花鳥風月-2ちゃんねる-

当サイトは2chのまとめサイトとなっております。 ご意見・ご要望は遠慮なくお申し付けください。

    ナルト

    1:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 17:57:07.30 ID:LFgMt1P+0

    イタチが里に現れた。偶然その事実を 知ってしまった俺は、ナルト達を追いかけ宿場町へと向かった。仲間をイタチの 魔の手から守るために、なにより家族や一族の無念を晴らすために、少しでも早く復讐を果たそうと必死だった。

    やっとの思いで突き止めた宿屋の廊下 で、風変わりなマントを羽織り、イタチは俺の目の前にいた。奴の姿を目にするまでは、仲間を守りたいと思う理性もあった。一族のためにと思う気持ちも確かにあったのだが、いざ対峙した瞬間、 俺は憎悪と殺意のみに支配された。

    たかが13才のガキがトラウマと相対し て、平気でいられる訳がなかったのだ。それを俺は、無謀にも今なら勝てると思い込みこの場に来てしまった。俺とアイツは忍者として同じ土俵にすら立てていなかった。




    2:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 17:58:53.06 ID:LFgMt1P+0

    結果、俺は容易に想定出来るシナリオを辿る事になる。我を忘れた無鉄砲な攻撃が通用する筈もなく、俺の存在に興味すらないのだと眼差しが物語っていた。

    力量の差を突きつけられた挙げ句、複雑な 紋様が浮かぶ赤い目で睨み付けられ、俺の意識はあの日へと飛ばされてしまう。身近な人の死に悲しみを感じることも出来ず、恐怖から死に物狂いで逃げ出してさ迷い続けた。

    それから数週間が経ったのち、地獄のような幻からやっと意識を取り戻した俺は、穏やか過ぎる病室のベッドの上で横になっていた。まだ状況が飲み込めず、サクラに抱きつかれたまま放心状態に陥る。

    何かを言いかけて部屋を後にするナルトの姿を、ぼんやりと目で追ってい た。





    3:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:01:18.60 ID:LFgMt1P+0

    しばらくして、まだ病室に居たサクラは、リンゴの皮を剥いていた。

    その姿に紐付いて思い出されるのは、少し前の会話だ。ナルトの活躍を俺によるものだと思い込んだサクラは、俺に礼を言ってきた。なぜ、俺が助けたと言えないのだろう。イタチの狙いもアイツだった。ナルトと俺の差は一体なんなのだろうか。扉を開く音と共に、一番会いたくない奴が現れる。

    ノックもせず病室に入り込んだナルトが、神経をわざと逆撫でするように俺の安い挑発に乗っかった。こいつに劣っている筈はないのに、あろうことかこいつに助けられてしまった。無力感や焦りを認めたくない一心で、全てを怒りに変える。

    屋上へと向かう足でサクラの善意を踏み潰し、ナルトへの敵対心だけを燃やして俺達は無益な争いを始めた。

    もし、カカシが駆けつけてくれなかったら、止めに入ったサクラを殺していたかもしれない。しかし、素直に感謝できるほど俺は強くなかった。むしろ俺は余りに弱すぎて、全てから逃げるようにしてその日の内に里を抜けた。





    4:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:03:18.53 ID:LFgMt1P+0

    サクラとカカシは異変に気づき、俺を引き留めようとしてくれた。サクラは俺なんかを大好きだと言ってくれた。カカシは自分も同じ境遇にあるのだと、だからこそ仲間は大切だと説いてくれた。

    なのに、俺は何も受け付けることが出来ず、イタチへの憎しみでいっぱいだった。大蛇丸の元へ向かう事が最善だと判断した訳じゃない、俺じゃイタチには敵わないという現実から一刻も早く逃げ出したかっただけなのだ。

    呪印によってやっと特別な自分を手に入れた、そう勘違いに溺れたときナルトが俺を現実に引き戻しに来た。

    俺達は再び何の意味もない争いを繰り返す。気絶したナルトを放置し、朦朧とする意識の中、現実逃避の道を歩き出した筈だった。

    正気付いた俺は、見覚えのある白い天井に絶望する。風を取り入れる窓辺で、花が俺を馬鹿にするように揺れていた。





    5:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:04:53.52 ID:LFgMt1P+0

    「何で俺を連れ戻しやがった……!」

    飄々とした雰囲気を纏い、普段と変わらない表情で仲間だからとだけ答えた。当たり前のように優しい言葉をかけてくれるカカシに、俺は八つ当たりをし続ける。

    理不尽な恨みを募らせ、怒りで防御を固める事で、自分はこんなことは望んでいなかったのだと思い込んだ。もう情けない自分を見るのは耐えられなかったのだ。仲間に助けられるだけの弱い自分などいらなかった。大蛇丸に全てを奪われてでも俺は強くなりたかったのに、静かな病室に居る現実を受け入れられなかった。

    ナルトやサクラも見舞いに訪れては、優しく接してくれた。どんなに自分達を恨んでいても、俺が里に居るだけで嬉しいと喜んでくれていた。そんな二人に俺は呪いの言葉をぶつけそうになる。その度にカカシが現れ、二人を守るようにして自分だけ病室に残った。

    本当はナルト達にまで八つ当たりをして、俺が後悔しないように全てを引き受けてくれていたのだろう。しかし、そんな事にも俺は気がつこうとせず、自分が悪者扱いされているような気がして余計に腹が立った。

    カカシなら俺の言葉など受け流してくれると、身勝手にも信じ込んでいたらしい。毎日顔を出すカカシに言える事は減っていき、写輪眼に話が及ぶのにそう時間はかからなかった。





    6:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:08:30.03 ID:LFgMt1P+0

    俺が写輪眼について罵倒した時、今まで何を言おうと変わらなかった表情が一瞬だけ揺れた。右目しか見えていないのに、あんなに人が傷ついた顔を見たことがなかった。しかし、歪みきった俺はあろうことかチャンスだと感じ、さらに畳み掛ける。

    どの面下げて生きてやがる、お前に写輪眼を使う資格はない。確かそう言った。 カカシは一切否定せず、いつもと変わらない眠そうな目で、そうだなとだけ言った。ちょうどその時、扉をノックする音が響きナルト達が懲りずに戻ってきた。

    いつもなら俺に一言二言かけさせるだけですぐに二人を追い返していたのに、この時はナルト達と入れ替わりカカシは病室を出ていった。少し驚きつつも、俺と長く話せるとナルトもサクラも喜んでいる。とてもささやかな異変だった。

    俺はそんなカカシを気にも留めず、言いたい放題汚い言葉を吐き出して、罵詈雑言を二人に浴びせた。いくらわめき散ら しても、ナルト達はお構い無しで明るく振る舞っている。俺なんかと話して何が楽しいのだろう。無条件な優しさが余計に辛かった。





    7:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:11:12.99 ID:LFgMt1P+0

    今日もナルト達は見舞いにやって来た。自分だって俺のせいで大怪我を負ったのに、辛そうな素振りは一度も見たことがない。サクラも毎日俺の身の回りの世話をしてくれた。

    なのに、俺は放っておいて欲しいという願いさえ叶わないと嘆いていた。あれから一週間も経ったのに、俺の心は荒んでいく一方だった。

    二人を罵ろうとした時、昨日の表情は嘘だったかのように、いつものカカシが現れた。しかし弱点を知ってしまった俺は、二人を出ていかせる隙も与えず早口で捲し立てる。ナルトもサクラも、目の前で他人に向けられる悪意は耐えられなかったらしい。何とか制止しようとしていたが、俺は完全に無視し言葉の刃でカカシを傷付け続ける。

    突然、カカシの姿が消えた。何が起きた のか分からず、俺達はしばらく言葉を失っていた。上忍が毎日見舞いに来れることを、なぜ疑問に思わなかったのだろう。病室に現れていたのは、影分身だった。





    8:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:14:44.91 ID:LFgMt1P+0

    数時間後、病院に一人の患者が担ぎ込まれた。任務を完遂した瞬間、その場に倒れ込み意識が戻らないらしい。青ざめた顔は体に相当な負担がかかっていた事を物語り、それが誰のせいであるのか分からないほど俺は馬鹿ではなかった。

    影分身は本来禁術に指定されている。里から離れている間中ずっと使用していたのなら、チャクラの消費量はかなりの物だ。任務を遂行しながら禁術を発動し続けるなんて、本来なら不可能な筈だった。

    それをカカシはやってのけてしまった。当然、ナルト達の為でもあっただろうが、俺の為であることも疑う余地もな かった。状況は深刻で、病院に泊まり込む覚悟のナルトとサクラは、無言で暗い窓の外を見ていた。

    さすがに二人を罵倒する気は起きず、俺も暗い窓の外を見つめた。今更あの傷付いた顔が胸を締め付け、激しい後悔に襲われた。もう謝る事さえ出来ないのかもしれない。たまたま、サクラはカカシが運び込まれた時に居合わせ、うわ言を聞いたらしい。ずっと何かに謝っていたとサクラは言った。ナルトは無意識にだろうが、暗く沈んだ目で俺を見た。何も言い訳する事など出来なかった。





    9:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:16:48.29 ID:LFgMt1P+0

    さらに数時間が経ち、いつの間にか眠っていた俺達をシズネが起こした。暗いとも明るいとも言えない顔が、中途半端に不安を煽る。カカシの容態も実に中途半端な物だった。

    的確な応急処置と火影のおかげで、何とか一命はとりとめたらしい。しかし一気に経絡系に負担をかけたため、チャクラの流れがズタボロで忍者として生きていくのは無理だと告げられた。それどころか日常生活さえもまともに送れない可能性が高いと、死よりも酷いかもしれない宣告を受けた。

    サクラは真っ先に泣き崩れた。ナルトは何とかしてくれと、大声をあげている。俺は何も出来ず呆然としていた。





    10:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:19:40.72 ID:LFgMt1P+0

    もうすっかり傷もふさがった俺は、カカシの病室の前で立ち尽くしていた。なんと言って謝ればいいのか分からない。どんな顔をすればいいのかさえ分からなかった。

    それほど経たない内に、聞き慣れた声が室内から響く。

    「そんな所で何やってんだ?」

    カカシが俺の気配に気が付かない筈がない。まるで声をかけてもらうのを待っていたようで、どこまで甘えれば気が済むんだと自分が嫌になった。これ以上気を使わせる訳にはいかず、俺は扉を開ける。こんなクソみたいな俺を見て、カカシは喜んだ。

    「やー、サスケじゃない。お前が来てく れるとは思わなかったよ」

    「……謝りに来たんだ」

    「えっ、何で?」

    きっと分かっていてとぼけているのだろう。つまり、謝罪を望んではいないのだ。何て言ったらいいか頭を悩ませていた俺は、目線にまで気を配っていなかった。無意識に左手に集中した視線を受け、カカシは苦笑いをした。

    「……調子が良いときは歩けたりもするん だけどね」

    ベッドに沈みこんだ左手には本が握られていたが、持ち上げる事は出来ないらしく微かに痙攣している。なんて不躾な事をしてしまったんだろう。俺がここに居てもカカシを苦しめるだけなんじゃないのだろうか。

    「すまない……」

    「一体どうしたのよ。謝られるような事はされてないけど」

    「……アンタがこうなったのは全て俺のせいだ……」

    「お前が自分を責める必要なんてどこにもないよ。俺が勝手に自分の出来ること以上を望んで、失敗しただけなんだから。お前に里に居て欲しいっていうの だって、俺のエゴだしね」

    「……写輪眼の事も、俺にとやかく言う権 利なんて無かった」

    「うちはの血継限界なんだから怒る権利はあるでしょ。俺はうちはの人間を殺してこの目を奪ったんだよ。言われて当然だ」

    「うちはオビトについては他の上忍から聞いた」

    カカシは少し驚いた顔をして、目を虚ろに開き黙りこんだ。やっぱり俺は傷つけに来ただけなのだろうか。でも、この言葉だけは言わなければならない。

    「俺はアンタが殺したとは思わない。写輪眼を奪ったなんてこれっぽっちも思わない。その目はアンタの物で当然だ」

    疲れきった両目を無理に歪め、明らかな作り笑いで言った。

    「ありがとね、サスケ。少し心が軽くなったよ」





    11:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:21:15.71 ID:LFgMt1P+0

    カカシの目に光は戻らなかった。このことにはどんな形であれ、触れてはいけなかったのだ。俺は最低な形で傷口を抉ったのだということを理解するだけに終わってしまった。

    勝手に自責の念にかられる俺に、カカシが終了の合図をかける。

    「サスケ、悪いけど体起こすの手伝って くれる?」

    「あ、ああ。腕動くのか?」

    「右手なら少しね。…………本当に悪いんだけど、もう帰ってもらってもいい?」

    「……こっちこそ、悪かった」

    「何度も言うけど、お前が自分を責める 必要も、気に病む必要もないからね」

    手を振るカカシに去り際の挨拶さえできないまま、俺は病室を後にした。扉を閉めた瞬間、激しい嘔吐の音が聞こえ、思わずドアを開けそうになった。はっきりと帰れと言ったのは、怒っていたからではなかったのだ。

    そんなカカシに声をかける事も叶わず、 俺はただ帰り道をプラプラと歩くしかなかった。





    12:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:24:03.71 ID:LFgMt1P+0

    ナルト達に誘われて、俺は再び病室を訪れた。空のベッドに一瞬ぎょっとしたが、体調が良いときは歩くことも出来ると言っていた。きっとトイレにでも行っているのだろう。

    カカシを待つ間、穏やかな時間が流れる。あれだけの態度をとった俺を、ナルトとサクラは当たり前のように会話に混ぜてくれた。

    しかし、その時間が長くなるにつれ俺達は不安を感じるようになっていった。カカシがいつまで経っても病室に戻って来ないのだ。もしかしたらどこかで倒れているのかもしれない、ナルトがそう口にしたのを皮切りに、俺達はカカシを探し始めた。

    すぐに見つかるだろうと思っていた。いや、そう願っていた。だが、カカシの姿は一向に見当たらない。訳も分からず嫌な予感だけが強くなっていく。しばらくしていったん病室に戻ると、ナルトとサクラも部屋の中に居た。サクラはまた泣いていた。

    誰かに話を聞いてみよう、俺が提案すると二人も賛成してくれた。手当たり次第に聞き込みをしようと意気込んだ矢先、あっさりと答えは見つかった。

    なんと、カカシはあの体で外出許可がとれたらしい。動ける時に動いておかないと、というのはごもっともだが、もしどこかで動けなくなったらどうするつもりなのだろう。思わず医者を問い詰める と、カカシには借りがあり懇願されたので断れなかったという。

    こんな事を言われたら責めるわけにもいかない。懇願するほど行きたい場所がどこなのか、俺には分からなかった。

    ナルト達を集め、捜索対象が里全体に広がったと告げる。二人とも、そして多分俺も蒼白な顔をしていた。





    13:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:26:33.60 ID:LFgMt1P+0

    俺達は手がかりを求め、ガイの家に来ていた。オビトの話を教えてくれた上忍というのもガイだ。そして、カカシの行方に関して快く話してくれた内容も、オビトの事だった。

    今日はそのうちはオビトの命日だったらしい。毎年欠かさず慰霊碑に向かっていたから、今日も慰霊碑の前にいるだろうと教えてくれた。しかし、そっとしておいてやれと追うのはやんわり止められた。

    それでも俺達はガイの忠告を無視し、慰霊碑へと向かった。嫌な胸騒ぎが収まらなかったのだ。この演習場を見ると最初の演習を思い出す。仲間を大切にしない奴はクズだと、カカシはどんな思いで言ったのだろう。

    地面に突き刺さった丸太を目印に、俺達は全速力で慰霊碑を目指した。木の陰に隠れるようにひっそりと、でも確かに慰霊碑はそこにあった。カカシもそこに立っていた。

    クナイすら手に入らなかったのだろうか。ハサミを首に当てているカカシに俺達は飛びかかった。体重を支えきれず、そのままの勢いで地面に倒れ込むカカシの手から、ハサミをもぎ取った。

    「何やってんだよ、カカシ先生!」

    ナルトはカカシの右目を真っ直ぐに見据え、怒鳴っていた。何の反応も示さないカカシの頬をサクラが泣きながら叩く。俺は左の瞼にうっすら残る血の跡が気になって仕方がなかった。カカシは濁った右目を宙に向けるだけで、喋ろうともしない。

