうすれば良いのか…男幼」

    男幼「はい、その場合、なんたらかんたら」

    教官「素晴らしい答えだ。その通り、これは…」

    男「さすがだな」ヒソヒソ

    男幼「いやぁ…」テレテレ

    ………
    エレン「男って鈍感なんだな」ペラッ





    17: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 15:18:44 ID:pcDEIHxU

    ………
    夕食

    女幼「男、よく噛んで食べて」

    男「ちゃんと噛んでるって」

    女幼「昔からあまり噛んで食べてない」

    男「んなことねえよ。な、男幼」

    男幼「はは、そこまでは僕もわからないな」

    芋女「バカ男!今度こそ」

    バカ男「やらねえって!」

    女神「芋女、私の半分あげる」スッ





    18: ◆nsML7XocuQ:2013/06/25(火) 15:19:31 ID:pcDEIHxU

    芋女「神ぃいいい」

    レズ「おっと」サッ

    芋女「!?」

    女神「ちょっとレズ!」

    レズ「女神はただでさえチビなんだから、ちゃんと食え」グイッ

    女神「むぐっ」

    芋女「パァン…」

    ………
    エレン「この芋女、サシャみてえだな」ペラッ





    19: ◆nsML7XocuQ:2013/06/27(木) 08:58:40 ID:bUyVFS1.

    ……
    ライバル「はっ!男は女幼に世話されて…ガキかよ」

    男「なんだと!」ガタッ

    ライバル「やんのか?」ガタッ

    友「やめろよ、ライバル!」

    女幼「男、やめなさい」ニギッ

    男「…ちぇっ」

    ライバル「」

    ライバル「ふざけんなよ、てめえ!」ガッ

    男「あ?やめろよ服が破けちゃうだろ!」

    ライバル「服なんてどうでもいいだろうが!いつも女幼といやがって、羨ましい!」

    ……
    エレン「ライバルは女幼に惚れてたりするのかな?」ペラッ





    20: ◆nsML7XocuQ:2013/06/27(木) 09:06:57 ID:DZM9XJwc

    ……
    ガチャ

    一同「!」

    教官「何の騒ぎだ?」スッ

    教官「誰か説明してもらおうか…」ゴゴゴゴ

    女幼「芋女が放屁した音です」スッ

    芋女「えぇっ!?」

    教官「また貴様か…」

    芋女「」ガーン

    家畜以下女「くく…」プルプル

    教官「少しは慎みを覚えろ」バタン

    ……
    エレン「それはねえよ」ペラッ





    21: ◆nsML7XocuQ:2013/06/27(木) 09:18:48 ID:FGA2ZPB.

    ……
    翌日
    立体機動訓練

    男「今日こそは一番になってやるぜ!」

    女幼「怪我をするといけないから無茶はだめ」

    男「わかってるって」

    ライバル「お前じゃどのみち一番にはなれねえよ」

    男「なんだよ」

    ライバル「成績一位の女幼と、立体機動の成績が高い俺がいるからな」

    男「お前が不調かもしれないだろ」

    ライバル「あいにく絶好調だ。ま、せいぜい女幼にだっこされてろ」タッ

    ……
    エレン「…」ペラッ





    22: ◆nsML7XocuQ:2013/06/27(木) 09:28:06 ID:owD13uic

    ……
    女幼「男、だっこしてあげる」スッ

    男「やめろよ!」バシッ

    女幼「…」シュン

    男幼「男、女幼が落ち込んじゃったよ」

    男「過保護なんだよ、昔から!」スタスタ

    男幼(いや、今のは過保護というより女幼からのアピールだよ。気づいてよ…)

    女幼「…男幼、相談がある」

    男幼(うわ…きた…)

    女幼「今度こそ男を振り返らせる方法を考えてほしい」

    男幼(何回目だよ、その相談…胃が…)キリキリ

    ……
    エレン「男幼、大変だな」ペラッ





    27: ◆nsML7XocuQ:2013/06/30(日) 09:35:28 ID:ceD4AeBg

    ……
    男幼「男は鈍感だからね…」ウーン

    女幼「…」

    男幼「近すぎるのが問題だからいったん距離をおく、って作戦は前やったし…」ウーン

    女幼「…」

    男幼「甘えてみる作戦も失敗。完全に無視する作戦は却下…」ウーン

    女幼「当然」

    男幼(考えてる僕の身にもなってよ…)

    男幼「うーん…もう正面から行くしかないな」

    女幼「どういうこと?」

    男幼「つまり


    ……
    エレン「あれ?途切れてる」ペラッ ペラッ





    28: ◆nsML7XocuQ:2013/06/30(日) 09:47:38 ID:UcXcYP9A

    アルミン「珍しいね、エレンが書庫にいるなんて」スタスタ

    エレン「今日は書庫の掃除当番だからな」

    アルミン「その本は?」

    エレン「ああ…なんか机の上にあったんだけど、続きが書いてないんだよ」

    アルミン「へえ…ちょっと見せて」

    エレン「ん」スッ

    アルミン「…」ペラッ ペラッ ペラッ

    エレン「読むの早いな」

    アルミン「中身が薄いからね…」ペラッ ペラッ ペラッ ペラッ ペラッ ペラッ

    アルミン「…」ペラッ ペラッ





    29: ◆nsML7XocuQ:2013/06/30(日) 11:21:37 ID:xlqBf3Kc

    アルミン「うーん…誰かが書いてる途中みたいだね」パタン

    エレン「なんでそう思うんだ?」

    アルミン「この本、文房具屋さんで売ってる日記帳なんだ」

    アルミン「手書きだし、文章も本としてはあまり相応しくない」

    アルミン「それに…これ、僕達の話だから」

    エレン「えっ?」

    アルミン「気づかなかったの?芋女なんてサシャしかいないよ」

    エレン「いや、サシャっぽいなとは思ったけど」





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/01(月) 00:07:01 ID:NKzoMxmc

    自分たちの話、で中身が薄いって・・・w





    31: ◆nsML7XocuQ:2013/07/01(月) 08:21:49 ID:hlzBfXGI

    ガチャッ

    キース「イェーガー、掃除は終わったか?」

    エレン「あっ、ハッ!」バッ

    アルミン「…」バッ

    キース「アルレルトか。消灯まで時間がない。二人とも、就寝準備にかかれ。規則違反にはキツイ罰がある」

    エレン「ハッ!」

    アルミン「ハッ!失礼します!」

    ガチャッバタン

    キース「うむ、掃除はしっかりできているな」スタスタ

    ガチャッバタン








    ガチャッ
    ?「…」カキカキ





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/01(月) 13:10:05 ID:78Hj8Y9c

    誰が書いてるんだろう





    35: ◆nsML7XocuQ:2013/07/05(金) 10:25:48 ID:SEYvvWes

    三日後・書庫

    エレン「ジャンとケンカした罰で、また掃除かよ…」サッサッ

    ジャン「うるせえな…愚痴る前に手を動かせ!」サッサッ

    エレン「動かしてるっての…ったくよ」サッサッ

    ジャン「だいたいお前はミカサといちゃいちゃしやがって…」ブツブツ

    エレン「ん?…あ」スッ

    エレン「…」ペラッ

    エレン(続きが書いてある…)

    ジャン「おい、何サボってんだ!」

    エレン「あ、ああ、すまん」パタン



    ジャン「ふー、終わった…教官に報告頼むぜ」スタスタ

    エレン「お前が行けよ」

    ジャン「少しサボった罰だ」ガチャ
    バタン

    エレン「ちぇっ」





    36: ◆nsML7XocuQ:2013/07/05(金) 10:38:41 ID:rngZ2y/M

    エレン「…」

    エレン「…」ペラッ



    女幼「どういうこと?」

    男幼「つまり、面と向かって告白するってことだよ」

    女幼「…っ///」カァァ

    女幼「そ、それはまずい。無いとは思うけど、もし私が男に拒否されたら、今の関係が崩れる…家族でいられなくなる…」

    男幼「無いと思うなら大丈夫でしょ。それに男なら今の関係を崩すことはないと思うよ」

    女幼「万が一ということも考えなくちゃ。その方法に私は賛成できない」

    男幼(変なとこで奥手なんだよなー)

    男幼「けど、他に思い付かないよ」

    女幼「思い付くまで待つ。明日までに考えて」

    男幼(えー、思い付くまで待ってくれないのねー)キリキリ

    男幼「…前向きに善処いたします」キリキリ


    エレン「男幼は胃痛持ちだっけ」ペラッ





    38:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 11:05:53 ID:S.bjZqh.

    アルm男幼の胃には申し訳ないが期待





    39: ◆nsML7XocuQ:2013/07/05(金) 11:13:06 ID:tBNN36lM


    男幼(はぁ…しかしどうすればいいのやら)バシュ

    男幼(バカップル男とバカップル女に聞いてみるか?)シュルシュル

    男幼(いや、どうせ惚気て本題が吹っ飛ぶだろうし、あの二人なら『いつのまにか惹かれあった』とか言って参考にならないか)スタッ

    男幼(野郎共にはすでに前回、前々回で一緒に考えてもらったけど、ろくな案がなかったし)

    男幼(ここは女性陣の力を借りるしか…いや、女幼がもう相談した後か?)バシュ

    男幼(うーん…とりあえず相談してみるか…女幼とじゃ思い付かなかったことも出るかもしれないし)シュルシュル

    男幼(それに女神と話せる口実になるし)ニヤ

    男幼「ふべっ!」ドカン

    教官「男幼!何をぼんやりしていた!」


    エレン「あー、バカップルはフランツとハンナだろ」ペラッ





    40: ◆nsML7XocuQ:2013/07/05(金) 11:32:17 ID:glXByzes


    夕食

    男「えっ?今日は一緒に食わないのか?」

    男幼「うん。ちょっと他の人に聞きたいことがあってね。じゃあね」スタッ

    女幼(これは…男幼が私と男の二人きりで食べるように仕向けた作戦!)

    女幼(男幼、ありがとう)ジッ

    男幼(女幼からのアイコンタクト…『早く方法を考えろ』か。胃が…)キリキリ

    男幼「隣、いいかな?」

    芋女「構いまふぇんゆ」モゴモゴ

    レズ「珍しいな。構わんが女神には手を出すなよ」

    女神「そんなこと言わないの。どうぞ」

    男幼「実は相談したいことがあって…(神様…)」スッ


    エレン「ああ、こいつら、ユミルたちか。なんでレズって名前なのかと思ったわ」ペラッ





    41: ◆nsML7XocuQ:2013/07/05(金) 13:58:49 ID:qtNnscNY


    レズ「そいつは難しいな」

    女神「前に相談されたことがあるから」

    男幼「やっぱりか」

    芋女「ここは男を手料理で魅了してですね」

    レズ「前やったろ。結局男は無反応で。お前、余った料理食いたいだけだろ」

    芋女「バレちゃいましたか」

    女神「うーん…女幼が男に冷たい態度をとるのは?」

    男幼「前やったけど、女幼が10分ぐらいで我慢できずにやめちゃったよ」

    レズ「病気だな」

    女神「ごめんね。私たちじゃ力になれそうにないよ」

    男幼「いや、そんなことないよ。ありがとう(かわいい)」


    エレン「…」ペラッ





    42: ◆nsML7XocuQ:2013/07/06(土) 13:48:40 ID:7AstDgyQ


    家畜以下女「女幼が男を振り向かせる方法…うーん」

    家畜以下女「前に女幼から同じ相談を受けたし、私も思いつかないなあ」

    女「やっぱり直接気持ちを伝えればいいんじゃないの」

    男幼「それは嫌なんだって」

    女「なら知らない」

    男幼「ありがとうね」スタスタ

    男幼(うーん…困ったなあ…)チラッ

    ライバル「羨ましいんだよてめえ!女幼と二人きりで!」

    男「なんだよ。一緒に食うか?」

    ライバル「そういう問題じゃねえっての!」ガッ


    エレン「…」ペラッ





    44: ◆nsML7XocuQ:2013/07/08(月) 10:11:13 ID:1F1wf2bk


    男「あ?やめろよ、服が破けちゃうだろうが!」

    ライバル「またかよ!服なんてどうでもいいだろうが!」

    友「ライバル!やめろって!」

    女幼「やめなさい」ダキッ

    男「おい、くっつくなよ」

    ライバル「」

    ライバル「てめえ!」グオッ

    女幼「…」パシッ

    ライバル(女幼が俺の手を…!)

    女幼「暴力を振るうのは、最低な行為だ。ので、あなたは最低だ」

    ライバル「」


    エレン「ホモを医務室に送ったお前が言うなよ」ペラッ





    47: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:15:02 ID:YWFzeViM


    男幼「ケンカはだめだよ」

    男「ライバルが一方的に絡んできただけだ」ガタッ

    女幼「男!」

    男「いちいちうるせえよ」スタスタ

    女幼「…」

    男幼「はぁ…」

    女幼「…男幼、良い方法は思いついた?」

    男幼(明日じゃないのかよぅ…)キリキリ

    男幼「やっぱり直接告白しかないよ」


    エレン「ひどいもんだな」ペラッ





    48: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:23:11 ID:/657OaM6


    女幼「それ以外の方法は?」

    男幼「ないよ…男は鈍感すぎる…」キリキリ

    女幼「そうだけど…」モジモジ

    男幼(まーたガラにもなく恥ずかしがってさ…ああ、もう)

    男幼(仕方ない、最終手段だ。ここは多少嘘を使ってでも女幼を焚き付けるしかない!女、ごめん)

    男幼「そういえば、最近男って女と仲いいよなー」

    女幼「…」ピクッ

    男幼「対人訓練でもべったりだし。まさか?まさか?うーん…」

    女幼「…」ピクッピクッ


    エレン「おっ」ペラッ





    49: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:29:56 ID:AE.fBmZo


    男幼(いける。たぶん)

    男幼「もしかして、付き合ってr女幼「それはない、男は私が好き」

    女幼「…」フー フー

    男幼「それは君の妄想だよ。男は一度として女幼に好きだと言ったことはないからね」

    女幼「そんなことは!」

    男幼「そうやっていつまでも自分の妄想に閉じ籠って動かないつもりかい?待っていては何も変わらない。手にいれたいなら自分から行動しなくちゃ」

    女幼「…」

    男幼「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん」

    女幼「…わかった。行ってくる!」ダッ


    エレン「おー」ペラッ





    50: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:34:31 ID:iZj/QoeQ


    男「…」スタスタ

    女幼「男!」タタタ

    男「ん?なんだよ」

    女幼「話がある。来てほしい」クイッ

    男「うるせえな。また明日にしろ」

    女幼「今!」

    男「」ビクッ

    女幼「…今、話したい、大切な、事、なの」ギュッ

    男「…わかったよ」ポリポリ



    エレン「…」ペラッ





    51: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:47:08 ID:MIKgJJss


    バタン

    男「で、大切な話ってなんだよ」

    女幼「…」モジモジ

    男「早くしろって」

    女幼「う、うん…」グッ

    女幼「あのね、男」

    男「なんだよ」

    女幼「私たちは、今までいつも、一緒だった」

    女幼「昔から、そう。訓練兵になった今も、一緒。男幼も」

    男「ああ、そうだな」


    エレン「…」ペラッ





    52: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 00:54:42 ID:grWgmMhE


    女幼「でも、私は心配。いつか、私から、男が離れて、いってしまうことが」

    男「いつまでも一緒にいるわけにはいかねえだろ」

    女幼「違うの!」

    女幼「私が




    エレン「あっ、おいおい。良いとこで途切れてるじゃねえかよー」

    アルミン「ふふ、熱心だったね」

    エレン「うわっ、アルミン!?」ビクッ

    アルミン「そんなに驚かなくても」





    53: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:03:37 ID:GooKuvtI

    アルミン「何読んでたの?」

    エレン「前読んでたやつだ。続きが書いてあったんだよ、ほら」スッ

    アルミン「どれどれ…」ペラッ

    アルミン「…」ペラッ




    アルミン「…なるほど」パタン

    エレン「中途半端な所で終わってるだろ?」

    アルミン「うん。…この後、どうなると思う?」

    エレン「女幼が男に告白するんだろ?」

    アルミン「うん。その次は?」





    55: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:14:15 ID:TLhS7VWk

    エレン「男がOKする、のかな?」

    アルミン「それはわからないね。男次第さ」

    エレン「だよな」

    アルミン「…ねえ、エレン。この本は僕たちのことだって、前に言ったよね?」

    エレン「ああ、そうだな」

    アルミン「ライナーはこの本で、誰に当たると思う?」

    エレン「ホモだろ?あいつよく医務室行くから」

    アルミン「うん。芋女は前にサシャだって言ったよね。じゃあ女神は誰?」

    エレン「クリスタだろ?レズはべったりなユミルだろうし」





    56: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:21:26 ID:0heul2Z6

    アルミン「僕は誰だと思う?」

    エレン「うーん…この中なら男幼しかないだろうけど」

    アルミン「そうだね。男幼は間違いなく僕だよ」

    アルミン「女幼は誰かな?」

    エレン「アルミンによく何か相談を持ちかける…ミカサか」

    アルミン「うん」

    アルミン「…僕は、この本と同じようなことを、ミカサから相談されているんだ。長い間ね」

    エレン「じゃあ、お前がたまにお腹が痛そうにしているのって…」

    アルミン「そう、ストレスからくる胃痛だよ」





    57: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:30:30 ID:geMo4Ubo

    アルミン「…エレン、君は誰に当たると思う?」

    エレン「…」

    アルミン「エレン、答えて」

    エレン「…男、なのか?」

    アルミン「そうなんだよ。君は男だ。ライバルのジャンとケンカし、勝てもしない女のアニに挑み、女幼のミカサの気持ちに気づきもしない、鈍感野郎」

    エレン「…違う」

    アルミン「エレン」

    エレン「違う、違う…俺は男じゃない…」

    アルミン「いや、君は男だ。間違いなく」

    エレン「…」





    59: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:43:45 ID:kh9PsHYQ

    エレン「だってよ、俺ここまで鈍感じゃねえし」

    アルミン「いや、今日だってミカサが抱きついたのに平然としてたし」

    エレン「恥ずかしいんだよ!知らん顔しないと!」

    アルミン「ほえ?」

    エレン「今朝もミカサが俺の口回りを拭いてくれたけど、本当に弟としか見られてないんじゃないかって、そう思ってんだよ!」

    アルミン「えっ?」

    エレン「昨日も寝る前にやたらいい笑顔で『おやすみ』とか言っててすごくドキッとしたけど、ミカサは俺を家族としてしか思ってないだろうし、俺もミカサを家族として見ないといけないんだろうから悲しかったし、この前裁縫してもらった時も、俺だけ特別みたいだったからもしやと思ってミカサになんで裁縫してくれたんだよって聞いたら、素っ気なく『家族だから』って言ってたし、やっぱり俺はミカサに家族としてしか見られてないんだろうなって」ペラペラ

    アルミン「」





    62: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:52:18 ID:4T8zG79A

    アルミン「ストップ」

    アルミン「つまり?エレンはミカサのことが?」

    エレン「…」モジモジ

    アルミン「ミカサのことがぁ?」

    エレン「…」モジモジ

    アルミン「ミカサのことがぁ?」イライラ

    エレン「好きなんだよ!悪いかよ!///」カァァ

    アルミン「ごめんごめん」





    63: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 01:57:52 ID:grWgmMhE

    アルミン「さて、エレン。君が次にとるべき行動は何かな?」ニヤニヤ

    エレン「な、なんだよ」

    アルミン「ミカサは女幼。君は男。つまりは?」ニヤニヤ

    エレン「えっ…でも…」モジモジ

    アルミン「あーもう!」

    アルミン「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん!」

    アルミン「行け!エレン!今すぐだ!」バシッ

    エレン「わ、わかったよ!」ダッ

    アルミン「後で報告よろしく!」

    タタタ

    アルミン「…ふー」





    64: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:05:08 ID:GKr/1ETs

    アルミン(やっとか…これで胃痛ともおさらば…ひゃっほい!)

    アルミン(しかし誰が書いたんだろうな、この本…)ペラッ

    アルミン(ミカサ…じゃないなぁ。字が違うし)ペラッ

    アルミン(ま、いいか)ポン

    アルミン(さて、みんなを集めて冷やかしに行きますかな)スクッ

    アルミン(今までの胃痛分、恥ずかしいという苦痛を…)ククク

    ガチャ

    キース「…アルレルトか。イェーガーとキルシュタインはいるか?」

    アルミン「いえ、いません」





    65: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:10:04 ID:/657OaM6

    キース「報告しろと言ったのだが…まあ綺麗に掃除してあるから、説教だけで勘弁してやるか」

    アルミン「はぁ、そうですか」

    キース「自由時間はできる限り仲間と過ごしなさい。信頼関係は大切だ」

    アルミン「ハッ!失礼します!」タタタ

    キース「うむ」

    バタン





    66: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:11:08 ID:/657OaM6

    キース「さてと…」カキカキ





    67: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:17:16 ID:R7TAsIlc


    女幼「違うの!」

    女幼「私が言いたいのはそうじゃないの!」

    女幼「私は、男が他の女の所へ行ってしまうのが怖い。私は男といつまでもいたいの」

    女幼「私は、男が、好きだから!家族だからではなく、異性として、好きだから!」

    男「…」

    女幼「男…私といつまでも一緒にいてほしい」

    男「え、やだよ。俺お前を家族としてしか見れないし」

    女幼「」

    男「んじゃぁな。おやすみ」スタスタ





    68: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:21:29 ID:rRh0HcNo

    女幼「」

    女幼「」

    女幼「…」

    女幼「ぅ…」グスッ

    女幼「ぅ…ぅ…」ポロポロ

    女幼「ぅぁぁぁん…」ポロポロ

    女幼「男…男ぉ…」ヒック ヒック

    女幼「私は…私はどうしたらいいの…」ヒック ヒック



    教官「女幼…何を泣いている?」





    70: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:25:04 ID:Bw4rSF02

    女幼「教官…!」ヒック ヒック

    教官「お前が泣くとはな。理由を話してみなさい」

    女幼「はい…」グスッ





    教官「そうか…辛かったな」ダキッ

    女幼「…!」グスッ

    教官「今は思いっきり泣け。失恋も次の糧だ」ギュッ

    女幼「はい…ぅぁぁぁ」ヒック ヒック

    教官「よしよし」ポンポン





    71: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:29:37 ID:iZj/QoeQ

    女幼「ありがとうございました」グスッ

    教官「気にするな。これも大人の仕事だ」クルッ

    女幼「」キュン

    女幼「あの、教官…///」ドキドキ

    教官「なんだ?」

    女幼「また何かあったら、甘えてもいいですか?///」チラッ

    教官「ああ、その時は遠慮なく甘えろ」

    女幼「はい!」

    バタン





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 02:31:02 ID:9qo8HSEQ

    もしやと思ってたが書き手がこの人だったとは…w





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 02:31:17 ID:CJB3f67U

    あれ?www





    74: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:32:25 ID:is.J1sGI

    教官「ん?あれは…」スタスタ

    女「ぅ…ぅ…」グスッ グスッ

    教官「どうした?何かあったのか?」

    女「教官…私、男に…振られて…」グスッ

    教官「そうか…




    キース「む、こんな時間か」カキカキ

    キース「今日はこのくらいにするか」





    75: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:34:15 ID:is.J1sGI

    キース「そういえばまだタイトルを書いてなかったな…」カキカキ


    『教官になって振られた訓練兵を慰めたらいつの間にかハーレムになってた』


    キース「うむ」

    キース「…ふひっ」



    終わり





    76: ◆nsML7XocuQ:2013/07/18(木) 02:37:03 ID:is.J1sGI

    待っててくれた人、すまん。ありがとう





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 02:39:14 ID:WRupvF6s

    乙乙

    ご苦労様でした





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 02:40:32 ID:9qo8HSEQ

    乙!
    無事完結して良かった
    しかしまさかこういうオチになるとは思わんかったwww





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 02:48:53 ID:Vq72zCW6


    黒幕キースかよwww
    オチにワロタけどロマンチックな話でヨカタ





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 16:17:21 ID:btDNmMyY

    完結してたのかww乙です
    教官なにしてんすかw





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/18(木) 16:23:28 ID:wl5x0lQU


    最後教官が出てきたときはよくあるパターンの
    エレン焚き付けかと思ったらこうなるとは思わんかった。




    【アルミン「うっ……お腹がいたい」】の続きを読む

    1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 14:59:42.38 ID:awX0JITO0

    クリスタ「忘れ物しちゃった!」

    ある日、私が食堂に寄ると見たことの無いノートがあった。

    クリスタ「...誰の忘れ物かな...?」

    タイトルには、細長く綺麗に伸びた文字で「日記」と書かれていた。




     
    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 15:24:20.85 ID:awX0JITO0

    バサッ

    クリスタ「あ...」

    クリスタ「...中身覗いちゃ駄目だよね...っ」

    クリスタ(でも、ちょっと見えちゃった)

    クリスタ「ちょっとなら...良い...よね?」





    6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 15:50:13.46 ID:EaJH8S9e0

    ◯月◯日

    今日は立体起動の練習があった。

    御飯が美味しかった。

    クリスタ(...サシャの物かな?)

    と思ったけど色々な形の文字でそれぞれ筆圧が違うから、色々な人が書いている事が分かった。

    ◯月◯日

    今日の座学は内容を分かっていない人が多かった。

    今度まとめたノートでもつくろうかな。

    クリスタ(これは...アルミンかな?)

    ◯月◯日

    今日アニに負けた。
    アニに勝てない、勝ちたい。
    アルミンにでも相談しようかな。

    クリスタ(これはエレンかな。)





    7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 16:02:56.42 ID:BiawfSC00

    ◯月◯日
    エレン食べたいエレンshshしたい
    エレンマジきゃわわエレン口に入れたい
    エレンカジカジしたい(以下略)

    クリスタ(...ノート二枚分使ってる...これは...ミカサ...かな?)

    ◯月◯日
    クリスタマジ天使
    クリスタマジ女神
    クリスタマジshshしたい
    以下略

    クリスタ(......これは...ライナー?)ドンビキ





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 16:22:06.01 ID:PzM52fdO0

    ◯月◯日
    今日もベルトルトって呼ばれなかった。
    今日はベルベルトとベルトットとベルルルトと
    ベルクサルドと(以下略)

    クリスタ(...ベルベルト...)ホロリ


    クリスタ「...」

    私は、いちばん最後の空白のページに飛ばした。書いてみたくなったからだ。

    クリスタ「鉛筆...あったあった」スッ

    ◯月◯日

    今日はサシャが私の食べ物を取ろうとした。
    ちゃんと返してくれたけど顔が絶望に満ちた顔をしていた。
    今度何か買ってあげようかな

    クリスタ(これで良いかな)

    クリスタ(明日が楽しみだな)

    私は忘れ物を取って女子寮に戻った。





    10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 16:27:31.39 ID:7yJOEpyo0

    次の日の夜

    クリスタ(今日も書こうかな)

    パラッ



    ◯月◯日

    今日はサシャが私の食べ物を取ろうとした。 ちゃんと返してくれたけど顔が絶望に満ちた顔をしていた。 今度何か買ってあげようかな

    ↑マジ女神

    ↑クリスタ乙

    ↑マジ天使

    クリスタ(え?!) ガタッ





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 17:05:57.87 ID:nssXiaZd0

    今日は日記に書き込みが多かった。

    ◯月◯日
    今日はエレンが座学の授業中に
    寝ていたから起こしてあげようとしたら
    手をあげたのと勘違いされて当てられてしまった。
    その場にアルミンが居なければ即死だった。

    クリスタ(...ミカサだから今日あたふたしてたのかな...)

    同日
    まとめノートを作ってみたから
    次赤点取ると危ない子はアルミンに声をかけてね。(サシャとコニー)

    クリスタ(アルミン良い子...)

    同日

    アルミン、おれをばかにしないでください。
    ので、のぉとはかしてください。

    クリスタ(コニー...語力が...)

    私も書き込んでおこう。

    クリスタ(今日はバレないように...)

    同日

    今日は良い天気だった。
    御菓子でも作りたいな。

    クリスタ(これはバレないよね?)