    まるで死人のような目に、俺達は戸惑うしかなかった。ふと、慰霊碑の横に置かれた瓶の存在に気づく。透明な液体に満たされた瓶の中で、写輪眼が浮いていた。

    「これはどういう事だ……カカシ!」

    俺の手の中で泳ぐ眼球を目にして、ナルトとサクラは凍りついた。安定しない目線を俺に向け、やっとカカシは口を開 く。

    「俺はもう、オビトの代わりに、見てやれないから。とりあえず、お前らに届けて貰おうかって、思ったのよ。ほら、ただ死んだだけじゃさ、誰の手に渡るかも、分からないでしょ。だから、ガイに手紙が届くようにして、最初に見つけて貰おうと思って」

    どこか浮いた声からは、感情を一切感じなかった。磨りガラスのような虚ろな目は、また視線を宙に漂わせ始める。俺達は一言も発する事が出来なかった。





    14:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:28:19.92 ID:LFgMt1P+0

    しばらくして、病院に駆けつけたガイに殴られても、カカシはもう何も言わなかった。残った右目は虚空を見つめ、誰の姿も映してはいないようだ。誰がこの地獄からカカシを救い出せるのだろう。

    どんなに俺が謝っても、カカシの体は元に戻らない。忍者としてだけでなく、何気ない日常すら送れないのだ。少なくとも、俺にはどうすることも出来ない。ガイにもナルトにもサクラにも、恐らく無理だろう。

    俺が里を抜けようとしなければ、こんなことにはならなかった。どうしようもない後悔ばかりが頭を埋め尽くし、ベッドに力なく横たわるカカシを見つめる事しか出来なかった。

    そんな時、ナルトが言った。

    「俺だけじゃ……無理だ。サスケもサクラ ちゃんでも無理だ。……だから、三人で連れ戻そう。サスケの時みたいに、みんなでやれば何とかなるってばよ」

    いつもの無駄な明るさは無く、とても静かな声だった。それでいて強い決意を感じさせた。

    俺もサクラも、無言で頷いた。





    15:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:30:17.67 ID:LFgMt1P+0

    どうやったのか綺麗に取り出されていた写輪眼は、再びカカシの左目に収まった。反対する者も少なからずいたが、火影はさらりと受け流し自ら処置を行ってくれた。

    しかし、カカシは何の反応も示さなかった。怒りも喜びもせず、ただぼんやりとしているように見えるが、事態はもっと深刻だった。ボロボロの経絡系がチャクラの流れを乱し、ずっと幻術にかかっているような状態なのだという。

    回復は難しい、そもそも意識を保っていられたのさえ奇跡だと、口を揃えて言われても俺たちの決意は変わらなかった。

    処置後もカカシは左目を閉じようとしないので、全員の一致した意見により、額当てを斜めにかけ眼帯の代わりにした。こうすると、以前とあまり変わらないように思える。決定的に違う灰色に曇った右目も、いつか光を取り戻させると三人で誓った。

    ナルトは自来也に旅に誘われていたが、逆に説得して里に引き留めてしまった。サクラはカカシを元に戻す方法を見つけるべく、火影に弟子入りするらしい。俺は、ナルトと一緒に自来也に修行をつけてもらう事にした。

    それから一ヶ月程経った頃、いつまでもやって来ない俺に大蛇丸は業を煮やし里に襲いかかってきた。それを自来也やナルトやサクラと向かい打つ俺を見て、大蛇丸は不気味に笑う。

    「……ねぇ、カカシ君を助けたくはな い?」

    心が揺れなかったとは言えないが、俺はあのナルトの静かな声を忘れる訳にはいかない。

    必死に俺を止めて優しく接してくれたサクラを、身を投げ打ってまで闇から引き上げてくれたカカシを、裏切る事など出来なかった。

    大蛇丸の力など借りなくてもカカシは助け出すし、もう復讐に囚われたりはしないだろう。仲間の大切さに気付かせてくれた皆のために、俺は大蛇丸からも全ての脅威からも里を守ってみせる。いや、俺達で守っていくんだ。

    守られる立場から守る立場に変わるため、俺達は必死に大蛇丸に食らいついた。もう二度と、逃げ出すような真似はしたくなかった。





    16:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:32:03.62 ID:LFgMt1P+0

    大蛇丸を何とか追い返してから数日後、俺達はまた病院にやって来ていた。あの戦いが嘘だったかのように、病室の穏やかさは変わらない。

    「アンタねぇ……お見舞いにユリの花は駄目なのよ」

    「なんでだよ。何か綺麗でいいじゃん」

    「……花が下向きだから、首が落ちるように見えんだよ。縁起悪すぎるだろ」

    「えー!!マジかよ……でも、先生ならこの花の良さが分かるよな」

    カカシは答えない。

    「良さが分かる分からないじゃなくて、 縁起悪いからやめろって言ってんのよ」

    「なんだよー。それなら何の花なら良いんだよ」

    「カカシ先生って何だかサボテンとか好きそうじゃない?確か部屋に観葉植物が ありましたよね?」

    カカシは答えない。

    「サボテンか……。いや、サボテンって花じゃねぇだろ」

    「花もちゃんと咲くわよ。荒野に突っ 立ってるようなのじゃなくて、可愛いの もあるわ」

    「よし決めた!サボテンでこの部屋を埋 め尽くしてやろうぜ!」

    「アンタそれ本当にやったら出禁にするからね」

    「じょ、冗談だってばよ」

    「面白そうだな……」

    「サスケ君……サスケ君も当然、出禁よ」

    結局サボテンで埋め尽くされる事はなく、更に数ヶ月後、今日も俺達は病院に集まっていた。

    「ねぇねぇ……いい加減見たくない?」

    「断る」

    「おいサスケェ!まだ何にも言ってねぇだろうがよ!」

    「私も丁重にお断りするわ」

    「サクラちゃんまで……。だってさぁ、気になるじゃん。カカシ先生だって、そのマスク鬱陶しいよな?」

    カカシは答えない。

    「ずっと隠し続けてんだから嫌なんだ ろ」

    「そうよ。メガネかけてる人とかって、 メガネ外すのと全裸になるの同じぐらい嫌だって言うし」

    「別にパンツ脱がそうって訳じゃねぇの に……そういえばサクラちゃんって先生の裸」

    「ぶっ殺すわよ。介護の方に手出せるわけないじゃない。先生だって裸見られるのは嫌ですよね?」

    カカシは答えない。

    「えっ、サクラちゃんは見たいの?」

    「しゃーんなろー!!」

    「クッ……!エロ仙人とのノリをつ い……」

    「このウスラトンカチ……」

    「アンタなんかもう知らない!」

    「ごめんってばよぉ!見捨てない でぇ!」

    「おい、さりげなくマスクに触るな」





    17:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:36:27.64 ID:LFgMt1P+0

    今日も俺は病室の扉に手をかける。既に室内に居たナルトとサクラが、カカシと楽しそうに話していた。俺は驚きつつも嬉しくて、三人に駆け寄る。

    「元に戻ったのか!」

    「戻るわけ無いでしょ。お前のせいで俺は死ぬしかない」

    虚ろな目を宙に向けたまま、止める暇もなくハサミが首に突き立てられた。血飛沫が辺りを赤く染め上げ、カカシの体はベッドに沈みこんだ。

    「うわあああああああああ!!」

    自分の叫び声で目を覚まし、布団をはね除けた。頭痛が収まらず、まだ体がぐらついている。具合が悪いからとはいえこ んな夢を見るのが申し訳なく、熱に浮かされていたのも手伝って、少し泣いた。

    たまに悪夢にうなされつつ一年が過ぎて も、俺達は病室に居た。身長もあの頃よりは少し高くなっていた。

    「なぁ、サクラちゃん。それってばちょっと買いすぎじゃない?」

    「みんなも食べるでしょ?ここのみたらし本当に美味しいのよ」

    「持ち込みは禁止なんじゃないのか?」

    「ふふ、バレなきゃ何でもアリって事。はい、あーん」

    「キャー!サクラちゃんってば大胆!」

    「違う!サスケ君に決まってるで しょ!」

    「……俺は甘いもんは苦手だ」

    「えー、じゃあカカシ先生食べます?」

    カカシは答えない。

    「カカシも甘いもんは駄目だ」

    「なんでお前がんな事まで知ってんだ よ」

    「緑タイツに聞かされたんだよ」

    「緑タイツって……せめて呼び捨てにしてあげましょうよ」

    「な、なぁカカシ先生の手が!」

    「先生!」

    「カカシ!」

    カカシは答えない。

    「……痙攣してるだけだ」

    「そうよね……」

    「……ごめん……」

    「それよりお団子食べましょうよ!一人十本はノルマね」

    「十本!?やっぱり買いすぎだってば よ!」

    「俺はいらねぇからな……」





    18:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:37:54.77 ID:LFgMt1P+0

    地獄の団子事件から更に一年半が経ち、 病室のドアを開けると、サクラがニヤニヤしながら待っていた。

    「なんだよ、気持ち悪いぞ」

    「なぁ、サスケも来たんだし早く教えて くれよ!」

    「フフン、この書類を見てみなさい」

    「……なんか線がいっぱいだってばよ」

    「……今日ほどアンタを力一杯殴りたくな る日は無いわ」

    「いつも殴ってるじゃん」

    「サクラ……これはカカシのデータなの か?」

    「そう!そうなのよ!どうしよう私って超天才!」

    「だとすると、カカシはほぼ健康体だって事か……」

    「えっ……本当なのかサクラちゃん!?」

    「フフフ、誉めちぎってくれて構わない わよ。ナルト君」

    「本当にスゲェってばよ!でもさ、なん でこんな急なんだ?」

    「検査ってすぐ必要じゃない人は後回しにされがちだから……。ずーっと検査してないみたいだったから、やってみたらこの結果だったの。だから急にじゃないと思うわ」

    「そっかぁ、やっぱスゲェなサクラちゃ ん!」

    「フフン、そうよ私は凄いのよ」

    「…………カカシ、もう忍者にも戻れるら しいぜ。……戻ってきてくれよ……」

    カカシは答えない。

    「……気長に待つしか無いわ。ね、ナルト!」

    「カカシ先生ってば遅刻魔だからな。待つのは慣れっこだってばよ」

    「……すまない……」

    「……謝るのはナシって約束したでしょう?誰もサスケ君が悪いなんて思ってないわ。カカシ先生だって、そんなこと望んでないはずよ」

    「そうだってばよ。俺達でカカシ先生を連れ戻すんだから、暗い顔なんかしてたら先生だって戻って来づらいだろ?」

    「……ああ、分かった」

    「じゃ、全快祝いって事で今日こそマスクの下を」

    「断る」

    「せめて最後まで言わせろってばよ!」

    「祝う気ゼロって事ね。ふーん、私が頑張ってきた結果を祝えないと……」

    「じょ、冗談だから殴らないでぇ!」

    「俺を盾にすんじゃねぇよ!ウスラトンカチ!」





    19:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:40:09.27 ID:LFgMt1P+0

    俺が里を抜けようとした時から、もう三年が経った。

    俺達は修行と任務に励み、全員中忍試験に合格する事が出来た。サクラの医療忍術の腕も格段に上がり、覚えたての頃から毎日根気よく治療を続けた結果、皆が匙を投げたはずのカカシは、ボロボロだった経絡系は見事に修復され、体の衰えとチャクラの乱れを除けば健康体と言って良いほどに回復していた。

    これには火影も驚き、サクラを誉めちぎっていたのは半年も前の事だ。未だに俺達はカカシの笑った顔を見ることが出来ていない。相変わらず焦点の定まらない右目は、俺達の方を向く事すらない。小さな糸口でも見逃さないよう、反応が あったと勘違いしては一喜一憂を繰り返した。

    火影も様子を見には来るものの、ずっとチャクラの流れが乱れ続けていたので、 正常に戻すのは中々難しいという。もしかしたら目を覚ます事を拒んでいるのかもしれない、誰かが呟いた。

    それでも、俺もナルトもサクラも誰一人 諦めてはいなかった。毎日病室を訪れては任務内容やどうでもいい日常を話して聞かせ、とにかくマスクを取ろうとする ナルトを、俺とサクラで止めるのが定番になっていた。どんなに時間がかかってもいつか取り戻せると信じて、俺達はカカシの笑顔を待ち続けた。

    今日もすっかり見慣れた病室の扉を開けると、あまりに唐突過ぎて何が起きたのか分からず、俺は混乱した。とても自然に、間延びした声が部屋に溶けていく。

    「お、サスケじゃない。よく来てくれた ね」

    カカシは何事も無かったかのように、上体を起こしこちらを向いていた。柔らかい日差しを浴びた銀色の髪が、体の動きにあわせて揺れている。眠そうに開かれた右目は、確実に俺の事を見ていた。

    これが夢だったら最低の悪夢だ。どうか現実であって欲しいと、このときほど願った事はない。

    俺が無言で立ち尽くしていると、少し遅れてナルトとサクラも病室へやって来た。二人に対しても、カカシはいつもの調子で声をかける。

    「ナルトとサクラも来てくれたのか」

    「先生……!」

    「カカシせんせー!!」

    脇目も降らず素直に飛び付けるナルトが羨ましい。俺はまだこれが幻ではないかと疑って、怖くて動けなかった。サクラも俺の横で呆然としていた。

    「お前らのお陰で戻って来れたよ。本当にありがとね」

    例え幻だとしても、この衝動には勝てそうにない。嬉しそうに笑うカカシを見て、俺は人目もはばからず声をあげて泣き出してしまう。それにつられて、ナルトとサクラまで大声で泣き出してしまった。16才にもなって、中忍でもある俺達は小さな子供みたいに泣いていた。

    カカシは困ったように笑い、扉のそばに立つ俺達を手招きした。いつものスカした俺はどこへ消えたのか、手招きに誘われてサクラと一緒にカカシに抱きついた。ナルトも俺達に押し退けられまいとしがみついている。頭を軽く叩く手が懐かしくて、俺達はもっと泣いた。


    いつもと変わらない病室で、俺達はずっと泣きながらずっと笑っていた。そんな俺達を見て、カカシもずっと嬉しそうに笑っていた。

    ー終わりー





    20:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:42:28.45 ID:LFgMt1P+0

    ―おまけ―

    「なぁなぁ、カカシ先生」

    「んー?」

    「俺達が毎日見舞いに来てたのって覚えてんの?」

    「あー、それ私も聞きたい!」

    「そうだな……ま、サクラが俺の裸を見たいってのは覚えてるよ」

    「随分古いネタを……ぶん殴りますよ?」

    「俺、病み上がりなんだけど」

    「なに言ってやがる。健康そのものなんじゃねぇのかよ」

    「いやー……筋肉は衰えちゃってるからさ。歩くのも無理なんだよね」

    「行きたい場所があんなら、俺がおんぶ してやるってばよ!」

    「それはちょっと……嬉しいかな」

    「あ、そうだ。カカシ先生のために買っ てきてあげましたよ、サボテン」

    「お前も随分古いネタを持ってきた な……」

    「えっと……なんでサボテン?」

    「えー、覚えてないんですか?サスケ君 が冗談言ったのこの時だけなのに」

    「途切れ途切れに記憶があるだけだか ら、サボテンはちょっと分からない な……」

    「なんで裸の話は覚えてんのよ……。そっちを忘れなさいよ」

    「俺さ俺さ!みんなでラーメン食いに行 きてぇんだけど!」

    「アンタって、いっつも唐突よね。でも 私も行きたいかな」

    「別に行ってもいいけどね。顔は見せな いぞ」

    「うっ……遂にハッキリ言い切りやがった な!絶対見てやるもんね!」

    「おい、勝手に外出してもいいのか?」

    「バレなきゃ何でもアリって事!それで 良いんじゃない?」

    「お前は止める側だろうが……」

    「じゃ、おんぶして貰おうかな。オッサ ンなんか背負って、後で恥ずかしくなっ ても文句言うなよ」

    「オッサン?別にオッサンおんぶしたり はしねぇってばよ」

    「ナルト……俺、お前の事好きだわ」

    「やっぱりサスケにおんぶしてもらってくれ」

    「ふざけるな。何が悲しくてこんなオッ サン背負わなきゃならねぇんだよ」

    「サスケ……俺、お前の事嫌いだわ」

    「下らない事言ってないで早く行きま しょうよ。私がお姫様抱っこしてあげるから」

    「うーん……お姫様抱っこはさすがに泣い ちゃうな」





    22:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:43:54.74 ID:LFgMt1P+0

    「全く仕方ねぇな、乗れってばよ」

    「よいしょっと……。本当に大丈夫か?」

    「当たり前だってばよ!俺だって成長したんだからな!」

    「……俺も三十路だもんなぁ……三十路……」

    「泣いてんじゃねぇよ、ウスラトンカチが……」

    「ねぇ、早く行こうって言ってんでしょ ……いい加減にしないと怒るわよ……!」

    「も、もう怒ってんじゃん!」

    「なんでそんなにラーメン食べたい の?」

    「だって三年間ずっと待ち続けたんですから、当たり前でしょ?」

    「そうか……」

    「今日こそ絶対カカシ先生の素顔を見て やるわ!」

    「……待ってたのってそれなのか」

    「つーか、ここでとっちまえよ」

    「なんで見せるって決定なのよ」

    「駄目だってばよ!今とったら俺が見れ ねぇ!」

    「だから、見せないからね。…………ナルト、サスケ、サクラ」

    「なんだってばよ?」

    「どうした?」

    「なんですか?」

    「……本当にありがとね。お前らの先生で良かったよ。大好きだ」

    「なっ……!」

    「へへっ……俺も大好きだってばよ!」

    「私も、大好きです!」

    「お、お前ら……俺も……」

    「どうした?顔が真っ赤だぞ」

    「うるせぇ!おおお俺も大好きだコノヤ ロー!」

    「ククク……」

    「言ってやったのに笑ってんじゃねぇ よ!ふざけんな!」

    「頑張ったわね、サスケ君」

    「偉いってばよ、サスケ」

    「俺に話しかけるな!……さっさと行くぞ!」

    「待ってよサスケ君!」

    「俺達も行くぜ、カカシ先生!」

    「ああ、お前らとまたラーメン食いに行けるなんて夢みたいだよ」

    「ははっ、先生ってば大袈裟だな」

    「おいウスラトンカチ共!チンタラしてんじゃねぇ!」

    「今行くってばよ!」

    ―おしまい―





    23:オータ ◆aTPuZgTcsQ:2013/11/05(火) 18:51:15.38 ID:LFgMt1P+0

    前にpixivにあげたやつをちょびっと改良したものですが、いかがだったでしょうか。

    ここまでお付き合いいただきありがとうございました!





    25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/05(火) 19:26:44.82 ID:9TbY6a4Vo

    おつん





    26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/05(火) 19:30:04.32 ID:UlKzvKVXO

    乙!
    相変わらずナルト愛がヤバいな





    27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/05(火) 20:29:22.55 ID:idgQ4MNEo

    素晴らしい乙乙


    ※グロ描写あり

    1: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:03:34.44 ID:ZqZKzP3U0

    毎日、外の音に怯えていた。
    例えまともな来客があろうと、俺はドアを開けなかっただろう。
    扉の向こう側の話し声が怖くて、カーテンを締め切った薄暗い部屋で、一人布団を被っていた。

    耳を塞いでいても、甲高い子供の声だけは鮮明に聞こえた。それが家に向けられたものであろうが無かろうが、俺には関係無かった。すべての音が俺を蝕んでいく。

    所詮、俺にできることは指を耳に突っ込むぐらいだった。その程度ではほとんど変わるはずもなく、少し音量を絞っただけの騒音が、今日も響き渡る。

    扉を壊さんばかりのノックの音、何かのスプレーを噴射する音、窓に固いものがぶつかる音、ガラスが割れる音、そして極めつけはドアを蹴飛ばし大人が怒鳴る声、防ぎきれない多様な音に俺はもう耐えられなかった。

    次第に俺は俺自身の音さえも必死に押さえ込むようになり、居留守を使うようになった。どんなに小さな音でも心臓が止まるほど緊張し、家の中いるのがバレてしまうのではないかと恐怖に囚われた。
    実際は、そんなことをしようとしなかろうと、俺が中にいるのはバレバレだった。

    まだアカデミーにも通っていない俺に、家以外の居場所などなかったからだ。
    明らかに俺に向けた罵詈雑言か、扉の向こうから聞こえてくることもあった。

    あの薄い扉一枚だけが自分を守る砦だと思うと、俺は抱えきれないほどの不安に苛まれた。
    それでも俺には逃げる場所すらない。

    無駄だと頭では分かっていても、とにかくここにはいないと思わせたくて、音の出ることを徹底的に避け始めた。
    水を流す音が怖くて、トイレに行くこともできなくなった。
    冷蔵庫のドアを開ける音さえ、聞き耳をたてられているような気がした。

    中でもビニール袋のカサカサいう音が苦手だった。
    恐らく外に響くことはないが、妙に大きな音に感じてしまう。
    うっかり触れてはその度に冷や汗をかいた。
    未だにビニールの音は、俺にとって恐怖の象徴であり続けている。

    その結果、俺は本当に一日中、布団の中で過ごしていた。

    遂には、自分の呼吸さえ鬱陶しく思うほど、俺は追い詰められていた。
    耳を塞いだまま分厚い布団の裏側を見上げ、気まぐれに呼吸を止めては、また息を吸ってしまう自分に嫌気が差す。
    もう、いっそ死んでしまいたかった。

    そんな俺でも、鍵が開く音だけは楽しみにしていた。父さんが任務から帰ってきたという合図だからだ。
    その音が聞こえたらやっと一日が始まる。
    俺は嫌でも夜型になるしかなかった。





    2: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:05:20.53 ID:ZqZKzP3U0

    とある日、いつもよりかなり早く、家のドアはあの待ち望んだ音をたてた。
    父さんと話している間だけは、やむことのない騒音を忘れることができる。
    任務明けにいつも待ち構えている俺は、父さんからしたら迷惑だったかもしれない。

    それでも、父さんは嫌な顔一つせず俺の相手をしてくれた。
    世間がなんと言おうと、俺にとってはただ一人の味方であり最高の父親だった。

    そして今日もまた、いつもと同じ笑った父さんの顔を見ることができるはずだった。

    その日も俺は日中に活動することはなく、鍵が開く音がするまで眠っていた。
    まだ重く垂れ下がる瞼をこすり、ゆっくり布団から這い出たとき、俺の耳は異常事態を敏感に察知しとっさに屋根裏へと隠れた。

    狭く埃っぽい屋根裏で音をたてないよう慎重に体をよじり、わざと開けられた板の隙間から自室を見下ろす。
    月明かりに照らされた見覚えの無い男が二人、金属製の棍棒を担いで中へと入ってくるのが見えた。

    二人共、父さんがつけているベストと同じものを着ている。中忍以上であることは確実だった。

    いくら気配を消しても、見つかるのは時間の問題だと身構えた時、片方の男が歩みを止める。

    そして何を思ったのか、おもむろに棍棒を振り上げ家具に叩きつけた。
    木製のタンスは大きくひしゃげ、上に飾られていた写真立てのガラスと木片が散らばった。
    ゲラゲラと笑い声をあげる男は、土足のまま室内をうろつき、鈍器を振り回した。
    白色の枠に囲われた母の写真が、何気ない足の下敷きになる。

    もう一人の男も何がおかしいのか、笑いながら扉や壁を蹴り飛ばし穴を開けていた。
    そのまま男は別の部屋へと移動し、様々な音をたてる。
    破壊音であることだけは間違いなかった。

    その間も眼下では棍棒がところ構わず振るわれる。
    部屋の全ての物が、何かしらの損傷があることを確認し、目の前の男も別の部屋へと消えていった。
    家中からありとあらゆる破壊音と下卑な笑い声が響く。

    余りの出来事に、俺は叫び声すらあげられなかった。
    次元の違う恐怖に手足は小刻みに震え、歯はガチガチと音を立てる。
    涙こそでなかったものの、数分も経たない内に強烈な睡魔に襲われ、地獄のような現状から逃げるようにして俺は深い眠りに落ちた。

    そのお陰かどうかは知らないが、男達は最後まで俺を見つけ出すことはなかった。
    この日の事は今も鮮明に俺の頭に刻み込まれている。





    3: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:06:45.41 ID:ZqZKzP3U0

    しばらくして正気づくと、男達はすでに引き上げていたようだった。
    気配を入念に探り慎重に天井から降り立つと、執拗に荒らされた部屋は、上から見ていた様子よりずっと酷い有り様に思えた。

    蛍光灯とカバーは見るも無惨に散らばり、他の残骸と共に床を埋め尽くしている。
    これでは電気をつけることすら出来ない。

    それでも月の弱い光を受けて浮かび上がる部屋でさえ、俺にとっては愕然とするものだった。
    所々塗装が抉られ歪んだ家具に、穴の空いた窓や壁、廊下まで吹き飛んだ扉やヒビの入った姿見を見て、俺は意識が遠くなる気がした。

    だが、現実は再び気絶することさえ許してはくれなかった。
    ただ呆然と立ち尽くしている訳にもいかず、俺の足は箒が置いてある台所へと向かった。

    二人組による被害は家全体に及んでいた。当然、台所だけが免れているはずもなく、食器類や棚のガラスはやはり粉々に打ち砕かれていた。

    割れた窓から月明かりと冷たい夜の空気が侵入する。
    記憶と薄明かりを頼りに、箒を探した。

    台所の床一面に陶器の破片が散乱し、箒より先に一際月光を反射する白いコップの残骸を見つけてしまった。
    母が生前大事にしていたらしい、いつも食器棚の手前にしまってあったコップだ。
    見覚えのある花の模様と持ち手の一部だけが残り、粉砕されていた。
    この時も、まだ俺は涙が出てこなかった。





    4: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:08:05.04 ID:ZqZKzP3U0

    暗がりの中をモソモソと動き、鋭利な凶器と化した床を箒を左右に滑らせながら歩く。
    そのときには、すでに俺の両足は血まみれになっていた。
    真っ先に靴を玄関に取りに行けば、もっと楽だっただろう。

    それを選ばなかったのは、単純に怖かったからだ。
    まだ扉の外にアイツらがいるかもしれない。
    そう思うと玄関に近寄ることなど出来なかった。

    仕方なく台所にあった大嫌いなビニール袋を足に履いて、明かりが灯らない廊下を進んだ。
    立っているだけで激痛が走ったが、なにかやっていないと、どうかしてしまいそうだったのだ。

    破片がぶつかり合う高い音と箒が床を擦るザッザッという音、それにビニールの不愉快な音が重なり、いつしか足の痛みも忘れ単調な騒音だけが頭を支配する。
    きっと、俺なりの自衛であり現実逃避だったのだろう。だから、誰かがドアを開けた音さえ、俺は気がつかなかった。


    「カカシ……」


    大人の声が背後で突然響く。度肝を抜かれた俺は、聞き慣れた声だとも気がつかず反射的にクナイを構えた。
    そんな俺を見て、父さんは悲しそうに呟いた。


    「………ごめんな……」


    俺は、父さんの姿を見てやっと涙が溢れだした。
    箒はいつの間にか手から滑り落ち、痛覚を取り戻した足を引きずって、地獄に現れた唯一の味方にすがり付いた。
    このままいつまでも何も考えず、父さんに抱きついて泣いていたかった。

    もしかしたら父さんも泣いていたのかもしれない。
    暗くて顔はよく見えなかったが、体が小刻みに震えていたのを覚えている。

    鬱陶しく泣きじゃくる俺を父さんは嫌がることなく、朝まで抱きしめていてくれたんだと思いたい。
    でも、実際はどうだか分からない。

    いつの間にか泣き疲れて寝ていたらしく、やっと目が覚めた時には、父さんはすでにクナイで首を切り裂き自殺していた。
    冷たい体から、血液が一滴残らず排出されたのかと思うほど、床一面が赤く染まっている。
    壁にも血飛沫が飛んでいた。

    静まり返った部屋を、朝を告げる小鳥の鳴き声だけが、いつも通り響いていた。





    7: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:36:15.84 ID:ZqZKzP3U0

    あれだけの扱いをしておきながら、葬式だけはしっかり行う木の葉を、この時ほど恨んだことはない。

    見たくもない顔が形だけの喪服を纏い、死者を悼む表情を作り込んでいる。
    どの面下げて参列しているんだと、怒鳴り付けられるほど俺は成長していなかった。

    その気味の悪い集団に、俺はあの二人を見つけてしまった。
    明るいところで見ると、男というより少年と言った方が正しいように思える。
    あろうことか、二人揃って涙を流していた。
    俺の涙は枯れてしまったかのように、一滴も出てこなかった。
    なのになぜあんな奴等の方が堂々と泣けるのだろう。

    すすり泣きや嗚咽が不気味に響き渡り、俺は吐き気をもよおした。
    いっそ吐いてやれば良かったと今なら思えるが、その時の俺は父さんを自殺に追い込んだ他人などに気を使い、吐き気を必死に押し込んでいた。

    誰が喪主なのかも分からないまま、白煙がゆらゆらと空に上っていくのをぼんやりと見つめ、自分はなぜこんな所に立っているのかふと疑問に思った。

    父さんが間違っていたのだろうか。
    確かに忍者にとって、仲間の命よりも任務の方が大事に決まっている。
    それは俺でも分かることだ。
    しかし、それはこれほどまでの仕打ちを受けなければいけない事だったのだろうか。
    自殺しなければいけない程のことを、父さんはしてしまったのだろうか。
    ルールや掟の方が、父さんの命よりも重かったのだろうか。


    ……きっとそうなのだろう。
    でなければ、俺はこれから木の葉の里でどう生きていけばいいのか分からない。
    里を恨んで生きていく道など、当時の俺は思い付きもしなかった。
    大多数の意見の方が正しいに決まっていると、自分に言い聞かせてしまった。


    ここで、俺は里の方針通りの歪みきった決断をする。
    父さんのようにはならないと、誓ってしまったのだ。
    幼さが俺をルールや掟に固執させ、それに忠実に従うことで無駄に自信をつけていった。

    その呪縛は何年にもわたり俺を縛り付け、大きな犠牲を払うことになる。
    そして、俺は「写輪眼のカカシ」として、生き始めることになった。





    9: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:39:35.00 ID:ZqZKzP3U0

    年を重ねるごとに喪失感は増していき、あまりに愚かすぎた自分への後悔は膨らむばかりだった。
    慰霊碑にいくら足を運ぼうと、誰も帰って来はしない。
    それでも、ふと気がつくと俺は慰霊碑の前に居た。

    あの時、どんな判断をしていれば最善だったのだろう。
    里を憎み、反発していれば良かったのか。
    それとも、俺も父さんの後を追っていれば良かったのだろうか。
    今さら何を思おうと全てが無意味だった。
    何時間、石の前で佇んでも、何かが変わることは無い。
    俺はすべてを諦め、惰性で生きていた。


    そんなある日、火影様に呼び出された俺は、また下忍試験の試験官を任せると言い渡された。
    俺にはやる気が無いことを、いい加減気が付いてくれないものだろうか。
    うんざりしながら仕方なくリストを確認すると、そこには心を揺さぶるような名前が連なっていた。

    うずまきナルトがミナト先生の息子だということは知っていた。
    俺が面倒を見れるなら嬉しくはあっても、拒絶する理由がない。
    うちはサスケについても、写輪眼を有する上忍が俺以外にいないので、俺が適任だと言えるだろう。

    しかし、春野という名字を見た瞬間、俺は凍りついた。あの葬式の日、俺は件の二人の後をつけたのである。
    いくら父さんが間違っていたとしても、この二人だけは許せなかったのだ。

    片方は残念ながら途中で見失ってしまった。
    仕方なく残った一人を尾行すると、そいつは瓦屋根の家へと消えていった。


    表札の名前は忘れるはずもない。“春野”という二文字が、立派な桐の板に彫りこまれていた。





    11: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:42:28.57 ID:ZqZKzP3U0

    俺がいくら二人のことを訴えても、警務部隊は俺を軽くあしらい、調査もそこそこに引き上げていった。
    がらんどうの家と、血溜まりだけを残して、俺の周りからはたちの悪い連中も父さんも姿を消した。

    もう一人の少年は警務部隊の関係者だったのではないかと、勝手に憶測を巡らせたりもしたものだ。
    しかし、それは想像の域を出ることはなく、俺には春野という名字だけが刻まれた。

    それをこれだけの年数が経ち、まさか自分の担当する下忍試験のリストで見ることになるとは、露ほども思わなかった。
    だが、俺の手の中にある簡素な文書には、確かに春野サクラと記されている。