    女子寮に戻ろっと。





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 17:09:37.31 ID:psO+0gd60

    次の日

    同日

    今日は良い天気だった。
    御菓子でも作りたいな。

    ↑クリスタ乙
    ↑作ったらください
    ↑マジ女神

    クリスタ(またバレた?!)ガンッ





    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 18:26:37.07 ID:a8ub+qy30

    クリスタ以外こんなことを書く人が居ないからなwwwww





    29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 20:27:56.82 ID:awX0JITO0

    クリスタ(今日は誰が書き込んだのかな?)

    ◯月◯日

    今日もミカサが世話をやいてきた。
    やめて欲しい。あつくるしい。

    ↑しね
    ↑ジャンじゃん乙w

    同日
    ミカサ結婚しよ

    ↑ジャンジャンw
    ↑ジャンジャンww
    ↑ジャンジャンジャンwww
    ↑ジャン乙

    クリスタ(今日はジャンとエレンかな?)

    クリスタ(私もバレないように書こっと)カリカリ

    同日

    アルミンが今日アニとミカサの間であたふたしてた。
    アルミン大丈夫かな

    クリスタ(こんな感じかな...)パタン

    クリスタ(女子寮戻ろっと♪)

    バタン





    30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 21:32:37.20 ID:5lbIxk1w0

    次の日の夜

    クリスタ(どうなったかな、日記)


    同日

    アルミンが今日アニとミカサの間であたふたしてた。
    アルミン大丈夫かな

    ↑心配ありがとう
    ↑クリスタ乙
    ↑マジ女神
    ↑結婚しよ

    クリスタ(やっぱ、バレちゃう...)

    どうやったらバレないのかな...?

    .........あ、そうだ良いこと思い付いた!

    クリスタ(これならバレないかも!)

    カリカリ

    クリスタ(明日が楽しみだな♪)





    31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 22:17:49.64 ID:5KTp3x8k0

    次の日の朝ー

    コーケケッコーンシヨー

    ユミル(クリスタが毎日女子寮に帰ってくるのが遅い。
    クリスタ、何かやってんのか?)

    ユミル「おい、クリスタ!最近お前...」


    クリスタ「ん?ユミル、どうしたの?」ニコッ

    ユミル「あ、いや、あの...」

    ユミル(ここで負けるな私!女神の微笑みにキョドるな!)

    ユミル「あ、あのさ、女子寮に帰ってくるのが最近遅いから...気になってな、はは。」

    クリスタ「え?別に、何もしてないよ?」

    ユミル「...」

    クリスタ(ここでユミルにバレたら、ユミル、ああいうの嫌いだから止めるだろうし...)

    ユミル(なーにか嘘ついてんな)

    クリスタ「?」

    ユミル「...ま、そー言う事だから!じゃ!」タッ

    クリスタ「う、うん」

    クリスタ(朝食も食べないでどこに行くのかな)





    32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 23:51:06.62 ID:pTFije2q0

    クリスタ(今日はどうかなー)

    クリスタ(...よくよく考えたら別にバレても良いんじゃ...?
    いや、これは匿名だからバレちゃうと楽しく無いもんね。)

    クリスタ(さて、昨日の私の記事を開いてっと)ペラッ

    同日

    死にたい


    クリスタ(これならバレないよねっ!)ウフフ

    クリスタ(コメントは...ついてる)

    ↑大丈夫ですか?
    ↑え
    ↑大丈夫か?
    ↑僕で良ければ相談のるよ
    ↑だいじょうぶれすか
    ↑大丈夫?

    クリスタ(皆...)

    クリスタ(...)グスッ

    クリスタ(やっぱり、違うこと書こう)

    同日

    今日の授業に立体起動と馬術。
    今日の馬との相性が悪くて、馬が興奮していました。
    今度あの馬とまた組みたい。

    クリスタ(これで良いかな?)ペラッ


    クリスタ(他の皆の日記を見てみようっと)

    ◯月◯日

    今日エレンがパァンをくれた。
    美味しかったれす。

    同日
    クリスタマジ結婚しよ

    クリスタ(...レス、つけとこうかな)

    ↑嫌





    34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/01(月) 23:59:44.04 ID:juv9A3kAO

    さよなライナー





    35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 00:49:01.64 ID:5qQWGScFo

    容赦ないなw





    36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 01:04:10.49 ID:WCB/4nRt0

    クリスタ(...でも、皆心配してくれてたんだなぁ。)

    クリスタ(最初から読んでみようかな、この日記)ペラッ

    -日記-

    ◯月◯日

    キース教官の命令で食堂に日記を置いて皆に書いて貰おうと思ってるらしい。
    皆各自に好きな事を書きつらねてね。
    自分の名前は出さない方が良いかな。
    そして某ssのパクりじゃ無いよ。

    ????????????????

    皆それぞれの思うことを書きつらねていた。

    やっぱりミカサ乙とか書かれてたりしてた。
    私は名前を────。
    多分そうなんだろう。

    気にして無いけれど。

    クリスタ(やっぱ、夜はしんみりしちゃうねっ!)

    クリスタ(うん、女子寮戻ろっと!)両頬ペチッ

    バタン






    ???「......」ペラッ





    37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 02:36:02.85 ID:jH38Zx+Q0

    ???「...ふーん...」

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    次の日の夜

    クリスタ(今日の日記ー♪)ゴチッ

    ???「いたっ」ゴチッ

    クリスタ「わっ?!」ドサッ

    ???「いたた...大丈夫?」

    クリスタ「アルミン!そっちこそ大丈夫?」

    アルミン「うん、大丈夫だよっと...」ヒョイッ

    クリスタ「きゃっ」フワッ

    アルミン「軽いね、怪我無い?」

    クリスタ「うん、大丈夫」

    アルミン「.........あのさ、」

    クリスタ「?」

    アルミン「...いや、何でもないよ、じゃあね。」

    パタン

    クリスタ(...アルミン、少し冷静じゃなかった気が...)
    クリスタ(気のせいかな?)

    クリスタ(とにかく、日記!日記!)♪
    ペラッ
    同日
    今日の授業に立体起動と馬術。 今日の馬との相性が悪くて、馬が興奮していました。 今度あの馬とまた組みたい。

    ↑頑張れ
    ↑マジ天使
    ↑クリスタ乙

    クリスタ(やっぱりバレる...。今日は、うーんと)ペラッ

    ◯月◯日
    明日は立体起動のテストがあるね。
    皆頑張ろうね。

    ↑おう!
    ↑一番心配なのは貴方
    ↑頑張ろうぜ!

    クリスタ(アルミンかな?...レスつけよっと)

    ↑頑張ろうね

    同日

    エレンが今日も勝負を挑んできた。
    まだまだ弱いけど、根性は認める

    ↑今度こそ勝つ!





    38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 02:37:07.62 ID:jH38Zx+Q0

    クリスタ(あはは)クス

    クリスタ(どうしたらバレないのかな...)ウーン

    ユミル「バレたく無いのか」

    クリスタ「ユミル!」

    ユミル「毎日遅いのはこれのせいか。」プラプラ

    クリスタ「......」

    ユミル「止めろなんて言わねえよ。」

    クリスタ「!」パァ

    ユミル「おら、バレたくないんだろ?なら、語尾を変えてみたらどうだ?」

    クリスタ「!うん!」

    ユミル「今度からやってみなよ」

    クリスタ「うん!ユミルありがとう!」

    ユミル「おう、じゃあな」

    バタン

    クリスタ(ユミルに言われてそのまま今日実行するのは駄目だよね、明日、実行してみようかな。)

    同日
    ライナーが今日真っ白だった。
    大丈夫なのかな





    45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 16:54:57.55 ID:E6S51ke/0

    時間は少しさかのぼる事、
    クリスタとアルミン衝突前

    ユミル「おいアルミン」

    アルミン「ユ、ユミル?どうしたんだい?」

    ユミル「...いや、ちょっとな。...頼まれてくんねーかな。」

    アルミン「?君が僕に頼み事なんて珍しいね。...どうしたの?」

    ユミル「いや、ちょっとな。...クリスタの事で...な。」

    アルミン「...、ああ。あの事か。ユミル、君が言いたい事は分かったよ。...日記の事だろう?」

    ユミル「...まあ、大体あんたにはお見通しなんだろうけどな。...実行して欲しいんだ。」

    アルミン「...良いよ。でも、その為にはユミル、君がクリスタにこの日記を辞めないように言って欲しいんだけど、大丈夫かな。」カリカリ

    ユミル「ッチ。わぁったよ。こんなことお前位しか出来ねぇだろ。他の奴等は頭ポンコツだしな。...ノーサイドに物事を考えられるのはお前位だしな。」ハァ

    アルミン「...僕は日頃お世話になっているクリスタにお礼がしたいだけさ。ユミル、頼んだよ。」

    ユミル「はいはい分かったよ、...中立さん。」

    アルミン「...さて、今日の日記も書き終えたし、僕は行くね。じゃあね、ユミル」

    アルミン「いたっ」ゴチッ

    クリスタ「わっ?!」ドサッ

    アルミン「いたた...大丈夫?」

    クリスタ「アルミン!そっちこそ大丈夫?」

    アルミン「うん、大丈夫だよっと...」ヒョイッ

    クリスタ「きゃっ」フワッ

    アルミン「軽いね、怪我無い?」

    クリスタ「うん、大丈夫」

    アルミン「.........あのさ、」

    クリスタ「?」

    アルミン「...いや、何でもないよ、じゃあね。」

    パタン


    ーーーーーーーーーー





    48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 22:32:29.57 ID:xExyTs270

    ーーーーーーーーーー

    次の日の夜

    クリスタ(アルミン、どうかしたのかな...?)

    クリスタ(んー、ま、良いや。)ペラッ

    ◯月◯日

    今日キース教官が必死に育毛剤を作ってくれと頼まれた。
    僕は便利屋じゃ無いんだけどな。

    ↑(笑)
    ↑いや、便利屋に近い

    同日
    今日刈り上げがタラチャンみたいだと言われた。
    ↑ジャンジャン丸
    ↑乙

    クリスタ(昨日のページは...)ペラッ

    同日
    ライナーが今日真っ白だった。
    大丈夫なのかな

    ↑十割方天使のせい
    ↑あのライナー笑えた
    ↑君のせいだよ...

    クリスタ(...クスッ、おもしろい)クスクス

    今日は、なんてかこうかな?
    うーん、...どうしようかな

    クリスタ(えっと...)カリカリ

    同日
    今日エレンとジャンが殴りあいのケンカをしていたよ。
    怪我してないと良いなぁ。

    クリスタ(...あ!昨日ユミルに教えて貰った語尾を変える方法やってみよう!)カリカリ

    同日
    今日、エレンとジャンが殴りあいのケンカをしていた。
    怪我してないと良いね。

    クリスタ(...これで良いかな?...よし、もう少し他の子の日記も見てみよう)ペラッ

    同日
    クリスタでなくて
    アルミンでも良い
    て言うかどっちも
    結婚してくれ!

    クリスタ(はあ?!...むー、アルミンでもとか酷くない?!...よし!)カリカリ

    ↑絶対嫌





    49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 22:38:45.22 ID:hh5XeTPg0

    もうやめてあげてください
    これ以上は..





    50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 23:04:45.70 ID:KFmMycPz0

    アルミンでもいいんだ…





    51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 23:25:47.56 ID:ykefm7cOo

    流石ライナーニキ





    53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 00:12:04.15 ID:akfOAn5z0

    理由のある嫌悪感がライナーを襲う!





    55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 01:26:27.99 ID:24yandyg0

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    クリスタ「...はぁ。」

    結局、なんだったんだろ、アルミン。
    別に私とアルミンは特別仲が良い訳でもないし、お互いに名前を知っている位(アルミンは結構同期の中でも有名人だし)。

    なのに何故かあの反応を見てから、アルミンがどうしても気にかかる。

    ...はぁ。私はアルミンみたいに予測するのは苦手だから分からないけど、...なにかしらあった事位は分かる。

    アルミン「どうしたんだい?クリスタ」

    クリスタ「!アルミン」

    アルミン「今日も忘れ物?」

    クリスタ「...う、うん」

    アルミン「そっか。僕も忘れ物を取りに来たんだ。寝ぼけて本を食堂に忘れちゃってね」アハハ

    クリスタ「あ、あのさっ...」

    アルミン「?どうしたんだい?」

    クリスタ「...ううん、いや、...何でも...」プルプル

    アルミン「それならいいけど...。無理はしないでね?」

    クリスタ「...うん」


    アルミン「じゃ、お休みなさい」

    パタン


    クリスタ「...──の、───。」


    私の、意気地無し。





    56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 03:36:18.60 ID:24yandyg0

    次の日の夜

    クリスタ「.........」ペラッ

    同日

    今日、エレンとジャンが殴りあいのケンカをしていた。 怪我してないと良いね。

    ↑神様...
    ↑女神...
    ↑クリスタ...
    ↑いつもと書き方が違うけどどうしたの?
    ↑怪我してないと良いねの前に(せいぜい)が入りそう


    クリスタ(!...私、やっぱり匿名って苦手なのかな...)
    クリスタ(...唯一バレて無いのは例のあの記事だけ...)
    クリスタ(皆の記事を見てみよう)パラパラ

    ◯がつ◯にち

    きょう、じゃんに立たいき動そうちの訓れん、
    勝ちました。うれしかったれす。
    じゃんざん念じゃんw
    ↑残念なのはお前の言語力だ
    ↑書き取りしたおかげで少し字のレパートリー
    が増えたね
    ↑次は負けないからな

    同日
    きょうはアルミンがパンをくれました。
    きょうはクリスタがパンをくれました。
    きょうは食糧庫からお肉を盗んで来ました。
    皆で分けて食べましょう。
    ↑食べたい
    ↑www
    ↑ここでこんなことを書くとか...(汗)

    同日

    良い感じに今日は髪の毛が二つ結びに出来た!
    何か良いことあるかな!
    ↑ミーナ乙
    ↑嬉しいね!

    同日

    エレンはミカサと結婚すれば良いと思う
    ↑ミカサ乙
    ↑お前ミカサだろw


    クリスタ(......今日は、...どうしようかな)


    クリスタ(よしっ)カリカリ

    同日

    女子寮の生け花が枯れそう。
    新しいものを買ってこよう

    クリスタ(っと。他の子もするよね!
    このくらい!)ウン

    クリスタ(あれ、あの酷い記事はどうなったのかな)

    同日
    クリスタでなくて
    アルミンでも良い
    て言うかどっちも
    結婚してくれ

    ↑絶対嫌

    クリスタ(あ、もう1つレスついてる)

    ↑壁内最低最悪の人ですね

    クリスタ(これは、...アルミンなのかな...?)





    60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 17:20:07.09 ID:G1R6mhei0

    クリスタ(女子寮戻ろっと。)パタン

    ーーーーーーーーーーーーーーー


    ユミル「いつ、実行するんだよ、アルミン」

    アルミン「うん、実行する前に、1つ、聞きたいんだけど、良いかな?」

    ユミル「...んだよ。」

    アルミン「君はクリスタの事を、どういう風に思っているの?」パラッ

    ユミル「...ッチ、それは、言わなきゃならねぇか?」

    アルミン「ただの興味本意って言った方が正しいかもね。」パラッ

    ユミル「なら」

    アルミン「でもこれは正しい答えに必要な答えなんだ。」カリカリ

    ユミル「...」

    アルミン「...分かってくれるかな。」パタン

    ユミル「...わぁったよ!言えば良いんだろ。」

    アルミン「ありがとう、ユミル」ニコッ

    ユミル「...クリスタ事を、私は...──」

    ーーーーーーーーーーーーーーー





    62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 17:35:01.94 ID:5k+2+n8so

    毎回次の日記が楽しみになる
    おもしろい





    64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 03:00:28.41 ID:bR+KYNoa0

    次の日

    立体起動訓練中

    クリスタ「っせぃ!」バシュッ

    キース「踏み込みが甘いぞレンズ訓練生!」

    クリスタ「...............はいっ!」ヒュッ

    クリスタ(訓練に身が入らない。おかしい。何で...)

    アルミン「クリスタ!危ない!」シュッ

    ユミル「クリスタ!」シュッ

    クリスタ「えっ?」ズルッ

    カシャンッ

    クリスタ(立体起動で登った木から...落ちる?)

    アルミン「!ユミル!危ない!」

    ユミル「!」










    ドンッ





    65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 03:46:34.99 ID:VFsT4Z870

    ーーーーーーーーーー

    クリスタ(...ここ、どこなんだろう)コツン...

    クリスタ(...暗闇?)コツン...

    クリスタ「誰かー?」コツン...コツン...

    クリスタ(私の足音しか聴こえない...)コツン...

    コツン...コツン...コツン...コツン...

    ?「....グスッ..ヒック...」

    クリスタ「誰?!」

    コツンコツンコツンコツンコツン...

    ピタッ

    クリスタ「......私?」

    ?「ヒック...ウエ...」

    クリスタ(...何で、私は悲しくも無いのに泣いているんだろうか)

    ?「...ウエーン、...ヤダァ...」

    クリスタ「...何が、嫌なの?」

    クリスタ?「...アノネ、


    自由ニ ナリタイ ノ


    モウ、コリゴリナノ」

    クリスタ「...何が?」


















    クリスタ?「......シバラレルノガ」





    67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 05:06:44.73 ID:iC26aKfM0

    ーーーーーーーーーー
    医務室

    クリスタ「!」ハッ

    ガバッ

    アルミン「クリスタ、目が覚めたんだね。...良かった。」ホッ

    クリスタ「アルミン」

    アルミン「何か聞きたいことはあるかい?」カチャカチャ

    アルミンはクリスタの横にあるイスに座った。

    クリスタ「...ここは?」

    アルミン「ここは、医務室だよ。
    木から落ちたんだよ。幸い、怪我は背中の打撲だけですんだんだけど。
    痛む所とか無い?
    随分うなされてたけど...」カチャカチャ

    クリスタ「......大丈bっ...!」ズキィッ

    クリスタ(っ...!痛い...!)

    アルミン「あんまり動くと駄目だよ!
    いくら受け身とってたって言ったって落下したんだ。
    内出血も起こしているし、安静にしていた方が良いよ。」サスサス

    クリスタ「...うん」

    クリスタ(...いたた...そういえば)

    クリスタ「アルミン、ユミルは?」

    アルミン「ユミル?ユミルならクリスタの隣のカーテンの中さ。
    落下直後にクリスタの様子を見に行った時に、腐りかけていたのか、
    太股位の枝がクリスタの落下の反動で落ちたんだ。
    とっさに受け身をとってクリスタの背中と同じ位のところを打撲さ。
    その時に僕も少し擦り傷出来ちゃった」

    クリスタ「......」ギュ

    アルミン「...はい」ポス

    クリスタ「?」ナニコレ

    アルミン「塗り薬。ユミルにもちゃんと渡しておいてね。」

    クリスタ「う、うん...分かった」

    アルミン「じゃ、僕はこれで。」パタン

    クリスタ「...」





    71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 17:12:02.62 ID:Q3MN1rRv0

    アルミン(いてて、擦り傷とかクリスタに言っちゃったけど実は結構深かったりするんだよね...!)ギュー

    アルミン(暫く右手使えないな...)ウウ

    アルミン(そして包帯巻けない...口と左手使ってるから...?)ギュー

    ミカサ「...アルミン?」

    アルミン「あ、ミハハ。はふいんだけほ、包帯がはへはいんだ。ほっとへふはってふへないはは。」ニコッ
    (訳 あ、ミカサ。悪いんだけど、包帯が巻けないんだ。ちょっと手伝ってくれないかな。)

    ミカサ「...アルミンは、まったくもう...」

    スルスル

    ミカサ「出来た」

    アルミン「ありがとうミカサ」



    ミカサ「貴方も私の大切な家族...無理はしないで」

    アルミン「分かってる。...心配しないで」ニコッ

    ミカサ「......」





    74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 23:07:11.10 ID:ilYOZbiK0

    ーーーーーーーーーー

    シャッ

    クリスタ「ユ、ユミルー」

    ユミル「.........」

    クリスタ「ユミルー?」

    ユミル「......」

    クリスタ「...ユーミルー...?」ユサユサ

    ユミル「ぁ痛たたたたたたたた!痛い!いてーよクリスタ!狸寝入りなんて、もうしないから!本当にマジ痛いから!痛い痛い痛い痛い!」ユサユサユサユサ

    クリスタ「もう、私だって暇じゃ無いんだからね!」パッ

    ユミル「...っつー、少しは容赦してくれよクリスタァ...」イツツ

    ムクッ

    クリスタ「で、はい、これ。アルミンから貰った塗り薬。」ポンッ

    ユミル「おう、サンキュ」

    クリスタ「...ごめんね、私のせいでこんな...」

    ユミル「大丈夫だっての!きにすんなよ!」


    クリスタ「...でも...」

    ユミル「んな事よりアルミンの方は良いのかよ?」

    クリスタ「?どういう事?」

    ユミル「アイツ、さっき『擦り傷』とか言ってたけどな、かなり深いぞあの傷」

    クリスタ「えっ...」





    75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 00:54:59.64 ID:Odj9Fqae0

    ーーーーーーーーーーーーーーー
    アルミン「いてて、もう良いよ、大丈夫だから、行っても良いよ...」



    ミカサ「アルミンは自分を二の次にする。少しは自分を大切にして欲しい」

    アルミン「自分は大切だし、二の次になんて、してないよ」

    ミカサ「アルミン、貴方には私がどんなに頑張っても習得出来ない特技がある。」

    アルミン「...そんなことないよ。...」

    僕は役立たずで弱虫だ。
    いつかエレンとミカサに恩返しがしたい、と思っているけど、それも出来てない。
    そんなことないのなら、クリスタを庇う、ユミルを庇えたのかもしれないのに。

    ...こんな深い切り傷だけで、庇えもしなかっただなんて。





    76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 04:01:33.33 ID:upXNhHlD0

    ーーーーーーーーーー
    ダダダダダダダダダ...


    バンッ!

    ミカサ「...」

    アルミン「クリスタ?」キョトン

    クリスタ「アルミン、右手見せて」スタスタ

    アルミン「え?」

    クリスタ「良いから、右手見せて」グイッ

    アルミン「いっ...つ...」

    クリスタ「包帯から血が滲んでるじゃない...何で放っておいたの?」包帯ホドク

    アルミン「......」

    ミカサ「!」

    クリスタ「医務室行こう?」

    ミカサ「アルミン...」

    アルミン「大丈夫だよ。ミカサ。」

    ミカサ「......」


    パタン





    78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 15:49:55.37 ID:+0CrhOi20

    ユミル「お、私のクリスタにアルミンちゃんじゃあないか。」

    クリスタ「ユミル!椅子!」

    ユミル「はa...はぁ?!お前、怪我そこまで凄かったのかよ!」椅子ポンッ

    クリスタ「座って、アルミン。」

    アルミン「......」椅子スワル

    クリスタ「アルミン、ちゃんと手当てはしたの?」

    アルミン「やらないといけない事は一通りやった。」

    クリスタ「何で包帯だけなの?」ポンポン

    アルミン「その方がもっさりしなくて動かしやすいからね。」

    クリスタ「...何で、私に嘘ついたの...?」

    アルミン「......それは」

    クリスタ「...それは?」

    アルミン「......クリスタが、責任を感じてしまうからだ。
    僕は、...何も出来なかったのに。」

    ユミル「...」

    クリスタ「暫く右手が使えなくなるくらい切れているけど、
    治らない事は無いじゃない。」スルスル

    アルミン「...」

    クリスタ「ごめんね、でも...守ろうとしてくれた位で充分だよ。
    ありがとう、アルミン」キュッ

    アルミン(......)

    クリスタ「出来たよ。ちゃんとガーゼかましておいたの。無茶しないでね。」





    79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 15:51:47.35 ID:+0CrhOi20

    ーーーーーーーーーー
    アルミン「ユミル」

    ユミル「あ?」

    アルミン「...明日にしよう。明日、実行しよう。」

    ユミル「...良いけどよ。今お前、凄い顔してるぞ。」

    アルミン「...」

    ユミル「悔しさと懺悔が混ざったみたいな顔だ。」

    アルミン「......別に」

    アルミン(別に...悔しくは無い。...ただ、自分が不甲斐ないだけだ。)
    ーーーーーーーーーーーーーーー





    80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 16:27:57.74 ID:evqGbRz50

    クリスタ(さて、今日も、日記の時間が参りました。)


    クリスタ(今日はどんなことを書こうかな?)

    『モウ イヤ ナノ シバラレ ル ノ ガ』

    クリスタ(...!)

    『僕は、何も出来なかったのに。』

    クリスタ(縛られたくないのだろうか。アルミンに何かあげたのだろうか。)

    クリスタ(...取り敢えず、昨日の記事を見てみよう!)ペラッ

    同日
    女子寮の生け花が枯れそう。
    新しいものを買ってこよう
    ↑女神...
    ↑紫の花を希望

    クリスタ(他の皆は...っと。今日の記事は...)ペラッ

    ◯月◯日
    今日、クリスタとユミルとアルミンが怪我をしました。
    お大事に。
    ↑心配
    ↑お大事に!
    ↑大丈夫かな
    ↑お大事に...
    ↑そうなのか
    ↑心配しないで
    ↑大丈夫
    ↑大丈夫かよ!
    ↑痛そう!

    クリスタ(もうこんなにレスが来てる...皆...私もレス入れとこう)カリカリ

    ↑心配しないで大丈夫だよ

    同日
    教官に捕まりました
    そのまま営倉送りにされるかと思いました。
    何故食糧庫から物盗んだ事がバレたのか?!
    ↑自業自得
    ↑お大事に
    ↑バカだから
    ↑教官この日記見てるんでない?

    同日
    今日のスゥプの具、ニンジン皮むけてなかった
    ↑......馬鹿
    ↑言語力が...
    ↑そうなんですか...

    同日
    アルミンが右手使えないからあーんしてやったら皆がホモ扱いしてきた。
    何故ホモ扱いされなくてはならないのか
    ↑恥ずかしかった
    ↑私も怪我をしようかな...


    同日
    ミカサはエレンと幸せに結婚すれば良い
    ↑このながれどこかで見た
    ↑デジャヴか?俺もだ
    ↑ミカサ乙

    クリスタ(今日はなに書こうかな。うーんと...えっと。)カリカリ

    同日
    立体起動、もっと上手にならなきゃ!
    馬術はそこそこ上手な方だけど、立体起動はめっきりだから...
    もっと頑張ろう!

    クリスタ(よし。もう、クリスタってバレても良いけど、やっぱり匿名は頑張らなきゃね。)

    クリスタ(女子寮戻ろ...って、あれ?紙が挟まってる...)カサッ

    クリスタ(...読んでも、良いよね?)





    81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 16:31:07.07 ID:evqGbRz50

    『明日ノ 今ノ時間 クリスタ 食堂 来イ』

    クリスタ(私宛て?)

    クリスタ(筆跡は...うーん、ノート見ても分からない...アルミンなら分かりそうなんだけど...)ペラッペラッ

    クリスタ(...取り敢えず、明日、ここに来れば良いのかな?)パタン

    クリスタ(どうせ明日も書くし、ちょっと怖いけど来てみよう。)

    クリスタ(さてと、女子寮戻ろっと)

    バタン


    ーーーーーーーーーー





    83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 22:33:53.39 ID:Jw6uT/Y70

    アルミン(...ここ、どこだろう。
    ......?...!!)

    アルミン(ここは...僕の家...?)ガチャ

    エレン「おい!アルミン!遅いぞ!」

    ミカサ「...遅い」

    アルミン(ここは...)

    アルミン「エレン...?ミカサ...?」

    アルミン(...シガン...シナ区?)

    エレン「早く!早く外の話をしてくれよ!」

    アルミン「え?えっと...」

    ミカサ「今日はどんなことを話してくれるの?」

    アルミン(......)

    エレン「アルミン?」

    ミカサ「アルミン...?」

    アルミン「...へ?」ポタッ

    エレン「どうして泣いてるんだ...?アルミン...」

    ミカサ「どうしたの...?アルミン」

    アルミン「...いや、ちょっと、懐かしくて...」グスッ

    アルミン(あの日の夢を見た。
    全てが壊れ、そして、あの幸せが無くなった日の夢を。)

    それは、とても残酷なもので、
    エレンとミカサが逃げ遅れてしまう夢だった。

    僕が役立たずのせいだから、夢の中のエレンとミカサが食べられたんだ。

    エレン「オマエノ セイダ」

    ミカサ「シンジマエ」

    アルミン「...止めてくれ!止めてくれ!」

    止めてくれ!