    尋常ではない気配を察知したのか、三代目は声をかけてくれた。
    柔らかい声に俺はふと我に帰る。

    同時に俺の中で、どす黒い考えが沸き上がった。
    火影様は全てを知って、ほくそ笑んでいるのではないか。


    「大丈夫か?今から一緒にナルトの家へ来てもらおうと思ったのじゃが……」


    すぐに下らない考えを振り払い、俺は火影様と共にナルトの家へと向かった。
    想像以上に汚い部屋と卓上の腐った牛乳が、一人暮らしの侘しさを物語っている。

    ナルトもまた孤独と戦ってきたのだと、物が散乱した部屋は、彼の波乱に満ちた人生を反映しているようだった。
    彼を下忍にしてやりたいなんて、試験官が思うべきではない感情が頭をよぎる。

    しかし、そんな思いにさえふっと影が差す。
    ナルトを部下にするということは、春野サクラを部下にするということと同義だった。

    ナルトの家を後にした俺は、遂に春野サクラについて一言も口に出さないまま、三人と顔を合わせることになる。

    どんなことを思えばいいのか、正直分からなかった。
    もしかしたら、名字が同じなだけの赤の他人かもしれない。

    もし、他人でなかったとしても、サクラには何の罪もないのである。
    当時産まれてすらいなかった彼女は、どうこじつけても復讐の対象にはならないはずだ。

    ……こんなに冷静に頭が回っていたのかと聞かれれば、全くの逆だと答えるしかない。
    次々と勝手に沸き上がる感情に苛まれながら、彼らの待つ教室の扉を開けた。
    頭上に仕掛けられた黒板消しにさえ、俺は気がつかなかった。

    俺の頭で見事にバウンドした黒板消しを見て、大成功といった体でナルトが飛び跳ねる。
    サスケは不安そうに俺を見た。
    そして、春野サクラは全身で「私は止めたんです」とアピールしていた。
    もしかしたら実際にそう口に出していたのかもしれない。


    それよりも俺は、特徴的な桃色の髪から目を離すことが出来なかった。


    「お前らの第一印象は…嫌いだ」


    やっと言葉を捻りだし、場所を移すことにした。
    解放感のある屋上なら、このはち切れそうな感情も少しは休まるような気がしたのだ。

    実際は屋上へと辿り着く前に、俺は平静を装える所まで落ち着いていた。
    三人の簡単な自己紹介を聞き、それぞれの人物像は俺の中におぼろ気ながら出来上がった。

    ナルトは、こんな里でどうやって真っ直ぐに育ったのか不思議だが、存在が眩しく思えるほど言葉が希望に満ち溢れていた。

    サスケは、やはり復讐に取り憑かれていた。
    何とかしてやりたいが、復讐の無意味さを説けるほど俺は綺麗な人間なのだろうか。

    サクラは、話を聞いた限り普通の女の子だった。
    サスケに恋心を寄せている、年頃の女の子。
    部下にならなければ、なんの接点もなかっただろう。
    つくづく自分の運命を呪うしかなかった。

    しかし、彼らを下忍と認めたからには、上司として責任を持たなければならない。
    下忍試験の演習から数日後、俺達は初任務へと向かっていた。





    13: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:47:26.05 ID:ZqZKzP3U0

    忍者には不似合いな、綺麗な桃色の髪が風になびく。
    俺はそれを見て、何を感じていたのだろう。
    俺に出来ることは考えないようにする事だけだった。

    任務を重ねるにつれ、三人共ある程度俺を認めてくれたらしい。
    慕ってくれるようになるには、後どのくらいかかるのだろう。
    もしかしたらそんな日は来ないのかも知れないが。

    今日も俺達は、雑用と言って良いような低ランクの任務をこなし、汚い声で鳴く猫を依頼主へと引き渡した。

    この時、ナルトがごねなければ未来は大きく変わっていたのかもしれない。
    再不斬や白との出会いもなかっただろう。

    波の国での任務で三人は大きく成長したはずだ。
    ナルトもサスケもサクラも、忍に必要な何かを感じ取ってくれたようで、俺は嬉しかった。

    ……嬉しかった、はずなのだ。
    何の雑じり気もない感情であって欲しかった。
    しかし、俺の記憶はそれを許さない。

    そばにいる時間が長くなっていくほど、心の奥で何かが疼き出していた。
    俺はそれを押さえ込むでもなく、ただ無視を決め込んだ。

    自分の汚い部分など見たい者がどの世界にいるだろう。
    そんな言い訳を自分にしつつ、俺はサクラ達と一緒に任務をこなし続けた。

    結局、俺はあの頃から何も変わってはいない。
    現実逃避しか出来ない人間なのだ。





    15: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 15:53:29.32 ID:ZqZKzP3U0

    自宅から外の景色を最後に見たのは、あの演習の日だっただろうか。
    ぴったりと閉じられたカーテンには、浅く埃が積もっている。
    日光を取り入れなくなってから、うっきー君は段々と萎れていき、遂には枯れてしまった。

    忙しいからと、逃げ続け鉢入れは未だ窓辺から場所を移していない。
    植物すらも枯死した今、陽光を必要とする者はこの部屋からいなくなった。
    しかし、カーテンだけでは全てを遮断する事は出来ず、光だけでなく外の賑わいも遮ってはくれなかった。

    いつまで過去を引きずる気なのかと馬鹿にされるだろうが、俺はサクラに抱く感情も去ることながら、外からの音も未だに苦手だった。
    子供の声が聞こえるとあの頃に戻ったかのような、錯覚に陥ってしまう。
    なので任務が無い時は、日がな一日、耳栓をして過ごしていた。

    音がなければ無いで、厄介な俺の頭は過去や悪意に囚われ始める。
    これについては、最近発症したらしい。
    強い後悔や反社会的な考えが浮かび上がっては、脳裏にこびりついて離れないのだ。
    おぞましい思考を打ち消そうとするたびに、必ず失敗した。
    それでも放っておくのは耐えられず、何とか消し去る方法を探り続けた。

    そんな事を繰り返していると、俺は強烈な睡魔に襲われる。
    昔から変わらない自己防衛の方法ではあったが、これも最近再発したようだった。
    今は任務に影響が無いことを祈るしかない。
    調べれば病名がついていそうなほど深い眠気が、無駄な思考の連鎖を強制的に終了させた。

    そのまま素直に眠りについても、安眠という訳にはいかず、次の日は酷い疲労感に加えどこかしらに不調が出た。
    こんな下らない毎日に終止符が打てるのはいつなのだろう。
    四人で撮った写真を見ては、ただ溜め息をつくしかなかった。





    19: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:03:09.48 ID:ZqZKzP3U0

    あの再不斬達の一件からしばらくたった時、ある些細な事件が起きた。

    本当にそれは些細なことで、気にする必要など無かったはずなのだ。

    なのに、俺は今でもこの日を忘れることが出来ない。

    誰かが、俺の本に落書きをした。

    字からして犯人はナルトだった。

    落書きという行為自体には薄ら寒いものを感じるが、ただのイタズラに本気で怒るほど俺は馬鹿ではない。

    ナルトに注意してその場は収まるはずだった。

    しかし、一ヶ所だけ文体が違う落書きを見つけてしまった。サクラだ、と俺は確信した。

    軽く、本当に何気ない感じでサクラにも注意する。

    ナルトは素直に謝った。サクラはというと……逆ギレした。

    「いつも遅れて来るんだから、そのくらい当然じゃないですか」何が、当然なのだろうか。

    遅刻と何か関連があるのだろうか。

    そのくらいという基準は誰が定めた物なのだろうか。

    なぜ俺が遅刻するのか考えたことがあるのか。

    それは誰のせいなのかお前は知っていて言ってるのか。


    遅刻は事実だし相手は女の子だ。

    むくれているだけの、普通の女の子だ。

    彼女と俺とは何の因縁もない。

    サクラに感情をぶつけるべきではない。

    そもそも全ては俺の責任だ。

    誰も助けられなかった俺が悪いのだ。

    言い訳などしていい筈がない。


    相反する意見が俺の中で交差し、俺は口に出すべきではない一言を吐き出してしまった。

    「……何が、当然なんだ?」

    結果、ただのイタズラに本気で怒る馬鹿に、俺は成り下がってしまった。





    20: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:07:59.47 ID:ZqZKzP3U0

    「だって……先生が悪いんですよ。私達いっつも何時間待たされてると思ってるんですか?それをちょっと落書きされたぐらいで怒るなんてどうかしてます」

    「俺は、遅刻との関連を聞きたいんだよ。どうやったら、この行為が正当化されるのか聞いてるんだ」

    「だから、いつも私達にしてる事を思えば、こんな些細な事どうでもいいじゃないってことよ。なによ、エラソーに……」

    「……遅刻と落書きが何か関係あるのか!」

    場の空気が凍りついたのは分かっていた。

    ナルトとサスケさえも、目を見開いて驚いている。

    それでも、俺の口は止まらない。

    「どこをどうやったら二つの事象が結び付くんだ!お前のやったことは報復にすらなっていない!ただの八つ当たりだ!」

    「か、カカシ先生!きっと、サクラちゃんも反省してるってばよ!なぁ、サクラちゃん!」

    「私は……」

    『報復にすらなっていない。ただの八つ当たりだ』あれは俺に向くべき言葉だった。

    「落書きぐらいで何をごちゃごちゃ騒いでやがる。こんなことどうでもいいだろ」

    「どうでもいい……?」

    「バカ!何言ってんだよサスケ!」

    「ホント、こんな下らない事で騒いじゃって、大人気ないわね」

    「もうやめろってばよ!サクラちゃん!」

    「……俺がどんな思いでお前らの上司やってるのか、考えたことがあるのか……!」

    「へっ?」

    「……元々俺には下忍試験の合否を判定する権利なんて無かったんだ!メンバーを見れば分かるだろ!これは三代目に押し付けられただけの立場なんだよ!なのに何が悲しくて、こんな目にまで遭わされなきゃいけないんだ!」

    「なんだと……!」

    「……最低……!」

    「そんな……そんな嘘だろ先生?合格って言ってくれたじゃねぇかよ……!俺たちの事、認めてくれたんじゃなかったのかよ!」

    吐き出してしまった言葉を取り消せるほど、世の中は甘くない。

    確かに俺の言ったことは、俺の胸の中でわだかまりを作っていた事だった。

    しかし、あの三代目が立場を押し付けてきたりする筈がない。

    事実、強制など一切されてないのだ。

    自分の中でそう納得していたのに、なんて馬鹿なことを口走ってしまったのだろう。

    今さら、全ては出任せだと伝えても、きっと誰も信じはしない。

    第七班はこの日、終わってしまった。





    21: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:15:41.84 ID:ZqZKzP3U0

    数日後、俺達はいつものように雑用をこなしていた。

    しかし、現場に流れる空気は重く、チームワークも壊れてしまった。

    いや、俺が壊してしまったんだ。


    いっそ、本当に思っていることを言えば俺の気持ちだけでも、晴れていたのかもしれない。

    結局のところ、自分を表に出すのが怖かったのだ。

    馬鹿らしい出任せよりはマシだったかもしれないのに、もう取り返しはつかない。


    恐らく本人は気が付いていないのだろうが、隣で作業をするサクラの髪がいちいち俺にぶつかってきた。

    別に作業の邪魔にはならない程度だ。

    本当にどうでもいい事なのに、酷くイラつくのはなぜなのだろう。

    俺はどうかしてしまったのだろうか。

    無言で距離を開ける俺に、鋭い視線が突き刺さった。

    意外にもサスケが俺の事を睨んでいた。

    見れば、サクラはかなり落ち込んでいるようだ。

    だからといってお前に俺を責める権利があるのか、サスケ。

    三時間ほど過ぎたのち、俺達は執務室に居た。

    事務的に任務内容を報告し、俺達は帰途につく。

    この日も第七班は俺以外、誰もいないのかと思うほど静かだった。

    しかし、何とかしようとすら俺は思わなくなっていた。


    扉を閉めて廊下をしばらく進んだとき、突然サクラが立ち止まった。

    予想外の行動に、俺たちも立ち止まり振り返る。

    これでもまだ、一言も発する者はいなかった。

    無言の重圧に苛立ちを覚え、俺は遂に耐えられなくなる。

    「……どうしたの」

    答えなければ無視して帰ろうと思っていた。

    ナルトとサスケも、何も答えないことを期待していたのかもしれない。

    しかし、サクラは口を開いた。

    「……ごめんなさい」

    きっとまた突っかかって来るんだろうと身構えていた俺は、拍子抜けしてしまう。

    同時に自分の馬鹿さを責めた。

    こんな子供が素直に謝っているのに、俺は何をしていたのだろう。

    だが、それに続く言葉がその後の俺達の運命を大きく変えた。

    「カカシ先生も謝ってください」





    22: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:29:34.75 ID:ZqZKzP3U0

    謝れば良かっただけなのだ。

    少し生意気な子供にやり直しのチャンスを貰ったと思えば、それで良かった。

    ただそれだけの事だった筈なのに、俺は本当に馬鹿だった。

    「……どうして俺が謝るのよ。理由は?」

    「いっつも遅刻してきている事に対してです。あの落書きは私だけが悪い訳じゃありません」

    「お前はそれが言いたかっただけなんでしょ。謝る気なんて最初から無かったんだな」

    「私も悪いとは思ってます。でも、先生だって悪いんだと思います」

    「悪いのはサクラちゃんまで巻き込んだ俺だってばよ!だから、これ以上喧嘩しないでくれよ……お願いだからさ……」

    サスケの舌打ちにすら腹が立つ。

    ナルトの無駄な仲裁も神経を逆撫でした。

    俺は本当にどうかしてしまったらしい。

    もう、歯止めはきかなかった。

    「あのね……俺は、お前達の面倒なんかみなくてもいいのよ。俺一人の方が、よっぽど楽だしな」

    「チームワークがどうのって、言ってませんでしたっけ?言うことコロコロ変えちゃって……」

    「お前は別だよ、春野サクラ。お前が俺の部下だなんて、考えるだけで吐き気がするね」

    「……落書きだけでそこまで言うんですか。呆れを通り越して凄いとまで感じますよ」

    「カカシ先生……それはちょっと言い過ぎだと思うぞ」

    「どうかな……。こいつは、俺の親父を自殺に追いやった奴の親族なんだよ」

    「えっ!?ど、どういう事だってばよ?」

    「何よ突然……。意味分かんないんだけど」

    声を荒げておかしな事を口走らないよう、慎重に呪いの言葉を吐いていく。

    サスケだけは表情を変えなかった。

    「お前の父親、桃色の髪だろ」

    「……そうですけど」

    「桃色の髪に春野……年齢的にも多分間違いないだろうな。恐らく、お前の父親が俺の家を執拗に荒らし回ったんだ。何が面白かったのか、馬鹿笑いしながら家中に穴を開けていった。その結果、俺の親父は自殺したんだよ」

    「お父さんはそんなことしません!」

    「なら本人に聞いてみろ。ま、正直に答えるって保証は出来ないけどね」

    「デタラメばっかり……。言い返せないからって嘘まで吐くなんてホント最低ですね!」

    水面下で俺は腸が煮えくり返っていた。

    長年の鬱積したものが、いつ腕を操り首を締め上げてもなんらおかしくはない。

    なんとか寸でのところで押さえ込んではいたが、サクラに罪はないなんて綺麗事はすっかり消え去ってしまったようだ。





    23: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:32:03.68 ID:ZqZKzP3U0

    「……俺は、嘘は吐いてない。聞いてみろって言ってるだろ」

    「じゃあ、本当にそんなことをしたならなぜお父さんは捕まってないんですか?おかしいですよね」

    「俺の家を襲ったのは二人組でね。恐らく、もう一人は警務部隊の関係者だったんだろう。まともな捜査は行われなかったよ」

    「なんですか、だろうって。そんなの憶測に過ぎないって事じゃ無いですか。お父さんが破壊してるのでも見たんですか?」

    「特徴的な桃色の髪の男が、家を荒らしていくのをこの目で見たよ。もう一人は別にして、犯人がお前の親族以外である可能性はほとんど無いだろう。年齢からしてお前の父親である可能性も限りなく高い」

    「ほとんどって……さっきからテキトーな事ばっかり。バッカみたい」

    「なんなら今からお前の家についていって確認してやってもいいぞ。お前の親族に犯人がいなかったら死んで詫びてやるよ。だがな、もし間違ってなかったら犯人の命を差し出せ」

    「何言ってんのよ……!」

    「お前は自分の父親を信じているんじゃないのか?このくらいの約束軽いもんでしょ。それとも親戚に思い当たるやつでもいるのかな?」

    「そんな……!」

    「なぁ、もうやめようぜ!俺ってばこんなの嫌だ!なんでこんなことになっちまうんだよ!」

    「……ナルトの言う通りだ。仲良くしろとは言わねぇが、これはやり過ぎだ」

    「サスケ……お前に俺を止める資格なんてないでしょ。お前だって復讐に囚われているんじゃないのか」

    「俺達は仲間なんだろ。内輪揉めを止めて何が悪い」

    ……俺はサスケに何も言い返せなかった。

    確かに俺達は仲間だったはずなのだ。

    子供に八つ当たりをして、子供に止められて、俺は何をしているのだろう。

    二人のお陰でやっと我に帰った俺は、泣きたくなった。

    どんなに泣きたくても涙が流れることは無かったが。

    「……俺が悪かった、許してくれ」

    「ふざけないでよ……。もうアンタの事なんか先生だと思わないから」

    「サクラちゃん!」

    捨て台詞を吐き、サクラは今度こそ家路についたようだった。

    俺は少し迷ったが、ナルト達との別れも早々に切り上げ、サクラのあとをつけることにした。

    表に出してしまった以上、真実を確認しなければ気がすまなかったのだ。

    今日じゃなくても、今までいくらでもこんなチャンスはあった。

    しかし、俺は敢えて特定しようとはしてこなかった。

    もし何かが間違っていたら、犯人の手掛かりがなくなってしまう。

    誰のせいにすればいいのか、分からなくなるのが怖かったのだろう。

    それか犯人と対面した場合、何か間違いを犯してしまう気がして怖かったのかもしれない。





    24: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:39:08.49 ID:ZqZKzP3U0

    見知らぬ路地を抜け、サクラは一戸建てへと吸い込まれていった。

    どのタイミングでも、顔さえ確認できればそれでいい。

    それまでずっと張り込むつもりでいたが、その時はあっさりと訪れた。

    結論から言うと、あの日の人物はやはりサクラの父親だった。

    年をとってはいたものの、面影は失われていない。

    兄弟という可能性もなくはないが、最早俺はそんな事を言える精神状態ではなくなっていた。

    このときの最大の失敗は、顔を見たらどうなるか考えていなかった事である。

    一目見た瞬間、俺は憎しみではなく恐怖に囚われてしまった。

    あの日と同じように、手足が小刻みに震え体温が急激に失われていく。

    恨みや殺意など抱く余裕はなく、ガクガクと揺れる体を支えきれなくなりその場で膝をついた。

    浅く温度の無い呼吸を繰り返し、早鐘を打つ心臓を押さえたまま体の自由が効かなくなり倒れこんだ。

    固い地面の感触を布越しに頬で感じ、土の匂いが鼻につく。

    強い睡魔が追い討ちをかけるように、俺を襲った。





    25: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:40:14.76 ID:ZqZKzP3U0

    しばらくして目を覚ますと、辺りは暗くサクラの家には明かりが灯っていた。誰も俺が倒れていることに気がつかなかったらしい。

    頭痛が収まらない頭を抱えて、何とか体を起こし地面に座り込んだ。

    ゆっくりと記憶を辿っている内に、ふと疑問に思った。

    任務でさえこんなことにはならなかったのに、なぜ俺はここまで恐怖を感じなければいけないのだろう。

    間髪入れず、自分でも驚くほどの膨大な殺意が沸き上がった。

    今すぐにでも喉をズタズタに切り裂いてやりたい。

    いや、目ん玉抉って口に捩じ込んで顎から脳天へ串刺しにして頭蓋骨カチ割って腐った脳味噌引きずり出して心臓を握り潰してやろうか。

    考えただけで吐き気がするが、目の前でサクラに性的暴行を振るえばあの男を自殺に追い込めるだろうか。

    こんなことを素面で思えるほど、俺は狂ってしまった。

    今までトラウマと対峙してこなかった代償だ。

    だが、今さら悔やんでも遅い。あの男をどうやって生き地獄に叩き込むか、俺の頭にはそれしか無いはずだった。

    しかし、次々と浮かぶ残酷なイメージを必死に引き剥がそうとする俺は確実に居た。

    右足のホルダーに伸びる手を、なんとしても止めなければならない。

    子供は大人の感情に敏感な生き物だ。サクラが妙に生意気なのも、俺の態度によるものだったのかもしれない。

    引き金を引いたのはサクラの落書きではなく、全て自分の責任なのだろう。

    自分の未熟さを自覚し、試験官を断ってさえいればこんなことにはならなかった。

    はたから見れば、忍者がただ座り込んでいるようにしか見えなかったかもしれない。

    衝動と理性で板挟みになり、泥沼にどっぷりと浸かってしまった俺は、そこから一歩も動くことが出来なかった。

    そして、結局俺はいつもしてきたように現実逃避の道を選ぶ。

    この出来事は俺の許容範囲を遥かに越えていた。

    何度も葛藤し悩み抜いた頭は休息を求め、再び睡魔を誘う。

    また倒れてしまう前に、ぐらつく体を引きずって全てから逃げるように自宅を目指した。

    もう、復讐なんてどうでも良くなってしまった。

    俺は心底疲れていた。

    早く眠りについて、何もかも忘れてしまいたかった。





    26: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:50:44.74 ID:ZqZKzP3U0

    しかし、命を絶たない限り、眠りは永遠ではない。

    短い睡眠を何度も繰り返している内に、目覚ましが終わりの来ない日々の始まりを告げた。

    朦朧とする意識の中、俺は寝台の上で身を起こす。

    強い眠気は未だ猛威を奮い、鈍い頭痛も健在だ。

    それでも昨日よりは冷静な自分が居た。

    夢を見ることで頭の中を整理しているのだと聞いたことがある。

    なら、今日の自分はどんな夢を見ていたのだろう。

    何も思い出す事は出来なかったが、かえってその方がいいのかもしれない。

    どうせろくな夢ではないのだ。

    今日も、俺は下忍達と任務に向かわなければならない。

    サクラにどんな顔をして会えばいいのだろう。

    彼らにどんな言葉をかければいいのか、考えたくも無かった。

    カーテンを締め切った薄暗い部屋に、秒針の音だけが響く。

    ずっと前、リンが死んだときに購入した縄の存在がふと頭を掠める。

    ただ、家には梁がない。

    ドアノブなら、もっと細いものの方がいいだろう。

    鉛のように重たい体をのそのと動かし、クローゼットに手をかけた。

    ベルトを一本引っ張り出し、長さを調節する。

    形見としてとってあっただけの、俺の趣味には合わない白いベルトは、長年の癖でまっすぐには伸びてくれなかった。

    あの日と同じように、小鳥の鳴き声が聞こえた。

    止めたはずの目覚ましが、再びけたたましい音をたてた。

    昨日と今日の違いなど、この部屋には何もないように感じる。

    しかし、たった数時間の出来事で俺は酷く疲れてしまっていた。

    重だるい疲労感と鈍痛を伴う全身の浮腫が、俺の心の内を現しているかのようだった。

    催眠術にかけられたかのようにフラフラと玄関を目指す俺の足を止めたのは、控えめなノックの音だった。

    しばらく音の意味が理解できずその場に立ち尽くしていると、扉は再び音をたてた。

    無視しても良かった筈なのに、判断力が鈍っていた俺は鍵へと手を伸ばす。

    そして、扉を開けてしまった事に深く後悔した。

    玄関先に立っていたのは、サクラだった。





    27: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 20:57:36.44 ID:ZqZKzP3U0

    なんと言って招き入れたのか、思い出せない。

    気がつくと俺は、彼女にお茶まで出していた。

    無言のまま正座をするサクラの顔は暗く、黙りこんでいる。

    このまま俺まで黙っている訳にもいかず、仕方なく口を開いた。

    「……どうしたの」

    意図せず昨日と全く同じ台詞を、サクラに投げ掛けることになった。

    彼女もまた、同じ台詞を繰り返した。

    「……ごめんなさい」

    昨日の記憶と結び付いて再燃しそうな何かを意識の外に置き、俺は次の言葉を待った。

    今度は何を言われても謝ってしまおうと、頭の中で予防線を張り巡らせる。

    今はサクラと言い争うより、土下座してでも帰って欲しいほど俺は憔悴しきっていた。

    「私……聞いてみたんです。先生が言ったことが本当なのか怖くなって……否定してもらえるとばかり思っていたら、結果は正反対でした」

    「……何の事?」

    「お父さんが……先生のお父さんを自殺に追いやったって……」

    予防線は全く意味をなさず、土下座するタイミングを失った俺は、何かに亀裂が入るのを感じた。

    あの姿見のような大きなヒビが、映った俺ごと侵食していくような気がした。

    収まらない目眩が俺の意識を徐々に遠ざける。

    「お父さん、後悔してました……謝りたいって言ってました。全て自分の責任だって……」

    サクラの言葉を聞けば聞くほど、崩れるスピードは早くなっていく。

    ただ何が崩れていくのかはさっぱり分からなかった。

    得たいの知れない現象に、猛烈な危機感と焦燥感だけが募る。

    こういう時に限って、日常の些細なことがやけに目についてしまう。

    本の並びが正しくない事や、カーテンに積もった埃や、写真の中の笑顔が俺を日常に引き戻してくれるような、きっとこれもまた現実逃避に違いなかった。

    聞こえてくる小鳥の鳴き声は、相変わらずいつもの調子で響いている。

    部屋はいつもと同じように薄暗く、積み上げられた書類の高さもいつもと変わらなかった。

    多分、俺以外は何もかも日常そのものだったのだろう。

    「先生は全てを知っていたのに、我慢してきてくれたんですよね。私が落書きなんてしなければ……本当にすみませんでした」

    謝罪を耳にしたのを最後に、今までとは比べ物にならない睡魔が俺の意識を奪った。





    28: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 21:02:03.42 ID:ZqZKzP3U0

    俺の意識は途絶えてなどいなかった。

    ただ、正気は失っていたと思う。

    急にニヤニヤ笑い出す俺をサクラはどう感じているのだろう。

    何にしろ、もう手遅れだった。

    サクラは何か勘違いをしたようだが、俺はガキに興味はない。

    俺の腕から逃げようとするサクラの左目に、手近にあったボールペンを突き立てる。

    悲鳴が響かないよう口を右手で押さえつけ、左手で眼球の中身をかき混ぜた。

    長年心を覆っていたモヤモヤが、ペンを動かすたびに晴れていく。

    インクが少しずつ混ざっていき、サクラの綺麗な翡翠の目は、赤黒くドロッとしたものに変化していった。

    何とか逃れようと死に物狂いで暴れているようだが、下忍の力などたかがしれている。

    いい加減飽きてきたのでボールペンを引き抜き、今度は左耳に突き刺した。

    くぐもった悲鳴が、手のひらの下から聞こえてくる。

    一体どこまで奥に入るのだろうか。

    力加減をしながら押し込んだつもりだったのだが、すぐにサクラの耳からは血が垂れてきた。

    右目からは涙を、左目はなんだかよく分からない液体を吐き出して、サクラは暴れている。

    気絶させる訳にはいかず、縛るのも面倒なので手足を切り落とすことにした。

    利き手じゃないとうまくいかなそうなので、左手で口を塞ぎ直し、右手に構えたクナイを垂直に突き立てた。

    サクラの右腕から血液が盛り上がるように吹き出し、鉄の匂いが部屋に立ち込める。

    クナイの先を軸に右手を前後に動かしていると、いつの間にかサクラは白目を剥いて泡を吹いていた。

    とりあえずベッドに寝かせて、気付け薬を与えた。

    寝台との落差を利用し腕を宙に浮かせるようにして、裏側にもクナイを滑らせる。

    しばらくして、クナイが腕を一周すると隙間から骨が見えるようになった。

    勢いよく足で蹴り飛ばす直前に、サクラは意識を取り戻したらしい。

    目を開けた瞬間、右腕は床に叩きつけられ、俺の右足によって踏み潰されていた。

    断面から血と肉の塊が飛び散る。

    サクラの右肩の辺りには、飛び出した骨が少しぶら下がっていた。

    止血のためにベルトを巻こうとしたが、サクラは再び暴れだしてしまい中々狙いが定まらない。

    足を先に切り落とすべきだったと、少し後悔しここで俺は頸椎の存在を思い出す。


    場所さえ誤らなければ、殺すことなく動きを止められるはずだ。

    確か第四頸椎だったか。

    早速サクラを裏返しにし、首の辺りにクナイを突き立ててみると、ピタリと動きが止まった。

    しかし、叫び声をあげているので死んではいないようだ。

    ひとまず成功と言った所だろう。

    もう一回サクラを裏返し仰向けに寝かせ、口を塞ぎつつベルトを腕に巻いた。

    後は特にやりたいことも思い付かないので、頭蓋骨を取り出すことにした。





    29: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 21:04:47.81 ID:ZqZKzP3U0

    「ちょっと静かにしててくれると助かるんだけど」

    そう呟いてみたが、サクラには聞こえていないようだ。

    仕方がないので、頭の脇に立ち右手だけで骨をゴリゴリと削るように切っていく。

    力を込めすぎると突き抜けてしまうので、加減が難しかった。

    広めのおでこを赤い線が真っ二つに横切り、前半分は恐らく切れただろう。

    問題は後ろ半分だった。

    口を押さえつつうつ伏せにし、右手でクナイを操るのは無理がある。

    面倒なので少し計画を変更し、頭の前半分に小さな穴を開ける事にした。

    顔の方に目を向けると、サクラは叫び声もあげず残った右目も固く閉じてしまっている。

    一瞬死んでいるのかと焦ったが、そうではなさそうなので放っておく事にした。

    クナイはそこまで切れ味がよくないので、骨を切るというよりは力で砕いていったという方が正しいだろう。

    蓋を開けるようにして骨を取り除くと、断面はやはりボロボロだった。

    頭蓋骨を枕の脇に置き、拳が入りそうで入らないぐらいの穴に指を伸ばす。

    中身は思っていたよりかは弾力があり、触った瞬間溶けて流れていくなんて事は無かった。

    これが原因でサクラは吐き気をもよおしたらしく、布団の上に吐かれるのは迷惑なので床に体を移した。

    しかし、サクラはえずくだけで嘔吐する様子はない。また脳味噌をつついてみる。

    あまり代わり映えのしない反応がつまらないので、指を突き刺した。

    その瞬間、固く閉じられていた瞼が見開いて少し驚いた。

    ズブズブと沈みこむ人差し指と中指に合わせて、サクラの眼球は忙しく動いていた。

    押さえるのを忘れていた口からは、何語か分からない言葉を吐き出している。

    当初の目的通り、指先を頭の中で動かして、中身をつまみ上げた。

    とはいっても指先に塊がこびりついているだけで、内臓を引きずり出すような派手さは無かったが。

    サクラは涎を垂らし、苦しそうに浅い呼吸を繰り返した。

    もう一度指先を沈みこませ、そのままボールペンと同じようにぐるぐるとかき混ぜた。

    ハンバーグを捏ねる音をもっと激しくしたような生々しい音が響き、サクラは奇妙な叫び声をあげ、何の反応も示さなくなった。

    呆気ない最後に拍子抜けしつつ、俺は壁に寄りかかり天井をぼんやりと見つめた。





    30: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 21:08:37.96 ID:ZqZKzP3U0