    ごめんなさい!!

    ごめんな...

    アルミン「ハッ!」ガバッ

    アルミン「...夢か...」





    84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/05(金) 23:44:48.69 ID:XTpGUNsm0

    次の日の夜
    食堂にて

    クリスタ(あの手紙の通りに来たんだけど...)

    クリスタ(日記見てみよう)ペラッ

    クリスタ(...ん?)

    ◯月◯日

    クリスタ 後ろを 見て

    クリスタ「え...」

    クルッ


    フゥッ...

    クリスタ「...あれ?...火が...」

    ボッ!

    クリスタ「?!」








    一同「いつもありがとうクリスター!」



    クリスタ「え?え?!」

    エレン「驚いたか?!」

    クリスタ「エレン?!」

    ミカサ「即席だけど成功して良かった。」

    クリスタ「ミカサ?!」

    サシャ「クリスタにはいつもお世話になってますからねー」モグモグ

    ライナー「お前はお世話になりっぱなしだな」ハハハ

    クリスタ「サシャにライナー!」

    ベルトルト「というわけでクリスタお疲れ会をやることになったんだよ」

    クリスタ「べると...ベルモッ...ベルトルト!?」

    アニ「良かったな。そして、はい、プレゼント」カサッ

    クリスタ「お花...!」

    コニー「いつもありがとうクリスタ!」

    ジャン「うるせぇぞーコニー」

    マルコ「まぁまぁ二人とも」

    クリスタ「コニー!ジャン!マルコ!」

    アルミン「いやぁ、大成功だね。ユミル。」

    ユミル「そうだなー、お前に頼んだ時はこんなことになるなんて思っても居なかったがなー」

    クリスタ「アルミン...ユミル...」

    アルミン「うん、ちょっと話があるんだ。」

    ユミル「...」ハァ

    クリスタ「...?」





    85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 02:35:50.05 ID:oRQgBmzx0

    ーーーーーーーーーー
    同日
    外にて

    クリスタ「話って?」

    アルミン「...ユミル」

    ユミル「あいよアルミンちゃん。んーとなぁ、簡潔に言うとな、
    クリスタ、お前、日記に『死にたい』って、書いたろ?」

    クリスタ(...!バレてる...?!)

    アルミン「ユミル、言い方が悪いよ...。
    別に、怒ってはいないから、ね。」

    クリスタ「......何で分かったの?私だって...」

    アルミン「簡単な消去法さ。
    まず僕は書いてないし、
    エレンは巨人を駆逐したがりだし、
    ミカサは僕ら以外は割りと見ていないから死にたがりなんて無いし、
    サシャとコニーは論外、
    ライナーは死にたがりなんてしない性格だし、
    ベルトルトは目的意識があるから無いだろうし、
    ジャンはナルシストだからまあ無いと見積もっても良いかなと。
    アニは目的意識あるから無さそう、
    ユミルは相談者だし、
    まあ、残るは『マルコ』と『クリスタ』ってなって。」

    クリスタ「...凄い」

    クリスタ(...私アルミンの事舐めてたわ)

    アルミン「ありがとう、クリスタ。
    マルコに話を聞いたら『僕は書いてないよ、日記にはレスしかつけてないしね。』って言ってたから調べたら本当にレスでしかない筆跡があるからマルコだろうと思ってね。で、残りはクリスタなんだけど、...クリスタが書いたの?」

    クリスタ「......」





    87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 08:33:10.93 ID:0rZQENQv0

    クリスタ「...うん」

    アルミン「...」

    ユミル「おう、クリスタ」スッ

    クリスタ「...な、何、ユミr ...」

    その平手は、クリスタの頬の一センチ前で止められていた。

    ユミル「......甘 っ た れ て ん じ ゃ ね ー よ 、 ガキが。」

    クリスタ「なっ...!」

    ユミル「おめぇが調査兵団や駐屯兵団、もしくは憲兵団に入れば」

    クリスタ「...」

    ユミル「ど れ だ け の命が助かると思う?」

    アルミン「...ユミル」

    ユミル「弱音何か吐いてる暇あるなら仲間の一人や二人増やしてろよ。
    全員が全員おめぇを好きな理由は皆無なんだぞ。」

    クリスタ「......」

    ユミル「考えがあまっちょろい!馬鹿かよ!」

    アルミン「ユミル!」

    シン...

    ユミル「...んだよアルミン。邪魔すんなよ。」

    アルミン「君は強く言い過ぎなんだ。それに、僕だって言いたいことがあるんだから独占はやめてくれ」

    ユミル「...ッチ、わぁったよ。」スッ

    クリスタ「...アルミン、良いの、ユミルの言う通りなの...」

    クリスタ(私は浅はかなの...!)

    アルミン「...君が訓練生に志願した理由はなんだい?」

    クリスタ「...それは...」ウツムキ

    アルミン「言わなくても良いよ。
    でもね、訓練生に志願したのなら君は立派に兵士だ。
    君は人類の役にたてるから、今、此処で、立っているんだよ。
    その意味、わかるかい?」

    クリスタ「...!」

    アルミン「死にたいなら死んでしまっても構わない。でもね、クリスタを必要としてる人は、沢山いるんだ。」

    クリスタ(!!!!)

    アルミン「クリスタ、その集まりが、今日の『クリスタお疲れ会』だ。分かるかな。」



    クリスタ「...分からないよ」

    アルミン「じゃあ、皆に聞いてみようか。」

    クリスタ「...?!」

    一同「クリスター」

    クリスタ「!」





    88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 08:36:43.24 ID:9dmJgCqt0

    エレン「おいアルミンー!クリスタが主役なんだからクリスタが居ねーと盛り上がんねーから早く!」

    サシャ「そうですよ!主役は皆の天使クリスタなんですからぁ」モグモグ

    ジャン「早くしてくれなー、天使の為にコニーが隠し芸やってくれるんだからよー」

    コニー「?!おいジャン!俺どじょう掬い位しか踊れねぇぞ!」

    サシャ「でも日頃の感謝を込めて踊るのも良いかも知れませんねー」モグモグ

    ベルトルト「サシャそれ僕の分のパン!」

    ライナー「女神には歌を贈りたいぜ」

    ベルトルト「演奏は誰が...ハッ!」

    アニ「私とお前に決まってるだろ」

    ベルトルト「コーラスの歌なんて嫌だよ!」

    ミカサ「大丈夫...ジャンが居る」

    ジャン「待てよ!俺は参加するなんて一言も言ってないぞミカサ!」

    ミカサ「私の頼みが聞けないの...?」

    ジャン「何かしらやらせて頂きます」

    エレン「ジャンは何か出来るのか?」

    ジャン「なんだその俺は何も出来ない的な発言は!」

    ワイノワイノ





    89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 15:49:02.95 ID:+4E6pCqp0

    クリスタ(...私は、浅はかだった。甘ったれてた。皆の優しさに甘えてた。だから死にたいなんて書いたの。
    でも、アルミンに言われたことで分かった。
    私は、必要じゃないって言われても、
    必要としてくれる人達が居る。
    私は、それだけで充分...)

    クリスタ「...気持ちは変わらないけど、仲間が居る。...それだけで私は充分。」

    アルミン「...クリスタ」

    クリスタ「?」

    アルミン「分かってくれただけでも、良いんだ。ありがとう。」

    クリスタ「...うん。私、戻っても良いの?」

    アルミン「良いよ」

    クリスタ「じゃあ戻るね...ありがとう、アルミン!ユミル!」

    ユミル「アルミンちゃんにいいところ持ってかれちまった。」

    アルミン「...君も、この間さらっと(>>60)『クリスタの事を私は"自分と重ねて見てる"』なんて言ってた割には熱くなってたね。」

    ユミル「...ッチ、覚えてたのかよ」

    アルミン「うん、僕は大概の事を忘れないからね。」

    ユミル「...優等生が」ケッ

    アルミン「......」





    90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 16:20:32.73 ID:3qnb0kTr0

    ーーーーーーーーーー
    数十分後

    クリスタ「アルミン!」

    アルミン「クリスタ」

    クリスタ「隣いい?」

    アルミン「うん、良いよ」スッ

    クリスタ「このグレープジュースが美味しいよ!」タプン

    アルミン「クリスタ、ありがとう。...それはお酒では無いよね?」

    クリスタ「うん、グレープジュース。お酒は入ってないよ」

    アルミン「そう、ってユミルは?」

    クリスタ「エレン達に捕まってる。
    何だかんだでユミルも人気者なのよね♪」

    アルミン「で、僕に何か用かな。」

    クリスタ「用は、さっきはありがとう。これ、ちゃんともう一回言いたくて。」

    アルミン「僕は日頃お世話になっているクリスタにお礼がしたかっただけだよ。
    お礼ならユミルにいってあげてよ。」

    クリスタ「...うん、それもなんだけど。...アルミンに聞きたいことがあって。」

    アルミン「何?」





    91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 19:44:26.04 ID:dHK3T6Op0


    ーーーーーーーーーーーーーーー
    クリスタ「アルミンは役にたつよね」

    アルミン「え?」

    クリスタ「だってアルミン、今ここにいるのは『役にたつから』なんでしょ?」

    アルミン「...!」

    クリスタ「私、もっとアルミンや皆の役にたてるかな」

    アルミン「...もうたったよ」ボソ

    クリスタ「へ?」

    アルミン「いや、何でもない。」クスクス

    クリスタ「へ?何々?!」

    アルミン(...急ぎすぎてたんだね、僕。
    都合の良い解釈だってわかってるけど。
    これからゆっくり、エレンとミカサに恩を返して行けば良いかな。)

    クリスタ「何なのってばー!教えてよアルミン!」右手ツカミ

    アルミン「痛い痛い!右手は痛い!」

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    同日
    『クリスタお疲れ会』楽しかった。
    私は嘘をつくのに向いてないみたい。
    これからも皆、よろしくね。

    ↑おう!
    ↑うん
    ↑分かった
    ↑はい!
    ↑おーう!
    ↑ああ
    ↑楽しかったね!
    ↑うん!
    ↑食べ物が美味しかったです
    ↑おい...
    ↑またやりてぇな!
    ↑おおおう
    ↑うん...




    終り





    92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 19:50:32.84 ID:hx9Y6yrso

    おっつ!





    93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 19:53:11.50 ID:Le3jsaFv0

    おまけ1 『エレンはミカサと結婚すれば良いと思うのジャンの反応』

    ジャン「日記書くか!」ペラッ

    ジャン「...ミカサ、の日記はあるかな...」ペラッ

    ジャン「あるじゃねーか、えっと...」

    同日
    エレンはミカサと結婚すれば良いと思う


    ジャン「?!」

    ジャン「...エレェェェェェン」

    エレン「ジャン?どうしたんだ?」

    ジャン「このっ、羨ましい!死に急ぎ野郎めぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

    エレン「何なんだよ俺ばっかりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

    ミカサ(...エレンが困ってる、助けなきゃ)バッ

    アルミン(ミカサ!今は行っちゃ駄目だ!)ガシッ





    94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 20:17:28.76 ID:pHZe1GAJ0

    おまけ2 『アルミンはクリスタの事をどう思ってるの?』

    ミカサ「アルミンはクリスタの事をどう思ってるの?」ヒョコッ

    エレン「んだ?」ヒョコッ

    アルミン(え)ビクッ

    ミカサ「 ど う 思 っ て る の ... ?」プニッ

    ミカサ(返答次第ではクリスタを削ぐ)

    アルミン「いひゃいいひゃい!みはは、いひゃい!ほっぺはやへへー!」ミョーン

    ミカサ「答えて」ミョーン

    アルミン「くりふたは、はばのなはばだよ!ほれひじょうのはんへーもひもちもはいよ!」ミョーン

    ミカサ「エレン通訳して」

    エレン通訳「クリスタはただの仲間だよ!
    それ以上の関係も気持ちも無いよ!」ダト

    ミカサ「本当に...?」ミョーン

    アルミン「ほんほーだよ!」ミョーン

    エレン通訳「本当だよ!」ダト

    ミカサ「私に誓って...?」ミョーン

    アルミン「ちかうにょ!だきゃらはらひてひかさ」

    エレン通訳「誓うよっ!だきゃら離してミカサ」ダ...ト...

    アルミン(なんだこの胸の罪悪感は...)ウーン

    エレン「ふぅ...良い汗かいたぜ」

    アルミン(エレンは『ふぅ...良い汗かいたぜ』が言いたいだけか...)





    95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 20:35:09.28 ID:EvKj9vGZ0

    おまけ3『ライナーニキ』

    >>48
    ↑絶対嫌
    ライナー「もう終わりだ...おしまいだ...!」

    ベルトルト「何か世紀末だね」

    アニ(聖飢魔II...)


    >>56
    ↑壁内最低最悪の人ですね

    ライナー「...死ぬ、俺は死ぬんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」つ包丁



    シーン...



    一同「しねば?」

    ライナー「うわぁぁぁぁぁぁ!」

    アニ(冗談なのに...)


    カキカキ

    ↑二兎追うものは一兎もえずって言うだろ、
    一つに絞りなよ

    次の日

    ライナー「誰だよこのレス、神...まさかアニ?」

    アニ「え?!」ビクッ

    ライナー「無いな。」

    アニ「...は?」ゴゴゴゴゴゴゴ

    ライナー「」

    ドカバキドコ

    ライナー「」チーン





    97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 22:36:30.81 ID:R6gHGu+k0

    おまけ4『クリスタの思う第一印象』

    クリスタ「第一印象?」

    アルミン「うん」

    クリスタ「エレンの第一印象は...『正義感強そうなひと』。」

    エレン「ふぅん」

    クリスタ「ミカサは『きれい』!」

    ミカサ「ほう」

    アルミン「そのままだね」

    クリスタ「アルミンは『可愛い』」

    ミカサ「現にアルミンは可愛い」

    アルミン「あはは...」

    クリスタ「ジャンは『ナルシー』」

    ジャン「うっ」

    クリスタ「コニーは『ちっさい』」

    コニー「ダイイチインショウってなんだ?」

    マルコ「...第一印象って言うのは云々(説明中)」

    クリスタ「サシャは...『お芋』...」

    一同(良かった...第一印象が芋なのは俺(私)だけじゃなかった)

    クリスタ「ユミルは...『意地悪』っ!」

    ユミル「えっ」

    クリスタ「マルコは...『ひ弱』?」

    マルコ「...酷いなぁ」

    クリスタ「ベルトルトは『のっぽ』!」

    ベルトルト「のっぽ...のっぽ...うーん」

    アニ「私は?」

    クリスタ「アニ?アニは、『いい人』だなって」

    アニ「...!」カァァ

    クリスタ「ライナーは...『ホモォ』」

    ライナー「ええええ」(結婚しよ)





    98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 23:19:59.44 ID:dHK3T6Op0

    おまけ5 『クリスタはアルミンの事をどう思ってるの?』

    アニ「アルミンの事どう思ってるの?」

    クリスタ「えっ」カァ

    アニ「脈ありか」ニヤ

    クリスタ「べっ別にそんなこと無いよ!」

    アニ「おっとアルミンだ」

    クリスタ「えっ」

    アニ「...」ニヤ

    クリスタ「ちっ違うんだからね!」アセアセ



    アルミン「何してるのかなぁ」

    ミカサ「ないしょのガールズトーク」

    アルミン「いや、それは分かるんだけど、
    あんな大声で喋ってたら筒抜けで内緒以前の何者でも無いよ...」ウーン




    おまけも終り。
    ありがとうございました。
    次も多分進撃ssスレたてるかと思うんで
    その時はよろしくお願いします。

    ではでは、最後に一言
    「キース教官も日記にレス書いてるよ」





    99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 23:23:24.82 ID:GNcYTyFFo


    ほっこりした





    100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/06(土) 23:27:37.39 ID:u03MVIG3o

    おつ!





    101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/07(日) 01:30:03.58 ID:hIj5LKweo

    和んだ
    乙!





    104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/08(月) 02:57:09.91 ID:hZhy0Esbo

    教官のレス気になる




    【「アルミンくんは女の子じゃないもん!」】の続きを読む

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 00:19:51 ID:Wp1/87KM

    ミカサ「エレンどうしよう」アセアセ


    エレン「兄貴分の俺と、姉貴分のおまえで何とかするしかねーだろ」アセアセ





    5:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 01:03:37 ID:NwbX2NG.

    アルミンは弟分と妹分を兼ね備えているんですね、わかります



     
    6:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 01:09:36 ID:Wp1/87KM

    ーーエレンsideーー

    エレン「アルミン!まだ寝癖治ってないぞ!」

    アルミン「チッ……」スタスタ

    エレン「」


    ーーミカサsideーー

    ミカサ「アルミン。ご飯食べるときは肘を突いてはダメ。行儀が悪い」

    アルミン「うるさいなぁ……」ボソッ

    ミカサ「!?」ビクッ





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:12:36 ID:Wp1/87KM

    エレン「ということがあったんだ……」ズーン

    ミカサ「私もこういうことがあった……」ズーン

    エレン「アルミン……どうしちまったんだろう……」

    エレン「今までこんなこと一度も無かったのにな……」

    ミカサ「優しくて、賢いアルミンがそんなこと言うなんて考えられない」

    ミカサ「きっと夢だったのだろう……」





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 01:21:28 ID:zdRKJurs

    これはゲスミンじゃない!ただの中学生ミン!





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:19:29 ID:Wp1/87KM

    エレン「現実を見ろよ……最近妄想癖が酷いって女子が言ってたぞ……」

    ミカサ「その女の名前を聞きたいけど、今はアルミンのことが優先」

    ミカサ「エレン、何か知ってることはないの?」

    エレン「全くわかんねぇ……昨日の夜まではいつものアルミンだったんだけど、朝起きたらこれだ……」

    エレン「ミカサは何か心当たりはないか?」

    ミカサ「心当たりは無いけど一つだけ思い当たる節がある。」





    27:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:30:04 ID:Wp1/87KM

    エレン「何だよ!知ってるなら早く教えろよ!」

    ミカサ「知ってる訳じゃない。ただの仮説だけど最近までのエレンと少し同じ感じがしただけ。」

    エレン「俺と同じ?…………な、なんだよ!?早く教えろよ!」

    ミカサ「反抗期。」

    エレン「……はぁ?」

    ミカサ「反抗期。」

    エレン「……あ、あぁ……?俺に反抗期になった心当たりはねぇけど本当かよ?」

    ミカサ「はぁぁ……」呆れ

    ミカサ「エレンとアルミンのことを一番見てるのは私。アルミンの年齢、時期、態度、状態から見て」

    ミカサ「当たらずとも遠からずと言ったところだろう。」





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:35:20 ID:/BkJ975k

    年齢的には反抗期でもなんもおかしくないよね





    30:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:45:07 ID:Wp1/87KM

    エレン「俺に自覚は無かったけど、おまえが言うなら何となくだがアルミンの今の態度は反抗期だな!」

    ミカサ「うん。可愛いアルミンなら反抗期も可愛いと思っていたら全然違って、私の心が深く削がれてしまった……」ズーン

    ミカサ「エレン。私の心を癒やして欲しい。」

    エレン「はぁ?今はそんなことよりどうアルミンと接してやるか考えるぞ!」

    ミカサ「……正直、反抗するアルミンもエレンの時のようにお世話したり構ってあげたりしたい。」

    エレン「……もし俺が反抗期だったとして考えると、無理に構うのはダメだ!」

    ミカサ「どうして!」ウルウル

    エレン「おまえは俺のカーチャンかっ!ってなって鬱陶しいだけだからな」

    エレン「だから、少し距離をとりつつ見守ってやろう……」





    31:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 02:55:51 ID:Wp1/87KM

    ミカサ「っ!!……エレンが言うのであれば従おう」ウルウル

    エレン「まぁ、少し見守ってやろうぜ!深入りしないで見守ってやるのも大切だろ?」

    ミカサ「分かった。できるだけ我慢してみる」

    エレン「おう!じゃあ訓練行こうぜ!たしか対人格闘だったな!」





    32:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 03:10:14 ID:Wp1/87KM

    ーー対人格闘ーー
    ヒュッ バシッ ドカ ズテーン

    ライナー「」チーン

    アニ「はっ…図体でかいくせに情けないね」

    アニ「次はあんたが暴漢役だよ。エレン」

    エレン「よっしゃ!今日こそ一本とってやるよ!」

    エレン「行くぞ!!」

    アニ「ん?ちょっとまちな。あれ見てみな。」



    アルミン「………………」スタスタ



    アニ「あんたの幼なじみサボってるみたいだよ?」

    エレン「(サボリも反抗期の特徴だよな……)いやっ!アルミンは今あれでいいんだ」

    アニ「はぁ?あんた私が対人格闘サボってるとき呼びつけたよね?」

    エレン「!あ、あれはライn」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 03:19:33 ID:Wp1/87KM

    アニ「アルミン!」

    アルミン「!??」

    アニ「ちょっとこっち来なよ」

    アルミン「…………」スタスタ

    アルミン「……何かな?」

    アニ「あんた何さぼってんのさ?」

    アニ「教官の頭突きくらってそれ以上身長縮めたくなかったらちゃんと訓練するんだね」ドヤァ フンス

    アルミン「……チッ」ボソッ

    アルミン「アニには悪いけど余計なお世話だよ」ニコッ

    アルミン「元さぼり常習犯で僕より身長が低いアニにはそんなこと言われたくないね」

    アニ「」





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 03:25:25 ID:Wp1/87KM

    エレン「あ、アルミン!」

    アルミン「はぁー……まだなにかあるのかい?」

    エレン「(あっ!大人しく見守るんだったな!)い、いやっ……何でもない……」

    アルミン「……そう……じゃあ僕はもう行くよ」

    アルミン「…………」スタスタ

    キース「そこまでっ!!この後は各自昼食をとれっ!!!」



    アニ「」グスッ

    ライナー「」チーン

    クリスタ「」ジーーー

    ユミル「」ジーーー

    ミカサ「」ジーーー





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:06:49 ID:Wp1/87KM

    ーー昼食ーー

    ワイワイガヤガヤ テンシ… パァン!!

    エレン「……アニ、大丈夫か?」

    アニ「は?何が?意味が分からない」

    エレン「いや、さっきのアルミンのことだけど……」

    エレン「まだ少し目が赤いぞ」

    アニ「あ、あれはっ!……少しビックリしただけだから」シュン





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:08:17 ID:Wp1/87KM

    エレン「それなら良いんだか……」

    ミカサ「エレンと……アニっ」スタスタ ギロッ

    アニ「はぁー……」シュン

    エレン「ミカサか、何睨んでんだよ?」

    ミカサ「……何でアニがここに座ってるの?」

    エレン「席なんてどこでもいいだろ?それにアニはさっきアルミンとな……」

    ミカサ「……そう」

    エレン「そうって……アルミンのことなのに詳しく聞かないのか?」





    42:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:10:03 ID:Wp1/87KM

    ミカサ「アルミンのことなら訓練中ずっと見守っていたから、アニとのことも見ていた。」

    エレン「そうか」

    アニ「ねぇ……アルミンはどうしちゃったんだい?」

    アニ「まったく……傷つくよ……いつからあいつはあんな目で私を……うぅ」グスッ

    ミカサ「アニ落ち着いて。アルミンは反抗期なだけ」

    アニ「本当に?……私のこと嫌いになったんじゃないの?」





    43:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:12:06 ID:Wp1/87KM

    ミカサ「反抗期とはいえアルミンが誰かを嫌いになるなんて無いと思う。」

    アニ「そうかい……ふふ」ニヤ

    エレン「?」

    ミカサ「?」

    アニ「ならお姉ちゃんとしてアルミンが反抗期抜けるまでしっかりサポートしてやらなきゃね」ニヤニヤ

    ミカサ「は?」

    アニ「ん?何さ?」

    ミカサ「エレンとアルミンのお姉ちゃんは私。そして母であり妹であり幼なじみのポジション」

    ミカサ「ので」

    ミカサ「アニはお姉ちゃんではないし。お姉ちゃんポジションは譲らない」

    ミカサ「しかし私も鬼ではない。」

    ミカサ「ので」

    ミカサ「お兄ちゃんポジションならあげよう。アニは兄だからお兄ちゃんがお似合い。」プークスクス





    44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:13:22 ID:Wp1/87KM

    アニ「」ブチッ

    アニ「表に出な。女子力皆無の腹筋女に、金髪乙女のお姉ちゃん力見せてやるよ」ガタッ

    アニ「それに黒髪のあんたと金髪のアルミンなら私の方が似合ってるから」プークスクス

    ミカサ「上等」ガタッ

    エレン「おまえら辞めろよ!くだらねぇことでいちいち争ってんじゃねぇ!!」

    ミカサ「エレンごめんなさい。だけどこれは譲れない戦い。」

    アニ「はぁ?これ以上大切なことはないから」ギロッ

    エレン「」ビクッ

    アニ「行くよ」スタスt

    ミカサ「ええ」スタスt





    46:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:15:34 ID:Wp1/87KM

    ギィ バタン←食堂の扉が開く音

    アルミン「…………」スタスタ

    エレミカアニ「」ビクッ

    アルミン「…………」スタスタ

    エレン「あ、アルミン!席とっておいたからここ座れよ!」

    アルミン「!どうも……それよりミカサとアニ通路の真ん中に突っ立ってて邪魔なんだけど?」

    ミカサ「ご、ごめんなさい……すぐ座る……」シュン

    アルミン「それに食事中に席をたつのは行儀悪くないの?僕は散々ミカサに行儀のこといわれたんだけど?」

    ミカサ「アルミン……ごめんなさい……」シュン

    アニ「アルミン!その言い方は嫌味ったらしくて良くないよ。(お姉ちゃんアピール成功した……ふふ!)」

    アルミン「ん?」キョロキョロ

    アニ「どうしたんだい?」

    アルミン「あぁ!そこにいたのか!アニは背が小さいから見つけるのが大変だね」ニコッ





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:16:57 ID:Jc76HKWQ

    アニwww





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:18:19 ID:Wp1/87KM

    アニ「」

    アルミン「…………」

    アルミン「エレン」

    エレン「な、なんだアルミン……?」ビクッ

    アルミン「今日はひとりで食べるから」

    エレン「あ、あぁ……アルミンもひとりで食べたいときもあるもんな!」ビクビク

    アルミン「ん…………それじゃ」スタスタ


    エレン「」ビクビク

    ミカサ「」シュン

    アニ「」グスッ





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:19:57 ID:Wp1/87KM

    スタスタスタスタ

    ユミル「よぉ!おまえら!」

    クリスタ「みんなこんにちは!私たちも一緒にたべていいかな?」

    エレン「あぁ……かまわねえよ……」

    クリスタ「ありがとう!あ、あとね!訓練中と今ちょっと見てたんだけどアルミンって……」

    エレミカアニ「」ビクッ

    クリスタ「反抗期だったりして……」

    エレミカアニ「」ビクビク

    クリスタ「あははー……そうなんだぁー……」

    ユミル「ふーん……あんな男女が反抗期だからってビクビクしてんじゃねーよ」

    ユミル「ぶん殴ればビビってすぐ反抗期抜けると思うぜwww」





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:21:49 ID:Wp1/87KM

    クリスタ「ユミル!!そんなこと行っちゃだめだよ!」

    ユミル「はいはい、クリスタは反抗期になっても可愛いんだろうな!」ギュー

    クリスタ「うっ!苦しいからやめてよ!」

    ミカサ「アルミンは強い子だから、例え殴ったって意志は変わらない」

    ミカサ「それにアルミンは可愛いけど男の子。男女と言うのは止めて」ギロッ

    エレン「そうだぞ!アルミンのことを悪く言う奴は女だろうがゆるさねぇぞ!!」ギロッ

    ユミル「あー悪かった悪かった!だから睨むなよ」

    クリスタ「ユミルがごめんね…それで、私たちは今日アルミンの変化に気づいたんだけど、いつから反抗期なの?」

    エレン「それなんだか昨日までは普通だったのに今朝急に……」

    ユミル(…ふーん)