    意識を取り戻した時、俺は壁に背を預け天井を見上げていた。

    何気なく床についた右手が水っぽい音をたてたのに驚き、目線を下へとずらす。

    サクラは俺のすぐ隣で絶命していた。

    凄惨としか言い様のない死体は目を見開いたままだ。

    考えるより先に体が反応し、口布をとった瞬間、吐瀉物が堰をきって流れ落ちた。

    肩で息をしながらずりずりと後退し、俺はサクラの死体から距離をとった。

    再び壁に体を預け自分の両手を確認すると、柔らかい薄桃色の物体や血液が、指先と手袋にこびりついていた。

    赤黒い染みはベストにまで及び、誰が犯人なのかは一目瞭然だった。

    どうしようもない絶望のどん底に突き落とされ、俺の目からは自然と涙が溢れる。

    カーテンはいつの間にか夕映えに染まり、サクラに出したお茶はそのままだった。

    しかし、壁や床は赤く染まり、窓際の写真も血にまみれている。

    なぜ、眠くならないのだろう。

    これほどの事が起きれば、気を失うような強い睡魔に襲われてもいいはずだ。

    なのに一向に眠気は訪れず、俺は頭を抱えるしかなかった。

    既に俺は寝ているのかもしれない。悪夢にうなされている俺を起こす人間はいないのだ。

    きっと、もう少しすれば目覚ましの音が響いてくれる……。


    そんな下らない事を考えていたとき、突如腹の底から込み上げる物に俺は困惑する。

    明らかに異常な反応を押さえ込もうとしたが、口角が勝手に歪み、押さえきれない衝動が俺を揺さぶった。

    くぐもった笑い声が指の隙間から漏れだしていく。

    一体俺に何が起きているというのだろう。

    なぜこんなに笑いたいのか、自分でも理解できず、言い知れぬ不安に押し潰されそうになる。

    だが、俺にはもう抗う気力さえほとんど残されてはいなかった。

    やがて悪魔の誘惑に乗るようにして、俺は口を塞いだ手を外した。

    口が大きく開き、内臓が裏返って飛び出るんじゃないかと思うほど、俺は大声をあげて笑った。

    笑っても笑っても笑い足りず、もっと笑い声をあげたくて仕方なかった。

    呼吸困難に陥りそうになっても衝動は収まらない。

    腹筋と頬の筋肉がひきつれ、悲鳴をあげた。

    それでも俺は笑い転げていた。

    なのに、頭だけは冴え渡っていた。

    ずっと目を背け続けてきた真実を、冷静な自分は唐突に受け入れる。

    なぜ親父に毎日任務があり、夜にしか帰ってこなかったのか。

    俺も含めてやっぱりこの里にはクズしかいない。

    今度こそ俺は心の底から腹を抱えて笑った。

    高笑いというよりは馬鹿笑いと言った方が正しい。

    その馬鹿笑いを聞きつけ、大家が扉を叩いた。

    ふと我に帰り、と言いたいところだが、もう俺が我に帰る事はない。

    不気味なほど俊敏に衝動は引っ込み、変化の術で身なりを整えた俺はいつもの調子でドアを開けた。

    「いやー、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」





    31: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 21:11:21.86 ID:ZqZKzP3U0

    それほど経たない内に、第七班には欠員の補充があった。

    根に所属する肌の白い少年が、暗く沈みこむナルト達に作り笑いを向けている。

    サクラは一体どこへ消えてしまったのだろう。

    俺の家の付近で目撃されたのを最後に彼女は姿を消してしまった。

    俺がもっと注意していれば、サクラは消息不明にならずに済んだのかも知れない。

    悔やんでも悔やみきれない思いが、また一つ俺に刻み込まれる。

    ナルトとサスケも、随分口数が減ってしまった。

    和気あいあいとしていた頃が懐かしく、二度と戻れないのだと意識するのが辛い。

    サクラがいなくなってから二人とも、何かに怯えているように見えた。

    理由も分からないまま仲間の失踪を受け入れなければいけないのだから、当然の反応だと言えるだろう。

    里に潜む脅威に、俺も危機感を募らせていた。

    残った二人だけでも、俺は守り抜かなければならない。

    そして新たな第七班のメンバーも、当然その対象だ。

    彼らを守り育てる責任が俺にはある。


    そう思うと、俺は無性に笑いたくなるのだった。

    終わり





    32: ◆aTPuZgTcsQ:2013/10/14(月) 21:22:04.73 ID:ZqZKzP3U0

    グロは初めて挑戦してみたのですがいかがだったでしょうか。ピクシブにもあげているので、見かけたらよろしくお願いします。

    前にssVIPにあげた
    三代目「ナルトはお前に任せる」
    も読んでいただけたら嬉しいです。

    ここまでお付き合いいただきありがとうございました!





    33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/14(月) 22:11:42.51 ID:Pu8gN3pAO

    おつ





    35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/15(火) 12:24:55.42 ID:cttdDez2o

    原作の設定的にこんな展開も一歩間違えばありえなくは無さそうだから困る






    1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:45:02.41 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「なんやねん」

    サスケ「なんやあらへんがなおかしいやろ自分」

    ナルト「なんもおかしな事あらへん今会議で決まったやないか」

    カカシ「ほうやぞサスケどないしてん?」

    サスケ「どないしてんもなにもこんなアホな話あるかいな。え? なんや自分ら本気なん?」

    大蛇丸「・・・あかんでサスケ君席座り」

    サスケ「え~・・・もうこうなん! え~・・・」

    ナルト「だからどないしてんw」





    2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:45:45.85 ID:G+6YB79b0

    せやかてナルト





    3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:45:59.55 ID:mr1fNH+S0

    どうゆうことだってばよ


    元スレ
    ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる
    ナルト「じゃあ満場一致で俺が火影という事で」サスケ「待てや」
    http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1378053902/


     
    6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:48:50.01 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「なんなん?火影ってそんな簡単に決まるもんなん?」

    ナルト「簡単いうけどお前・・・ここまでくるのにえらい大変やったんやぞ?」

    カカシ「そやでサスケ、お前は知らんかもしれんけどな・・・ナルトはごっつ頑張って」

    綱手「ナルトやったらウチも安心やわ」

    サスケ「だからそういう話じゃないいうとるやろボケェ!」ドンッ

    シカマル「・・・うわっ」

    サクラ「・・・サスケ君ちょっと落ち着き」
    サスケ「・・・・・・」ハァハァ

    ナルト「サスケェ・・・言いたいことあるんならはっきり言い?」

    サスケ「ちゃうやん俺言うたやん・・・火影になる言うたやん・・・」

    シカマル「wwwwww」

    カカシ「シカマルあかんよ」

    サスケ「サクラ聞いてたよな!?俺が火影なるて聞いてたよな!?」

    サクラ「うん、まあ・・・」

    ナルト「聞いた聞いてないの話ならここにいる大体みんな聞いてたで」

    サスケ「じゃあ俺が火影でええんちゃうんかい?!」





    8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:51:48.18 ID:aLtnJjw/0

    全員関西弁ってだけでこんなにも面白くなるとは





    9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:53:02.66 ID:p1GFT0Ag0

    実におもしろい





    12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 01:54:10.00 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「ええことあるかwww」

    カカシ「そもそも自分抜け忍やん」

    サスケ「抜け忍やけれどもそこは戦争の功績でチャラやん?」

    シカマル「チャラなわけあるか!www」

    サスケ「なんでやねんチャラやろ世界救ってんぞ!」

    シカマル「そんなんここにいるみんなそうやんw」

    サスケ「お前はなにもしてなかったけどなw」

    シカマル「したっっっっっちゅーねんっ!お前の見てへんとこでめっちゃ目立ってたっちゅうねん!」

    ナルト「サスケが頑張ってたのはみんな知ってるで?」

    サスケ「そやろ!?」

    ナルト「せやから安心し。俺が火影になったら里のみんな説得して木の葉の忍に戻したる」

    サスケ「いやいやいやそこがまずおかしい」

    ナルト「どういうことや?」

    サスケ「俺が火影になってみんなを説得すれば早い話やん?」

    ナルト「早い話なことあるかw」





    21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:03:50.33 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「え?俺そんな難しい話してる?」

    カカシ「難しいいうか自分普通に無理やでそれ」

    サスケ「何が無理やねん」

    カカシ「抜け忍どうこう言う前にダンゾウ殺してるやん自分」

    サスケ「そんなん・・・あいつがごっつ悪い奴だったって事でもう済んだ話やん」

    シカマル「勝手に終わらすなやwwww」

    カカシ「五影襲ったのはどう言い訳するつもりやねん」

    サスケ「結局死なへんかってんからもうええやん」

    カカシ「ええことあるかい」





    26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:07:38.76 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「ちゃうやん!命あっての物種やん!考えてみ? 戦争勝てたのは誰のおかげや?」

    ナルト「そんなんみんな頑張ったからでええやん」

    サスケ「俺が歴代火影連れてきたからやん?」

    ナルト「まあそれもあるけど」

    大蛇丸「・・・・・・」

    サスケ「俺が世界中のみんなの命を守った」

    ナルト「うーん・・・」

    サスケ「火影やん?」





    29: 忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:15) :2013/09/02(月) 02:10:29.11 ID:rVrym0Zg0

    >>26
    火影やん? 
    これはうざい





    28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:09:25.12 ID:ImQF9IiM0

    素敵やんみたいに言うなよ





    34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:11:09.19 ID:uLt8CYsJ0

    火影やん?(´・Д・)





    38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:16:34.43 ID:FpmGsy/F0

    綱手「いや自分さっきからずるいわ、火影復活させたの大蛇丸やん」

    大蛇丸「うちはええんよ」

    サスケ「それかて頼んだの俺やん」

    シカマル「いうてもお前そっからなんも仕事してへんやん」

    サスケ「したわボケアホどこに目つけとんねん!自分なんてあれや何もできひんモブ引き連れてやな、俺らの足引っ張ってただけやん?」

    シカマル「なんやとゴラボケ!」

    ナルト「そんなん今する話ちゃうやん」

    サスケ「みんなが頑張ってみんなで勝ちましたいうけどそんなことあらへん」

    サスケ「そもそもこいつらおるからやれ尾獣玉やどないしよやれ天変地異やでこの世の終わりや・・・なんてごっつしょーもない事で話数裂いてやな」

    サスケ「数の利なんてあらへん、ただの人質やん。尾獣玉?んなトロくさいもん当たるかぁ!はよ話進めぇいう話や」

    ナルト「それはまあ・・・ちょっとはあったけどもやな」

    シカマル「あったんかい」

    ナルト「正直途中からホンマ帰ってほしかったわ」





    42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:18:17.16 ID:irj8WeGtP

    大蛇丸優しいwww





    46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:23:56.96 ID:FpmGsy/F0

    カカシ「そんなんいうたかてやなナルト、そんなトロくさいモブに足引っ張られるのも火影の仕事やねんで?」

    ナルト「そやったな先生、気をつけるわ」

    サスケ「なんやお前もう火影のつもりか。もうなったていか」

    サスケ「そもそもこれなんの集まりなん?」

    シカマル「呼んでもいいへんのに勝手に顔出しといてそれか」

    サスケ「サクラこれなんなん?」





    47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:26:09.38 ID:cmbn99W40

    マジなんなん?





    48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:26:26.44 ID:Zcoo0wi60

    サスケなんなん?





    50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:28:40.94 ID:FpmGsy/F0

    サクラ「・・・ここにいるみんな戦争で五大国の大名から勲章もろたんよ・・・サスケ君と大蛇丸以外。それで師匠が」

    綱手「良い機会やからそろそろナルトに火影譲りたい思て」

    サスケ「それやったら上忍や里の上役交えたちゃんとした席でやんのが普通やろ」

    カカシ「里にも色んな思惑があるからな、ダンゾウの時が良い例や」

    カカシ「もちろん大名上役を交えた正式な会議の上で決定することやけど、綱手様の発案でナルトへの推薦を固めておこう思てな」

    サスケ「なんやねん出来レースの打ち合わせかい」

    ナルト「嫌な言い方すなや」

    サスケ「でもそれかてなんで俺のタレの部屋ですんねん」





    52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:37:04.30 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「は~・・・ここサクラちゃんの部屋やってんな、どうりで良い匂いすると思たわ」すぅー

    カカシ「あかんよナルト行儀良くし」

    ナルト「先生かってここカチカチやんw」スッ

    カカシ「アホwwwwばっwwやめろやwwww」

    サクラ「・・・・・・」





    54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:40:52.53 ID:WTHF+iuLO

    カカシ先生ェ…





    55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:40:59.74 ID:rGCYDcns0

    カカシェ…





    56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:41:44.84 ID:34p+uhVD0

    せんせェ…





    57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:43:17.58 ID:EGTixLSNP

    イチャパラってそういう内容だったのか





    58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:44:55.75 ID:Zcoo0wi60

    >>57
    自来也ェ・・・





    59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 02:48:29.44 ID:FpmGsy/F0

    シカマル「俺が提案したんや」

    シカマル「障子に耳ありいうからな、これだけのメンツ、落ち着いて話を出来る場所は自ずと限られてくる」

    サスケ「そのこれだけのメンツ、にお前は含まれてへんけどな」

    シカマル「お前マジぶっ殺すぞ!」

    綱手「いったん全員を火影の間に集めたあとカツユに逆口寄せさせてこの部屋に飛んだっていうわけや」

    綱手「せやからウチら的には抜け忍のあんたがなんで里におんのかまず説明してほしいわ」

    サスケ「大蛇丸かておるやん」

    綱手「大蛇丸はウチが呼んだんや」

    サスケ「それやった俺かてどのタレの家にいようが勝手やん」

    シカマル「どのタレいうたなお前w」

    サスケ「そもそもなんで大蛇丸呼んでんの? こいつ火影殺してんねんで?」





    63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:01:03.67 ID:FpmGsy/F0

    綱手「大蛇丸はな、お前が里に戻れるよう便宜を図りに・・・」

    サスケ「はぁ~!?余計なことすんなやばばあ!」

    大蛇丸「・・・ごめんなサスケ君でもウチ心配で」

    サスケ「それが余計なこというとんねん!今更世話焼いたところでお前が木の葉にたいして犯した罪は消えへんねんぞ!」

    サスケ「お前なんかに庇われたら俺の評判まで落ちるわっ!」

    綱手「アホ!大蛇丸はな、お前の罪を自分が被るいうて、わざわざ嘆願しにきてんぞ!」

    サスケ「それやったらええわ」

    サクラ「・・・・・・」





    64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:02:30.06 ID:sNoccVDV0

    クズすぎるだろwww





    65: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】(1+0:15) :2013/09/02(月) 03:02:30.60 ID:Vh9OL+LR0

    ええんかいwww





    66: 忍法帖【Lv=6,xxxP】(1+0:15) :2013/09/02(月) 03:02:55.90 ID:rVrym0Zg0

    このクズっぷり





    67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:03:10.37 ID:MAll52R40

    清々しいまでのクズwwwwww





    68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:06:24.91 ID:x57AsLhE0

    ここまでくるとサクラが可哀想に見えるwww





    71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:09:38.59 ID:0+vfobNi0

    大蛇丸って女やったんか
    オカマやとばっかり…





    72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:12:08.76 ID:ImQF9IiM0

    大蛇丸マジおかん





    74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:13:48.33 ID:FpmGsy/F0

    カカシ「分かった分かったwwせーのな?せーので一緒にタッチや」

    ナルト「ええよ?w」キュッ

    カカシ「wwww自分ずるいわなに内股で隠してんねんwwww」





    サクラ「ええ加減にしてよみんなっ!」ドンッ!





    76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:25:03.90 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「サクラちゃん・・・」

    綱手「サクラ・・・」

    サクラ「次の火影を推薦するための会議やろ?・・・みんな、真面目にやろうよ」

    シカマル「そうやな・・・」

    カカシ「・・・だらしない先生でスマンなサクラ」

    サスケ「ホンマやわ」


    綱手「じゃあ仕切り直しで、ナルトを火影に推薦する事に賛成な者は手を・・・」

    シカマル「綱手様待ってや」

    シカマル「まずサスケでやろうやそれ」

    ナルト「シカマル?」

    シカマル「一回現実知ったらさすがに黙るやろ」

    サスケ「ええで? やれや」





    77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:26:18.99 ID:p1GFT0Ag0

    なんでこんなに強気なんだよコイツwwww





    85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:38:18.69 ID:FpmGsy/F0

    綱手「・・・じゃあサスケを火影に推薦するものは手を上げて」

    サスケ「はい!」バッ!