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:23:23 ID:Wp1/87KM

    クリスタ「そっかぁ…急にじゃ戸惑ってエレン達も大変だったね…」

    クリスタ「私たちにできることがあったら何でも言ってね!仲間のためだしできることがあったら協力するから!」

    ミカサ「クリスタ、ありがとう。」

    ユミル「クリスタが協力するんなら私もやってやんよ」

    ユミル「それに優等生の反抗期なんて面白そうだしなwwww」

    ミカサ「なら優しく見守ってあげて。反抗期ならそれが一番だと聞いた。」

    クリスタ「うん!分かったよ!」

    ユミル「……りょーかい」

    エレン「じゃあ早く飯食って午後の訓練行こうぜ!」


    アニ「」グスッ





    52:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:25:10 ID:Wp1/87KM

    ーーそれから数日の間ーー

    エレン「アルミーン!ちゃんと髪乾かしてから寝ろよ!」

    アルミン「……チッ」

    エレン「」ズーン

    ミカサ「アルミン、寝るときお腹を出さないように腹巻きをして。風邪を引いてしまう。」

    アルミン「……うるさいなぁ」ボソッ

    ミカサ「」ズーン

    アニ「早く寝な…夜更かしすると身長伸びないよ(お姉ちゃんっぽいこと言えた!)」

    アルミン「……チビ」ボソッ

    アニ「」ズーン

    アルミン「……ホモ……汗っかきの巨人……雌豚……チビハゲ……放屁女……チビ女神……」

    一同「」ズーン

    アルミン「…………」





    53:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:26:42 ID:EAAxL/xw

    チビ女神ってwww





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:26:46 ID:Wp1/87KM

    ーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーー
    ーーーーーー

    ユミル「……おまえらそっと見守る気ないだろ…がっつり世話焼いてんじゃねぇか!」

    クリスタ「あははは……(ちょっとアルミンが反抗期になった理由わかる気がする…)」

    ミカサ「やはりアルミンのお世話をしないなんて無理だった……」

    エレン「あぁ……お節介が体に染み着いてやがる……」

    アニ「私はこれから成長するんだ……」グスッ ブツブツ

    ユミル「はぁー……マジでおまえら何なんだよ…」

    ミカサ「めんぼくない……」

    ユミル「……まぁいい、ここ数日おまえら見てて分かったとこがあったからな」

    ユミル「めんどくせぇが後は私に任せてみな…」





    55:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:28:02 ID:Jc76HKWQ

    ユミルの姉御っ





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:28:38 ID:Wp1/87KM

    ミカサ「あなただとアルミンに変なことをする可能性がある」ギロッ

    ユミル「しねぇよ!!」

    クリスタ「ミカサ、ユミルを信じてあげて!ユミルはなんだかんだで面倒見がいいからほっとけないんだと思うよ!」

    エレン「ユミル頼む!俺たちの心はもうボロボロだ…」

    アニ「お姉ちゃんとして私からも頼むよ…」

    ミカサ「は?」

    アニ「……」

    ユミル「任せとけ。夕食後にでもアルミン捕まえて話してみるよ」

    エレミカアニ「任せた…」





    57:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:30:31 ID:Wp1/87KM

    ユミル「あぁ……またな」スタスタ

    クリスタ「みんなまた後でね!」スタスタ

    ユミル「……」スタスタ

    クリスタ「……」スタスタ

    クリスタ「…ユミルはやっぱり優しいんだね!」クスクス

    ユミル「はぁ?何でだよ?」

    クリスタ「言わなくてもわかってるくせにー!」ニヤニヤ

    ユミル「ちっ…一応協力してやってるからな…これ以上こじれてめんどくさくなんのが嫌なだけだよ!」

    クリスタ「ユミルはツンデレさんだね」ニヤニヤ

    ユミル「クリスターーー!!今日は随分と生意気だな!こうしてやるー!!」モミモミ

    クリスタ「キャャャー!!ユミルやめてよー!」


    フフフ ココガエエノンカ
    ソンナトコサワラナイデヨーーー
    アッコリコリシテキタ……

    ーーーーーーーーー
    ーーーーーーー
    ーーーー





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:32:01 ID:Wp1/87KM

    ーー夕食ーー

    エレン「ユミル頼んだぞ!」

    ミカサ「任せた。でも変な気は起こさないで」

    アニ「まぁ精々がんばりなよ」

    クリスタ「ユミルなら平気だよ!頑張ってきてね!」

    ユミル「正直めんどくさくてたまらねぇけどな……」


    アルミン「…………」スタスタ

    ギィ バタン←食堂の扉が閉まる音

    ユミル「ちっ…行ってくる」

    ーーーーーーーーー
    ーーーーーーー
    ーーーーー





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:33:41 ID:Wp1/87KM

    ーーひとけの無い場所ーー

    アルミン「…………はぁ」スタスタ

    ユミル「よぉ!」

    アルミン「!」ビクッ

    アルミン「…ユミルが僕に話しかけるなんて珍しいね。何か用かな?」

    ユミル「あー別にたいした用はないんだけどな…最近調子はどうよ?」

    アルミン「まぁまぁだね……そういえば最近エレン達とよく一緒にいるみたいだけど、エレン達に何か言われたきたのかい?」

    ユミル「はっ!めざとい野郎だとは思っていたがこんなにすぐ気づくとは恐れ入ったぜ」

    アルミン「君も相変わらず品のない口調の女だね。少しはなおしてみたら?」

    ユミル「おーおー!あいつ等が言ってたように随分と生意気になったみたいだなwww」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:35:51 ID:Wp1/87KM

    アルミン「これ以上用がないなら宿舎にもどりたいんだけど……?」

    ユミル「そんな堅いこというなよなー!」

    ユミル「正直ここにきたのはエレン達は関係なくて私の興味だしなwww」

    アルミン「は?君に興味もって貰えるようなことはしてないと思うけど?」

    ユミル「ふーん……おまえ皆に嫌われたいからそんな態度してんだろ?」

    アルミン「……違うから。何勘違いしてんのかな……?」

    ユミル「あんたも頑固だね…そんな所もそっくりだ……」

    アルミン「はぁ?勘違いだからもう僕は行k」

    ユミル「お前の場合は皆に嫌われながら死にたいってか?私の知ってる奴とはまるで逆だわwww」

    アルミン「っ!……違うから…」

    ユミル「動揺してんじゃねぇよ…そっくりだって言ったろ?」

    ユミル「前々から似てる(容姿)とは思ってはいたがここ最近観察してわかったが、いくら何でも似すぎ(性格)だよ…」





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:37:19 ID:Wp1/87KM

    アルミン「だから違うって言ってるだろうが!!!!」ギロッ

    ユミル「じゃあなんでお前は相手に辛辣なこといったあとに悲しそうな表情してんだよ……」

    アルミン「…………観察しすぎだよ……ストーカーかよ…」

    ユミル「おう!」

    アルミン「……ソバカス女……ブス……」

    ユミル「おう!」

    アルミン「……分かってんなら…グスッ…僕に構わないでくれよ…ズズッ」ウル

    ユミル「お前に似てる私の知り合いは私にとって命より大切な奴だ……」

    ユミル「だからそいつに似てるお前もほっとけねぇんだよ……」

    ユミル「……理由…話せよ…なに言われたって私はお前を嫌いにならねぇぞ……?」ギュッ

    アルミン「……グスッ……ぅう…うっうわわわわーーーんん……ズズッ」ポロポロ ギュッ

    ユミル「……フフッ」ニコッ ナデナデ





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:38:47 ID:Wp1/87KM

    ーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーー

    ーー数分後ーー

    ユミル「……落ち着いたか?」ギュー ナデナデ

    アルミン「…ありがとう……だいぶ落ち着いたよ。情けないところ見せちゃったね……」

    ユミル「別にいいよ……それより話してみろ…暇つぶし程度に聞いてやる」ギュッ ナデナデ

    アルミン「ありがとう……それとそろそろ離してもらってもいいかな?///」アセアセ

    ユミル「ダメだ!話し終わるまではこのままだ!!」ギュッ ナデナデ

    アルミン「こっ困るよ!!いっ、いろいろ当たってるから!!////」アセアセ

    ユミル「はっ!私にブスって言った罰だ!」ギュッ ナデナデ

    アルミン「ぅう……わかったよ…(むしろご褒美だよ……///)」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:40:23 ID:Wp1/87KM

    ユミル「あぁ……ゆっくりでいいから全部はなすんだぞ?」ギュッ ナデナデ

    アルミン「うん…じゃあ言うけど……僕たちは後1ヶ月足らずで訓練兵を卒業する……」

    アルミン「卒業した後は僕は調査兵団に行くんだ……」

    ユミル「……知ってるよ」ギュッ ナデナデ

    アルミン「調査兵団は一番死亡率が高いんだ……そして僕は弱いんだ……」

    アルミン「同期の中で一番早く死んでもおかしくない……」

    ユミル「……あぁ」ギュッ ナデナデ

    アルミン「そんな弱い僕に対しても皆は優しくしてくれるし、辛いときは一緒に泣いてくれたっ……」ウル

    アルミン「だから!!…グスッ…こんな僕に優しくしてくれた皆には最期くらい恩返しをしたいんだ!…ズズッ」ポロポロ

    ユミル「……要するに、皆がお前をだいっ嫌いになれば、お前が死んだ時に『アルミンが死んでよかったな』ってなって皆の心労を軽くしようとしてたのか?」ギュッ ナデナデ





    65:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:42:13 ID:Wp1/87KM

    アルミン「……うん…前から考えてたけど実行する勇気がなくて…グスッ…自分の弱さが悔いよ……ズズッ」ポロポロ

    ユミル「はぁ……お前は糞野郎だな…そんなことして皆喜ぶと思ってんのか?」ギュッ ナデナデ

    アルミン「…ぅう…グスッ」ポロポロ

    ユミル「お前は頭がいい馬鹿だな……もう……私も含めて104期の皆はこんな事じゃお前を嫌いになれねぇ…」ギュッ ナデナデ

    ユミル「お前がこんな事したって皆反抗期位にしかおもってねぇぞ?」ギュッ ナデナデ

    ユミル「中には反抗期だからもっと構ってやりたいって言ってる馬鹿もいる……」ギュッ ナデナデ

    ユミル「お前の作戦は失敗だよ…敵が悪すぎたな……」ギュッ ナデナデ

    ユミル「お前の作戦は皆には内緒にしといてやるよ……だから、ちゃんとみんなに謝れるな?」ギュッ ナデナデ

    アルミン「うん…グス…僕…酷いことを言った皆に謝る……ズズッ」ウル





    66:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:44:14 ID:Wp1/87KM

    ユミル「……よしっ…お前はいい子だな!」ギューー

    アルミン「ぐぇっ……苦しいよ!ユミル!!」ジタバタ

    ユミル「おっと!悪かった。私はついて行かなくて大丈夫か?」ギュッ ナデナデ

    アルミン「大丈夫だよ!ひとりで平気さ!」

    ユミル「そうか!じゃあ明日の朝ちゃんと言うんだぞ?」ギュッ ナデナデ

    アルミン「うん……ユミルは優しいね!お姉ちゃんみたいっていうか…なんかすごく安心する…////」モジモジ

    ユミル「はぁ!?///変なこと言ってんじゃねぇぞ!!もう夜遅いんだから早く帰って寝ろよ!!///」パッ ゲシッ

    アルミン「痛っ!はは……またなんかあったらユミルを頼っていいかな?//」





    67:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:46:48 ID:Wp1/87KM

    ユミル「し、仕方ねぇからまたつきあってやんよ!!////」

    アルミン「ありがとう!じゃあ僕はそろそろ行くね!!お休みユミル!!」

    ユミル「チビはさっさと寝ろよ……お休みアルミン///」ウツムキ

    アルミン「うん!また明日ね」タッタッタッタ クルッ

    アルミン「それとーー!!ユミルは綺麗だからねーーー!!ブスって言ってごめんなさーーーい!!」

    ユミル「うううううるせぇぇぇーーーーー!!!早く寝ろやクソチビがぁぁーーー!!!////」

    アルミン(ユミルがお姉ちゃんかぁー…1人子だからお姉ちゃんとか憧れてたんだよな……////)タッタッタッタ

    ーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーー
    ーーーーーー





    68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:49:43 ID:Wp1/87KM

    ーー翌日・朝食ーー

    アルミン「エレン、ミカサ、アニ本当にごめんなさい!ちょっと皆に反抗したり意地悪いいたくなっちゃったんだ!!」orz

    エレン「顔上げろよ!アルミンが戻ってくれたならそれだけでいいさ!」オロオロ

    ミカサ「アルミンの反抗期が終わった…母と姉と妹と幼なじみとしてもう少し見ていたかった…」ウルウル

    アニ「ちっ…これから可愛がってやるから精々覚悟しときな(お姉ちゃんとして弟を可愛がる!)」ワクワク

    アルミン「皆ぁ……本当にありがとう…!ウルウル 卒業まで後少しだけど僕もっと強くなるよ!!」フンス

    ガチャ バタン←食堂の扉が開く音

    ユミル「ふぁ〜〜……眠すぎる……」目ゴシゴシ

    クリスタ「ユミル……食堂くる前に顔くらい洗いなよ……」





    71:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:51:38 ID:Wp1/87KM

    アルミン「あ!!」

    ユミル「……あん?」

    アルミン「お姉ちゃーーん!!」タッタッタッタ ダキッ

    ユミル「……」

    ユミル「……//」ナデナデ

    エレミカアニクリ「」

    アルミン「エレン、ミカサ、アニにはちゃんと謝れたよ!!」キラキラ

    ユミル「そうか!じゃあほかの奴らにも謝ってこい!」ナデナデ

    アルミン「うん!わかったよ!行ってくるねユミルお姉ちゃん!」タッタッタッタ





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:52:29 ID:Ugo1iu4E

    姉要素でユミルに勝る者はなしということを証明したスレ





    73:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:53:45 ID:Wp1/87KM

    ユミル(……悪い気はしないな)ニヤニヤ

    アニ「…………勝負は!今!!ここで決める!」指スッ

    ユミル(あんな相談乗っちまったんだ……クリスタのついでにあいつも守ってやるか…)

    ミカサ「ユミル……削ぐ!!」

    エレン「おまえら止めろよ!!アニはよくわかんねぇけどミカサはブレードしまえよ!!!」

    クリスタ「誰がーーー!!男の人よんでーーーーー!!」ウルウル

    ダッダッダッダ ザァー

    ライナー「アニやめるんだ!!(結婚しよ)」

    ジャン「ミカサも落ち着け!(止める振りしておっぱいさわってやる!)」

    ダズ「オウェェェ!ヴォロロロ……(家族にこの恐怖を味合わせるわけには行かない!キリッ)」ビチャビチャ





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:56:38 ID:Wp1/87KM

    ユミル(……あいつが)

    ライナー「ぐはぁっ!」チーン

    ユミル(……世界一強くなって)

    ジ/ャ/ン「」チーン

    ユミル(……世界一優しくなって)

    ダズ「もう……胃液が……」バタ

    ユミル(……世界中に愛されて)




    ユミル(……私より1日でも後に、何の悔いもなく死ねるその日まで…)

    終わり





    77:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 18:59:46 ID:Wp1/87KM

    終わりです!
    初めてのssなんでいろいろ矛盾とかあったらすんません!
    以下蛇足の後日談です





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:02:07 ID:Wp1/87KM

    後日談

    ミカサ「850歩譲ってアルミンがユミルの弟になったのは認めよう。だけど私は母で妹で幼なじみ。」

    ユミル「妄想ひでぇなぁ……軽く引くわ……それに譲るも何も関係ないから」

    アルミン「戸籍とかは違うけどね…ハハハ」

    アニ「ちっ…納得いかないね」イライラ

    ユミル「た だ の 仲 間 のアンタには関係ないから」

    アルミン「アニも大事ななかまだよ…ハハハ」

    ミカアニ「」ガタッ

    ユミル「」ニヤニヤ

    アルミン「喧嘩はやめてよ!」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:03:48 ID:Wp1/87KM

    アルミン「それにミカサは僕の大事な幼なじみで親友だから大好きだよ!」ニコッ

    アルミン「アニもちっちゃくてすぐ泣いちゃうのが妹っぽくて可愛いよ!」ニコッ

    ミカサ(腹筋美少女幼なじみを極めるのもありかもしれない)ニヤァ

    アニ(泣き虫ツンデレ乙女を極めるのか)ニヤァ

    ユミル(考えること丸分かりだよ……まぁ姉ちゃんが悪い虫つかねぇようにしてやるか……)

    終わり





    80:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:06:42 ID:Wp1/87KM

    以上後日談でした!
    駄文にお付き合いしていただいてありがとうございました!
    週末暇だったらまたアルユミ書いてみようと思います!
    レスありがとうございました!





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:07:03 ID:H.Dvre5k

    流石ユミル兄さん
    104期一の男前やで





    82:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:07:52 ID:/BkJ975k

    なんか反抗期とはちょっと違う気がしたけど
    アルミンがかわいかったし
    ユミルがイケメンだったし
    何の問題もないな





    84:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:15:08 ID:umXO.mdw

    素晴らしかったです。乙!





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:17:11 ID:n5.72hWk

    いやぁよかったよ。乙





    86:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:36:16 ID:mNB7HVSU

    素晴らしきユミアル乙





    87:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/07(日) 19:44:52 ID:Jq8qN0x2

    さすがユミルの姉御だな 乙






    ※ネタバレ注意

    1:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 18:54:45 ID:fuvPb/2E

    エレン「ごまかすなよアルミン!お前アニと何やってるんだよ!」

    アルミン「完成までには随分苦労したぞい」(パンパン

    アニ「アンアン」(パンパン

    エレン「聞けよ!俺がアニのことを好きなのは知ってるだろ!」

    アルミン「一々煩いのぅ。親友が惚れた女に手を出して何が悪いんじゃ!」(パンパン

    アルミン「この発明品をやるからとっとと帰るんじゃ」(ドピュッ

    アニ「・・・悪いけどエレン、そういうことだから」(ビクンビクン

    エレン「ちっきしょぉーい!!」(ダッ

    アルミン「くれぐれも悪用するんじゃないぞー」





     
    2:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 18:57:23 ID:fuvPb/2E

    エレン「くそぅ、アルミンの奴……あんな奴もう親友でも何でもねぇ」

    エレン「おや、あそこにいるのはサシャとユミルと……クリスタだ!」


    ユミル「しっかりと探せよお」

    サシャ「フゴフゴ」

    クリスタ「サシャ、がんばってね!」

    エレン「よぉ、お前ら何やってるんだ」

    クリスタ「あ、エレン!今ね、サシャの嗅覚と食欲を利用してキノコを探してるの」

    ユミル「昔はこうやってトリュフっていうキノコを探してたんだ」

    サシャ「ブヒブヒ」





    3:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:01:48 ID:fuvPb/2E

    エレン「訓練場の周りにキノコなんて生えてるわけないだろ・・・それよりクリスタ」

    クリスタ「?」

    エレン(いや、待てよ。俺は何をしようとしてるんだ・・・?)

    クリスタ「エレン?」

    エレン(アニを寝取られた腹いせにクリスタをジャガイモにするだなんて)

    エレン(そんなことが本当に許されると思っているのか)

    エレン(捨てよう、こんなわけのわからない装置)

    クリスタ「どうしたのエレン、ボーっとしたりして」

    ユミル「ははーん、さてはアルミンにアニを奪われたって噂は本当だったのかwww」

    サシャ「フゴフゴ」

    エレン「はゥッ!!」





    8:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:13:19 ID:fuvPb/2E

    ユミル「情けねぇなあ、たかが女の一人奪われて呆けたりしてw」

    クリスタ「そんなこと言っちゃダメだよユミル!いくらエレンがアルミンより数段劣るからって!」

    サシャ「クンクンフゴフゴ」

    エレン「ンがっ!!」

    ユミル「お前には可愛い幼馴染がいるじゃねーか、アニのことなんかさっさと忘れちまえって」

    クリスタ「忘れられるわけないじゃない、もしかしたら付き合えるかもって微かな希望さえ打ち砕かれちゃったんだよ」

    サシャ「ブフゥ」

    エレン「ウグギギギギ……」

    クリスタ「元気出してエレン、エレンがアニと付き合える可能性なんて最初っからなかったんだよ」

    エレン「……フッ」

    エレン「死ねやクリスタァァァァァアアアアア!!」(ポチットナ

    クリスタ「ええっ!?」ナンデ!?





    9:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:15:29 ID:.o4ofKyI

    明らかにコナンSSのノリ





    10:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:18:58 ID:ULgyS8l6

    しかし嫌いじゃない





    11:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:20:35 ID:fuvPb/2E

    ポンッ

    ゴロン……(←インカのめざめ

    ユミル「クリスタァァァァァアアアア!!」

    エレン「し、しまった!俺は勢いにまかせてなんてことを」

    ジャガスタ(えっ、えっ、私一体どうなっちゃったの?)

    ユミル「おい、この死に急ぎ野郎!てめえクリスタに何しやがった!!」

    エレン「お、落ち着け…!きっとどこかに元に戻すスイッチが……」

    エレン「あっ、ないわこれ」

    ユミル「てめええええええええ!!」

    ジャガスタ(何これ?全然動けないよ。怖いよ、ユミル助けて)ガタガタブルブル

    サシャ「フゴフゴクンカクンカ」ペロッ

    ジャガスタ(キャッ)

    サシャ「ブヒィーーーーーーーッ♪」


    ガブッ





    12:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:25:58 ID:tDeLIodg

    恐ろしいスレを開いてしまった





    13:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:28:19 ID:fuvPb/2E

    サシャ「ブヒブヒ」ガツガツムシャムシャ

    ジャガスタ(いっ、痛い!お願いサシャ、やめでえええええ!)

    エレン「クッ、クリスタァァァァアアアア!」

    ユミル「ダメだろサシャ!そんなものペッしろペッ!」

    サシャ「ブゥブゥブフゥ!」バリバリボリボリ

    ジャガスタ(い゙だい゙い゙だい゙い゙だい゙!痛い゙よ゙おおおおおおおおっ!)ガクガク

    ユミル「クリスタァーッ!しっかりしろぉーっ!」

    エレン「サシャ!お前同じ訓練兵団の仲間に対して何をやってるんだ!」

    サシャ「フンゴフゴフゴ」ゴクンッ

    エレユミ「あっ」

    ジャガスタ(いぎゃぁぁぁぁぁああああああっああああああ)





    15:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:34:07 ID:S7gt0oV.

    意識と痛覚あんのかwww





    16:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:35:05 ID:8.kVASWQ

    えらくマニアックな芋になったな





    17:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:37:59 ID:c4O6.Q8I

    ジャガスタでワロタ





    18:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:42:16 ID:fuvPb/2E

    ユミル「ク、クリスタ……」

    エレン「サシャ……お前なんてことを…」

    サシャ「ブヒィ♪」ペロリ

    ユミル「おい、エレン!クリスタはこれからどうなっちまうんだ!」

    エレン「医者をやってた父さんによると、食べられたクリスタはこのままサシャの胃袋で消化されてしまう」

    ジャガスタ(ァァァァァッアアアア!!解ける!どげぢゃゔぅぅぅぅ)

    エレン「そして消化されたクリスタはサシャの腸に吸収される」

    ジャガスタ(あ゙っ、あ゙っ、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙)

    ユミル「そ…それでその後どうなっちまうんだよ!」

    エレン「クリスタは、サシャの養分として全身を駆け巡ることになるんだ」

    ジャガスタ(死に゙だぐない。じに゙だぐな゙い゙よ゙ぉぉ)ボロボロ

    エレン「そして養分を搾り取られた残りカスは大腸を通り抜けて排泄される事になる」

    ユミル「ク、クリスタ……」

    サシャ「ブヒッ?」ブルルッ

    エレン「あっ、サシャ!こんなところで粗相をするなよ!」





    19:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:45:23 ID:K.xx4Qac

    良かったじゃないか誰かの役に立って死ねて(白目)





    20:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:48:15 ID:fuvPb/2E

    後始末中



    サシャ「クンクンフゴフゴ」

    エレン「ちくしょう、サシャのせいでクリスタが……クリスタが……」

    ユミル「クリスタのやつ、私を置いて先に逝きやがって」

    エレン「なぁ、ユミル。クリスタがインカのめざめになったことはみんなには内緒にしてくれないか」

    ユミル「言えるわけないだろそんなこと……」

    サシャ「……ブヒッ?」




    ………………





    22:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 19:58:30 ID:fuvPb/2E

    翌朝、食堂


    エレン(あれから丸一日が経った)

    エレン(とりあえずクリスタは腹を空かしたサシャのために焚き火に飛び込んでバーベキューになったとみんなに話している)

    エレン(多分アルミンの発明でジャガイモにされたとばらされるよりはマシだろう)


    エレン「なぁ、ユミル…。もう立ち直れたか?」

    ユミル「ああ゙?クリスタを失った傷がそう簡単に癒えるわけないだろ!」

    ユミル「畜生、アルミンの奴よくもクリスタをあんな目に」


    アニ「はい、ハニー。あ〜ん」

    アルミン「あ〜んじゃ」

    アニ「ねえ、どう?おいちい?」

    アルミン「すっごくおいちいぞい!」


    エレン「なぁ、あいつら殺してもいいんだよな?」

    ユミル「ああ、私が許す。容赦なく削ぎ殺せ。」





    23:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:04:03 ID:fuvPb/2E

    エレン「えーっと、ブレードはどこにしまったかな…」

    ユミル「私のを貸そうか?」


    ???「二人とも待って!」


    ユミル「だ、誰だ?」

    エレン「誰だか知らないが邪魔をするな!アルミンのせいでクリスタが…俺達の仲間が…」


    サシャ「私なら無事よ、二人とも!!」


    エレン「サ、サシャが…しゃ……」

    ユミル「シャベッタアアアアアアアアア!!」


    サシャスタ「私よ私、クリスタよ!」





    24:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:12:58 ID:fuvPb/2E

    ………………


    エレン「なるほど。つまり排泄されたように見えたクリスタが、実は養分となって体中を駆け巡ることでサシャの体を乗っ取ったってわけか」

    サシャスタ「そういうこと。驚かせてごめんね二人とも」

    ユミル「心配させやがってこいつ!」グリグリ

    サシャスタ「痛いよユミル〜」

    ユミル「でも、これで一安心だな!」

    エレン「ライナーなんか心労のあまりゴリラ語しか喋れなくなってしまったんだぞwww」

    ユミル「私なんかアルミンの死体をどう片付けるか200通りくらい計画してたくらいだ」

    サシャスタ「もうっ、二人とも!」


    エレユミサシャ「「「アハハハハ」」」





    25:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:16:19 ID:ULgyS8l6

    んんん??





    26:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:17:24 ID:c4O6.Q8I

    死人が出てるじゃないですか…





    28:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:32:32 ID:fuvPb/2E

    エレン「しかしこのままクリスタがサシャの体でいるっていうのも面倒だな」

    サシャスタ「確かに、この体もの凄く燃費が悪いみたいだし」

    ユミル「なぁエレン、アルミンに相談してサシャをクリスタに変える装置を作ってもらえないか?」

    ユミル「もしそれが出来たらお前を殺して濃硫酸に溶かすのは止めにしておいてやるって言っておいてくれ」

    エレン「ああ、わかった」


    ………………


    エレン「なあアルミン、頼みがあるんだ!!」

    アルミン「わっ、エレン!ノックぐらいちゃんとして…ゲフンゲフン、ノックぐらいちゃんとするんじゃぞい!」パンパン

    ミカサ「エッ、エレン!これは違うの」アタフタパンパン

    エレン「ノックなんてどうだっていいだろ!それよりアルミンに頼みごとがあるんだ」

    アルミン「ワシに頼みごととな?」パンパン

    ミカサ「こっ、これはアルミンに頼んでエレンのためにエッチの練習をしてたとかそういうつもりじゃなくて…」パンパン

    エレン「サシャの体をクリスタに作り変える装置を作ってくれないか?」

    ミカサ「私はただ最近NTRに目覚めたらしいエレンの嫉妬心と性欲を煽ろうとしてただけなの!」パンパン





    29:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:37:25 ID:fuvPb/2E

    アルミン「それは無理じゃな」ウッドピュッ

    ミカサ「エ、エレン!!」ビクンビクン

    エレン「な、何でだよ!アルミンの知能ならそれぐらい楽勝だろ?」

    アルミン「いや、いくらワシの知能を以ってしてもサシャをクリスタに変える事はできん」

    ミカサ「お願いエレン、話を聞いて!」フキフキ

    アルミン「サシャから変えることができるのは精々ハムかベルトルトぐらいなのじゃ」

    エレン「そうか……無茶を言ってすまなかったなアルミン」

    アルミン「ワシにできることがあるのならまた相談してくれ」

    エレン「じゃあなアルミン。それとミカサ」

    ミカサ「な、なぁに、エレン?」

    エレン「さっきから話中に煩いぞ。アルミンの声が聞こえないだろ」

    ミカサ「」





    33:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:52:10 ID:ULgyS8l6

    うむ、いっそ清々しい





    34:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 20:56:14 ID:fuvPb/2E

    エレン「悪い、クリスタ。アルミンの知能でもサシャから変えることができるのはベルトルトだけらしい」

    ユミル「そっか…ベルトルさんになるぐらいならジャガイモに戻る方がまだマシだしな」

    サシャスタ「ベルトルト、最近アニがアルミンと付き合いだしたショックで発狂してライナーの尻穴を狙いだしたそうだし……」

    エレン「仕方ないけど当面はサシャの体で何とかするしかないな」

    サシャスタ「うん、いくら食べてもお腹が空くけど我慢する」

    ユミル「とりあえずアルミンには休日に街から王水を買ってくるとして、これから先の訓練をどうするかだ」

    サシャスタ「私、頑張ってみるよ。これぐらいのことで訓練兵をやめたくなんかないもん」

    エレン「俺達もできるかぎり協力はするよクリスタ」

    ユミル「体がサシャになってもクリスタはクリスタだからな!」

    サシャスタ「二人ともありがとう!ユミル!エレン!」





    39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 21:23:53 ID:24HRUxN.

    サシャはどうなった





    40:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 21:27:40 ID:K.xx4Qac

    >>39
    ヒント:この世界は残酷





    41:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/05(金) 22:52:43 ID:vxu4l2FA

    残酷を通り過ぎていっそ本編より平和だ





    47:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 05:54:50 ID:fuvPb/2E

    ………………
    食事中

    コニー「2×7+8=278」

    サシャスタ「どうしたの、コニー?もしかしてお腹が空いてるの?」

    コニー「194アヌス平安京」(グゥ〜

    サシャスタ「はい、これあげるね。私はちょうどサシャの分まで貰ってて余ってるから」(グゥ〜

    エレン「あのサシャが人にパンを分け与えてる……凄い光景だな」

    ユミル「当たり前だろ。ガワが芋女でも中身はやっぱり女神なんだよ」


    ………………
    立体機動訓練

    サシャスタ「ハッ!」(パシュッ シュパッ ザクッ

    エレン「すげぇなクリスタ!これで100体も巨人のハリボテを倒したぞ」

    キース(ブラウス訓練兵はいろんな意味で可哀想な子だったが、それでも上位に成績を残せるほどの資質を持ち合わせていた)

    キース(一方でレンズ訓練兵は中身こそ人格者であったが、成績の方は可愛くなければ即開拓地送りにするレベルのものだった)

    キース(ブラウス訓練兵の肉体とレンズ訓練兵の精神が合わさった今、レラウス……ブラウンズ……ブレンズでいいや)

    キース「ブレンズ訓練兵はまさに無敵!」





    48:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 06:19:59 ID:1/98IHSc

    クリスタの成績はエコヒイキかよ!





    49:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 07:13:12 ID:fuvPb/2E

    ………………
    見張りA「食糧庫の見張りってのも退屈だな」

    見張りB「ああ、だけど油断するなよ。件の食糧庫荒らしがまた食べ物を盗みに……」

    サシャスタ「あっ。見張りの皆さん、お疲れ様です!」

    見張りB「来たぞ、油断するなよ」(チャキッ

    見張りA「ああ、わかってる」(チャキッ

    サシャスタ「いつもご苦労様です。これ、街から買ってきた差し入れのパンです。皆さんでお召し上がりください」

    見張りA「へっ?」(ポカン

    見張りB「あ、うん……いただくよ」(キョトン

    サシャスタ「それでは失礼します!」タッタッタ


    見張りA「何で俺達はあんな天使を疑ってたんだろうな…」モグモグ

    見張りB「ああ、まさに女神だ……」ムシャムシャ





    50:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 10:53:47 ID:2Bc.3Nr.

    おや?基地じゃなくなってる??





    51:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 11:34:29 ID:Hl5BXebw

    >>50
    よく考えろ、サシャが人に食べ物を与えてるんだぞ
    十分基地外じみてる





    54:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 18:33:24 ID:fuvPb/2E

    ………………

    ベルトルト「アニ……何であんな変態性欲の塊なんかと……」(ブツブツ

    サシャスタ「元気出してベルトルト。相手がアルミンの時点で勝ち目なんてなかったんだよ」

    ベルトルト「僕が、僕が誰よりもアニの傍にいたはずなのに……」(ポロポロ

    サシャスタ「ベルトルトの気持ちはわかるよ。でもね、幼馴染なんて薄弱な絆に縋ってる時点で勝ち目なんてなかったのよ」

    ベルトルト「うおおおおおおおおおおおおお!」

    サシャスタ「来世ではアニと結ばれたらいいね」



    ユミル「ベルトルさんを慰め……てるのかあれは?」

    エレン「クリスタの奴、見た目がサシャになっても他人への気遣いを忘れないんだな…」

    ユミル「いや、あれお前に言ったのと殆ど内容変わらないぞ」

    エレン「こうやって改めてクリスタを見ると、あいつがどれだけ立派な奴だかがわかるな」

    ユミル「いや、お前あの慰め方にキレてクリスタをジャガイモにしただろ」

    エレン「おいおい、あれはアルミンとサシャが悪いんだろ」





    56:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 18:53:41 ID:fuvPb/2E

    ………………

    エレン「というわけでクリスタの奴、体がサシャになってからというもの絶好調みたいなんだ」

    ジャン「そうか、それはええことやないか」(ヌップヌップ

    ミカサ「ちっ、違うのエレン!これは違うの!」(ズッポズッポ

    エレン「最初のうちは不安だったけど、この調子ならずっとこのままでも大丈夫だな」

    ジャン「せやけど工藤、世の中そんな都合のええことばかりとちゃうで」(ギュプギュプ

    ミカサ「ジャンにオナニー中の写真を撮られて脅されたとかとかそういうわけではなくて……ヒンッ!」(ジュポジュポ

    エレン「どういうことだよ、ジャン」

    ジャン「せやな、今クリスタはサシャの中でどないな状態でおるか考えてみぃ」(ズビュゥッ

    ミカサ「わ、私はただエレンの前で他の男とセックスすることによる背徳感にハマっただけ!」(ビュクンビュクン

    エレン「今のクリスタの状態……ま、まさか!」





    58:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 18:57:17 ID:2Bc.3Nr.

    ミカサの空気感www





    59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 19:23:32 ID:fuvPb/2E

    ジャン「ようやく気付いたようやな工藤」(ドピュルルルル

    ミカサ「エッ、エレン!こんなはしたない私を見て!」(ドクッドクッ

    エレン「クリスタはジャガイモの栄養となってサシャの体を巡っている。ジャガイモの主成分は炭水化物だ!」

    ジャン「せやで。確か座学で、ジャガイモの炭水化物はエネルギーとして体内で消費されると習ったはずや」(ビュルルッ

    ミカサ「貴方以外のチンポで感じてる私にお仕置きして、エレン!」(ビクンッビクビクッ

    エレン「な、なんだって!?ということはカロリーが消費されつくしたら……」

    ジャン「ああ、栄養の残骸となったクリスタは小便としてサシャの体から抜け出てしまう。そうなったら……あいつはしまいや」(ドピュピュンッ

    エレン「そ、そんな!クリスターッ!」

    ミカサ「あああああっ、エレン以外のチンポで種付けアクメ決めちゃうぅぅぅ!!」(ドップドップ

    エレン「なぁミカサ、さっきから喧しいんだけど」

    ミカサ「」





    60:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 19:30:23 ID:rb2AEopU

    相変わらずミカサが喘いでるのにガン無視wwwwwww





    61:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 19:35:02 ID:fuvPb/2E

    エレン(畜生、俺はどうしてもっと早くこの事に気付かなかったんだ!)

    エレン(クリスタ……どうか無事でいてくれよ)


    ユミル「おい、クリスタ!急にどうしたんだ、しっかりしろ!」

    サシャスタ「ユ、ユミル…私、どうしちゃったんだろう……。急に体の力が抜けて……」(ゼェ、ゼェ

    エレン「クリスタ!まだ無事か!!」

    ユミル「エレン!クリスタは一体どうなっちまったんだ!?」

    エレン「クリスタの栄養分が消費され尽くしたんだ!このままだとクリスタはサシャの体から抜けて消滅してしまう!!」

    サシャスタ「や、やっぱりそうなんだ…。きっと、サシャの体を乗っ取ったバチが当たったんだね……」

    エレン「バチなんてあるわけないだろ!クリスタ、気をしっかりと持て!!」

    ユミル「おい、エレン!もうクリスタはどうにもならないってのかよ!」

    エレン「そう言われても、どうすれば……そうだ!こういう時こそアルミンの頭脳の出番だ!」





    62:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 19:40:57 ID:fuvPb/2E

    エレン「ユミル、俺はこれからアルミンの相談しに行く、それまでにクリスタの様子を見ててくれ!」

    サシャ「…フゴッ」

    サシャスタ「う…うう……」

    ユミル「サシャの意識が表に出始めている!急いでくれよ、エレン!」


    ………………

    エレン「アルミン!クリスタが大変なことになってるんだ!手を貸してくれ!」

    アニ「ミーナ!あなたの、あなたのせいでハニーが!!」

    ミーナ「そ、そんなこと言われても……」

    エレン「ど、どうしたんだよ二人とも。アルミンは…?」

    アニ「アルミンは……死んだよっ。ミーナのせいで!」

    ミーナ「そんな!わざとじゃないの!信じてアニ!」

    エレン「な、何だって!?」





    63:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 19:50:02 ID:fuvPb/2E

    エレン「アルミンが死んだ?どういうことだ!?」

    アニ「アルミンは…最近私たちのセックスもマンネリ気味だからって新しい刺激を求めていたんだ」

    ミーナ「そこでアニは亀頭そっくりな私の髪型を利用して、私の頭でアナルスカルファックをする事を思いついたの」

    エレン「ま、まさか、それでアルミンのアナルが破裂して……」

    ミーナ「ううん、アルミンのアナルは私の頭をすっぽりと飲み込んだわ」

    アニ「だけどミーナの頭が気持ちよすぎたせいで、アルミンはテクノブレイクを起こして死んでしまったんだ!」

    エレン「そ、そんな…アルミン!いつか俺と一緒に外の世界を旅するって約束したじゃないか!」

    アニ「本当に、どうしてこんなことになってしまったんだ……」

    エレン「アルミィィーン!」

    エレン「それはそうとアニ、アルミンも死んだことだしこれを機に俺に乗り換えるってのはどうだ?」

    アニ「ないわー」

    エレン「チッキショー!死んじまえこのビッチが!」





    69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:17:46 ID:fuvPb/2E

    ………………


    エレン「くそっ、くだらない茶番で時間を消費しちまった」

    エレン「こんなことをしてる間にもクリスタが……」


    サシャ「フゴフゴッ!フゴゴッ!」

    サシャスタ「……ぜぇ、ぜぇ」

    ユミル「畜生!もう殆どサシャの意識が目覚めてる!エレンの奴、まだなのか…?」

    エレン「駄目だユミル!アルミンは新手のプレイで死んじまった!もう俺達にはどうすることもできない!」

    ユミル「そ、そんなことはねえ!まだ他にも手があるはずだ!」

    サシャスタ「……もういいよ。エレン、ユミル、今までありがとう」

    ユミル「クリスタ!無理して喋るんじゃねえ!」

    サシャスタ「ううん……、わかるんだ。私はもう手遅れだってこと」

    エレン「クリスタ!」





    72:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:30:09 ID:fuvPb/2E

    サシャスタ「……だからね、最期に二人に私の気持ちを伝えたいの」

    ユミル「最期だなんて、そんなこというなよクリスタァ…」

    サシャスタ「……ユミル、こんな私と友達でいてくれてありがとう」

    サシャスタ「私はこの世に必要のない存在なんじゃないかってずっと悩んでたけど、ユミルのおかげで救われたの」

    ユミル「うぅ……クリスタ……」(グスンッ

    サシャスタ「……そしてエレン、私ね、ずっとあなたのことが好きだったの」

    エレン「ファッ!?」

    ユミル「えっ、マジで?」





    74:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:38:03 ID:fuvPb/2E

    サシャスタ「……初めて見たときからずっとエレンのことが気になってた」

    サシャスタ「今まではミカサが怖くて言えなかったけど、この気持ちを隠したまま消えるなんて絶対にイヤだから」

    エレン「いや、待て待て。今までそんなフラグ立ってなかっただろ」

    ユミル「ないわー。最新話のベルトルト→アニ並みに唐突過ぎ」

    エレン「あっ、おいコラ。何ネタバレしてんだよ」

    ユミル「別にいいじゃねえか、今更気にするようなことじゃないだろ」

    エレン「ったくしょうがねえなぁ。おかげですっかりベルユミ派が葬式ムードだよな、アレ」

    ユミル「あれだけのフラグで心が折れるなら元から二次創作なんて不向きだろ」

    エレン「むしろあの流れを利用したシチュエーションを思い浮かべる事ぐらいはしてほしいもんだよな実際」

    サシャスタ「…二人とも、脱線してる。私もうすぐ消えちゃうんだけど」

    エレユミ「あっ、悪い悪い」





    76:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:45:04 ID:fuvPb/2E

    エレン「で、とりあえずどういう理由にしとくんだ?」

    サシャスタ「じゃあ私が死にたがり女だから、死に急ぎ野郎のエレンに惹かれたってことで」

    ユミル「そうだな、じゃあそれで行こ」

    サシャスタ「……私は、事ある毎に死に急ごうとするエレンのことがずっと気になってたの」

    サシャスタ「私自身死ぬことばかり考えてたから、きっとそんなエレンに共感したのね」

    エレン「クリスタ……俺もお前の事がずっと気になってた…気がする」

    エレン「低いところといい、金髪といい、どことなくアニに似てる気がしてたんだ」

    ユミル「なんだその理由」

    サシャスタ「そっか、私たちずっと両想いだったんだね」

    ユミル「いやいやいや、その理屈はおかしい」





    78:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:53:49 ID:fuvPb/2E

    サシャスタ「……でも、もうすぐお別れ。だから二人とも、最期に私の望みを聞いてくれる?」

    エレン「な、なんだ?言ってみろよ」

    ユミル「最期だなんて認めたくないけど、お前の言うことだったら何でも聞いてやるよ!」

    サシャスタ「そっか……じゃあ言うね」

    サシャスタ「……サシャが用を足した後のおしっこは、青草茂る放牧地に撒いてほしい」

    サシャスタ「そこで私は牧草に生まれ変わって、心地良い風を浴びながら過ごしたい……」

    エレン「うん…うん…わかった。約束するよ」

    ユミル「私は、絶対にクリスタのことを忘れないからな!」

    サシャスタ「……二人とも…あり…が…と…」


    サシャ「フンゴーッ」ブルブルッ

    エレン「た、大変だ!サシャがこんなところで漏らそうとしてるぞ!」

    ユミル「早く尿瓶持ってこい尿瓶!」





    79:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 20:59:41 ID:fuvPb/2E

    エレン(こうしてクリスタはサシャの体からいなくなり、残された小便は望み通り牧草地に撒くことにした)

    エレン(変態性欲の末に死んだアルミンの亡骸は、予定通りユミルが王水に溶かして処分した)

    エレン(クリスタは俺達の目の前からいなくなったけど、完全に消えたわけじゃないと信じている)

    エレン(インカのめざめになったクリスタが一度サシャに生まれ変わったように、命というものは必ずどこかでつながっているから)

    エレン(きっとクリスタはこの青空の下、必ずどこかで生きている)

    エレン(そう信じていれば、きっとまたどこかでクリスタに出会えるはずだ)





    81:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:09:09 ID:fuvPb/2E

    ―そう、すべての命は必ずどこかでつながっている。

    草スタ(そよ風が気持ちいいなぁ……)

    ―強いものしか生き残れない弱肉強食の世界だからこそ、命のつながりは確実に存在しているのだ。

    牛「ゥンモーッ」ムシャムシャ

    草スタ(痛い痛いいだだだだだだだだだっ)

    ―我々はその事を絶対に忘れてはならない。

    牛スタ「ンモォー。ンモォー」

    ―多くの命のつながりによって我々は日々を生かされているのだから。

    解体業者「この牛は妙に可愛いな…きっと女神の生まれ変わりだな」ハァハァ

    牛スタ「ブモ゙ォォーッ!!」

    ― 一つ一つの命がそれより更に多くの命によって支えられているのだ。

    アニ「今日の夕食は牛肉か…。憲兵団に入ってから食事に困らなくていいな」ムシャムシャ





    85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:15:31 ID:fuvPb/2E

    エレン(あれからどれくらいの年月が経ったんだろう……)

    エレン(訓練兵団を卒業した俺は、トロスト区防衛戦や俺の巨人化など様々な出来事を経て調査兵団に入団した)

    エレン(俺もユミルもクリスタが消えたショックから少しずつ立ち直りつつある)

    エレン(だけど今でも思うんだ)

    エレン「クリスタ…お前に会いたいって」


    ???「エレェーン!」タッタッタ





    88:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:35:18 ID:fuvPb/2E

    エレン「その声は…アニか。久しぶりだな、憲兵団の入ってからの調子はどうだ?」

    アニ?「そう見えるでしょ?えへへ〜。私が誰だかわかる、エレン?」

    エレン「誰って、どこからどう見てもアニ……い、いや、もしかして……」

    エレン「…もしかして、お前クリスタなのか?」

    アニスタ「そうなの!またこうしてエレンと出会えるなんて夢みたい!」

    エレン「でもどうして?お前はあの時間違いなくサシャの小便になって消えたはずなのに」

    アニスタ「あの後牧草に生まれ変わった私は牛に食べられて、今度はその牛に生まれ変わったの」

    アニスタ「その後牛になった私の肉をアニが食べて今の体になったんだ」

    エレン「そうだったのか…。でも、牛肉の栄養が消費されたらクリスタはまた…」

    アニスタ「ううん。牛肉の主な成分は蛋白質だから、今度はアニの血肉になってずっとこの姿のままでいられるよ!」





    91:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:46:04 ID:fuvPb/2E

    エレン「そうか!ということはクリスタはもう俺の前から消えなくてすむんだな!」

    アニスタ「うん!これからはずっと一緒だね、エレン!」

    エレン「クリスタ…再びお前に会うことが叶うなら、ずっと言いたかった言葉があるんだ」

    エレン「俺と結婚してくれ、クリスタ!」

    アニスタ「私こそ、何の因果か中古女に生まれ変わっちゃったけど、それでもよければ私をお嫁さんにしてください!」

    エレン「中古でもかまうものか!クリスタはもう俺の嫁だ!」

    アニスタ「エレン!今の私、とても幸せ!」


    ミカサ「そんな…中古でもお嫁さんにしてくれるだなんて。本当に嬉しいエレン」

    エレン「何を寝言言ってるんだお前は」

    ミカサ「(´;ω;`)」ブワッ





    93:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:50:51 ID:2Bc.3Nr.

    ミカサには清々しいほど容赦ねぇなwwww





    95:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 21:58:52 ID:fuvPb/2E

    こうして再会できたエレンとアニスタは結婚して幸せに暮らした。

    その後、エレンの口添えで調査兵団に配置換えしたアニスタは第57回壁外調査に参加。

    もちろん女型の巨人の襲撃を受けることなく、無事に調査を終えることとなる。

    その結果、リヴァイ班のオルオ、ペトラ、グンタ、エルドを始め多くの調査兵の命が人知れず救われた。

    また、アニが内通者でなくなったために、その後104期生が内通者の疑いを着せられることもなくなる。

    結果、内通者を探すために集められたミケ、ゲルガー、ナナバ、リーネ、ヘリングなど更に多くの命が失われずにすんだのだ。

    クリスタをジャガイモにするだけのアルミンの発明。この発明は間違いなく多くの人命を救ったのだ!



    ちなみに、あらゆる意味でアニを失ったベルトルト(超大型巨人)の壁ドンによりウォール・ローゼが滅亡したのはまた別の話。


      姦





    97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:00:16 ID:LHGlscd.

    中古、中古、連発するなwww





    98:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:01:45 ID:mZ4ErvOk

    まったくゲスミンはロクなことしないな






    99:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:05:29 ID:2Bc.3Nr.

    何故だろう?何だかいい話っぽくなった気がするわ





    101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:10:33 ID:fuvPb/2E

    初めてSSを書いてみた。もうみんなわかってると思うけど、コンセプトは進撃の巨人でコナンSS。
    思ったほどマジキチにできなかったな、とかキャラの口調が違う気がするな、とか色々問題が残ったので次があったら頑張りたい。

    ちなみにコナンSSとして書くに当たってのキャラのポジションは以下のイメージ。
    エレン=コナン
    アルミン=阿笠博士
    ミカサ=蘭
    クリスタ=光彦
    サシャ=元太
    アニ=灰原
    ジャン=服部
    ベルトルトとライナーは殆ど出せなかったけど、出してたらジンとウォッカみたいにしてたかな。

    それではお目汚し失礼。このSSが大分と鳥取の懸け橋となることを願う。





    102:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:17:43 ID:kAq/QBIQ

    初SSでこれとか





    103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:22:15 ID:4Cz0cS7U

    末恐ろしいわ





    104:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:25:10 ID:k2uNk7eI

    ジャンとか普通に工藤とか言ってたしな






    105:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 22:35:24 ID:2Bc.3Nr.

    面白かったわ また書いてくれよ〜
    乙!





    106:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 23:17:55 ID:rhACMaDo

    初でこれかよ・・・
    これは期待の新人!乙でした!!





    107:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/07/06(土) 23:22:55 ID:5p4ZApHY

    次もマジキチよろしく







     
    2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:27:57.40 ID:gu+QoQ2No

    小さく嘆息していると、目を覚ましていたエレンが私を見ていた。

    「ミカ……サ?」

    「おはよう、エレン。気分はどう?」

    答えようとしたエレンが途端に咳き込んだ。

    額に乗せていたタオルがその拍子にずれ落ちる。

    ちょうど空いた額に手を当てると、まだだいぶ熱があるようだ。

    「今日の訓練は休むと伝えてある。ゆっくり休むと良い」

    タオルを拾って水に濡らし、額に乗せ直した。





    3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:28:28.07 ID:gu+QoQ2No

    「……お前は?」

    「何が?」

    エレンが何を聞きたいのかはわかったが、あえてとぼけて問い返す。

    それが伝わったのか、彼は苛立たし気に眼光を鋭くした。

    「お前はなんでここにいるんだよ。訓練はどうした?」

    「私も体調不良で休み」

    「……じゃあ人の看病なんてしてないで休んでろよ」

    「私は訓練ができるほどではないけれど、エレンより元気。だから看病をする」

    私の言葉にエレンは何か言いたそうだったが、「そうかよ」とだけ言って、それきり黙ってしまった。

    言っても無駄と諦めたのか、喉が痛くて喋りたくないのか。

    おそらくはその両方だろう。





    4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:28:56.06 ID:gu+QoQ2No

    「夏風邪だって」

    返事はない。

    「エレンは毎年夏になると風邪を引く」

    ぴくりと眉間に皺が寄ったのが見えた。

    聞こえてはいるようだ。

    「お母さんから聞いたことがある。夏風は馬鹿が引くんだって。毎年のように夏風邪を引き続けるエレンは、昔から変わりなく馬鹿」

    「うるさいな! 去年は引いたかもしれないけど一昨年は夏風邪なんて引いてないぞ!」

    堪りかねたエレンはそう叫んだ後、苦しそうに咳をしだした。

    喉が痛いのに大声を上げるからだ。





    5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:29:26.54 ID:gu+QoQ2No

    「エレンは一昨年も夏風邪を引いた。エレンのことで私の記憶違いはない」

    私が断言すると、エレンは憮然とした表情になった。

    「今年は何が原因で風邪を引いたの?」

    「……なんだっていいだろ」

    突き放すように呟いた後、エレンはそっぽを向いてしまった。

    これ以上は話さないという意思表示だろう。

    小さく嘆息する。

    川で水遊びをして、濡れたまま過ごしていたのが原因だということはアルミンから聞いて知っている。

    だが、そのことをとやかく言えばエレンが完全にへそを曲げてしまいそうなのでやめておくことにした。





    6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:29:53.36 ID:gu+QoQ2No

    風があるとはいえ、暑いことには変わりなく、浮かんでいた汗が滴となり、頬に沿って流れた。

    エレンはと見ると、彼もまたベッドの上で暑そうに眉をしかめている。

    手近にあった薄手の教本を手に取り、扇いで風を送ってやると何か言いた気にこちらに視線を投げたが、結局は何も言わずに目を閉じた。

    窓の外に目を向けると、先程まではなかった白い雲が山の向こうから顔を覗かせていた。

    夏虫の声は少し小さくなった気がする。

    彼らもこの暑さに参ってしまったのだろうか。

    部屋にはいつの間にかエレンの寝息が響いていた。





    7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:30:26.51 ID:gu+QoQ2No

    寝苦しそうな寝息を立てるエレンを見る。

    少しは大人っぽくなったが、昔と何も変わらないエレンだ。

    以前、誰かにエレンとの関係を聞かれたことがあった。

    私は迷うことなく、私とエレンは家族だと言った。

    あるときは、エレンのことをどう思っているのかと聞かれたことがあった。

    私は迷うことなく、エレンのことは家族だと思っていると言った。

    誰に問われても、私はそう答える。

    けれど、エレンに「お前は俺のことをどう思っているのか」そう問われたならば、私はなんと答えるだろうか。





    8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:30:54.91 ID:gu+QoQ2No

    エレンと出会ってすぐの、彼の家に引き取られたばかりの私なら、迷うことなく家族だと答えただろう。

    では、今は――。

    エレンが大切なことには変わりはない。

    エレンと一緒にいたい。

    エレンと離れたくない。

    家族だからそうなのだと思っていた。

    強く吹いた風に目を閉じる。

    まぶたの裏に浮かんだのは、ここに来てからのエレンだった。





    9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:31:34.78 ID:gu+QoQ2No

    エレンがアニと対人格闘の訓練をしている。



    気持ちが落ち着かない。





    10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:32:03.99 ID:gu+QoQ2No

    エレンがクリスタと馬術について語っている。



    胸が締め付けられるようだ。





    11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:32:34.02 ID:gu+QoQ2No

    エレンがサシャと楽しそうにご飯を食べている。



    心がざわつく。





    12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:33:09.35 ID:gu+QoQ2No

    エレンがミーナと――。



    エレンがユミルと――。



    エレンが――。



    エレンが――。





    13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:33:42.26 ID:gu+QoQ2No

    目を開けてエレンを見ると、熱で上気した頬は林檎の様に赤い。

    タオルを手に取ると、すでに温くなっていたので、もう一度水で濡らして乗せ直す。

    エレンは寝息を止め、少しだけ身じろぎをしたが、すぐにまた寝息を立て始めた。

    彼は診察の結果、単なる夏風邪と診断された。

    寝ていれば治る程度の、大したことのない状態だそうだ。

    それでも私は不安だった。

    私は二度家族を失った。

    もう大切な人を失いたくない。

    エレンに対して抱いているのはそんな気持ちが混じった親愛の情だ。





    14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:34:10.23 ID:gu+QoQ2No

    けれど、それだけではない。

    そのことはエレンと彼女らのことを思うときに波立つ心が教えてくれる。

    その気持ちを何と呼ぶのかわからない。

    それは親愛の情に似た、全然違う想いだ。

    けれど、それにはまだ名前はなくて、私はその気持ちが、想いが、感情が、どういったものかわからないのだ。





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:34:39.11 ID:gu+QoQ2No

    布団から出ているエレンの手をそっと握る。

    私の冷たい手に驚いてぴくりと一瞬だけ震えたが、やがて優しく握り返してくれた。

    窓の外では、白く大きな入道雲が山から立ち昇り、晴天を塗りつぶそうとしていた。

    夏虫の声はほとんど聞こえなくなっていた。

    きっと雨が降るのだろう。

    遠くの方から点呼の声が聞こえた。

    午前の訓練は終わりのようだ。





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:35:28.87 ID:gu+QoQ2No

    エレンに食事を持ってこようと、名残惜しくも手を離そうとしたが、思いのほかエレンは強く握っておりそれは叶わなかった。

    「エレン、食事を持ってくる。手を離して」

    その声にも反応せずエレンは手を握り続けていた。

    ――仕方ない、食事は誰かが戻ってきたらお願いしよう。

    おそらくアルミンが心配してきてくれるはずだ。





    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:36:26.10 ID:gu+QoQ2No

    あと少しだけ続く二人の時間。

    寝ているエレンを起こさぬよう、昔カルラお母さんが歌っていたのを思い出しながら、小さな声で歌う。

    エレンを見ると、寝苦しそうな様子はなく和らいだ顔になっていた。

    私は思わず笑みが零れた。

    何となく思う。

    今の私の微笑みは、カルラお母さんがエレンに向けていたものとそっくりなのではないか、と。

    きっと今はそれでいいのだ。

    私の、自分でもわからないこの気持ちに名前がついたなら、今とは違う微笑みをエレンに向けることができる。

    いつか来るその時を思い、私は優しくエレンの手を握った。






    終わり





    18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:36:55.40 ID:gu+QoQ2No

    エレンとミカサの話を書こうと思ったらこうなった。

    皆も夏風邪には気をつけてください。





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:37:43.83 ID:gu+QoQ2No

    ミカサはエレンに対して家族以上の好意を抱いてるけど無自覚なのだそうです。

    とにもかくにもこれで十篇。



    アルミン「襲い来るモノ」

    ハンジ「あなたの言葉を胸に、私は生きていく」

    ライナー「俺は、こんなことには負けない」

    アニ「陽だまりを歩く」

    エレン「お前らやる気出せよ!」

    エレン「涼しき夏、暖かき冬」

    ミカサ「残酷で美しく、淡々とした世界」

    ジャン「ミカサと付き合うまでの十五日間」

    クリスタ「秘密は言えなかった」

    ミカサ「まだ名前はない」New





    20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 01:46:04.30 ID:QE5C0qnJo

    ついに10作目か
    これからも書いてくれると嬉しい






    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 20:04:36.36 ID:oBSRAuTDO

    乙! 楽しませて頂きました!