    ナルト「・・・・・・」

    大蛇丸「・・・・・・」

    サスケ「大蛇丸なんで手あげへんねん」

    大蛇丸「・・・いやだってウチは」

    サスケ「ええからあげとけ」

    大蛇丸「・・・・・・」スッ

    サスケ「サクラ?」

    サクラ「・・・・・・・」

    サスケ「・・・・・・・」

    サクラ「・・・・・・・」

    サスケ「・・・・・・・」

    サクラ「・・・・・・・」スッ

    サスケ「・・・どや?」





    86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:38:51.94 ID:9MjWjb/v0

    うぜぇw





    87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:38:52.95 ID:t/OO99KDi

    もう帰れよサスケ…





    88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:39:39.70 ID:3S4V0+Wo0

    一人も脳内再生されないけど不思議なことにあまり違和感がない





    89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:40:08.07 ID:fszD01Il0

    どやじゃねーよw





    93: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/09/02(月) 03:45:57.30 ID:HptJcioU0

    こういうやつおるけどなたまにwww





    94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 03:49:37.21 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「どやじゃないがな自分せこいわw」

    サスケ「なんもせこいことあるかいな公正な審議の結果やないかい」

    シカマル「そもそも大蛇丸関係ないやないか」

    サスケ「なんでや!火影穢土転生して世界を救った英雄やぞ!」

    大蛇丸「・・・・・・」

    綱手「サクラ・・・」

    サクラ「・・・すいません」





    99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:05:09.99 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「はいじゃあナルトが火影でもいいって人~?」

    ナルト「えっやんの?ww」スッ

    カカシ「もうええやん大金星やってんからww」スッ

    綱手「はあ~・・・」スッ

    サスケ「ひ~ふ~み~・・・ナルト君3票!」

    サスケ「イーブンやん」

    ナルト「・・・・・・」

    シカマル「・・・・・・・」

    ナルト「・・・シカマル?」

    シカマル「・・・そんなん、俺かて火影なりたいわ」





    100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:06:11.27 ID:X/C6vJNo0

    シカマルww





    101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:06:51.87 ID:ut2C/1Vf0

    おいww





    102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:09:22.20 ID:5tOIUAzZ0

    イカマルェ…





    103: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/09/02(月) 04:11:56.40 ID:HptJcioU0

    めんどくせえから火影とかやだみたいなこといってたろwww





    106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:19:08.28 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「そんなん今言うことちゃうやん空気よみぃや」

    シカマル「・・・すまんでもサスケが」

    ナルト「・・・・・・」

    シカマル「・・・・・・」

    カカシ「シカマル君が火影でいいと思う人~~~~~~~~~~っ!!!」

    シカマル「」ビクッ

    カカシ「シカマル君0票!続いてナルトが火影でいいと思う人~~~~~~~~~っ!!!」バッ

    ナルト「はいはいはい!俺ってば火影なるためならなんだってするってばよっ!」バッ

    綱手「当然やんそのための会議や」スッ

    サクラ「・・・・・・」スッ

    シカマル「・・・・・・」

    シカマル「・・・・・・」スッ

    サスケ「・・・・・・・」

    ナルト「もうええかサスケ」





    111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:32:43.50 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「ええことあるかい一緒や!こんなんマダラの時と一緒やん!」

    ナルト「マダラがどないしてん?」

    サスケ「お前ホンマなんも知らんな」

    サスケ「木の葉結成当時柱間はな、マダラを初代火影に推したんや」

    サスケ「えらいごっつ辛い思いしたやろうけどこれからは里のみんなを自分の家族や思てくれやいうて・・・マダラもその気になっとったんや」

    サスケ「ここでマダラが火影になっとたらやな、今回の戦争はもちろんうちは一族も滅びずみんな楽しくやれとったわけや」

    サスケ「それやのにあの扉間のボケが・・・」

    ナルト「二代目のおっちゃんがどないしてん」

    サスケ「やれ民主主義や選挙で決め、なんてそれらしい事言ってあらよいう間に柱間火影にして、その気になってたマダラぽかーんや」

    サスケ「その後のマダラがどうなったかは知ってのとおりや」

    カカシ「まずお前がその気になってんのが一番謎やわ」

    サスケ「あ~~~~~あっっっっっ!マダラが火影になっとったらなぁ~~・・・兄ちゃん親父おかん生きてて今頃家族でキャンプや」





    112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:35:42.81 ID:/l67uy1x0

    多分今すごく殺伐としてるシーンなんだろうけど全く緊張感がねえな





    114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:45:55.03 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「・・・分かった」

    カカシ「ナルト・・・?」

    サスケ「ナルトォ・・・分かってくれるか」

    ナルト「まず俺が火影になる」

    サスケ「なにも分かってへんやないかい」

    ナルト「んで見てるわお前のこと。頑張ってみんなに認められる木の葉の忍になれたらその時は快くお前に譲るわ」

    ナルト「それでええやろ」

    サスケ「ええことあるか、柱間パターンや。お前それ一番やったらあかんやつやぞ?」

    ナルト「どういうことやねん?」

    サスケ「ちょっと考えたら分かるやろ。同期のライバルがや、自分より先に出世してやな、次頑張れやなんて言われてみ?」

    サスケ「そらマダラかて九尾連れて里潰しにくるわ。官僚だって天下る天下る!」

    シカマル「マダラはともかく今次の火影決めんのはさすがにないわ」

    シカマル「お前とサスケ以外にも火影になりたい奴はそれなりにおんねんで?」





    117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 04:59:19.90 ID:FpmGsy/F0

    カカシ「マダラの件で二代目様責めるのはおかしいんちゃうか?」

    綱手「せや、マダラが火影はないわー。そもそもあいつがオビトつこうて九尾に里襲わせへんかったらウチハも元気でアンタはキャンプやん」

    サスケ「バカにしとんのか」

    綱手「ちゃうちゃう、マダラは頭おかしいから何の基準にもならへん言いたいんや」

    シカマル「こいつかて充分おかしいわ」

    サクラ「・・・・・・」

    サスケ「はぁ~・・・お前らけっきょくかっ」

    ナルト「なんやねん?」

    サスケ「結局お前らあの卑劣漢扉間と一緒やねん。マダラは危険やうちはは危険やなんて結論ありきで語ってやな」

    サスケ「んで結果だけみて自分らは正しいみたいな?どうしてこうなったなんか考えもせずにや」

    サスケ「こういう一方的なものの見方がマダラを、うちは、オビトをどんどん追い詰めていったんちゃうん!?」

    カカシ「・・・・・・」

    サスケ「ちゃうやん!これからの里に必要なんはそういう古い因習を打ち破れる・・・相手の気持ちを慮ることのできる全く新しい稀代の火影や!」

    サスケ「それは出来るのはだれや?」

    シカマル「少なくともお前ではないな」





    119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:13:12.38 ID:FpmGsy/F0

    カカシ「・・・確かに、サスケの言うとおりかもしれん」

    シカマル「カカシ先生?」

    カカシ「確かに今までの木の葉の過去を顧みない、臭い物に蓋をするかのような因習が、うちはの悲劇を生んだと思とる」

    カカシ「だけどそれを変えられるのはナルトしかいないとも思とる。少なくともお前やないでサスケ」

    サスケ「そんなん・・・俺かてやれるわ!」

    カカシ「かもしれへん。でもそれを決めるのはお前やない、里のみんなや」

    サスケ「・・・・・・」

    カカシ「確かに、失われた信頼を取り戻すのは正直しんどいことや。耐えられないかもしれん」

    カカシ「・・・マダラは耐えることもせず逃げ出した」

    カカシ「せやけど先生お前やったら耐えられるとも思てる。辛い現実と向きおうて、再び木の葉に帰ってきたお前なら」

    サスケ「カカシ・・・」

    ナルト「サスケェ・・・お前ならやれるってばよ!」

    サスケ「ナルトォ・・・!」ポロポロ





    120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:20:02.02 ID:FpmGsy/F0

    サスケ「・・・分かった」

    ナルト「サスケェ・・・!分かってくれたんか!」

    サスケ「五代・・・綱手様、もっかい多数決とってもらえますか?」

    綱手「・・・ナルトを火影に推挙する者、挙手を」スッ


    サスケ「満場一致やナルト、お前が火影や」

    ナルト「サスケェ・・・!俺頑張るから!頑張ってお前が頑張れるように頑張るから!」

    サスケ「相変わらず語彙のないやっちゃwww・・・でも気持ちは伝わったでありがとう」

    サクラ「サスケくん・・・ナルトォ・・・!」ウルウル

    カカシ「・・・・・・」ニコリ

    綱手「ええ話やで」

    大蛇丸「ホンマやわ・・・猿飛先生みてますか?」

    シカマル「殺しましたやん自分」





    123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:21:04.05 ID:t/OO99KDi

    なんか上手く言いくるめられたなぁ





    124: 忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:15) :2013/09/02(月) 05:22:01.41 ID:pZ/HyWfl0

    ほんまに天才やでまったく





    125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:27:47.46 ID:IYxWq3OsP

    実際これってどれぐらい原作に準拠してますのん





    126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:30:56.09 ID:t/OO99KDi

    >>125
    割とかなり準拠してる





    129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:38:45.48 ID:KNZzzlwg0

    >>125
    今やってる戦争編が終わったらこうなってもそんなに不思議じゃない





    127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:31:01.48 ID:FpmGsy/F0

    綱手「はぁ~・・・一時はどうなるかと思たけど、蓋を開けたら大団円や」

    シカマル「せやな」

    綱手「・・・お前誰にため口きいとんねん」

    シカマル「・・・すんません」

    カカシ「今日はえらい勉強させてもろたわサスケ・・・」

    サスケ「カカシ・・・」

    カカシ「反目し合う相手だからこそ、腹を見せ合うべきなんや」

    カカシ「マダラも初代様だけやなくて、二代目様とも腹を見せ合えれば、或いは歴史は変わっていたかもしれんな」

    カカシ「どんなに辛い事でもしっかりと向き合えば、少なくとも思いは伝わる」

    カカシ「お前たちのようにな・・・!」

    サスケ「カカシ・・・せん・・・せい・・・!」





    130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:41:31.81 ID:FpmGsy/F0

    ナルト「ここからがスタートやなサスケェ・・・」

    シカマル「里に戻ってくるのはいいとして現状お前ただの無職やで?」

    サスケ「無職てお前www・・・ホンマや!」

    シカマル「wwwwwww」

    サスケ「おうおうワロとけワロとけ!でも俺は頑張るで、昨日までの自分とは違う!」

    サスケ「しっかり辛い現実と向き合っていつか自分で自分を許せるくらい立派な忍になったる!」

    ナルト「その意気やサスケェ・・・!」

    サクラ「ウチもしっかり支えるから・・・!」

    カカシ「まずは職安やな」

    サスケ「そんなんこの里にあったん?」

    カカシ「あったよ。気づこうとしんかっただけや、ずっと前からお前が来るのを待っとるんよ」

    サスケ「そうか・・・そうやったんやな!」





    131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:45:08.36 ID:JxLYZTu/i

    任務こなせや...





    132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:48:16.87 ID:hb0lBtxgO

    職安あるんかww





    133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:49:50.79 ID:FpmGsy/F0

     こうしてサスケは自分や周囲と向き合い、前へと小さな一歩を踏み出した。

     どんなに現実が辛くても、踏み出した足が、結果自分を更に傷つけることになったとしても。

     サスケが歩みを止めることはないだろう。

     そこに小さな光が差す限り。

    ナルト「サスケェ・・・いつでも応援してるってばよ!」

     今、辛い現実に押しつぶされそうになっているあなた。

    サスケ「ナルトォ・・・お前は俺の光や!」

     どこを見渡してもナルトのいないあなた。

     安心してほしい。

     人は一人でも幸せになれる。

    カカシ「・・・・・・」ニコニコ

     規範となる人間が歩みを止めない限り、人は一人でも生きていける。

    サスケ「今日こそ行くで職安!」

    ナルト「やったれサスケその意気や!朝一開館ダッシュで攻めの姿勢見せたれや!」


                                                         おわり





    134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:52:21.89 ID:SJllNkCA0

    乙や





    135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 05:53:21.70 ID:IYxWq3OsP

    ええはなしやなー





    139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 06:03:24.97 ID:xPssrKh/P

    サスケは忍者になることすら許されないのか…





    140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 06:15:22.23 ID:NZcngeLo0

    ええ話しやわーほんまごっつええ話しやー





    146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/02(月) 07:27:40.18 ID:duqhNyQT0

    >サスケ「今日こそ行くで職安!」
    >今日こそ

    おい





    1: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:00:57.09 ID:x/MKoPlQ0

    サスケ「クソが!離れろ!」

    ナルト「へへっ!逃がさないってばよ!」パンパン

    ナルト「お前は俺が取り戻すってサクラちゃんに約束したんだ!だがら―――」パンパン

    サスケ「ふっざけるな!この……くたばれ千鳥流し!!!」ビリビリ

    ナルト「うっ……うわぁぁぁ!!!」





    2: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:05:45.19 ID:x/MKoPlQ0

    サスケ(やった!今の隙に脱出を)

    ナルト「くぅ~電気プレイなんて高等忍術、流石サスケだってばよ!ビリビリ締め付けてくるってばよ!」パパパパーン

    サスケ「クソが!俺はこんな所で―――」

    サスケ「アイツを倒すまでは……イタチに復讐するまでは―――」





    3: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:09:03.36 ID:x/MKoPlQ0

    ~回想~

    手裏剣投げてた森の中

    イタチ「っはあぁぁぁサスケェ!!」パンパン

    サスケ「ひぎぃぃぃ!兄さん、もう止めてくれェ!!!」

    イタチ「はぁはぁ……許せサスケ……これで最後だ」ドピューリ

    サスケ「やめろォォォ!!!」

    イタチ「ふぅ……」

    サスケ「」





    5: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:14:01.60 ID:x/MKoPlQ0

    数日後 例のあの日


    サスケ「すっかり遅くなっちまったな~」

    サスケ「あれ?やけに静かだな?」

    サスケ「ただいま~……ってあれ?」

    サスケ「父さん?母さん?にいさ……ん!?」

    フガク「あひぃぃぃ///」ビクンビクン

    ミコト「らめぇぇぇ///」ビクンビクン

    サスケ「なん……だよコレ……」

    イタチ「……………………」

    サスケ「に、兄さん!?大変なんだ、父さんと母さんが……ってなんで下半身裸なの?」





    6: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:23:32.48 ID:x/MKoPlQ0

    イタチ「……………………」

    サスケ「まさか兄さんが父さんと母さんをヤッたの?」

    イタチ「……………………」ビクン

    サスケ「兄さんが……兄さんが……う、うおぉぉぉ!!!」ダッ

    イタチ「……………………………………月読ッ!!!」シュビン

    サスケ「なっ!?」


    サスケ『はっ!?ここは?』

    イタチ『ここは幻術空間、全ては俺が支配する』

    サスケ『何を言って……』

    イタチ『今から72時間、お前を犯し続ける……』ズプヌプ

    サスケ『やめろォ!アァーーー』





    7: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:32:30.81 ID:x/MKoPlQ0

    サスケ「はぁはぁ……クソが……」バタッ

    イタチ「サスケ……俺が憎いか?」

    サスケ「うるせェ!!!」

    イタチ「……恨め、憎めそして醜くイき延びるがいい」

    イタチ「愚かなる弟よ」

    サスケ「俺が……この手で―――」


    回想終了





    9: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:36:24.62 ID:x/MKoPlQ0

    サスケ(そうだ、こんな所で俺は負けるわけには!)

    サスケ「写輪眼!!!」キン

    ナルト「!?」

    サスケ(コレでナルトの動きを先読みして逆にイかせる!!!)グチュグチュ

    ナルト「あっ!?そこはっ!」ビクビク

    サスケ「くらえぇぇナルトォォォ!!!」

    ナルト「舐めるんじゃ……ねぇってばよ!!!多重影分身の術!」ボボボボボボボボボボボボン

    サスケ「何!?マズイ……この数は!」

    ナルト「どうだってばよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」





    10: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:46:15.09 ID:x/MKoPlQ0

    サスケ「一気に喋るなうるせぇ!一気に燃やし尽くしてやる!火遁・ごうか―――ッ!?」グボッ

    ナルト2「へへっ、させねぇーってばよ!」

    サスケ(チ○ポで口を塞がれた!?これじゃあ火遁が……)

    ナルト「それじゃあイクってばよ!!!うずまきナルト2000連弾!!!」パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

    サスケ「うほぉぉぉ!!!やめろォ!!!!!!!!!!」

    サスケ(クソ……一人で複数人プレイをしやがるなんて……流石は意外性ナンバーワンか―――)

    ナルト「うぉぉぉ!!!サスケェ!!イグってばよ!」パンパン

    サスケ「あがっ……」

    ナルト「はぁはぁ……サスケェェェ!!!」ドドドピュ

    サスケ「ッ!?はぁ……………………………………ぁぁ………………」バタッ





    11: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/18(日) 23:56:14.89 ID:x/MKoPlQ0

    我愛羅「ナルト、サスケは!?」スタ

    チョウジ「つ、着いた~」スタ

    ヒアシ「日向は木の葉にて―――」

    シカマル「ヤッたか!?ナルト?」

    ナルト「みんな!あぁ……ヤッたってばよ!!!」ピース

    サスケ「」アヘー

    カンクロウ「へっ、やるじゃん!」

    カカシ「ふっ……流石だな」

    サクラ「これで第7班復活ね!ありがとナルト!」

    ナルト「サクラちゃ~ん///」

    サイ「僕も第7班なんですけどねwww」

    大和「んんwww僕の事覚えている人居るゥ?」

    ナルト「それじゃあ木の葉に帰るってばよ!!!」

    一同「オォー!!!」





    12: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/19(月) 00:06:15.04 ID:x/MKoPlQ0

    木の葉

    里人「おっ!ナルトだ!ナルトが帰ってきたぞ!」

    里勢「何!?ホントか?」ガヤガヤ

    ナルト「へへ~」

    チョウザ「お前は英雄だ!」

    里勢「英雄ナルト万歳!万歳!!!」ワーイワーイ

    イルカ「やったなナルト!」グッ

    自来也「ふっ!やるようになったのぉ」

    綱手「お帰り!良くやってくれたよ!」

    ナルト「照れるってばよ///」

    ナルトは英雄になった
    サスケは犠牲になったのだ……なんの?犠牲は犠牲になったのだ





    13: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/19(月) 00:09:16.14 ID:x/MKoPlQ0

    その後、ナルトは、風遁螺旋手裏剣の回転を利用して、角都を4回テクノブレイクさせて倒した。
    飛段はシカマルが鹿を使って獣姦プレイをさせ続けてアヘりまくった飛段を穴に埋めた。

    我愛羅は頑張ってデイダラを追い返した。
    サソリは錆びて死んだ

    ペイン(長門)には、アナルセックヌの気持ち良さを教えたら改心した
    自来也はテクノでブレイクしたらしい

    ナルト「さぁ暁をヤるってばよ!!!」

    一同「オォー!!!」

    姦!
    否、完ッッ!!!