    22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/19(水) 22:58:14.42 ID:TUqfnzmto


    毎回良いものをありがとう


    1:1:2013/05/18(土) 21:05:27.27 ID:mDU96mzx0

    ルミン「耳鼻科に行ってくるね」

    コニー「エレン、これは俺の故郷に伝わる神秘の踊りだ。お前はきっと邪霊に憑かれてんだ、これを踊って振り払え」

    マルコ(くる……ッ! 嵐が……ッ!)

    エレン「なんだよそんな深刻な反応して……俺だって男なんだよ」

    アルミン「巨人がまだ駆逐されていないのにそんな言葉をエレンから聞けるとは……」

    エレン「当たり前だ、人間としての願望は巨人の駆逐だけどな」





     
    4:1:2013/05/18(土) 21:20:46.43 ID:mDU96mzx0

    コニー「でもなんだってそんなことを急に?」

    エレン「いやさっき飯食いに行くときにさ」


    ――ライナー【エレンは本当に女子と接点がないなwww】

    ――ジャン【こんな死に急ぎ野郎と仲良くなりたがる奇特な女子なんていねえよwww】

    ――ベルトルト【そんなんでさびしくないのかい?www】

    ――エレン【うっせぇな、別にいいだろ……巨人を駆逐できたらそれでいいだろ】

    ――ライナー【どんな青春だよwww】

    ――エレン【じゃあお前らそういう青春送ってんのか?】

    ――ジャン【……モ、モチロンダッ】

    ――ベルトルト【それはともかく、少しはそういう経験をしておかなきゃ男として心配だよ?www】

    ――ベルトルト【兵士以前に君は男なんだから、そういうのから得る経験もあるはずだ】キリッ


    エレン「って言われて」

    マルコ(煽る必要あったのかな……)

    コニー「確かにエレンは女子とあんまり話さないからな」

    アルミン(許さない絶対にだ)





    6:1:2013/05/18(土) 21:24:04.22 ID:mDU96mzx0

    アルミン「で、誰といちゃいちゃしたいの?」

    コニー「ミカサでいいんじゃねえか? 普段どおりだろ」

    ミカサ「呼んだ?」ヒョコッ

    アルミン(!? き、聞かれてないよね!?)

    エレン「呼んでねーよ」

    マルコ「本当にミカサはエレンにべったりだね……」

    ミカサ「エレンは放っておけない。でもそういうところは可愛い」

    エレン「男を可愛いとか言ってんじゃねーよ!」

    ミカサ「……愛玩対象?」

    エレン「それはアルミン」

    アルミン「!?」





    7:1:2013/05/18(土) 21:26:48.16 ID:mDU96mzx0

    ミカサ「もう私は部屋に戻る。お休みなさいエレン、愛してる」

    コニー「!?」

    ミカサ「だってエレンは可愛いから」

    エレン「いい加減にしろ! 可愛いのはアルミンだろ!」

    アルミン「ねぇ冗談だよね!? さっきから僕に対する当たりがおかしいけど気のせいだよね!?」

    マルコ(わかるわ)

    コニー「わかるわ」

    エレン「はぁ……女の子といちゃいちゃできなかったらアルミンに慰めてもらおう」

    アルミン(エレンが女の子といちゃいちゃしたらミカサが荒れる、いちゃいちゃできなかったら僕に流れてきてミカサが荒れる)

    アルミン(なんだ詰みか)





    8:1:2013/05/18(土) 21:35:45.96 ID:mDU96mzx0

    アルミン「もうこうなったら開き直るよ。誰といちゃいちゃしたいんだい?」

    エレン「正直ぜんぜん決めてなくてだな」

    コニー「ミーナは?」

    エレン「んー、あー、いや、ちょっと待ってくれ」

    アルミン「?」

    エレン「やっぱ決めた。クリスタにしよう」

    アルミン「!?」





    11:1:2013/05/18(土) 21:42:07.15 ID:mDU96mzx0

    アルミン「な、なんで」

    エレン「だってお前らが日ごろ可愛い可愛い言ってんじゃねえか、どうせいちゃつくなら可愛い子のほうがいいだろ」

    コニー「そんな簡単にできることなのかよ?」

    マルコ「ハードルが高すぎやしないかな。親衛隊もたくさんいるし」

    エレン「大丈夫だ、ジャンから女の子との話の仕方を習ってきたからな!」

    コニー「おお、なんか自身ありげだな!」

    マルコ(これはエレンとミカサを引き離すための策かな?)

    アルミン(ジャンは余計なところだと何故か頭がはたらくからね……)チッ

    エレン「明日からだ、見てろよお前ら!」





    12:1:2013/05/18(土) 21:45:45.36 ID:mDU96mzx0

    翌朝

    ライナー「……なあ、エレンが昨日の話マジにしてるって本当か?」

    ベルトルト「正直信じられないっていうか、信じたくないっていうか」

    アルミン「恨むよ君たち……まあ僕らの天使には怖い騎士がついてるからいいんだけど」ジトッ

    ユミル「ほらソーセージやるよ、今日もクリスタは可愛いからな!」

    クリスタ「ふふっ、ありがとう。でも私そんなに可愛くないよぉ〜」

    アルミン(心が洗われる……)

    ベルトルト(今日も一日がんばれる……)

    ライナー(あの笑顔を一枚の絵画に切り取って永遠に留めておきたい……)





    14:1:2013/05/18(土) 21:54:32.43 ID:mDU96mzx0

    ジャン「お、クリスタもいるじゃねえか。昨日の俺の教えを忠実に守ればいけるぜ」

    エレン「ありがとなジャン、実はお前っていいやつだったんだな……行ってくるぜ!」

    ザッザッ

    アルミン「こんなに歪んだwin-winの関係は始めて見たよ」

    ライナー「ベルトルト、ジャンが話していた内容覚えているか」

    ベルトルト「いや、まったく」

    マルコ「まぁまぁ。ジャンは女の子の扱いそんなに慣れてるイメージはないし」

    コニー「何よりエレンがバカだから失敗するだろ」

    アルミン「いい軌道のブーメランだね」

    ライナー「おい、エレンが行ったぞ」

    ベルトルト「見届けよう、自由に殉じた餓狼を」モクトウ





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 21:59:12.45 ID:zdw7jAYb0

    ベルトルトのキャラがつかめないwwwwww





    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 22:00:08.22 ID:Zh3VPb6d0

    キャラが安定しないベルベルト





    17:1:2013/05/18(土) 22:05:50.70 ID:mDU96mzx0

    ――ジャン【いいかエレン。女子との会話はインパクトが命だ】

    ――ジャン【プラスマイナスは簡単にひっくり返せることができる、だから最初のうちはあまり深く考えるな、インパクトのデカさが勝負だ】

    ――ジャン【そして何より一発目の印象は大切だぜ、一言の挨拶の積み重ねが大きなファクターになることもある】

    エレン(まずは挨拶からだな……)

    ユミル「あん? エレンじゃねーか、何のようだよ」

    エレン「そう露骨に威嚇してくんなよ。挨拶だけだっての」

    クリスタ「あははっ、おはようエレン」

    エレン「おはよう天使」

    クリスタ「……ん?」

    アルミン「は?」

    ベルトルト「ファッ!?」





    22:1:2013/05/18(土) 22:16:06.60 ID:mDU96mzx0

    サシャ「どうしたんですか皆さん、そんな表情で」モグモグ

    クリスタ「え、あの、その」

    エレン「ん?どうしたんだよ天使」

    クリスタ「いや、その天使って」

    エレン「天使は天使で、クリスタはクリスタだろ? つまりクリスタは天使」ドヤッ

    クリスタ「あ、あうあうあう……」///


    ライナー「ジャンてっめええええええ」

    ベルトルト「これがエレンの反撃の嚆矢か」

    マルコ「いちゃいちゃの布石にしてはピッチが早くないかな?」

    コニー「見ろよ、アルミンなんて口から魂出てんぞ」





    23:1:2013/05/18(土) 22:26:38.85 ID:mDU96mzx0

    ユミル「おいテメェ!」

    エレン「んあ?」

    ベルトルト(騎士のご登場だ)

    ライナー(頼む、お前のそのメンタルとフィジカルだけなんだ、アルミンを現世に連れ戻せるのは……!)

    ユミル「……ちょっとクリスタの背中に翼、頭の上にわっかがついたの妄想してみろ」

    エレン「やりづらいから現物見ながらでいいか?」

    ユミル「許可する」

    エレン「……」ジーッ

    クリスタ「……ぅ、真剣過ぎるよ……」

    エレン「……そこまで、あんまり」

    ユミル「未熟者がァ!!」バキッ

    エレン「ぐっ……ユミルお前、対人格闘訓練で手ぇ抜いてんな!?」

    ユミル「今のは私の腕力じゃねえ……クリスタ教徒にのみ与えられる神秘のお力だ……」ツーッ

    エレン「ユミル、お前泣いて……!?」

    クリスタ(私が話の中心なのに、なんでだろう、まったくついていけない)

    ライナー「早く俺にも加護こねえかな」

    ベルトルト「アルミンが息をしていない……人工呼吸をするしかないようだね、大丈夫、座学で習った」





    25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 22:27:54.16 ID:4ZeqvZbpo

    ベルトルト……





    26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 22:28:36.50 ID:gdItPhjw0

    ベルさんおもしろいな





    28:1:2013/05/18(土) 22:35:26.48 ID:mDU96mzx0

    ユミル「早く上がってきな、私の世界へと」

    エレン「ん? あ、ああ……(やべえ何のことだ)」

    クリスタ「え、ええと?」

    エレン「クリスタの可愛さを伝えるために、みんなお前のこと天使って言ってんだよ」

    クリスタ「え、ええっ!?」

    サシャ「直球ですね」

    マルコ「どう考えてもアウトだよあれ」

    ライナー「エレェェェンッ……くそもうどうにでもなれ、クリスタ天使!」

    クリスタ「え、ええっ!? そんなこと言われてもぉ……」///

    マルコ「あれ、照れてる」

    アルミン「照れクリスタが見れると聞いて!」ガバッ

    コニー「アルミンが戻ってきたぁ!」

    ベルトルト「チッ」





    29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 22:38:32.44 ID:zdw7jAYb0

    ホントにベルトルトのキャラがwwwwwwww





    33:1:2013/05/18(土) 22:45:04.93 ID:mDU96mzx0

    アルミン「天使だよクリスタ! 君はこの穢土に舞い降りた浄化の天使だ!」

    クリスタ「やっ、そんなぁ」///

    ベルトルト「天使クリスタマジ天使!(便乗)」

    クリスタ「恥ずかしいよ、みんないるのに……」///

    コニー「天使! なんか響きがいいな!」

    クリスタ「えへへ、照れるけど、ちょっとうれしいな」///

    サシャ「クリスタは天使ですね! パァンさえくれたら大天使にしてもいいですよ!」

    ジャン「なんだなんだ騒がしいな、またあの死に急ぎ野郎がなんかやったのか」

    マルコ「ジャ、ジャン! 君は大変な流れを作ってしまった……!」

    ジャン「はあ?」




    エレン「やれやれ……こんなにみんながノってくるとはな。これじゃあクリスタといちゃいちゃするのは無理か。アニ正面いいか? 飯食おうぜ」

    アニ「……天使ねぇ」

    エレン「クリスタは可愛らしいからな、みんなそう言う」

    アニ「へえ」

    エレン「あ、でもアニは可愛いっていうよりきれいだから天使じゃねえな。お前は女神で」

    アニ「……勝手にしな」////////////////

    ベルトルト(ここで抜け駆けとはたまげたなぁ)





    43:1:2013/05/18(土) 23:06:09.72 ID:mDU96mzx0

    翌朝

    アルミン「おはよう天使」キリッ

    クリスタ「あっ……おはよう」///

    ライナー(そうか、クリスタはエレンに照れたわけじゃない!)

    マルコ(ただ単に男慣れしていなくて、異性からほめられると無条件で照れちゃうんだね)

    アルミン(なってこった、こんなに簡単にクリスタの照れ顔を拝めるなんて、この突破口を開いたエレンは天才だよ)

    ベルトルト「おはよう天使、今日も可愛いね」キリッ

    アルミン「ああもうっやめてよっ」///

    サシャ「おはようです天使さん!」

    ミカサ「天使おはよう(便乗)」

    クリスタ「みんなもおはよう!」

    コニー「すげぇブームになってんな」

    ジャン「ばかばかしい……おいエレン、次のステップは」

    エレン「ジャン、正直もういいわ」

    ジャン「なん……だと」

    エレン「お、クリスタおはよう」

    クリスタ「え? あ、うん……」

    エレン(クリスタといちゃつきたかったなぁ、仕方ないから諦めるか)

    クリスタ(…………)





    52:1:2013/05/18(土) 23:26:56.02 ID:mDU96mzx0

    さらに翌日

    ミカサ「おはよう天使、エレン」

    エレン「俺が天使みたいになってるだろやめろ」

    クリスタ「おはようエレン、ミカサ。なんだかその呼び方恥ずかしいんだけどなぁ」

    エレン(恥ずかしがってるし、もうクリスタといちゃつくのは難しそうだし、ジャンの作戦は捨てるか)

    エレン「おはようクリスタ、ミカサ」

    クリスタ「……うん、おはよう」

    アルミン「おはようマイスウィートエンジェル」キリッ

    クリスタ「ふふっ、なにそれ。おはようアルミン」



    そのさらに翌日

    ライナー「天使の天使っぷりはやばいな……」

    クリスタ「もうやめてよお」

    エレン「クリスタはよーっす」

    クリスタ「……うん」





    53:1:2013/05/18(土) 23:35:12.30 ID:mDU96mzx0

    アルミン「おかしい、おかしいよ、クリスタが反応してくれない」

    マルコ「慣れていってるみたいだね」

    アルミン「そんな僕の天使がクリスタクリスタクリスタ」

    コニー「アルミンがぶっ壊れるなんて珍しいな……んで、慣れってどういうこった?」

    マルコ「たとえばコニー、今日は君の晩御飯はお肉たっぷりのビーフシチューだとするね」

    コニー「!?」ガタッ

    マルコ「例えばだって例えば! で、どう思う?」

    コニー「肉! 肉! 肉!」

    マルコ「翌日も同じだ」

    コニー「肉! 肉! 肉!」

    マルコ「次の日も次の日もその次の日も同じだ」

    コニー「肉……いや、ずっと……肉か……」

    マルコ「その環境がずっと続けば、君はたかがシチュー一つで大げさに騒ぐことはなくなるだろう? それが当然なんだから事実みんな、ここの薄い食事にそれほど過度に反応しなくなっている」

    コニー「た、確かに。それがクリスタにもおきてるってことか?」

    マルコ「たぶんね」





    54:1:2013/05/18(土) 23:41:35.98 ID:mDU96mzx0

    マルコ「ライナーはクリスタの写真にすがり付いてるしベルトルトは鬱病一歩手前で寝込んでる始末だし、これはヤバいかもね」

    コニー「でも慣れたって言ってもよ、最近クリスタむしろ落ち込んでないか?」

    マルコ「親衛隊三人とユミルが死に掛けてるのはそこなんだよ。ひょっとしたら天使って呼びすぎてクリスタが怒ってるのかもって」

    ジャン「それは違うな」

    マルコ「! 知っているのか、ジャン!」

    ジャン「エレンのやつ、無意識のうちの俺の伝授した戦法を使ってやがるぜ」

    コニー「お前の恋愛術とか使えんのかよ」

    ジャン「意識して使ってるわけじゃねえよ、あいつは。無意識であれだから恐れ入る」

    マルコ「……押してだめなら引いてみろ。つまりそういうことだね?」

    ジャン「ああ」

    コニー「……どうでもいいけど部屋が死屍累々すぎんだろ……」

    エレン「zzzz」

    アルミン「クリスタクリスタクリスタ……」

    ライナー「永遠の君に願う……どうか俺を導いてくれ!」シコシコシコシコドピュッ

    ベルトルト「僕はついていけるのだろうか、彼女の笑顔のない世界のスピードに」





    57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 23:53:05.16 ID:0ZAyVUpP0

    ライナーは何を流出してんだww





    58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/18(土) 23:56:55.22 ID:gdItPhjw0

    ライナきもいwwww





    61:1:2013/05/19(日) 00:26:19.01 ID:mDU96mzx0

    翌朝

    ジャン「おいエレン」

    エレン「あ? ジャンかよ……おはよう」

    ジャン「不機嫌そうな面ぶらさげてんな。おい、もうクリスタのことは諦めたのか」

    エレン「ライナーたちに悪いしな」

    ジャン「……そうじゃねえだろ」

    エレン「あ?」

    ジャン「そうじゃねえだろ! あの日、あの時! 一番最初にフィーリングでミカサを選んだお前は! お前の意思は! そんなに甘っちょろいもんじゃなかっただろ!」

    エレン「……ジャン」

    マルコ「なんだこの茶番は……まさかこれでエレンが方針を変えるとでも」

    エレン「俺、間違ってたよ」

    ジャン(計 画 通 り)

    マルコ(うわぁ)

    コニー「おい起きろアルミン、ライナー、ベルトルト。飯の時間だぞ」

    ライナー「ふっ……まだ俺は負けていない。最後に勝ちを狙って何が悪い」

    ベルトルト「朝か……壁の中の人間はこういう時に『good morning』と言うんだったね……エレンおはよう」





    63:1:2013/05/19(日) 00:38:12.91 ID:mDU96mzx0

    エレン「ジャンは俺に道を示してくれた。けれど……ライナーやベルトルト、アルミンを見てるとなんか、違うって思うんだよなぁ……」

    コニー「何がだよ?」

    エレン「うまく言えねえけど、今俺がクリスタと話しても、なんか俺とみんなはどっかズレてるっていうかさ」

    クリスタ「ふぇ? 今エレン、私のこと呼んだ?」

    エレン「ああ、いいや」

    クリスタ「そ、そっか」

    クリスタ(はぁ……意識しすぎだよ私、ここのところずっとエレンのこと考えてる……)

    クリスタ(だって一番最初に呼び始めてくれたのに、気づいたら呼んでくれてないんだもん)

    クリスタ(エレンがそう呼ぶのをやめただけでこんなに拗ねてる……私、いい子じゃないな……)





    65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/19(日) 00:48:38.16 ID:DXpIwZDuo

    拗ねる天使……イイと思います





    66:1:2013/05/19(日) 00:58:53.05 ID:mDU96mzx0

    エレン(みんなは本気なんだ。みんなは本気でクリスタのことが好きなんだ)

    クリスタ(だめだ、ここでネガティブになっちゃだめだ私! 踏み込まないと……!)チラッ

    アルミン「エレン、ご飯にしよう」

    エレン「おう」

    クリスタ「あ、ちょ、ちょっと待って!」

    エレン「うん?」

    クリスタ「エレンさ……最近、私のことて、天使って呼んでくれないよね……? 何かしちゃった……?」

    エレン「え、ああ、いや……」

    エレン(おい、こういう時なんていったらいいんだよ)

    アルミン(僕に聞かれても……)

    ジャン(ここでうまいことやればミカサとエレンを引き離せる……! がんばれ! 死に急げ!)

    ベルトルト「今日のパァンは塩の味がするね」

    ライナー「そうだな、天使が俺たちの挨拶についにため息を返すようになったんだもんな」





    70:1:2013/05/19(日) 01:06:42.01 ID:mDU96mzx0

    エレン「何か……ちがうんだよ(ダメだ嘘とか思い浮かばん、正直に言うしかねェッ)」

    クリスタ「?」

    エレン「ライナーとかベルトルトとかアルミンとかと、俺の気持ちは、違う」

    マルコ(マドンナ的扱いとは違う……?)

    エレン「俺もうまく言葉にできなくてもどかしいんだけど、なんて言ったらいいのか(本気じゃない、いちゃつきたい、愛でたいんだ、でもこれどう伝えれば)」

    ――ミカサ【エレンは放っておけない。でもそういうところは可愛い】

    ――ミカサ【……愛玩対象?」】

    ――ミカサ【もう私は部屋に戻る。お休みなさいエレン、愛してる】

    ――ミカサ【だってエレンは可愛いから】

    エレン(あ、そうか。ミカサがもう教えてくれてたんだ)

    アルミン(あ、これあかんやつや)

    エレン「俺はクリスタを愛してるんだ」





    71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/19(日) 01:09:03.07 ID:zRehyfcAO

    アルミン逝きましたー





    72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/19(日) 01:10:17.88 ID:ak2lRCKXo

    胃が・・・胃が・・・





    86:1:2013/05/20(月) 15:59:34.55 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「…………」

    アルミン「あbbbbbb」

    マルコ「アルミンしっかり! 気を保つんだ!」

    コニー「おいおいこの場をまとめられそうなのアルミンぐらいしかいねえんだぞ!?」

    エレン「……みんなと俺の気持ちは違う。みんなはたぶん、クリスタのことが好きなんだ」
       (みんなは本気でクリスタと付き合いたいんだろうなあ)

    ユミル「じゃ、じゃああんたは?」

    エレン「でも俺は違う。俺はクリスタを――愛しているんだッ」
       (金髪撫でたい。猫かわいがりしたい。愛でたい。飼いたい……そんな軽い気持ちでライナー達と同じ立場みたいに振舞うのは、失礼だ)

    ライナー「コヒューコヒューコヒュー」

    ベルトルト「ライナーの喉が、まるで接着剤でせき止められたかのような音を鳴らす。衝撃を与えれば呼吸の経路を確保できると考え、ベルトルトは拳を握った。直後、原始的な暴力の音が連続した」ドンガンバキドゴ!!

    ジャン「おいやめろ」





    87:1:2013/05/20(月) 16:01:21.05 ID:mDU96mzx0

    アニ「……なんだ、今日はずいぶん騒がしいね」

    ミカサ「……どうしたの」

    エレン「お、珍しい組み合わせだな」

    クリスタ「」

    アニ「あんた、何したの」

    エレン「いや別に……」

    ユミル「ちょ、ちょっとあんたこっち来い」

    エレン「ふぐっ?」

    ユミル「クリスタも!」

    クリスタ「」ズルズル

    ミカサアニ「…………」





    89:1:2013/05/20(月) 16:08:33.15 ID:mDU96mzx0

    ユミル「クリスタ。クリスタ……気をしっかり、クリスタ!」ペチペチ

    クリスタ「はっ!? ここはどこ!? エレンどこ!? 私エレン!?」

    ユミル「テンパりすぎだから。おら、あんたもとっとと座りな」

    エレン「珍しいな、お前が男子を誘うなんて。隣いいよな?」

    クリスタ「ふぁぃっ!?」

    エレン「なんだその過剰反応」


    ライナー「いてぇ……顔面がすげぇいてぇ……おい鼻陥没してないかこれ」

    コニー「男女平等パンチえぐいなこれ」

    マルコ「ベルトルトこそ大丈夫? 落ち着いたかい?」

    ベルトルト「何が悪いんだい?」

    ライナー「や、まさにお前の目の前に被害者がいんだろ。どうすんだよ朝から血まみれじゃねえか俺」

    ベルトルト「異論は認めん、断じて認めん、僕が法だ黙して従え!」

    ジャン「落ち着く気配すら見られねぇ……」





    90:1:2013/05/20(月) 16:10:39.62 ID:mDU96mzx0

    ユミル「……あのさあ、あんた」

    クリスタ「ユミル」ジーッ

    ユミル「な、なんだい(天使マジ天使)」

    クリスタ「ちょっと席外してくれないかな?」

    ユミル「お安い御用さ!(天使マジ天使!)」

    タッタッタッ

    エレン「よかったのか? いつも一緒じゃねえか」

    クリスタ「……今からは、まじめな話をするから」



    ユミル「あれ? あたし追い払われただけ?」





    91:1:2013/05/20(月) 16:29:08.08 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「あ、あのさエレン」

    エレン「ん?」モグモグ

    クリスタ「エレンは、その……さっき言ってたの、本当?」

    エレン「おう」ゴクッ

    クリスタ「な、なんでそんな……」

    エレン「仕方ないだろ、クリスタ可愛いから」ニコッ

    クリスタ(ふああああああああ)

    エレン「おい飯食っちまえよ、時間そろそろだぞ」

    クリスタ「わ、私も!」

    エレン「あ?」

    クリスタ「えええエレンほどじゃないけど、その……好きだから……」ゴニョゴニョ

    エレン「はぁ」

    クリスタ「だ、だからっ! これから……よろしくお願いしまひゅ……」

    エレン「これから? おう、もちろんだぜ!」グッ

    クリスタ「!!」パァッ





    93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/20(月) 16:47:40.05 ID:xLOC5azxo

    アルミンに胃薬を差し入れしたい・・・





    94:1:2013/05/20(月) 16:53:18.95 ID:mDU96mzx0

    ライナー「」

    マルコ「ライナーの霊圧が……消えた……!?」

    ベルトルト「もし わたしが雨だったなら

    それが永遠に交わることのない

    空と大地を繋ぎ留めるように

    誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか」

    アルミン「――memories in the rain 」

    ミカサ「Acta est fabula.」

    コニー「104期生オワタ」

    アニ「…………」





    127:1:2013/05/22(水) 02:12:25.18 ID:mDU96mzx0



    クリスタ「お、おはよう!」

    エレン「んあ? おう」

    クリスタ「えへへ……」

    アルミン「天使のほうから挨拶がもらえるなんて、エレンは恵まれてるなあ(棒)」

    クリスタ「と、となりいいかな?」

    エレン「いいぜ。あれ、ユミルたちとはいいのか?」

    クリスタ「……ダメ?」

    エレン「や、すっげー勢いでこっちをにらんできてるから」

    クリスタ「……だって、朝ぐらいじゃないと二人で話せない(ボソボソ」

    エレン(二人で話す必要なくね?)

    アルミン(クリスタには斜め前の僕の存在が感知できていないのかな……)





    130:1:2013/05/22(水) 02:35:06.92 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「きょ、今日は馬術訓練と対人格闘訓練だね!」

    エレン「またアニに蹴られる日か……速過ぎて何がなんだかわかんねえんだよなあ」

    クリスタ「……蹴られて、痛くないの?」

    エレン「痛くない訓練とかねえだろ」

    クリスタ「……すごいなあ、エレンは」

    エレン「お前も十分すげえよ、馬術一位さん」

    クリスタ「あはは、運がよかっただけだって」



    コニー「朝から見せ付けてんなー」

    マルコ「エレンとクリスタの急激な接近……何か怪しい気もするんだけどな」

    ジャン「死に急ぎ野郎もちょっとは周りを見始めたってことだろ。ほら飯だ飯」





    142:1:2013/05/24(金) 22:59:40.09 ID:mDU96mzx0

    〜馬術訓練〜

    エレン「んー、クリスタの馬ってなんか幸せそうだよな」

    クリスタ「え?」

    エレン「俺の馬は不機嫌そうだ」

    エレン馬「ブルゥブルゥ」

    クリスタ馬「ヒッヒーン」

    クリスタ「あー、なんとなく分かるかも」

    エレン「だろ? こいつの世話結構してやってるつもりなんだけどなあ」

    クリスタ「ふふっ、馬は意外と繊細だからね。あ、今度毛並みの手入れとかしてあげたら?」

    エレン「でもよ、馬小屋のブラシ汚ぇぞ」

    クリスタ「あ、あーっ……じゃ、じゃあ」

    エレン「今度町にでも買いに行くか。俺何が良いとかよく分かんねえから、教えてくれよ!」

    クリスタ「え、よ、よろしくお願いします!」

    エレン「大仰だな」

    クリスタ「あ、あはは」





    143:1:2013/05/24(金) 23:09:07.79 ID:mDU96mzx0

    〜格闘訓練〜

    エレン「いってぇ……どうやったら蹴り受けても姿勢を崩さずに済むんだよ」

    アニ「自分で考えな」

    コニー(エレンのやつすげえ、アニの蹴りに反応してガードできてる)

    マルコ(本人はやり返せないと不服みたいだけどね。……それより、あれ)

    コニー(んあ?)


    クリスタ「……」ジーッ


    マルコ(ガン見してるね……)

    アニ「……」チラッ

    エレン「おいどうした、俺とやってる最中だろ。俺を見ろよ!」ドウッ

    アニ「チッ!」ヒュバッ

    コニー(あんだけ見られたら普通気がつくだろ! エレンあいつバカじゃねえの?)

    マルコ(ブーメランお見事也)

    教官(そろそろ真面目にやらんか貴様らァ!)

    マルコ(教官が空気を呼んで小声で叫んだ……だと……!?)


    クリスタ(……だめだ、アニは文句を言われる筋合いはないし、私のこれ、すごい個人的な我がままだ)

    クリスタ(でも、やっぱり、私以外の女の子と仲良くしてると、気になっちゃうよ、エレン……)





    145:1:2013/05/24(金) 23:19:19.63 ID:mDU96mzx0

    〜昼食〜

    クリスタ「いっただきまーす」

    ライナー「最近の女神はますます女神だな」

    エレン「おいおいクリスタ、口元にパンのかけらついてんぞ」ヒョイパクッ

    クリスタ「きゃっ」///

    アルミン「隣にあの堕天使がいなければ最高なのにね」

    アニ「……付き合ってんの? あれ」

    ジャン「もちろん!」ドヤァ

    アニ「半殺しの定義を教えてあげる。人体の骨格の半分――206本中103本、持ってくよ」バキメキョメキバキョキョメキ

    ジャン「が、ィ……ァ……」

    ベルトルト「堕天使ということは漆黒の翼を背負ったエレンか……半裸+首輪+鎖ならアリだね」キリッ

    ミカサ「あなたとはいいワインが飲めそう」キリッ





    146:1:2013/05/24(金) 23:25:43.77 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「」キャッキャッ

    エレン「」クスクス



    アルミン「……いいのかい、ミカサ?」

    ミカサ「変に信用できない女よりはマシ。それに最後に戻ってくるところは分かりきっているから大丈夫……大丈夫……」ガクガク

    コニー「膝にきてんぞ、どんな訓練した後ならそんな震え方するんだ」

    マルコ「ライナーたちもおかしいぐらい落ち着いてるよね? いいの、クリスタとエレンは二人っきりだけど」

    ベルトルト「最近、エレンを殴る妄想をしてるとすごい楽しくて、時間が過ぎ去っていくんだ……」

    ライナーアルミン「うんうん」

    マルコ「想像以上にダメだった」

    アニ「……」スッ

    コニー「ん? アニの奴……おいあいつエレンたちのテーブルに座ったぞ!」

    マルコ「!?」





    147:1:2013/05/24(金) 23:29:57.20 ID:mDU96mzx0

    アニ「二人とも、最近仲いいね」

    クリスタ「えっ、あぁうん……」

    クリスタ(え、何? なんでそんな様子を探るような目で見てくるの?)

    アニ(付き合ってる、ねえ……)

    アニ「あんた最近動きが大分マシになってきたね。ちょっと今日の夜の自由時間、広場の裏の芝生に来な。見せたい技がある」

    エレン「本当か!?」ガタッ

    アニ「そんなにがっつくんじゃないよ、また後で」

    アニ「……マルコ、コニー、ちょっと」

    マルコ(あれ胃痛が)キリキリ

    アルミン(胃痛の霊圧が……消えた……!?)スッキリ

    コニー「まだ俺シチュー食い終わってねえんだけど……あれ?」

    サシャ「私が食べといたんでもうアニのところにいけますね!」グッ

    アニ「……」グッ

    コニー「芋女てめぇぇぇぇ!!」





    148:1:2013/05/24(金) 23:42:55.42 ID:mDU96mzx0

    マルコ「で? アニ、どうしたの?」

    アニ「確認しといてほしいことがあるんだよ」

    コニー「エレンたちのことか?」

    アニ「うん」


    アニ「エレンに、『愛してる』ってどんな相手に言うのか聞いといて」





    149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/24(金) 23:46:27.47 ID:N+h9iDmXO

    アニ可愛い





    150:1:2013/05/25(土) 00:01:16.57 ID:mDU96mzx0

    〜翌朝〜

    マルコ「胃が……胃痛が……」キリキリキリキリ

    コニー「やべぇよ……俺バカだけど、これだけは分かる。やべぇよ、やべぇよ……」キリキリキリキリ


    ――エレン【愛してる? ああ、クリスタを愛してるぜ?】

    ――エレン【なんていうか、ペットっていうかさ、とにかく愛でたいんだよな!】

    ――エレン【え? 恋人? いやそうなりたいのはライナー達だろww俺とあいつらを同列に扱うのは悪いよwww】


    マルコ(えーっと、クリスタに愛の告白をしたエレンは実はそのつもりはなくて)

    マルコ(クリスタはそれを愛の告白と勘違いして受けていて)

    マルコ(あああああダメだ絶対誰かの血の雨が降る事になるッ)

    アニ「結果報告は?」ズイッ

    マルココニー「ひいいいいっ」





    152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/25(土) 00:08:56.97 ID:DqomYu2DO

    ペット(意味深)





    153:1:2013/05/25(土) 00:14:37.67 ID:mDU96mzx0

    カクカクシカジカ

    アニ「……へぇ、やっぱりあんた達に頼んで正解だったよ。他の奴らは終わってるからね」

    マルコ「で、でも正直、あの二人の関係はあのままでいいんじゃないかな」

    コニー「ライナー達まで巻き込むことになるし、今のままが……」

    アルミン「話は聞かせてもらったァァァッ!!」バァァァン

    ライナー「やれやれそういうことか……」

    ベルトルト「僕らの天使を誑かすとは、エレンもイケない子猫ちゃんだね」

    ミカサ「正妻ぱぅわー」ブイッ

    マルコ「アルミンッ!? みんなまで!?」

    コニー「マルコ、これやべえやつだ」

    アニ「アルミン、あんたその表情からして考えがあるんでしょ?」

    アルミン「もちろんッッ」

    サシャ「あ、マルコパンもらいますね」

    コニー「なにそれ美味そう」

    アルミン「エレンに恋愛ごとを徹底的に教育するんだ!!」

    マルコ「僕のパンが!」

    サシャ「コニー! それも下さい!」

    コニー「やるかバカ!」

    アルミン「聞けよ!!!!」





    155:1:2013/05/25(土) 00:21:38.11 ID:mDU96mzx0

    アニ「……方法は任せる。がんばりな」

    アルミン「他人事みたいだね? アニだって懸けるものは大きいんだろうに」

    アニ「さあてね?」

    マルコ「アルミン、本当にやる気なの?」

    アルミン「これはショック療法だ。気は進まないけど、エレンを教育すれば、きっとクリスタは振られる」

    アルミン「でもこれは決して悪いことじゃない」

    ライナー「傷心のクリスタを慰める係になりたいやつ、正直に手を上げろ」

    ユミル「」スッ

    アルミン「」スッ

    ベルトルト「」スッ

    コニー「ユミルいつの間に来たんだよこぇぇ……」

    アルミン「方法については僕に一任してほしい。必要なものは今度の休日に買いに行く」

    ライナー「ついでに別働隊を編成するぞ。クリスタとエレンの買い物を尾行して、必要以上の接触がないか確認しろ」

    マルコ「すごい、こんなにまとまってる君たち初めて見た」

    コニー「お前らやればできるやつだったんだな!」

    ベルトルト「あ、マルコとコニーはアルミン班ね」

    マルココニー「ファッ!?」





    156:1:2013/05/25(土) 00:24:47.86 ID:mDU96mzx0

    〜翌日・古本屋〜

    アルミン「どれにしよーかなっと」

    コニー「うぇ、埃っぽいな」

    マルコ「何を探しているんだい?」

    アルミン「こういうのは古いほうが古典的でわかりやすいからね、あったあった、こんなのがいいや」

    マルコ「それは……!」

    コニー「知っているのか、マルコ!」

    マルコ「舞台化もされた、昔から語り継がれている南部の口語伝承を元に作り上げられたラブロマンス……まさかアルミン、君は!?」

    アルミン「そう、エレンに恋愛小説を読ませるんだ」ニヤリ





    162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/25(土) 02:33:51.77 ID:fH5kkq6eo

    ssでアルミン以外が胃痛に悩まされてるのは新鮮だなwwww





    179:1:2013/05/31(金) 22:34:10.39 ID:mDU96mzx0

    アルミン「お帰りなさい」ニコニコ

    エレン「んあ? おうアルミンか」

    コニー「買い物は楽しかったか?」

    エレン「まーな……って、バレてたのか」

    アルミン(迂闊だコニー! 感づかれる!)

    マルコ「うん。実は僕らもちょっと出かけててさ」

    アルミン「あ、ああうんまあね」

    エレン「へぇ、声かけてくれりゃ良かったのによ」

    マルコ「お邪魔かなと思ってさ」





    180:1:2013/05/31(金) 22:54:27.00 ID:mDU96mzx0

    アルミン「はい、これ」

    エレン「これは……本?」

    マルコ「古本屋で買ったんだよ」

    エレン「ふうん。でも俺、あんまり本読まないんだけど」

    アルミン「大丈夫、分かりやすい小説だから、エレンでも楽しめるよ」

    コニー「言い方が完全にバカにしてんな」

    エレン「なるほどな。あ、そういえばライナーとユミルを昼間見たんだけど、あいつら付き合ってんの?」

    アルミンマルココニー「…………ああ!」





    181:1:2013/05/31(金) 23:02:05.83 ID:mDU96mzx0

    エレン「……」モクモク

    アルミン「読んでるなあ」

    マルコ「珍しいね、でも今日中に読み終わるのは無理かな」

    コニー「恋愛のいろはつっても、本読んだぐらいで分かるもんなのか?」

    ジャン「チッ」

    ベルトルト「駆逐系男子からインテリ系に路線変更か、欲張りだなあ」

    ライナー「俺とユミルが付き合ってることになってるらしい、解せぬ」





    182:1:2013/05/31(金) 23:16:01.89 ID:mDU96mzx0

    エレン「……」モクモクモクモク

    アルミン(消灯になってもまだ月明かりで読んでる……)

    ベルトルト(月明かりで読書するとか僕狙い撃たれすぎ。クリティカルだよまったく)

    ミカサ(激しく洞海湾)

    ベルトルト(こいつ直接脳内に……!)





    183:1:2013/05/31(金) 23:23:34.21 ID:mDU96mzx0

    翌朝

    エレン「………………」

    アルミン「読み終わってる、だと……」

    マルコ「燃え尽きた感がハンパないね」

    コニー「隈めっちゃできてんぞ、おい起きろエレン。時間だ」

    エレン「ん、んぁ……」

    ジャン「オラ起きろ」ドゲシッ

    エレン「ふぁっ!?」

    ライナー「ファッ!?」

    ベルトルト「♂読破とはたまげたなぁ♂」





    184:1:2013/05/31(金) 23:45:33.07 ID:mDU96mzx0

    エレン「なあアルミン」

    アルミン「どうしたんだい(これでやっと理解してくれたか、心苦しいけど天使にはフラれてもらうしか……)」



    エレン「アニって、俺のことが好きだったのか……///」



    マルコ「やばいやばいやばい」キリキリキリ

    コニー「おっふ少しは休んでろよ胃痛」キリキリキリ

    アルミン「え? なんだって?」

    ジャン「思考を放棄しやがった……考えるのが怖いんだな」





    186:1:2013/06/01(土) 00:06:18.36 ID:mDU96mzx0

    マルコ「待って待ってその結論にたどり着くのは間違ってないけどおかしい」

    エレン「いや、この本読んで良かったよ。なんつーか、今まで知らなかった世界が見えてきた」

    マルコ「それでなんでアニにたどり着くんだよクリスタはどうしたんだよ」

    エレン「? クリスタはクリスタだろ?」

    コニー「エレンがぶっ壊れてんのか、この本が役立たずなのか、どっちかハッキリさせようぜ」

    マルコ「やばいね高確率でどっちもだ」

    エレン「おいアルミン、朝飯行くぞ」

    アルミン「うん!」

    ジャン「現実から解き放たれたアルミンが、生き生きしている……」





    188:1:2013/06/01(土) 00:21:41.61 ID:mDU96mzx0

    コニー「……この本」

    マルコ「ちょっと待って。僕も読んだことあるから、内容を思い出してるところ。うーん」

    エレン「お、ミカサおはよう」

    ミカサ「おはようエレン」

    クリスタ「おはよっ」

    エレン「おう」

    ミカサ「……大丈夫、私が一番最初に挨拶した。エレンが朝一番で話したのは私一番は私」

    アニ「…………」

    エレン「! お、おはよ、アニ」

    アニ「うん?」

    ミカサ「」

    クリスタ「」





    190:1:2013/06/01(土) 00:32:53.96 ID:mDU96mzx0

    エレン「あーっと、い、いい天気だな!」

    アニ「……頭でも打った?」

    エレン「な、なんでもねえよ」

    マルコ(これはAUTO)

    コニー(男なんて相手から告白されたら、一日中その相手のことで頭ん中いっぱいだもんな)

    マルコ(ストロボよりアオハライドの方が好きなんだけど)

    アニ「ふーん。じゃ、また後で」

    エレン「あ、あと?」

    アニ「今日は対人格闘だろ?」

    エレン「お、おう」


    ミカサ「」

    クリスタ「」

    マルコ「家族()と彼女()が息してないよ……」

    コニー「向こうのジャンとクリスタ親衛隊見てみろよ、メシウマって顔してるぜ」

    マルコ「ジャンはウマヅラだけどね」

    マルココニー「HAHAHAHAHA」

    マルココニー「…………やべえ」キリキリキリキリ





    192:1:2013/06/01(土) 00:52:19.35 ID:mDU96mzx0

    対人格闘訓練

    エレン「よ、よろしくお願いします」

    アニ「なんでそんなに固いんだか」


    マルコ「どうコニー? 内容的に問題はありそうだった?」

    コニー「まだ全然読めてねえよ。エレン読むの早すぎだろ」

    マルコ「彼の集中力は尋常じゃないからね」


    エレン「フゥッ、フゥッ」

    アニ「今日は避けてばっかりだね。ちょっとは反撃してきなよ」

    エレン「うっせーよ」

    エレン(よく見たらこいつ美人だよな……おい訓練中に何考えてんだ俺集中しろ)

    アニ「フッ!」

    エレン「あぼっ!?」





    202:1:2013/06/06(木) 22:31:58.76 ID:mDU96mzx0

    マルコ「落ち着くんだ、本を読んだだけじゃない、僕はミュージカルだって見た覚えがあるんだぞ……」

    コニー「うーん、読む限り普通のラブコメって感じなんだけどなあ」

    マルコ「エレンの思考のブレのなさは定評がある。それをぶち破って無理やりアニへの意識を顕在化させたんだ、何か絶対にあるはず!」

    コニー「なんかマルコのポジションがおかしくね?」

    ベルトルト「この本、僕も読んだことあるね」ヒョイッ

    コニー「うお! び、びっくりさせんなよベルトルさん……」

    ライナー「オレモイルゾ!」





    203:1:2013/06/06(木) 22:36:53.28 ID:mDU96mzx0

    ベルトルト「へぇ、やっぱりこれだったんだ。正直このキチ小説ぐらいじゃないとエレンきゅんをあんな風にしたりできないよね」

    コニー「お前のそのクソ気持ち悪い口調は置いとくぞ、この本ってどんな話なんだ?」

    マルコ「…………ぁ」

    ベルトルト「思い出したようだね」

    マルコ「ぁ、…ぁ、ぁ……!!」

    コニー「マルコ!? どうしちまったんだ!?」

    ベルトルト「どうしたんだ、そんな超大型巨人を見たみたいに!」

    ライナー(ひどい自演を見た)





    205:1:2013/06/06(木) 22:57:24.56 ID:mDU96mzx0

    マルコ「ミュージカルで、そうだった……この小説はマズい……」ガタガタ



    アニ「どうした?もう終わりかい?」

    エレン「け、蹴られた、アニに蹴られた……///」

    アニ「はぁ?なんか今日のあんたちょっとおかしいよ、っと!」

    エレン「ふぅあ!」

    アニ「へぇ、今の避けるなんだやるじゃん」

    エレン「おおおおまえ、俺のこと蹴りすぎだから! あれでもライナーにも蹴り入ってるような……?」

    アニ「あんたもライナーも、いい的だから」

    エレン「うわあああああああああ! アニがそんなヤツだったなんて知らなかったし知りたくもなかった!!」

    アニ「は、はぁ……?」

    エレン「もう一発もくらわねえ! 全部避けてやる!!」




    コニー「お、おいおい。何がなんだか分かんねえ、マルコ説明してくれ」

    マルコ「……この小説は、素直になれない女の子と鈍感な男の子の小説なんだ」

    ライナー「まるでアニとエレンだな」

    ベルトルト「真剣な話してんだよ黙れ!」バキッ!

    ライナー「結婚しよっ!?」





    206:1:2013/06/06(木) 23:07:29.31 ID:mDU96mzx0

    マルコ「女の子はね、愛情表現が普通の人と違ったんだ。体質って言うのかな」


    アニ「せ!!」

    エレン「ーッ、ッ、ッ!!」ヒュオッ

    アニ「すばしッこい……!」


    マルコ「男の子はその愛情に気づかない。気づいたとき、愕然とした。それは到底愛情と呼べるものではないはずだったから」


    アニ「なんで当たンないのッ」ズババ

    エレン「速ェーンだよォッ、チックショウ!!」ブン

    アニ(!? 蹴りを完全に捉えられた!? こっちの軸が崩される……!)


    マルコ「小説での女の子の愛情表現は……『蹴り』だった」キリキリキリ

    コニー「…………計ちゃン、じゃなくてエレンすげーあんなに速い蹴りを避けるなんてサシャよりはやーい」キリキリキリ

    サシャ「!?」





    207:1:2013/06/06(木) 23:12:37.09 ID:mDU96mzx0

    エレン「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ」

    アニ「……あたしの負け、だね」

    エレン「あ、アニっ!」

    アニ「……は?」


    ベルトルト「まだだマルコ。まだ君は、男の子が女の子の想いに気づいてからの行動を述べていない」

    コニー「な、なんだまだあったのかよ! 早く言ってくれよ!」

    マルコ「……男の子は、自分は女の子の相手としては相応しくないと思った、だから」


    エレン「俺、もっと強くなる!」

    アニ「や、今あたしに勝って」

    エレン「俺が欲しいのはアニを倒す強さじゃない! 巨人を倒す強さだ!」

    アニ「…………ッ!!」ズキッ

    エレン「だからもっと強くなる、いっぱいがんばる。だから……待っててくれ!」

    アニ「……勝手にしなよ」ズキズキ


    ライナー「…………」

    ベルトルト「…………(エレンいい尻してるな……)」





    208:1:2013/06/06(木) 23:21:33.41 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「そっか……エレンが待っててほしいのはアニなんだ」

    クリスタ「仕方ないよねぇ、戦場でエレンの隣に並べるのって、アニぐらいじゃないとねぇ」

    クリスタ「……だったら、私は……私、は…………」





    215:1:2013/06/29(土) 20:20:38.31 ID:mDU96mzx0

    -前回までのあらすじ!-

    アルミン「胃痛がFA宣言」



    マルコ「さてと……コニー、これはプランD。いわゆるピンチだ」

    コニー「えーっと、エレンはアニがエレンのことが好きだと思ってて、でもエレンのことを好きなのはクリスタで?」

    マルコ「注意してほしいのは、クリスタの爆弾かな。名目上は彼女っていうポジションなのに完全放置だから正直憤死寸前だと思う」

    コニー「ふんし?」

    マルコ「……まあ、フラストレーションが爆発して死にそうってこと?」

    コニー「フラスコ計画?」

    マルコ「ああ……うん……コニーが天才になればいいよね……うん」





    216:1:2013/06/29(土) 20:35:16.35 ID:mDU96mzx0

    ジャン「くくく……さすがに予想だにしなかった展開だが、まあ俺の当初の目的は果たせているからいいさ」

    ライナー「笑顔が真っ黒だな、おい」

    ジャン「さあミカサ、寂しかったらいつでも俺の胸に飛び込んできていいんだぜぇ……?」



    マルコ「あの連中にはバレないよう、どうにか事態を沈静化する方向に持っていきたいね」

    コニー「けど、どうやって?」

    マルコ「まあエレン次第ってところか……一応案はある。コニーの協力も必要だ」

    コニー「オーライ。んで、どう落とし所を作るんだよ?」

    マルコ「……正直言って、あまりいい気分になるものじゃないけどね」





    218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/29(土) 20:38:42.73 ID:fKPlC5yP0

    天使は再び返り咲くことができるのだろうか…。





    219:1:2013/06/29(土) 20:40:25.51 ID:mDU96mzx0

    夕食後

    マルコ「それにしても、このミュージカルはひどかったね」

    コニー「ああ、俺でも分かる駄作っぷりだったぜ」


    エレン「……ん、マルコにコニーか。何の話してんだ?」

    マルコ「やあエレン。この間コニーと劇場に行ったときの話をしててね」

    エレン「二人で行ったのか? 付き合ってんのかよお前ら」

    コニー「よせよ、ライナーとベルトルトじゃあるまいし」



    ベルトルト「僕と君はいつの間に付き合いだしたんだ?」

    ライナー「勘弁してくれよ」

    ベルトルト「僕は一向に構わんッッ」

    ライナー「俺が構うんだよこのスカポンタン!!」





    220:1:2013/06/29(土) 21:00:25.07 ID:mDU96mzx0

    エレン「へぇ……どんな?」

    マルコ「えっとね、蹴りでしか好意を伝えられないっていう、普通じゃありえない――」

    コニー(ん? なんかアニがこっち見て口をパクパク動かして……?)




    アニ(――――お前らを見ているぞ)




    コニー「!!? マルコ!!!」バキッ

    マルコ「ライカァッ!?」

    エレン「うお、びっくりした」





    221:1:2013/06/29(土) 22:19:08.31 ID:mDU96mzx0

    コニー(マルコ、マルコ、やべえよ! アニに気づかれてるって!)ヒソォッ

    マルコ(そ、そうか……けど僕の顔面にグーパン叩きこむ必要はなかったんじゃ?)

    コニー(とにかく失敗だ! エレンにこそっと本当の恋愛を教えるんなら部屋でやるべきだろ!)

    マルコ(こ、コニーに諭された……分かったよ、今行く)

    ベルトルト(エレンとアニは僕が引きつけよう、早く行くんだ!)

    マルコ(誰だよ)

    コニー「誰だよ!?」





    222:1:2013/06/29(土) 22:32:22.61 ID:mDU96mzx0

    アニ「……ねえ、ちょっと」

    エレン「んあ?」

    アニ「ちょっとこっちに来なよ」

    エレン「お、おう」ズルズル

    ベルトルト(……これは僕の功績)キリッ



    マルコ「エレンが帰ってくるのを待つか」

    コニー「そだな」





    223:1:2013/06/29(土) 22:40:26.42 ID:mDU96mzx0

    クリスタ(マルコとコニーが説明してくれたら良かったんだけどね)

    クリスタ(ユミルは先に部屋に戻ってもらった)

    クリスタ(……たぶん、アニのほうが、私より意識されてる)

    クリスタ(なんでかは分からないけど、それはアルミンたちの手によるものなんだろう)

    クリスタ(でも)

    クリスタ(私は、負けたくない)

    クリスタ(勝ち筋が、私には見えている。私には、見えている)

    クリスタ(いい子ぶってる余裕なんてないの。もうなりふり構わない、じゃないと、エレンを捕まえられない)

    クリスタ「……勝負は今、ここで決める!」ドン!





    224:1:2013/06/29(土) 23:23:03.00 ID:mDU96mzx0

    エレン(なんだこの小屋、狭いし暗いな……)

    アニ「…………」

    アニ(……あの本、役立ったみたいで良かったよ)ニヤッ




    マルコ「ん、この本……前の持ち主の名前が書かれてる」

    コニー「へえ、傍迷惑なもん売りやがって、どんな名前してんだよ」

    『レオンハート』

    マルコ「」ガタッ

    コニー「」ガタッ





    226:1:2013/06/30(日) 00:09:59.96 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「えーっと、ここの小屋かな? 前ハンナがみんなに密会用として紹介してたし」

    クリスタ「どれどれ……」ソーッ


    アニ「ねえ……最近さ、訓練のとき、ちょっと余所余所しいよね」

    エレン「っ! や、そんなことねーよ」

    アニ「こっち向いてって」ゲシッ

    エレン「うわっ!?」

    アニ「……今のは、ジャブみたいなもんだよ。これからもっと激しくなる」

    エレン(は、はァッ……!? 今から俺、アニに蹴られまくるってことかよ!?)

    アニ「もっともっと、激しくスるよ」

    エレン「う、うぅ……」



    クリスタ(……これって、え、え?)





    227:1:2013/06/30(日) 00:30:23.83 ID:mDU96mzx0

    アニ「……」ゲシッゲシッ

    アニ(こんな愛情表現あるもんか、バカバカしい)

    エレン「……ッ、ッ」

    エレン(なんだ、なんなんだ!? 人がいないからってこんなに積極的になりやがるのか女ってのは!? だ、だめだ、こうストレートにされると、恥ずかしくて抵抗できねえ!)



    クリスタ(お互い顔を赤らめながら、アニがエレンを蹴ってる)

    クリスタ(アニがエレンを蹴ってる)

    クリスタ(ローキックで脛、太もも、膝、時々足の甲を踏んだり)

    クリスタ(それに対しエレンは無抵抗)


    クリスタ(なんだこれ)





    228:1:2013/06/30(日) 01:05:53.14 ID:mDU96mzx0

    マルコ「エレン、エレンはどこだ!?」キリキリキリ

    コニー「やべえよやべえよ! 全部俺たちは踊らされていたんだ!」キリキリキリ

    クリスタ(! 二人が探しに来た!)