    14: ◆1WG3.WQqfk:2013/08/19(月) 00:12:20.26 ID:x/MKoPlQ0

    くう疲www
    仕事したくないストレスで生まれた駄文なんかに付き合ってくださったみなさんありがとうございます!
    もっと色々してみたかったんですけどグダリそうなのでやめました
    それではまた会いましょう





    15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/19(月) 00:14:22.55 ID:w83Im5GAO







    16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/19(月) 00:16:34.50 ID:O1+JcoYto







    17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/19(月) 00:21:48.23 ID:MGm8TaSSO

    暁の扱いwwwwww
    酷いカオスで良かったぞ





    19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/19(月) 02:17:45.30 ID:EOXZMcB60

    無駄に勢いがありすぎてワロタ





    20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/19(月) 12:04:33.51 ID:LwgpJ2QAO

    乙wwww





    21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/20(火) 20:08:31.27 ID:J7a65ME00

    ウホッ!いいSS……!!






    1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:32:27.57 ID:anF+TzCo0

    シカマル「それはどこからの情報だ?」

    サクラ「さっきサスケくんからメールが来て……『ナルトが火影になったそうだから俺もそろそろ帰郷する』って」

    ナルト「サスケェ……」

    シカマル「……で、どうするんだナルト」

    ナルト「え?」

    シカマル「サスケは5影会談襲撃や6代目火影暗殺等、木の葉にとっても無視出来ない犯罪者だ。生かすにせよ殺すにせよ、お前が下の者達に指示を出さなければいけない」

    ナルト「へへ、分かってるってばよ。サクラちゃんもそんな心配そうな顔しないでくれ。俺だってこの時が来るのが分かってて火影になったんだ、火の意思を継ぐ者として決断する準備は出来てるってばよ」

    サクラ「ナルト…」

    シカマル「答えは決めてあるんだな。それじゃ、指示を」

    ナルト「どのみちろくな奴じゃねーんだ、見つけ次第殺るってばよ!!」






    3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:33:25.67 ID:2jMlmXzR0

    やはりクズの意思か





    4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:34:11.01 ID:SQLh1CR+0

    わろたwwwwww





    5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:34:36.67 ID:h/LnNES20

    おいwwww





    6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:35:04.71 ID:Gx10NYOC0

    まあ普通に考えてそうだわな





    8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:35:36.73 ID:2jMlmXzR0







    12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:37:58.06 ID:ud7iTA6k0

    これが木の葉に伝わるチョウザの意識だってばよ





    13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:38:19.68 ID:HvF5IYLb0

    チョウザさんかっこいい





    14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:38:23.26 ID:pGiQTHze0

    チョウザの意思を見事に受け継いでてワロタ





    15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:39:12.60 ID:HU7hrJXsO

    いろんな意味でひでぇwwwww






     
    18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:52:36.95 ID:anF+TzCo0

    サクラ「しゃーんなろー!!よく決断したわねナルト、それでこそ木の葉のトップよ!!」

    シカマル「お前の事だから、てっきり見逃せとでもいうと思ったぜ。その時のために、いじめて自殺に追い込む作戦も考えてたんだがな」

    ナルト「2人もサスケも火影を舐めすぎだってばよ!!先代火影の暗殺者を許すなんてあり得ない指示だってばよ」

    カカシ「……成長したな、ナルト」

    ナルト「カカシ先生、来てたのか」

    シカマル「で、アイツを倒す作戦は考えているのか?半端な忍を当てたら死者が出るぞ」

    ナルト「細かい作戦はシカマルに任せるけど、メンバーは決めてある。俺とカカシ先生・サクラちゃんにシカマル・チョウジ、日向ヒアシのおっちゃんだってばよ」

    カカシ「サスケの関係者に木の葉にて最強の忍か、盤石の布陣だな」

    シカマル「まあ、俺たち世代が中心になって殺さないと『サスケ世代』の汚名は晴れないからな」

    ナルト「それじゃ、サクラちゃんはサスケに木の葉に帰る日時と待ち合わせ場所を指定するってばよ。待ち伏せ作戦だ」

    サクラ「分かったわ、でもサスケくんが信用するかしら」

    ナルト「大丈夫だ、俺が会いたいと言っておけば、アイツは絶対来る。そして来たところに火の意思をぶつけてやるってばよ!!」






    19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 18:56:00.49 ID:Gx10NYOC0

    ヒアシ様キター





    21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:00:08.51 ID:anF+TzCo0

    ―鷹のアジト―

    大蛇丸「サスケくん、ご飯出来たわよ」コンコン

    サスケ「……部屋の前に置いておけ」

    大蛇丸「……あなたいつになったら部屋から出て来るの?木の葉を潰すんじゃなかったかしら?」

    サスケ「う、うるさい!!」

    大蛇丸「お友達のナルトくんは火影になったっていうのに、貴方は……」

    サスケ「……チッ」

    サスケ(サクラはメールの件をナルトに伝えたのか……?)

    サスケ(ナルトォ……お前なら、この俺も正面から受け止めてくれるよなぁ?)

    ピロリロリン

    サスケ「さ、サクラからのメールだ!!……やっぱりナルトは俺を許してくれるのか!!」

    サスケ「なるほど、この日ここに行けばナルトが火影の権力を使って俺を里に引き入れてくれるんだな」

    サスケ「ったくおせーんだよ、あのウスラトンカチが……」






    23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:03:29.20 ID:l2eBEDNS0

    クズばっかりじゃねーか





    24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:04:10.74 ID:Ro9cVSYG0

    なんだこれはwwwwww





    25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:05:54.60 ID:mYIkCO520

    大蛇丸はカーチャンか





    27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:09:53.66 ID:anF+TzCo0

    ―当日―

    ナルト「ついにこの日が来たってばよ」

    サクラ「いよいよ、全ての憎しみを断ち切る時ね」

    カカシ「で、作戦は考えてきたのか?シカマル」

    シカマル「ああ、この布陣で戦う」


        ヒアシ様

        チョウジ

    カカシ サクラ ナルト

        シカマル


    カカシ「ほう」

    シカマル「まず最前にヒアシ様を置く。白眼で周囲を見渡せる上に絶対防御の回天を持っているからな」

    ヒアシ「日向は木の葉にて最強。覚えておけ」

    シカマル「次にチョウジを置くが、まあそこに意味は無い。で、唯一の医療忍者であるサクラをカカシ先生とナルトが囲んで、ブレーンである俺が最後尾につく……文句は無いな」

    ナルト「それでいいってばよ!!」






    28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:11:08.25 ID:mYIkCO520

    アカンこのナルト全力だ・・・





    31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:17:30.68 ID:anF+TzCo0

    ―待ち合わせ場所 終末の谷―

    サスケ「ここか……そろそろ時間のはずだが」

    ザッ!!

    ナルト「久しぶりだってばよ、サスケェ」

    サスケ「待ってたぜ、ナルトォ……で、後ろの奴らはどういう事だ?」

    ナルト「俺は今や火影だ。里の外で単独行動はしないってばよ」

    カカシ「ま、そういう事だ」

    サクラ「久しぶりね、サスケくん」

    ヒアシ「日向は木の葉にて最強。覚えておけ」

    サスケ「ふん、まあいい……で、俺を木の葉に迎え入れるんだな?」

    ナルト「わりぃサスケ、それは嘘だってばよ」

    サスケ「なんだと!?」






    32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:18:22.86 ID:wmXHdbeI0

    日向は木の葉にて最強





    34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:21:16.76 ID:anF+TzCo0

    ナルト「俺はお前を殺すためにここに来た」

    サスケ「糞っ、俺を騙したのか!?」

    カカシ「6代目火影を暗殺したお前が許されると思ったか?」

    ナルト「そういう事だってばよ」

    サスケ「ちっ、それじゃ戦うしかねーな……あれ?」

    サクラ「どうしたのサスケくん、もしかして体が動かないとか?」

    サスケ「ど、どういう事だ!?」

    ナルト「後ろの樹の影を見るってばよ」


    ガサガサ


    シカマル「影真似の術……忘れたわけじゃねぇよな?」

    サスケ「くそがあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」





    35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:22:15.52 ID:IHr8qK+P0

    ひでええええぇぇ





    36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:23:36.25 ID:a/P2Nxnx0

    まともなのにひどい





    39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:25:47.99 ID:38olaWJC0

    全力ワロタ





    40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:29:11.93 ID:+Bgyyey80

    ヒアシ様の活躍はよ





    41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:29:37.31 ID:anF+TzCo0

    ナルト「これでチェックメイトだってばよ」

    カカシ「一人で来たのが失敗だったな、大蛇丸等が付いてきてたらやばかった」

    サスケ「あ、アイツらがいたらより木の葉に帰りにくいと思って……」

    カカシ「サスケ個人が超極悪犯罪者だから、一人でも複数でも関係無いよ。きみ、忍者舐めすぎでしょ」

    サスケ「くっ、クソ……ナルトォ、頼む!!」

    ナルト「もうどうしようもねぇんだってばよ、俺は木の葉の忍の代表だ。お前を許すわけにはいかないってばよ」

    サスケ「それでも……それでももう一度話を聴いてくれ。話を聞くだけでいいんだ、俺が歴代火影達から聞いたうちは一族の……そして木の葉の歴史を。それからまた考えてくれ!!」

    ナルト「れ、歴代火影達から聞いた!?」

    カカシ「まあ、サスケの仲間には大蛇丸がいるからな。それが本当でも不思議じゃない」

    ナルト「むむ、それは火影として聞かないわけにはいかないってばよ。話せ、サスケェ」

    サスケ「分かった、じゃあ話してやるから俺の目をしっかり見ろ」ジーッ

    ナルト「おう」ジーッ

    サスケ「天照!!」シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ





    42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:30:21.40 ID:lU9xB16h0

    見事に卑の意志を受け継いでるな





    44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:30:42.48 ID:Eao87dK+0

    まじかこの外道





    47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:33:42.08 ID:Mhi+G3YHO

    普通に話せば良かったものを…





    49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:34:40.51 ID:anF+TzCo0

    サスケ「はははは!!ナルトォ、油断したな!!」

    ナルト「そう来ると思ってたってばよ」

    サスケ「なっ!?影分身か!!」

    カカシ「最後のチャンスを逃したな、サスケ。こっちには俺並の頭脳を誇るシカマルがいるんだ、下手なトラップには引っかからないぞ」

    サスケ「ちっ……でも影真似は解いたぞ!!うちはを舐めるな!!」

    シカマル「長引かせすぎなんだよ、ナルト!!」

    ナルト「すまねぇ!!でもすぐに仕留めてやる!!」

    サスケ「簡単にやられるかよ、天照超連打!!!」シュゴオシュゴオシュゴオオオオオオオオオオ

    ヒアシ「させん!!回天!!回天!!回天!!!!!!!」

    サクラ「すごい!!回天で天照の炎を弾き飛ばした!!」

    ヒアシ「日向は木の葉にて最強、覚えておけ!!回天!!!回天!!!!!!!」





    51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:36:36.07 ID:Eao87dK+0

    ヒアシ様おちつけってばよ





    52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:37:18.68 ID:mYIkCO520

    荒ぶるヒアシ様





    53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:37:19.45 ID:+Bgyyey80

    日向は木の葉にて最強だったわ





    58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:44:49.23 ID:anF+TzCo0

    サスケ「くそっ、火遁・豪龍火の術!!!!」

    ヒアシ「効かん!!回天!!!!」

    サスケ「火じゃダメか!!それなら……千鳥流し!!!」ビリリリリイィイイイイイイイイイイイイイ

    ヒアシ「これは回天じゃ無理だ!!助太刀頼む!!!」

    チョウジ「僕に任せろ!!」ボヨヨ〜ン

    サスケ「なにっ、千鳥が効かない!?何故だ!!」

    チョウジ「ゴム(並にブヨブヨ)だから」ドーン!!

    サスケ「……ちくしょう、おちょくりやがって!!」

    ナルト「後ろがガラ空きだ、サスケェ!!!!!!!!」

    サスケ「なっ!?」

    ナルト「仙法・螺旋手裏剣!!!!」キュイイイイイイイイイイイイイイイイイインンンンンン

    サスケ「く、クソがあああああああああああああああああああああああああ!!」パラパラパラ





    60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:46:01.88 ID:sLUf9A7BP

    てか6代目って誰だ





    63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:47:03.01 ID:uqRoWTlM0

    >>60 正式ではないがダンゾウだよ





    64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:47:15.17 ID:I6tc4Y5u0

    >>60暫定ならダンゾウだが





    68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:49:57.99 ID:anF+TzCo0

    ナルト「やったってばよ!!」

    カカシ「粉々になったな」

    ヒアシ「白眼で確認したが、周囲にサスケのチャクラは無い。完全に消えてなくなったようだ」

    サクラ「ついに終わったのね!!しゃーんなろー!!!!!」

    シカマル「影で縛ってる時に始末すりゃこんなめんどくせー事にならなかったのによ」

    ナルト「へへっ、わりーな。でも最後にサスケと拳を交える事が出来てよかったってばよ」

    カカシ「ま、拳を交えたのはほぼヒアシ様だけどな」

    ヒアシ「日木最強覚」

    一同「HAHAHAHAHAHAHA」





    69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:50:50.91 ID:mYIkCO520

    略してんじゃねーよwww





    72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:56:35.69 ID:anF+TzCo0

    サスケ「待ってたぜ、ナルトォ……で、後ろの奴らはどういう事だ?」

    ナルト「!?」

    サスケ「……まあお前も火影だからな、単独行動は無理って事か」

    ナルト「ど、どういう事だってばよ!!」

    サクラ「さっき確実にサスケくんは殺ったはずよ!?」

    ヒアシ「日向は木の葉にて最強!?」

    シカマル「これは……」

    カカシ「幻術だな」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    サスケ「ど、どういう事だ……ナルト達が動かなくなったぞ!!」

    大蛇丸「おそらく、彼等は今幻の中をループしている」

    サスケ「大蛇丸、来ていたのか。それよりループって……」

    大蛇丸「半分死んでた時に、地獄であなたのお兄さんから聞いたわ。ナルトくんたちがサスケくんを助けるために仕掛けを仕組んでおいたって」

    サスケ「そ、それは……まさか!?」

    大蛇丸「そう、イザナミよ」
                           完






    74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:58:19.13 ID:aYMa5AiS0

    これは、幻術なのか…?





    75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 19:59:04.46 ID:/6JqHV/t0

    イザナミだ





    76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:00:40.15 ID:VW9tOB410

    イザナミか





    77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:01:33.76 ID:dkvO2DpA0

    イザナミならしゃあない





    79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:03:25.92 ID:sLUf9A7BP

    なんだイザナミか





    80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:06:11.53 ID:W62n5ENB0

    ここまでイザナミ





    81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:08:11.81 ID:pEhzKPaGP

    終わりのないのが終わり





    82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/06(月) 20:16:06.29 ID:wmXHdbeI0

    イザナミか



    このページのトップヘ