    クリスタ「あ、マルコにコニー! どうしたの?」

    マルコ「エレンを見ていないかい!?」

    クリスタ「あっちに行ったよ」アサッテノホウコウ

    マルコ「ありがと!!」ダダダ

    クリスタ「……うぅ、先延ばしにしちゃった……どうすればいいんだろ」

    コニー「何を先延ばしにしたんだ?」

    クリスタ「ひゃあああっ!?」

    マルコ「さすがコニー、直感だけでここまで僕を導いてくれただけはあるね」

    コニー「というかこの小屋怪しすぎだろ、誰でもここだと思うわ」

    マルコ「バレバレだね、逢瀬には向かないかな」

    クリスタ(……ハンナごめん、私も同意)





    233:1:2013/07/01(月) 21:40:20.26 ID:mDU96mzx0

    マルコ「これは……中は想像以上にひどくなってるね」キリキリ

    コニー「うぅ、ごめん、俺たちのせいだ……俺たちがもっと早くエレンの勘違いをどうにかできていたら」キリキリ

    クリスタ「ううん。私も、先延ばしにしてたから。立場に甘えて。有名無実なのも知らないで」

    マルコ「え、気づいて……?」

    クリスタ「ふふっ、気づいてないほうがおかしいよ」

    コニー「無理して笑うなよ。見てて、痛々しいんだよ」

    クリスタ「……ごめん……今日は、もう、帰って寝るね」

    マルコ(……あれ、いい話っぽく終わらせようとしてるけど、これ後処理を僕らに丸投げしてない?)キリキリ

    コニー(やべえガチだ)キリキリ





    234:1:2013/07/01(月) 21:51:21.65 ID:mDU96mzx0

    マルコ「ま、待つんだクリスタ!」ガシッ

    コニー「ちょっと待てよ、行かせねえぞ!」ガシッ

    クリスタ「ふぇ!? だ、だってもうエレンはアニと……!」

    コニー「そんなの関係ねえだろ(俺たちの胃痛とは)!!」

    クリスタ「!?」

    マルコ「このままでいいのかい!? 僕は、僕は……(胃痛が)嫌だね……!」

    クリスタ「けど……私は良い子だった、これからもたぶん。誰かから何かを奪うなんて、そんなの」

    コニー「だから(俺たちの胃痛とは)関係ねえって言ってんだろ!! 俺たちは今! お前を行かせたくない!」

    マルコ「(処理を押し付けられるのは)嫌なんだよ! だから……自分で戦ってみろよ、クリスタ・レンズ!!」

    クリスタ「…………ッ!」





    235:1:2013/07/01(月) 22:15:39.74 ID:mDU96mzx0

    アニ「じゃあそろそろ、トドメかな」

    エレン「ひっ……」

    エレン(あの構え! ハイキックだ! こめかみを狙ってる! そんな一撃食らったら、イっちまう……!)

    アニ「観念しな」

    アニ(一撃で失神させる。それで……起きた後に)


    アニ(今度こそ……蹴りなんかじゃなくて、私の言葉で……)


    クリスタ「――エレン!」

    アニ「ん?」

    エレン「う……? アイエエエエ!?」

    クリスタ「待たせちゃったね……本命(カノジョ)の登場よ」ババーン



    コニー(おいさっきまで尻込みしまくってたヤツがイキってんぞ)

    マルコ(思春期女子にありがちなあれだから……)





    236:1:2013/07/01(月) 22:34:10.01 ID:mDU96mzx0

    エレン「何してんだよお前……」

    クリスタ「何って、私はエレンの彼女だよ? 彼氏の浮気を見過ごせるわけないじゃん」

    アニ「……場所を変えよう」

    クリスタ「行かせないよ」

    アニ「……確かにこの場で、あんたは邪魔するのに成功した。でもね、私が賭けてるのはここからなんだよ」

    クリスタ「何でよ……エレン……行くなエレン!! こんな所で行くな!! 何鈍感ぶってんだよ!! そんなにかっこよく自分に酔いたいのかバカ!! フラグ偏りきってんのに今更ハレーム作れるとでも思ってるのか、このアホが!! 女の子のために生きろよ!! こんな女を選んで行くくらいなら、もうこの場で私をフれ!!!」



    マルコ「」キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリ

    コニー「」キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリ





    237:1:2013/07/01(月) 22:56:53.23 ID:mDU96mzx0

    エレン「お、おい落ち着け二人とも、何殺気立ってんだよ」

    クリスタ「エレン……私、諦めないよ?」

    アニ「腹筋女以外にも壁があったか……まあ、この壁は小さくて、とびきり脆い」

    クリスタ「私には……見えている。さっきまでの私の目は曇っていた。でも今の私には見えている! まだ、私には見えている……!」

    エレン「え、ちょ、まっ」

    アニ「……来な」クイックイッ

    クリスタ「正面から行くわけないでしょ? エレンこっち」グイッ

    エレン「うおっ」

    アニ「! 待て!」




    マルコ「は、早いっ!?」

    コニー「追うぞマルコ、こっちだ! 見失っちまう!」ダダッ

    マルコ「おう!」ダッ





    238:1:2013/07/01(月) 23:09:37.79 ID:mDU96mzx0

    エレン「く、クリスタ、どこに向かってんだよおいっ!?」

    クリスタ「舌噛むから黙ってて!」

    エレン「は、はい」



    アニ「――兵舎に逃げ込む気か。逃がさないよ」



    マルコ「なんでこんな追跡ミッションを……軽量二脚じゃだめだ、誰かフロート持って来い!」ダダダ

    コニー「マルコしっかりしろ、気をしっかり持て!」ダダダ

    ミカサ「気を抜いてはいけない。三人の認識がバラバラな以上、一度話を整理させる必要がある」

    マルコ「ああそうだ……!?」

    コニー「!?」

    ミカサ「急ぎましょう」

    マルコ「何で壁走ってんだよミカサ……」

    コニー「故郷で聞いたことがある、あれはNINJAだ。やっぱり東洋生まれはすごい。俺はそう思った」





    239:1:2013/07/01(月) 23:44:15.18 ID:mDU96mzx0

    アニ「逃がさない……!」

    クリスタ「くっ、さすがに逃げ切れない……けど!」

    エレン「お、おいクリスタここどこだよ!?」

    クリスタ「食堂裏道、女子寮に向かってる!」

    エレン「俺を連れ込む気かよっ!?」

    クリスタ(勝負は今……! ここで決める……!)

    クリスタ「私は弱い。ここにいる誰よりも弱い。ので、誰かの助けがないと戦えない」

    エレン「は、はぁっ……!?」

    アニ「! この地点……マズイ!」

    クリスタ「私に力を貸して、みんな……」スゥッ



    クリスタ「リバースカードオープン! トラップ発動――『ヒーロー見参』!!」



    ベルトルト「……呼んだかい?」(☆7 ATK:2800 DEF:2000)





    241:1:2013/07/02(火) 00:02:45.16 ID:mDU96mzx0

    アニ「ヒーローだったのあんた!?」

    ライナー「やれやれ、シグナルが見えたから駆けつけてみれば……」

    アルミン「良かったねアニ、どこを向いても敵だ、蹴り放題だよ」

    ユミル「こちとらクリスタのディフェンスには定評があるんだ、簡単には通さないよ」


    アニ「ぐっ、三人同時(アルミンはノーカン)に相手取るのはさすがに無理が……!」

    クリスタ「じゃあね、アニ」

    アニ「……!」

    クリスタ「……エレン?」

    エレン「あっちから……やっと来たか」



    マルコ「ちょおおおおおおおおおっと待ったあああああああああああ!!!」ダン!

    コニー「定刻破ってただいま参上、ってな!」ズパァッ

    ミカサ「私のテールランプはもう真っ赤」ジャキン





    242:1:2013/07/02(火) 00:09:18.07 ID:mDU96mzx0

    エレン(ったく……やっと揃ったな)

    マルコ「フーッ……ちょうどいいや、揃ってる」

    コニー「先に説明しちまおうぜ、このしっちゃかめっちゃかな状態を」

    ライナー「何? どういうことだ?」

    マルコ「最初の悲劇はエレンがクリスタに誤ったアプローチを仕掛けたことだった。というかアプローチの趣旨が僕らとエレンでずれていた」

    ベルトルト「彼は本当に……クリスタと仲良くなりたかった、アルミンとは違って、そこに一切の下心はなかったんだ」

    コニー「何しれっと解説側に混ざってんだテメェ」

    ジャン「しかもしれっとアルミンを貶めやがった」

    ユミル「アルミンお前……」

    アルミン「違う! 冤罪だ、あそこのでくのぼうが何か申し上げてるだけだ!!」


    ベルトルト「…………」フーッ


    コニー「うわ、出たよ芋ドヤ顔」

    アルミン「うああああああああああああああああああああああああああ!!」





    243:1:2013/07/02(火) 00:19:10.13 ID:mDU96mzx0

    マルコ「ごほん。そしてクリスタにエレンは言った、愛してるって。でも僕らは知っているよね? エレンの愛してると、普通の愛してるは違うって」

    エレン(…………)

    アニ「一応言っとくよ、あんたを愛してるって言ったのは、ただ……ペットみたく、愛玩したかっただけなんだ」

    クリスタ「……ッ」

    アニ「だから、こいつの言葉の定義について、あんたたちが正しい知識を与える前に、勝負を決める必要があった」

    マルコ「うん、だからもう、僕らの勝ちだ」

    コニー「それを自分で言うってことは、アニはもう諦めた、ってことでいいよな……?」

    アニ「あの小屋で見つかった時点で、賭けには負けてたからね」





    244:1:2013/07/02(火) 00:31:18.86 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「…………私は、私にとっての勝ちは、アニとエレンを引き離すことだった」

    ベルトルト「蹴り=愛情表現であると刷り込んだ君は、エレンに対して愛情を目いっぱいぶちまけた」

    エレン「え、蹴りって愛してるって意味じゃなかったのか!?」

    ジャン「ちょっと黙れお前」

    ミカサ「エレン、あなたの言語力はとても残念だ、ので、あなたは静かにしておいたほうがいい」

    エレン「お、おう?」

    ベルトルト「……エレン、蹴りは愛情表現なんかじゃない、あの本がおかしいんだ」





    245:1:2013/07/02(火) 00:46:42.87 ID:mDU96mzx0

    エレン「!」

    クリスタ「でもアニ……あなたなら、言葉で伝えられるはずでしょ? どうしてこんな回りくどいことを?」

    アニ「……言いたく、ない」

    ベルトルト「…………」

    ライナー「…………」

    クリスタ「そっか、そっか。じゃあ私の勝ちだね」




    エレン「や、なあオイ、俺を抜きにして話進めすぎじゃないか?」





    246:1:2013/07/02(火) 01:24:45.65 ID:mDU96mzx0

    マルコ「エレン……けど、この話は、正直君がかかわるべきじゃないって言うか」

    ベルトルト「待ってくれマルコ。僕は……いや、僕らは何か、大きな思い違いをしていたのかもしれない!」キュピーン

    コニー「何キャラだよお前」

    エレン「ベルトルトの言うとおりだ」

    ベルトルト「……」チラッ

    エレン「別に俺はそこまでバカじゃねえよ」

    マルコ「……どういう……ことだ……?」



    エレン「愛してるの意味ぐらい、きちんと学んでんよ」ババーン





    248:1:2013/07/02(火) 02:00:40.48 ID:mDU96mzx0

    一同『!!?』

    クリスタ「え……え?」

    エレン「だから、まあ、この間勉強したんだよ。なあ」

    ベルトルト「魂にその銘の意味を刻み込んであげたよ」キリッ



    クリスタ「待って、ちょっと待って、その、」

    エレン「今度はちゃんと言う。クリスタ、その……」


    エレン「俺のペットになってくれ」





    249:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 02:02:32.81 ID:edgTXV+m0

    え?










    え?





    250:1:2013/07/02(火) 02:19:43.44 ID:mDU96mzx0

    アルミン「ファッ!?」

    ジャン「おっ、おかしいだろ!? 今のは普通愛してるって言うとこだろ!?」

    エレン「うっせーな! 自分に嘘はつけねーよ!」

    アニ「」ブクブク

    ユミル「」ブクブク

    ライナー「」ブクブク

    コニー「あ、泡吹いてんぞあの三人」

    マルコ「エレェーン! 訂正しろ今すぐ! 早くしろっ!! 間に合わなくなっても知らんぞーーーーっ!!」





    251:1:2013/07/02(火) 02:33:30.22 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「え、ぁ、ぅ」

    エレン「俺はクリスタの頭をなでたい、手を引っ張って散歩したい、膝枕してもらいたい、並んで弁当食いたい」

    クリスタ「は、はひっ」

    エレン「それは……俺のペットになってほしいってことなんだって、分かったんだ」

    クリスタ「あ、えと、その」

    エレン「なあ」ギュッ

    クリスタ「!!」

    マルコ(クリスタの両手を握ったァーッ!?)

    コニー(うわ、あそこだけ乙女チック火花バチバチ中だ)

    エレン「俺に、飼われてくれ」





    クリスタ「……………………はぃ」





    253:1:2013/07/02(火) 02:57:31.74 ID:mDU96mzx0

    コニー「あbbbbbbb」キリキリキリ

    マルコ「だめだコニー、考えるのが怖いからといって思考を放棄しちゃいけない」

    マルコ「本当の地獄はここからだ……」キリキリキリ



    アニ「」

    エレン「あ、アニ!」

    アニ「え、ああ」

    アニ「……ハハッ、そうか。あんたは選んだ、ちゃんと選んだんだ。偉いよ、うん」


    エレン「俺はお前を――愛している」


    アニ「」





    256:1:2013/07/02(火) 03:10:56.54 ID:mDU96mzx0

    マルコ「ファアアアアアアアアアアアアアアアアック!!」

    コニー「あ、これあかんやつや」



    アニ「は、は、は?」

    クリスタ「え、え、え?」

    エレン「クリスタっ。ペットなんだから、俺がいいって言うまで喋っちゃだめだろ?」

    クリスタ「あ、はい」

    アニ(処理能力が限界。もう何言ってんのこいつ)





    257:1:2013/07/02(火) 03:13:36.71 ID:mDU96mzx0

    ベルトルト「…………」

    ライナー「お前の差し金か? これは」

    ベルトルト「……僕はただ、エレンに少しばかり教養を授けただけさ」

    ライナー「いや、教養って言わないだろこれ」

    ベルトルト「こう見えて結構仲間思いなんだ、僕」

    ライナー「どこが!?」





    258:1:2013/07/02(火) 03:17:00.89 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「」ブッスー

    エレン「んあ? なんつー表情してんだお前」

    クリスタ「結局エレンは、選ばないってことでしょ?」

    エレン「おう! 俺、女の子といちゃいちゃしたいだけだしな!」

    クリスタ「……だってよ、アニ」

    アニ「けれど、でも私は」

    クリスタ「そんなに深く悩む必要なんてないんじゃない? エレンだってあんまり深く考えてないだろうし、私も、とりあえずエレンの傍にいれたらいいかなと思ってるだけだし」

    アニ「……」

    クリスタ「アニが何を抱えているのかは知らないけど、たぶんエレンは、その荷物ごと支えてくれるから」



    マルコ(無条件エレンage……)





    259:1:2013/07/02(火) 03:20:15.91 ID:mDU96mzx0

    アニ「…………」

    エレン「んだよ、人の顔ジロジロみて」

    アニ「……」ポスッ

    エレン「……」ギュッ

    クリスタ「ずるいずるい! アニ離れて! 私も、エレン私も!」




    コニー「おい、本当にペットみたいになってるぞあいつ」

    マルコ「まるで小型犬だね」





    260:1:2013/07/02(火) 03:31:07.71 ID:mDU96mzx0

    ジャン「……ッテメェェェェェェ!! ミカサだけじゃなく二人キープだとォ!?」

    アルミン「コロシテヤル……」

    ライナー「やれやれ。バッドエンドに染め上げてやるとするか」

    ユミル「やっと見せてやれるよ……120%の私を……」

    オオオオオオオオオオオオオオ


    コニー「おい、あっちの四人からすげえオーラが出てんだけど」

    ベルトルト「君には分かるまい、四人の体を通じて出ている力が」

    マルコ「勝手に四人の体にバイオセンサーを埋め込まないでくれ。とにかく、エレンが危ない……!」バッ



    エレン「クリスタ、クリスタはかわいいなぁ」ナデナデ

    クリスタ「〜〜♪」

    アニ「ホントに気持ちよさそうだね……ペットというか、子供みたい」

    エレン「? 俺とお前のか?」

    アニ「………………バッッカじゃないの」プイッ




    マルコ「あ、もうこのままでいいや」





    261:1:2013/07/02(火) 03:39:13.05 ID:mDU96mzx0

    四人『……行くぞ!!』

    エレン「んあ?」

    マルコ「危ない、避けろエレンッ」

    ベルトルト「いや不必要だ。そろそろ、来る」

    コツ…コツ…コツ…

    マルコ「!?」

    ライナー「こ、この足音は!?」

    コツ…コツ

    キース「今しがた、鬨の声が上がっているのが兵舎中に聞こえていたが……いったい今から何の訓練を始めるのだ?」ドドドドド





    262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 06:55:20.60 ID:6QBG91BUo

    ある意味すげぇ誠実な人間だなエレンwww





    270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/02(火) 21:13:37.56 ID:kLdwgWQC0

    ここまでくるともはやすがすがしいな





    271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 01:21:44.94 ID:LW5Oj2vK0

    このエレンは新しいな


    いいぞもっとやれ





    274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/03(水) 21:17:58.65 ID:mDU96mzx0

    マルコ(この這い寄る混沌コトコト煮込み状態に教官だと!?)

    コニー(うまそうな名前だなオイ)

    ミカサ「私が呼んだ」

    コニー「おまっ……バカな俺でもわかるぞ、絶対に解決にならん」

    ミカサ「ああいった性衝動的問題は私たちの手に負えない。大人の力を借りるべきだと判断した」

    マルコ「ぐう正」

    コニー「マルコしっかりしろ! さっきからなんかお前ヤバいぞ!?」





    275:1:2013/07/03(水) 21:20:38.96 ID:mDU96mzx0

    マルコ(この這い寄る混沌コトコト煮込み状態に教官だと!?)

    コニー(うまそうな名前だなオイ)

    ミカサ「私が呼んだ」

    コニー「おまっ……バカな俺でもわかるぞ、絶対に解決にならん」

    ミカサ「ああいった性衝動的問題は私たちの手に負えない。大人の力を借りるべきだと判断した」

    マルコ「ぐう正」

    コニー「マルコしっかりしろ! さっきからなんかお前ヤバいぞ!?」





    276:1:2013/07/03(水) 21:49:15.96 ID:mDU96mzx0

    キース(いや……分からんな、連れてこられたはいいが、何か問題が起きているのか?)

    キース(ん、イェーガーにレオンハートにレンズ? 珍しい組み合わせだが、かなり近いな)

    キース(パーソナルスペースを互いに侵食、いや、中和しているのか……)

    キース(対照的に、この三人を周囲の距離は離れている。まるで台風の目だ)

    キース「貴様がこの騒動の原因か、イェーガー」

    エレン「…………」

    マルコ(一発で見抜いた!?)

    コニー(すまん、こんなの誰でもわかるわ)





    277:1:2013/07/03(水) 22:22:38.81 ID:mDU96mzx0

    エレン「騒動、で……ありますか?」スッ

    キース「ああ」スッ


    コニー「え? なんであの二人、お互いに距離を測りだしてんだ?」

    ベルトルト「エレンの身にまとうオーラが違う。今日の彼は、一皮向けてるよ」ジュルリ

    マルコ(今の舌なめずりは見なかったことにしよう)

    コニー「今なんで舌なめずりしたんだ? 三流のすることだぞ?」

    マルコ「迂闊だコニー!」

    ベルトルト「♂知りたいのかいコニー?♂」


    キース(バカな……イェーガーは典型的な似非リア充、所謂深く狭い交友関係の持ち主だという分析だったはずだ)

    キース(輪の中にレオンハートとレンズを取り込んだということか?)

    キース「そうか、自覚があるのは大変良いことだな」

    エレン「それで、どうかされたのですか?」

    キース「いやなに……貴様は……ん?」

    キース(こいつ、なんでレンズの頭に手を置いたまま私と話をしているんだ?)





    278:1:2013/07/03(水) 22:42:24.47 ID:mDU96mzx0

    キース「いや、分からんな……なぜ貴様は今、レンズ訓練兵の頭をなでている?」

    エレン「ハッ、クリスタが可愛いのはまさにこの刹那であり、この可愛らしさは次の刹那には変わっているので、今しかないと思い、なでております」

    クリスタ「????」

    アニ「????」

    マルコ(刹那の生滅の繰り返しか、なんでここで仏教の論理を……)

    コニー(自我が無数だってのを入れるとウパニシャッドになるな……)

    マルコ(????)





    279:1:2013/07/03(水) 23:32:28.04 ID:mDU96mzx0

    キース「貴様の無常観はどうでもいい。そうした行動が集団の規律や団結を乱すということも……」

    エレン「しかし教官。こいつは集団の一員ではなく、俺のペットです。それで集団の行動が乱れるとは思えないのですが」

    キース「……!?」

    マルコ(言ったあああああああああああああああああああああ)

    コニー(あー腹減ってきちゃったなー早くメシ食いたいなー)キリキリキリ

    キース「いや……分からんな。なぜレンズ訓練兵が貴様のペットになっている……?」

    エレン「……? それは、なぜクリスタは天使なのかという質問でしょうか?」

    キース(なんだ、このブラウス訓練兵と問答しているかのような感覚は)





    280:1:2013/07/04(木) 00:25:14.05 ID:mDU96mzx0

    クリスタ「え、エレン、その……さすがにそんな公に言うのは、恥ずかしいかな……」モジモジ

    エレン「ん? なんで飼い主に反論してるんだ? クリスタはペットだろ?」

    アニ(うわぁ)



    エレン(キース教官が何を疑問に思っているのか分からない……とにかくハッキリさせてやるか)

    ベルトルト(エレンッ、言うんだな、今ここで!)

    エレン(ああッ、勝負は今! ここで決める!)

    キース(こいつら直接脳内で……!)





    281:1:2013/07/04(木) 00:36:11.39 ID:mDU96mzx0

    エレン「こいつが俺のペットで、俺は飼い主だ」

    エレン「んでこいつはアニ、俺の彼女」

    クリスタ「……わ、わんっ」

    アニ「にゃ、にゃー」



    マルコ「アニはペットじゃねえだろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」



    キース「なるほどな」


    コニー「おい教官が寛大っぽい態度示してんぞ!」





    282:1:2013/07/04(木) 00:48:42.99 ID:mDU96mzx0

    キース「一つ問うがイェーガー……貴様のそれは、愛情か? 独占欲か?」

    エレン「どちらもです」キリッ

    コニー「歪みねえなあいつ」

    マルコ「……コニー、逃げるぞ」

    コニー「へ?」


    ライナーユミルアルミンジャン「「「「…………」」」」


    コニー「うわぁ……巻き込まれちまいそうだな」

    マルコ「いいか、今日俺たちは何も見なかった……そうだな?」

    コニー「合点承知」


     ナラバイェーガー、ソノフタリヲマモリトオシテミセロ
     ハッ

     ミトメルワケネエダロオオオオ
     ケンコンシヨオオオオ

     ウワッナンダオマエラ

     ドガバキドゴメメタァ


    ミカサ(これで家族がいっぱい増える……)フフッ





    283:1:2013/07/04(木) 00:57:53.41 ID:mDU96mzx0

    マルコ(翌朝になって、四人とエレンは結構あざだらけの状態で朝食をとっていた)

    マルコ(ベルトルトが言うには、キース教官がエレンの援護をしたおかげか、四対二でエレンが勝ってしまったらしい)

    マルコ(まあベルトルトが食堂に残っていた理由はエレンの潜在的サディステックオーラから、いけてるリリックを思いついたかららしいけどさ)

    マルコ(何なの? ベルトルトはラッパーにでもなりたいの? 僕ギターで伴奏するよ?)

    コニー「じゃあ俺はドラムする!」

    ジャン「キーボードで」

    マルコ「思考に混ざってくんな」

    エレン「俺はベースかな」

    マルコ「お前はもっと混ざってくんな!」





    284:1:2013/07/04(木) 01:07:34.71 ID:mDU96mzx0

    ベルトルト「おはようエレン。昨晩はお楽しみだったね」

    ライナー「あれ? なんかこいつ機嫌悪い?」

    アニ「あんたの巻き添えで予想外の肘をもらってたから」

    エレン「あれは痛そうだったわ」

    クリスタ「…………」ウズウズ

    エレン「クリスタ」

    クリスタ「!」

    エレン「待て」

    クリスタ「」シュン





    285:1:2013/07/04(木) 01:20:49.15 ID:mDU96mzx0

    アニ「意地悪してやんないでよ」

    エレン「いや、可愛いもんは苛めたくなるだろ」

    アニ「クリスタ、もういいよ」

    クリスタ「うんっ!」

    エレン「ほらパン食えパン」





    286:1:2013/07/04(木) 01:26:13.20 ID:mDU96mzx0

    マルコ(あの三人組は、常に一緒というわけではないけれど、よく行動するようになった)

    マルコ(僕から言わせてもらえば、なんかもう家族だよあれ。クリスタは娘。あとの二人は……分かるな?)

    コニー(わかるわ)

    キース(わかるわ)

    ミカサ「分からない」

    マルコ「オッフ」

    ミカサ「確かに家族が増えるのはうれしい。アルミンは最近金髪を見るたびにのどを掻き毟ってるけど、さすがにその座まで譲った覚えはない」

    マルコ「アルミンそんなことしてたのか」

    コニー「鏡見るたびに悶絶確定だな」





    287:1:2013/07/04(木) 01:34:28.89 ID:mDU96mzx0

    ミカサ「エレン! 私もクリスタを愛でたい!」

    エレン「え? やだよ」

    アニ「だってあんた動物虐待を自覚なしにしそうだし」

    ミカサ「」ガビーン


    コニー「まずクリスタは動物じゃないってとこから気づこうぜ」キリキリキリ

    マルコ「人権侵害者多すぎだろ」キリキリキリ


    ミカサ「私も負けない! クリスタに認めさせてみせる!」

    エレン「えぇー……」

    アニ「ほらクリスタ、ちゃんと食べな。行軍演習でもたないよ」

    クリスタ「はいはい。あ、エレン口元にパンくずが」ヒョイパク

    アニ「……!」


    マルコ「絵的になんだろう、父親ガチ狙いのファザコン?」

    コニー「いやブラコン……分からんな」

    キース「私も分からんな……朝食の時間はもう過ぎているはずだが、いつまでこうしているのか」




    104期生『』

    キース「全員走れえええええええええええ!!」





    288:1:2013/07/04(木) 01:49:50.89 ID:mDU96mzx0

    コニー「ああもう巻き添えだクッソ!」ハーハー

    マルコ「行軍とは別枠でこんなのやらされたら死ぬに決まってんだろ!!」ゼェゼェ


    クリスタ「あ、あのさっ、エレンッ」ハッハッ

    エレン「んあ?」

    クリスタ「私、ペットに留まるつもりなんてないから」チラッ

    アニ「…………」

    エレン「……あんま無理すんなよ」

    クリスタ「もう、だから私は!」

    エレン「俺はお前のこと心配してんだよ、バカやろ……」フイッ

    クリスタ「! ふふっ」

    アニ「……やれやれ、さっさと行くよ!」

    クリスタ「うんっ!」

    エレン「おう!」






    エレン「女の子といちゃいちゃしたがったら、できた」


    〜終わり〜





    289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 01:54:27.81 ID:g6gIhpQR0

    おつ
    マルコニーが新鮮だったし、
    ちょこちょこ入るパロが面白かったwwww





    290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 02:12:26.86 ID:LwoDbSwB0


    面白かったよ。次回作にも期待してます。
    クリスタ可愛い





    291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 02:17:27.59 ID:GbX0L3ODO


    おもしろかった





    293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 02:40:46.06 ID:t2WaX/mR0


    面白かった





    295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/04(木) 08:16:25.56 ID:Y5EkCcHWo

    乙!

    おもしろかった







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